今買うべき「冷蔵庫のおすすめ13選」をお届けします!話を伺ったのは家電量販店に勤務する冷蔵庫のスペシャリスト、千住さん。千住さんいわく、1日に...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>まずは、ベストな冷蔵庫を選ぶための6つのポイントをチェックします。大きさ以外にも確認しておきたい点は意外とたくさんあるのですよ。
冷蔵庫を買う時に誰もがまず考えるのがその大きさです。「置き場所に合うサイズかどうか」は大事なチェックポイントですが、それ以上によく考えたいのが「容量は十分か」という点です。
そこで、次の計算式で家族の人数に合わせた冷蔵庫の容量を導き出してみましょう。
つまり、1人当たりの必要容量は70Lで、余裕を持たせて1人分多めに見積もり、さらに調味料などの常備分を100Lとして加えれば、暮らしに困らない冷蔵庫の大きさが導き出せるのです。
<具体例>
さらに、「買い物に行く頻度」によっても必要な容量は変わってきます。毎日買い物に行く人と数日分まとめ買いをする人では、一度の買い物で冷蔵庫にしまう食材の量に大きな差があるからです。
容量が足りないとせっかくまとめ買いして家事の時間を短縮したのに、冷蔵庫にしまうのに手間取ったり、奥の方にしまい忘れた食材を無駄にしてしまいがち。これではせっかくの努力が水の泡ですね。
そしてもうひとつ考慮したいのが「料理の頻度」です。とくに1人暮らしの場合、自炊する人は食材を入れる分大きめの冷蔵庫を選んでおくのがおすすめ。
具体例で紹介した240Lは自炊する人向けなので、外食派なら130〜200L程度でも大丈夫です。
家電製品は時代が下がるにつれて性能がどんどん良くなってきています。なかでも目を見張るのが、電気代が安くなった点。古い冷蔵庫を大切に使うよりも、新しくしてしまった方が結果的にお得になるということも少なくありません。
資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2017年夏版」によると、2007年の旧機種の年間電気代は15,228円、2016年の新機種の年間電気代は9,531円と5,697円も安くなっています。
これは高性能断熱材で庫内の温度を低く保ったり、インバータ制御でコンプレッサーやモーターの回転数を効率よくコントロールできるようになったためとのこと。年間の消費電力量は買う際に忘れずにチェックし、前述の「省エネ性能カタログ」で機種ごとの年間電気料金を調べれば完璧です。
節約できた分、家族で外食したり、高級スイーツをお取り寄せをしたりするのもいいですよね。
冷蔵庫の容量が決まったら、次にチェックすべきなのはドアの開き方です。実はこの点で失敗してしまう人が多く、冷蔵庫の使い勝手を下げる大きな原因になっています。
冷蔵庫の扉は「右開き」「左開き」「両開き」「観音開き(フレンチドア)」の4種類。
「右開き」は冷蔵庫の右に向かってドアが開くもの。開口部は左側です。このタイプは、右利きの人や冷蔵庫の右に壁がある場合、冷蔵庫の左にシンクがある場合に便利です(ドアが動線をふさがないため)。
反対に「左開き」は冷蔵庫の左に向かってドアが開くので、開口部は右側。左利きの人や冷蔵庫の左に壁がある場合、冷蔵庫の右にシンクがある場合に使い勝手が良くなります。
両開きは、左右どちらからでも開け閉めできるので、どこに置いても不便が生じません。冷蔵庫の置き場所が未定だったり、引越しが多い人におすすめです。
最近流行っているのが「観音開き(フレンチドア)」タイプ。ドアが2枚で左右に開くので、置き場所も選ばず冷蔵庫前のスペースが狭くても使いやすいのがメリットです。
おすすめの人 | メリット | デメリット | |
右開き | ・右利きの人 ・冷蔵庫の向かって右に壁がある ・冷蔵庫の向かって左にシンクがある | ・ドアポケットの収納が広い ・種類が豊富 | ・ドアが大きいので前にスペースが必要 ・冷気が逃げやすい |
左開き | ・左利きの人 ・冷蔵庫の向かって左に壁がある ・冷蔵庫の向かって右にシンクがある | ・ドアポケットの収納が広い | ・種類が少ない ・ドアが大きいので前にスペースが必要 ・冷気が逃げやすい |
両開き | ・置き場所が未定 ・引越しが多い人 | ・冷蔵庫の置き場所を選ばない ・キッチンからもリビングからも使いやすい | ・シャープ製品しかない |
フレンチドア | ・冷蔵庫前のスペースが狭い | ・開口部が狭いので節電できる ・ドアポケットの収納が細かく分かれていて便利 | ・ドアポケットに卵が入りきらない ・大きいものはドアを2枚開けて入れるから面倒 |
1930年に初の国産冷蔵庫が誕生してからおよそ90年。その間冷蔵庫は進化し続けて「そんなことまで!」と驚くような細かい機能が搭載されています。
例えば、
こうしたものはすでに当たり前になっていますね。他にも、
なくても困らないけれど、あったら便利な機能が搭載されるようになってきました。さらには、驚くようなこんな機能まで!
冷蔵庫の機能はこれ以上は出てこないんじゃないかという勢いです。
冷蔵庫は家電製品の中でも大きいので、キッチンやリビングで目立つ存在です。それだけにインテリアの印象を大きく左右します。
だからおしゃれかどうかも大事な判断ポイント。食器棚や電子レンジなどと色を揃えて統一感を出したり、あえて目立つ色にしてアクセントにしたりとインテリアに合わせて選ぶ楽しみがあります。
冷蔵庫単体ではおしゃれさというのはわかりにくいので、キッチンに置いた時の様子を想像して選ぶのがポイントです。お気に入りのデザインが見つかると、料理する楽しさもきっとアップしますね!
冷蔵庫の価格は容量によって大きく変わります。1人暮らし用の小型冷蔵庫なら、安いものでは2万円台で手に入りますし、5万円だせば高級ラインを買うことができます。
4人家族用の大型冷蔵庫では、最安値で7万円台、17万円以上出せば高性能の機種を買うことができます。もっと高価なものもあるのですが、外装の素材がグレードアップしただけで機能には差がないものが多いです。
単純に「高い=使いやすい」とはならないので、予算に余裕があってもじっくり吟味して暮らしにフィットするものを選びましょう。
【小型冷蔵庫(130~200L)】
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
2万台 | 3万~4万円 | 5万円以上 |
・2ドア ・右開き ・機能はシンプル | ・2ドア ・右開き ・容量が大きめ ・使いやすさがアップ | ・デザイン性が高い ・外装素材がグレードアップ ・こだわり機能付き |
【大型冷蔵庫(400~500L)】
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
7万~10万円 | 12万~15万円 | 17万円以上 |
・2~5ドアとさまざま ・左開き、両開き、フレンチドアも ・機能はシンプル | ・5~6ドア ・フレンチドアが主流 ・便利機能搭載 | ・最新型 ・5~6ドア ・フレンチドアが主流 ・外装素材のグレードが高い ・最新機能搭載 |
冷蔵庫はかつて「三種の神器」とも呼ばれた家電の代表格だけあってメーカー各社が扱っています。その中から代表的なメーカーをピックアップして紹介していきます。
日本を代表する家電メーカーのパナソニック。元は松下電器が「National」ブランドで販売していましたが、現在では社名もブランド名も「Panasonic」に統一されています。
冷蔵庫のシェアは国内NO.1(2015年)。「エコナビ」や「ナノイー」「微凍結パーシャル」機能が特徴です。
シャープペンシルを発明したのが社名の由来のシャープ。その特許を売って会社を立ち上げ、ラジオや日本初の電子レンジ、世界初のLSI式電卓を開発するなど電機メーカーとして発展してきました。
冷蔵庫のシェアは国内第2位(2015年)。両開きの「どっちもドア」や「プラズマクラスター」、アプリと連動した「食材スッキリナビ」機能が特徴です。
三菱グループに属する電機メーカー。家電をはじめ半導体、太陽光システム、人工衛星、防衛機器と幅広い製品を扱っています。
冷蔵庫のシェアは国内第4位(2015年)。「切れちゃう瞬冷凍」や「氷点下ストッカー」「スマート大容量」が人気の機能です。
日本最大の電機メーカーである日立。世界中に販売拠点を持つ多国籍企業でもあります。高い技術に定評があり「技術の日立」と言われているのは有名です。
冷蔵庫のシェアは国内第3位(2015年)。「真空チルド」や「新鮮スリープ野菜室」など食材を美味しく保存する機能で人気があります。
白物家電の世界シェアNO.1を誇る中国の家電メーカー。パナソニックの子会社となった三洋電機の白物家電事業の売却先としても知られています。
日本の冷蔵庫が付加価値が豊富なのに比べ、食品を冷やすというシンプルな機能で勝負し、安価な点で世界的に人気になっています。
ここからは容量別におすすめの商品を紹介していきます。最初に紹介するのは2人暮らしや新婚さんにぴったりな400~499Lサイズ。家族が増えても対応できる少し大きめをピックアップしました。
2人暮らしなら310Lが容量の目安ですが、こちらはたっぷり485L。家族が増えても料理をよくする家庭でもばっちり対応できます。
シャープの自慢機能「プラズマクラスター」で庫内の菌やニオイを退治。ガラスの棚は汚れがついてもお手入れがかんたんです。
そしてその棚は9通りにも動かしてアレンジできるので、毎日変わる食材を上手にしまえます。ドアポケットの高さが調節できる点もスペースの有効活用に役立ちますよ。
カラーはサテンブラウンとグラデーションレッドの2色。ガラスドアの輝きがラグジュアリー感を放っています。
2016年発売の旧型ながらコスパの良さで人気です。
三菱が得意とする冷凍技術を生かした「切れちゃう瞬冷凍」機能が便利。肉や魚は小分けにして冷凍し、解凍してから使うのが当たり前でしたがその手間が不要に!お弁当作りが飛躍的に楽になったと主婦から絶賛されています。
もちろん通常の冷凍室もあるので、アイスや氷の保存も心配いりません。
野菜室は一番下になるので、真ん中に慣れた人は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
冷蔵庫選びをする時に野菜室の位置は気になりますよね。1日平均12回も出し入れするそうだから、真ん中にあれば腰への負担も少なくて済みます。「野菜をよく調理するようになった」と評判も上々です。
また、冷凍機能にも技ありで、食品へのいやな霜付きを抑える機能を搭載。ベチャベチャになったり、栄養や水分が抜けてしまうのを防ぐので美味しさが長持ちします。
左開きもあるので、利き手や置き場所によって選べるのがうれしい点です。
「エコナビ」はドアの開閉や冷蔵庫付近の明るさを感知して、庫内の温度を食材への影響がない範囲で上げて省エネを図る機能。家族が外出したり寝静まったと判断すれば、自動で節電してくれます。
また、一番使いにくい最上段の奥にコンプレッサーを置いたので、野菜室と冷凍室の奥行きを広々確保。外から見る以上にたっぷり入ります。
もうひとつ、熱々のご飯をラップに包んで冷まさずに冷凍できる「新鮮凍結ルーム」は、美味しさの点でも時短の点でも重宝しますよ。
幅60cmのスリムタイプでたっぷり410Lの冷蔵庫です。置くスペースが狭めだけれどたっぷり容量の冷蔵庫が欲しいという願いを叶えてくれます。
東芝のセールスポイントの一つ、野菜室が真ん中なのも見逃せません。一度使ったら元には戻れないくらい便利と評価の高い仕様です。
また、冷媒と断熱材発泡剤にフロンを使用しておらず環境にも配慮しています。カラーはピンクゴールド。キッチンを上品に明るくしてくれます。
4人家族の容量目安は450Lですが、食べ盛りのお子さんがいたり、夫婦で料理好きだったりするなら500L以上の冷蔵庫を選ぶのもおすすめです。夏にはたっぷり飲み物も冷やせて便利さを実感できます。
まず目を引かれるのがデザインの美しさ。透明感のある輝きを放つダイヤモンドミラーを採用した素材で、とてもラグジュアリーな雰囲気をまとっています。モノトーンやシルバーで統一したキッチンに映えますね。
まるで鏡で、ふとした時に姿が映るので、料理する姿勢もシャンとするかもしれません!
機能面ではチルドルームが2段になっていて使いやすかったり、「解凍モード」を使えば冷凍させたものが30分ほどで切れるようになるのも便利。もちろん東芝製だから野菜室は真ん中です。
幅65cmのスリム設計も自慢で、置き場所に悩む人にぜひおすすめです。
冷蔵庫をスリムにするのは幅だけではなく奥行きがあったか!と気付かせてくれるのがこちらの冷蔵庫。食器棚とラインをそろえて配置できたり、シンクと冷蔵庫の間を広く取れたりとキッチンの使い勝手が良くなります。
100%全開する野菜室と冷凍室の「ワンダフルオープン機能」もフル活用できますよ。
また、-3℃で保存する「微凍結パーシャル」機能は、食品を完全に凍らせないから細胞を壊さないまま美味しく保存できる優れもの。おろした生姜やにんにく、大根などを微凍結しておくと、スプーンでサクッとすくえるから少量ほしい時に助かります。
インスタグラムにたくさんアップされているのがこちら日立の冷蔵庫。クリスタルミラー仕上げのラグジュアリーモデルが人気の秘密です。
その名に違わずまるで鏡のようで、キッチンに置くとリビングが映ったり外の景色が映ったりして部屋を広く感じさせてくれます。
機能面も「真空チルドルーム」「新鮮スリープ野菜室」「デリシャス冷凍」と充実。
下段冷凍室と野菜室は軽くタッチするだけの電動引き出しです。野菜室が一番下にあっても開けるのがずいぶん楽になりますね。お子さん対策として機能をオフにすることもできます。
容量は600Lと6人家族でも余裕の大きさ。その割に幅は約69cmとスリムなボディです。
そして注目したいのはそのカラー。ロイヤルウッドと名付けられた色は、冷蔵庫には珍しい木目調です。ウッディモダンなインテリアによく似合います。
また、三菱だけの冷凍技術「切れちゃう瞬冷凍」や保存中に栄養素が増える「朝どれ野菜室」と機能面でも死角はなし。新居への引越しや結婚祝いなど特別なタイミングで手に入れたい憧れモデルです。
1人暮らしをサポートしてくれる小型冷蔵庫は、割り切ってリーズナブルなものを選ぶもよし、大型冷蔵庫並みの機能を求めるのもよしで、好みによって選択の幅が広がります。
高さ約86cmの2ドアで、上に電子レンジを置いて使うとちょうどいい高さになる冷蔵庫です。1人暮らしに欠かせない家電2つが幅を取ることなく置けて便利ですね。耐熱天板になっているので熱対策もばっちりです。
安価モデルなので「使い勝手も性能も最高!」とはなりませんが、必要十分の実力を持った冷蔵庫として評価は上々。事務所や仕事部屋の飲み物専用冷蔵庫として使っている人も多いようです。
三菱の2ドア小型冷蔵庫です。136Lと1人暮らしで自炊はあまりしない人なら十分なサイズ。静音設計だからワンルームでもモーター音が生活の邪魔をしません。
天板は電子レンジが置ける耐熱設計、ドアポケットは500mlのペットボトルが入るなど便利に作られています。仕切り棚も付いているので、狭いながらも庫内のスペースを有効活用できます。
小型冷蔵庫でもしっかりしたものが欲しいという人におすすめできる1台です。
飲み物専用や寝室用として小型の1ドア冷蔵庫はニーズがあります。メイン冷蔵庫がいっぱいになってしまった時のサブとしても活躍してくれそうです。
1ドア小型冷蔵庫は飲み物専用にちょうどいいサイズ。このモデルはドアポケットに2Lペットボトルが3本入るので便利です。
庫内は5段階に変えられる高さ調節トレイで、入れるものに合わせて細かく仕切ることができます。缶飲料や500mlペットボトル、ちょっとしたスイーツなども保存できるから、職場に置く冷蔵庫としても良さそうです。
小型冷蔵庫ながらノンフロンと環境にも配慮したモデルです。ドアポケットは2段に分かれて下には牛乳も収納できます。
また、静かなのも特徴で、寝室に置いても睡眠を邪魔しないと好評。氷も作れるので不便を感じずに使うことができそうです。
お目当ての冷蔵庫がみつかった人もみつからなかった人も、買う時の気になる疑問についてここで解消しておきましょう!
「直冷式」とは冷蔵庫の冷やし方を表す言葉です。冷蔵庫の天井や壁などに冷却機を設置し、冷気の対流によって庫内を直接冷やす方法です。冷蔵、冷凍用にそれぞれ冷却機があるので冷えやすく、とくにフリージングには適しています。
弱点は、冷蔵庫を開け閉めするたびに入る空気によって冷却機に霜がついてしまうこと。日本は湿度が高いのでよけいに霜が付きやすいのです。
この霜は定期的に取り除かないと庫内をどんどん浸食していきます。霜取り作業はとても面倒で、庫内の食品をすべて出して電源を切り、溶けやすくしながら霜を剥がしていかなければいけません。
小型サイズの冷蔵庫は直冷式が多いので、霜取りの手間を避けたい場合は「自動霜取り機能」がついたものを選ぶようにしましょう。
一方「間冷式」は、奥に設置した冷却機から出る冷気をファンで送って庫内を冷やす方法です。最近の大型冷蔵庫はこちらが主流で、しかも霜取りは自動で行われるので面倒な手間はかかりません。
冷蔵庫を買い替える時、冷蔵庫の値段だけを考えていると意外な出費に慌てる可能性が大きいです。なぜかと言えば、家電リサイクル法によって古い冷蔵庫を処分する費用が発生するからです。
処分は家電量販店にも依頼できますが、リサイクル料金はメーカーごと、収集・運搬費用は小売業者ごとに異なるので注意が必要です。
<処分にかかる費用例>
自分で運べるならば「家電リサイクル券」を購入して指定処理場に持ち込む方法もあります。
上でもお話ししたように、冷蔵庫を買い替える時には古い冷蔵庫の処分方法も考えなければいけません。
その方法はいくつかあるので、自分に合うものはどれか検討しておきましょう。
おすすめなのは1・2・3です。4や5は冷蔵庫を自分で運ぶ必要があるし、6は無料といいつつお金を取られてしまうトラブルも発生しがち。適正な費用を払って正しく処分した方が気持ちもいいですよね。
家電の中で冷蔵庫の平均寿命は長く、15年~20年は持つと言われています。しかし実際には10年ほどで買い替える人が多いようです。
これは、新製品にした方が電気代の節約になると買い替えが推進されていることもあるのですが、冷蔵庫に設けられている「補修用性能部品の保有期間」が9年という点も関係しています。
「補修用性能部品の保有期間」とは、平たく言えば「修理できる部品を保存している期間」のこと。冷蔵庫の場合、製品が製造中止になってから9年以上経つと、部品がなくて修理できない可能性も出てくるのです。
昨年買ったモデルが翌年には生産終了となっていることは多々あるので、10年を目安に買い替え時期を設定しておくと慌てずに済みそうです。
最新式の大型冷蔵庫は憧れの対象。でも買った冷蔵庫が大きすぎて家に入らないなんてことも意外と起きています。
一戸建てなら掃き出し窓等、経路は確保しやすいものの、マンションや2階リビングだとエレベーターや階段、玄関をクリアしないと搬入できません。吟味を重ねて選んだ冷蔵庫がそうなってしまったら泣くに泣けないですよね。
そうならないための搬入経路は「本体寸法+10cm」が最低条件だといわれています。あくまで目安で状況によってはこれでも無理な場合があるので、不安な時はあらかじめ見積もりをお願いすることもできるそう。
また、人の力では無理な場合のクレーンを使った搬入方法は2〜3万円の費用がかかります。予想外の出費を避けるためにも事前の下調べはマストですね。
冷蔵庫販売のスペシャリストである千住さんからレクチャーしてもらった情報をもとに、おすすめの冷蔵庫13選をお伝えしました。
最近の冷蔵庫は「冷やす」機能はとっくにクリアしていて、細かな付加価値で各社勝負しています。
冷凍技術が売りの三菱、スリム設計と真ん中野菜室が自慢の東芝、圧倒的な安さのハイアールなどメーカーの特徴で選ぶのも良し。見た目の高級感やおしゃれさで満足感を得るのも良しです。
そうそう買い替えない冷蔵庫ですから、大いに迷って吟味してコレ!という1台を見つけてください。この記事が少しでもそのお役に立てたらうれしいです。