「ドラムセットを購入したいけど、どれを買えば良いのか分からない」「生ドラムと電子ドラムがあるけどどっちがおすすめなの?」などなど、ドラムを購入するときにはさまざ...
「ドラムセットを購入したいけど、どれを買えばよいのか分からない」「生ドラムと電子ドラムがあるけどどっちがおすすめなの?」などなど、ドラムを購入するときにはさまざまな疑問が浮かんできますよね。
そんなお悩みに答えるべく、ママアイテム編集部が厳選した11種類のドラムセットを紹介します。
選ぶときのポイントや素材と音との関係についてもまとめていますので、これからドラムを始めてみたい人にもおすすめです。
ママアイテム編集部
バンドにおける縁の下の力持ち。ボーカルやギターのような派手さはありませんが、そこが逆に渋いもの。ドラムがやりたいとなると気になってくるのがドラムセットですよね。まずはこれからドラムを購入したいという人に向け、選び方のポイントについて紹介いたします。
ドラムは大きく分けて生ドラムと電子ドラムに分けることができます。前者はいわゆるドラムセットとして多くの人がイメージするものです。たたけば当然大きな音がします。防音設備がしっかりとしている、あるいは近隣の建物との間に距離がある場合を除いて、家で使用するのには困難が伴います。また、基本的に折りたたむといったことが出来ないため、かなりのスペースを要しますし持ち運びも大変です。一方で上記の問題だけをクリアできれば、家で練習するときも、スタジオで使用するときも、ライブ会場でも、いつもと同じ条件でプレイすることが可能です。電子ドラムは、それ単体では音を鳴らすことができません。パッドをたたいた振動が信号となり、音源を鳴らすことによって音が鳴る仕組みです。そのため、音量を絞ることも簡単ですし、生ドラムと比較した場合は占有する面積は小さくて済みます。
生ドラムは文字通り生の楽器ですから、その素材などによって音が大きく変わってきます。中でも音に大きな影響を与える要素として、シェル素材があります。シェルとは太鼓の胴の部分です。シェル素材として定番のメイプルは「スパンッ」とヌケのよい音が特徴。よりハードな音を求めるロックミュージシャンであればバーチが好まれます。その他、スチールやアルミといった金属も使われています。自分が求めるのはどういった音なのか、それを見極めることが重要です。
シェル素材が音の方向性を決めるのに対し、口径は音の高さに影響を及ぼします。大きければ大きいほど音は低くなりますし、口径が小さいほど高い音が出ることになります。とくにバスドラムはドラムの要ともいえる部分です。ハード目なロックを演奏するのであればある程度低い音のほうがバンド全体で考えたときに音が締まりますし、ジャズを演奏するのであれば、比較的小さなものでヌケをよくするといったドラマーも多くいます。自分の音の好みももちろん重要なのですが、バンド全体としてどういった音を出したいのかということも踏まえて選ぶのが重要な要素です。
これから商品を紹介していくのですが、選ぶときに比較しやすいようポイントを用意しています。取り扱いに関する要素と音に関する要素、これらの数値もぜひ参考にしてみてください。
これからドラムセットを購入しようという場合、まずは編集部で最もおすすめのアイテムについて紹介しておきたいと思います。読めばなるほど納得、ハイスペックな1台となっています。
エリック・クラプトン、ジェームス・ブラウン、フランク・シナトラなどなど、伝説と呼ばれるミュージシャンとの華々しい共演経験を持つスティーヴ・ガッド。彼がその開発に強力したということで、大きな話題となったのがこちらのセットです。シェルとして採用されたのは北米産バーチ。6プライ(6mm)と薄めに仕上げられていて、低音から中音まで、しっかりと倍音を響かせてくれ、パワフルなプレイにもぴったり。ギターやベースの音に埋もれてしまうなんて心配もありません。基本的なセットの内容としては、バスドラム、フロアタム、タムタム×2、スネアドラムとなっています。バスドラムの直径は22インチ、スタジオなどに設置してあるドラムでも採用されることの多い、もっとも一般的なサイズです。カラーバリエーションとして、リアルウッド、ソリッドブラック、サーフグリーン、クラシックウォルナットの4種類が用意されているのもうれしい所。音に直接関係する部分ではありませんが、好きな見た目の楽器を用いるというのは、気分を盛り上げてくれるものです。
最もおすすめなしょうひんともなると、上で紹介したYAMAHA「Recording Custom 20" 5pc Set」ですが、かなり高級ですし、そこまではちょっと手が出せないという人も多いはず。ということで、ここではもう少しお手頃な価格帯ながらもしっかりと使えるドラムを紹介していきます。
日本が世界に誇る楽器メーカーであるYAMAHA(ヤマハ)。ドラム入門編のセットとして販売しているのがこちらの「RDP0F5」です。入門編というとなんだか安っぽく感じられるかもしれませんが、そのようなことはありません。シェルはもちろんのこと、タムクランプなどの各種パーツはしっかりと作りこまれていて、安心してプレイすることが可能となっています。ドラムはたたいて音を出すという性質上、頑丈さというのは重要な要素です。これからドラムを始めたいという人に必要なすべてがここに詰まっています。しっかりとした道具を使ってこそ、しっかりと演奏できるようになるものです。
国内外、多くのミュージシャンに愛されているのがPearl(パール)です。もともとが打楽器メーカーとしてスタートしている同社ですから、その音や品質には定評があります。そんな同社が小さめのライブハウスやストリートパフォーマンスのために作ったモデルが「MIDTOWN SERIES」です。バスドラムは直径16インチと小ぶりなものを採用するなど、持ち運びしやすいサイズ感となっています。メインは別に用意する、あるいは基本的にはライブハウスやスタジオにあるものを使いつつ、ちょっとしたライブ用に1セット欲しいという人にはうってつけのアイテムです。
台湾の楽器メーカーがこちらのMAXTONE(マックストーン)。比較的お手頃な価格帯のアイテムを多く販売しているため、スティックなどでお世話になっている人も多いのではないでしょうか?セットの内容はバスドラム、タムタム×2、フロアタム、スネアドラム、14インチハイハットシンバル、16インチシンバル、18インチシンバルと各種スタンド。さらにはドラムスティックにドラムペダルもついていますので、まさにこれだけでドラムが始められるという内容です。とりあえず最低限の価格で一通りのものを手に入れたいという場合には、見逃せないセットとなっています。
楽器で最も重要な要素は何か?もちろん素敵な音が出ることではありますが、それだけでは物足りないですよね。音と共に重要な要素はやはり見た目です。とくにドラムは動き回るということが出来ないため、見た目でも存在感を出したいものです。もちろん演奏でも存在感を出すことが重要です。そんなときにおすすめのセットがTAMA(タマ)の「SILVERSTAR MIRAGE -2017 SPOT MODEL-」です。シェルの素材は透明度の高いアクリル。ヘッドなどもすべて透明ですから、金属部分以外はスケルトン。これ以上ないクールな見た目を演出してくれます。このドラムを使いつつ、目立つミスをしてしまうとあまりカッコよくないことになってしまいますので、その緊張感がよい方向に働けばタイトな演奏ができるかもしれませんね。
ロックやジャズなどさまざまな音楽を生み出してきたアメリカ。せっかく使うならアメリカのドラムを使いたいなんて人も多いのではないでしょうか。同様の傾向はドラマーだけでなく、ギタリストにも見られます。そうなると外せないメーカーがLudwig(ラディック)です。古くはレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナム(世界で最も偉大なロックドラマーの1人です)が愛用していたことでも知られるメーカーですから、そのパワフルな音は折り紙つきです。105周年記念モデルとして作り上げたのが「SIGNET 105 GigaBeat」。メイド イン アメリカにこだわり、職人の手によってしっかりと作り上げられました。シェルに採用されているのがノースアメリカン メイプルというのもこだわりに一つです。なお、こちらのドラムセット、最終的な組み立ては自分自身で行うことになります。他ではちょっと見ないシステムですが、だからこそ愛着もひとしおになりそうですね。
自宅でもドラムを練習したいけど、近所迷惑になってしまうし……。そんな人にもおすすめの電子ドラム。通常のドラムとは違い、たたいた信号によって音源を再生する仕組みですから音量を調節できますし、ヘッドホンでの使用も可能です。
また、電子ドラムならではのメリットもあります。さまざまな音源から音を選べるため、タムをたたくことによって「ビヨヨヨーン」といった音を出すことも可能。アイデア次第では通常のドラムとは全く異なる楽器として客席を沸かせることもできます。
電子ドラムはその名の通り電子楽器です。そして日本が世界に誇る電子楽器メーカーと言えばやはりRoland(ローランド)、当然のように電子ドラムの名作を多数世に送り出しています。その一つが「TD-1KV」です。シンプルな構成となっていて、持ち運びも簡単に行えます。ですから電子ドラムが欲しいけどスペースが……。といった人でも安心して導入することができます。また、これからドラムを始めてみたいという人に向けて、練習メニューが用意されているのも見逃せないポイントの一つ。こういったことは電子ドラムならではのメリットですよね。パッドの位置は下げることもできますし、子供向けの楽器としてもおすすめです。
同じくRoland社からもう1台紹介です。こちらの「TD-11KV」はより上位のモデルとして、より本格的に練習をすることが可能です。
たとえば、キックペダルなどは普段愛用しているものを使うことができるようになっていますし、各種パッドはより本格的に調整が可能ですから、演奏性も抜群です。一方で、Rolandならではの静音性や省スペースといった家庭での使いやすさは実現しているのがうれしい所。しっかりとした機材でしっかりと練習したいという場合にはこちらがおすすめです。
日本最大の楽器メーカーであるYAMAHAももちろん電子ドラムを販売しています。その人気はRolandと人気を二分するほど。中でも高い人気を誇っているのが「DTX582KFS」。家庭用電子ドラムであるDTX502シリーズの最上位モデルということもあり、自然なうち心地など、とにかくその演奏性が抜群です。それでいてしっかりと静音性を実現しているのは大手楽器メーカーならではなのかもしれません。
なお、RolandとYAMAHAでは叩いたときの感触が明確に違っています(YAMAHAのほうが硬いイメージ)。ドラマーにとってはこの感覚こそが重要な部分ですから、どちらが好みなのかをしっかりと確かめておくことも重要です。
本格的な電子ドラムを手頃な価格帯で販売しているのがMEDELI(メデリ)。香港生まれの電子楽器メーカーです。こちらのモデルは同社のなかでもしっかりとした骨組みになっていますので、パワフルなドラミングにも対応してくれます。入門用とはいえ、それなりにしっかりとしたものが欲しいという場合にはおすすめのモデルです。
楽器大国であるアメリカの電子ドラムメーカーがAlesis(アレシス)。1980年の創立以来、多くのドラマーを魅了してきた電子ドラム界の名門です。なにせ身体も大きくパワーも強いアメリカ人向けに作られている電子ドラムですから、その頑強さは他を圧倒しています。
それでいてソフトウエア的にも優れている同製品。音源は豊富に用意されていますし、USBメモリーから.wavファイルを取り込むことも容易に行うことが可能となっています。また、この電子ドラム単体でリアルタイムに録音できるなど、さまざまな使い方が期待できる1台となっています。本格的に電子ドラムを楽しみたいという人であれば、選択肢に入れておきたいモデルです。
決して安い買い物ではないドラムセット。購入前にはさまざまな疑問が浮かんできますよね。本章ではドラムセットの購入時に出がちな疑問についてお答えしていきたいと思います。
ママアイテム編集部が厳選して選んだドラムセットの数々、気になるものは見つかりましたか?プロにも愛用されるものから、ストリートでの使い勝手がよいモデル、家での練習にぴったりなものなど、どれも見逃せないものばかりです。あなたのスタイルに合わせて最適な1台を選んでください。なお、生ドラムにせよ、電子ドラムにせよ、ドラムを叩くことによってしか得られないカタルシスがあるものです。騒音問題にだけは気を付けながら、ドラムのある生活を楽しんでいきましょう。