夕空に月うつくしいテルミニッロ山
2019年10月26日
今日は、聖フランチェスコゆかりの教会が四つ建ち、聖人にゆかりの深いリエーティの聖なる渓谷(Valle Santa Reatina) を訪ねました。
聖フランチェスコの足跡を追い、かつて夫が友人たちと、ラッツィオ州リエーティ県のポッジョブストーネからアッシジを目指して巡礼をしたとき、初日はポッジョブストーネからグレッチょまで歩いたのですが、その際に、冒頭の写真に見える湖の傍らを通る道を歩いたそうです。
今日の夕方、聖なる渓谷を、川や湖の岸辺に沿って歩くと、先月登頂したテルミニッロ山(Monte Terminillo、2216m)が、葦の向こうにきれいに見えて、うれしかったです。
歩き始めたのが、午後4時と遅かったため、歩いているうちに、西にそびえる山の向こうに日が沈んでしまい、東に向かって歩くと、
夕日を浴びたテルミニッロ山が、茜色に染まって、きれいです。
午後6時40分頃、ようやく出発地点に戻り、靴を履き替えていたら、山の端から顔を出す白い月が、木々の枝の間に見えるではありませんか。急いで靴を履き終え、月がきれいに見えるところまで歩いて撮影したのが、こちらの写真です。
車で出発して、テルミニッロ山と空が木々に遮られずに見えるところに差しかかったとき、夫が車を止めてくれました。
夕日の光を浴びたテルミニッロ山を見ることができた上に、そのすぐあとに、美しい白い月が昇るのに、居合わせることができて、うれしかったです。
- Text & Photo by
- イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia