燃えるようなカエデみごとな紅葉の森、カゼンティーノ国立公園
2019年11月3日
燃えるように赤いカエデの葉が、日の光を浴びてより色鮮やかに見えます。山に車で近づいたときに、紅葉した木々が見えた場所へは、このトレッキングコースを歩けば行けるのではないかと、見当をつけて歩いていたら、遠くに紅葉のみごとな大木が見えました。
Colori dell’autunno nelle Foreste Casentinesi
その木を目指して進んで行くと、紅葉したカエデ(acero)の木々が、わたしたちが歩く道のすぐ傍らに立っています。
今日歩いた道には、緑の松が多く、次によく見かけたのは、黄葉が半ばのカエデだったのですが、この辺りには、赤やオレンジ色の紅葉が美しいカエデが立ち並び、
特にこの大きなカエデの木の紅葉がみごとなので、感嘆しました。
木の頂きの葉は、鮮やかに赤く、
下に行くに従って、葉の色が赤からオレンジ色、黄色、そして緑となります。
そのため、下から見上げて撮影すると、カエデの葉の色が虹色となり、それはそれで美しいのですが、木が大きいので、ごく一部しか撮れません。
そこで、木の高さのちょうど中ほどを通る道から、燃えるように赤い葉を、その奥に見えるさらに紅の深い木も写るように、カメラを縦に構えて撮影したり、
紅葉した木々の向こうにペンナ山(Monte Penna)の山頂が見えるように写したり、あれこれ工夫してみました。
夫は一眼レフカメラを持っているものの、カメラが重い上に、撮り始めると歩くのがお留守になってしまうからと、ふだんは持ち歩かず、何かよほど撮りたいものがあったときには、タブレットで撮影しているのですが、今日は買ったばかりのスマートフォンを試したいからか、夫もかなりの枚数の写真を写していました。
帰りに通りかかったときには、夕日がすでに厚い雲の層の中に沈んでしまっていたのですが、そのおかげで、木々の紅葉の色合いが、より分かりやすいように思います。
国立公園にもなっているカゼンティーノの森林(Foreste Casentinesi)で、思いがけずそれはみごとな紅葉に出会えて、うれしかったです。
- Text & Photo by
- イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia