風雅。

2019年7月15日

水を得て、緑濃くなる季節…。
先駆けて、先月初旬に上洛した続きを。
蛍の夕べに歓喜した翌朝、ガタンゴトンとお出かけしたのは、瑠璃光院さんです。
何はともあれ…こちら。



インスタ映えでもお馴染みの青紅葉、座卓映り込み画像です。
パッと見、お解りにならないかもしれませんが…。
画像の中央半分より下の部分は、窓からの青紅葉が大きな黒机に映り込んでいる景色なのです。
ですから、窓いっぱいに外の青紅葉が真っ黒な大きなテラテラとした鏡のような座卓に、そのまま逆さまになって映り込んでおりますの。
この撮影、一定の箇所から臨まないと、画面いっぱいの緑に照らされるコトは叶いません。

シズカニ水を打ったような、静寂が伝わりましたら嬉しいのですが…。

手前、写す側には、それはもう大変な人だかりでした。
日本の観光客ばかりか、外国からの方も多く、写る画像からは想像できない程の人数です。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
最近は、こうしたインスタ映え画像が、簡単にシェア出来るので、これを撮りたいっ!!と色々な人がいらっしゃるんですね。
すごい時代になりました。
ガイドbookを片手に、イヤ、地図を片手にウロウロという時代は遠くに取り残されてしまったようです。

瑠璃光院さんは、季節限定、期間限定で公開されるお寺さんです。
元々は、こちら、八瀬の憩いの郷…八瀬とは『矢背』と記したそうで、応仁の乱で背中に矢傷を負った大海人皇子が、この八瀬のかま風呂で傷を癒したとされる地でした。
以来、この一帯は、こうしたかま風呂が有名なのだそうです。

えぇ~、余談ですが…京都という場所は、先の大戦というと、幕末の混乱でもなく、第二次世界大戦でもなく、応仁の乱をさすんですよね。
時間軸が違っているというか、それ程、京都全体が壊滅状態になったのは、時間を遡るコト、数百年の応仁の乱だけという訳です。
京都に住まう人々の中で、大打撃だったのは、後にも先にも応仁の乱、それ程、大きな出来事だったんですね。
お寺さんを拝見させていただいたりすると、この先の大戦という言葉がね、割と頻出致します。
それ程前の大戦でも残っている、或いは、その戦火を潜り抜けたという、それくらい希少性がある、という意味で、よく耳にする言葉になっているんですね。
空襲などで壊滅状態になったトコロは、あちこちあると思いますが、それでも京都は大部分を戦火から免れた貴重な場所なんですよね。
歴史に翻弄されながらも、大きな出来事を掻い潜って、今、この令和の時代にも脈々と残り続ける、やっぱりそれはとても素晴らしいコトです。

瑠璃光院さんは、岐阜市に本坊を置く「浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、本尊は、阿弥陀如来さまです。
お寺さんのお名前ではございますが、建物自体は前述の通り、八瀬のかま風呂、所謂、癒しの郷、別荘として造られた経緯がございます。
数寄屋書院造り、お庭もとても素晴らしく、敷地面積は12.000坪の広大さです。

当時のかま風呂も拝見出来ます。
日本式蒸し風呂の原型です。
莚が敷いてあって、枕は瀬戸物、このドームのような窯の中で、横になって蒸らされるのです。
Naoさんも、ちょこっと横になってシマイマシタ。( *´艸`)



二階からの青紅葉、秋になれば、錦秋の紅に染まります。
今の時期は、敷地全体に廻るお水に、青苔も美しい生き生きとした景色でした。

一階でかま風呂を拝見して、名庭、瑠璃の庭を拝見します。



滴る水が、この石を瑠璃色に輝かせるというコトで、その美しさがこの世のモノとも言えない程…極楽浄土を思わせるそうです。
一条のせせらぎが、あまたの苔を潤し、清涼を堪能させていただきます。

瑠璃の庭を前の書院には、御目文字楽しみにしておりましたお軸が掛けられておりました。



室町の世から、こうして極楽浄土への往生を願う念仏者を迎え導く姿が描かれておりました。
勢至菩薩、普賢菩薩、薬王菩薩の他、奏楽8、舞踏1の計十三菩薩が描かれています。
菩薩様の乗る飛雲の尾が左上方に棚引くのは、來迎の一団が往生者のもとに、まさに今、到着した様を描いているようです。

このお軸のコトを少しお話伺いたくて、お側近くにいらした方にお声をかけましたら…少しお待ちくださいと…わざわざ住職様自らお出ましいただいて、お話を伺える光栄でした。
年に決まった時期にしか公開されず、こうしてその時期に足を運べた喜び、そしてまた深くお話を伺えました光栄…手を伸ばさなければけっして届かないコトの喜びに深く深く感謝です。

希望いたしますとお茶を頂けます。
書院の間から離れて、喜鶴亭(きかくてい)三条実美公命名のお茶室を拝見。



この四畳半の宇宙に、障子を開けますと、四季折々の天然由来の掛け軸が登場します。
掛けられるお軸は、時々刻々、季節によって変わり、風が抜けるこの小宇宙で、さて、一服のひと時に何を思うのでしょう…。
お茶室を拝見して、Naoさんも一休みしたくなってしまいまして。
うふ

瑠璃光院さんoriginalの夏のお菓子を販売していたので、臥竜のお庭を拝見しながら休憩させていただきました。



天にかけのぼる龍を水と石で表した池泉庭園。
眺める人の心を解放し、昇運をもたらすといいます。
しばし、清流に耳を傾け、青紅葉に渡る風を頬に受けました。
この地の青紅葉は、25mを優に超える高さにまで成長し、だからこその二階書院の間からの座卓映り込みという魔法も叶うのです。

こちら、拝観料は少しお高めの2000円です。
でも、その中には、写経のお代も、それから浄土真宗では珍しくご朱印もいただけるとあって、料金に含まれております。
一時、心静かに写経の修行、そしてその為の記念ボールペン、ご朱印もと、確かに皆さまが有難く拝観させていただきたくなりますよね。
公開時、timingがございましたら、是非ぜひお運びいただけましたら、素晴らしいお時間を過ごせるコト、お約束出来ます。
Text & Photo by 
N-style

眺めているだけでただただ癒されるばかり☆心も体もほっと落ち着くひとときですね(^^♪

ウーマンエキサイト編集部 はぴこ

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