あなたが今一番気に入っているおすすめのビールはどの銘柄ですか?仲間とワイワイ飲む時も、今日一日を静かに振り返る夜も、まずは1杯飲みたいのがビールですよね。お店で...
あなたが今一番気に入っているおすすめのビールはどの銘柄ですか?
仲間とワイワイ飲む時も、今日一日を静かに振り返る夜も、まずは1杯飲みたいのがビールですよね。
お店ではとりあえずオーダーしているけれど、プレゼントされると嬉しい食品ランキングでは常に上位の人気者です。
今回はそんなビールがもっとおいしくなるグラスや、おすすめのおつまみ、人気の銘柄や原産国なども比較しながら、大切なひとときをより楽しく盛り上げてくれる最高のビールを見つけましょう。
ママアイテム編集部
地域限定やコンビニ限定など、ビールの銘柄が増えて迷うことも多くなってきました。ビールを選ぶ時にチェックするポイントは次の3つです。
テレビCMでもおなじみのフレーズですが、ビールの味わいを決めるのは主原料である「麦芽とホップ」です。
とくに「麦汁(ばくじゅう)」を作る麦芽の量は重要で、日本の酒税法でも麦芽が原料全体の67%(2018年4月1日からは50%に引き下げ)を超えたものが「ビール」、それ以外は「発泡酒」に分類されています。
・麦芽(モルト)とは:デンプンを麦芽糖に変えるために発芽させた大麦のことで、酵母が糖分を分解したものがビールです。ビールの色と香り、旨味を生むモルトは「ビールの魂」と呼ばれ、分量が多いほどリッチな味わいです。
・ホップとは:「ルプリン」という植物成分がビールに爽やかな苦みと香りを与え、産地や品種によって「アロマ・ファインアロマ・ビター」など個性が異なります。古くはホップを使った醸造酒を「ビール」と定義していました。
おいしいビールは世界中にあって個性もそれぞれですが、市販のビールのほとんどは酵母や発酵様式の違いなどによって「ラガー(下面発酵酵母)」「エール(上面発酵酵母)」の2タイプに分類することができます。
一般的に、熱い国のビールはサッパリとしてキレのある銘柄が多く、ヨーロッパ原産のビールは芳醇な香りやコクが味わえます。これを踏まえ、ビールの主要原産国として有名なのは以下のとおりです。
・ドイツ、ベルギー:ビール大国のドイツはラガービールの発祥国。無数のタイプが存在しますが、すべてのビールは「水・麦芽・ホップ・酵母」のみで作られるのが決まりです。ベルギーはドイツをしのぐビール輸出国です。
・イギリス、イングランド:パブ文化の国イギリスは、ワインのように香りを楽しむ「エールビール」の本場。香味や苦みによって多くのタイプがあります。代表的なスタウト(黒ビール)のブランド「ギネス」はイングランド発祥です。
・チェコ:ラガーの品質向上と大量生産に成功した「ピルスナー」の国です。日本でビールといえば9割がピルスナーですが、エールとの区別でラガーと表記されることが多いです。
・メキシコ:すっきりとしたキレがあって、スパイシーな料理にピッタリの「コロナビール」が有名。ピルスナーよりもさらにライトで炭酸ガスが多い「アメリカン ラガー」と呼ばれるタイプです。
・アメリカ:「クラフトビール(小規模醸造)」ムーブメント発祥の国。水のような喉ごしの「バドワイザー」に代表されるアメリカン ラガーを生んだ国でもあります。
スーパーやコンビニで買えるビール・発泡酒の人気銘柄と価格です。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
国産ビール(350ml×24本) | 2,500円前後 | 4,000円〜5,000円 | 5,000円〜6,000円 |
代表的な銘柄 | サントリー金麦など | アサヒスーパードライなど | サントリー ザ・プレミアムモルツ 香るエールなど |
最安値価格帯の「サントリー 金麦」は、これまでの発泡酒に麦由来の蒸留酒を加えて作られた混成酒です。
「新ジャンル」と呼ばれたり、第3のビールからの派生で「第4のビール」といわれることもあります。
ビールの価格帯は分類による酒税率によって左右され、同じ新ジャンルでも原料に麦芽を使用しない第3のビールは「その他の醸造酒」、第4のビールは最も税率の低い「リキュール類」になります。
税率では第3のビールが上ですが、原料に麦芽を使用している「金麦」の方が成分としてはオリジナルのビールに近いと言えるでしょう。
2017年の酒税法改正によって「新ジャンル」は2020年から段階的に値上げされ、ビールは値下げされます。2026年までにはビール・発泡酒・新ジャンルともに価格が一本化される予定です。
私たちが日ごろ目にすることの多い「国産ビール」の主なメーカーについてご紹介します。いずれも明治創業の老舗で、実績に裏打ちされた確かな品質が魅力です。
1889年(明治22年)創業で、明治33年には日本初の瓶入り生ビールを発売しました。昭和33年には日本初の缶ビールを売り出し、ビール券も販売しました。昭和62年発売の辛口生ビール「スーパードライ」の登場は革命的でした。
開拓使麦酒製造所として1876年(明治9年)に設立され、翌年には日本人初の醸造技師が仕込んだ「冷製 札幌ビール」が出荷されています。このとき船に掲げた開拓使旗に描かれていたのが、五稜郭を象った星のトレードマークです。
幕末の武器商人トーマス・グラバーも重役を務めた1885年(明治18年)創業の「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」を前身とするメーカー。ロングセラーの「キリンビール」は明治21年に誕生しました。隠れたロングセラー「ハートランド」もファンの多い上質なビールです。
今回ご紹介するビールのおすすめ商品は、次の3つのポイントを基準に剪定しています。
ビール通からアルコール初心者まで幅広いユーザーから指示されている、いま一番おすすめしたいビールです。
ゴールドのパッケージに思わずテンションもアップする、サッポロビールの人気銘柄。
サッポロは深みのある味わいでビール好きに支持されるメーカーですが、その中でも特別なプレミアムブランドがヱビスです。
まろやかで芳醇な香りのヒミツは、ふんだんに使用された南ドイツ・バイエルン産のアロマホップ。
製法もドイツの「ビール純粋令」に基づいて麦とホップと酵母しか使用していないので、味わいに深みと落ち着きが感じられます。
16世紀初頭にミュンヘンで制定された純粋令は、食品の品質を守るために定められた世界最古の法律です。「ビールは 麦芽、ホップ、水、酵母のみ原料とする」というもので、2016年には制定から500年を迎えました。
ヱビスビールのデビューは今から130年前の1890年(明治23年)にまで遡ります。ドイツ人醸造技師を招いて製造されたのが最初で、日本のプレミアムビールの先駆けとも言えるピルスナーです。
戦時下には市場から姿を消したものの、高度成長期の昭和46年に復活。2000年代にサントリーから始まった「プレミアムビール」のブームに乗って広く知られるようになりました。
限定盤や楽しいキャンペーンも多いので、ぜひチェックしてみてください。
ビールはお中元やお歳暮に贈っても喜ばれるギフトの代表です。ここではプレゼントに最適な商品や、ギフト限定ビールをご紹介します。
晴れの日のテーブルに飾りたい「KAGUA BLANC(爽やかな白)」と「ROUGE(濃い赤)」の紅白2色セット。
日本のハーブである柚子と山椒を原料に使い、フレーバービール造りの盛んなベルギーで製造されたビールです。きめ細やかな泡にもこだわりが感じられます。
「和の食卓に映えるかぐわしさ」がコンセプトで、四季の食材を使った和食との相性はバツグン。ワインのような赤は重厚なフルボディ、白はライトドライな口当たりで料理の味を引き立てます。
アルコール度数8%から9%と飲み応えのあるビールですが、ビール特有の香りとは違うフレーバーと微炭酸で口当たりが良く、ビールが少し苦手という人へのプレゼントにもおすすめです。
篆書体のロゴが入った胴ラベルや、きものの打ち合いを模したような肩ラベルなど、見た目も和モダンでおしゃれなので、国内の有名レストランなどにも多く出回っています。
「前例のない」という名前のビールは、「セレブを迎えるためのビール」がコンセプトの贅沢な逸品。黒いボトルと金星のラベルも高級感たっぷりで、お祝いやプレゼントにピッタリです。
作ったのは「世界一予約が取れないレストラン」として一世を風靡したスペイン・カタルーニャ地方の超高級 三ツ星レストラン「エル・ブジ(El Bulli)」の元シェフ、フェラン・アドリア氏。
22歳でエル・ブジに採用されると、わずか1年後には料理長になったという世界屈指の天才料理人です。
レストランはすでに閉店していますが、そんなカリスマシェフがスペイン随一と称されるソムリエと共同で作った「究極のプレミアム ビール」として話題になりました。
繊細でフルーティー、かつスパイシーな香りは独自の特殊発酵によるもので、白ワインのグラスに注ぐと深みのある複雑な香りを楽しむことができます。
アルコール度数は5%と一般的なビールですが、副原料にスパイスを含むため日本では発泡酒となります。
北海道北東沿岸のオホーツク海に面した網走市に工場を構える「網走ビール」が開発した個性豊かな4種類のビールが、それぞれ2本ずつセットになった詰め合わせです。
網走ビールが設立されたのは、平成6年の酒税法改正を受けて全国的に地ビール作りが行われるようになった平成10年のこと。
沖縄「オリオンビール」の技術指導を受け、日本初のビール試験製造免許を取得した東京農業大学オホーツクキャンパスと、地域とが一体となって製造を開始しました。
日本最北のオホーツク海をイメージして作られたという青い発泡酒「流氷ドラフト」は、オホーツクの流氷を仕込み水に使用したという文字通りのご当地ビールで、平成20年に発売されると大きな話題になりました。
「ABASHIRIプレミアムビール」は網走産の麦芽に自家焙煎した麦汁を加えて仕上げられたバランスの良いビール。ネーミングもユニークなスタウト「監極の黒」は、厳選麦芽の香ばしい香りが特徴です。
地元産さくらんぼを原料としたフルーティーな「桜桃の雫」など、ネーミングやコンセプトもユニークなラインナップです。
効率と生産性は度外視で、味わいだけにこだわって作られたという「醸造家の夢のビール」、マスターズドリーム5本に、無濾過タイプを加えたギフト限定のセットです。
マスターズドリームは、ローズのような華やかな香りと、はちみつを思わせるほのかな甘みをもつ複雑で濃厚なピルスナー。
原料にチェコ周辺で収穫・製麦される希少な伝統品種「ダイヤモンド麦芽」を使用し、ヨーロッパ産のアロマホップと天然水100%で丹念に仕込んでいます。
一般的なビールは、発酵を終えたビール酵母を最後に熱処理で死滅させ、不純物としてろ過することでスッキリ透明感のある味わいに仕上げています。
一方、「地ビール」や「クラフトビール」で知られる無濾過タイプは、酵母の香りや濁りが残ったまろやかな味わいが特徴です。
どちらも同じビールですが、味はまったく違うので飲み比べも楽しいものです。手漉き和紙のようなラベルにも上質なクラフト感があり、製品へのこだわりが感じられます。
ベルギービールのひとつに数えられる「トラピストビール」は、世界に171カ所あるトラピスト会修道院のうち11カ所(2016年現在)のみで作られているエールビールです。
国際トラピスト会修道士協会(ITA)の厳しい基準をクリアした製品だけが、ロゴマークの使用を認められています。
中世ヨーロッパでは飲用に適した生水が確保できなかったため、水の代わりに醸造されたというのがトラピストビールの成り立ちで、経済活動のひとつでもありました。
エールビールの最大の特徴は、常温で短期間に発酵させることでフルーティーな香りと深いコクを持つ複雑な味わいになっている点で、低温長期発酵のラガーとは味も製法も対照的です。
原料やアルコール度数の違いによって「ペール・ライト・オールド」など、いくつものタイプに分かれます。
「飲みくらべギフト」は、トラピストビールの最高峰と称される「オルヴァル(ORVAL)」や、「ウェストマール(Westmalle)」のトリプルなど、ユニークな歴史やエピソードを持つ有名銘柄が揃い踏み。
ビール好きなら一度は飲みくらべて、好みの味わいを探してみたいものです。
>仕事終わりの冷たい1杯は格別ですよね。頑張った自分へのご褒美に、常備しておきたいおすすめのビール5選です。
1987年(昭和62年)発売で、今やビールの定番となったライトで辛口なピルスナービール。それまで「苦くて、ガスっぽくて重い、乾杯のための飲み物」という印象が強かった国産ビールの常識を変えた大ヒット商品です。
人気のヒミツは、「消費者が満足できる理想のビール」をコンセプトに、東京と大阪で計5,000人を調査したデータを基に完成した「日本人に好まれやすい味」にあります。
ビールに合わないとされてきた「生魚」がおいしく食べられる味わいや、料理と一緒に何杯でも飲める軽いボディ感は、生産が追いつかず買えないこともあったほど空前の大ヒット。
ちょうどバブルの全盛期だったこともあり、永遠の22歳を自称する筆者の記憶にも、当時の人気ぶりはかなり鮮明に残っています。
135mlは乾杯や食前酒にピッタリのサイズ。350mlはタンブラーにちょうど2杯分の量で、冷蔵庫でも邪魔にならない使いやすい大きさです。お風呂上りにグビグビ飲むなら、250ml缶がおすすめです。
今までのビールは「いったい何番搾りだったのか」と発売当時の話題をさらった人気商品。1990年(平成2年)にデビューしたロングヒットで、2009年からはオールモルト(麦100%)の生ビールになりました。
贅沢でバランスの良い味わいが特徴で、「黒生」「とれたてホップ」など、シリーズで味のバリエーションが多いのも魅力です。
2026年の酒税改正を受けて2017年にフルリニューアルされた「新・一番搾り生ビール」は、ろ過温度を下げることで麦の旨味を引き出し、よりバランス感のよい味わいになっています。
気になる「一番搾り製法」とは、原料の麦芽「もろみ」から最初に採取される麦汁だけを使用してビールを作る方法で、副原料を使用しないため麦芽の量は従来の1.5倍です。
通常のビールが1番搾りのあとに湯を足し、エキスを絞り出す「2番搾り麦汁」をブレンドして作られるのに対し、1番搾りは2番搾り麦汁を加えません。
二番搾り麦汁は、麦芽の表皮に含まれるポリフェノール成分の渋みが特徴で、これを加えない一番搾りはサッパリとした飲みやすい口当たりをしています。
テーブルがパッと華やかになるグリーンボトルが特徴のオランダビール。1873年(明治6年)発売で、「ハイネケン」というブランド名は創業者の名前にちなんでいます。
色や香りがピルスナービールに似ていますが、ドイツのバイエルンやバーデンを起源とする「へレス(Helles)」と呼ばれるタイプのラガービールで、フルーティーな味わいが世界192カ国で親しまれています。
トレードマークである赤星は、こだわりのクラフトマンシップを表し、5つの角はビールの原料である麦とホップ、水、酵母を意味し、最後のひとつは「醸造の魔法」を表しているのだとか。
缶入りよりもロングネックが人気なのは、瓶ビールのほうが缶入りよりもおいしいといわれるためかもしれません。
そのまま飲んでも様になるボトルデザインは大きな魅力のひとつですが、タンブラーに注げば適度に炭酸ガスが抜けてまろやかな味わいになるのでおすすめです。
「ドライ」の源流がアサヒなら、「プレミアム」の発祥はサントリーの「プレモル」です。
イチロー選手のCMでもプレミアム感が表現されている「ザ・プレミアム・モルツ」は、サントリーが全工程でできることはすべてやり尽くしたという渾身の自信作。
2012年のリニューアルでダイヤモンド麦芽を100%使用し、手間と時間をかけてうまみ成分を多く含む麦芽のポテンシャルを引き出しているビールです。
さらに、豊かな香りを放つヨーロッパ産ホップを使い、麦汁にベストなタイミングで投入する製法を10年かけて開発することで完成したのが、あの「また飲みたくなる」味わいです。
最初のモルツは1989年(昭和64年)に樽生限定の「モルツ スーパープレミアム」として発売されましたが、率直に言えばコクがあるというというよりキレが悪く、もったりと重たい印象のビールでした。
生産中止もささやかれていましたが、その後の快進撃で国産ビールで初のモンドセレクション最高金賞を受賞し、2008年にはサッポロ「ヱビス」を抜いて国産プレミアムビールのトップシェアになっています。
進化はなおも止まらず、2018年からはシルキーな泡にこだわって「神泡活動」なるプロジェクトもスタートしています。
ビールの生産量で世界第6位のメキシコを代表するプレミアムビールは、軽い飲み口と爽やかなのどごしが命のアメリカンラガータイプ。
アルコール度数も4.5%とやや控えめで、世界180カ国に輸出されています。日本でも人気が高まり、輸入ビールのNo.1になっています。
瓶のまま飲む前提で作られていますので、グラスやタンブラーには注がずラッパ飲みするのが「日常をエスケープ」するためのお作法。
外国のビーチリゾートでは大き目のジョッキにボトルごとダイブしたスタイルで提供されたりする陽気なビールです。
一般的にはボトルの口に刺さった1/8カットのライムを押し込んで飲みますが、ワックスが気になるという方は軽く絞って捨てても大丈夫。家で飲む時は薄く皮を剥いて使うのがおすすめです。
ボトルに落とし込んだライムの皮は、ボトルをすすいで乾燥させたあと勢いよく振ると取り出せます。
ビールはおいしいけど気になることも。そんなお悩みを解決する機能的な発泡酒4選です。
1998年発売の発泡酒「淡麗生」シリーズです。デビュー以来、何度もリニューアルを繰り返してクオリティを上げているためか、飲むたびに口当たりよく、おいしくなっているといった印象。
テレビCMに綾野剛が起用されていることもあり、これまでビールの味が苦手だったという女性を中心に人気を集めている銘柄です。
ビールのように華やかな香りは副原料に大麦を使用しているためで、のどごしにはアロマホップを増量。ビールの持つ飲み応えやスッキリとした後味と、程よい苦みが味わえます。
アルコール度数もやや低めの4.5%。酵母の活性化により糖分を残さない製法で糖質70%オフを実現しています。
私たちの主食に多く含まれる糖質を制限することで、生活習慣病の改善に役立つといわれるようになり、糖質ダイエットもポピュラーなものになりつつある現代。
100ml当たりのエネルギーも29kcalとヘルシーなので、料理をメインに食事を楽しみたいという健康志向の方におすすめです。
アサヒの発泡酒の中ではもっとも「低カロリー」の100mlあたり24kcalで、アルコール度数4%。「糖質ゼロ」が特徴の発泡酒です。
最近のリニューアルでは、糖質ゼロ発泡酒の先駆けとしてこだわりのホップをさらに増量し、飲み応えがアップしています。
2016年5月にリリースされた「スタイルフリー パーフェクト」では、さらにプリン体ゼロ・人工甘味料ゼロ、アルコール度数6%と高めの設定で飲み応えを出しています。
原材料と副材料の配合バランスの良さがブランドに共通する特徴で、食物繊維も配合しているので、糖質ゼロに加えて発泡酒の副原料が気になる方にもおすすめです。
日本の発泡酒は世界的に見てもやや特殊で、今では大半がこうしたビール系飲料です。登場した頃は価格の手軽さから大ヒットしましたが、その後何度も酒税法が改正されてメリットが少なくなりました。
続いて原料に麦芽を使わない「第3のビール」が登場したことで、発泡酒は機能性に路線を変更したという印象です。
さまぁ~ずの三村さんがおいしそうに飲んでいるテレビCMと、ブルーのパッケージデザインが印象的な商品。
2013年の発売当初は「第3のビール」として売り出されましたが、のちに製法を変えて発泡酒に生まれ変わりました。
世界で初めて登場した糖質・プリン体ゼロ、人工甘味料無添加の「ゼロ系」発泡酒で、「おいしいものをゴクゴク飲める」というコンセプトが名前の由来です。
アルコール度数は5%を維持し、ビールのような飲み応えとスッキリしたのどごしを実現。痛風の原因とされるプリン体は食べ物の「旨味成分」なので、これを抑えておいしさを維持するチャレンジにはサッポロの意地が感じられます。
クセのない味わいは、どんな料理にも合わせやすく、普段はビールが好きだけど健康面が気になって思い切り飲めないという人にも多く支持されています。
数あるビール風飲料の中でも上質な味わいに定評のある「淡麗」シリーズの決定版。
スッキリとした爽快感と飲み応えを兼ね備えた本格的なビールテイストで、アルコール度数5.5%でやや高めのスッキリとした飲み口です。
おいしさの理由は、独自の活性炭を使って旨味成分を残したままプリン体だけを効率的に除去する「プリン体カット製法」で、世界初の特許取得です。
さらにキリンでは、あらかじめ糖質を分解することで酵母の発酵を促す製法を採用し、独自の技術で糖質カットにも成功しています。
酵母は生き物なので、麦に含まれる麦芽糖を食べてアルコールと炭酸ガスを「排泄」しますが、酵母菌が食べ残した麦芽糖はそのまま糖分として製品中に残るため、食べやすくして残さず片付けてもらおうというわけです。
甘味料に使用されている「アセスルファム」は、甘味を強く感じるのが特徴の人工甘味料で、カロリーは実質ゼロです。
WHO(世界保健機関)の安全基準を満たす食品であり、食物繊維と同じく体内に蓄積されない性質があるため病院食にも採用されています。
今もっとも手軽に購入できるのが「新ジャンル」といわれるビール風飲料です。気になる品質や味わいなどから次の5選をおすすめします。
窒素分の少ないプラチナ麦芽と渋みの少ないプラチナホップを使用した、クリアな味わいが特徴の「爽快系」新ジャンル。2016年に発売された発泡性リキュールです。
「麦とホップ」ブランドのコク系である「The gold」とは味もパッケージデザインも対照的対で、キリリとした爽快感が楽しめるテイストに仕上がっています。
通常のラガービールは、0度から15度の低温で熟成させることでスッキリとした味わいを生み出していますが、プラチナクリアはさらに氷点下で長期熟成させることでクリア感を強調。
そして、二酸化炭素よりもキメの細かいクリーミーな泡を作る窒素を抑えることで、エッジの効いた刺激を生み出しています。
たとえば、シルキーな泡がトレードマークの「ギネスビール」の場合、窒素と炭酸ガスが7:3の割合になっていますが、ビールの中にいつまでも細かな泡が溶け込んだまろやかな味わいで、強い刺激は感じられません。
つまり、原料や製法にどこまでも「クリア」な旨さを求めて作られている点が「プラチナクリア」の特徴と言えます。
料理との相性にこだわって2008年に発売された「クリアアサヒ」ブランドの定番商品。あと味の良さで人気の高いシリーズは、食事をしながら飲む「食中酒」として家飲みにちょうどいい味わいです。
酒税法上の「新ジャンル」は麦芽を使用しない第3のビールと同じ分類ですが、さらに税率の低いリキュール類に分けられるため、お財布にやさしいのが特徴。
しかも、リニューアルによって麦の味わいやあと味がさらにアップしての人気ぶりです。
ビールの味に慣れた舌には、発泡酒や新ジャンルは「物足りない」という印象ですが、慣れてくるとビールの味が重く感じられるようになったという人も少なくありません。
食事に合う飲料として開発されているという点では、ある面でビールよりも進化した食中酒と言えるでしょう。
窒素分を多く含み、「ビール麦」とも呼ばれる二条大麦は、ビールの原料として明治初期に導入された旨味の強い品種です。
「金麦」は、そんな二条大麦の中から、さらに厳選した「旨味麦芽(RICH MALT)」を高い割合で原料に使用し、素材の良さを引き出すこだわりの天然水と製法で仕込まれた新ジャンル。
麦の濃い味わいが楽しめるとあってビール好きのファンが多いブランドですが、2017年にはデビュー10周年を迎え、リニューアルされてますますおいしくなっています。
発泡酒の大ヒットでビールの消費が落ち込み、酒税法が改正された時はガッカリした人も多かったことと思いますが、きびしい制限の中で凌ぎを削るメーカーの情熱には感動すら覚えます。
そろそろ「新ジャンル」以外の素敵な名前が付いても良いのではと思うほど進化した新ジャンル。かつての発泡酒のイメージで敬遠していた人にも、ぜひ久しぶりに飲んで驚いて欲しいものです。
2012年に初お目見えした、ビール大国ベルギー産の新ジャンル「ベルモルト」は、大阪に本社を置く「株式会社 徳岡」のPR商品。
ベルギーで250年以上の歴史をもつ老舗ビールメーカー「マルテンス醸造所」の製造設備と、職人の技術によって生れました。
発売以来120万ケースを上回る売り上げを記録したロングセラーは、その後何度もコクとキレ、旨味の追求によってリニューアルされ、レシピも一新しておいしくなっています。
クリアな味わいのラガービールですが、通常よりも高めの温度で発酵させることでエールのようにフルーティーな香りが楽しめる仕上がりで、クリーミーできめ細やかな泡立ちも特徴です。
地下360mからくみ上げられた天然水と、ヨーロッパ産の高品質なホップを原料に使用し、リニューアルではアルコール度数も6%にアップ。
国産と比較すると少しクセを感じる味わいですが、いつもの味に飽きてきたなと感じたら本場ベルギー生まれの新ジャンルも試してみてはどうでしょうか。
上質な旨味を持つベルギー産麦芽の甘味と、ホワイトビールのクリーミーな泡立ちを作る小麦麦芽を使った新ジャンル。こっくりとして苦みが少ないのが特徴です。
本場ベルギーの伝統製法とサッポロの品質から生まれた人気商品で、エール酵母を使用した上面発酵は厚みのある華やかな香りがムードたっぷり。
普段ビールを飲まない方も、カクテルやワインを楽しむ感覚で飲めるのでおすすめです。
副原料は温州みかんのオレンジピールとコリアンダーの乾燥種子で、フルーティーで爽やかなフレーバーがボディを引き締めています。
小麦を使ったホワイトビールは、10度から12度の少し温めで香りを楽しみながら飲むのがベスト。1,000種類以上のホワイトビールが存在するベルギーでは、「Wit bire(ヴィット)」と呼ばれます。
気になる銘柄は見つかったでしょうか。最後に、ビールを買う時に悩みがちなポイントをまとめます。ぜひ参考にしてください。
ビールにピッタリのおつまみと言えば、代表格は「から揚げ」「焼き鳥」「焼肉」「鍋物」が四天王ですが、揚げ物や肉料理のアブラを洗い流してあと味をスッキリさせてくれるのは、キレの良いラガー(ピルスナー)ビールです。
反対に、ビールに合わないといわれてる食べ物は、あんこやチョコレートのようなスイーツ系と、ウニいくらのような生臭い魚介類ですが、国産ビールはお刺身に合う味わいに仕上がっているものも多いです。
一方、香りの高いエールビールにはチーズが合うといわれています。あくまでも好みなので、色々な食材と一緒にビールを楽しんでみてください。お気に入りの銘柄に合うフードを探すのもお酒の楽しみのひとつです。
キンキンに冷えたラガータイプのビールには、小さめのビール用タンブラーがおすすめ。ジョッキはビールの味を損なうといわれますが、ゴクゴク飲みたい時には最適です。
ゆっくり香りを楽しむエールタイプは、口の大きいグラスを選ぶのが一般的です。
銘柄ごとの味の違いは先述のとおりですが、ビールの味はメーカーやブランドごとに原料の種類や配合、製造工程など多くの複雑な組み合わせで完成しています。ぜひ飲みくらべてお好みの味を探してみてください。
銘柄以外にも、その日の体調によって苦みや香りを強く感じたり、工場によって原料の水が違うので、同じ銘柄でも微妙に味が違うとも言われています。
今回は、お酒のプロにインタビューしながらビールのおすすめ商品についてまとめました。発泡酒や新ジャンルもまとめて紹介していますが、ドイツでは「純粋令」でビールの原料が厳格に定められています。
日本の場合は「酒税法」によってアルコール度数や副原料が規制されているため、外国ではビールで通っている銘柄も日本ではリキュールに分類されることがあります。
恵まれた気候風土と新鮮な水に囲まれた日本はビールの後進国なのかもしれませんが、苦くて辛いラガービール一辺倒だった日本にも、度重なる酒税法の改正と各メーカーの企業努力によって色々なタイプが出回るようになりました。
ライフスタイルや好みに合わせて自由に銘柄を選べるようになったことは、消費者にとって嬉しいことです。
7000年にわたり愛されてきたビールは、これからも科学技術の進歩でますますおいしくなることでしょう。どの銘柄を買うべきかと迷っていた方も、ぜひ今回のまとめを参考に気になる商品を手に取ってみてください。