クラフトビールのおすすめ9選!苦味とコクで選ぶ

従来のビールにはないコンセプトで作られ、普段ビールを飲まない人にもおすすめできる銘柄が数多くあるクラフトビール。海外はもちろん、今や日本各地で様々な特徴を持った...



従来のビールにはないコンセプトで作られ、ふだんビールを飲まない人にもおすすめできる銘柄が数多くあるクラフトビール。

海外はもちろん、今や日本各地でさまざまな特徴を持ったクラフトビールが醸造されています。

でも、そもそもクラフトビールってどんなところが普通のビールと違うの?と、思っている人も多いはず。

そんなクラフトビールに少しでも詳しくなって自分のお気に入りの銘柄が見つかれば、さらに飲む楽しみが広がりますよね。

そこで今回は、経験豊かなバーテンダーに聞くおすすめのクラフトビールを紹介。

海外のもの国内のもの問わず、今、アツい銘柄をピックアップします!

ママアイテム編集部



クラフトビールのおすすめな選び方4つ



クラフトビールのことを知るには、まず「クラフトビールってどんなもの?」と、いうところから入りましょう。ここではクラフトビールの種別や、飲むときの温度、ベストマッチなお料理などからクラフトビールの奥深さを知っていきましょう!

1.クラフトビールとは?「ラガー」と「エール」の違いについて


そもそも、クラフトビールって、一般的なビールとどう違うの?っていう人も多いでしょう。よくビールを飲む人も、それぞれのクラフトビールの味はわかっても、具体的な種類分けがどういう基準なのかは知らない人も多いでしょう。

かんたんに言うと、大企業の酒造メーカーで大量生産されるビールと対比して、小規模の醸造所で独自の製法やレシピで少量づつ作られるビールをクラフトビールと呼んでいます。クラフト=「手作りビール」とか「職人技のビール」というわけですね。国内では、地元密着型の醸造所が、地域色豊かな製法でクラフトビールを作っており、「地ビール」などと呼ばれる銘柄もあります。

ただ、クラフトビールブームを機に最近は大手メーカーが、こだわりの製法で少量生産する銘柄を出しています。意味的にはこれもクラフトビールにあたるといってよいでしょう。ビールには酵母の発酵のさせ方で「ラガー」と「エール」に分けられます。やや高温、短期間で醸造し、酵母が麦汁の上面に浮いている状態のものを「エール」と呼びます。特徴としては豊かな香りと濃厚な味わいになります。

一方、やや低温で時間をかけて醸造すると酵母がタンクの下部に沈みます。この状態のビールを「ラガー」と呼びます。味わい的には、スッキリした爽やかさがあり、ごくごく飲めます。これも覚えておくと、クラフトビールの味わい方の幅が広がります。

2.苦味の異なるビールの種類をチェック


クラフトビールには、味わいだけではなく、苦味の違いにもいろいろとバリエーションがあります。

例えば「ヴァイツェン」。ヴァイツェンとはドイツ語で小麦のことです。通常、ビールは大麦を使って作られますが、小麦50%以上で作ったものをヴァイツェンと呼びます。大手メーカーの大量生産の銘柄ではあまり見かけませんが、クラフトビールにはいろいろなヴァイツェンがあります。ヴァイツェンの特徴は、ホップの苦味をほとんど感じないこと。これならビールの苦味が苦手な人でも楽しめます。でも、ホップって苦味だけじゃなくビールに香り付けする役目もしてるんじゃ?って思った人は、なかなかビール通ですね。ヴァイツェンは通常、先ほど紹介したエールとして作られるので、豊かな芳香が特徴でもあり、苦味がない分その香りがさらに純粋に楽しめるのです。このあたりもクラフトビールの奥深さです。

一方、同じ種別の中で苦味の幅がかなり広く、好みで飲み分けられるものもあります。「ペールエール」と呼ばれるもので、淡い色の大麦麦芽で作られホップの苦味もほとんど感じないものから、IBU(国際苦味単位)で100を超えるものまであります。一般的に麦芽を多く使うビールは苦味が少なく、風味とのバランスでホップの量を調整した結果、銘柄によって苦味の幅が広がったとされています。このあたりのチョイスの幅もクラフトビールの楽しみです。そのペールエールでも特に多いのがIPAと呼ばれるもの。もともとはアルコール度数の高い、ホップの苦味の風味が濃いビールの呼称で、アメリカのクラフトビールの代表的なスタイルだったのですが、近年は逆にイギリスではアルコール度数の低い軽い飲み口のクラフトビールを指すことが多いようです。

このようにクラフトビールは、ビールの代名詞でもあるホップの苦味にもいろいろなバリエーションがあるため、お気に入りを探すのも面白いですね。

3.理想の温度や合う料理とは?


クラフトビールが一番美味しく飲める適温を聞かれると、種類が多い分一概には言えません。

ただ、ビールは香りを楽しむ飲み物ですので、TVCMの描写にあるような「キンキンに冷えた」レベルだと、香りは弱くなってしまいます。クラフトビールを提供する店の設定を少し調べて見たところ、ラガーで4℃〜9℃、エールで9℃〜13℃に設定されているところが多いようです。いずれにしても、クラフトビールは、これもTVCMにあるような一気に「ゴクゴク!」という飲み方よりも、その香りと苦味の奥にある豊かな旨味を楽しみたいものです。キンキンに冷やして一気に、というより少し高めの温度でしっかり香りと苦味と旨味を楽しみたいですね。

もう一つ、クラフトビールの飲み方で考えてほしいのが、料理とのペアリングです。例えば料理とクラフトビール、両方に同じような味わいがある場合、その味わいをさらに引き立てる効果があります。一例として、スパイシーな香りと味わいのあるクラフトビールの銘柄に同じようにコショウやスパイスが利いた料理という取り合わせです。柑橘系のフルーティーな飲み口のクラフトビールに、オレンジピールなどが入ったソースをあしらった料理なども同様のパターンですね。味の濃い脂っこい料理を、キレのある飲み口のクラフトビールでさっぱりと食べるという取り合わせもありです。料理の濃厚で芳醇な味を楽しみつつ、重い後味は残したくない時に最適の取り合わせです。

最後は、チョイスが難しい例になるのですが、料理で少し物足りない風味を、クラフトビールの持つ風味で補うという飲み方です。原料や醸造の仕方にバリエーションがあり、さまざまな旨味や香りが楽しめるクラフトビールならではの料理とのペアリング方法と言えます。

4.価格相場と買うべき値段をチェック


国内、海外問わずさまざまな醸造所(ブリュワリー)からいろいろな味わいのものがリリースされているクラフトビール。その中で、もっとも安く飲める銘柄、売れ筋商品の価格帯、高級品だとどれぐらいの価格になるのかをチェックしてみましょう。

最安値価格帯売れ筋価格帯高級価格帯
200円〜300円
缶入り・気軽に飲める価格帯
350円〜600円
飲み比べセットなどもあり
600円以上〜3,000円以上
有名ご当地ビールなど


一見、醸造に手間暇がかかり高いイメージのあるクラフトビールですが、最安値で入手できる銘柄では、大手メーカーの大量生産銘柄とそんなに価格差はなく楽しめるようです。通販サイトなどで人気の売れ筋価格帯となると、産地や味わいに選択肢が多少増えてきます。日本の各地の地ビールを集めてセットにした商品も人気で、これらを1本単価に割ると300円〜500円台で楽しめる価格設定が多いようです。やはり1本が500円台を越えると、高級なイメージが出てきます。海外の希少銘柄、製法と原料にこだわりを持った銘柄が、それなりの付加価値を打ち出して売られています。日本のサンクトガーデンの一升瓶ビールなどはメディアでも取り上げられていて有名です。

クラフトビールのおすすめメーカー・ブランド



国内、海外問わず、今やいろいろな銘柄がかんたんに入手できるクラフトビール。でも興味を持ち始めて間もない初心者には、その多様性がかえってどの銘柄に手を出していいか迷ってしまう原因になります。それでせっかく手頃になったクラフトビールを敷居の高いものと思い込んでしまうのも勿体ないですよね。まずは、おすすめのメーカー、ブランドを紹介しましょう。

1.Franziskaner(フランチスカーナー)


ドイツのヴァイツェン(小麦ビール)の名門です。南ドイツに古くから伝わる製法を踏襲して、小麦を使った伝統的な醸造法を守るクラフトビール界の老舗です。まろやかで特にバナナの香りにも例えられるフルーティーな香りと、苦味を抑えた味わいでふだんビールを飲まない人にもおすすめです。

2.BASS PALE ALE(バスペールエール)


ドイツに次いでクラフトビール作りが盛んなイギリスのエールの代表格。いい意味でのクセとコクが自慢のイギリス産上面発酵クラフトビールの中でも、コクと苦味とほのかな甘さがバランスよく同居する傑作です。エールを楽しみたいなら、まずはコレ!というほど間違いのない銘柄です。

3.コエドビール


江戸の台所を支えたことで「小江戸」と呼ばれた埼玉県川越市。そこにある国内を代表する醸造所がコエドビールです。コエドビールの魅力は、味のバリエーション豊かな6種類の定番商品。どれも独特の旨味があり、そのどれを選んでもいつ飲んでも美味しいという安定感がコエドビールの魅力です。

今回の商品の比較ポイント

今や国内でも、海外のマニアックな銘柄が飲めるほど定着したクラフトビール。いろいろな銘柄を飲み比べ、お気に入りを見つけるためのポイントをいくつかに絞り、比較しながらおすすめを紹介します。比較ポイントは以下の3つです。


*原産国
*容器
*アルコール度数


今、編集部がおすすめするクラフトビールはコレ!

さまざまな製法や材料で作られた数多くの銘柄があるクラフトビール。だからこそ、クラフトビールには普通のビールが苦手でも楽しめるものも多いのです。ビールというより、新しいお酒のカテゴリーとしていろいろな銘柄を試してみるのも面白いでしょう。その中でも特別おすすめなのがこちらです!

コエドビール(瑠璃-Ruri)


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万人受けしそうな飲み口がクラフトビールの真骨頂、コエドビール「瑠璃-Ruri」


国内を代表する醸造所、埼玉・川越のコエドビール。6種のそれぞれ違う味わいを持ったクラフトビールをリリースしているコエドビールのラインナップの中でも、もっとも爽やかで軽やかな飲み口を持った銘柄です。クラフトビールながら、無理に奇をてらわずに国内大手メーカーの大量生産銘柄にも多いピルスナーの製法で作った、美しい黄金色が印象的なクラフトビールです。この瑠璃-Ruriの持つ爽やかな香りと旨味がある華麗な苦味は、ビールファンにもそうでない方にも、ぜひ体験してほしいエレガントな味わいです。

その味を実現しているのが、ノーブルホップというホップ。ホップの中でも、ノーブルホップを呼称するにはさまざまな化学的な基準を満たしている必要があります。そのノーブルホップには、しっかり香りと旨味はつきますが、クリーンで刺激が少ない苦味がつけられるという特徴があります。コエドビールの代表作でもある「瑠璃-Ruri」は、そのノーブルホップを使うことで、雑味がなく苦すぎず、すっきりとした旨味が出せるクラフトビールに仕上がるというわけです。

また、国内の飲み慣れたビールにも多いピルスナー・タイプですから、銘柄ごとに独特の味わいがある海外のエールなどより、初心者にとっては飲みやすいのもおすすめのポイントです。

世界的に人気の海外銘柄クラフトビール4選

日本国内の醸造所がこだわりで作ったクラフトビールが「地ビール」と呼ばれるのと同様に、海外の銘柄にもそれぞれそのお国柄や醸造所ごとの特徴が大きく出ます。せっかく飲むなら、そんな海外の人気銘柄も味わってみたい!という時におすすめのクラフトビールを紹介します。

1.Franziskaner(フランチスカーナー)「ヘフェ ヴァイスビア ゴールド」


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ドイツの伝統的なヴァイツェンが楽しめるフレッシュでフルーティーなビール


ドイツの伝統的な上面発酵の技法で作られたヴァイツェンです。ヴァイツェンとは小麦ビールのことで、一般的なビールの原料、大麦の他に小麦を50%以上使っているビールのことを指します。もともと「ヴァイス」とはドイツ語で「白い」という意味で、このへフェ ヴァイスビア ゴールドも少し白く濁った黄金色をしています。これはビール酵母を濾過しないためで、瓶の中でも酵母が活動を続けフレッシュな飲み口が得られます。そのため、泡立ちはキメ細かく豊かでクリーミー、グラスに注ぐとこんもり盛り上がります。フルーツのような香りが特徴の上面発酵のビールの中でも、特にバナナや柑橘系のフルーツに例えられるほど芳醇な香りが楽しめる銘柄です。フルーティーな風味が強い分、逆にホップの苦味や風味が弱いので、ふだんビールを飲まない人やまろやかなお酒を好む女性にもおすすめできるクラフトビールです。

フランチスカーナーの作るクラフトビールは、このへフェ ヴァイスビア ゴールドに限らず、どれもフレッシュですっきりした飲み口になるのも特徴です。それは200m以上の深さがある自社の井戸から汲みあげる純度の高い上質な水によります。水、原料、製法のどれにもこだわりがつまったへフェ ヴァイスビア ゴールドは、幅広い層におすすめできる銘柄です。

2.BASS PALE ALE(バスペールエール)「バス ペールエール」


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イギリスの伝統が味に磨きをかけた香りとキレの代表的エール


ドイツに続き、ビールのもう一つの故郷、イギリスを代表するクラフトビールです。イギリスのビールといえばエール。そのエールの中でも最も有名なのが、英国王室御用達でもあるこのバス ペールエールです。イギリスのビールは、上面発酵のものが多く、一般的にはコクがあり銘柄ごとのクセが強いイメージです。

しかし、このバス ペールエールは苦味が程よく調整された銘柄で、喉を通る際にはほんのりとした甘みさえ感じます。ただ、エール特有の深い香りはしっかりと持っていて、エールの芳醇な味わいを感じながらも、後味に苦味が残らないすっきりとしたテイストです。この特徴のおかげで、日本国内で主流のラガービールを飲み慣れた私たち日本人にも飲みやすく、日本にもファンが多いクラフトビールです。

バス ペールエールは色も赤みのかかった琥珀色で、見た目のフォトジェニックなおしゃれさも魅力。「ペール」とは「淡い」という意味。イギリスのビールにはスタウト(黒ビール)も数多くありますが、それと区別してペールと呼ばれています。このバス ペールエールは、海外の銘柄の個性の強さに苦手意識を持っている人にもおすすめできるクラフトビールです。

3.Hoegaarden White(ヒューガルデン)「ヒューガルデン ホワイト」


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スパイシーさが魅力。日本でも人気のベルギー産クラフトビール


ベルギーの白ビールは、先ほど紹介したドイツの白ビール(ヴァイツェン)などとは味わいの面で大きく異なります。ベルギーの白ビールが、他の国の白ビールと大きく違うのはオレンジピールやコリアンダーシードなどスパイシーな素材を添加して作られるところです。苦味が控え目な上に、スパイシーなオレンジピールやコリアンダーのフレーバーが加わるので、飲み口はさっぱりしています。こういった味の広がりが、クラフトビールの面白いところです。銘柄の名前のヒューガルデンとは創業地の村の名前で、そこでは昔からホワイトビールが作られていたそうです。

ヒューガルデン ホワイトの魅力は、なんといっても柔らかな味わい。日本のピルスナー、ラガービールのような「キンキンに冷やして、なにはともあれ喉越しのキレ」を追求した銘柄とはまるで違う味わいを堪能できます。苦味と炭酸もほのかに感じる程度で、ひたすら口に含んだ印象が穏やか。クリームのような泡に、フルーティーな香り。喉を通った後に鼻に抜けるコリアンダーの風味は、ベルギーのクラフトビールならではの味わいです。フードとのペアリングも、お料理と合わせるというより、このビールの味わいをメインに楽しみつつ、一つづつつまめるスイーツなどはいかがでしょう?ベルギーということで、少しビターなチョコなどと一緒に日本のビールとは全く違った感覚が楽しめるおすすめの銘柄です。

4.ミッケラー「ミッケルズドリーム」


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新興のデンマークの醸造所が作る、フリーダムな楽しさがつまったピルスナー


ミッケラーという醸造所のユニークなところは、特定の醸造所を持たない「マイクロファントムブリュワリー」と呼ばれる形態をとっているところです。地元デンマークはもちろん、ノルウェーやスコットランド、アメリカなどの小さな醸造所の施設を借りたり、そういった小さな醸造所とコラボすることで、さまざまな製法と原料で、実験的なビールを作り続けています。そんな彼らが手掛けたアメリカンタイプのピルスナーが、かなり個性的で魅力的。個性的ではあるけれど、緻密に考えられたレシピで決して「はずす」ことのないビールはクラフトビールの持つ自由度を再認識させてくれます。じっくりと低温で下面発酵させたピルスナーに、アメリカンホップを大量投入。これは彼らの十八番ともいうべきスタイルです。グラスに注ぐと鮮やかなオレンジに光り輝き、キメが細かい泡がこんもりと現れます。最初に鼻をくすぐるのは大量に使われたアメリカンホップの強烈な香り。

ただ、一口目を口にすると途端に感じるパイン、オレンジ、マスカット、グレープフルーツ、マンゴーのふくよかなフルーツフレーバー。ハードビターなホップの風味に負けないフルーティーな味わいは、決して「ミッケルズドリーム」でしか味わえません。アメリカンホップの荒々しさと、フルーツの煌びやかさ、そしてその奥でビール本来の麦の濃厚な味わいがしっかり残る、一見複雑に見えて、しっかりまとまった極上のアメリカンピルスナー。クラフトビールにはオリジナリティーがなくっちゃ!という人に、ぜひおすすめしたい一本です。

日本人の口に合うのはコレ!国産銘柄の人気クラフトビールおすすめ2選

クラフトビール、地ビールブームをきっかけに国内にもクラフトビールを作る醸造所が増えてきました。醸造の技術も向上し、独自の味わいを持った銘柄が数多く登場しています。やっぱり日本人なら国内のクラフトビールにもお気に入りを持っておきたいですよね。そこで、ここでは日本国内の銘柄でおすすめのクラフトビールを紹介します。

1.山口地ビール「山口地ビール」


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地元の銘水と原料にこだわった「地ビール」と呼ぶにふさわしいクラフトビール

山口地ビールは地元の「鳴滝の銘水」を使い、麦芽、ホップ、酵母以外の副原料を一切添加しないこだわりの製法でビールを作っている醸造所です。鳴滝の銘水には天然ミネラルが豊富で、「山口地ビール」のまろやかでコク深いのに後味はスッキリした味わいを出すのに欠かせないファクターです。

また「山口地ビール」は、通常ではビール職人にしか味わうことのできない出来たてのビールの味と香りをお客さんに届けたい、というコンセプトで作られています。水だけではなく、麦芽、ホップも厳選を重ねたものを使用し、注文数に応じてビール職人が少量づつ作り瓶詰めてしていくスタイルは、まさにクラフトビールと呼ぶに相応しいものです。「山口地ビール」は、濾過や熱処理をせずに、できるだけタンクから取り出した状態に近い形で出荷されます。タンクから取り出してすぐの状態のビールは、まさに醸造の現場でビール職人が「まかない」として飲んでいるものに近く、その味は新鮮そのものです。「山口地ビール」の、麦のコクとふくよかな旨味がフレッシュな口当たりで楽しめる味わいは、こういったクラフトビールらしいこだわりで醸し出されているといえます。

2018年の1月からは、地元・山口県産麦芽100%使用の地ビールの出荷をはじめるそうなので、ますますその味に磨きがかかること請け合いです。何より新鮮味があり、丁寧に作られた、どんなおつまみにも合うクラフトビールを探しているなら、「山口地ビール」がおすすめです。

2.オラホビール「キャプテンクロウ・エクストラペールエール」


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存分にホップアロマを堪能しよう!ホップの守り神「クロウ」の名を冠したエール


ワイン、日本酒、クラフトビールと、県内でさまざまなお酒が作られる信州・長野にある醸造所、ホラオビール。そのホラオビールを代表する銘柄が、通常の倍以上のホップを使った個性派ペールエール。缶の封を開け、香りを嗅ぐと立ち上るホップ畑の真ん中にいるようなホップアロマ。香りとキレと、ホップの旨味をコンセプトに作られた個性的な風味を持ったクラフトビールです。

ホップアロマの強さに反して、ひとくち口に含むと、苦味は後にキレのある旨味を残して一瞬で消えます。決して飲み心地を邪魔しない上質な苦味が、この「キャプテンクロウ・エクストラペールエール」の特徴であり、うまさのポイントでもあります。ビールが好きで、いろいろと飲み比べてきた人にこそおすすめしたい、個性的でありながらしっかりと旨味のツボを押さえた刺激的な絶品クラフトビールです。

飲み応え抜群!!「IPA」クラフトビール2選

少し高めのアルコール度数で、ホップの苦味と旨味、麦芽のフレーバーのバランスに優れた銘柄が多く人気なのがIPAです。アメリカのクラフトビールの代表格のスタイルでもあります。通好みの豊かな風味と飲みやすさが同居するIPAの中でも特におすすめを紹介します。

1.パンクIPA「ブリュードッグ パンクIPA」


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ポップなセンスの缶デザインに見合ったハイセンスなフレーバーのIPA


スコットランド発、炭酸系エナジードリンクのようなポップな缶のデザインが印象的なイングリッシュスタイルIPAです。パンクというネーミングで、フレーバーも個性的ではありますが、丁寧に仕込まれた各素材の味のバランスは絶妙。意外に飲みやすいクラフトビールです。通常のビールの40倍というホップの使用量だけを聞くと、それだけでキワモノ扱いをしてしまいそうですが、ここがこの銘柄のポイント。実はまったくそんなことがなく、逆によく風味のバランスがまとまった印象さえ受けます。

この「パンクIPA」を作っているブリュードッグという醸造所は「ホップの魔術師」と呼ばれているそうで、これはその面目躍如といったところでしょうか。アルコール度数はクラシックなIPAのように若干高めですが、決して喉ごしにグッとくるような強さではありません。開封した時に立ち上るのはシトラス系の香りで、そこにはホップの苦味というより柑橘類の皮の渋みに似た匂いが混じります。確かに香りの強さは強烈ですが、まったく嫌味や重さを感じさせないのが不思議です。

また炭酸の強さと苦味のバランスが絶妙。そこにフルーティーさとシトラスの刺激が混じるので、度数が高く苦味もあるのに不思議とごくごくいけます。味に厚みとインパクトがあるので、食事やおつまみとのペアリングの幅が広そうなのも嬉しいですね。パンチの効いた個性的なクラフトビールは飲みたいけれど、乱暴なだけのキワモノはNGというわがままなリクエストに見事応える飲みごたえバッチリのIPAです。

2.よなよなエール「インドの青鬼」


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ハマる人続出!飲みごたえ満点の国産「鬼」IPA!


アルコール度数、実に7%に達し、通常のビールの倍以上のホップ。缶のデザインにも青鬼があしらわれた、「鬼」のように飲み応えがあるビールが「インドの青鬼」です。まさに苦味、麦のコク、高いアルコール度数という「飲み応えの三拍子」が揃ったクラフトビールです。よなよなエールで有名な長野のヤッホーブルーイングが放つIPAは、まさに「リアルIPA」ともいうべき特徴を持っている銘柄です。上面発酵のビールの代名詞、グレープフルーツのようなフルーティーな香りと、ホップの強烈な苦味は、大手メーカーの大量生産品では到底味わえない、刺激的だけど鮮やかですっきりとした味わいです。ガツンとくるホップアロマと苦味の奥で香る麦のコクは、ビール好きを名乗るなら一度は体験してほしい感覚です。

キンキンに冷えたラガービールを豪快に飲むのも、楽しいビールの醍醐味ですが、この「インドの青鬼」がもたらすのは、それとは逆の喜びをもたらしてくれます。強烈でありながら繊細に織り合わされたいろいろな味わいを、ゆっくりと一つづつ感じていくビールの楽しみ方は、クラフトビールならではのものです。この「インドの青鬼」は、ビール好きの人にもっとビールというお酒の奥深さを楽しんでもらうのに最適な銘柄です。

クラフトビールを購入時の気になる疑問・質問



国内、海外合わせて実に多くの銘柄があるクラフトビール。その銘柄ごとの個性的で魅力的な味わいを楽しみ尽くすために、買うときや飲むときに気をつけるべきことは?質問形式で紹介します。

Q1:クラフトビールのおいしい注ぎ方は?


クラフトビールにはさまざまなスタイルがあり、そのスタイルによって特徴が違います。よって、その特徴を際立たせて、よりおいしく豊かなに楽しむための注ぎ方や飲み方もひとつだけが正解ということはありません。実際はその銘柄の持ち味や、旨味のポイントによって、使うグラスから注ぎ方まで、それぞれに変えていくのがコツだと言えます。泡の立て方にもクラフトビール全般としての正解はなく、飲みたい銘柄の香りの強度や種類、酵母の濾過や加熱処理の有無などによって変えることが必要です。

まとめ

ここまで、国内、海外問わず、さまざまな観点からおすすめのクラフトビールを紹介してきました。数多くのクラフトビールがある中で、自分の好みにぴったりな一品を見つけるためにはいろいろなスタイルのいろいろな銘柄を一度、飲んでみることも大切です。クラフトビールと大手メーカーの大量生産のビールとは、同じビールというお酒でありながら、実はまったく違う飲み物であるということすらできます。そういった意味では、ふだん、ビールを飲まない方やビールに苦手意識を持っている人にも楽しめる銘柄が見つかる余地もあるということです。作り手のクラフトマンシップ溢れるこだわりが思う存分楽しめるクラフトビールの世界に、あなたも一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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