ロックやダンスミュージックが好きな人なら、イヤホンによって少し物足りなさを感じた人もいるのでは?
じつは重低音に強いイヤホンも数多くあるんです。
体の奥まで響くような重低音サウンドを楽しめるイヤホンの選び方と、おすすめ10選をご紹介します。
ロックやダンスミュージックが好きなら低音に強いイヤホンがおすすめです。
高音域は得意でも、低音を苦手とするタイプが多いとされるイヤホンですが、きちんと選べば驚くほどの重低音サウンドを実現してくれます。
そこで、迫力の低音を聞かせてくれるイヤホンについて、選ぶときに知っておきたいポイントやおすすめの人気製品をわかりやすく解説!体の奥底までズシンと響く重低音イヤホンを手に入れて、大好きな音楽をもっと楽しんでみませんか?
ママアイテム編集部
低音に強いイヤホンを選ぶときには、いくつかのポイントを押さえておくのがおすすめです。そこで、必ずクリアしておきたい選び方を4つまとめてみました。
イヤホンは通常、どんな音楽もバランス良く再生できるよう、フラットに設計されています。そもそもクリアな高音に強いとされるイヤホンなので、フラット設計だとどうしても低音を弱く感じやすいのです。
そこで、メーカーがあえて重低音を意識して設計したイヤホンには、フラット設計のものと区別するために、製品名に低音を意味する「BASS(ベース)」がついているケースが多くあります。ですので、低音に強いイヤホン選びに悩んだら、製品名に「BASS」があるかどうかで決めるのもアリです。
イヤホンは形状によっていくつかの種類に分類されます。
低音を強く感じるには、鼓膜にダイレクトに音を響かせるのがポイントです。そのため、イヤホンはできるだけ密閉性が高く、音を漏らさず届けられるタイプを選ぶのがベスト。その点、耳にスッポリとはまるカナル型は遮音性が高いため、重低音イヤホンに最適です。
インナーイヤー型や耳かけ型は音漏れが起こりやすいので、周囲の音を拾いやすいメリットはあるものの、低音を楽しむにはやや不向きかもしれません。
イヤホンの音質を左右するのが、内部に搭載されているドライバーです。ドライバーにもいくつかの種類がありますが、主に次の2つに分かれます。
低音を重視するならダイナミック型のドライバーがおすすめです。
低音が苦手なバランスド・アーマチュア型に対して、ダイナミック型は振動板が大きく、ズシンと響く重低音を再生しやすいといわれています。振動板が大きいほど低音の響き方も大きくなるので、できるだけ口径の大きなドライバーを選ぶのもポイントです。
安いイヤホンなら1,000円程度で買える時代ですが、ネットで価格相場を調べてみると、重低音にこだわったイヤホンは一般の製品に比べて値段がやや高くなる傾向にあるようです。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
6,000~7,000円。 | 3~6万円。 | 10~15万円。 |
売れ筋の製品のほとんどは、ドライバーが30mmを超える大口径になっていて、コンパクトな見た目からは想像がつかないほどの低音を実現しています。
高級価格帯になると、ドライバーの性能が高く高音質であることはもちろん、耳へのフィット感も格段に向上。重低音を楽しむのに必要なものがすべてそろっているといえそうです。
バラエティ豊かで製品数の多いイヤホン。当然ながら、手がけるメーカーの数もかなりのものです。その中から特に押さえておきたいイヤホンメーカー・ブランドを3つピックアップしてみました。
SONYはウォークマンで有名な世界的なオーディオメーカー。
ハイレゾなどの最新技術や高度なノイズキャンセリング機能などで、ヘッドホンやイヤホン分野でも最先端のメーカーとして注目され続けています。
オーディオテクニカは、オーディオ専門のメーカーとして半世紀以上の歴史を持つ国産メーカー。
プロ向けのスピーカーをはじめ、音作りにこだわった製品で知られ、イヤホンでも優れた音質に定評があります。
JVCはJVCケンウッドによるオーディオブランド。
木製振動板によるウッドドームユニット、IPX4相当の防水機能など、ユニークな特徴を持つイヤホンが多く、独自の技術を追求する姿勢からファンの多いブランドです。
今回、おすすめの重低音イヤホンを選ぶのにあたって、次の2つのポイントを参考にしています。
重低音はヘッドホンの常識をくつがえすイヤホンが増えてきた今、選択肢が広がってうれしい反面、どれか1つを選ぶとなるとなかなか悩ましいという人も多いはず。そこで、低音に強いイヤホンの中から特におすすめの製品をお伝えします!
低音に強いイヤホンシリーズ「EXTRA BASS」を展開するSONY。「MDR-XB90EX」は、キレのある低音を実現するために新設計されたイヤホンです。
ドライバーと鼓膜との間の気密を高める「アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャー」は、重低音ならではのうなるような響きをダイレクトに伝える新たな機能。振動板の容積にもこだわり、重低音がよりクイックに立ち上がるように、低音ファンの求める迫力あるサウンドが、スイッチをONすると同時に楽しめます。
また、ドライバーを外耳に対して垂直に配することで、密閉性がぐんとUP!低音の迫力を1mmも逃すことがありません。「MDR-XB90EX」がさらにこだわったのが、バランスの良い音の広がり。小型のイヤホンとしては大きめの16mm口径のドライバーを搭載しているから、低音に偏りすぎることなく、解像度の高いクリアな中高音を響かせてくれます。
だから、ジャンルを問わずどんな音楽も満足度の高いリスニングが可能です。
体の芯が震えるようなロックのリズム、跳ねるようなEDMのビートをライブ感覚で楽しむには、音をダイレクトに伝える有線タイプがぴったりです。そこで、低音に強い有線イヤホンをピックアップしてみました。
「SOLID BASS ATH-CKS1100」は、圧倒的な低音にこだわって作られたオーディオテクニカのハイエンドモデル。
迫力ある低音の秘密は、向かい合わせに配された2つのドライバーです。搭載するマグネットが強力な磁力で、深みのある低域を再現します。
ドライバー内にはリニアドライブを内蔵した2つの振動板があり、振動板の前面にはダイヤモンドと変わらない硬度を誇るDLCによるコーティングをプラス。振動板の負担を減らしつつも音響の効果を最大にしてくれるため、曲調の変化にもブレることなく、歪みのないクリアな音を生み出します。
他の追随を許さないほどの素晴らしい低音が注目されるイヤホンですが、最大40kHzもの帯域を楽しめるとあって、ハイレゾ相当の音源を求める人にもおすすめですよ。
低音に強いイヤホンを初めて体験する人におすすめなのが、JVCの「HA-FX33X」です。
低音の再現力を追求した設計だから、今までのイヤホンとの差を実感できるはず!キレのある低音をサポートするのがカーボン振動板と硬度の高いメタルボディ。外部からの衝撃などによる振動を抑えて、純粋なサウンドだけを響かせてくれます。
また、JVC独自の「エクストリームディープパスポート」が10mm口径のドライバー性能を最大限に引き出し、パワフルな重低音を実現します。本格的な重低音イヤホンですが、遊び心を感じさせるデザインも魅力。黒と赤、シルバーを組み合わせたハウジングとコードは、身に着けるだけで他のイヤホンと差をつけられること間違いなしです!
ZERO AUDIOは、京都にある協和ハーモネットによるまだ新しいオーディオブランド。一般での知名度はやや低いものの、高性能やデザインの良さから数多くの賞を受賞していて、じわじわと人気が高まっています。
そんなZERO AUDIOの顔ともいえるイヤホンが「CARBO BASSO ZH-DX210-CB」です。軽さと強さを兼ね備えたカーボンファイバーとアルミによる二重の振動構造「コンポジットハウジング」を搭載し、無駄な振動を抑えて、ドライバーの働きを格段にUP!
わずか4.8gとつけているのを忘れるほどの手軽さからは想像もつかない、ドスンと響くような音圧と低音を感じられると評判です。ケーブルには純度の高いOFC(無酸素銅)を採用し、プレーヤーからの音を損なうことなく鼓膜にまで伝えます。
「AH-C820」は、Denonが最高の低音を再現するために開発したイヤホンです。
11.5mmと大ぶりなドライバーユニットは特許を取得した新方式。搭載されるのは2基のエアーコンプレッション・ドライバーで、振動板の面積を2倍に広げることで、量感が伝わるほどの重低音が可能になっています。
さらに、ドライバーをケーブルに直接つないでいるため、データの劣化を防いで、透明感の高いサウンドを伝えます。人間工学に基づいたエルゴノミック・デザインによるイヤーピースは、長時間の使用でも快適そのもの。
装着性が高いので、重低音を漏らすことなくフルで楽しめます。Denonのイヤホンでも最高ランクに位置づけられるこちら。「重低音に強いとされるヘッドホンが気になるけれど、イヤホンのコンパクトさも捨てがたい」と考えているなら、迷わずおすすめしたい製品です。
「ZERO BASS ZB-03JB」はその名の通り、重低音にこだわったイヤホンですが、ZERO AUDIOの中でとりわけ音質に優れた製品として知られています。よりクリアなサウンドを実現するファインチューンド・ダイナミック型ドライバーを採用したこちら。
フルアルミボディが余分な振動を軽減し、純粋なベースサウンドを奏でます。ノイズのない艶やかな低音を奏でるとともに、6~40kHzの広帯域を再現するハイレゾ対応イヤホンでもあるため、想像以上に美しい中高音もお任せ!
また、ヘッドホンをモチーフにしたおしゃれなマグネットクリップを標準装備しているから、スタイリッシュにコードをまとめることもできます。もちろん、ZERO AUDIOの製品に共通するスタイリッシュで高級感あるデザインも健在です。
Bluetoothがどんどん進化を続ける中、ワイヤレスのイヤホンであってもクリアで上質な重低音を楽しめるようになってきました。そこで、低音に強いワイヤレスイヤホンもチェックしておきましょう!
PC関連機器で知られるエレコムですが、Bluetooth技術を生かしたワイヤレスイヤホンでも定評があります。
「GrandBass wireless LBT-HPC40MP」は、イヤホンジャックのないiPhoneでの音楽再生で相性抜群とされるAAC、パソコンをはじめ多くの機器に使えるSBCといったコーデックに対応したイヤホン。パワフルな駆動を目的に開発されたスピーカードライバを採用。
力強い低音をサポートしつつ、軽くて強いラジアル構造の振動板が音楽と関係のない無駄な振動を抑えるから、クリアで重厚感たっぷりのサウンドを楽しめます。音楽の再生や停止、ボリューム調整はもちろん、スマホと連動しているときには着信応答などにも対応するから、ワイヤレス状態でも使いやすさは有線と変わりません。超小型のバッテリーを2つも搭載しているから、1度の充電で6時間の連続再生も可能ですよ。
音響メーカーとして世界的な人気と知名度を誇るBOSEの「QuietControl 30 wireless headphones」。
低音に特化したイヤホンというわけではありませんが、BOSEならではの高品質なノイズキャンセリングと広範囲にわたるクリアな音域から、低音にも強いワイヤレスといわれています。
ノイズキャンセリング機能は、耳に届く騒音レベルを自在にコントロールできるのが特徴。音楽に集中したり、アナウンスを聴き取ったりと、状況にかかわらず思うままにノイズを調整できます。
デザインでは、ストレスフリーなスタイルとして注目を集めているネックバンド方式を採用。首にフィットするバンドがストレスフリーな使用をサポートし、1日中快適に音楽に没頭できます。ワイヤレス技術としては、BluetoothをペアリングするNFCを導入しているので、プレーヤーとの接続が確実&迅速です。
2008年に日本に進出以来、満足度の高いイヤホンを提供するメーカーとして人気を集めているTao Tronics。「TT-BH07」はそんなTao Tronicsの超人気イヤホンです。
搭載するBluetoothはまだまだ主流のver4.1。高音質のコーデックとして認められているaptXにも対応しているため、ワイヤレスでもCDのようなクリアな音を再現します。さらに、ノイズキャンセリングもついているので、音楽も通話もストレスフリーです。
また、耳かけ部分のついた装着性の高い独自のデザイン、IPX5レベルの防水機能で、ジョギングやエクササイズ中にも気兼ねなく使えると評判。おもしろいのがイヤホンに磁石を装備していること。未使用時にはイヤホンヘッド同士をくっつけることができるので、ネックレス状にしておしゃれに持ち運べます。
Amazonなどネット通販で製品を展開しているSoundPEATSによる「Q30」。
最大のヒット作とされる「Q12」の特徴をそのままに、最新技術や高音質にこだわった設計です。耳への装着感を高めるフック、防塵・防水に優れたIP66など、定評あるスポーツデザインで、運動するときにも屋外での作業中にもストレスフリーな使用が可能。
どんな音域も高解像度で表現できるコーデック、aptXを採用しているから、ジャンルにかかわらず、あらゆる音をクリアに響かせます。もちろん、ノイズキャンセリングにも対応しているから、キリっとした重低音を楽しめます。
さらにうれしいのが1.5時間の充電で最大8時間も連続再生できるスタミナ!待機可能時間も100時間を超えているので、充電切れを気にすることなく使えます。ネット通販中心ということで品質が気になるかもしれませんが、30日間返品保証があるので安心です。
「重低音&タフ」をコンセプトにしたJVCの定番シリーズ「Xtreme Xprosives」。
そのワイヤレスバージョンとして登場したのが「HA-FX33XBT-S」です。新たに搭載されたのがアンプの「バスブースト回路」。スイッチをONすれば、低音をパワーUPすることができるので、ワイヤレスでの物足りなさをばっちり解消してくれます。
さらに、JVC独自の音響システム「エクストリームディープパスポート」によって、ただパワフルなだけではなく、キレのある硬質なサウンドを実現。迫力とバランスを両立した巧みな音を奏でます。
また、流行のネックバンドスタイルを採用することでバッテリーの大容量化に成功しているこちら。47gのスッキリしたデザインに対して、連続再生時間はこのタイプでは脅威の14時間!もちろん、ネックバンドならではの安定感があるから、毎日のリスニングがグッと快適になるはずです。
普通のイヤホンは使ったことがあっても「低音に強いイヤホンは初めて」という人のために、購入時に気になる疑問・質問に答えます。
耳には音を聴き取る「蝸牛」と呼ばれる器官があります。大音量の音を長時間聴き続けることで、この蝸牛にトラブルが起こり、難聴になることがあるといわれています。
蝸牛は入り口で高音を、中心部で低音を聴き取るため、高音を聴き続けると外側がすり減るのに対して、低音を聴き続けると外側から中心部にかけて広範囲にすり減ってしまいます。つまり、高音は高音だけを、低音はすべての音域を聴き取りづらくするのです。
一般のイヤホンに比べ、重低音イヤホンのほうが耳の健康に影響しやすいといわれるのはこのため。こんな風に書くと重低音イヤホンに不安を感じるかもしれませんが、通常の範囲内で使っていれば問題ありません。逆に、一般のイヤホンであっても、規定外の使い方をすれば耳の健康には良くないということを覚えておきましょう。
ドライバーや音響設計、装着感などを工夫することで、中高音に偏りがちなイヤホンに迫力ある低音をプラスした重低音イヤホン。
心を震わせるようなキレのある低音を1度でも経験すれば、もう普通のイヤホンには戻れなくなるはずです。低音へのこだわりは同じでも、低音をとことん追求したものから中高音までのバランスの良さを極めたものまで、製品によって音作りの考え方はさまざま。購入前にはぜひ試聴して、自分好みの低音を再現しているイヤホンを見つけてくださいね。