青汁の素材として今もっとも多く使用されているのが大麦若葉(おおむぎわかば)です。でも、実際、大麦若葉ってどんなもので、飲み続けるとどんなことが期待できるのか…意...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>青汁の素材として今もっとも多く使用されているのが大麦若葉(おおむぎわかば)です。でも、実際、大麦若葉ってどんなもので、飲み続けるとどんなことが期待できるのか…意外とよく知らないのではありませんか?
ここでは、「大麦若葉青汁は他の青汁素材とどう違うのか」を誰にでも分かるよう説明。そして、これさえ押さえておけば失敗しない「大麦若葉青汁の選び方」のポイントをお伝えします。これでもう迷わない!
エキサイトおすすめアイテム編集部
「大麦若葉」はメジャーな素材だけに、ドラッグストアやネットで青汁のコーナーを見ても、種類がありすぎていったいどれを選んだらいいのか迷ってしまいませんか?
選ぶポイントはいくつかありますが、まずは次の3つをチェックしておきましょう。
よく「サビない体」などと言われますが、この「サビ」とは、体の細胞が「活性酸素」によってダメージを受け、老化・病気・肌荒れなどが起こることを例えています。
これを食い止めるのが人体にある酵素で、「スーパー・オキシド・ディスムターゼ」といいます。なんだか舌を噛みそうな名前ですが、縮めて「SOD」というのを聞いたことがあるのでは?
SODは、体内で発生した活性酸素を退治してくれる役割を持っていて、大麦若葉にもこのSOD酵素が豊富に含まれているんです。
さらに大麦若葉にはカルシウムも多く含まれるため、成長期のお子さんから、元気な骨や歯を保ちたい世代まで広くおすすめできる素材です。
このような大麦若葉のメリットを生かしたいのであれば、色々な素材が少量ずつ配合されたタイプではなく、シンプルに大麦若葉をメインにした青汁を選ぶのがポイントですよ。
原材料の大麦若葉には、外国産のものと国内産のものがあります。国内産は栽培時の管理がしやすく、こだわりの品種や栽培方法を取り入れているメーカーも多いので、高品質・安全性が期待できます。
しかし青汁は食品表示法上では「加工食品」なので、産地の表示義務はありません。ドラッグストアなどに並んでいる大麦若葉青汁のパッケージを見ても、あえて「国産」と記載がなければ外国産の可能性が高いでしょう。
ただ、外国産の場合でも、パッケージやメーカーサイトに「農薬不使用」「化学肥料を使わず栽培」と記載があったり、自社管理農園や契約農園で栽培された大麦若葉であれば、国産と同レベルの安全性が期待できますし、むしろ、その産地・気候風土だからこそ実現できる栄養成分が豊富である…というケースもあります。
要は、一概に国産だけがよくて外国産が悪いというわけではなく、「原材料・栽培方法にこだわりがあるかどうか」をチェックするのが品質の良い大麦若葉青汁に出会えるポイントです。
大麦若葉を含め、青汁にはいくつかのタイプがあります。それぞれの特徴は次のとおりです。
液体タイプ | サプリメントタイプ | 粉末タイプ |
---|---|---|
栄養が失われにくい 消費期限が短かめ 保管場所をとる | 匂いや味が気にならない 消費期限が長く変質しにくい 持ち運びに便利 | 栄養が失われにくい 消費期限が長く変質しにくい 持ち運びに便利 |
液体タイプがもっとも素材の栄養を残しやすいのですが、保管場所を取ることやペットボトルや紙パック等のゴミが出ること、持ち運びがやや不便などのデメリットもあります。
毎日飲み続けるのであれば、粉末やサプリメントが便利だと言えるでしょう。
店頭に並んでいる大麦若葉青汁には非常に低価格な商品もあります。一概に安かろう悪かろうではありませんが、やはり中には「それなり」の商品も存在します。
ここでは、原材料や製法にこだわりがある・高い技術力を持っているなどの理由で「せっかく買うならこのメーカーで!」と言える3社を厳選しました。
毎日飲む青汁だから、「安全性」は何よりも気になりますよね。
山本漢方は食品メーカーというだけではなく「製薬会社」でもあるため、安全への厳格さが桁違いです。20年以上前から、自社基準による残留農薬検査を実施しており、商品は愛知県小牧市の自社工場で一貫生産されています。
日本薬健の青汁は、国内の契約農家で無農薬栽培された大麦若葉を、収穫から24時間以内に粉砕加工し、酸素を抜く独自の方式でパックされているため、鮮度が非常によく、品質が劣化しにくいのがおすすめポイントです。
ペットボトルのお茶のイメージが強い伊藤園ですが、青汁にも力を入れています。なんといっても長年の飲料開発ノウハウがあるため、「おいしさ」は折り紙付き。
豆乳入り、緑茶風味、乳酸菌入りなどラインナップも豊富で、大麦若葉青汁を飲む時間が楽しいものになりそうですよ。
大麦若葉は、匂いや味に強いクセがなく、ほのかな甘みとコク・香ばしい香りがあって飲みやすいのが特徴。だから、素材を100%使用した青汁でも飲めて、栄養成分を余すところなく摂取できます。
山本漢方の「大麦若葉 粉末100%」は、そんな大麦若葉を100%使用した商品。原材料の大麦若葉は中国雲南省の標高1500mの高原で農薬や化学肥料を使わず栽培。中国産とはいえ、本社スタッフ常駐の契約農園なので安心感があります。
「大麦若葉は飲みやすい」とはいえ、人工甘味料や香料はもちろん天然の糖分や抹茶などの副素材すら加えていないので、まったくの青汁初心者には、多少草のような風味が感じられるかもしれません。
ただ、口コミを200件以上チェックしたところ、「一週間ほどで慣れた」という声が多数見られました。どうしても水ではキツイという場合は、牛乳や飲むヨーグルト、ジュースなどに混ぜて飲むとクセが気にならず飲みやすいですよ。
食事の前に青汁を飲んでおくことで食べ過ぎを予防し血糖値の急上昇を抑える、という方法を取っている人もたくさんいます。
お勤めに出ている場合、お弁当にせよお店でランチにせよ、青汁を持って出かける必要がありますよね。やはり、かさばるドリンクタイプよりも粉末タイプがおすすめ。ここでは、大麦若葉の成分がしっかり摂れる粉末タイプの青汁を厳選して5つ紹介します。
「金の青汁」のおすすめポイントは純国産の大麦若葉を使用しているところ。しかも契約農家で無農薬栽培された大麦若葉なので非常に安心・安全です。残留農薬や放射線など308項目もの検査を実施している点も信頼が置けますね。
製法にもこだわりがあり、収穫から粉砕加工までを24時間以内に行うため、栄養価が失われずに届きます。
さらに、「フレッシュパック方式」という方法でパック詰めされています。市販の青汁のほとんどは、個包装のスティックや小袋を振ってみると中で粉が動き、空気が入っているのが分かるはず。「金の青汁」は酸素を抜いて充填するため、飲むときまで空気に触れず酸化による品質の低下を防いでいるのです。
単一の原材料だけで作られた青汁はクセが強く飲みづらいことも多いのですが、「金の青汁」は抹茶に似た飲みやすい味に仕上がっています。(といっても抹茶は入っていませんので、カフェイン等の心配もありません。)
一般的な大麦若葉より幅広く肉厚なため、ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどの栄養成分が豊富なのが特徴です。しかも国内の自社農園や契約農園で完全無農薬栽培されているので非常に安心ですね。
「リッチグリーン」は大麦若葉と食物繊維のみで作られたシンプルな配合なので、この大麦若葉「赤神力」の栄養をしっかり摂ることができます。
飲んでみると、香ばしくコクと旨味のある大麦若葉の味がします。
メーカーの「ケンプリア」は大麦若葉青汁を40年以上前から製造しており、「健康補助食品GMP認証」を取得していて技術力には定評があります。独自の製法で、ジュース状にした青汁を高さ18mのタンク内で低温乾燥させて粉末に加工しているため、熱によって味や栄養が損なわれることがないのですね。
野菜不足や食べ過ぎが気になる人に加えて、血糖値が気になる人にも愛用者が多数。食事の前に飲むのがおすすめです。
原材料の大麦若葉は、九州で無農薬栽培され、「有機JAS」を取得。さらに抹茶と緑茶のエキスも配合し、さっぱりとした飲みやすい味になっています。
さらに、「極の青汁」には、野菜由来のポリフェノールである「ケルセチン」が配合されているのが特徴です。ケルセチンは高い抗酸化作用を持っており、活性酸素のダメージから細胞を守ることで、皮膚や筋肉の衰えを防いだり血管や血流を健康に保ったりする働きが報告されています。
京都宇治産の煎茶と愛知産の抹茶入りなのも◎。飲料のトップメーカーであるサントリーが何百回ものブレンドとテイスティングで「飲みやすさに徹底的にこだわった」というだけあって、ごくごく飲めおいしさに仕上がっています。
ヤクルトの「朝のフルーツ青汁」は、そんな青汁初心者さんでも抵抗なく飲めるフルーティな味が人気。配合されている果物はリンゴ・バナナ・マンゴー・アセロラなどで、ビタミンCやβ-カロテンが豊富で、女性やお子さんにもおすすめです。
主原料である大麦若葉は、契約農家にて農薬・化学肥料を使わず栽培。周辺の環境から収穫・加工まで、生産記録を残して管理する「トレーサビリティー」を徹底しているので安心感がありますね。
ドリンクタイプの大麦若葉青汁は、粉末タイプと比べると市販されている種類は少なめですが、開封してそのまま飲めることやドライ加工による栄養の損失が少ないなどのメリットもあります。
自分でフルーツのジュースや牛乳・豆乳などを準備して粉末青汁を溶かすのは少し面倒ですし、味が一定しないという心配もありますが、ドリンクタイプの製品であれば手間も省けて一番おいしい状態で飲めるので、忙しい朝の食事がわりにもぴったりですね。
青汁以外にも、梅果汁やコラーゲンなどの入った乳酸菌飲料が人気です。この「大麦若葉青汁」も、乳酸菌配合で、青汁と言われてイメージする青臭い味とは別物ので、ヨーグルト風味で飲みやすく仕上がっています。
コップ1杯(200ml)で、レタス約1玉分の食物繊維が摂れるので、野菜不足が気になるお子さんにもおすすめですよ。
その中でも豆乳・黒糖入りで飲みやすさを重視した飲みやすい青汁がこの「豆乳でまろやか 毎日1杯の青汁」。
原材料は国産の大麦若葉に加え、ケール・ブロッコリー・緑茶をブレンド。カルシウムや亜鉛も摂取することができます。
さらに、カルシウムの吸収を促進するビタミンDと、体内の脂質を酸化から守るビタミンEが配合された「栄養機能食品」なのもおすすめポイントです。
豆乳は、遺伝子組み換えでない大豆を使用しており、女性にとって嬉しい大豆イソフラボンや健康維持に役立つ大豆レシチン・大豆サポニンも摂取することができます。
さらに、サプリメントには定評のあるDHCならではの、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンB類・ビタミンA・カルシウムが配合されていて、野菜不足や食事の偏りが気になる時の心強い味方です。
青汁には珍しい缶入りタイプ。栄養成分豊富なのに一缶95kcalと低カロリーなので、安心して毎日の習慣にできそうですね。
国産の「大麦若葉」「ケール」に、伊藤園といえばの「緑茶」をブレンドし、糖分を加えずに、低カロリーですっきりとした味わいを実現したドリンク青汁です。甘いドリンクが苦手な男性にもおすすめ。また和食や中華などの食事にも合います。
さらに、機能性表示食品として抗酸化作用のある「ビタミンE」を配合したほか、腸内環境を整え、老廃物の排出を助けてくれる「植物性乳酸菌」や「水溶性食物繊維」、体の調子を整えるミネラル「亜鉛」も入っています。
葉酸、カルシウム、ビタミンKなどの成分も含まれており、「今日は忙しくて野菜をあまり食べられなかった」と感じた時でも、これを飲んでおけば少し安心ですね。
市販の大麦若葉青汁のうち、そのまま飲めるドリンクタイプは数が少なく、ほとんどがフリーズドライなどの粉末(または顆粒)タイプ。水や牛乳など好きなドリンク100ml~150mlに溶かして飲むのが基本です。
大麦若葉は、ケールや明日葉などの青汁素材と比べると、ほんのり甘みがあってクセは少ないですが、それでも多少は独特の風味があります。純度の高いものほどそうなので、気になる人は、牛乳や豆乳で溶かしてみるととても飲みやすくなりますよ。
大麦若葉青汁を飲んでいる人には、「野菜不足が気になって…」という人がとても多いんです。
ビタミン・ミネラルや食物繊維の補給のため市販の野菜ジュースやフルーツジュースを常備している人も多いと思いますが、そこへ大麦若葉青汁を加えると、さらに栄養価もアップしますし、大麦若葉のわずかな香りが気になる人でもおいしく飲めますよ。
現在、青汁の素材といえば、大麦若葉ともうひとつ人気なのが「ケール」です。味や栄養価はどっちが上?という疑問にお答えします。
成分を比較してみると、「食物繊維」「タンパク質」「鉄分」は、大麦若葉の方がケールより多く含まれています。
各種ビタミンや葉酸、カルシウムなどはケールの方が上ですが、大麦若葉にそれらの栄養素が少ないわけではなく、一般的な野菜と比べると3倍から十数倍の栄養価があります。
ケールと大麦若葉、好みでどちらを選んでもさまざまな効果が期待できますが、味に関しては、ケールは独時の青臭さや苦味を強く感じやすいのに対し、大麦若葉は比較的飲みやすいといえるでしょう。
青汁を飲む目的として、「野菜不足解消」「健康のため」のほかに、「ダイエット」があります。
大麦若葉には、糖質の代謝を促進するビタミンB1や、新陳代謝を活発にするビタミンC、食欲を抑える効果のある「レプチン」というホルモンの分泌を促す亜鉛などの成分が含まれています。
ただし、青汁は基本的に食品なので、まったく生活を変えずに青汁を飲むだけでやせる…というのはあまり期待できません。
ダイエットには、カロリーを取りすぎないこと・バランスよく栄養をとること・適度に体を動かすことが欠かせません。その上で青汁を飲むことで、腸内環境を改善して老廃物を排出されやすくしたり、糖や脂肪の吸収を穏やかにしたり、食前に飲むことで食べ過ぎを防いだり…といった働きで、健康的にダイエットするためのサポート効果が期待できるでしょう。
今回の記事では、知っているようで意外と知らない「大麦若葉青汁」について、栄養素や期待できる効果、おいしい大麦若葉青汁の選び方のポイントなどを紹介しました
大麦若葉青汁を飲み続けている人に聞くと、「飲みやすいから続けられています」「お通じが快調です」「吹き出物で悩まなくなりました」などの声を聞くことができます。
今回紹介した大麦若葉青汁は、それぞれ飲みやすさや配合成分など特徴がありますので、ぜひご自分に合ったものを見つけて、野菜不足の解消や健康維持に役立てて下さいね。