アウトドアで、非日常感をあじわうのに一役買ってくれるアウトドアナイフ。あこがれる人も少なくないのでは?自分にぴったりのナイフを見つければ、もっとアウトドアでした...
アウトドアで、非日常感をあじわうのに一役買ってくれるアウトドアナイフ。あこがれる人も少なくないのでは?
自分にぴったりのナイフを見つければ、もっとアウトドアでしたいこともできることも増えるはず。
そこで今回は、ナイフの専門家もおすすめのアウトドアナイフ10種類と、アウトドアナイフの選び方や素材についても紹介します.。
もっとアウトドアが楽しめるようになること間違いなしですよ!
ママアイテム編集部
アウトドアではなるべく装備は軽くしたいもの。不必要なものまで持っていきたくありませんよね。さまざまな場面で必要になるナイフも厳選する必要があります。本当にアウトドアで必要なナイフの選び方も5つ厳選しました。
一口でアウトドアナイフといっても、使うシーンは人それぞれですよね。キャンプで調理をするときに使うのか、外で枝や薪を切断する必要があるのか、それとも登山やロッククライミングなどの際に必要なのか…。
数多くのアウトドアナイフがありますが、一つ一つに得手・不得手があり、それぞれ適した利用シーンがあります。たとえば、薪割りをするには丈夫なフルタング、海で使うならH-1鋼製のものなどを選びましょう。
何をするためにナイフが必要なのかを、しっかり確認しておく必要があります。
アウトドアナイフの種類は大きく分けて、シースナイフ、フォールディングナイフ、フォールディングナイフの3つ。それぞれに特徴があるので、特徴を理解したうえでのナイフ選びが必要になります。それぞれの特徴は以下の通りです。
シースナイフ | フォールディングナイフ | ツールナイフ | |
---|---|---|---|
メリット | ・刃渡りが長く、頑丈。 ・固いものを切ることができる。 | ・折りたたむことができるのでコンパクト。 ・携帯しやすい。 | ・必要な機能が満載。 ・荷物が少なくて済む。 |
デメリット | 折りたたむことができない。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 |
バトニングは、割りたい薪にナイフを食い込ませた上で、ナイフの上から別の薪を打ち付けて薪を割る方法です。この方法で薪を割るときに使えるのが、フルタングなのです。フルタングは、柄の部分まで刃が貫通しています。
包丁のようにナイフ全体が継ぎ目なく一つの刃になっているので、他のタイプのナイフに比べてとても頑丈。ナイフ自体を叩きつけてナタのように使っても壊れにくく、アウトドアで薪割りをしたいという人には必要不可欠です。
アウトドアナイフの素材として代表的なのは、カーボンスチール、ステンレス、モリブデン鋼、青紙鋼、H-1鋼の5つです。それぞれの特徴をチェックしておき、商品を選ぶときの判断材料にしましょう。
シースナイフ | フォールディングナイフ | ツールナイフ | |
---|---|---|---|
メリット | ・刃渡りが長く、頑丈。 ・固いものを切ることができる。 | ・折りたたむことができるのでコンパクト。 ・携帯しやすい。 | ・必要な機能が満載。 ・荷物が少なくて済む。 |
デメリット | 折りたたむことができない。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 |
アウトドアナイフのおおよその相場を知っておきましょう。価格帯によって、商品に特徴があります。
シースナイフ | フォールディングナイフ | ツールナイフ | |
---|---|---|---|
メリット | ・刃渡りが長く、頑丈。 ・固いものを切ることができる。 | ・折りたたむことができるのでコンパクト。 ・携帯しやすい。 | ・必要な機能が満載。 ・荷物が少なくて済む。 |
デメリット | 折りたたむことができない。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 | 頑丈さはシースナイフには劣る。 |
国内外を問わず、たくさんのアウトドアメーカーやブランドがあります。今回おすすめするのは、アウトドアナイフで有名な3つのメーカー。それぞれに特徴があるので、商品を選ぶときに参考にしてください。
マルチツールが世界的に有名な、スイスに本社を構えるVICTORINOX。1884年からナイフの専門店として開業しており、今ではマルチツールはもちろん、ナイフや時計、フレグランスまで扱っています。
機能的で無駄のないデザイン、高級感あふれるフォルムはすべての製品に通じており、多くのファンを生み出しています。
モーラナイフは、スウェーデンを代表するナイフブランドです。作業をいかに効率的に行えるかを追求したナイフ作りが原点になっていて、その製品は「世界一の実用ナイフ」ともいわれるほど。
スウェーデン王室御用達の認定を受けている、老舗ブランドでもあります。
「肥後守」を名乗るナイフを、100年以上の間作り続けているのが永尾駒製作所。今では肥後守ナイフを作れるのは、この製作所だけです。伝統的なモチーフと繊細な作り、そして抜群の切れ味が特徴です。
職人技を垣間見ることのできる商品のラインナップになっています。
商品を比較するときに参考にしていただきたいポイントは、重さ、全長、刃渡りです。使うシーンやサイズ感を確認して、自分にとって使いやすく、使うシーンにぴったりのものを見つけましょう。
数多くのアウトドアナイフの中で、もっともおすすめなのがこちらのナイフ。基本のナイフともいわれていて、アウトドアの初心者にもおすすめです。こちらの商品の魅力を、余すことなくお伝えします。
VICTORINOXが得意とするマルチツールの、ハントマン。ナイフとしてのラージブレード、スモールブレードだけではなく、のこぎりやはさみなど、一連の刃物が装備されています。
またそれだけではなく、マイナスドライバー(大小)、せん抜き、缶切り、ワイヤーストリッパー、穴あけパンチ、ソーイングアイ(糸穴)、キーリング、ピンセット、ツースピック、マルチフックと、とにかく多機能。
手に収まるサイズなので、薪を切ったりすることは難しいですが、アウトドアで必要な刃物とツールはほぼ揃っています。1度アウトドアに持って行った人は、「ハントマンがないと不安になる」というほどです。
そしてハントマンは、日常生活やちょっとした旅行でも使っている人が多いのも特徴です。VICTORINOXの特徴である十字のロゴと、真っ赤なカバーの洗練されたデザインのためかもしれません。
アウトドアでも日常のちょっとした時にも使える、オシャレなアウトドアナイフ兼マルチツールのハントマン。持っていて損はありませんね。アウトドア初心者の人にも、あまり大きいナイフはいらないという人にもおすすめです。
シースナイフは折りたたむことこそできませんが、その刃渡りの長さや丈夫さから、アウトドアでも「大きいものを切る必要がある」「切るのに力が必要」といった場面で大活躍するナイフです。
そんな場面でナイフが使いたい人におすすめのシースナイフを3つ選びました。使用例も紹介しているので、自分に合ったアウトドアナイフ選びの参考にしてみてください。
買った人から「使いやすい」「切れ味が抜群!」との声が絶えない、人気のナイフ。シースナイフタイプで、モーラナイフ本社があるスウェーデンで「ナイフ」といえば、多くの人がこのナイフを思い浮かべるといいます。
握りやすいグリップと、よく切れる鋼製の刃で構成されていて使いやすく頑丈。切れ味も申し分ありません。キャンプやブッシュクラフトなどのアウトドアでは、これ1本あれば事足りるという評価もされているほど。
また、ちょうどいいサイズ感と重量から、初心者がナイフに慣れるのにもおすすめです。まずはこの1本を手に入れて、「これより刃渡りが長い方が」「もっと軽い方が」と他のナイフを検討してもよさそうですね。
アメリカで人気のハンター用アパレルメーカーMossy Oakのナイフのセットです。やはりアパレルメーカーというだけあってデザインも美しく、アウトドアで使うだけでなく、観賞用に買う人もいるとか。
もちろん優れているのはデザインだけではなく、機能性も抜群。持ち手部分は革で掴みやすく、ナイフ自体もフルタング構造のためとても丈夫です。薪割り(バトニング)をするという人にもお勧めできるナイフですね。
大きなナイフは薪割りに、小さい方のナイフは枝を切ったり食べ物を切ったりするのにも使えそうです。2つ揃えてアウトドアで使うもよし、別々にシーンごとに使うもよしのオールラウンダーのナイフです。
デザインの美しさと切れ味の良さで人気の、COLUMBIA KNIFE。こちらの商品も、デザインに一目惚れして購入した人が実際に使ってみて、その切れ味の良さにさらに惚れ込むことがあるようです。
フルタング構造のため丈夫ですし、持ち手部分も指にフィットしやすい形になっているので力が必要になる場面でも使いやすくなっています。刃の部分もステンレスなので、使う場所を選びません。
アウトドアにはもちろん、実際に猟で使っている人が多いのもうなずけますね。また、その切れ味の良さと使い勝手のよさから、家庭で大きな肉を捌く場合などにも重宝されているようです。
折りたたむことができるので、携帯しやすいのがフォールディングナイフです。重たい荷物を持ちたくない女性や、軽装でのブッシュクラフトや、登山などにはもってこいのアウトドアナイフですね。
フォールディングナイフで人気を二分するナイフを選びました。サイズや重さだけでなく、素材やデザインの違いにも注目してみてください。
フランス生まれのOPINELで、創業以来デザインが変わっていないといわれているロングセラーのナイフです。そんなナイフのデザインは、まるでワインのコルクのようで、キッチンにもなじむかわいらしさ。
優れたデザインにも一役かっている持ち手の部分は、木製。木は使えば使うほど手に馴染むので、使っているうちにどんどん使いやすくなります。初心者向けともいわれているアウトドアナイフで、使いやすさはお墨付きです。
加えて、ステンレス製の刃はお手入れもとくに必要なく、手軽に使うことができますね。使われているシーンとしては、キャンプのほかに家庭での料理や、野菜の収穫などに使っている人が多いようです。
「パンツのポケットに入れていても気にならない」という声もあるほど、とてもコンパクトなナイフ。デザインは武骨でしっかりしており、いかにもアウトドアといった様子ですが、手のひらサイズなのでかわいらしさも感じます。
また、木製で手に馴染みやすい持ち手に、小さい割に適度に感じる重量を気に入っている人も多いようです。「ライナーロック方式」というナイフのタイプで、刃を出すときには多少コツが必要ですが、慣れれば瞬時に出すことができます。
こちらのナイフもステンレスで、錆びを防ぐお手入れがとくに必要ないことも魅力です。コンパクトさと切れ味の良さから、非常用の持ち出し袋に入れる人も最近では増えてきています。
持ち物はなるべく少なくして身軽にでかけたいアウトドア。「いろいろ持っていきたいけど持っていけない!」と思っている人におすすめなのが、アウトドアナイフだけじゃなくさまざまなツールが付属しているマルチツールです。
便利な機能がたくさんついているので、アウトドアだけじゃなく家庭で使うのにも最適。自分にぴったりの機能が付いたものを選びましょう。
アメリカでもトップクラスのマルチツールメーカーLETHERMAN。WINGMANは、ステンレス製のシンプルなデザインで手のひらサイズ。広げるとその名の通り、まるで翼が広がったような形になります。
14種類の機能を備えていて、2種類のナイフとカッターをはじめ、ハサミ・2種類のラジオペンチ・缶切り・栓抜き・ヤスリ・ドライバー2種類・定規・パッキングオープナー・ワイヤーストリッパーとしての役割をこなしてくれます。
使ってみて「工具と文具がまざったような感じ」という人もいて、アウトドアでフルに活用することができるのはもちろん、事務仕事の時にもさっと取り出せて使い勝手がいいようです。
大小のナイフと3種類のドライバー・ 栓抜き・缶切り・パワーペンチ・ワイヤーカッター・ハサミ・ワイヤーストリッパー・ニードルノーズペンチ・ノコギリの13種類の機能を備えたマルチツール。
キャンプや登山など、アウトドアで使えることはもちろん、日常生活でも幅広く使うことができます。持ち手の部分は持ちやすいように滑り止めのラバー加工がされており、力が必要な作業でも安心して使えますね。
耐久性も優れていて、ガンガン使いたい人にもおすすめです。また、使いやすさだけではなくデザインも人気の理由。本体全体が黒いマットな仕上がりになっているのが珍しく、目を引きます。
アウトドアナイフは海外製のものだけではありません。日本製のアウトドアナイフは品質が良いものばかり。伝統的な職人芸を見ることができるナイフや、丈夫さと切れ味を両方兼ね備えたナイフも。
そんな日本製のアウトドアナイフの中でも、人気の商品があります。タイプも刃の素材も異なる2種類のナイフを見比べてみて下さい。
職人が一つ一つ仕上げている、伝統的な肥後守ナイフのフォールディングタイプ。こちらは割り込みナイフといって、刃の部分は鋼を青紙鋼で挟んでいる形状になっています。青紙鋼は丈夫さと切れ味の良さが特徴。
サイズも3種類から選ぶことができるので、アウトドアのさまざまな場面で活躍してくれます。唯一の欠点が錆びやすさですが、お手入れも楽しんでいる人が多いようです。自分のケア次第で、一生モノのナイフになりそうですね。
デザインはナイフというより刀やカッターといった印象。見ているだけで嬉しくなるという声も上がるほど、味があります。レトロな雰囲気で家庭で使っても様になり、小さいサイズはペーパーナイフとして使う人が多いようです。
フルタング構造のためとても丈夫で、アウトドアで1本あるとなにかと使える丈夫なナイフです。刃の部分はH-1鋼なので錆にも強く、海釣りなど海水に触れても大丈夫です。ダイバーが使うことも多いんだそう。
その丈夫さから薪割り(バトニング)にも使えますし、ハンティングで獲物を解体するときにも重宝されています。また丈夫さだけではなく、刃の根元部分はギザギザの凹凸になっており、細かい作業もできるのもポイントです。
H-1鋼と聞くと切れ味の心配をする人も多いようですが、こちらは切れ味の評価も高くなっており、「日本刀のような切れ味」と評する人もいるほどです。丈夫で切れ味もよく、アウトドアでは使い勝手の良い1本ですね。
本文では触れることができなかった、アウトドアナイフについての疑問にお答えします。こちらも参考にして、購入するアウトドアナイフを選んでみてください。
お手入れが必要です。
素材にもよりますが、ほとんどのアウトドアナイフはお手入れをする必要があります。たとえば、汚れや水濡れは金属の大敵ですから、汚れたらその都度きれいに洗って水気を取っておく必要があります。
またずっと使っていれば、いずれ刃こぼれをしたり、劣化したりすることも避けられません。定期的に自分でナイフを研ぐことも必要になります。ナイフの研ぎ方としては、「角度」に注意することが重要です。
基本的には砥石に対してナイフを寝かせる時の15度、もう少し起き上がらせた45度のどちらかを意識するようにします。その角度を保って研ぐと、切れ味のいいナイフに仕上がるのです。
研いでいる最中に、角度がずれてなかなかうまくいかないという人は、市販されているガイドを使うのもおすすめです。
ナイフの専門家に聞いた、おすすめのアウトドアナイフを10種類ご紹介しました。「アウトドアナイフ」と一口に言っても、さまざまな種類、素材、サイズやデザインのものがあるとお分かりいただけたかと思います。
ナイフの種類や素材にはそれぞれ一長一短があり、自分がアウトドアや日常でどのようにナイフを使いたいのか、どんな場面で使いたいのかをはっきりさせておく必要があります。あなたはアウトドアナイフを何に使いますか?
さまざまなアウトドアナイフがあり、あなたの望む機能を果たしてくれるものもきっとあります。ぜひ自分にぴったりの相棒を見つけてください。アウトドアや日常が、今よりさらに豊かなものになりますよ。