放っておいてもおいしく調理ができる電気圧力鍋。気にはなっているけど、どんなものがいいのかイマイチわからないという人も多いのでは?
そこで今回は絶対に使える電気圧力鍋の選び方と、おすすめ商品10選を紹介します。
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>
おすすめの電気圧力鍋について、専門家に取材してきました。
調理性能からパーツの洗いやすさまで、メーカー最新情報と口コミも徹底検証し、絶対使える電気圧力鍋10種類を厳選しました。
この記事を読めば今買うべき商品が必ず見つかります。
エキサイトおすすめアイテム編集部
電気圧力鍋は微妙な火加減調整の必要がなく、放ったらかしで美味しく調理してくれるのが人気です。しかし実際の認知度はまだ薄く、選び方がよくかわからない人が多いよう。
そこで!電気圧力鍋選びに重要となるポイントを6つを紹介します。
電気圧力鍋は5.5合炊きの炊飯器と同じくらいの場所を取ります。
コンパクトタイプもありますが、調理できる量が減ってしまうため、置くスペースと調理したい量とのバランスをとることが大事です。
また、調理中は上部から蒸気が出たり本体が熱を持つ場合があるので、収納場所だけでなく調理中のスペースを確保できるかも確認しておくことが必要です。
『収納場所』『調理中の置き場所』『調理したい量』全てを考えて購入しましょう。
電気圧力鍋は圧力調理だけでなく、無水調理や蒸し料理、炊飯や温め直しなど、メーカーや機種によって様々な調理機能が付いています。
自分が使いたい機能が付いたものを選ぶのはモチロンですが、正直場所をとってしまう器具なので、せっかくなら沢山の調理方法が選べる方が活用頻度も上がり便利です。
かけられる圧力の幅によっても調理レパートリーが変わるので、最低/最高圧力を事前に確認するのも大切です。
電気圧力鍋にはマイコン式とIH式があります。
どちらかの方式のほうが優れているということではなく、それぞれ違うメリット・デメリットがあるので、下記表を参考に自分にはどちらが合うかチェックしてみてください。
マイコン式 | IH式 | |
調理方法 | 鍋底にある電熱ヒーターを加熱することで調理 | 電磁誘導熱を利用して鍋自体を発熱させて調理 |
特徴 | どちらかと言うと少量調理に向く | 低温調整ができ、ヨーグルトやパン生地の発酵も出来る |
メリット | 製品自体の価格が安く、IH式より電気代が安い | 量が多い調理に向き、温度調整が細かくできる |
デメリット | ムラが出て大量調理に向かない機種もある | マイコン式に比べ、容量が小さめだが重く、電気代がかかる |
調理器具は、後片付けが大変だとめんどうになって使わなくなるので、長く使うためにはお手入れのしやすさも大きななポイントとなります。
電気圧力鍋はどの製品もある程度の重さがあるので、フタや蒸気口パーツなどが取り外せて洗えるものが便利です。
また、取り外し自体が面倒だとお掃除が嫌になるので、簡単にできるかどうかも事前にチェックしておきましょう。
機能が沢山あってもわかりにくいと結局使わなくなるので、操作が簡単なことがポイントです。
また、フタはプッシュ式とスライド式がありますが、どちらを選ぶかで使い勝手が変わってきます。
プッシュ式 | スライド式 |
片手で開け閉めができて調理作業が簡単 | 両手を使わないと開ず、多少力が必要 |
取り外しができず洗いにくい | セパレートでお手入れが簡単 |
どちらにもメリットデメリットがあるので、自分は何を手間と感じるか?という観点から考えてみましょう。
保温機能は機種によって違いがあり、時間指定保温・長時間保温ができるものもあれば、商品によっては保温機能がないものもあります。
家族の帰宅時間が違う家では、長時間保温があるとその都度温め直す必要がなく便利です。
朝のうちに夕飯のおかずをセットしても保温機能があれば冷めないので、帰ってすぐに暖かいご飯が準備でき、忙しい人にも役立つことと思います。
1918年に大阪で設立された老舗メーカーで、日本国内における魔法瓶のパイオニアメーカーとして有名です。
私たち生活者の視点に立った『日常生活発想』をスローガンに、様々な調理生活家電の開発を行っています。
国内の家電シェア率NO1のパナソニックは、2018年に創業100年を迎えます。
『毎日を、ちょっとクリエイティブに』してくれる、時代の変化に寄り添った発想とアイデアで、私たちの生活をより豊かにしてくれます。
株式会社ワンダーシェフは、伊藤アルミニウム製作所が前身となる、圧力鍋を製造販売する会社です。
一本一本手作業で丁寧に点検してから出荷される商品は、モノづくりに対するこだわりと、品質へのプライドが感じられます。
「圧力鍋ってなんだか難しい気がする」と思っている人が多いようですが、電気圧力鍋なら微妙な火力調節の心配がなく、ほったらかしでバラエティー豊かなメニューが簡単に作れるのです。
定番の圧力鍋メニューから、こんなものまできるの?という驚きのメニューまで、レシピ豊富な機種2つをピックアップしました。
しかしただ単に沢山メニューがあっても、結局使わなければ意味がないので、自分の作ってみたいメニューができるかどうか、照らし合わせて見てください。
さすが象印といった安心の性能に加えて、レシピの多さが自慢のIH電気圧力鍋です。
予約設定が使えるオート調理レシピだけでも52個と多いですが、本体に付属されているレシピブックには、ワンタッチでできるレシピが150個も掲載されています。
これだけワンタッチレシピがあれば、毎日忙しくて時間がない人もレパートリーが広がって、ごはん作りが今までよりも楽になりそうですね。
ガス式圧力鍋に比べると威力が弱く調理時間がかかりますが、筑前煮からパン生地作りまでかなり幅広いメニューに使え、火の見張りがいらないので結果時間の節約になる!というレビューが多数見られました。
人気のヘルシオ「ホットクック」シリーズから2017年に発売された製品です。
食材の水分を活用した無水調理や、低温設定を使った発酵調理に加え、センサーで火加減を調整しながら具材を自動でかき混ぜてくれる「まぜ技ユニット」機能があるので、作れるメニューがさらに広がりました。
新型ホットクックの凄いところは、調理履歴から嗜好に合ったメニューをピックアップしてくれたり、スマホアプリを使って外出先で予約設定時間の変更ができるところ!作り方の音声案内もしてくれます。
調理中に「今がんばっています」など”耳より情報”を話すので、煩わしい方は調理前に音声オフにしておくことをおすすめします(調理中は変更できません)。
手間なし簡単な電気圧力鍋ですが、「買ったけど大きさの割に調理容量が小さかった」という失敗談が意外と多いのを知っていますか?
便利でも容量不足で使わなくなっては意味がないので、ここでは、大家族や育ち盛りのお子さんがいる家庭でも満足できる、大容量の商品を3つ紹介します。
なんと水量4Lまで調理できる大容量!ほんとに大きくて届いた時はびっくりした……という驚きの声が多いものの、それ以上に「使い方が簡単で大量調理が楽になって買って良かった」と満足度の高い商品です。
メーカーHPによると”他のワンダーシェフ圧力鍋に比べて低圧力”とありますが、「根菜が中までほくほく」「玄米がふっくら」というレビューが多く、調理に特別な不満がある人は少ないように思いました。
先程紹介した電気圧力鍋と比べるとオート機能が少ないですが、2万円を切るお手頃価格で大容量調理ができるという点を考えれば、納得のいく良い製品だと思います。
こちらはパナソニックの超ロングセラー電気圧力鍋です。
高/低圧・煮込みなど、家庭料理に使う必要最低限の機能が付いたシンプル性能です。操作がわかりやすく、毎日の調理をしっかりサポートしてくれるので、ベーシック調理で毎日の手間を軽減させたい人にピッタリです。
フタと本体が分離できるので後片付けやお手入れが楽で、いつでも清潔に保てるのも人気の理由で、「説明書に掃除のしかたが細かく書かれているのが良い」という声も聞かれます。
フタが正しく閉まっていないまま加圧され、”フタが飛ぶ”という危険な事象が起こったというレビューがありました。安全装置は付いていないので、その都度しっかり確認しましょう。
6Lととにかく大容量なCOOK4ME、「家族6人分を作るにはこれくらい必要」と、大家族も納得の嬉しいサイズです。
マニュアル操作で「圧力調理・蒸す・炒める・煮込む」の4つの調理方法が使え、150種類のレシピ内臓です。そのうち136レシピが調理時間15分以内の時短レシピなので、忙しくて調理に時間がとれないママにおすすめです。
「スロークッカーモード」が付いていますが、一般的なスロークッカーのように”弱火で長時間”の調理はできず、調理時間は30分が最大なので注意しましょう。(中火の”煮る”機能も同様)。
また、保温時間は他の電気圧力鍋より短めです。
一人暮らしだと「自分の分だけなら調理に手間をかけたくない」と考える人が多く、栄養バランスが偏りがちになるようです。
だからこそ、簡単手間なし調理ができる電気圧力鍋がおすすめですが、これまで紹介したとおり、電気圧力鍋は作れる量の割りに本体サイズが大きい商品が多めです。
こちらでは一人暮らしのキッチンでも場所を取り過ぎない商品を4つピックアップしました。これ一台できっと食生活が変わると思いますよ。
一人暮らしの大半は仕事で外出していることが多いと思いますが、お出かけ前に材料を放り込んでボタンを押すひと手間だけで、帰宅後手間暇かけたような美味しい料理が食べられます。
シロカの電気圧力鍋はコンパクトですが、本格おでんや角煮、作ると意外と手間のかかるカレーや炒飯までワンタッチで作れます。
スロークッカー機能はありませんが、「必要以上に沢山の機能はいらない」という人に、基本機能はしっかりあるので充分便利だと思います。
ごはんや玄米の炊飯もできるので、炊飯器兼用として購入すれば、結局使わなくて失敗だった……ということがなく良いかもしれません。
オートメニューはありませんが、付属のレシピ本には煮込み料理からデザートまで本格メニューが掲載されているので、その通りに材料を入れてセットすれば誰でも簡単に料理が作れます。
この商品は安全面がしっかりしており、「フタが正確に閉まっていないと圧力がかからない」などの7つの安全機能がもしもの事故を防いでくれます。
「一人暮らしを始めた子どもにプレゼントした」「一人暮らしになった父に買った」などのレビューが多く見られ、「安全で簡単に料理ができて喜んでいる」と、重宝する声を貰っているそうです。
外食が多くなることを考えれば、この鍋を買った方がずっと経済的ですね。
電気圧力鍋の中でもかなりのお手頃価格ですが、「蒸す・煮る・茹でる」の基本機能がしっかり安定している製品です。やや圧力は弱めですが、日常の家庭料理にはまず問題ないレベルです。
この製品の良いところは、本体からフタの取り外しができ、本体以外のパーツは全て丸洗いできるところです。「構造がシンプルだから掃除しやすい」というレビュー通り、無駄な凹凸が少ないのでお手入れしやすいです。
安全機能もついているので取扱いも安心で、この価格帯としては申し分のない働きをしてくれる製品だと思います。
コンパクトですが一人暮らし用としては容量の多い2.5L対応で、最大で4人分の調理にも対応できるので、料理好きや家に人が集まることの多い人、一気に調理して小分け保存しておきたい人にもおすすめです。
自動モードは「煮物・肉類・魚類・豆類・炊飯」とシンプルですが、 付属品として40種類のレシピが付いているので、簡単に様々なレシピを試してみることもできます。
商品の性能自体は良いようですが、説明書がわかりにくいというレビューもいくつか見られます。しかしボタンは少なく操作はシンプルなので、ほとんどの場合でさほど困ることはないように思います。
仕事をバリバリしながら育児や介護をする人が増えている今、手のかかる離乳食や介護食を作るのは簡単なことではありません。
近頃の電気圧力鍋は、基本のお料理だけでなく、さらに家族それぞれに合わせたやわらかさや細かさにまで調理してくれる製品が発売されています!
最後に、そんな夢のような機能がついた電気圧力鍋を紹介したいと思います。
今までの電気圧力鍋にはなかった新しいタイプに要注目です。
クックマスター旬彩は、従来の電気圧力鍋とは機能も見た目もちょっと違います。
「煮物おかゆ・ポタージュ・ソースジャム・豆乳」と4つのモードがあり、自動で攪拌する機能が付いているので、トロトロ調理を最も得意としています。
筆者は離乳食作りを”圧力鍋→ブレンダーで攪拌”という手順でしていましたが、オートで全て作ってくれる調理器があったら、劇的に楽だっただろうと思います。
ただ実際のレビューを見ると、容量的にも性能的にも一般の肉じゃが作りなどは上手くいかないことが多いようで、色々な料理を作りたいという前提での購入はおすすめできません。コレ!といった目的がある人におすすめです。
いざ商品を買おうと思った時、様々な疑問がわいてくることと思います。
買ってから後悔しないために、皆さんが気になっている小さな疑問や言われれば気になる質問を、ここで解決しておきましょう。
IH式 | マイコン式 |
32.4円/1H | 21.6円/H |
※IH式は1200Wの機種・マイコン式は800Wの機種使用でそれぞれ1時間使った場合。
※1kWhあたり27円の電気代で計算しています。
毎日保温機能を数時間使う場合は、1か月あたりに換算するとそれなりの金額になります。
「電気代がかかって結局使えない」とならないためにも、IH式とマイコン式どちらにするか?機種はどれにするか?保温したい時間は?などと電気代を照らし合わせて検討するのも大切です。
圧力調理器なので時短調理=電気代節約というのが普通の考え方ですが、保温機能の使い方によっては電気代が非常に高くなる可能性があるので注意してください。
メーカーや機種によって異なります。
フタが完全に取り外せるものや丸洗いできるもの、食洗器に入れて良いものやパーツ分解に時間がかかるものなど、それぞれの機種によって特徴があるので、取扱説明書を読みそれに従ってください。
日本仕様になっている電気圧力鍋は、電源電圧や電源周波数の異なる外国では使用できません。
使用した場合は、完全に壊れて使用できなくなるだけでなく、火災や感電の原因になることもあり大変危険です。そのまま海外で使用することは絶対にしないでください。
どうしても使いたい場合はその国に対応した変圧器を使う必要がありますが、変圧器によって対応できる電力の大きさが異なるので、メーカーや電気屋さんなどに安全と使用可否をよく確認してから使ってください。
基本的に調理時間は同じです。
水分量や個体量が減ると圧がかかるまでの時間は自然と短くなりますが、その後の加圧時間を変える必要は、基本的にはありません。
しかし、”メニューによって焦げる心配がある””機種によって微妙に特性が違う”といったこともあるので、場合によっては設定時間を気持ち短めにした方が良いかもしれません。
また、材料が多くなった場合も基本的には加圧時間は同じで大丈夫です。
短時間の停電であれば、電力復旧後に自動復帰する機種が多いですが、長時間の停電であれば、そのまま取り消しになってしまう場合がほとんどです。
取り消しになってしまった場合は調理の具合を見て自分で調整設定することになりますが、調理途中で長時間放置すると、うまく仕上がらなかったり、季節によっては材料の傷みが心配です。
昼間で自然光があるなど調理に危険がない場合は、電気圧力鍋ではなくガスに切り替えて調理した方が良さそうです。
専門家に取材した情報を元に、おすすめの電気圧力鍋10選を紹介しました。
調理器具は、どんなに便利な性能が付いていても、自分のライフスタイルに合わなかったら結局は邪魔者になってしまいます。
そんなことがないように、家族構成やキッチン事情・どんな風に使いたいかなど、様々なライフスタイルを考えながら、メーカー最新情報と口コミを照らし合わせて実際の使い勝手を検証しました。
最初は慣れず戸惑うかもしれませんが、使ううちに便利さが実感できる優秀な調理器具だと、自信を持っておすすめします!
ぴったりの電気圧力鍋が見つかり、皆さんの家事が少しでも楽になれば嬉しいです。
電気圧力鍋の売れ筋ランキングをamazonで見る電気圧力鍋のランキングを楽天市場で見る電気圧力鍋のランキングをY!ショッピングで見る