登山用ストックのおすすめ9選!グリップの形と収縮方法で選ぶ

登山をするときに登山用ストックを使うと足や体の疲れが軽減されます。登りのときは膝にかかる負担を減らして足に力を入れやすくなり、下りのときはバランスがとれるのでス...


登山をするときに登山用ストックを使うと足や体の疲れが軽減されます。

登りのときは膝にかかる負担を減らして足に力を入れやすくなり、下りのときはバランスがとれるのでスイスイと下ることが可能です。

岩場などの足場が不安定な場所でも安心です。

今は山ガールと呼ばれる若い女性や家族連れ、年配の人も登山を始めるほどの登山ブーム。

これから始めようと思う人もすでに始めている人にもおすすめなストックを9つ選びました。

ママアイテム編集部



登山ストックのおすすめな選び方6つ


まずは登山ストックのおすすめな選び方を6つご紹介します。この6つのポイントをクリアした商品は使いやすく疲れにくいストックと言えるでしょう。


1.登り重視?下り重視?使いやすいグリップの形をチェック


まずは使いやすいグリップの形のチェックをしましょう。一般的にグリップにはI型とT型があり、I型はストラップに手を通して横から握るタイプ。登るときや長距離を歩くときに使うと疲れや負担が軽減されます。


T型は上から握るタイプです。握力が弱くても持ちやすく疲れにくいのが特徴で、下るときのバランスをとったり膝への負担を減らします。登りと下りでどちらがストックが必要なのかでグリップの形を選びましょう。


2.カーボン?ジュラルミン?アルミニウム?素材をチェック


次に素材のチェックです。ストックは主に、カーボン、ジュラルミン、アルミという3つの素材があります。


カーボンは超軽量ですが他の素材と比べると折れやすく、ジュラルミンはとても丈夫ですが重さがあり、アルミは軽くて丈夫ですがカーボンよりは重くジュラルミンよりは強度が劣ります。初心者には、価格も控えめで比較的バランスの取れているアルミがおすすめです。


3.身長や体型に合ってる?ストックの長さをチェック


次にストックの長さです。使用するときでストックの必要な長さが変わってきます。登りのときは腰に来るように持ち、下りのときは胸までの長さが必要です。


商品によって長さ調節の範囲が違いますが、サイズ展開がいくつかある商品もあるので最適な長さのものを購入しましょう。


4.持ち運びを考えると軽量がオススメ!ストックの重さをチェック


次はストックの重さです。ストックは登山のときはずっと持ち運ぶもの。登りはもちろん下りも必要になりますし、リュックに入るものでも軽い方が負担になりません。長時間手で持って使うことを考えると軽さは重要です。


5.収納しやすさや使いやすさも重要!ストックの収縮方法をチェック


ストックの収納方法も視野に入れましょう。持ち運びのときにリュックに入るかどうか、入れる必要があるかどうかを考慮します。レバータイプやスクリュータイプ、フォールディングタイプなどの収納方法によって使いやすさや重量が変わってくることも頭に入れて購入してください。


6.安い価格帯って?価格相場と買うべき値段をチェック


登山ストックの価格帯を知るために、最安値価格帯・売れ筋価格帯・高級価格帯の3つに分けて調べてみました。


最安値価格帯売れ筋価格帯高級価格帯
価格帯710~799円3,000~4,000円29,000~32,000円
特徴
・1本のみ
・アルミ製
・I型もT型もあり
・2本セット
・I型グリップ
・軽量アルミ製
・ハイブランド
・カーボン製
・折りたたみ式

最安値価格帯は主に1本のみの販売。アルミ製、グリップはI型もT型もありましたが、I型が多いようです。売れ筋価格帯は2本セットのI型グリップが多く、軽量アルミ製の軽いものがよく売れていました。価格もお手頃なので初心者にもちょうど良いですね。


高級価格帯は売れ筋価格帯の8倍近い価格でしたが、登山用のハイブランド商品でカーボン製、折りたたみ式の商品が多く揃います。


この商品の比較ポイント

登山ストックをおすすめするにあたって比較したいポイントを4つ設定しました。グリップの形(I型・T型)と長さ、重量、素材の4つです。グリップの形や素材によっても長さや重量が変わってきますからチェックしてみてくださいね。


  • グリップの形
  • 長さ
  • 重量
  • 素材

今、編集部がおすすめする登山ストックはコレ!

まず最初に一番おすすめする登山ストックをご紹介します。初心者にとって登山ストックはあると便利なアイテムの1つです。こちらの商品は無駄な動きを軽減して疲れにくく、使いやすい機能と素材が魅力のストック。登山が初めての人にはとくにおすすめしたい商品です。


SINANO(シナノ)「Fast-130 カーボンW」


画像出典:Amazon
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  • グリップの形:I型
  • 長さ:105~130cm・収納時60cm
  • 重量:1本225g
  • 素材:カーボン・超軽量アルミ

振りやすくて疲れにくい素材と形状


この商品のおすすめポイントは、振りやすくて疲れにくい素材と形状です。その理由は重心の位置と素材にあります。重心はスティック上部の手元近くにあり、素材は上段に超軽量アルミ、中から下段にはカーボンを採用しています。


ストックの上部と下部で重さが違うため、軽い力でも振りやすくなり、余分な力を使わず体力の消耗も抑えます。素材を変えて先端を軽くすることにより、手元付近の重心を中心に振ることができて余分な力が要らなくなるというわけです。


山を登っていると、斜面の傾度や足場の変化によってストックの長さ調節をすることがあります。そんなときにもこのストックなら簡単に長さを変えることができるんです。やり方は固定されたレバーを解除して長さを変えたら再度ロックするだけ。通常のストックはクルクルと回してロックをしますが、レバー式なので素早く調節できるようになっています。握力がない人や疲れて力が入らないときなどでも簡単なので、初心者にもおすすめですよ。


日本のアウトドア総合ブランドmont-bell(モンベル)のストックおすすめ2選

続いておすすめしたい登山ストックはmont-bellの商品です。mont-bellはアウトドア総合ブランドで登山はもちろんキャンプやスキーなどさまざまなアウトドアグッズを扱う有名ブランド。使いやすさと品質にこだわった商品が多数販売されています。


そんなmont-bellの中からおすすめしたい登山ストックを2つご紹介します。1つはグリップの形にこだわったもの、もう1つは折りたたみ式でコンパクトに収納できる軽量タイプ。どちらも自信を持っておすすめできるアイテムです。


1.mont-bell「2wayグリップアンチショック」


画像出典:Amazon
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  • グリップの形:I型・T型
  • 長さ:80~120cm・収納時59cm
  • 重量:267g
  • 素材:7001超々ジュラルミン

I型とT型を合わせたハイブリッドグリップ


この登山ストックは、グリップをI型とT型2通りの使い方ができる商品です。I型もT型もそれぞれ利点がありおすすめの使用状況は異なりますが、そのどちらのメリットも取り入れることができる画期的なタイプ。登りではI型グリップ、下りではT型グリップを使うことにより足腰への負担が少なくなります。


2つのグリップの使い分けができる理由は、持ち手が2か所あり、シチュエーションに合わせて持つ位置を変えられるため。T型は上から持つので上の位置に、I型は横から持つのでT型の下に付いています。登りの際は推進力を必要とするため、少し短めに調節したI型の方が楽に使えます。


T型グリップにはナイロン製のストラップが付いていて、落としたりする心配もなく手の負担も軽減します。耐久性があり長さ調節も片手で可能。グリップの形状に迷う人はこちらの商品がおすすめです。


2.mont-bell「U.L.フォールディングポール 105」


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  • グリップの形:I型
  • 長さ:95~105cm・収納時33cm
  • 重量:145g
  • 素材:記載なし

折りたたみ式でコンパクトに収納できる


もう1つおすすめしたい商品は折りたたみ式の登山ストックです。グリップ付近にあるラチェットボタンのロックと解除により折りたたみが簡単にできるようになっています。シャフトを伸ばすと自動的にラチェットボタンがロックされて組み立てが完了、折りたたむときはラチェットボタンを押し込んでロックを解除すると完了です。


折りたたんだときの大きさは33cmとコンパクトで、邪魔になりません。軽量素材を使い、1本145gという超軽量を実現した、軽さとコンパクトさが特徴の登山ストックです。


グリップ部分は通常よりも2倍近く長めなので持つ場所を変えて微妙な長さ調節が可能、少しの長さ調節ならグリップを持つ位置を変えるだけでOK。持ち運びがしやすい登山ストックを探しているならこの商品がおすすめですよ。


日本の匠が作る老舗ブランドSINANOのストックおすすめ2選

次におすすめしたいのはSINANOの登山ストックです。最初に1つおすすめしましたが他にもおすすめしたいストックがあるので紹介していきましょう。


SINANOは大正8年にスキー用のポール作りから始まっています。スキーポールのシェアNo.1を獲得しただけではとどまらず、高齢者用の杖、ウォーキング用のポールなどを販売しているポールのスペシャリストです。そんなSINANOの登山ストックももちろん高品質。今回はとくに優れた2つを厳選しました。


1.SINANO「フォールダー FREE 125」


画像出典:Amazon
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  • グリップの形:I型
  • 長さ:110~125cm・収納時36cm
  • 重量:202g
  • 素材:カーボン

折りたためてコンパクト&カーボン素材


SINANOからも折りたたみ式の登山ストックが販売されています。こちらの商品はmont-bellのものより全体的に長めですが、収納時の長さは3cmしか変わらないためよりコンパクトに折りたたみが可能です。


素材はカーボン製で超軽量、重さの目安は缶コーヒー1つ程度と、その軽さが伺えます。しかも多層構造を採用して丈夫な加工がされているため、本格的な登山や雪山でも使用可能!15cmずつのサイズ調節はひねって調節するタイプで、登りと下りで高さを変えて使うことができます。


組み立てはロックボタンが金具にカチッとはまるまで引き出すだけ。白いガイドラインに従って引き出すだけでOKです。折りたたみはボタンを押し込むだけでコンパクトになる仕組み。本格的な登山の際もコンパクトに持ち歩ける登山ストックです。


2.SINANO「On Anise」


  • グリップの形:I型
  • 長さ:90~115cm・収納時55cm
  • 重量:1本235g
  • 素材:超軽量アルミ

かわいい色とデザインが魅力の女性用ストック


女性向けの登山ストックです。この商品の魅力はなんといってもその可愛さにあります。パープル・ピンク・オレンジと3色から選べてポール部分には花柄が。カラーによって花の配色が違う細かいところにもこだわっています。


グリップは発泡素材でできていて丸くてころんとした形状。指が当たる部分は手にフィットするように凹みがあり、持ちやすさと疲れにくさを実現しています。この丸いグリップは外すことができ、カメラの1脚や自撮り棒として使うこともできる、まさに女子仕様のストックなんです。


しかもこの登山ストック、グリップの色の変更とストラップの色の変更、名入れがオプションでできて自分仕様にカスタマイズすることもできます。オリジナリティー溢れる可愛いストックなら愛着がわきますね。


機能的で高品質!ドイツのポール専門メーカーLEKI(レキ)のストックおすすめ2選

続いておすすめする登山ストックはLEKIの商品です。LEKIはドイツのポール専門メーカー。スキーのポールを作り始めたのが1948年と歴史が長く、さまざまな素材や形状で開発を続けています。


LEKIの性能の良さはグリップにあります。商品ごとに最適なグリップの形状と素材を使い、負担を軽減して握りやすく軽いストックになっています。衝撃吸収機能や素早く長さ調節ができる機能などにこだわっていて、今回はその中から2つの商品を選びました。特徴や形状が違うので比較しながら検討してください。


1.LEKI「SPD2サーモライトDSS」


画像出典:Amazon
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  • グリップの形:エルゴンサーモコンパクト
  • 長さ:67~130cm
  • 重量:1組466g
  • 素材:アルミ

衝撃を吸収して自然な使い心地を実現


まずおすすめしたい登山ストックは、衝撃吸収に優れたこちらの商品です。グリップの形にエルゴンサーモコンパクトとありますが、これはLEKIのグリップの中でもグリップ部分が短く細いタイプのものを指します。


EVAという軽量素材を採用しクッション性と握り心地を良くして、ストラップは上の方向へ引かれたときに安全のために緩む仕組みのグリップです。また、衝撃を吸収するダイナミック・サスペンションシステムという衝撃吸収システムを搭載。衝撃を地面に近い位置で受け止め、手にかかる衝撃を遠い位置で吸収できます。


ワンタッチの操作でロックが可能なスピードロック機能、スキンストラップという速乾性に優れて薄くしなやかなストラップも付いています。LEKIの代表的なモデルであるこちらの商品は、使いやすくおすすめです。


2.LEKI「SPD2_ULマイクロDSS」


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  • グリップの形:エルゴムド
  • 長さ:58~111cm
  • 重量:247g
  • 素材:アルミ

上から握るだけで安定するグリップ


もう1つのおすすめストックは上から軽く握っただけでも安定した握り心地が特徴の商品。独特な曲線を描くT型のエムゴムドグリップを採用しています。シングルポールでも快適に使えるように人間工学に基づき、軽く握っただけでも手のひらの中でブレない安定性と軽さがおすすめポイントです。


こちらのポールにも衝撃吸収システムのダイナミック・サスペンションシステムを搭載。登山中はずっと手のひらで地面との衝撃を吸収することになるので、少しずつでも衝撃が和らぐと登山も快適ですね。


他にもさまざまな機能や特徴があります。スピードロックシステムで素早い長さ調節が可能で、素材は航空機などにも使われるアルミ製。グリップの形や使い道でお好みの方を選んでください。


アメリカ発!登山用品メーカーBlack Diamond(ブラックダイヤモンド)のストックおすすめ2選

最後におすすめするのはBlack Diamondの商品です。Black Diamondは1989年に「クライマーによるクライマーのためのブランド」として設立されました。信頼できる道具を作ることをモットーにして制作・開発し、クライミング、登山、スキー用品やアパレル製品も販売しているメーカーです。


今回おすすめする登山ストックは、女性用の軽量タイプで長さ調節が簡単にできるものと、折りたたみ式で長さ調節ができる3サイズ展開の商品の2つ。どちらも軽量で使いやすいと愛用する人が多いおすすめ商品です。


1.Black Diamond「W’sトレイル」


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  • グリップの形:I型
  • 長さ:62~125cm・収納時62cm
  • 重量:1組534g
  • 素材:記載なし

女性の体格に合わせたサイズ


Black Diamondでおすすめする1つめは、女性のための登山ストックです。女性向けにグリップが短く、ストラップが細くなっています。長さ調節も幅広く、重量も1組534gと軽量。


フリックロックプロという簡単な長さ調節機能が付いていて、女性でも力がいりません。ステンレス製のクランピングシステムで操作がしやすく、デュアルアクスルという2つの軸の構造なのでシャフトをしっかりと固定してくれる構造になっています。素材とアイデアでより使いやすく作られているストックですよ。


女性向けのモデルですが、大柄でない男性なら使える長さなので夫婦や家族で共有しても良いですね。通常より小さめで軽くて使いやすいタイプの登山ストックです。


2.Black Diamond「ディスタンスカーボンFLZ」


画像出典:Amazon
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  • グリップの形:ー
  • 長さ:95~110cm・収納時34cm
  • 重量:1組345g
  • 素材:カーボン

折りたたみで長さ調節ができる


もう1つのおすすめは折りたたみ式の登山ストックです。折りたたみ式ですが15cmごとに長さ調節ができる商品です。通常折りたたみ式は長さ調節ができないものが多いのですが、この商品は可能。少しでも快適に登山ができるようにとの思いで作られています。


サイズ展開は3種類で、比較項目で書いているサイズは一番小さいサイズ。他に105~125cm・収納時37cmのサイズ、120~140cm・収納時40cmのサイズがあるので身長に合わせて購入しましょう。


重さは小さいサイズから順に1組345g・355g・365gとわずか10gずつしか変わらない軽量タイプ。通気性の高いストラップが付いていて使いやすさを追及した登山ストックです。


登山ストックを購入時の気になる疑問・質問


登山ストックを購入するときに気になる疑問や質問を集めました。


Q1:なぜ登山するときにストックを使う必要があるの?


ストックがあると体の負担が軽減されるからです。階段を上がるときに手すりを使うと足が楽になるのと同じで、足場の悪い登山でバランスを保ったり体重や荷物の分量を分散してくれたりする役割があります。また、登りだけでなく下りでもバランスをとるのに重要な役目をはたしてくれますよ。


Q2:1本のものと2本のものの違いはなに?


1本は片手が空くので写真を撮ったりと軽い登山に向いていて、2本は登りの推進力にもなるので体力に自信がない人や本格的な登山に向いているという違いがあります。I型のグリップは2本でT型のグリップは1本で使用することが多いですが、はっきりと決まりがあるわけでもないので好きな使い方でOKです。


Q3:ストックの他に初心者が登山で必要なものは何?


よほど本格的でなければリュックの中に雨具やタオル、ビニール袋、水筒と軽食やおやつを用意していけばじゅうぶんです。服装は速乾性の高い下着やインナー、体温調節がしやすく軽いアウター、長袖の防寒着と手袋、帽子があればOKです。足元は登山靴がおすすめ。長い靴下と一緒に着用すると快適な登山を楽しむことができます。


初心者の場合、専門品はレンタルや代用品で済ませて、様子をみてから自分に合ったものを購入すると良いでしょう。


まとめ

登山用のストックは、同じように見えてもグリップの形状や素材、収納方法に大きな違いがあります。おすすめな選び方を確認し、まずは自分にはどんなストックが合うかを理解しましょう。


素材やグリップの形状、重さや収納方法などを考慮して、おすすめ商品の中から選んでみてくださいね。迷ったら一番おすすめするSINANOのストックをチェックして。どんな人にも使いやすく疲れにくいストックですよ。


ストックの買い替えを検討していた人も、これから登山を始めてみようと思っていた人も、「なぜ登山用ストックを使うのか」「登山に必要な物は何か」など基本的なことを押さえつつ、今回おすすめした9つの商品をチェックしてくださいね。


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