この記事では、よりハイスペックなパソコンを作りたいあなたに、おすすめのフルタワーPCケースを8種類ピックアップ!
PCの不満を解消するべくケースの選び方と基礎知識から、おすすめ8選を紹介します。
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
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パソコン歴25年の公私ともにパソコン漬けの専門家の意見を参考に、拡張性とケース構造の観点から詳しく説明していきます。ケースは、あなたの求めるPCの性能を作り上げる土台。より速く、より多く、より静かなPCを実現させるためにケースにも拘ってください。
ここで紹介する商品は、エキサイトおすすめアイテム編集部が総力を挙げて選んだフルタワーPCケースの決定版!あなたのパソコン生活を快適にするために最適なケースを見つけましょう。
エキサイトおすすめアイテム編集部
この記事をご覧になっていると言うことは、きっとあなたも今のPCに不満があるのではないでしょうか。
フルタワーPCケースの魅力は拡張性。あなたの不満を解消できるPC性能にできるように、まずはケースの選び方についての基本知識を紹介します。
ドライブベイとは、HDDやSSD、光学ドライブなどを収納する場所のことです。ほんの数年前まではMBが主流だったストレージの容量も、今や1,000倍以上のTBが主流となりました。
また、4K動画やハイレゾ音源の普及により、1つのファイルが数百MB~数GBの容量を持つことは、決して珍しいことではなくなってきました。業務レベルの容量が、家庭で使う時代となってきているのです。
フルタワーPCケースを使うのであれば、このような大容量ファイルを使うことを前提にした人も多いはず。いつでも容量を増やせるように、ドライブベイがたくさんあるものを選ぶようにしましょう。
なお、現在はミドルタワーPCケースでもドライブベイが多いものが増えつつあります。どうせ購入するのなら、ミドルタワーよりもドライブベイが用意されたものを選んだ方がお得かもしれません。
フルタワーPCケースを使う以上、ある程度の拡張性を持ったマザーボードを使う予定があるのではないでしょうか。主流のマザーボードであれば大体のケースは対応していますが、マイナーなものだと対応していないこともあります。
ケースを基準にマザーボードを選ぶのではなく、マザーボードを基準にケースを選ぶようにしましょう。ここでは、フルタワーPCケースでよく使われているマザーボードの規格をご紹介します。
現在、最も主流となっているマザーボードの規格。サイズは244mm×305mmで、フルタワーやミドルタワーのパソコンによく使用されています。
ATXの1辺が大きくなったマザーボードの規格。サイズは、330mm×305mmで、フルタワーやミドルタワーのパソコンでも採用されています。CPUを2つ搭載できたり、取りつけるパーツが多いときに使われます。
ATXの1辺が大きくなったマザーボードの規格。E-ATXとは長くなった辺が異なっています。サイズは、325mm×244mmで、グラフィックボードを4枚挿すことができるマザーボードとして作られました。
ATXから派生したマザーボード規格。サイズは305mm×267mmですが、ATXと同じ位置に固定用のネジ穴やコネクタが用意されています。主にサーバーやワークステーションとして使う目的に作られました。
この他にも規格が用意されていますが、家庭で使用する場合にはこのあたりが主流になるかと思います。
フルタワーPCケースを使用する用途は、サーバーとしての運用やゲーム・CG処理をするためにハイスペック化することが多いようです。後者のグラフィック関係の作業を行う場合、必ずグラフィックボードを使用することになるでしょう。
あまりにも重い処理の場合、1枚のグラフィックボードでは対応できないことがあります。グラフィックボードを複数枚挿すことで解決できることがあるので、念には念を入れて4枚挿しできるケースとマザーボードを選ぶようにしましょう。
グラフィックボードを4枚挿すには、拡張スロットが8つ必要になります。1枚につき2つずつ必要なので、間違えずに選ぶようにしてください。
また、グラフィックボード以外にサウンドカードなどの拡張ボードを使う場合には、その分追加で拡張スロットが必要となります。購入の際には、余裕をもったケースを選ぶようにしましょう。
フルタワーPCケースは、冷却のために内部スペースはかなり余裕をもって設計されていることがほとんどです。そのため、冷却ファンや水冷ファンを使えば、あまり大きな問題にはなりません。
ケース内の空気が循環するように、エアフローがきちんと確保されているケースを選ぶようにしましょう。
ただし、ファンを沢山回していると、どうしても騒音となって部屋がうるさくなります。静音重視の場合は、密閉していても冷却をしてくれる工夫がされたもの、吸音材が使われているもの、振動を抑制するものなどが使われているか確認してください。
熱も騒音も両方解決したい!という場合は、ケースの材質なども見直してみてください。アルミニウムのような熱伝導性が高い素材を使っていると、ケース全体で冷やしてくれます。
フルタワーPCケースは、ドライブベイの数や対応マザーボードによって値段が変わる傾向にあります。
最安値価格帯は、スタンダードな構成を想定したケース。本格的に自作PCを始めたい人におすすめの価格帯です。性能的に問題はないので、特殊な用途でなければこの価格帯で問題ありません。
売れ筋価格帯は、グラフィックボードの増設や冷却ファンなどの対策を本格的に行いたい人におすすめの価格帯です。E-ATXなどの大型マザーボードが取り付けられます。
高級価格帯は、SSI CEBなどの少し特殊なマザーボードを必要とする作業を行う場合に必要となる価格帯です。拡張ボードをフル活用したい人におすすめです。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格 | ~15,000円 | 15,000~50,000円 | 50,000円~ |
価格 | スタンダードな構成で使えるケース。 | 拡張を想定した本格仕様。 | サーバー用など、特殊機として運用したいケース。 |
PCケースは、普段聞き馴染みのないブランドが多い分野です。パソコンに詳しくても、ケースのブランドまでは知らないと言う人も多いのではないでしょうか。ここでは、ケースで有名な3つのブランドを紹介します。
Corsairは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く、PCパーツや周辺機器のブランド。
日本では、株式会社リンクスインターナショナルが取り扱っています。E-ATXやHPTX規格にも対応した大型ケースが多いようです。
フラクタルデザインは、スウェーデンに本社を置く、PCパースのブランド。
今では生活の一部となったPCが、日常に溶け込むようなデザインを重視しています。スタイリッシュなケースが多く、デザインにこだわりたい人におすすめのブランドです。
Thermaltakeは、中華民国台北市に本部を置く、PCパーツのブランド。
特殊な形状をしたケースや、LEDなどで装飾がされたケースなど少しマニアックなものが多く売られています。人とは一風違うデザインを求める人におすすめのブランドです。
フルタワーPCケースを選ぶときは、ベイ数や対応マザーボードの他、設置ができる大きさと重さを確認しておく必要があります。性能だけでなく、物理的な問題も解決しておきましょう。
今回一番おすすめするフルタワーPCケースは、拡張性抜群のケース。拡張スロットが9つあるので、グラフィックボードを複数乗せることもできます。
さらに、内部で発生した熱を外部に排出するための工夫もあるので、安心して使うことができますよ。
フルタワーPCは、拡張性をすることで動作音が大きくなるデメリットを持ち合わせています。そのため、PCを起動するとうるさいと怒られることも。
そんな時のために、動作音が外に漏れにくい静音性の優れたケースを使いましょう。ここで紹介するケースは、いずれも静音性を高めるための工夫がされたものばかり。もちろん、拡張性や冷却性も十分に確保しているので、あなた好みの性能にできますよ。
フラクタルデザイン「Define XL R2 Titanium Grey」は、拡張性に優れた静音フルタワーPCケース。音の原因となる冷却ファンの音を外に漏れないように、高密度吸音材がサイドパネルカバーに取り付けられています。
拡張性も抜群。3.5/2.5インチベイが8つ用意されているので、大容量HDDと高速のSDDを自由に載せることができます。さらに、光学ドライブが載せられる5.25インチベイを4つも載せられるので、CDを大量に焼きたい時の強い味方となってくれます。
実際に使っている人の評価も高評価。拡張性はもちろんのこと、静音性はピカイチという声が多くみられます。ただし、ケースだけで16kg以上あるので、組立て後の事も考えておくようにしたほうが良いとの声も。
フラクタルデザイン「Define R5 Black Window」は、前面に吸音材が使われた静音ケース。高密度吸音素材がケース全体に取り付けられているので、静音性が格段に上がりました。
特徴は、2.5インチベイが2個ついているところ。3.5インチのスペースを使うことなく、ケースの空きスペースに取り付けられるようになっています。そのため、大容量ストレージを大量に載せられるようになっています。
ファンを最大に回しても音が気にならないほどの静音性をもっているので、夜中にPCを使う人でも安心して仕様可能。内部スペースも広いので、作業性も問題ありません。ただし、サイズに対して拡張スロットは7つと少なめ。普段の用途には問題ありませんが、ゲームやグラフィック用途として本格的に運用するには不向きかもしれません。
Corsair「Carbide Series Quiet 600Q」は、ボディを小さくできるように中の配置が効率化された静音ケース。高さ方向に100mm程度低くなっているので、机の下に入れても十分なスペースを確保できます。
ただし、取り付けできるストレージは合計5つ。フルタワーPCケースとしては少ないのですが、大量データを扱わないのであれば問題ありません。1つ1つのストレージを大きくするようにしましょう。
3.5インチベイのマウンタに制振用シリコンゴムが取り付けられているのも特徴の1つ。HDDのような円盤ストレージの振動をケースに伝えないようにすることで、ノイズや騒音を減少させる役割があります。倒立タイプという少し特殊なケースなので、配線時のコードは少し長めに用意した方が良いようです。ストレージの並び方も特殊なので、分配コードを上手く使いこなすようにしましょう。
PCの天敵である熱は、フリーズ、パーツの破壊、データの破壊など数多くのエラーを起こしてきました。
そんな天敵を倒すためには、冷却能力の高いPCを作るほかありません。ここで紹介するケースは、冷却のための空冷ファンや水冷ファンを大量に取り付けられるよう設計されたものばかり。どんどんと空気をぶつけて、熱からPCを守りましょう。
NZXT「PHANTOM」は、7つの冷却ファンを搭載できる冷却ケース。デフォルトでは4つ付いているのですが、追加で3つ用意することで、7つのファンを使ってPCを冷却することができます。
PCの天敵である熱をガンガン冷やすことができるので、PCをの寿命が延びるのも冷却の大きなメリットと言えるでしょう。冷却効果の高い水冷ファンの取り付けにももちろん対応しているので、CPUをフルに使う作業でも安心です。
フロントにあるUSB端子は、USB3.0とUSB2.0が1つずつ。全く使わない人には問題ありませんが、スマートフォンを繋げたりUSBメモリーを繋げる人には少なめです。拡張スロットにUSBポートを増設するなどして対応しましょう。
購入者には、冷却機能よりもデザイン面での評価が高いようです。カクカクとした仮面のようなデザインとなっていて、クールなケースに仕上がっています。
Corsair「Obsidian Series 900D」は、5つのラジエーターをケース内に設置できる完全水冷仕様のケース。水冷は空冷と比べて冷却効果が高いのが特徴ですが、ラジエーターと呼ばれる放熱器などを外に出すのが一般的でした。しかし、このケースはラジエーターなどをすべてケース内に納めることができるので、水冷式でもパソコン回りをスッキリとさせることができます。
ただし、その分ケースの高さが700mm弱と非常に大きいので注意が必要です。もちろんこの冷却効果を活かすための拡張性もばっちり。拡張スロットは10、HPTXと呼ばれるデュアルCPU搭載仕様のマザーボードも取り付けることができるようになっています。注意点は、ラジエーターのサイズ。ラジエーターを入れるスペースにあまりゆとりが無いので、厚みが無く長さも短めの物を選ぶようにしましょう。
ミドルタワーケースは、フルタワーよりもサイズが小さく、拡張性は劣ります。
しかし、フルタワーPCケースを買っても、ベイや拡張スロットを使わないのであれば、コンパクトサイズのケースを使った方が利便性は高いでしょう。
ここでは、必要十分な拡張性とコンパクトなサイズ感でバランスの良いミドルタワーを紹介します。今の時代、拡張性はパーツの性能でカバーすることも十分可能なので、あなたにあったケースを選んでみてください。
フラクタルデザイン「Define C」は、最もバランスのとれたミドルタワーケース。ミドルタワーながら拡張スロットを7つ確保しているので、グラフィックボードはもちろん、サウンドカードやUSB拡張ボードなど自由に追加することができます。
静音性能にも工夫がされていて、側面と前面のパネルには工業用の高密度吸音素材を採用。音が外に漏れるのを防いでくれます。
ただし、5.25インチベイが無いので、光学ドライブを載せられない点に注意してください。その分サイズはグッと小さくなっていますが、CDやDVDのインストールメディアを扱うには外付け光学ドライブが必要となります。購入者からは、サイズと拡張性のバランスが良いので、今欲しいPCを組むのに最適という声も。やりたいことが決まっている人におすすめのケースです。
JONSBO「U4S」は、左側側面に強化ガラスを採用したミドルタワーケース。強化ガラスの材質が、金属とは違う高級感を演出してくれます。
このケースの魅力はデザインでしょう。フロント、両サイド、トップの4面がフラットデザインとなっていて、必要最小限の凹凸のみとなっているスタイリッシュ仕様。無駄のない見た目が、まるで大人のようなスマートな印象を与えてくれます。
カラーは4色展開。PCケースではかなり珍しい展開の多さです。黒、赤、青、銀となっているので、自分の好みに合わせて選んでみてください。赤と青は原色に近い色なので、部屋に合わせるには少しテクニックが必要かも知れません。裏配線が無く、配線の美しさを求める人にはおすすめできませんが、そこも割り切っていれば文句のないケースとなっています。ケースの素材にアルミを使用しており、強化ガラスと併せて人気のようです。
ここでは、フルタワーPCケースかミドルタワーPCケースを購入しようか迷っている人に、両者の違いについて紹介します。