火が使用できないところでも安心して使えるのがうれしい電気コンロ。温度コントロール性能にすぐれたタイプやスタイリッシュなステンレス仕様、料理の保温から揚げ物まで多...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>火が使用できないところでも安心して使えるのがうれしい電気コンロ。温度コントロール性能にすぐれたタイプやスタイリッシュなステンレス仕様、料理の保温から揚げ物まで多用途に活躍するものなど、さまざまな特徴があります。
そこで、おすすめの電気コンロを徹底調査。紹介するのは土鍋料理を楽しめる製品や、一人鍋などちょっとした網焼きにピッタリの小型タイプです。
また電気コンロのおすすめな選び方や、人気の販売メーカー・ブランド、購入時の気になる疑問・質問についてもレポートします。使用するシーンを考えて最適な電気コンロを選び、卓上料理を楽しんでみませんか。
ママアイテム編集部
みなさんは電気コンロを購入するときに何を基準にしていますか。デザインや使いやすさ、最新型、操作性のよさ、持ち運びやすさなど、優先順位はいろいろあるでしょう。
ここでは何を基準に選べばいいのかわからない……という人のために、電気コンロのおすすめな選び方についてヒントを提案していきます。ぜひ参考にして、マイ電気コンロを手に入れてみてくださいね。
電気コンロの種類には、電熱線が出ているタイプ・シーズヒータータイプ・プレートタイプなどさまざま製品があります。一般的に知られているのは、電熱線がむき出しになっているタイプではないでしょうか。
シーズヒータータイプは、見た感じは電熱線が出ているタイプと似ています。しかし電熱線は絶縁物質で包まれており、金属性のパイプでおおった電気コンロです。
プレートタイプは、パッと見た感じIHクッキングヒーターっぽく見えます。じつは電熱線におおいをつけているだけです。ほかのタイプと比べるとビジュアルはおしゃれで、かんたんに手入れできるのがうれしいポイントと言えるでしょう。
電気コンロは、消費電力が大きいほど強い火力です。後で紹介するおすすめの電気コンロを例にみると弱火で300W、強火で600Wのものが多く、最大では1,000Wを超えるものもあります。
なじみのある電化製品の消費電力をみてみると、テレビの場合はサイズにもよりますが、だいたい65W以上で画像が鮮明な4Kでは230Wを超えるタイプもあるようです。テレビだけ例にみても、電気コンロの消費電力が大きいことがわかりますよね。
ちなみにみなさんはW(ワット)って何?と聞かれて、すぐに説明できるでしょうか。Wとは、実際に消費される電気エネルギーのことです。
電灯が光を出したり、モーターが力を出したりする場合に使われる電気エネルギーの大きさを示します。Wの値が大きければ大きいほど、電力を多く消費すると覚えておいてくださいね。
たとえば100Wの電球を1時間使用すると、消費電力量は100W×1時間(h)=100Wh、10時間使用すると100W×10時間(h)=1,000Wh=1kWh(キロワットアワー)です。ちなみに電気の使用量のお知らせに載っている使用量は「kWh単位」で表示されています。
電気コンロを選ぶときに火力が強いタイプが望ましいならW数が大きいものを、火力はそんなに強くなくてもいいというならW数が小さいタイプを選択するとよいでしょう。
電気コンロはテーブルの上で使うことが多いので、テーブルの大きさで合わせて邪魔にならない程度の製品を選ぶのがベストです。
具体的に火力が1,000Wの電気コンロでたとえてみましょう。平均で300W・600Wの消費電力のものが多いなか、1,000Wはパワーがあるほうですが、10Lの鍋でお湯を沸かすのには適していないようです。
1,000Wの電気コンロで1〜2L程度のお湯を沸かしたいなら、直径15cm以内の小さい鍋がほどよいくらいでしょう。
大勢の仲間で鍋を囲むことが多いなら、サイズと火力のバランスを考えて選ぶようにしてくださいね。また卓上に出したりしまったりする場合は、持ち運びやすさや軽さ、収納スペースのことも考えて選ぶようにしましょう。
見逃しがちなのがコードの長さです。とくに気に欠けず購入する人も多いのでは?電気コンロを愛用している人の口コミをみると、天気のいい日には自宅の庭でコンロを使用してバーベキューを楽しんでいる人もいるようです。
食卓のテーブルなど決まった場所に配置して使用するのならまだしも、庭となるとコードもそれなりの長さが必要でしょう。
コードを延長できるアイテムを持っていれば大丈夫だと思いますが、いざ電気コンロを使用するときにコンセントまで届かないとなると、ショックを受けるかもしれません。
テーブルとコンセントの距離が長いと届かなかったり、コードが張って足に引っ掛けたりと危険なので、余裕をもってコンセントを繋げるようにコードの長さをチェックしておきましょう。
電気コンロは、家電量販店をはじめ通販サイトでも購入できます。では、その価格相場はいくらくらいなのでしょうか。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
1,100円~ | 5,000円前後 | 300,000円前後 |
価格だけをみるとかなりバラつきがあるでしょう。しかし、それぞれ機能が違うため、よい悪いのかは一概には言えないようです。予算と機能のバランスがとれた電気コンロを選ぶようにしましょう。
ここでは電気コンロのおすすめメーカー・ブランドをピックアップ。テレビや冷蔵庫、洗濯機などの電化製品と比べて、電気コンロはメーカーを重視して購入する人が少ないようですが……。
ぜひこの機会に、どのようなメーカーが電気コンロを製造しているのか、また電気コンロ以外に手掛けている製品は何かを学んでみてくださいね。
東京都台東区に本社をおく石崎電機製作所。
電気コンロ以外に、たった5分で自分だけのグミが作れるグミ&チョコメーカーや、省スペースで効率よく室内干しできるコンパクト衣類乾燥機、海外でも使用可能な衣類スチーマーなど、さまざまな製品を手掛けています。
プロの仕事を支える電設工具製品や油圧機器をはじめ、電化製品の製造販売を手掛けるイズミ。本社を構えるのは長野県松本市です。
電気コンロ以外で私達になじみのある電化製品をみると、レディースシェーバーや毛玉取り器、電気トースターなどを手掛けています。
調理・理美容・生活家電の専門メーカーである三ッ谷電機。本社があるのは新潟県燕市です。
調理家電は家庭用ピザ焼き器やヨーグルトメーカー、電動大根おろし器、ポップコーン・メーカー、家庭用焼き鳥焼き器、ポップアップトースターなどを製造しています。
今回おすすめの電気コンロとして選んだ製品の選定ポイントは4つです。それにプラスして先述し電気コンロのおすすめな選び方の5つの項目を参考に厳選しました。
まず今、一番おすすめの電気コンロの特徴から一緒にみていきましょう。長年、愛され続けている電気コンロです。
製品の原型は1974年に販売され、それから何度もモデルチェンジしてきました。しかし基本設計は、ほぼ変わっていません。
かんたんな操作性で安定して火力が調整できステンレス製で掃除しやすく、40年以上ものロングセラーで万人におすすめです。使いやすさに特化していますが、デザインにもこだわっています。
掃除がかんたんなステンレス製ボディが採用されているうえ、収納にも困らないコンパクトな設計で食卓でもスペースをとりません。
製品自体は火を使用しないので安全性が高く、室内の空気を清潔に保つのが特徴の1つです。使用できるのは鍋やフライパンはもちろん、土鍋・網もOK。
温度が安定しやすく、とろ火調理や料理の保温にもピッタリです。シンプルな三段階切り換えで、火加減の調節ができるのも魅力と言えるでしょう。
愛用者の口コミでは「庭で使っていますが、持ち運びに便利なので週末ごとに使用している」「スモークチーズや燻製玉子、燻製ナッツなど、いろいろな料理を楽しめる」など、出番が多いようです。
続いて土鍋料理を楽しめる、おすすめの電気コンロについてみていきましょう。具体的には付属の五徳で高さを変更できるタイプや、3段階ダイヤルで幅広く火力が調整可能な製品、掃除しやすい汁受けトレイがついている電器コンロなどです。
150℃~420℃と調理温度が幅広く、手軽で安全性の高い電気式コンロです。見た目はシンプルで懐かしさを感じるような電気コンロですが、そこが逆に魅力でもあります。
軽量コンパクトなサイズなので、収納にも困りません。カラーは、シンプルなブラックの一色のみです。オープン価格のようですが、Amazonなどでチェックすると比較的リーズナブルな価格で販売されています。
愛用者は「コンロ部分は素焼きっぽい素材で、底にニクロム線が入ってクラシックな感じがいい」「安いし十分に機能しているから満足」と話し、気に入っているようです。
キレイで手軽に使用できるコンパクト設計の電気コンロです。テーブル上で場所をとらないので、1人暮らしの人にピッタリの電気コンロではないでしょうか。
高さ調整の五徳と3段階ダイヤルで幅広く火力が調整できるのが特徴の1つです。ヒーター熱量の調節は内側と外側と合わせると600Wで、内側のみは300W、外側のみも300Wです。
料理や鍋底の大きさに合わせて遠火・近火を好みで調節し、使用するのが使いこなすポイントと言えるでしょう。
持っている人は「燻製の昇温用に購入しましたが、チーズフォンデュや鍋の保温など、いろいろな用途に使えて重宝している」「1人暮らしで急にお餅が食べたくなった時にササっと出して楽しめる」と語り、普段使いしているようです。
最大消費電力1,200Wの強力なパワーを発揮する石崎電機製作所の「SK-1200S」。丈夫で長寿命なシーズヒーターが採用されているのも特徴です。
ヒーターの下部に掃除しやすい汁受けトレイがついていて、着脱式なので掃除もかんたんです。温度が安定しやすく煮込み料理・とろ火料理にもおすすめします。4段階切替なので多彩な料理に重宝しますよ。
火を使用しないため安全性が高く、室内の空気を清潔にキープするのも魅力です。自照式の主電源スイッチが採用されているので、二重に安全な点も人気の理由と言えるでしょう。
愛用者は「スタイリッシュなデザインで手入れしやすい」「鍋料理はもちろんフライパンにも対応しいているので料理のレパートリーの幅が広がった」と話し、活用している様子です。
土鍋はもちろん、やかん、IH対応鍋、IH非対応鍋も使用できる電気コンロです。どんな鍋にも対応できるため、買い替え&買い増しする必要がありません。
「アッシュホワイト」「シェルピンク」「ペールアクア」の3色から選べるレトロで親しみのあるデザインが魅力。温度調節はダイヤルを回すだけでOK。コンロ感覚で使用できるのも◎。
コンパクトサイズで収納がかんたんにできるのも嬉しいポイントです。火力は400W~800Wと幅広く、鍋・煮物・焼き物など、さまざまな料理を楽しめます。
無駄にスペースをとらない小型タイプで一人鍋におすすめの「ピッコリーノ」。家庭用電源コンセントで使用できる手軽な電気コンロです。
食卓で鍋料理をアツアツの状態で味わいたいときや、熱燗をつけて温まった状態を保ちたい人にピッタリと言えるでしょう。ツマミ1つで操作できるシンプルさがうれしい電気コンロと言えます。
愛用者は「小さくて軽くてキュートな電気コンロなのに1,000Wの高い火力で十分満足」「場所をとらないし軽くて出し入れしやすい」と話し、2台目として利用している人もいるようです。
ここでは一人鍋やちょっとした網焼きにピッタリの小型電気コンロについてみていきましょう。鍋や湯沸かし用に最適な製品や、一人分の焼き鳥を焼くのに丁度よい大きさの2つの電気コンロです。
リーズナブルな価格ながらも実用的な製品です。ベビーのネ―ミング通り小型でスペースをとりません。
見た目もコロンとキュートで、思い立って一人鍋を楽しみたくなるようなコンロです。付属でプラグつきコードがついています。
小さいながらもお湯を沸かしたり、おでんを温めたり、大きいタイプに負けず劣らずの使い勝手のよさが魅力的です。
愛用者は「1人用にと消費電力が少ないタイプを探していたのでピッタリ」「電源スイッチがないのでコンセントを指している間は電源がオンになっていますが、使用を終えたらスグに電源を抜けば節約になる」と話し、節約派に人気のようです。
電気コンロのおすすめメーカーでも紹介した三ッ谷電機ですが、家庭用電気網焼き器や家庭用卓上焼肉コンロなど、自宅でちょい飲みにピッタリの製品を取り扱っています。
なかでも「屋台横丁 MYT-800」は、1人分の焼き鳥を焼くのにちょうどよい大きさで、たこ焼きも焼けるユニークな電気コンロです。
同時に8本ほどの焼き鳥が焼けるので、パーティーや宴会時にも大活躍するでしょう。余分な脂はトレイに落ちるためヘルシーで、食材そのもののおいしさを味わえるのも魅力です。
愛用者は「牛ステーキを焼いたら脂が落ちてヘルシーなのに味はふっくらしてておいしかった」「煙がほとんど出ないのがうれしい」と語り、自宅でホームパーティーするときに活躍しているようです。
最後に電気コンロを購入するときに気になる疑問についてこたえていきます。
電気コンロは電熱線に電気を通してヒーターを加熱しますが、IHは磁力で鍋を加熱するという点です。
電気コンロの一例をみると、高温耐熱ニクロム線をコイル状にしてフラットの丸熱板に埋め入れた簡易タイプや、シースヒーターを用いて断線を少なめにした火鉢型コンロなどがあります。
磁力を活かすIHの大きな特徴は、炎が出ないところです。空気が汚れず安全の面からみても、とくに小さな子供がいる家庭で人気があります。
ただし、ステンレスや鉄ホーロー、鉄鋳物など一部の調理器具でしか使用できないというデメリットも。耐熱ガラスや土鍋、中華鍋のように底に丸みがあるものは使えないので注意しておきましょう。
目安は、600Wで1時間あたりで16.2円です(1kWhあたりの電力量料金が27円の場合)。電気コンロの電気代の計算の仕方は、消費電力(W)÷1,000×時間(h)×契約している1kWhあたりの単価になります。
当然、消費電力や契約している電力会社の電気プランによって電気代は異なるので、1時間あたり16.2円という金額は、1つの目安にしておいてくださいね。
家族や友人と鍋料理やチーズフォンデュ、おでん、焼き鳥を楽しむときに重宝する電気コンロ。持っているけどしばらく出番がなく、しまいこんでいるという人もいるでしょう。
最近の電気コンロは見た目がスタイリッシュで、おしゃれなタイプもいっぱいあります。消費電力は150W程度から1,000W超えのものもあり、火力も切替可能なので調理の幅も広がるはずです。
コンパクトなサイズもあり持ち運びも便利で、アイディア次第でいろいろな楽しみ方ができるのも魅力と言えるでしょう。持っていないという人は、ぜひ1家に1台電気コンロを購入してみませんか。