いま注目の調理器具「ノンフライヤー」のおすすめを専門家に聞きました。
ノンフライヤーといっても機種はさまざま。そもそもどんなタイプがあって、どんな基準で選べばいいのかわかりませんよね。ノンフライヤーの選ぶときのポイントとおすすめ15選をご紹介します。
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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いま注目の調理器具「ノンフライヤー」のおすすめを専門家に聞きました。
ノンフライ調理専用タイプ”からメニューが豊富な”コンベクションオーブン”まで、こだわりの視点から選び抜いたおすすめのノンフライヤー15選を紹介します。
ママアイテム編集部
油や火を使わないのに揚げもの料理ができるノンフライヤーは、安全なうえに無駄な油分や脂肪分がカットできると人気です。
しかし、ノンフライヤーと一口に言っても機種はさまざまで、タイプによって調理の特徴や作れる料理が微妙に違います。
そもそもどんなタイプがあって何を基準に選べば良いのか?ノンフライヤー選びの上でのポイントを5つ紹介します。
専用タイプとコンベクションオーブンでは、見た目も機能も違います。下記の表で2機種の差を比較しましょう。
専用タイプ | コンベクションオーブン | |
メリット | 使いやすく簡単 | トースターやオーブンとしての機能も充実している |
デメリット | 場所を取るうえにコンベクションオーブンほど多用途ではない | ノンフライヤー機能はプラスα程度の商品もある |
コンベクションオーブンはトースターとしても使用でき、価格がお手頃なものもあるので、トースターの買い替え時などに兼用として検討しても良いですね。
ノンフライ調理はフライパン調理のように油を使う訳ではありませんが、素材そのものから出た余分な脂が残るので、ベタつきや飛び散りの掃除が必要になります。
パーツの取り外しや分解ができないと、油汚れが落としにくくて普段のお手入れがとても大変。お手入れの方法は購入前にしっかりチェックしておきましょう。
また、機種によっては食洗機で洗えるものもあるので、食洗器がある家庭は併せてチェックしておくとお手入れがグッと楽になります。
ノンフライヤーは揚げ物調理だけではありません。
専用タイプ | コンベクションオーブン |
ロースト、煮込み、ベイク、炒め | グリル、ベイク、ロースト、トースト |
上の表は、各タイプの代表的な調理方法です。
コンベクションオーブンは、当然ながらオーブン料理にはほぼ全て対応していますが、庫内の高さや広さ・設定温度によって作れるメニューに違いがあります。
専用タイプで攪拌機能が付いたものなら、チャーハンや野菜炒めなどの炒め料理を、ボタン一つで自動調理してくれます。
温度設定が細かく広い範囲で調節できると、調理の幅が広がります。
できるだけ広い範囲で温度設定できるものを選んだほうが良いですが、機種によっては『80~210°まで設定できるが6段階設定のみ』など、細かく温度を刻めない商品もあります。
温度調節は調理がうまくいく”カギ”なので、購入前に、自分が作りたいメニューに対応するかをしっかりチェックしましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
~9.980円 | 10.490~21.000円 | 24.000円~ |
コンベクションは高めのトースター位の値段 ノンフライ機能は+α | ノンフライヤー機能+得意な調理が幾つかあるものが人気 | ノンフライ調理は勿論のこと、幅広いメニューが作れる |
それぞれに特徴があるので、予算と用途を照らし合わせて選びましょう。
電化製品は、「メーカーやブランドによって、特性や品質の信頼度が大きく変わる」とも言われています。
ここでは、ノンフライヤーを代表する、信頼できるメーカーやおすすめメーカーを3つ紹介します。
1891年にオランダで設立されたフィリップスは、炭素フィラメントの量産に成功したことによって、電球の製造販売をはじめました。
日本では、電気シェーバーや調理器具の会社として広く知られていますが、欧州では照明や医療機器の技術の高さでも有名です。
ショップジャパンは「明日を、もっと、ハッピーに!」というスローガンのもと、商品を通してより良いライフスタイルの提案を目指しています。
テレビやWebショッピングを中心に、店舗やカタログなど、さまざまなスタイルで買い物できるのが大きな魅力です。
シロカは2000年に日本で創業されたブランドで、家電・雑貨・寝具などの企画開発卸を行っています。
理想とする心豊かな暮らしを実現するために、”ていねいに、うつくしく、こだわった”ものづくりを大切にしています。
揚げ物は準備も後片付けも大変で、火傷や火災の心配もあるから敬遠してしまう……という人はとても多いと聞きます。
また、カロリーや脂肪分が高いので、健康やダイエットを考えると「食べたくても食べられない!」という悩みを抱えている人も実は多いようです。
しかし、ノンフライヤーなら火や油を使わないだけでなく、食品自体の余分な油をカットして、ヘルシーに仕上げてくれます。
まずは、『仕上がりのおいしさ』で選びたい、ノンフライ調理専用タイプのおすすめを7つ紹介します。
高温の熱風を高速で循環させることで、食材を一気に加熱しおいしく食感良く仕上げることができます。
食材から出た余分な油を熱風が飛ばして、バスケットの網がしっかり油切りしてくれるので、脂肪分を80%カットすることができ、ダイエットや健康を気にする方の調理にも活躍しそうです。
「揚げ物が好きで胸焼けして困っていたが、これでおいしく食べている」「市販の惣菜を温め直すと余分な油が落ちておいしくなる」と油分カット機能に満足するレビューが多いほか、焼きいもなどのグリル料理も好評です。
一方「排気音が大きい」「換気扇近くでないと煙が充満するし、コードが短い」などの不満が見られるので、使う時間や置く場所は予め確認しましょう。
最大で脂肪分83%カットが特徴の「カラーラ」ですが、油をカットし過ぎてパサつかないの?という心配が沸き起こりませんか?
カラーラは”ウィンドキャッチャー”搭載で、独自の対流で食材をむらなく加熱し、食材の表面に膜を作ってうまみを閉じ込めてくれます。
レビューを見ると「じわっと仕上がる」「火の通りと食感が良い」という評価が見られ、油分が出きってパサパサ過ぎるという心配はないようです。
しかし、「油で揚げるのとは別物です!」という書き込みが多く、「おいしいけど、揚げ物風のサクサク料理です」「本当の揚げ物を求める方にはNG」との声があります。
仕上がりに何を求めるかで満足度が分かれるようです。
揚げ物や煮物のみならず、『炒め物』までできるのがアクティフライの特徴です。
ティファールの特許技術である”自動攪拌調理”ができるので、かき混ぜが必要なチャーハンや野菜炒めも作ることができます。材料さえ放り込めば自動で一品仕上がるので、時間や手間の節約にもなり便利です。
こちらは”99%オイルカット”とかなりの油分カット率ですが、付属のオイルスプレーをひと吹きして調理すれば、お肉のパサつきが解消できます。
「調理してる間に子どもをお風呂に入れられる」「朝食を作っている間にお弁当のおかず一品ができる」というレビュー通り、時間短縮に役立つ一方で、「手入れが面倒」という声も一部で見られました。
シンプルな性能のノンフライヤーで、”時短調理で一品作りたい”というよりも、「揚げ物をヘルシーに調理したい」「フライが好きだけど油を使うのは危ないから」という理由から購入する人が多いようです。
圧倒的に目立つのが『フライドポテトが凄くおいしい!』というレビューで、「お店のものの様にできて大満足」「外で買わなくなった」という声が挙がるほど、カリっとおいしく仕上がります。
しかし『衣つきのフライ』に関しては評判がまちまちで、多く見られるのは「色がつかない白いフライができる」というレビュー。しかし「決してマズイわけではない」「ちゃんと綺麗に仕上がる」という声もあることから、コツさえ掴めば上手に仕上がるようです。
わがんせのフライヤーは食育をコンセプトに作られた商品です。
揚げ物は人気のメニューですが、家庭で調理するには手間がかかります。とはいえ惣菜は添加物や原材料が心配……という声を受け『家庭で安全に手間なく揚げ物の調理を』と、このフライヤーが開発されたそうです。
「このお値段でこの性能は良い」というレビューや、料理の仕上がりに対する肯定的なレビューが多く、ほかの製品で良く見る「○○には良いけど△△の調理は全然ダメ」という声が、比較的少ないようです。
また、ノンフライヤーはお手入れや片付けが気になりますが、こちらは取り外して食洗器OK・内側テフロンで汚れ落ちがラクなので、手間が少なく片付けもお手軽と好評です
最高210℃の熱風調理ができるので、食材自体の油だけでもさっくりとした揚げ物に仕上がります。
「一人暮らしでも面倒な揚げ物ができる」「高齢の夫婦に危なくないし量も丁度良い」というレビューに見られる通り、一気に大量調理はできないので、単身者や少人数の家庭に向いているようです。
ほかのノンフライヤーには見られない使用方法で「珈琲豆の焙煎に使っている」というレビューがいくつか見られました。意外な使用方法ですが、高温熱風だからこそできる技ですね。
ひとつ注意して欲しいのが、初期不良についての書き込みがちらほら見られたことです。
メーカーできちんと対応してくれるようなので、「?」と思ったらすぐに連絡しましょう。
オオトモのヘルシーフライヤーは、調理容器に分離板が付いているので”同時に2種類の調理”をすることができます。
2種類調理は小量を同時に作ることができるので「料理を全然しなかったけどこれで作るようになった」という声も聞かれ、一人暮らしや夫婦だけの家庭には最適かもしれません。
また、油受けトレーは取り外しができ丸洗い可能なので、お手入れが楽でいつでも清潔に保てます。
気になるのが「使って半年でネジが取れた」「3回使ったら電源が入らなくなった」「ボディに穴が開いた」などのレビューです。
そのままでの使用は火災や怪我の原因となるので、すぐメーカーに問い合わせて対応してもらいましょう。メーカー保証は購入後1年間です。
意外と知られていないようですが、近頃人気のコンベクションオーブンは、ヘルシーなノンフライ料理も作れます。
コンベクションオーブンの良いところは、パンのトーストやケーキのスポンジ作りなどのオーブン調理ができるところで、兼用器具として使えるのが一番の魅力です。
しかし、ノンフライヤー専用ではないので機種によって性能がまちまちで、ノンフライ調理を求める場合の選び方が難しいという面もあります。
そこで、ここではノンフライ調理もできるコンベクションオーブンのおすすめ8つを紹介します。
庫内が広く使いやすいのが好評のシロカ「crossline」は、初期商品から細かな改良が加えられ、”扉を開くと連動してトレーが出る””網の強度がある”など、使いやすい工夫がなされています。
「お総菜や冷凍食品がとてもおいしく仕上がる」というレビューが多く見られ、「普通のコロッケや唐揚げが絶品に変わる」という絶賛の声も見られました。
しかし、この商品を使って一から揚げ物を作る人はあまりいないようで、実際の使用感が分かるレビューが見られないのが残念でした。
商品全体としては「食パンが一気に4枚焼ける」「グラタンもピザも調理楽々」など、使い勝手の良さが伺えるレビューが盛り沢山で、満足の声が多かったです。
渦巻ヒーターが庫内に高速で熱風を送り、揚げ物の余分な脂質を最大89%カットします。適度に油分を落としながら水分を飛ばすので、中はジューシーで外はサクサクに仕上げることができます。
好評なのが『Re;cook機能』で、前日の揚げ物や市販のお総菜を揚げたてのようにサクッと蘇らせるうえ、”脂質19.3%/カロリー15%”もカットしてくれます。
「昨日の天ぷらが最高に」「油が回った半額処分品も生まれ変わる」というレビューがあり、食材の無駄や廃棄を減らすのにも一役買ってくれそうです。
「音が大きくてアパートだと夜遅くは使いにくい」というレビューもあるので、生活が夜型になる人は少し配慮が必要かもしれません。
コンパクトタイプなのに230℃まで温度設定ができ、高温で一気にカラッと仕上げられるのが特徴です。
ほかの商品と比べ本体サイズがコンパクトなので、キッチンの作業スペースがあまりない家庭や、小人数の家庭にもおすすめです。
「値段が手頃なのに、オーブンだけでなくノンフライヤー機能もあってお得」といったレビューが多く、ノンフライヤー機能をメインで使うというより、プラスαとして活用するイメージで購入する人が多いようです。
とは言え「鶏モモ、ささみフライは大成功!ちゃんとフライになりました」というレビューがある通り、ノンフライヤーとしてもしっかり活用できるので、この価格でこの性能は買ってみる価値がありそうです!
ミラーガラスを使ったデザインが、”生活感を感じさせずオシャレ”と人気で、映画やドラマでも使われたことのある商品です。
もちろんデザインが良いだけでなく、『ヒーターが上・下・中と選べる・最高温度が250℃まで設定可能・庫内が広く高さのある料理ができる』など機能性にも優れており、本格的な料理作りが楽しめます。
「唐揚げの焼き具合はノンフライヤー専用機に負けるけど、一度に調理できる量が増えたしほかにもいろいろ使えて便利」という声からわかるように、家族が多い・料理好きの人には、コンベクションタイプが良いようです。
届いた商品の状態に問題があったというレビューが見られるので、届いたらしっかりチェックしましょう。
マイコン操作ができるので、ボタン一つで自動メニュー調理ができます。そのうえ庫内は25cmのピザがラクラク焼ける広さがあり、一度に調理できる量が多くて大家族にも便利です。
温度設定は無段階調整ではないですが、80~230℃と広い範囲で6段階設定ができ、焼き色調整もできるため、調理できるメニューの幅が広く、使い勝手が良さそうです。
ただ、肝心のノンフライヤー機能のレビューを見ると「から揚げがおいしくできたけど、油跳ねが酷くて掃除が大変」というような意見が見られます。
調理自体はおいしくできるようですが、粉や油の量を工夫しないと飛び散りが多く、こびりついて取れないことがあるようなので注意が必要です。
”遠赤ヒーター”と”ホーロー加工の調理トレイ”搭載で、外はパリっと中はふっくら仕上げる技術は、さすが炊飯器の老舗メーカータイガーならではです。
ヒーターを直視しにくい設計や、錆びや腐食を防止する塗装など、細かい所にもこだわりのあるハイクラス仕様で、使いやすさや安全性にも配慮した安心の設計です。
実はこの商品、説明書には『ノンフライ調理ができる』とは書いていません。
しかし、「唐揚げがサクサクに問題なくできました」というレビューが見られ、ほかの商品の機能とも違いはないので、ノンフライ調理にも充分使えるようです。
もちろん天ぷらや惣菜の温めなおしもサクッと仕上がり「おいしい!」と好評です。
コンベクションオーブンは予熱に時間がかかり過ぎると良く聞きます。しかしこちら象印の商品は、7本のヒーターが庫内も食材も素早く温め、均一に温度を保ちます。
そしてオーブンでのノンフライ調理は、ちょっとした分量の違いで油や粉の飛び散りが酷くなることがありますが、付属の『油飛び散りカバー』を使えば、まわりへの飛散を防いでお掃除を楽にしてくれます。
「唐揚げがおいしくできるし汚れが最小限で済むから、作るのが苦にならない」といった声が多く、コンベクションオーブンの中でも、ノンフライ調理のしやすさにしっかり着目した商品です。
「扉が外れる」などお手入れのしやすさにも定評があります。
上下ヒーターやファンが4段階で調節でき、最高設定温度は250℃と高温なので、さまざまな調理方法で本格メニューが簡単に作れます。
庫内はトースト4枚が一度に入る広さで、お総菜のから揚げやコロッケも一気に仕上げられ、忙しい夕飯時にも大活躍です。「再加熱に便利で、フライドチキンは揚げたて以上」というレビューもありました。
ただ、オリジナルでから揚げなどのノンフライメニューを作るには「レシピが付いてないから自分で色々工夫する必要がある」ようですが、検索すればすぐにいろいろなレシピが見つかるそうです。
製品不備の際のメーカー対応も良く迅速だったというレビューが見られたので、製品自体も安心できそうですね。
ノンフライヤーやコンベクションオーブンは定番化しつつありますが、まだまだ身近な存在とまではいきません。購入前の気になる疑問や質問は、ここで一気に解消しましょう。
ノンフライヤー専用機タイプ | コンベクションオーブン |
・フライドポテト ・焼きいも ・お肉などのグリル | ・揚げ出し豆腐 ・春巻き ・ピザなどの焼き調理 |
表には代表的なものやレビューで評判が良いレシピを挙げましたが、おすすめは調理器具のタイプやメーカーによっても異なりますので、購入に迷った時は気になる商品の公式サイトをチェックしてみてください。
天ぷらのように水分の多い衣は調理できません。
因みに、すでに出来上がっているお総菜の天ぷらの温め直しは、とってもおいしくサクサクに仕上がります。
市販の冷凍食品も問題なく調理できます。
ただ、機種によって”コロッケはできない”などあるので、「これは絶対作りたい!」というものがある場合は、購入前に対応メニューを確認してください。
1450W | 1000W | |
1日あたり (20分使用) | 13.05円 | 9円 |
1カ月あたり (1日20分使用) | 391.5円 | 270円 |
※1kWhあたりを27円として計算しています。
※ここで用いた1450Wは一般的なノンフライヤーの最大エネルギー値の平均。1000Wは一般的なノンフライヤーの最小エネルギー値の平均です。
1日20分程度の使用では大したことがないように思えますが、予熱時間やタイマー時間は勘案されていないので注意してください。
一度に使う電気量は大きめなので、ほかのいくつかの家電と同時に使うときには、ブレーカーが落ちる場合があります。
専門家からリサーチした内容を元に、ノンフライヤーのおすすめ15選を紹介しました。
専用タイプとコンベクションオーブンの大きな違い以外にも、機種やメーカーによって、できるメニューや仕上がり具合がそれぞれ違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
火も油も使わないノンフライヤーは、ダイエットや健康のためにはもちろんのこと、小さな子どもがいて目が離せないお母さんや、忙しく働く人の食事作りの、大きな手助けになってくれます。
自分に必要な性能を見極められれば、きっと毎日の食事作りに活躍してくれるノンフライヤー。作りたいものや予算と照らし合わせてしっかり比較してみてください。
この記事を元に、ピッタリの一台を見つけて頂ければ幸いです。