「『何となく気持ち悪いな…』と思っていたら、実は妊娠だった」という先輩ママの話を聞いたことはありませんか。実際、何となくの体調不良から妊娠が発覚したという人も多いようです。そこで今回は、「妊娠の超初期はどんな症状があらわれるのか」を詳しくみていきたいと思います。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■妊娠超初期は「なんとなく気持ち悪い」もの?妊娠超初期はいつくらい?「妊娠超初期」と呼ばれる時期はいつごろまでなのでしょうか。一般的には、妊娠超初期とは「妊娠1カ月の0週(妊娠前の最終生理開始日)から3週ころまで」をさしています。この時期は、妊娠検査薬を試しても正しい反応が出ないのですが、自分の体調の変化をひしひしと感じている人は少なくありません。そして、これから妊娠を希望するならば、この超初期の過ごし方はとても重要になってくるのです。妊娠初期とは「妊娠初期」とは妊娠1~4カ月ごろをさします。妊娠週数の数え方は、「妊娠前の最後の生理開始日」を「妊娠0週0日(0w0d)」として計算します。「7日間で1週」として数え、「4週で1カ月」としてカウントしていくのです。生理がこなくて、ようやく「妊娠かも」と気づいたときは、すでに妊娠5週になっていた、というケースも珍しくありません。「なんとなく気持ち悪い」かどうかは人による妊娠超初期は風邪のひき始めのような体調不良や「何となく気持ち悪い、ムカムカする」などを感じる人もいます。しかし症状は個人によって大きく異なり、自覚症状が全くなく、妊娠に気付かないでしばらく過ごす人も多いでしょう。また、妊娠超初期の症状は生理前の症状と似ている部分もあり、区別がつかないケースもあります。■妊娠超初期に起こる可能性のある6つの症状 妊娠超初期に起こりうる症状1: 微熱、熱っぽく感じる妊娠超初期は「微熱があるように」感じやすいです。それは、体温が高温期に入るためです。女性の基礎体温は通常、低温期と高温期の2つに分かれます。排卵を境に基礎体温が低温期から高温期に移行するため、妊娠超初期は熱が出ているように感じてしまうのです。妊娠超初期に起こりうる症状2: おりものに変化がある妊娠するとおりものが増加する場合があります。これは妊娠中は女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が増えるため、おりものの量に変化が生じてくるのです。また妊娠が進んでいくと、おりものの状態はサラッとした水のように変化していきます。妊娠超初期に起こりうる症状3: 軽いはき気や気持ち悪さがあるムカムカする気持ち悪さやはき気は「つわり」と言って、妊娠兆候のひとつです。個人差はありますが、通常は妊娠5~6週ころに始まりますが、超初期に感じる人もいるようです。だんだんと症状が強くなっていき、妊娠8~10週ころが一番つらい時期となるかもしれません。その後だんだん軽減し、12週ころには症状が落ち着いてくる傾向です。妊娠超初期に起こりうる症状4: 眠気やだるさがある妊娠時にどんどん増える女性ホルモン「プロゲステロン」の影響で、妊娠初期はとにかく眠くなりやすいです。そのうえ疲れやすく、だるさを感じやすいので、最初はこの症状に戸惑ってしまう人は多いでしょう。妊娠超初期に起こりうる症状5: 胸が張る妊娠すると、急に胸が張ってきたり、乳首が服に触れるだけで痛く感じます。また乳輪が黒っぽくなってくる人もいます。これは妊娠により女性ホルモンが増加した影響と考えられます。妊娠超初期に起こりうる症状6: 頭痛・腹痛頭痛は主に、ホルモンの変化や心身のストレス、疲労、緊張などにより起こる人が多いようです。とくに、妊娠への不安が強い人は「緊張型頭痛」を起こす可能性があります。参考サイト:とくしまはぐくみネット 「妊娠初期の初めての妊娠」 ■妊娠超初期から症状や体調は人によって異なる人と比べないようにしよう妊娠超初期の体調や症状はかなり個人差があり、「こんな症状が出る」とは一概にはいえないものです。世の中にはさまざまな情報があり、参考にはできますが、うのみにしないことが重要。人と自分の感じ方は大きく異なります。また、「妊娠かな」と思ったら、一番確実なのは市販の妊娠検査薬でチェックしてみることです。あまり早い段階で使ってしまうと正しく反応が出ないことがあるため、月経予定日を1週間ほどすぎたら確認してみましょう。陽性反応が出た場合は、早めに産婦人科を受診します。また、あまりにも特定の不調に悩まされている場合は、何らかの病気が潜んでいることも考えられます。気になる場合は病院を受診することをおすすめします。PMSと症状が似ているため要注意妊娠超初期の症状が、「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」とよく似ている場合もあります。月経前症候群は、情緒不安定になったり、抑うつになったり、複数の症状がみられます。不安や睡眠障害、眠気、集中力の低下、めまい、けん怠感、頭痛、腰痛、腹痛、おなかの張り、乳房の張りなどもみられます。妊娠超初期の症状と重なっている部分がいくつかあるため、生理予定日を過ぎても症状が続くようなら妊娠の可能性を考え、産婦人科を受診するのがいいでしょう。気にしすぎず過ごそう妊娠超初期はひどい眠気など、いろいろな症状が出て、ストレスを感じる人は多いでしょう。しかし、これも今だけの期間限定だと割り切ることで、気分的に乗り越えやすくなるかもしれません。また、「妊娠が分かったときの感動や喜び」は大きいものですが、その一方で「親になることへの不安」や「自由な生活ができなくなる心配」など、いろいろな感情が交差する人も多いでしょう。「いいお産をしたい」と思うがゆえに、いろいろ調べすぎてしまい、かえって出産の不安が大きくなってしまう人もいます。そのときは「みんな出産を経験してきているのだから、自分も大丈夫」と考えて、あまり気にしすぎないこと。おおらかに構えていくことが大切です。ひとつ注意すべき点は、妊娠超初期は「赤ちゃんの体が形成される重要な時期」だということです。受精卵が子宮内に着床するのがちょうど妊娠3週になります。妊娠を希望するならば、「たばこやアルコールを控える」「カフェインを控える」「薬の服用については医師に相談」「激しい運動は控える」「インフルエンザなどの感染症に気を付ける」などは日頃から頭に入れ、実行できるように努力していきましょう。参考サイト:松戸市子育て情報サイト「松戸 DE 子育て」 「赤ちゃんができたら 妊娠編」 ■まとめ妊娠超初期は急にはき気がしたり、強い眠気に襲われたり、経験したことのない症状がどんどんあらわれます。しかし、それも「ママになるための必要な変化」だと思えば、きっと乗り越えていけるはず。個人差は大きいですが、妊娠が進めば体調も安定してくるので、マタニティーライフを楽しめるようにもなってくるでしょう。また、もしも頭痛など特定の不調がひどい場合は、何らかの病気の可能性もあります。繰り返しになりますが、無理に我慢せず、早めに病院を受診しましょう。参考資料:・ とくしまはぐくみネット ・ 松戸市子育て情報サイト「松戸 DE 子育て」
2019年11月27日妊娠を成立させるためには、卵子と精子が出合い、受精〜着床と数々のプロセスが必要になってきます。新しい命が生まれる過程で、体の中では一体どんな変化が起こっているのでしょうか? くわしくご紹介していきましょう。【監修】イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■着床はいつ起こる?性交後、卵子と精子が出合ったら、即「はい、妊娠!」というわけではありません。卵子と精子が受精した後、受精卵が子宮内膜にたどり着き、着床することでようやくオメデタになるのです。受精・着床・妊娠の違い受精とは受精とは卵子と精子が合体することです。女性には左右に1つずつ卵巣がありますが、月に1度、どちらかの卵巣から1つの卵子が排出されます(排卵)。排卵した卵子は卵管采(らんかんさい)と呼ばれる突起物にキャッチされ、卵管へと誘導されます。このとき、性交により射精された数億個の精子は、子宮口から子宮頸管(けいかん)、子宮腔(くう)、卵管、そして卵管采へと一気に向かい、一番にたどり着いた1個の精子のみが卵子と出合い、ここでようやく受精にいたります。受精が成立すると、その瞬間に卵子の表面にバリアが張られ、あとから来た精子は入り込むことができなくなります。着床とは卵子と精子が受精して生まれた受精卵は、卵管の中をゆらゆらと漂いながら、1週間ほどかけて子宮へと移動。この間、受精卵は卵管にたっぷり含まれる栄養と水分を吸収しながら細胞分裂を繰り返していきます。こうして無事子宮に到着した受精卵が子宮内膜にもぐりこみ、お母さんの血管から栄養を吸収するようになります。この状態を着床といいます。受精から着床までのおおよその目安は1週間ですから、たとえば排卵日に性交した場合、その1週間前後で着床する計算になります。妊娠とは受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠となります。妊娠したかどうかは、分泌されるホルモンによって判断できます。着床するとhCG(じゅう毛性性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンが分泌され、月経や排卵をストップさせます。妊娠すると生理がこないのは、このホルモンの影響によるものなのですね。hCGの分泌によって子宮内膜は分厚く、柔らかくなり、妊娠に向けての準備が進みます。hCGは妊娠したときのみ分泌されるため、妊娠検査薬ではこのホルモンが尿中に分泌されているかどうかで、妊娠の有無を判断しているというわけ。体外受精の場合は、着床はいつになるの?なかなか授からない場合は、体外受精という選択肢もあります。体外受精とは、卵子と精子をそれぞれ採り出し(採卵・採精)、人工的に受精させ、育った受精卵(胚)を子宮に戻し、妊娠を促す方法。タイミング法や人工授精に比べ妊娠率が上がるため、この治療法で誕生する赤ちゃんは年々増加しています。体外受精の場合、人工的に育った受精卵を卵管と同じような環境の培養器の中で育て、細胞分裂させながら成長させていきます。採卵から3〜5日後、ある程度受精卵(胚)が育ったら、いよいよ子宮に移植(胚移植)。無事移植され、胚が子宮内膜の細胞に食い込んで固定されたら、ようやく着床したことになります。体外受精の場合、採卵から約2週間後にしっかり着床し、成長しているかどうかを血液や尿で調べます。参照サイト:日本経済新聞 「体外受精で18人に1人誕生、16年 最多更新」 体外受精後の過ごし方胚移植をした後、妊娠判定が出るまでなかなか落ち着かない人も多いと思いますが、とくに何かを制限する必要はありません。いつもどおりの生活を送りながら、リラックスして過ごすことが一番です。ただ、移植当日の入浴は避け、シャワーだけですませるように。また会社勤めの方はなるべく出勤は控え、翌日から普段どおり出勤することをおすすめします。下腹部に過度な振動を与えるような激しい運動もNG。喫煙や飲酒、冷えは体に悪影響を及ぼしますので、これらも日常的に意識することが大切です。■着床できるかどうかは○○による受精後、無事子宮内膜にたどり着けば、すべての受精卵(胚)が着床できるわけではありません。着床できない場合は、いくつかの要因が考えられます。代表的なケースを見ていきましょう。胚の質まず考えられるのが、受精卵(胚)の質です。良質かどうかを正確に調べるのは難しいですが、胚の中の細胞が均一で密度が高く、数が多い方がグレードが高く、このような良質な胚ほど妊娠率が高いといわれています。逆に、グレードの低い胚は密度が低く、細胞の形もばらばら。このような胚は染色体異常などの可能性があり、受精してもうまく着床できなかったり、流産の可能性が高くなります。胚の質は年齢が要因の一つになっていて、女性の年齢が上がれば上がるほど質が低下するといわれています。つまり不妊の一因となる場合もあるのです。環境子宮筋腫、子宮内ポリープ、卵管水腫、子宮内膜炎など、子宮内に異常がある場合も着床障害を起こします。ただし、こうした子宮内の病気は、手術や薬物治療で改善することができますので、「生理の出血量が増加した」「下腹部に違和感を感じる」「なかなか妊娠しない」など、何かしら心当たりのある方は、早めに病院を受診し、検査することをおすすめします。参照サイト:第71回日本産科婦人科学会学術講演会 「生涯研修プログラム5 難治性不妊の取り扱い」 ■着床すると痛い? この時期に見られる5つの症状受精卵が子宮内膜に着床すると、生理前にも似た症状が出ることもあります。いわゆる“妊娠超初期症状”と呼ばれるもので、人によって症状の程度はさまざま。なかには体調の変化にまったく気づかない人も少なくありません。妊娠を望んでいる場合に「いつもと何かちがうな」と感じたら、着床を疑ってもよいかもしれません。ただ、この時期に妊娠検査薬を使ってもまだ反応は出ませんから、焦らずにリラックスして過ごすようにしましょう。症状1:着床出血着床するときに出血することがあります。これは受精卵が子宮内膜にもぐりこむ際に子宮内膜が少し傷つけられることで起こるもので、うっすらと下着につく程度の軽い出血が1~3日ほど続いたり、茶色いおりもののようなものが出たり、人によってさまざま。いずれにせよ、数日で症状はおさまります。症状2:胸の痛みやハリ乳房の張りやかゆみ、乳首の先にさわると痛みがあるなど、症状はさまざまですが、生理前と同じような違和感を胸に感じることもあります。症状3:つわり通常、つわりは妊娠初期(妊娠4〜7週ころ)に始まることが多いですが、なかには着床時(妊娠3週ころ)からはき気を覚える人も。症状4:腰痛・頭痛生理前のような腰痛や頭痛を覚えることも。痛みを感じたら薬にはなるべく頼らず、安静にして様子を見ましょう。症状5:けん怠感いくら寝ても眠い、ちょっと動いただけですぐ疲れる、微熱が続き風邪のときのようなだるさを感じるといった、妊娠特有の症状に悩まされることもあります。■まとめいかがでしたか? 受精から妊娠まで、わずか7日前後の間におなかの中では目まぐるしい変化が起こるのです。妊娠のメカニズムを理解しておけば、いざ「オメデタ」になったときも動揺することなく、リラックスして自分の体調の変化と向き合うことができますね。参考資料:・ 日本経済新聞 ・ 第71回日本産科婦人科学会学術講演会 ・「ママになる夢かなえよう! 妊活 治療と生活アドバイス」(主婦の友社)・「はじめての妊娠・出産百科」(主婦の友社)文/長谷部美佐
2019年11月19日体調の変化や月経の遅れで、「もしかして、妊娠?」と思った時、まずは最初に何をすればいいのでしょうか?初めての妊娠なら、「すぐに病院へ行った方がいい?」「それとも妊娠検査薬で確認してから?」「初診に最適な時期はいつ?」「事前に準備しておくことは?」など、わからないことだらけですね。ここでは、妊娠発覚から初めての受診までを詳しくご紹介しましょう。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■妊娠が発覚したら病院にはいつ行けばいい? 初診を受ける時期って?生理の遅れに気づいた時、まず思い浮かぶのが「もしかして、妊娠?」ですよね。うれしい反面、何から手をつけていいかわからず不安になるでしょう。まずは、病院へ行く前に確かめておきたいこと、やっておくべきことをまとめてみました。「妊娠かな?」と思ったらやっておきたいこと妊娠の自覚症状は妊婦さんによって千差万別、さまざまです。超初期の頃からはっきりした症状がある人もいれば、「そういえば、あれはつわりだったのかも…」と振り返って初めてわかる人も。こんな症状が出ていたら妊娠しているかも…・生理時期でもないのに出血があった受精卵が子宮内膜にもぐり込む際、傷がつくことから出血する「着床出血」かもしれません。たった1日〜数日で終わってしまった、出血の感じが生理と違うようなら着床出血の可能性があります。・予定日になっても生理が始まらない生理の周期が順調である場合、予定日 を過ぎても次の生理が始まらない場合は、妊娠の可能性が高いと考えられます。・微熱が続く妊娠を継続させるための女性ホルモン、プロゲステロン(黄体ホルモン)が体温を上昇させます。排卵後の基礎体温が高いままの状態が3週間ほど続いた場合は妊娠かもしれません。・風邪と似た症状がある妊娠初期には、風邪と似た症状が出ることがあります。基礎体温が高いままの状態が続くため、だるさや熱っぽさを感じることも。・下腹部の痛み妊娠すると、下腹部がチクチクするような痛みを感じることも。生理痛と間違える人も多いようです。・眠気十分睡眠をとっているにもかかわらず、強い眠気を感じることがあります。これは、妊娠によって体内のホルモンバランスが変わるためといわれています。これらの症状は、妊娠を継続するために増加した女性ホルモン、hCG(ヒトじゅう毛性性腺刺激ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)、エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響といわれています。参考サイト:日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 妊娠の可能性がある時にやっておきたいこと 先に紹介した妊娠の初期症状に心当たりがあれば、妊娠診断補助試薬(妊娠判定キット)、いわゆる妊娠検査薬で調べてみましょう。妊娠検査薬は、妊娠初期に胎盤じゅう毛細胞より分泌されるhCG(ヒトじゅう毛性性腺刺激ホルモン)が尿中に含まれているかによって判定します。一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から調べられますが、hCGの検出感度を上げて生理予定日から使える早期妊娠検査薬もありますただし、妊娠検査薬はあくまでも補助的に使われる試薬。陽性反応が出たとしても、正常な妊娠とは限りません。卵管・卵巣など子宮内膜以外の場所で妊娠する異所性妊娠の可能性もあります。妊娠検査薬で陽性が出た! 病院にはいつ行けばいい?妊娠が発覚して初めて、産婦人科を訪れる方も多いでしょう。そのため、初診の時期はいつがいいのか迷うところだと思います。「妊娠検査薬では陽性が出たけれど、間違いだったらどうしよう」「病院に行ったら『まだ早すぎる』と言われないかな」と心配になる気持ちもわかります。でも、妊娠検査薬で陽性が出たなら、なるべく早い時期に病院を受診しましょう。前述した異所性妊娠だった場合、おなかの中で急に大量に出血し、ママの命にかかわる可能性もあるからです。一般的な妊娠検査薬で陽性が出る妊娠5週頃なら、病院の超音波検査で胎のう(赤ちゃんの袋)は確認できますから、安心して受診してください。参考サイト:日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ■いざ妊娠検査のために病院へ! どんな準備が必要?初めての産婦人科受診には、どんな準備が必要なのでしょうか?最終月経日・普段の月経周期の確認まず最初に病院では、最終月経日とふだんの月経周期を確認されます。というのも、最終月経の初日を妊娠1日目と数えるためです。ここから、今は妊娠何週で、出産予定日は何月何日というのが割り出されます。伝え間違いがないように、メモしていくといいでしょう。病院ではこれまでの妊娠・出産回数も確認される病院では、これまでの妊娠回数や出産回数も聞かれます。妊娠回数は、現在の妊娠を回数に加えて答えましょう。出産回数の数え方は、妊娠満22週以上で出産したものは、出産回数に入れます。参考サイト:日本産科婦人科学会 「妊娠・分娩回数のかぞえかた」について 今までの病歴やアレルギーについてまとめておく初診時には、主に以下の病歴やアレルギーについて聞かれます。・薬剤アレルギーの有無・喘息の既往歴・妊娠に影響のある感染症の既往歴・指摘されたことのある産婦人科疾患・そのほかの大きな病気の既往歴「妊娠に影響のある感染症」というのは、麻しん(はしか)、風しん、水痘(水ぼうそう)流行性耳下腺炎(おたふく)、性器ヘルペスなどをさします。これらの感染症は、もし妊娠中にかかってしまったら、母体やおなかの子どもに影響がある場合もあるためです。また、自分自身のことではありませんが、両親や兄弟姉妹など親族が高血圧や糖尿病などにかかっていないかも聞かれます。これらの情報もまとめておきましょう。参考サイト:日本産婦人科学会・日本産婦人科医会 「産婦人科診療ガイドラインー産科編2017」 初診で必要な持ち物をチェック初めて受診する際は、次のものを持っていきましょう。・健康保険証妊婦健診には、健康保険は使えません。ただし、妊娠以外の別の病気、処置が見つかった場合は適用されるので、念のため持参しましょう。・健康状態などをまとめたメモ書き前述した通り、最終月経日や妊娠・出産回数、既往症や家族の病歴などが聞かれるので、伝え間違いがないようにメモしていきましょう。・基礎体温表妊娠かどうかの判断材料となるので、基礎体温を記録していたのなら持参しましょう。・お金多くの場合は健康保険が適用されないため、いつも病院でかかる時の診察代より多めにお金を用意した方が安心でしょう。初診では、さまざまな検査も行うので、2万円程度を目安としてください。・生理用ナプキン内診を受けた際、少量の出血があるかもしれません。それに備えて、生理用ナプキンを持参しましょう。どこの病院で妊娠検査をしてもらうかもしっかり考えようまず最初に、どこの病院で妊娠検査をしてもらうかは迷いますよね。検査をしてもらえるのは、大きく分けて次の3つになるでしょう。・総合病院の産婦人科産婦人科以外の診療科もあるような大きな総合病院だと、妊娠・出産の過程で何かあった時でも安心ですね。ただし、大きな病院(特定機能病院・一般病床400床以上の地域医療支援病院)の場合、紹介状がない場合は診療費とは別に特別料金が加算されます。・小規模の産婦人科クリニック小規模だけに、アットホームな雰囲気で「かゆいところに手が届く」サポートを受けられるところがメリット。ただし、大きな病院で出産するよりも費用がかさむケースが多いようです。・妊婦健診のみの産婦人科クリニック出産施設は備えない、妊婦健診や婦人科診療だけをする産婦人科クリニック。出産は、提携しているほかの産婦人科となります。妊娠しているかどうか検査をした病院と、実際に妊婦健診で通院したり、出産する病院とは違っても構いません。検査で妊娠が確定してから、どの病院で通院・出産するのか、里帰り出産するのかなど決めてもいいのです。ただし、健診・出産する選択肢の一つに助産院がありますが、妊娠検査だけは産婦人科で受けることをおすすめします。万が一、子宮外妊娠などすぐに手術が必要な場合など、助産院では医療行為ができないためです。■病院で行う妊娠検査とは病院で初診に行う妊娠検査の流れ病院では、経腟(けいちつ)超音波検査でも妊娠の診断をします。この検査で子宮の中に胎のうが確認できたら、妊娠の診断となります。妊娠5週後半から6週前半以降なら、赤ちゃんの心臓が動いていることも確認できるでしょう。赤ちゃんの心拍を確認したら、最終月経の開始日から出産予定日を決定します。妊娠していた場合はどのくらいの頻度で通うことになる?胎児の成長や、妊婦の変化を定期的にチェックするために、以下の頻度での妊婦健診がすすめられています。・妊娠11 週までに3回程度・妊娠12〜23週頃までは4週間に1回・妊娠24〜35週頃までは2週間に1回・妊娠36週以降は1週間に1回妊娠が確定しない場合もある胎のうは直径が2mm以上になるまで、超音波検査でも確認できません。この大きさに達するのは、妊娠4 週後半以降。正常な妊娠の場合、子宮内に胎のうを確認できるのは、妊娠4週で約80%、妊娠5週でほぼ100%の確率だそうです。そのため、検査が早過ぎると、妊娠が確定できないこともあります。参考サイト:日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ■「妊娠したけど病院には行かない」はあり?子宮外妊娠の可能性もあるので病院へは行きましょう前述した通り、妊娠検査薬で陽性=正常な妊娠とは限りません。卵管・卵巣など子宮以外の場所に妊娠する異所性妊娠の可能性もあります。すぐに手術が必要な場合もありますので、胎のうが確認できるタイミングで必ず受診しましょう。予定日や週数は診察を受けないと確定しない正確な出産予定日は、産婦人科医が行います。胎児の頭臀長(頭から臀部までの長さ)と、最終月経開始日から計算した妊娠週数との間に誤差がないかを確認して、出産予定日は決定されます。胎児の頭と胴体の区別がつくようになる妊娠8〜10週に頭殿長は15〜30mmとなり、妊娠週数や出産予定日を決めるのに最も適した時期といわれています。最終月経開始日だけでは妊娠週数や出産予定日は確定できないので、病院の受診が必要なのです。参考サイト:日本産科婦人科学会 「6.正常所見8-10週」 日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ■まとめ初めての妊娠だと、どう検査していいのか、病院はいつ受診すればいいのか、どんな病院を選べばいいのか迷いますよね。妊婦健診や出産する病院はあとからよく考えて選んでも遅くはありませんから、「妊娠かな?」と思ったら、まずは一番行きやすい産婦人科で妊娠検査をしてもらいましょう。そこで妊娠が確定したら、市区町村の窓口で母子手帳を受け取り、妊婦健診や出産をする病院選び、予約と進めていけばいいでしょう。参考資料:・ 日本産科婦人科学会 ・ 日本産科婦人科医会
2019年11月19日妊娠の初期症状は、人によってさまざま。超初期から敏感に体の変化を感じる人もいれば、おなかがふくらんできても「便秘かな?」と気づかない人も。妊娠の初期症状はいつから始まり、主にどんな症状があるのか、くわしくご紹介しましょう。【監修】 イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。■妊娠初期症状は、いつから出るの?妊娠期間は妊娠初期、中期、後期と3つの期間に大きく分けられます。▼妊娠初期とは妊娠初期とは一般的に妊娠15週まで、つまり妊娠4カ月の終わりまでをさします。この間は、まだ安定期には入っていません。そもそも妊娠周数の計算方法をご存じでしょうか?受精卵が子宮に着床した日と勘違いしやすいのですが、実はすぐ前の生理開始日を妊娠0週0日と数えます。そのため本来、次の生理がくるはずの頃にはすでに妊娠4週くらいになっており、「あれ? 生理が遅れている…もしかして、妊娠?」と自覚する頃には妊娠2カ月目に入っていることが多いのです。・妊娠超初期とは妊娠初期の中でも、いわゆる「妊娠超初期」と俗に呼ばれているのが、妊娠0週〜4週の期間です。この時期は受精卵がまだ子宮に着床していなかったり、着床していてもわずか1〜2週間ということで、ほとんどの場合、体の変化や自覚はありません。ただ妊娠4週に入ると、日頃から生理周期が一定の人なら遅れに気づき「もしかしたら?」と思い始めるでしょう。▼妊娠初期症状が出始める時期妊娠初期にはいつから、どんな症状が始まるのでしょうか。ドラマで妊娠が発覚するシーンで、よくあるのが「うっ」ともどしそうになってトイレに駆け込む…というのがありますが、妊娠4週までの妊娠超初期にはまだこういった症状が出ることは珍しいでしょう。卵子が受精して、子宮に着床するまでに約1週間かかるといわれています。最後の生理初日を妊娠0週0日としたら、妊娠2周目に排卵、妊娠3週目に着床となるわけです。妊娠超初期に妊娠の兆候としてあらわれる症状に、「着床出血」があります。受精卵が子宮内膜にもぐり込む際、傷がつくことから少し出血します。その出血がおりものに混じったり、うっすらと出血したりするので、生理と間違える人が多いようです。いつもより早い生理と思ったら、たった1日〜数日で終わってしまった、出血の感じが違ったようなら着床出血かもしれません。この頃から、少しずつ体調の変化が始まり、予定日が過ぎても生理が始まらない場合は「もしかして、妊娠?」と思い始めるでしょう。そのためか、ネットで「生理 遅れ」と検索すると、上位に「3日」「4日」「5日」などのキーワードが続いて上がってきます。生理は遅れているけれど、まだはっきりした自覚症状もなく、一般的な妊娠検査薬では判定がつかない時期に検索する人が多いことがわかりますね。▼妊娠がはっきりとわかるのはいつ?・着床=妊娠となる着床とは、受精した卵子が約1週間かけて移動し、子宮に接着することです。妊娠するために必要な過程で、着床した約1週間後に妊娠反応が陽性となります。参考サイト:東京大学医学部附属病院 「着床とは」 ・検査薬で判明するのは、生理予定日の○日目から?妊娠超初期期間はまだ妊娠診断補助試薬、いわゆる妊娠検査薬が使えません。妊娠検査薬は、尿中のhCG(受精卵が子宮へ着床後に分泌されるホルモン)に反応して、妊娠しているかどうかを調べます。しかし、妊娠超初期ではまだhCGが分泌されていない、もしくは分泌量が非常に少ないことから、判定できないそうです。そのため、妊娠検査薬は、生理予定日当日から検査できる検出感度が高いものと、生理予定日の約1週間後から検査できるものがあります。▼妊娠初期に起こること妊娠初期の中でも、妊娠4週に入ったばかりの「もしかして?」と思い始める時期の自覚症状としては、次の4つが挙げられます。1.月経が遅れる 受精卵が着床しなかった、つまり妊娠しなかったためにはがれ落ちた子宮内膜が、体外へ出血として排出されたものを月経、いわゆる生理といいます。生理が規則正しくあるタイプの人は、予定日が過ぎても生理がこない場合、早めに「妊娠かも」と意識できるでしょう。2.基礎体温が高いまま基礎体温とは、朝、目が覚めてすぐ、体を動かさずに安静なままの姿勢で計測する体温のことをさします。女性は、ホルモンバランスの変化や排卵によって、通常、25日〜38日の周期で基礎体温が上下します。通常、生理前の約2週間は高温が続きますが、生理が始まるタイミングで体温が下がります。そのため、基礎体温が下がらないというのも、妊娠の一つの目安となります。3.月経以外の出血がある先に紹介した着床した際の出血がこれに当たります。ただし、着床出血は必ずするものではありませんし、残念ながら「胞状奇胎」「子宮外妊娠」や、別の病気などが原因の場合もあります。どちらにしろ、早めに産婦人科を受診されることをおすすめします。4.おりものが増えるおりものとは、子宮や子宮けい部、膣(ちつ)からの分泌物と古い細胞が混じり合って排出された液体です。外部から細菌が入ってくるのを予防したり、排卵期に受精のサポートをしてくれるなどの役割を持っています。妊娠すると体内のホルモンバランスの変化により、おりものの量が増えたり、色の変化があることも。これも妊娠の一つの目安になるかもしれません。ただし、かゆみやにおいを伴う場合は、病気のサインである可能性もあります。「 3.月経以外の出血がある」と同様に、産婦人科を受診されることをおすすめします。■妊娠超初期・初期に起こりやすい15の症状妊娠4週までの超初期を含む妊娠初期に起こりやすいものとして、次の15の症状が主に挙げられるでしょう。妊娠初期症状1:乳房の張り、痛みを感じる妊娠初期症状2:食べ物の好みが変わる妊娠初期症状3:眠気、だるさがある妊娠初期症状4:吐き気がする妊娠初期症状5:食欲がなくなる、増える妊娠初期症状6:トイレに行く回数が増える妊娠初期症状7:便秘になる、ガスが溜まる妊娠初期症状8:動悸がする妊娠初期症状9:足のむくみを感じる、足が痛い妊娠初期症状10:頭痛妊娠初期症状11:めまい妊娠初期症状12:歯痛妊娠初期症状13:腰痛妊娠初期症状14:口内炎ができる妊娠初期症状15:情緒不安定になる妊娠初期の症状としては、頭痛やだるさといった「風邪に似た症状」と、腰痛や眠気、便秘になるといった「生理の時の症状」、そして吐き気がする、食欲がなくなる、逆に増す、食べ物の好みが変わる「つわり」を挙げる人が多いでしょう。ただし、妊婦さん全員が同じの症状となるわけではありません。人によって、妊娠初期の症状はさまざま。「症状がほとんどなかった」という人もいれば、「はきどおしで、しばらく寝たきりだった」という人もいます。■みんなの妊娠初期症状はいつから出た? 体験談を見るとわかる?妊娠初期症状が出る時期は人によって変わる妊娠初期の症状は、妊婦さんによってさまざまです。ここで、いくつか妊娠初期の自覚症状について、ウーマンエキサイトユーザーの体験談をご紹介しましょう。 「それまではキュウリが大好物で、よく浅漬けを作って食べていたのですが、ある朝突然、見ただけではき気が。その代わり、苦手だった納豆が食べられるようになりました」(28歳 2歳の女の子ママ)「頭が痛くて少し微熱もあったので、風邪と勘違いして市販の薬を飲んでしまいました。その後、妊娠検査薬で陽性になりあせりましたが、産婦人科の先生から『妊娠のかなり初期ですし、それくらいの量なら大丈夫』と言っていただきホッとしました」(39歳 1歳の男の子ママ)「つわりと言えるほどのつわりはなかったので、妊娠に気づいたのは遅かったように思います。ただ、時々パーっと気持ちが高揚する瞬間があって、幸福感に包まれたことがあったのが、今でも不思議な体験です」(32歳 5歳の女の子ママ)「上の子と下の子では、つわりの症状が全く違いました。長男の時はおなかがすくとはき気がする、いわゆる“食べつわり”。アメをなめたりしてしのぎましたが、体重が増えすぎて大変でした。逆に、次男の時は食べてははいての繰り返しで、それが妊娠5カ月頃まで続きました」(40歳 10歳と4歳の男の子ママ)「妊娠の数だけ妊娠症状がある」というのがわかりますね。それだけに、「自分のこの症状は妊娠によるものなのか、それとも…」と不安になる方も多いのでしょう。その証拠に、Yahoo!知恵袋で「妊娠初期症状」と検索すると3万7000件以上のQ&Aが上がってきます。▼体験談を見ても「いつから出るか」も「症状」も十人十色 体験談を読む限り、どんな初期症状だったのか、いつ頃始まったかなどは、十人十色といえるでしょう。一人目の子と二人目の子とでも、症状が全く違ったケースもあるので、母胎によってというよりも妊娠の数だけ症状が違うといえるかもしれません。また、一年のうちどの時期に妊娠したかによっても、感じる症状は違うようです。私の場合、第一子を冬、第二子を夏に妊娠しましたが、妊娠によって体温が上がっているせいか夏バテがひどく、第二子の方がつらかった記憶があります。■まとめ自覚症状は薄いけれど、「もしかして、妊娠?」と気づき始める妊娠0〜4週間の超初期。そして、生理の遅れや体調の変化、はき気や食べつわりが始まったりと、妊娠16週までの初期の主な症状をご紹介しました。ただし、その症状や内容、軽い・重いなどもさまざまなので、体や気持ちの変化に折り合いをつけながら、あなたらしい妊娠初期を過ごしてくださいね。新型出生前診断(NIPT)なら【NIPT平石クリニック】【年齢制限なし】190,000件以上の実績。来院1回で検査完了。陽性の場合、羊水検査費用は全額負担。認定遺伝カウンセラーが在籍。検査前の不安や、陽性の結果がでたときも無料にてご相談できます。↓気になる詳細はこちらから! ママと赤ちゃんを応援するオーガニックハーブティー【AMOMA】母乳育児向けハーブティ、アロマ・オイルの専門ブランドであるAMOMA natural care(アモーマナチュラルケア)。 「母乳なんでも相談室」を開設し、授乳の悩みに育児経験者のスタッフが対応します。↓気になる商品はこちらから! 参考資料・日本産科婦人科学会の健康手帳 「HUMAN+」 ・国立成育医療研究センター 「出産に際して知っておきたいこと」
2019年10月25日こんにちは! そんたんママです。先日、息子が幼稚園で「おしっこがもれちゃいそう!」と言った内容の絵本を借りてきました。トイレに行っても行っても夢…と言う誰しも覚えがある話に、読み聞かせをしながら笑ってしまいました。けれど、とても笑えない似たような出来事が、妊娠初期の頃の自分に起きたことがあります。■妊娠初期「トイレに行きたくて目を覚ますと…?」きーちゃんを妊娠し、安定期に入る少し前くらい。トイレに行きたくて朝、目を覚ましました。用を足そうと寝ぼけ眼でトイレに座り…普段は意識しない一連のオートマティックな動きが、ふと止まりました。 しばらく座っても、力を入れても、尿を一滴も出すことができません。これは、もしや夢の続きなのでは…? 焦りを感じつつ、いったん横になってみよう…とベッドに戻りました。■寝ても覚めてもおしっこが出ない!何度か横になったりトイレに行ったりを繰り返しましたが、やはりどうやっても全く用を足すことができませんでした。これはマズイ…!!!そういえば、ここ最近少し尿が出にくかったことを思い出しました。それでも用は足せていたのでスルーしていましたが、今日は何をどうやっても無理、できない…! いよいよ冷や汗が出てきました。幸いその日は土曜日で会社が休みだったので、通っていた産婦人科に開院と同時に駆け込みました。■やっと産婦人科に着くも、助産師さんに言われたのは… 土曜日の産婦人科は鬼のように混んでいました。検診の予約日でもなかったので、問診票に「尿が出せない」と書いて待つことに…。寒気がしだしてガタガタ震えながら待った末、助産師さんに言われたのは… 膀胱炎(ぼうこうえん)かどうか検査をしたいから採尿してきてください…ということでした。しかし、切羽詰まっていた自分は、周りを気にする余裕もなく助産師さんにすがりつきました。 ■はじめての分娩台、はじめてのカテーテルそこで急患扱いにされたようで、すぐさま診察のために分娩台へ。思いがけずはじめての分娩台。「何週の妊婦さん?」「おしっこが出せないらしいよ」「そんなことあるの?」裏で助産師さんたちのヒソヒソ話が聞こえたあと、てきぱきとカテーテルを入れられ、下っ腹をぐいぐい押されました。「一応妊婦なんだけど、おなかを押されて大丈夫なの?」と思っているうちに、あれよあれよと処置が終わり、長かったトイレの悪夢がようやく終わりを告げたのでした。■妊婦さんにはまれにあること? その意外な治療法 尿検査の結果は異常なし。膀胱炎ではありませんでしたが、通常、尿意をもよおす倍以上の量の尿がたまっていました。産婦人科の先生の話では、まだ妊娠初期で不安定な子宮に尿道が圧迫されて、尿が出せなくなったのではないかということでした。妊婦さんにはまれにあることらしく、一度カテーテルを入れると尿道が通って再び尿が出しやすくなるとのこと。「まあ、あとはそうだね。腰を高くして寝てれば内臓が動いて良くなるかな」なんとも原始的なアドバイスをされ、病院をあとにしました。 家に帰り、半信半疑で腰を高くして寝ていたら、次回以降は問題なくおしっこを出すことができました。その安堵といったら!つわりではいたり、妊娠後期に便秘になったりとマイナートラブルは多々ありましたが、個人的には自力でおしっこできなかったのが一番つらかったです。しかし、重力で内臓を動かすなんて。人の体は意外と単純にできているんですね。
2019年05月19日妊娠が分かったきっかけってみんないろいろあると思います。私の場合、長男と次男とでは全然ちがいました。■長男の妊娠が発覚したとき長男のときは1人目ということもあり、早く授かりたい! と毎日基礎体温をつけて排卵日と思われる日に仲良しをして…を半年以上続け、妊娠が発覚したときは生理予定日が過ぎたあたりから毎日そわそわ…一週間すぎたら即検査薬!! 妊娠判明!! やったぁ! という感じでした(笑)検査薬で陽性反応が出たのを見て妊娠したんだ…! と思いましたが、それ以外はつわりが始まるまでは体に変化もなく、あまり自覚症状はありませんでした。でも次男の妊娠が分かったときは全然ちがいました。■次男の妊娠が発覚したとき2人目はもちろんほしい! と思っていましたが、もう少し間を開けてもいいかなーと考えていたころ、このときも一応基礎体温は半年ほど前からつけていて、旦那と仲良しする時も排卵日と思われる1週間前くらいは気をつけるようにしていました。この日も排卵予定日より1週間前だったので大丈夫だろうと思っていたのですが…まさかの排卵日が1週間ほどずれてしまったのです!!今までこんなにずれたことがなかったのに…人間の体はやっぱり機械じゃないんだな…と思った瞬間でした(笑)排卵日ドンピシャの日に仲良しをしてしまったかもしれない…でもそれで妊娠が絶対成立するわけじゃないし、大丈夫でしょ! と思っていた矢先、ふだんこんなに高い熱が出ることはあまりない私。病院に行っても風邪のような症状は全くないし、なんの熱かなぁ〜とお医者さんも不思議そうにしていたのを覚えています。結局疲れから出た熱でしょうということになりましたが、このとき私の中では(もしかしてこの熱って妊娠したからなんじゃ…)という謎の第六感が働き出しました(笑)薬も出されるということで万が一と思い、一応内科の先生でしたが質問してみました。ところが…長男の時に味わったあの独特なつわりのいやーーな感じの気持ち悪さが徐々に増していく日々。でも生理予定日まではまだまだあるし、つわりが始まるには早すぎるはず…が! さらに数日たっても高熱はすぐ下がりましたが7度台の微熱がずっと続いている状態。この状態を見てなぜかピーンときた私、確信を持ってこう思いました。そして生理予定日より何日か前でしたが検査薬をしてみるとバッチリ陽性反応が!! 次男の妊娠が確定したのでした。2人目だったからなのか、今回たまたまだったのかは分かりませんが、こんなに早く妊娠の症状をか感じることもあるんだと驚きました。内科の先生はまさかぁ〜といっていましたが、あのときの謎の高熱もきっと妊娠が関係していたんだ! と勝手に自分の中で思っています(笑)
2019年04月25日「子どもがほしい」と思ったきっかけは人それぞれだと思いますが、私の場合あまりいい動機ではありませんでした。ちょうど妊娠が発覚したのが30歳目前に迫った頃。■30歳手前、仕事は大好きだったけど…私の働いていた広告系の会社は社長も含め6人という少人数で、その中で私が社員の中で勤務年数が一番長かったんです(と言っても8年)。今は「30歳でバリバリ働く」のは当たり前の時代だけど、やっぱり仕事をしているといろいろなことを言われるわけです。たとえば、取引先との打ち合わせでは…仕事は大好きだったし、いつまでも続けたいとは思っていたけど、「古株」だの「ベテラン」だの言われるのがすごくイヤでした。職業柄なのか、周りの人も30過ぎると辞めたり独立していく人が多く、気が付けば自分より年下の人のほうが多くなっていました。さらにそんなモヤモヤしているときに、こんなことが…■「このままでいいの?」焦って悩んで…妊娠発覚!?歳が近く、いろいろ話し相手になってくれていた同業者の友人が「東京でもっと腕を磨く」と言い出し、それが私の目にはものすごくキラキラして見えました。それとともにますます自分がひとりぼっちになったような気がしてすごく寂しかったです。何度考えても答えは出てこない。友人のように東京で自分の腕を試す度胸もないし、かと言って辞める勇気もなければ辞めたって何も変わらない…。ちょうどそのころ愛読していたブログが育児日記だったこともあり、子育ての憧れもふくらんでいました。「ああ…これで、仕事が辞められる理由ができた…自分も次に進めるんだ」って思ったんです。ヒドイですよね。■まさかの双子? 頭が真っ白のプチパニックその後産科を受診し、正式に妊娠したことを告げられました。そして、2回目の検査のとき…まさかの双子!そのときは、何がなんだかわからなくて頭が真っ白になりました。「双子って…あの双子…?」みたいな言葉しか出てこないんですね。■不安顔の私に看護師さんがかけてくれた言葉は…涙腺崩壊!ちょっとここからは頭の中が真っ白で記憶があやふやなのですが、別室にて双子妊娠について看護師さんから説明を受けたんです(ほとんど覚えてないのですが)。私が不安そうな顔をしていたので励ましてくれたんだと思うんですけど、「双子」という奇跡を前にして妊娠を理由に「仕事が辞められる」だなんだと思っていた自分に腹が立ち、次に「ごめんなさい」という気持ちに変わり…とにかくこみあげてくる涙をこらえるのに必死でした。こんな私のところに来てくれてありがとう…しかも2人も…。■診察帰りにすぐ報告! 社長もプチパニック…(笑)会社への報告は安定期に入ってから…とかも言いますが、双子妊娠はリスクも大きいし、通院する大きな病院は土曜日診察をやっていなかったので、平日に遅刻や早退をさせてもらうためにもすぐ連絡しました。私の場合、このあとすぐつわりも始まったので早めに報告してよかったです。「この人なら大丈夫」と思って来てくれたかどうかはわからないけど、今はいつか娘たちに「お母さんの元にうまれてきてよかった」と思ってもらえるような母になりたいと思っています。
2019年04月18日なんだか体調がいつもと違う、もしかして妊娠? 生理予定日までは少しあるけれど妊娠の症状かもしれないと思うと何かと不安と嬉しさが同時に押し寄せてくると思います。妊娠超初期の症状とその時期に注意すべきポイントをピックアップしました。妊娠超初期はどんな時期? 妊娠超初期とは、妊娠1ヶ月目、週でいうと0週、1週、2週、3週の時期のことを言います。妊娠は、最後に生理があった期間の初日を妊娠0週0日と数えます。妊娠1日目は生理の2日目になるので、7日で1週、そして4週を1カ月としてカウントします。生理が1週間ほど遅れ、妊娠かもしれないと気付いたときには、すでに妊娠5週になります。▼関連記事 妊娠初期と生理周期の関係って? 妊娠初期期症状の自覚はあるの? 妊娠超初期症状は、自覚として感じられないことが多くあります。ママ自身が妊娠の可能性に気づきにくい時期であることや、生理前の症状と、妊娠超初期症状はとても似ていて見分けにくいとされています。妊娠超初期の症状には個人差がありますが、多くは次のような症状がみられます。微熱っぽい体のだるさ、倦怠感ひどい眠気乳房の張りや痛み生理とは違う少量の出血下腹部のチクチクした痛み足の付根・恥骨あたりの痛み▼関連記事 みんなの妊娠エピソード〜妊娠初期体験談 妊娠超初期症状の自覚はないって本当? 妊娠超初期の兆候って何があるの? 妊娠超初期の兆候は風邪のような症状? 妊娠検査薬を使用するタイミング生理が1週間以上遅れたら妊娠の可能性を疑ってもよいでしょう。一般的な妊娠検査薬では、生理予定日の一週間後から検査することができます。生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬もあるため、併せて検討しましょう。産婦人科を受診するタイミングは生理開始予定日の2週間後あたりが目安です。病院はいつ行けばいい? 気になるお金のこと産婦人科で検査をしてもらう前に知っておきたいことは、「妊娠は病気ではない」ということ。病気ではないので、経過が順調であれば健康保険は使えません。初回の健診時には、健康保険が使えないので、1万円くらいはかかるとみておいたほうが安全です。▼関連記事 「妊娠したかな?」と思ったらチェックしたいお金のこと 妊娠超初期の病気やトラブル 妊娠期間中は子宮粘膜が充血しやすいため、少しの刺激などで出血が起こりやすくなっています。激しい運動や長時間の立ち仕事など、お腹に負担がかかる動作が引き金となって出血するケースもあります。出血が必ずしも重大なトラブルによるものとも限りませんが、流産や子宮外妊娠の兆候である可能性もあり、十分な注意が必要になります。妊娠0週~3週の妊娠超初期に相当する期間内は、妊娠していることに気が付かない人も多くいますが、この時期に起こりやすい出血にはいくつかの種類があります。▼関連記事 妊娠超初期の出血とその種類とは? 妊娠超初期に風邪のような症状が出るのには、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しているからと言われています。とくに妊娠超初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加により高温期が続く状態になり、これが熱っぽさを感じる原因になります。また、ホルモンバランスの変化が免疫力の低下をもたらし、鼻水や鼻づまりが引き起こされることもあります。妊娠初期症状と風邪の症状には、さまざまな違いがあります。●妊娠初期症状と風邪に共通してみられる主な症状微熱、熱っぽさ(基礎体温が高いままである)体のだるさぼーっとするなどのだるさ倦怠感強い眠気頭痛腰痛寒気鼻水、鼻づまり喉の渇き下痢●妊娠初期症状のみにみられる主な症状乳房の張りや痛み出血(着床出血)下腹部のチクチクした痛みニオイに敏感になる便秘下痢イライラしたり、涙もろくなったりなど情緒不安定になるトイレが近くなる(頻尿)妊娠初期に、下痢や便秘、おならの回数が増えるなどの消化器系の悩みを抱える方も多いようです。その原因のひとつは、妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)がたくさん分泌されることによります。黄体ホルモンは、子宮の収縮を抑えると同時に、腸の働きまで抑制してしまいます。そのため腸内に便やガスが溜まったり、下痢などの症状を引き起こしたりするのです。その場合、激しい腹痛や吐き気、寒気を伴う下痢には注意が必要です。食中毒・ウイルス性腸炎・急性腸炎・感染性胃腸炎などのなどの可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。また下痢をすると腹圧がかかることもあり、流産しないか心配になりますよね。ネット上でも下痢と流産の関係性について書かれた記事がありますが、下痢が原因で流産になることは考えられません。ただ下痢による脱水症状などで身体に負担がかかってしまいますので、しっかり水分補給を行いましょう。●風邪のみにみられる主な症状発熱喉の痛みや咳風邪はウイルスが原因で発症するので、ウイルスのはたらきを抑制したり体内の免疫機能が働いたりするために発熱したり、喉の炎症による痛みや咳が現れたりしますが、これらは妊娠初期症状では発症しません。▼関連記事 妊娠超初期の兆候は風邪のような症状? 妊娠初期の流産の種類と原因は? 流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終わってしまうことで、自然流産の発生頻度は約15%です。妊娠12週未満を早期流産、12週以降22週未満を後期流産と区別します。後述する「切迫流産」は、流産ではありません。妊娠初期に、少量の性器出血や軽度の下腹部痛があり、子宮口が未開大であるときは、「切迫流産」と診断されます。切迫流産とは、出血や腹痛が原因で診察を受けた場合につく病名。流産発生の危険があり、安静や入院しての治療が必要な場合があります。切迫流産は、不安になってしまう名前ですが、まだ流産してしまったわけではなく、妊娠を継続できるケースも多いので、パニックにならず、お医者さんの指示に従いましょう。▼関連記事 妊娠初期の流産の種類と原因は? 妊娠超初期におこる初期流産(科学的流産)とは? 妊娠12週目以前に起こる流産のことを初期流産といいますが、その中で化学的流産は妊娠5週目頃に起きやすいようです。流産自体は妊婦さんのうちおよそ10~20%が経験するとの統計もありますが、この数値には化学的流産は含まれていません。医学的には、胎嚢や胎芽、胎児の心拍が確認されてはじめて妊娠が確定しますが、化学的流産が起きる時期は胎児がそこまで成長しておらず、妊娠確定対象になりません。▼関連記事 初期流産(化学的流産)が起きやすい時期 妊娠に気づいたら、妊婦が禁煙する理由とは? 妊娠中のママの体内は水分量や免疫力が低下しており、タバコや副流煙に含まれる化学物質や有害物質、一酸化炭素などの影響を受けやすくなっています。・ママの体内に確保されている水分量の変化・お産直後、出血を止めるために血が固まりやすく変化上記のような状況で喫煙を行うと、前置胎盤、胎盤異常といった妊娠合併症のリスクや全治胎盤を引き起こす割合が高まると言われています。また産後には子宮頸がんなどの発がんリスクが増加する可能性もあります。妊娠期間中の喫煙はママの身体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす場合があります。赤ちゃんにさまざまな発育不良が起き低体重児となったり、ママには、子宮内の羊水量が少なくなったり、流産や早産のリスクが高まったりなど、妊娠の継続自体が危ぶまれる可能性があります。また赤ちゃんが生まれた後にもさまざまな疾患の原因になる可能性があるうえ、乳幼児突然死症候群(SIDS)で命を落とすリスクが高まります。ママと赤ちゃんを応援するオーガニックハーブティー【AMOMA】母乳育児向けハーブティ、アロマ・オイルの専門ブランドであるAMOMA natural care(アモーマナチュラルケア)。 「母乳なんでも相談室」を開設し、授乳の悩みに育児経験者のスタッフが対応します。↓気になる商品はこちらから! ▼関連記事 ママが「妊娠を機に禁煙する」ことが大切な理由とは 妊娠超初期は妊娠しているか明確にはわからなく心配になりがちですが、なるべく心を安らかに自分のカラダを大切にして過ごしましょう。
2016年12月09日初めての出産の際、自分なりに最適な産院を選んだつもりでした。しかし、いま思うと知識が漠然としていたため、反省点も多々あります。そこで今回は、産院選びで重要なポイントと、こだわりすぎなくてもいいポイントを整理して紹介します。■必ずチェックしてほしいポイント私や周囲のママ友の経験から、おさえておきたいポイントをピックアップしました。妊娠中のプレママだけでなく、妊娠を希望する女性も覚えておくと便利かもしれません。・家からの距離産院が遠すぎると、出産のときに間にあうか心配ですが、初産の場合、陣痛がはじまってから出産までに時間がかかることが多いもの。自宅からすぐ近くの産院にこだわりすぎる必要はありません。目安としては、自宅から車や交通機関で、1時間以内で行ければ十分。まずはこの条件に合う産院をピックアップし、そのなかから、ほかの希望条件をそなえたところを選びましょう。・希望する分娩方法が可能か一般的に、分娩方法には、自然分娩、無痛分娩、和痛分娩など複数の方法があります。さらに、ベッドではなく和室での分娩、自由な姿勢で出産できるフリースタイル分娩といった、特徴あるスタイルが選べる場合も。「絶対にこの分娩方法・スタイルで!」と決めているなら、希望の分娩方法やスタイルを実施している産院をチョイスするといいでしょう。ただし、出産では何が起こるかわかりません。助産院は、その場で手術や切開などの医療介入ができません。助産院での出産を希望する場合は、提携している病院の情報も含めて調べておくことをおすすめします。・母乳推進? ミルクOK?授乳指導の方針は、産院によってさまざま。大きくわけると、母乳育児に力を入れているところと、ミルクを与えながら、無理なく母乳育児を進めるところがあります。一般的に、赤ちゃんにひんぱんに吸わせるほど母乳が出やすくなる傾向があるため、母乳推進の産院では、夜中も徹底して母乳を与えるよう指導されます。「絶対に母乳で育てたい」と思っているママにはおすすめですが、出産で疲れていると、指導が負担になることも…。「母乳でもミルクでもいい」というママには、希望に合わせて柔軟に対応してくれる産院がいいかもしれません。・先生との相性妊娠中は、赤ちゃんの状態だけでなく、おりものの変化やおしりのトラブルなど、ママの体に関するちょっと聞きづらいことも医師に相談したいときがあります。先生との相性は、マタニティライフを安心して送るうえで、重要な要素です。■あまりこだわらなくていいポイントインターネットなどでいろいろ調べていくと、あれもこれもこだわりたくなってしまうかもしれません。しかし、実際には「気にしなくてもよかった」というポイントも…。・会陰切開の有無会陰切開とは、分娩の際に、膣口とこう門の間の会陰部分を切開して、赤ちゃんが出てきやすいようにする処置のこと。最近では、自然な分娩の形を重視して、会陰切開はなるべくしない方針の産院も増えています。ただ、「なるべくしない」方針の産院でも、医師が必要だと判断すれば、行われることもあります。切開した方が分娩がスムーズに進む場合もあるので、「必要なら仕方ない」くらいに考えておいた方がいいでしょう。・食事や特典の豪華さ最近は、入院中の食事や美容系のサービスが充実している産院も多いですよね。しかし、私は食事が評判のクリニックを選んだのに、産後すぐは食欲がなく、せっかくのお祝いディナーにもほとんど手をつけられませんでした。また、体調が悪くて、顔エステのサービスや美容院でシャンプーできるチケットも利用する気になれず、特典のない料金がもっと安い産院にすればよかったと後悔しました。一方、エステや豪華食事を満喫している方もいるので、人によりけりと思っていただいた方がよさそうです。・立ちあい出産が可能か感動の瞬間を夫とともに迎えたい! と夢みるママは多いはず。しかし、いざ出産となると、夫が間にあわなかったり、陣痛が痛すぎて夫なんて目に入らなかったり…。「どうしても」とこだわるほどのポイントではないかもしれません。母乳指導の厳しさや医師・スタッフの雰囲気については、産院のサイトを見ただけではわからないので、事前に近所の人や先輩ママにリサーチしておくことも大切です。自分に合った産院で、リラックスして出産にのぞめるといいですね。
2016年09月16日妊娠すると、先輩ママから「おめでとう!」の言葉とともに「マタニティーライフを楽しんでね」と言われることがよくあります。10月10日なんていいわれますが、実際には約9ヶ月。マタニティ期間って意外とあっという間なんですよね。後悔のないマタニティーライフが送れれば子育ても前向きな気持ちで取り組めるはず! そこで、今回は先輩ママから聞いた妊娠初期の「to do リスト」を紹介します。先輩お仕事ママとランチをするはじめての妊娠には不安がいっぱい。苦しいつわりは永遠に終わらないような気がするし、これから仕事がちゃんとできるかも心配…。そんなときこそ職場の先輩ママを頼りましょう。「自分が大変だったからこそ、同じ思いを抱えている後輩の助けになりたい」と思っている先輩ママは実はとても多いのです。ポイントは「実は、こんな不安があって、先輩ママとして憧れている○○さんにぜひアドバイスをいただきたくて…」と自分の悩みを具体的に、かつ、相手のことを信頼していることを伝えて誘うこと。普段、あまり付き合いのない方とも、ぜひランチをしてみてください。必ず味方になってくれますよ。夫婦でぜいたくな旅行を計画する安定期に入ると体調はグッと快適になります。「妊娠5ヶ月のときに主人とニューヨークへ行きました。その帰りの機内で初めての胎動があって、ああ、この子も一緒に旅行を楽しんでくれていたんだ! と感激したのを今でも覚えています」(38歳 8歳男の子のママ)。「8ヶ月を迎えたときに新婚旅行を兼ねてタヒチのボラボラ島へ行きました。現地の方がとても親切で、聖母扱い(笑)。あなたは今、いちばん美しい時期なのですよとも言われ、思わず涙がでちゃいました」(34歳 4歳男の子のママ)。このように、マタニティ海外旅行を敢行したママも少なくありません。週末の国内旅行ならさらにハードルは下がります。ガイドブックを眺めながら、「安定期に入ったら、ここに行きたいな~」と思いを馳せるだけでも、気分が明るくなりますよ。「国内なら、露天風呂つきの個室で、食事が部屋だしの宿がおすすめです。軽めの夕食をリクエストできる、階段を使わずに部屋まで行けるというところならベスト」(36歳 7歳女の子のママ)。ほんわか系妊娠コミックを読む気持ちが不安定な妊娠初期は、心をざわつかせる情報はとことん排除していきましょう。今後の心構えを気楽に学べる妊娠コミックさえ、ブラックユーモア系だとどんより感じてしまう時期なのです。「たかはしみきさんの『ニンプ道』は大丈夫。パステルの絵もやさしいトーンだし、あったかい気持ちになれますよ」(32歳 3歳女の子のママ)。「水玉ぺりさんの『がけっぷち出産 ブンブンマーチ』は流産経験のある人に。表現がマイルドでサラリと読めます」(36歳 2歳女の子のママ)。過ぎてみれば一瞬のことですが、「妊娠初期がいちばんキツかった」と振り返る先輩ママがたくさんいます。ひとりで抱え込まないことこそが妊娠初期の課題。幸せなお産を迎えるためにも、ぜひ、マタニティ期間を楽しんでください。先輩ママ一同、全力で応援しています!
2016年05月06日妊娠中のママはホルモンバランスが大きく変化するため、心と体が不安定な状態です。些細なことでも不安を感じやすく、ママ自身の気持ちに関わらず、精神的に落ち着かないことがあります。その際、一番に寄り添ってほしい相手こそ、パパなのです。妊娠、出産までの期間をママと共に過ごすにあたり、パパ自身に実感が伴わないことがあります。お腹が大きくなったり、つわりで辛い思いをしたりなど体の変化を経ることで、ママは新しい命の存在を実感しますが、肉体的な変化のないパパだからこそ戸惑うこともあるでしょう。また、ママは出産について情報を集めたり、妊婦健診を受診したりすることでママの知識と実感を備えていきます。しかしパパが知識を養う場はそう多くなく、ママの得た情報と親の心構えを比べた時に、どこかおいて行かれた気分になるような、寂しいような気持ちになることもあるでしょう。だからこそ、体の変化やママの知識を積極的にシェアしてもらうよう、パパからも働きかけていきましょう。パパ自らが一緒に妊娠・出産を自分ごととして捉えて乗り越えていく意識を伝えることでママは安心し、心も安定しやすくなります。パパにとってほしい基本姿勢・妊娠や出産に関する知識を身に着ける・赤ちゃんの成長に興味を持つ・ママからのメールや電話に応える・ママの体調を気遣う・思いやりを持ってママに接する妊娠超初期に、ママが話を聞いてほしいタイミングとは妊娠0~3週目ごろまでの時期は妊娠超初期に該当します。とはいえ、妊娠0週0日は月経の初日で、妊娠1日目(0w1d)は生理の2日目ということになります。生理開始日以降、7日で1週、そして4週を1ヶ月としてカウントしていきます。妊娠2週に排卵が起き、卵管膨大部というところまで移動した卵子へ精子がもぐりこみ、受精します。受精し、受精卵となった卵は約6日かけて子宮へ到着し、子宮内膜に接着します(3w0d)。この通り、妊娠超初期は妊娠の準備段階でもある生理の期間が含まれるため、症状自体が現れにくい時期であります。ママの体質や体調によっては妊娠に気づかない人も多いと言われています。とは言え、ママ自身も説明がつけられないけれど、いつもと違う感覚を抱えていることも多いものです。ママのその感覚が妊娠症状によるものなのか、それとも別の体調不良なのか、言葉にできない戸惑いなのか、しっかり耳を傾けましょう。妊娠状況を調べるため妊娠検査薬も使用することもできますが、市販の妊娠検査薬は妊娠3~4週目頃からの使用が一般的であるため、この時期では妊娠しているかどうかの正確な判定をみることはできません。ホルモンバランスの変化でも陽性反応が出る可能性があり、陽性判定が出ても最終的な妊娠の判断は産婦人科での診断によります。妊娠に思い当たり、ママから可能性を伝えられたら、喜びの気持ちを伝えましょう。ママの体調の変化について十分に気遣い、適切なタイミングで産婦人科に行けるように備えておきましょう。妊娠初期に、ママが話を聞いてほしいタイミングとは妊娠4~6週目ごろには妊娠症状を自覚するママも多く、妊娠検査薬での妊娠判定などを経て、産婦人科で妊娠の有無を知る人が多くなります。妊娠6週~8週目頃には赤ちゃんの心拍を確認することができ、いよいよ妊娠が確定します。この時期のママはたくさんの新しいことを体験します。健診施設での妊婦健診、赤ちゃんの心拍の確認、お腹の中にいる命の実感、つわりで自分自身の体がうまくコントロールできないことなど、ママが体験したひとつひとつに耳を傾け、パパも一緒にママのはじめてを体験しましょう。ママだけではなくパパも、お腹にしっかりと目を気持ちを向ける意識が必要です。つわりについてこのころから妊娠症状の一つ、つわりが始まります。つわりには、ものが食べられなくなる吐きづわりや、空腹で嘔吐症状が出る食べづわり、においなどに敏感になるつわりなど種類がありますが、妊娠8~11週ごろのピークに向けて症状が強まる傾向があるため、ママには負担の大きな時期となります。つわりには個人差があり、経産婦であっても症状が違うケースもあります。ママのつわり症状について尋ね、家事のサポートを行ったり、家事代行サービスを利用するなど、ママへのフォローを検討しましょう。妊娠の伝え方についてつわりで体調が思わしくないときは、穏やかに過ごすほうが良い場合もあります。家族や両親に妊娠を伝えることは、ママの心と体調が安定しているときでもよいでしょう。伝えるタイミングや伝え方も、ママとしっかり話し合って決めましょう。俗説や昔の知恵に振り回されないことについて例えば、「妊娠したら二人分食べる」「妊娠は病気ではないので妊婦を甘やかさない」「小さく産んで大きく育てる」「分娩前には赤ちゃんの胎動がおさまる」など、妊娠にまつわる俗説や、数十年前の妊娠における知恵などは、現代の産婦人科医療の下では間違いであることがたくさんあります。妊娠と出産は病気ではありませんが、いつでもどんな時も安全に済むものではありません。健やかな妊娠と出産のためには、ママとパパが正しい知識を身に付けることが大切です。ハイリスク妊娠についてママが高齢である場合や、持病による合併症の可能性があるなどのハイリスク妊娠においては、赤ちゃんの発育状態やママの健康状態をきちんと把握するため、セカンドオピニオンをたて、母子の健康状況を見る専門施設や他の医療機関などで、妊娠状況に合わせて検査や通院を行います。また、羊水検査は調べるかどうかを、出生前診断に詳しい医師や医療機関に、セカンドオピニオンとして相談してもよいでしょう。そのほか、妊娠中期ごろまでの妊婦健診のみに対応するなど分娩設備の用意がない産婦人科もあり、その場合は分娩施設がある産婦人科の転院が必要となります。転院先では、事前の分娩予約がないと転院受け入れができない場合などもあるため、あらかじめ確認しましょう。バースプランについてバースプランは、希望の産み方のほか、お産時の呼吸法(ソフロロジー式呼吸法、ラマーズ法)、分娩室で希望すること(音楽をかけたい、立ち合い出産や付き添いの有無、会陰切開についての希望の有無など)などについて助産師などからアドバイスを受けながら、ママとパパが考えるお産のプランです。お産を行う施設によってはバースプランを推奨しており、医療的に安全が確保されるプランであれば希望内容に沿ったお産ができる分娩施設もあります。ママが納得するお産と産後の振り返りを行うことは、ママの心のケアにもつながります。希望のお産を迎えられなかった後悔は、産後にうつ症状が現れる産後PTSDとしてママの心に残る可能性もあるためです。産後の心のケアを視野に入れながら、夫婦で、お産の仕方について考えてみましょう。妊娠中期に、ママが話を聞いてほしいタイミングとは妊娠中期にさしかかると、胎盤が完成して赤ちゃんの発育状態が安定する安定期に入ります。ママ自身もマタニティライフを楽しんだり、出産後の準備に取り組んだりすることが可能になりますが、妊娠している現実に無頓着すぎてもいけません。海外旅行や無理な活動などは控え、いつ何があっても対処できるようにパパからもはたらきかけましょう。またママのつわりは収まる傾向にありますが、むくみや倦怠感、腰痛などそのほかの妊娠症状に悩まされる人もいます。外出について外出時には母子手帳と妊婦健康診査受診票(補助券)、保険証、かかりつけ医の連絡先は必ず持ち歩きましょう。遠出や旅行の計画がある際は、あらかじめかかりつけの健診医に予定を伝え、出かけることが可能かを相談しましょう。出先で万が一の妊娠トラブルが起きた際についても想定し、現地の産婦人科などの所在や、緊急時の対応が可能かを確認しておきましょう。ママの仕事について働いているママであれば、産後も職場復帰するか、辞めるか、転職するかなどについても考えなければなりません。家庭の経済的な状況や将来のビジョンについて、改めて二人で目標を定め、話し合いましょう。ママの体調についてママは健診医から、妊娠前期にかけて体重コントロール指導を受けています。体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、お産時の異常などのリスクが高まり、増えない場合はママの貧血、切迫早産、低出生体重児出産などのリスクが高まります。体重コントロールに伴う食欲の増減や、つわり以外の妊娠症状の出現で、ママの体調の変化は続きます。体調への気遣いや家事のサポートなどは引き続きパパから積極的に行い、ママの話にも耳を傾けましょう。妊婦健診の結果についてママが妊婦健診に行くたびに、赤ちゃんの成長を知ることができます。赤ちゃんの発育の様子や、どんな検査を受けたかについて話を聞きましょう。
2016年04月04日パパが「家事をする」ことが大切な理由とは妊娠期間中、ママの心と体には大きな変化が訪れています。それはもちろん、お腹が大きくなっていくという見た目の変化だけではありません。吐き気や倦怠感があったり、疲れやすく体調を崩しやすかったりなど体や体力面での変化があります。あるいは、妊娠中のホルモンバランス変化の影響で精神的に不安定になりやすく、ちょっとしたことでイライラしたり泣いてしまったりすることもあります。これらはお腹の赤ちゃんを守り育てるために必要な体の変化ですから、ママ自身の心がけや努力によってコントロールするには限界があります。それまでできていた家事や仕事ができなくなってしまうのも、妊娠期の変化として必然的なことなのです。また、一見心身ともに元気そうな妊婦ママであったとしても、妊娠中の無理は厳禁です。スーパーに一人で買い物に行き、食材を多めに買い込んでくるだけでも、その荷物の重さが負担となって切迫流産から入院になってしまうケースもあります。ママはいま、まさに全身で母親になる準備をしています。パパも少しずつ父親になる準備をはじめましょう。妊娠中だけに限らず産後も、そして子どもが大きくなっていくにつれて、すべての家事をママだけが担うというのは現実的に難しいものです。だからこそ、パパもママと一緒に家事を担っていくことが家族として、そして父親としての自覚を高めてくれるのです。妊娠超初期~初期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠初期のママはつわりによる吐き気や倦怠感、眠気などで思うように身体を動かすことができません。またにおいに対して敏感になり、それまで気にしていなくても受け付けられなくなる場合があります。食欲もわかず、食材や生ゴミのにおいに吐き気をもよおしてしまうため、この時期には通常の食事を摂ることはおろか、キッチンに立つことすら避けたくなるママも多いのです。そこでこの時期にパパがすべき家事は、日々の買い出しと、自分の食事くらいは自分でどうにかする、食事の自立です。この時期のママは食欲がなかったり、健康を考えてヘルシーな食事にこだわっていたりと、日によっても人によっても状況がさまざまに変わります。料理が得意なパパであれば、ママの体調やこだわりに合わせた料理を準備することもできます。しかし、仕事で夜が遅かったり、料理があまり得意でないのであれば、自分の食事管理は自分でできるようになりましょう。自分の食欲と向き合うだけで辛いママもいます。そのうえパパの晩ごはん、朝ごはんの心配までするのはなかなか大変なのです。とはいえ、パパが外食ばかりになってしまうのもママの本意ではありません。ママとコミュニケーションをする大切な時間としても、できれば一緒に食卓を囲みたいものです。休日など時間に余裕があるときは、今のママの体調でも食べられる料理などを聞き、一緒に作って覚えるなどして、パパの家事ができる力を高めていくといいでしょう。また、ママが「買い物に行こうと思っていたけど、身体が辛くて行けなかった」という日も多くなります。できる限り、日々の買い出しは仕事帰りなどにパパが行いましょう。スマホアプリのリマインダー機能などをうまく活用して、買い物リストを共有しておくのもおすすめです。複数のスマホでリストを共有できるようなアプリを使用すれば、ママがその日に食べたいものや買ってきてほしいものなどを手軽に共有することができます。妊娠中期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠中期に入ると、少しずつお腹が大きくなっていきます。妊娠初期の流産しやすい時期を抜けて、安定期に入ったとは言われますが、ママは免疫力が落ちているので体調を崩しやすく、疲れやすくなっています。また、人によってはつわりが続くケースもあります。この時期には、掃除や洗濯といった身体を動かすような家事を、パパも積極的に行いましょう。休日など時間のあるときに掃除をして空気を入れ替えると、家の中もママの気持ちもすっきりします。また、この時期にはウォーキングを始めたり、軽い運動を心がけているママもいます。実は、掃除も室内で安全にできる運動として効果的です。ママの体調が良いようであれば、パパから率先してママと一緒に掃除を楽しみましょう。ただし、お腹が大きくなってくるとしゃがんだり、かがんだりする動作で腰が痛くなったり、気分が悪くなったりすることもあります。洗濯物をたたむ・しまうというような腰への負担が大きい家事はパパが担当し、もののしまい方やしまい場所などをこの時期からシェアしておきましょう。妊娠後期のママを持つパパにおすすめの家事妊娠後期にはママのお腹はさらに大きくなり、動きが限られるため日常的な動作にも支障があらわれます。また、早産などのトラブルが起きやすい時期でもあるため、なるべくママにとって無理のない生活環境を整えたいものです。この時期のパパにぜひやってほしいのは、お風呂の掃除です。お風呂場はスペースに余裕がないうえに足元が水気ですべりやすくなっています。そのお風呂場で、お腹の大きなママが床や浴室を磨くことがどれだけ不自由かつ転倒の危険が高いか、想像に難くありません。仕事をしながら毎日浴室を洗剤で磨くのはなかなか大変ですが、パパが日々お風呂から出るときにざっと全体を流したり軽く磨いたりするだけでも効果があります。また、ちょっとしたところですが食事後の洗い物も、お腹の大きなママにとっては不自由な動作かつ腰への負担が大きいため、パパに代わってもらえるととてもありがたいところです。パパが家事をするときのポイントもちろんパパにも日々の仕事があり、家事の何もかもをフォローするのは難しいでしょう。そこで、食器洗い機、乾燥機能付きの洗濯機、お掃除ロボットの導入など、時短できる家電の購入を検討してみるのもひとつの手です。とくに、妊娠中よりも赤ちゃんが生まれた後の方がパパもママもより時間の融通がききづらくなりますので、長い目で見れば意味のある出費だと考えられます。また、何事も率先して動いてしまうタイプのママだと、せっかくパパに家事を手伝う気持ちがあってもどのタイミングでどのようなフォローが必要なのかわからず、手を出しにくくなりがちです。そうなるとお互いに「口ばかりで全然手伝ってくれない」「やってほしいなら言ってくれればいいのに」といった不満につながります。そこでおすすめなのが、パパとママの家事分担の範囲や役割を明確に分けてしまうことです。ママからそれぞれの家事の引継ぎを受けながら、ママでもできること、パパにやってほしいこととその頻度を聞き出し、票などに書き出して2人で共有してみましょう。家事におけるパパの責任の範囲がはっきりして動きやすくなります。そのうえで、ママが担当分の家事をしているけれど、具合が良くなさそうだな…と感じたら、積極的に声をかけてあげてください。思うように家事ができずにいるママは、後ろめたい思いからなかなか「家事を代わってほしい」と言い出しづらいものです。「動けているみたいだから問題ないだろう」と思わず、パパが気遣いの言葉をかけてくれるだけでもママは安心できるのです。
2016年04月04日おりものとは、子宮頚部や膣からの分泌物や、子宮や膣からはがれた古い細胞などが混ざり合った液体を指します。細菌が膣を通って体に侵入するのを防いだり、排卵期に受精の手助けをしてくれたり、とても重要な役割を担っています。おりものは、妊娠すると多少の色の変化があったり量が増えたりすることがあります。これは、体内のホルモンの状態が変わるために発生する生理的な変化や増加なので心配はありません。ただしかゆみやニオイを伴うなど気になる症状がある場合は、健診医に相談しましょう。また、妊娠超初期の妊娠兆候を感じるかどうかには個人差があり、おりものの変化が現れない人もいますので、おりものの変化がないからといって気にする必要はありません。妊娠超初期~初期のおりものの種類妊娠超初期に相当する妊娠1カ月から、妊娠初期に該当する妊娠2カ月~3カ月にかけては、体の中でホルモンバランスが急激に変化するため、おりものの状態に変化がみられる傾向があります。急におりものの量が増えたことで、妊娠に気づくという人もいます。赤茶色のおりものは受精卵が着床したときの着床出血と考えられており受診の心配はありません。また、茶色のおりものが出る場合もありますが、これは赤ちゃんがお腹の中で成長するときに毛細血管が切れ、その出血が酸化しておりものに混ざったものなので、心配ありません。ただし鮮血に近い赤色のおりものが続く場合は、何らかの異常が考えられます。また下腹部に痛みを伴う場合は流産や切迫流産などの可能性もありますので、すぐに健診医に相談しましょう。妊娠中期のおりものの種類妊娠中期に該当する妊娠4ヵ月~7ヵ月は、おりものの量が増えるのは普通のことなので特に心配いりません。ただし、これまでと明らかに違う色やニオイ、かゆみや痛みなどを伴う場合は、健診医に相談しましょう。毎回の妊婦健診でも、おりものの量や状態は確認されますが、健診まで日数がある場合でも、気になるおりものが続くときはすぐに受診したほうがよいでしょう。妊娠後期のおりものの種類妊娠後期に該当する妊娠8ヵ月~10ヵ月になり予定日が近づくにしたがって、おりものにも出産の兆候があらわれてきます。赤ちゃんがスムーズに産道を通ってこられるように、白くて水っぽいおりものが増えてきます。血液が混ざっているようなおりものが出たら、おしるしかもしれません。おしるしとは粘り気のある出血で、子宮口が開き始めたり、子宮が収縮したりすると起こる出産間近のサインです。この時期注意したいのは、水っぽくてチョロチョロと出てくるような場合です。お腹の赤ちゃんを守る卵膜が破れて羊水が体外に流れ出てくる破水の可能性があります。量が多い場合は自分でも見分けがつきますが、少量の場合はおりものと区別しにくい場合があります。自己判断せずにすぐに分娩医を受診してください。医師にかかったほうがいいおりもの妊娠中にみられるおりものは、通常は無色透明か薄いクリーム色でかゆみや悪臭を伴うことはありません。おりものは子宮や膣の状態を表すサインでもあるため、いつもと違うおりものの場合は病気などの可能性があります。健診医や分娩医に相談し、指示を仰ぎましょう。・白くてポロポロしている・外陰部や膣の激しいかゆみがある(疑われる病気:カンジダ膣炎)・黄色か緑がかって、細かい泡が混ざったような状態・外陰部や膣の激しいかゆみがある(疑われる病気:膣トリコモナス)・白か黄色っぽく、量が多い・腹痛や下腹部痛、発熱(疑われる病気:性器クラジミア感染症・淋菌性感染症・骨髄腹膜炎・非特異性膣炎)・黄色や灰色っぽく、生臭いきつい臭いがある(疑われる病気:細菌性腟症)妊娠中は、膣の炎症が起きやすい時期なので、通気性のよい下着を身に付けて、常に清潔にするよう心がけましょう。石鹸を使うと悪化させる場合もあるので、デリケートゾーン専用のものを使うようにしましょう。少しでも気になる症状がある場合は、健診医や分娩医に相談しましょう。
2016年04月04日ママの喫煙が、お腹の赤ちゃんの健康や発育に悪影響を及ぼすということについてはよく知られています。ママ自身が喫煙しなくても、周囲の喫煙者からのタバコの煙(副流煙)を吸い込むことで受動喫煙(二次喫煙)する状態となり、ママとお腹の赤ちゃんの健康に影響を及ぼします。ママが副流煙を吸う環境にある以上、タバコから生ずる健康被害を避けることはできません。妊娠中のママの近くを避け、換気扇の近くやベランダで喫煙したとしても、副流煙を完全に避けることはできません。空気中に漂うすべてのタバコの煙を排出することは難しく、換気扇から漏れたり、窓の隙間を通じたりして室内に侵入します。また、タバコの煙が付いた髪の毛や衣服、カーテン、壁紙などには、タバコの煙に含まれる有害成分や化学物質が残っています。タバコを吸わない人がこれらの残留成分に触れて吸い込み、体内に摂取してしまうことをサードハンド・スモーク(三次喫煙)といいます。サードハンド・スモークも、ママや赤ちゃんの健康に影響を及ぼします。妊娠中のママとお腹の中の赤ちゃんをタバコの害から守るには、パパが完全に禁煙する必要があると言えます。家族で外出する際も、喫煙席があるお店や喫煙エリアに立ち入らないよう、パパが率先して気を付けていきましょう。(※1)タバコの副流煙による受動喫煙が、妊娠中のママに与える影響とはタバコには、タバコそのものに含まれるニコチンが心臓や血管にダメージを与え、新陳代謝のはたらきを邪魔します。同様に含まれる様々な有害物質には発がん性があるものが含まれます。タバコの煙には、タバコの燃えカスと共に、燃やすことで変化した化学物質や有害物質、一酸化炭素などが数多く含まれ、煙を吸い込んだ人の体や健康に悪影響を及ぼします。受動喫煙をしたママの体はニコチンの影響で血流が悪くなるほか、一酸化炭素が血中のヘモグロビン(酸素を体内に運ぶ役割をもつ成分)と結びつく影響で、体内に十分な栄養や酸素が行き届かなくなります。つまりお腹の赤ちゃんにも必要な栄養や酸素が行き渡らず、低体重出生児が生まれるリスクや、流産や早産のリスクが高まります。さらに前置胎盤や常位胎盤早期剥離といった胎盤のトラブルの発生率も高くなるとも言われています。また、ママが妊娠前に喫煙者だった場合にはママへの配慮が必要です。ママが妊娠のために禁煙していてもパパが喫煙している場合、ママのストレスは大きくなります。ママが禁煙するだけでは受動喫煙のリスクが減少しないことも踏まえ、これからの子育て知識としてパパも禁煙することが望ましいでしょう。タバコの受動喫煙が、乳児に与える影響とは出産後にも、赤ちゃんの近くで喫煙を行うことは、赤ちゃんへの健康被害を引き起こすことになります。呼吸器が十分に発達していない赤ちゃんにとって、受動喫煙はぜんそくや肺炎といった呼吸器系疾患の原因になる可能性が指摘されています。また赤ちゃんにとってサードハンド・スモークは大きな影響があります。赤ちゃんは身体が小さいため家具や床との距離が近く、喫煙環境である部屋内に蓄積されたタバコの有害物質を摂取しやすい状況にあります。これは、赤ちゃんがいないときに自家用車の中でタバコを吸った場合にも当てはまり、タバコを吸う人がいる環境下での赤ちゃんの三次喫煙は避けられないことを意味します。そのほか、赤ちゃんが受動喫煙しやすい環境にいると、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こしやすくなると言われています。SIDSとは、それまで健康上の問題もなく元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気で、詳しい原因はまだわかっていません。しかし両親が喫煙する家庭では、両親が喫煙しない家庭と比べおよそ4.7倍のSIDS発症リスクがあるため(※)、家庭内で受動喫煙がおこらない環境を整えておくべきだと言えるでしょう。そのほかの、禁煙の具体的なメリットそもそも喫煙は、ガンや脳卒中、心筋梗塞ほかさまざまな重大疾患のリスクを高める行為です。タバコを止めれば疾患のリスクを低下させられるうえ、個人差はありますが咳や痰で悩まされていた人も症状がおさまったり、味覚や嗅覚が改善され食事が美味しく感じられるようになったりします。喫煙後のタバコのニオイが減り、周囲へのマナーの質も向上するなどの効果もあります。また、1箱430円のタバコを1日1箱購入する場合、1ヶ月で12,900円がタバコ代として消費されます。1年間ではおよそ157,000円、10年間でおよそ1,570,000円にものぼります。禁煙すれば、それらのお金を家族のために使うこともでき、ひいてはパパ自身の健康リスクも下がることでしょう。パパが禁煙することは、ママや赤ちゃん、子どもたちの健康を守りながら、家族で長く暮らしていける方法の一つだと言えそうです。(※1) 東京都福祉保健局 健康増進法25条と厚生労働省健康局長通知
2016年04月04日タバコには、タバコそのものに含まれるニコチンが心臓や血管にダメージを与え、新陳代謝のはたらきを邪魔します。同様に含まれる様々な有害物質には発がん性があるものが含まれます。またタバコを吸うときに出る副流煙には、タバコの燃えカスと共に、燃やすことで変化した化学物質や有害物質、一酸化炭素などが数多く含まれ、体に悪影響を及ぼします。副流煙は喫煙者以外の人にも煙が届くため、タバコを吸わない人や子どもが煙を吸い込むことで健康に影響を及ぼすことが起こります。これを受動喫煙と呼びます。さらにタバコの煙が周りに触れると、煙に含まれている化学物質や有害物質、一酸化炭素などがカーテンや壁、髪の毛や衣服に付着し長い間残ります。タバコを吸わない人や子どもが、それらの物質を体内に吸い込むことで健康に影響を及ぼすことを三次喫煙(サードハンドスモーク)と言い、健康に影響を及ぼす可能性があります。喫煙や受動喫煙は不妊の原因の一つとしても知られつつあります。タバコに含まれるニコチンや有害物質が女性ホルモンの生産をおさえ、卵子の老化や遺伝子異常を増加させるなどの可能性があるからです。また、タバコを吸う期間が長いほど妊娠に至るまでの期間も長くなると言われています。これから妊娠を希望する人も、妊娠が分かった人も、なるべく早い段階で禁煙することを心がけましょう。(※1)ママの喫煙が、妊娠中の身体に与える影響とは妊娠中のママの体内は水分量や免疫力が低下しており、タバコや副流煙に含まれる化学物質や有害物質、一酸化炭素などの影響を受けやすくなっています。・ママの体内に確保されている水分量の変化妊娠期間中につわりの妊娠症状があった人は嘔吐などで水分を失いやすく、体内が水分不足の状態になっている可能性があります。また体内の水分はお腹の赤ちゃんに優先的に届けられるように変化していることも影響します。・お産直後、出血を止めるために血が固まりやすく変化妊娠中のママの身体は、お産でたくさんの出血があってもすぐ血が止まるように血液が固まりやすくなるよう性質が変化します。血液中の水分量が少なくなっている状態です。このような状況で喫煙を行うと、前置胎盤、胎盤異常といった妊娠合併症のリスクや全治胎盤を引き起こす割合が高まると言われています。また産後には子宮頸がんなどの発がんリスクが増加する可能性もあります。喫煙が、お腹の赤ちゃんに与える影響とは妊娠期間中の喫煙はママの身体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす場合があります。赤ちゃんにさまざまな発育不良が起き低体重児となったり、ママには、子宮内の羊水量が少なくなったり、流産や早産のリスクが高まったりなど、妊娠の継続自体が危ぶまれる可能性があります。また赤ちゃんが生まれた後にもさまざまな疾患の原因になる可能性があるうえ、乳幼児突然死症候群(SIDS)で命を落とすリスクが高まります。・赤ちゃんの発育不良喫煙で全身の血管が収縮することでママの体の血流が悪くなり、お腹の赤ちゃんに届けられる栄養素が不足しやすくなります。喫煙すると体内に入り込む一酸化炭素が、血液中の酸素を運ぶはたらき持つヘモグロビンと結合し赤ちゃんに酸素が届きづらくなります。・胎盤の機能が低下子宮などの血流が悪くなることで胎盤機能が低下し、流産や早産が起きる可能性が高まります。・赤ちゃんに疾患が引き起こされる可能性ぜんそくや中耳炎、気管支炎、肺炎など呼吸器系、循環器系の疾患や障がいを引き起こしたりする可能性があります。・低出生体重児低出生体重児の多くは妊娠22〜37週未満の早産で生まれた赤ちゃんですが、喫煙者の場合は妊娠期間が十分であっても低体重となる場合があります。 産後の喫煙が、赤ちゃんに与える影響とは産後のママの喫煙は、先に述べたように、タバコを吸っていない人や子どもにタバコ自体から出る煙や喫煙者が吐いた煙を近くの人が吸ってしまう受動喫煙を引き起こします。身体が未発達な赤ちゃんは、この受動喫煙やサードハンドスモークの影響を強く受け、呼吸器や循環器の疾患発生など健康被害を引き起こす可能性が高まります。また、喫煙を行うと、授乳中のママの母乳にニコチンが混ざります。母乳中のニコチン濃度は母親の血液中の濃度より1.5~3倍ほどになるといわれ、この母乳を摂取した赤ちゃんは急性ニコチン中毒(不機嫌、眠らない、嘔吐や下痢など)を起こしやすくなります。加えて、母乳の分泌量や脂肪分の減少も指摘されており、喫煙は母乳の質も量も落としてしまうと言われています。乳幼児突然死症候群とは乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで何の問題もなく健康だった赤ちゃんが、眠っている間に突然死亡してしまう病気のことです。詳しい原因はまだ解明されていませんが、喫煙者のいる家庭ではこの乳幼児突然死症候群のリスクが大きく上昇するという報告があります。とくに両親とも喫煙する家庭であれば、両親が非喫煙者の家庭に比べて約4.7倍の発症リスクがあるとも言われていますので、パパ、ママともに禁煙を徹底したほうがよいでしょう。(※1)(※1) 平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」より
2016年04月04日