この記事では、今話題のVRを楽しみたいあなたにおすすめのヘッドマウントディスプレイを9種類ピックアップ!初心者も安心のヘッドマウントディスプレイの選び方から購入時の疑問など、VRを楽しめる商品を様々な観点から説明していきます。
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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ゲーム機は発売日に必ず購入するのが信念のゲームオタクの意見を参考に、VRを楽しめる商品をさまざまな観点から説明していきます。VRはまだまだ未知数の世界。
まずは簡単に手に入るものから体験してみるのも良いかもしれません。ママアイテム編集部が総力を挙げて選んだ、VR体験に最適なヘッドマウントディスプレイの決定版!あなたを未知の領域に誘うアイテムを見つけてみましょう。
ママアイテム編集部
ヘッドマウントディスプレイは、PSVRの発売をきっかけに爆発的に認知度が上がった近未来型ディスプレイ。しかしながら、まだまだ世間には浸透しておらず分からないことだらけ。ここで紹介する選び方を参考に、あなたにぴったりの1品を探してみてください。
ヘッドマウントディスプレイとは、簡単に言えば頭に取り付けるディスプレイのことです。単なるモニターとしての利用、3D映像としての利用、VRとしての利用などをすることができます。
どんなゲームでもモニターとして接続することができればヘッドマウントディスプレイとして使えますが、3DゲームやVRゲームであればヘッドマウントディスプレイが対応している必要があります。
あなたが遊びたいゲームがどのタイプなのかをきちんと調べて選ぶようにしましょう。
VR用にディスプレイに映し出される映像は、目の前にディスプレイがあります。その大きさはモニターと比べるとはるかに小さいですが、近いので大きく見えるようになっています。
そのため、画像の粗さが気になることも少なくありません。解像度の低いヘッドマウントディスプレイを使えば、なお気になるでしょう。画質にこだわり、よりリアルな映像を楽しみたい場合は、解像度の高いものを選ぶのがおすすめです。
また、ヘッドマウントディスプレイには、単眼タイプと二眼タイプがあります。単眼タイプは、所謂TVを見ているのと同じですが、二眼タイプは左右それぞれの目にモニターが用意されているタイプです。
二眼タイプの方が3Dの効果を強くできる反面、一般的に解像度は2分の1になるデメリットがあります。どちらの方が良いかはお好みで決めてみてください。
ヘッドマウントディスプレイにも、ヘッドホンがあるものとないものとがあります。後者の場合、音声を聞くには別途ヘッドホンを用意する必要があります。
しかし、前者のヘッドホンは必ずしも音質が良いとは限りません。あくまで映像をメインに作られているのが、ヘッドマウントディスプレイだからです。TVと同じですね。いい音で楽しみたい場合には、別途、質の良いヘッドホンが必要となります。
ただし、ヘッドホン付きのヘッドマウントディスプレイの中には、ヘッドホンが外せないタイプのものがあります。音にこだわる場合は、ヘッドホンが無いタイプを選ぶのがおすすめです。
人の視野角は左右に120°(立体に見える範囲)、上方向に60°、下方向は70°と言われています。ヘッドマウントディスプレイの映像は、この視野角の中に映されるように配置されています。
この時、できるだけ視野角一杯に映像が見えた方が、没入感のある状態となります。家で映画を見るより、映画館のスクリーンで見た方が迫力があるのも、この視野角一杯に映像が映ることが理由の1つです。(もちろん音もですが。)
映像に入り込みたい、映像に集中したいという人は、この視野角が広いものを選ぶとよいでしょう。仕様で書かれているのは左右の視野角のことです。
リフレッシュレートとは、1秒間に表示される画像の回数のことです。例えば60Hzの場合は、1秒間に60枚の画像がディスプレイに映し出されていることになります。このリフレッシュレートの数値が高ければ高いほど、滑らかな動きで表示されます。
VRのようなリアル感を大切にしている映像の場合は、最低でも60Hz75Hzは必要だと言われています。できるだけアナログ世界に近づけるのがこれくらいということです。値が低すぎると、カクカクとしたパラパラ漫画のような映像となってしまいます。
ヘッドマウントディスプレイには、モニターとして利用できるオールラウンダーのものと対応デバイスでしか使用できないものがあります。SONYのPSVRは、基本的にPS4にしか対応していません。(PS4上でBDを再生して見ることはできます。)
同じように、PCにのみ対応しているものやスマートフォンが無いと使えないものもあります。どのヘッドセットでも、対応デバイスを持っている、または購入する必要があるので、商品を選ぶ際には注意しておくようにしてください。
ヘッドマウントディスプレイは、顔に接触して固定するものがほとんど。そのため、メガネによっては、かけたまま装着できないものもあります。購入前には、必ずメガネをつけたままでも装着できるか確認しておきましょう。
また、メガネなしでも視度調整機能のついたヘッドマウントディスプレイもあるようです。目の悪い人には大変ありがたい機能ですね。
ただし、乱視であったり、かなり視力の悪い人には対応していないようです。メガネをかけて装着できるものを選ぶようにしましょう。
ヘッドマウントディスプレイは、機能によって価格が変わるのが一般的です。価格で決定するのではなく、かならず自分が利用したい機能が使えるかを確認しておきましょう。
最安値価格帯は、スマートフォンを利用したヘッドマウントディスプレイ。本体に画面は無く、BlueTooth通信などでスマートフォンと通信する機能が付いています。コンテンツはスマホ画面で再生する仕組みです。
売れ筋価格帯は、PCやゲーム機でも使えるディスプレイ付きのヘッドマウントディスプレイ。フレッシュレートは最低限ですが、すぐにVRを楽しむことができます。
高級価格帯は、コントローラーも付いたヘッドマウントディスプレイ。解像度も高く、没入感のある映像を楽しむことができます。視覚以外でもVRの世界を楽しめます。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格 | 5,000円 | 20,00060,000円 | 60,000円 |
特徴 | スマートフォンを利用した専用機。 | ディスプレイ付き。解像度もそこそこ。 | コントローラー付き。解像度も高くなる。 |
ヘッドマウントディスプレイは、主に海外が主流の製品。そのため、日本で取り扱っているお店はほとんどありません。ここで紹介する3つのブランドは、ヘッドマウントディスプレイで有名な3社です。
SONYは、PSVRで一躍有名となったヘッドマウントディスプレイ。PS4と連携したゲームをメインに楽しむことができます。PS4でしか楽しめないコンテンツも多いので、購入に迷ったら選択してほしいブランドです。
BEST FACEは、スマートフォンのアクセサリをメインに販売しているブランド。幅広く、というのが正しいかは分からないが、VR事業にも参戦し始めました。手軽にVRを楽しみたい人に向けた商品ラインナップです。
Oculusは、ヘッドマウントディスプレイを中心に展開するブランド。ヘッドマウントディスプレイ用のゲーム、PCなども販売しています。コントローラーも付いていて、ゲーマー向けヘッドマウントディスプレイです。
ヘッドマウントディスプレイは、装着感と使用感が大事。今回の商品比較では、これらの情報をピックアップしていきます。
今回一番おすすめする商品は、VRブームの火付け役となったメーカーのアイテム。高画質、軽量、装着感抜群と余すことなくユーザーをVRの世界へ導いてくれる1品です。
Oculusは、VRブームの火付け役として有名なメーカー。数々の試作機を経て、今回おすすめする「Rift」は生まれました。しっくりとくる装着感と長時間使用できる軽さによって、使いやすくなっています。
リフレッシュレートは90Hz。ぬるぬると動く映像を楽しむには十分な性能です。ヘッドフォンも一体となっているので、前後左右のブレを抑制し、臨場感のある音を体感することができます。
Oculusは、Microsoft社のゲームであるXBOX oneと提携しているので、ゲームの種類もクオリティも文句無し。既に数百種類のゲームが発売されているので、お気に入りの1作が見つかることでしょう。
ただし、これらすべての性能を活かしきるには、PCの性能も追及する必要があります。既にゲーミングPCを持っている人は気になりませんが、まったく用意できていない状態から手を出すのは、敷居が高いのがデメリットです。
VR酔いは感じない、本当のVRを楽しみたいのならこれ!と、購入者も高評価。しかしながら、メガネをつけたまま装着できない点や形状のベースが外人向けなので、日本人には合わないなどのデメリットも。
ヘッドマウントディスプレイ上級者に是非楽しんでもらいたい1品です。
ここで紹介するヘッドマウントディスプレイは、HDMI入力ができる商品。PCやBDレコーダーの出力から繋ぐだけで見ることができるので、シンプルな構成で楽しむことができます。
どちらも、ヘッドマウントディスプレイ導入機としての性能は問題なし。手軽にVRを楽しみたいという人におすすめです。
BEST FACE「VRゴーグル ヘッドマウントディスプレイ」は、お手軽にVRコンテンツを楽しみたい人におすすめのヘッドマウントディスプレイ。お手軽と言っても、解像度は1,920px×1,080pxのフルHD画質。視野角は110°と高視角なので、没入感を楽しむことができます。
人間工学に基づいて作られているので、長時間の使用でも疲れにくい形状なのも特徴の1つ。頭に触れる部分には、クッションが取り付けられているので、痛みもありません。また、このクッションは取り外して洗濯ができる衛生仕様となっています。
初めて購入した人には、すぐに楽しめる、操作しやすいなど好評のこの商品。その反面、VRに拘りのある人から見れば、映像に関して不満があるようです。この商品性能であれば後は好みかと思いますので、一度試してみるのをおすすめします。
Qkifly「All-in-one VR headset」は、Androidを搭載したヘッドマウントディスプレイ。ディスプレイだけでなくOSも搭載しているので、Google Playと連携した楽しみ方ができるようになっています。
Google Playのデジタルコンテンツや、YouTubeなどにアクセスできるWi-Fi機能も付属。あらゆるコンテンツをヘッドマウントディスプレイ単体で楽しむことができます。
もちろんHDMIの外部入力にも対応しているので、PCからの映像を映すこともできます。
バッテリー駆動時間は4時間50分。決して少ないわけではありませんが、連続して2本の映画を見る場合には注意が必要かもしれません。
ヘッドマウントディスプレイの購入を考えている人の多くは、ゲーム利用ではないでしょうか。VRのリアリティを求めるには、さまざまな感覚との融合が重要です。
ここで紹介するヘッドマウントディスプレイは、目線や触覚を利用してさらなるリアリティを追求した商品ばかり。もっと深くVRの世界にのめり込みたい人におすすめのラインナップです。
FOVE 「FOVE 0」は、アイトラッキングが付いたヘッドマウントディスプレイ。アイトラッキングとは、視線追跡機能のことで、装着している人がどこ見ているのかを判断できる機能の事です。
始めの設定が少しややこしいのですが、一度設定すれば手を動かさずに操作することができるようになります。多少の慣れが必要ではありますが、スマートに動かすことができます。
残念ながら、メガネをつけて装着するにはゴーグル部分が小さすぎるようです。視度調整機能もついていないので、使う際にはコンタクトを先に装着する必要があります。
実は、このヘッドマウントディスプレイは、クラウドファウンディングで資金を調達したベンチャー製品。FOVE 0も開発機として発売されています。まだまだ他のコンテンツと比べると見劣りしますが、最新技術でどこまで進化するか楽しみな1品です。
HTC「VIVE」は、ユーザーをゲームの世界に導くヘッドマウントディスプレイ。専用コントローラーが付き、直感的に操作をできるようになりました。ゲームとリンクした触覚フィードバックもあり、ゲームの世界に触れているような感覚に誘われます。
さらに、特徴的なのはベースステーション。部屋に設置することで、ヘッドマウントディスプレイとコントローラの位置精度が向上し、360°どこでも動きを追跡してくれます。
ただし、広さが最低2m×1.5m必要なので一人暮らしの人はスペースを確保しましょう。
パーツが多く、接続の手間や装着感は少々手間がかかりますが、よりリアリティのあるVRを体験するメリットに比べればなんのその。実際に身体を動かすので、よりリアリティに優れた体験をすることができます。
SONY「PlayStation VR CUH-ZVR2」は、PS4に最適化されたヘッドマウントディスプレイ。PS4のゲームをプレイできるのは、現状このヘッドセットのみとなっているので、PS4で遊びたい場合は必ずこの商品を購入してください。
対応ソフトはPSVR用のみでも100本以上。単体デバイスとしてはものすごい数量です。旧式のZVR1では、ヘッドフォンは別ユニットに接続していましたが、ZVR2ではヘッドセットに挿しこむ方式に変更。
ヘッドフォンを取り付けた時のケーブルの取り回しが楽になりました。
VRを本格的に楽しむ場合は、別途Play Station cameraをセットする必要があります。最低0.6m離れる必要があるので、部屋のスペースを確保しておきましょう。
多くの人がVRの未来への可能性を感じたヘッドマウントディスプレイです。
ヘッドマウントディスプレイは、スマートフォンを使って手軽に楽しむことができる商品があります。ここで紹介するものは、スマホを繋いだり、スマホをディスプレイ代わりに使うお手軽版。
あなたのスマホでVR映像を流すだけで楽しむことができるので、VRを試してみたい人にうってつけのものばかりです。本格的に始めるのに抵抗のある人は、まずはここからスタートしてみるのはいかがでしょうか。
EPSON「MOVERIO BT-200AV」は、メガネタイプのスマートグラス。ヘッドマウントディスプレイの1種ではありますが、メガネのように装着できるので周りの目線を気にすることなく使うことができます。
また、現実世界も見えるようになっているので、付けたまま物を扱うこともできます。飲食をしながら映画を見ることができるので、飛行機や新幹線の移動時間に利用するというのも未来感があっておすすめしたい使い方です。
使用感は人によるようです。88gの重量はヘッドマウントディスプレイではかなり軽いのですが、メガネのつもりで使用すると重たく感じてしまいます。また、メガネをかけたままでも使用できますが、やはり耳だけで支えるには少し違和感があるとか。
JAPAN AVE.「VR BOX-PRO GOOGLE」は、付属ヘッドフォンでハイレゾを楽しめるヘッドマウントディスプレイ。ゲームのサウンドを最大限に活かし、臨場感のある世界を作り出してくれます。
視度調整機能もついていて、近視度数-8.0、遠視度数+4.0にまで対応。メガネをつけていなくても、大迫力の120°視野映像を楽しむことができます。
さらに、非球面光学式レンズが使われているのも特徴の1つ。3D映像を綺麗に映し出してくれるので、3D映像特有の違和感が限りなく無くなり、酔いにくくなっています。
今までのヘッドマウントディスプレイと違うのは、スマートフォンをディスプレイに使用する点です。46インチサイズのスマートフォンをヘッドマウントに固定して使うので、いつでもVRを楽しむことができますよ。
Zeiss「Zeiss VR ONE Plus」は、4.7インチ5.5インチの画面サイズであるスマートフォンでVRを楽しめるヘッドマウントディスプレイ。iPhone X(5.8インチ)は装着はできますが、楽しむことはできないかもしれません。
視度調整機能はついていませんが、メガネをかけたまま使えるので利用に支障はありません。顔に当たるスポンジ部分は、取り外して洗うこともできるようになっています。手もみ洗いで優しく洗うようにしましょう。
購入者のレビューでは、少し拡大率が気になるという声も。大迫力ではありますが、人によっては違和感を感じてしまうようです。装着感もレンズも文句無し。その分、スマホの画質に左右されるので、できるだけ綺麗なものを使うようにしましょう。
ヘッドマウントディスプレイは、PSVRによって日本での認知度は上がりましたが、その全容についてはまったくと言っていいほど普及していません。ここでは、初めてヘッドマウントディスプレイを購入する人の疑問や質問に答えます。
おすすめは、やはり「PlayStation VR CUH-ZVR2」です。PS4をベースにヘッドマウントディスプレイもゲームも作られているので、最も最適なデバイスだと言えるでしょう。
海外では、PS4に対応したヘッドマウントディスプレイを製作している、というニュースもあるので今後の動きにも注目です。
映像用途であれば問題なく使うことができます。ヘッドマウントディスプレイは、映像を見るのに最適化されているためです。その反面、文字を読むのには向いておらず、また、キーボードやマウス操作などは不便が伴うのが現状です。
VR体験に最適なヘッドマウントディスプレイのおすすめ9選をピックアップしましたが、少しでも気になるものは見つかりましたか?
VRは、2016年にVR元年と呼ばれるほど歴史は短く、メーカーもまだまだ手探り状態の分野です。そのため、多種多様な製品が市場に登場し、あらゆるアプローチを仕掛けています。初めてVRを体験する人は、まずは手頃なものから挑戦してみてください。
すでにVRを楽しんでいる人は、もう少し様子を見てみても良いかもしれません。海外での開発が進んでいる一方、日本での普及はほとんど進んでいません。
これから、日本の技術によってさらに小型化、軽量、高精度なものが作られることでしょう。まずは、ここで紹介したヘッドマウントディスプレイでVR世界の入り口に立ち、これからの行く末を見守る1人になってください。