水槽用のスポンジフィルターは大切な魚を守るための重要アイテム。
スポンジフィルター選びはむずかしいと思っている人も多いかもしれませんが、初心者でもわかりやすいスポンジフィルターの選び方とおすすめ9選をご紹介します。
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
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水槽の水をきれいにすることで、水槽内の環境を良くしたり、見た目の清潔さもアップします。スポンジフィルター選びは難しいと思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
初心者だからこそ使ってほしいアイテムです。この記事では、水量や設置方法別におすすめのスポンジフィルターを大公開します。
水槽の掃除がマメにできないという人にもおすすめの商品があるので、ぜひチェックしてみてください。
ママアイテム編集部
シンプルな仕組みで初心者でも使用しやすいスポンジフィルター。しかし、選び方を間違えると魚に悪影響を与えることになってしまいます。
下記の4つのポイントをしっかり押さえて選ぶことが大切です。
スポンジフィルターは、水槽の大きさに合っていなければ最大の機能を発揮しません。水槽が大きければ、スポンジフィルターもそれに対応した大きなサイズを購入するのが重要。
各製品には「適応水槽(水量)」といった表記が必ずあるので、それを目安にすると最適の製品が購入できますよ。単独のスポンジフィルターの対応能力は「~60cm」までの製品がほとんど。そのため、大きめの水槽に使用するときは小さい適応水量のものを複数組み合わせたり、外部フィルターの補助フィルターとして利用したりすることがおすすめです。
スポンジフィルターは水槽内の環境を向上させるために大切なものですが、サイズがあまりにも大きすぎると景観を損なってしまうことも。
スポンジフィルターと水槽内の景観のバランスが重要なポイントです。水槽内に設置するため、スポンジフィルターは目立ちます。特に水草を入れるなどレイアウトを重視した水槽の場合はスポンジの存在が目立ちすぎてしまうこともあるので、サイズには注意しましょう。
スポンジフィルターには大きく分類すると、下記の3つの設置方法があります。
水槽の大きさや水槽を外から見た場合のバランスなどを考慮して設置タイプを選びましょう。
飼育したい魚の種類によって選べるスポンジは異なります。対象魚類に合っていない製品を使用すると、魚が吸い込まれてしまうことも。
スポンジフィルターは水流が起こりにくい構造なので、一般的にはグッピーなど繁殖力が強い魚類の飼育に向いているという特徴があります。製品によっては、「金魚用」など種類を特定しているものもあるので、自分が飼育している、またはこれから飼育しようと思っている魚類に合ったスポンジフィルターを購入しましょう。
下記の5点のポイントを比較しながら、おすすめの水槽用スポンジフィルターを厳選しました。
コンパクトなのに大容量に対応するおすすめスポンジフィルターを紹介します。
人気のあるLSS社製で、性能の高さで定評があるスポンジフィルター。スタンダードな据え置き型で、操作が簡単です。スポンジフィルターの性質である「簡単」を体現した製品でありながら、ろ過器の補助としても利用できるところが◎。
多くのスポンジフィルターが60リットル以下の小型水槽での利用を基準として製造されている中、この「LS-100S」は対応水槽容量が100リットルと大容量です。さらに100リットル対応にもかかわらず、サイズは60リットル対応の「60S」とそれほど大きく変わらないのがおすすめポイント。オプションで水流発生ができるノズルも取付可能です。
ツインタイプとはスポンジがもともと2個ついているフィルター。メンテナンスを定期的にできないことがある人にもおすすめの商品です。
テトラ ブリラントスーパーフィルターのツインバージョン。75リットルまで対応可能で、テトラツインタイプの最上位機種です。スポンジが2個ついているため交互に洗浄することができ、ろ過バクテリアの維持が簡単にできるところが特徴。万が一メンテナンスを忘れても、片方が機能しているので安心です。
パイプなどのプラスチック部分が緑なので水草などに馴染み、景観を損ないにくいのもおすすめポイント。吐出口から出る泡は細かく、音も静かです。エビと他の魚類を一緒に飼育する場合、スポンジの溝がエビの良い隠れ家になって、繁殖率もアップしますよ。
海水魚から食用魚まで幅広い魚類に使用できる高性能スポンジフィルター。ゴミをしっかり吸着し、メンテナンスにも手間がかからない商品です。
LSSの「LS-70」はNanoスポンジフィルターシリーズの商品。名前の通り「Nanoスポンジ」を採用しているところが特徴。スポンジの穴がとても小さい多孔質構造なので、バクテリアなどの水質浄化生物の繁殖面積を最大効率にすることができます。Nanoスポンジは繰り返し使え、手入れも飼育水などに取ってスポンジを軽く絞るだけと簡単です。
水槽の景観に影響を与えないためには、コンパクトが一番。小さな水槽でも違和感のない商品を集めました。
スポンジフィルターといえば、テトラ、LSS、懐古堂の三社がほとんどを占めている現状。中国系など海外メーカーの商品はたくさん販売されていますが、国内メーカーではこれらの3社がメインになります。そんな国内メーカー市場の中で、メインではなくても良い製品を販売しているメーカーが「ニチドウ」です。
「コネクト・スポンジフィルター」は、コンパクトタイプで設置する形式を選ぶことができるというのが特徴。下記の2種類の設置方法から選択することができます。
L-スタイルにするには、スポンジのついているパイルを抜いて、角度を変えてからつなぎ直すだけ。エサの食べ残しやフンが多い時におすすめの設置方法です。水槽内の状況によって設置方法が選べるのが良いですね。
テトラ社製品のなかでは定番の人気商品である「ブリラントフィルター」。水槽内にほどよい水流を作ることによって、酸素を効果的に補給する商品です。スポンジの穴が小さく小さな魚を吸い込むこともないので、稚魚の孵化や育成にも向いています。機能性を重視したシンプルなデザインなので、水槽内で目立つこともなく景観を壊しにくいのも良いですね。コンパクトさを狙った商品ではないにもかかわらず、その小さなボディに十分な性能を備えたおすすめ商品です。
スポンジフィルターの定番のメーカーであるLSS社のなかでは比較的新しい「LS-13L」。水槽のコーナーに設置するための形で作られれている商品です。扇型のスポンジが水槽の角にピタリとはまり、大きさもコンパクトなので、存在感があまりないのが良いところ。シンプルで目立たないスポンジフィルターです。
金魚の水槽に設置するスポンジフィルターを探している方には、金魚関連の老舗の商品をおすすめします。
金魚の飼育に特化したスポンジフィルター。金魚の飼育・販売の老舗店が作ったオリジナル商品です。
懐古堂の製品はすべて金魚用飼育に適した粗さのスポンジを使っています。そのため、小さな魚や稚魚は水と一緒に吸い込まれてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。
ろ過性能を向上したい人は、外部取り付け型スポンジフィルターがおすすめです。
外部フィルターに取り付けるスポンジフィルター。通常外部フィルターにはオリジナルのスポンジが付属されていますが、水槽の環境にイマイチ合っていない、またはカスタマイズしたいという声を聞くことも。そんな人におすすめなのが、この「LS-MiniB」です。基本的にはエーハイム社の外部フィルター用ですが、他社の商品でも使用可能。LSSシリーズの中で多目的に使えることがおすすめポイントです。
エーハイム社が自社向けに開発した、外部フィルターに取り付けるスポンジフィルター。他社外部フィルターにも対応可能な商品です。
スポンジ部分にろ過バクテリアがコロニーを作る生物ろ過と、ごみ取りの物理ろ過が同時に働いて水質を安定させます。
スポンジフィルターは水槽環境を良くするための必須アイテム。すべての疑問を解消してから購入しましょう。
水槽に対して飼育している魚が多すぎたり少なすぎたりせず、適度な大きさのフィルターであればバクテリアは初心者でも定着させることができます。スポンジの大きさを把握するのが難しいことから、スポンジフィルターは初心者には難しいといわれています。
しかし、フィルターの扱い自体はスポンジフィルターが一番簡単で、バクテリアもちゃんとつくものなので、初心者こそスポンジフィルターを試してみることをおすすめします。
初心者や中級者の場合は環境や機器の仕組みへの理解が完全でない場合も多いため、市販品を買った方が無難です。
アクアリウム上級者の中にはスポンジフィルターを自作している人や、市販品を改造している人も多いです。それは、上級者が水槽の環境からフィルターの仕組みまで熟知しているから。初心者には少し難しいところもあるでしょう。
エアポンプからスポンジにエアを送り込み、上昇する水流を発生させ、その水流を受けてスポンジに水がしみこみ、それに伴い不純物のろ過(物理ろ過)を行うという仕組みです。この動きを続けるなかでバクテリアの発生を促し、生物的なろ過が行われます。これを生物ろ過といいます。
水槽の水を利用してもみ洗いします。このとき水道水を使わないようにしましょう。生物ろ過を行うバクテリアを死滅させてしまう原因になります。
掃除頻度は1週間~1か月に一度がおすすめです。
原因はさまざまなので、エアが下がった原因をチェックし改善していきましょう。
まず、よくある原因がスポンジもしくはエア吐出部の目詰まり。この場合は、スポンジを水槽の水でもみ洗いしてきれいにしましょう。エアの場合はスポンジを外して出口をふさぎ、中に詰まったものを吐きださせると良いです。
それでも直らない場合は、エアポンプ自体の不具合の可能性も。ポンプ修理やポンプ自体の買い替えが必要です。
スポンジフィルターは大切な金魚やエビ、また稚魚の飼育などに欠かせないアイテム。水槽内の環境をよくするだけでなく、見た目の景観も良くするという効果もあります。初心者でも扱いやすいので、ぜひ設置してみましょう。