一時は入手困難になるほど人気だった亜麻仁油。健康にもいいといわれる亜麻仁油の効果がいまいちわからなかったという人も多いようですが、それは選び方が良くなかったのかも?
この記事では体にやさしい亜麻仁油の選び方と、おすすめ商品11選をご紹介します。
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>亜麻仁油のおすすめと言っても、すでに亜麻仁油ブームは過ぎ去ってしまったのでは?
本当に健康によいものなのか、今ひとつわからなかった!と思っている人もいるようですが、そんなことはありません。
それは、自分に合った亜麻仁油に出会えなかったり、味や風味が苦手で続けられなかったことが原因かも。亜麻仁油ユーザーは、さまざまな工夫をしながら、毎日コツコツと亜麻仁油を摂取して体の変化を実感しています。
そのためには、製法にこだわった本物を選んで摂取することが大切なのです。
ママアイテム編集部
その栄養価から、一時は入手困難だった亜麻仁油。その効果を実感し、続けている人にとっては手放せない頼れる存在です。健康に不安を感じ始めたら、亜麻仁油を見直してみませんか?
亜麻仁油を購入するなら、低温圧搾(コールドプレス製法)のものがおすすめです。
低温圧搾は石臼などを使用し、アマニ種子に圧力をかけてじっくり油を摘出する、昔ながらの植物油の製造法。現在は機械による抽出ですが、さらに低温(ヨーロッパ基準では40℃以下)で行うことによって、亜麻仁の優れた成分を多く得ることが可能に。
栄養たっぷりの未精製の亜麻仁油が採れる方法です。
また、亜麻仁油の成分オメガ3脂肪酸は、不飽和脂肪酸のなかでもとくに不安定です。健康な体づくりに必要な不飽和飽和脂肪酸の中でとくに優れたオメガ3脂肪酸は、低温圧搾製法でじっくり抽出しなければ、味だけでなく栄養面や安全性にも不安なものに。
購入の際は、必ず低温圧搾(コールドプレス製法)を選びましょう。
安全安心な食品や化粧品を選ぶひとつの基準として、オーガニック製品を選ぶ人が増えています。直接口にする亜麻仁油もそのひとつ。そんなオーガニックを見分ける方法として、農林水産省が定めたものが有機JAS(日本農林規格)認定です。
目印としては、太陽と雲と植物をイメージした有機JASマークがあり、農薬や肥料などの化学物質に頼らずに、自然界のチカラで生産された農作物や加工食品、飼料や畜産物などに付けられています。
輸入品なども、この規格にかなったものには有機JASマークが付けられています。ほかにも、海外のオーガニック基準をクリアした製品なども、原料の生産の段階から厳しい安全基準の中にあるため、購入する方にとって安心な製品と言えるのでおすすめです。
オイルを使う際、もっとも心配なのが酸化することです。酸化してしまうと品質が悪くなり、せっかくの味や風味が損なわれてしまうためです。
開封したら直射日光や高温な場所は避けて保管し、新鮮なうちに使用することが大切です。容器の種類によって、酸化の仕方にも違いが出てきます。
もっとも酸化しにくいのは、光の影響を受けない黒やモスグリーン色のついた遮光瓶タイプです。ペットボトルでも、高密度ポリエチレンや二重構造になっていて、酸化しにくいように配慮した製品も多くあります。
また、使いきれない容量の大きいものではなく、新鮮なうちに使い切れるサイズのものを選ぶことも、酸化から亜麻仁油を守るために大切です。
健康によい油として亜麻仁油が知られるようになり、いろいろなメーカーから発売されるようになりました。とくにおすすめなのが、次の2つのメーカーです。
社名は、創業者である桜沢如一さんの愛称であるジョージ・オーサワから名づけられました。1945年創業で、東京都目黒区に本社を置く。マクロビオティック食品流通のパイオニアとして自然食品店を始め、カフェや薬局などに最高品質の商品を販売しているメーカーです。
1896年に設立された日本製粉株式会社は、東京都千代田区に本社があります。小麦粉やパン粉などの製粉業を始め、食品事業、ヘルスケアやペットケア、バイオテクノロジー関連事業など幅広く事業を展開しています。
亜麻仁油の栄養価を余すことなく得るためには、その値段や容量よりも先にチェックしておおかなければならない大切なポイントがあります。
よい亜麻仁油を選んで毎日コツコツ続けて行きましょう。
コールドプレス製法かどうか
有機JAS認定の有無
ボトルのタイプ
とにかくイチオシを先に教えてほしい!という方のために、一番のおすすめを紹介します。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 〇
ボトルのタイプ 瓶
マクロビオティックを世界中に広めたことで知られる、オーサワジャパンの亜麻仁油は、有機JAS認定を受けた安心できる製品です。
「油を本当に飲むの…?」という亜麻仁油ビギナーでも、一口飲んで思わず「これなら大丈夫かも」と続けられる、ピュアで軽く飲みやすいクセのない商品です。
原料からこだわったコールドプレス製法で、じっくりと時間をかけて絞られたものであるのはもちろん、空気に触れにくい二重構造ボトルは、瓶よりも軽くて扱いやすいだけでなく、新鮮な風味を損ないません。
白くてシンプルなパッケージは亜麻仁油っぽくないデザインで、内容量は190g入りです。
アマニ油は、健康番組などで取り上げられたことをきっかけに、スーパーなどで手軽に入手できるようになりました。
まずは市販のアマニ油から始めてみませんか?
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 ×
ボトルのタイプ 瓶
アマニ油は小さじ1杯(約4.6g)で、オメガ3αリノレン酸を約2.5g摂ることができるから、1日の摂取目標量をラクラククリアできます。
健康を意識している人や高齢者、アスリートまで幅広い人たちから注目されているアマニ油ですが、その効果を実感するためには、続けやすいものでなければ意味がありません。
ニップンのアマニ油は、ほかのアマニ油に比べてリーズナブルです。
容量は100g入り。ペットボトルタイプは150g入ですが、酸化しにくくキャップ部分がきちんと締まる瓶タイプが人気です。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 ×
ボトルのタイプ ペットボトルタイプ
毎日少しずつ飲むアマニ油は、なにより新鮮な状態で摂取したいもの。日清のアマニ油は、その容器が優れていることでも人気の高い商品です。
酸化防止用の二重構造になっているのはもちろん、液だれしない注ぎ口で、必要な量だけ出せるのです。コールドプレス製法かどうかは製品には表記がありませんが、実際に電話で日清に問い合わせた方のブログに、「コールドプレス製法です」と答えていただいたという旨が記載されていました。
そのまま飲むもよし、リンゴジュースやヨーグルトに小さじ1杯入れたりして毎日続けることがおすすめです。
オメガ3(アルファリノレン酸)を約55%含有。飲みやすさでも人気の高いオイルです。145g入り。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 ×
ボトルのタイプ ペットボトルタイプ
こだわりの商品が多い、高級スーパーである成城石井のアマニ油です。無臭で使いやすく、サラダにかけたりスムージーに入れたりと、朝食の習慣として取り入れている人が多い商品です。
なかでも納豆にかけると味がさらに良くなると評判で、血管年齢が気になる人にはとくにおすすめです。
一見オリーブオイルボトル(瓶)のように見えますが、軽くて使いやすい便利なペットボトルタイプです。コールドプレス製法の一番搾り油でつくられているので、雑味や苦みが少なく、サラリとしていて栄養成分たっぷりです。
270g入りと、ほかのアマニ油にくらべて容量もたっぷりなので、アレコレ使えて毎日続けられるのが嬉しい商品です。
亜麻仁油は熱に弱いし、そのまま飲むことも多い油です。それなら、できるだけ自然派のものを使いたい!と考える人も多いもの。
そんなこだわり派の人にも満足の亜麻仁油は、やっぱりオーガニックなものがおすすめです。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 〇
ボトルのタイプ 瓶
アマニ油を摂取し続けている人が手応えを感じやすいのが、中性脂肪の数値です。クセになる風味が魅力で、とくにお醤油との相性がよい味。
醤油と合わせてサラダにかけると、とても美味しくなると高評価です。また、そばつゆに数滴落として食べる事をメーカーでも推奨しています。
ニュージーランドの契約農家で栽培された、遺伝子組み換えでないアマニの種子だけを使用して作られています。オメガ3(アルファリノレン酸)の量も約58%と高めで、リグナンリッチという品名からもわかるように、100gあたり300㎎もの亜麻仁リグナンを含んでいるから苦みが特徴です。
千切りキャベツにかけて食べる人も多く、アマニ油のヘビーユーザーも納得の一品です。容量は170g入り。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 〇
ボトルのタイプ 瓶
サラダにかけたり冷や奴に欠けたり「ちょいがけ」の習慣が身に付いてくると、「ほかのオイルでは物足りない」と感じるクセになる風味です。
サラダにかけるドレッシングがすっかりマンネリ化している人には、オイルを変えてドレッシングを作ってみましょう。野菜への馴染み方がとてもよいオイルです。
オイルの色は黄色っぽく、少し苦みのある味。ニュージーランド産で、遮光瓶によって酸化しにくい仕様。170g入りです。
亜麻仁油は、国産品だけでなく海外のものもおすすめです。それぞれの原産国で厳しい安全基準をクリアしているので、安心して取り入れることができ、味や風味も一味違うので試してみてください。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 〇
ボトルのタイプ 瓶
真っ黒いガラスボトルに入った、カナダの厳しいオーガニック基準をクリアした製品です。紫外線を100%カットしてくれるボトルだから、コールドプレス製法でじっくり抽出した風味や味を損ねません。
185g(200ml)入りで、ほかの亜麻仁油と比較すると価格は高価な部類に入るものの、「これを飲んだらほかの亜麻仁油には戻れない」という声もあるほど、ファンの多い一品です。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 △
ボトルのタイプ
亜麻仁油は熱に弱いため、生食としてそのまま飲んだりかけたりして食べ続けてきたけれど、最近ちょっと飽きてしまった…。という人におすすめなのが、アリーガのフラックスシードオイルです。
加熱しても栄養分が壊れることのない製法だから、チャーハンや野菜炒めなど、普段のお料理の時にササっと取り入れられる手軽さ。
香りは比較的苦めで、初めて炒め物などに取り入れた時にクセを感じるという人もいるようですが、食べ続けていくうちに慣れていくようです。
製品の安全と品質基準を保証する、GMP認証取得工場で生産された健康によい油なので、さまざまな調理法で毎日食べ続けられる安心感があります。αリノレン酸の量は約60%と多めなので、少量でも効率よく摂取できるのも嬉しいですね。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 △
ボトルのタイプ 瓶
カナダ政府、アメリカの農務省(USDA)の基準に従った原料を使用してつくられた製品です。有機農法による亜麻の種を使用し、コールドプレス製法で35℃以下で圧搾してじっくり丁寧につくられています。
まるで薬品のような遮光瓶は、濃い茶色で製品が開封まで決して酸化しないように窒素封入されています。
瓶の蓋に特徴があるため使いにくいという声もあるものの、製品の安全さや在庫品を冷蔵保存しているこだわりや、メーカー側の対応の誠実さなどでも、とても評価の高い亜麻仁油です。
健康のためには、信じられるものしか使いたくない!という人におすすめです。αリノレン酸は約57%含有。230g入り。
亜麻仁油が健康や美容によいのはわかったけれど、いつも同じアノ味がちょっと苦手…もしくは飽きてきちゃった!という声は実はあります。
でも、そこでやめてしまってはもったいないです。気分を変えて、味付きの亜麻仁油を選ぶのもいいでしょう。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 〇
ボトルのタイプ 瓶
亜麻仁油特有のリグナンの苦みが苦手…という人にはピッタリ。オレンジフレーバーをつけた商品です。日本では亜麻仁油に香りをつけるという発想自体がなかったので、さすがはイタリア!といった感じですね。
さわやかな柑橘系のフレーバーなので、トーストにバターがわりに付けたり、サラダのドレッシングに加えてみたりという朝食メニューに取り入れる人が多いようです。ヨーグルトにかけると、とても食べやすくなります。
オイルでありながら、後味に残るほろ苦いオレンジのフレーバーのおかげで、口の中がスッキリするという声もあります。有機JAS認証。229g入り。
コールドプレス製法かどうか 〇
有機JAS認定の有無 ×
ボトルのタイプ 瓶
ニュージーランドの自然豊かな広大な農園で、伸び伸びと栽培された亜麻を使用しています。亜麻仁油をそのまま飲んだり、取り入れたメニューを考えるのにちょっと煮詰まってきたかも…という人には、ガーリック風味のフラックスシードオイルがおすすめです。
そのまま使うだけで、食欲をそそるガーリックの香りが漂うため、サラダやお料理の仕上げにかけただけで料理がワンランクアップします。
低温圧搾製法だけにとどまらず、不純物を取り除く工程を一般的な遠心分離機にかけるという方法を取らず、自重で時間をかけてじっくりと濾過してつくっています。酸化しない遮光瓶を使用し、日本国内で瓶詰されています。170g入りです。
血管から健康になれるという亜麻仁油は、とても注目されています。
そんな亜麻仁油を食べ始めたい!と考えている人へ、いざ購入という時に知っておくとよいことを紹介しておきましょう。
亜麻仁油の大きな特徴として、「熱に弱い」ということを覚えておきましょう。そのため、油ではあるものの炒め物に使用するなどの加熱料理に使用することはお勧めできません。せっかくの亜麻仁油の栄養成分が、台無しになってしまいます。
レモンや醤油、岩塩などを混ぜたシンプルなドレッシングとして、サラダにかけたりヨーグルトにかけたり、納豆に混ぜたり。温かいものでも、加えてからすぐに飲むことがおすすめで、スープや味噌汁、コーヒーなどに加える方もいます。
おすすめとしては、めんつゆやそばつゆに数滴入れる方法です。コクが出て、麺類の味に幅が出ます。また、冷やしたトマトにかけたりアイスクリームにかけて食べるのも美味しいです。
スプーンでそのまま食べても美味しいです。
美容に健康に、優れた効果を発揮する亜麻仁油ですが、摂取する時にはいくつか注意点があるので確認しておきましょう。
光に当てない:酸化しやすいのにさらに酸化を進めてしまいます。
保管場所:開封後は冷蔵庫での保存がおすすめです。
摂取量を守る:1日小さじ1杯程度が目安。取り過ぎはカロリー過多に。
毎日油を摂取しているのに、なぜ健康のためにあえて油を摂取するのでしょうか?それは、日本人が摂り続けている油が「健康に悪い」ものだからです。
●一般的な植物油
オメガ6脂肪酸と呼ばれ、リノール酸という必須脂肪酸が含まれてはいるのですが、過剰摂取傾向です。人間の体にはリノール酸だけではバランスが悪すぎます。そのため、成人病などの原因になっています。
●亜麻仁油の栄養価
オメガ6脂肪酸を摂り過ぎなら不足しているのは何か。それは、亜麻仁油に含まれる「オメガ3脂肪酸」と呼ばれるものです。このオメガ3を「意識的」に摂取することが、健康な体を維持していくのに重要だとわかってきました。
●健康的な油亜麻仁油を取り入れよう
オメガ3脂肪酸に含まれる、アルファリノレン酸とオメガ6脂肪酸に含まれるリノール酸は、脳や神経の約50%を占める重要なもの。認知症予防に亜麻仁油がよいとされたのはこのためです。
現代人に不足しがちなオメガ3をしっかり摂る必要があるために、亜麻仁油がおすすめなのです。
摂取量の目安は、リノール酸4:αリノレン酸1の割合で摂ると理想的といわれています。亜麻仁油の摂取量は、小さじ1(約5ml)と少量のため、楽に続けられる健康法です。
亜麻仁油は、ぜひ毎日の生活習慣として取り入れてほしい油です。とりあえず始めてみるという程度でも決して損はありません。
そのためにはまず、自分にとって飲みやすく、使いやすい亜麻仁油を見分けて入手することが大切です。