栄養たっぷりで美容にも健康にもおすすめの食材といえば「きな粉」です。大豆を炒って粉砕したものなので「畑の肉」といわれる大豆の栄養素がそのまま凝縮。黒豆を原料とし...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
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栄養たっぷりで美容にも健康にもおすすめの食材といえば「きな粉」です。
大豆を炒って粉砕したものなので「畑の肉」といわれる大豆の栄養素がそのまま凝縮。黒豆を原料としたきな粉や、黒ごまやナッツ類を加えたブレンドタイプもあり、よりさまざまな嗜好や用途に対応しています。
今回は、筋トレ愛好者が気になる「きな粉がプロテイン代わりになる?」という素朴な疑問や、おいしいきな粉の「おすすめ国産メーカー」についても紹介。
きな粉餅だけで終わらせるにはもったいない「きな粉の魅力」をたっぷりと伝えていきます。
ママアイテム編集部
きな粉は、スーパーで必ず見かける身近な食材です。体に優しく、長く続けられるのはどんなきな粉なのかを考えてみましょう。きな粉を選ぶときの3つのポイントを解説します。
きな粉の原材料は大豆です。大豆は中国東北部が原産地といわれ、世界ではアメリカやブラジル、中国などの国々が主要生産国になっています。
きな粉を選ぶとき、原料の生産地が国内か、海外かという点で迷うのではないでしょうか?
価格でいえば、国内産のほうが若干割高になる傾向があります。そのため、家族で消費する場合などは、比較的リーズナブルな外国産を選ぶという人も少なくありません。
ただ、海外では遺伝子組み換えの大豆製品も多いため「安心感」や「馴染みやすさ」という面では国産に軍配が上がります。
国産・外国産にかかわらず「有機栽培」、「無農薬栽培」であるかにも注意して選んでみましょう。
きな粉をどんなふうに使うのか、その用途を考えてみましょう。
例えば、料理などに使う場合や、きな粉そのものの風味を味わいたいとき、離乳食に入れる場合などは、大豆のみで作られている100%のきな粉を選ぶとよいでしょう。
きな粉には、砂糖をはじめとする甘味料や、ごま、くるみなどのナッツ類が加えられていることがあります。こういった「ブレンド」のきな粉は、味や風味がよく、お湯に溶かすだけでもおいしく飲むことができます。
きな粉は元々栄養価が高い食物ですが、ブレンドされているものの種類によって、さらに栄養価がUPするというメリットも。一方で、砂糖などの添加物が多ければ多いほど、飲みすぎに注意する必要があるでしょう。
きな粉を使う頻度や用途、人数を考えると、おのずと「必要な量」が分かってきます。一般的に、きな粉の賞味期限は長めですが、できるだけフレッシュな状態で使い切れる容量を購入しましょう。
1人暮らしの場合や、料理にまぶすぐらいであれば、それほど多くは必要ないので、小分けになっているタイプや、小さめのものを購入するのがおすすめ。
逆に、毎日継続して使う場合や、家族で消費する場合は、小分けではなく、大容量のものを買うのが理想です。
虫の混入や風味の変化を防ぐために、チャック付きの袋入りを選ぶか、密閉できる容器に入れ替えて保存しましょう。
きな粉のブランドやメーカーを知らない人も多いのではないでしょうか。メーカーのコンセプトや取り扱い商品などを参考にしながら、自分に合う商品を見つけていきましょう。
石川県金沢市の郊外・河北潟干拓地で有機栽培農業を行う穀物農家・企業です。大豆、小麦、大麦、米をメインに栽培し、豆腐・納豆・醤油・味噌・小麦粉などの加工食品を販売しています。
日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会の有機JAS認定生産者となっていて、国産の有機大豆では日本一の生産量を誇ります。
1945年に創業したマクロビオティック食品を扱う企業です。
遺伝子組み換え食品・食品添加物・動物性原料・精製砂不使用で、且つ有機栽培・国内産・伝統製法優先を基準とした蜂蜜・大豆加工食品・小麦・昆布・お茶などの食品を販売。
全国各地でマクロビオティックセミナーなどを開催していることでも知られています。
岐阜県ひたちなか市にあるほしいも専業メーカー。サツマイモの栽培から加工までを手掛けていて、土壌づくりなどにも手を入れています。
主にほしいもを加工した食品を扱っていますが、乾燥野菜やきな粉、菓子類などの自然派食品も人気があります。
きな粉を選ぶ上で大切なポイントがいくつかあります。長く安心して続けるために、国産か外国産かという点と、きな粉以外の原材料の有無はしっかり確認しておきましょう。
自分のライフスタイルに合った内容量・価格であるかも、合わせてチェックしてみて下さい。
きなこ初心者から上級者まで使えるのは、大豆本来のおいしさと栄養を思う存分に味わえる混じりっけのないピュアなものです。
1番のおすすめに選ばれたポイントは、栽培方法にこだわった「有機大豆」を使用している点です。生産者のコンセプトや思いがしっかりと明示されているところにも信頼感が持てるでしょう。
金沢市郊外で育てられた有機大豆を使用した100%ピュアなきな粉です。有機丸大豆を直火でじっくり焙煎しているので、大豆本来の香ばしさやまろやかさが最大限に引き出されているのが特徴です。
おすすめの理由は、栄養価が非常に高い粒ぞろいの有機大豆を使っている点でしょう。
栽培期間中、肥料を一切与えず育てることで、土の力だけを糧に育ち、力強い甘みと旨みが凝縮されていくのだとか。
「金沢大地」は、土地づくりにかなり力を入れている企業です。肥料を与えて植物を育てるという考えではなく、「土を肥やしてその土が植物を育てる」ことをベースにしています。
自家製堆肥を鋤込み、じっくりと土づくりを行っているので、余計な堆肥などを使わずとも、素晴らしい大豆が育つそうです。
口コミには「深煎りのような香ばしさでおいしい」、「産地やコンセプトが明確で安心できる」、「まろやかさがあり、さまざまな料理に使えて便利」という声がありました。
80gという使い切りやすい量は、料理や1人用にぴったり。パウチタイプなので、しっかりと密閉して保存ができます。また公式HPでは、1kgタイプのものも販売しています。家族で消費する場合などに利用してみましょう。
有機栽培の100%きな粉なので、小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層におすすめです。
国産の中でも、化学栽培や農薬を一切使用せずに育てられた「有機きな粉」を4つピックアップしました。
中には、より厳しい基準をクリアした「有機JAS認定」や、土壌づくりからこだわった完全自然栽培のきな粉もあります。長く続けたい、毎日摂取したいという人は、ぜひ選ぶ基準にしてみましょう。
家族全員できな粉を摂取したいときにおすすめなのがムソーの「国内産有機きな粉」です。遺伝子組み換え原料不使用の有機大豆を丹念に炒っているので、香りがはっきりとしているのが特徴です。あべかわ餅などにするととてもおいしいです。
ムソーは、大阪にあるマクロビオティック専門のメーカーで、昭和44年の設立以来、自然食品、無添加・無農薬を中心に展開。高い品質基準を採用しているのもポイントで、きな粉は「有機JAS認定」を受けています。
口コミには「おいしくてあっという間になくなった」、「毎回リピートしている」という声が多数。120gという家庭にちょうどよい量なのも高評価されています。
ビニールのパッケージなので中身の状態が把握しやすいのがメリットですが、直射日光などには注意したほうが良さそうです。
国内産の有機大豆を100%使った直火焙煎のきな粉で、香ばしく甘みのあるものが好きな人におすすめです。遺伝子組み換えなしの有機JAS認定食品なので、子どもからお年寄りまで安心してとることができます。
口コミには「砂糖が入っておらず、豆本来の味が楽しめる」、「キャラメルのように香ばしく甘い香りがする」、「濃厚で甘味があっておいしい」という賞賛の声が多くありました。
豆本来の甘さが全面に感じられるので、砂糖を使用しなくてもおいしくいただけます。クッキーや蒸しパンなどに入れて焼き上げても、濃厚な風味が損なわれない点も人気の理由でしょう。
中には「スーパーで買ったきな粉と全然味が違って驚いた」という感想もありました。
マクロビオティック専門のメーカーとして知られる「オーサワジャパン」は、陰陽五行における体のバランスや日本の伝統食、旬の食べ物を見直すことにも力を入れています。
公式HPではきな粉とカボチャを使った串団子などのスイーツレシピも紹介。濃厚で甘味のあるきな粉なので、さまざまなアレンジができそうです。
純国産の有機栽培で、より味が濃厚なものが好きな人におすすめなのが「サンタローサ」です。使用しているブランド品種の大豆「大袖の舞」は、糖度が高く旨みが凝縮しているので、料理に混ぜても、豊かな風味と味わいが楽しめます。
「国産にはこだわるけど、ブランドにはあまりこだわらない」という人も多いのではないでしょうか。
きな粉に食べ慣れた人にこそ試して欲しい逸品で、口コミには「砂糖を入れていないのに甘くて濃厚」、「これまでとは違ったコクのある味わい」という賞賛の声が聞かれます。
「サンタローサ」は北海道・札幌市にあるメーカーで、有機オーガニック・無農薬・無化学肥料にこだわった商品を取り扱っています。このきな粉は、農薬はもちろん、肥料さえも使っていないそうで、完全自然栽培で育てられているそうです。
本当に良い素材だけを、必要な量だけ取り入れたいという人に最適な商品です。
熊本県有機農業研究会の有機JAS認定農家が育てた有機きな粉です。
熊本県の厳しい条件をクリアした「ふくゆたか」という大豆は、北海道産大豆に比べて、タンパク質が多く、ショ糖含有量が低い・甘味が少ないという特徴があります。
あっさりとした味わいが好みの人や、きな粉の濃厚な味がちょっぴり苦手な人におすすめ。とてもきめ細やかに加工されているので、料理にもドリンクにも加えやすいのがメリットです。
大豆が育てられた熊本県菊池市旭志は阿蘇山の麓にある自然豊かな場所です。20年以上有機栽培を続ける、顔の見える農家によって丁寧に育てられているので、より信頼感が感じられるでしょう。
200gとたっぷりめの容量で、家族で毎日摂取するのにおすすめです。
「きな粉だけじゃ物足りない」、「より多くの栄養を取り入れたい」という人には、きな粉に他の素材がプラスされた「ブレンドきな粉」をおすすめします。
購入する際は、含まれている原材料にどんな栄養価があるのかもチェックしてみましょう。きな粉単体よりも、糖質・脂質が高めになる場合があるので、カロリー表示などもしっかり確認しておきたいですね。
きな粉に黒ごまとアーモンドを加えた栄養たっぷりのブレンドきな粉です。
ポリフェノール(アントシアニン)が豊富で、髪の毛や目にも良い「黒ごま」と、抗酸化作用のあるビタミンEが豊富な「アーモンド」の組み合わせは、とくに女性に大人気。
砂糖不使用なので、カロリーや糖分を気にせず摂取できるところも高ポイントです。ごま、アーモンドは、きな粉と同じように細かく粉砕してあるので、料理にもドリンクにも手軽に使えます。
口コミには「これまでは、材料を別々に購入していたがこれは便利!」、「甘味料が入っていないのにほんのり甘くておいしい」、「黒ごまの風味を強く感じる」という感想がありました。
大豆は、北海道産を使用していますが、黒ごまとアーモンドの産地は記載されていません。しかし、「デルタ」は、現地の生産者と協力したトレーサビリティを非常に重視しているメーカーなので、原材料の調達には信頼ができるといえるでしょう。
きな粉にクルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツを贅沢に加えた風味豊かなブレンドタイプです。
ナッツ類に多く含まれる必須脂肪酸(オメガ3、オレイン酸)やビタミンEがたっぷりとれるのが特徴で、悪玉コレステロールや中性脂肪を低下させたい人、細胞を若々しく保ちたい人などに支持されています。
また、最近の研究では、クルミをはじめとするナッツ類はアルツハイマー病の予防や、歯や骨を強くすることも知られていて、積極的に摂取したい食物の1つにもなっています。
ナッツのまま食べると、あっという間になくなってしまい、カロリーが気になるところですが、パウダーにして摂取すれば、より長く継続することができます。
きな粉に使われている大豆は北海道産の遺伝子組み換えなしを使用しています。直火でじっくりと焙煎しているので、大豆ならではの香ばしい風味が味わえるでしょう。
口コミには「ナッツが粗めに砕かれているので食感がいい」、「とても香ばしい」、「ドレッシングやお肉のタレに入れてもおいしい」という感想がありました。ナッツの栄養素と風味を味わいたい人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
きな粉に有機黒糖とココアパウダーをブレンドしたこちらの商品は、深い味わいとコクが感じられるのが特徴で、豆乳や牛乳に混ぜて飲むのに適しています。
また、原料から製品に至るまで、有機JAS登録認定機関の厳正な審査を受けているので、安心して長く飲み続けることができるでしょう。
嗜好品として人気の高いココアですが、実は女性にとって嬉しい栄養が凝縮しているのを知っていますか?
ココアに含まれるテオブロミンやカカオポリフェノールは、血流を促す働きがあり、冷え性の改善に最適。また、抗酸化作用も高く、体や血管を若々しく保つのにも一役買ってくれます。
甘味料として有機黒糖が配合されていますが、黒糖は、ミネラル、ビタミンB、鉄分を豊富に含んだ栄養の塊です。
疲れやすい、顔色がさえないという人はぜひ砂糖でなく「黒糖入り」を選んでみて下さい。ココアと黒糖がプラスされることで、飲みやすさもグッとUPしています。
口の中に入れるとフワッと溶ける新食感のきな粉パウダーです。ごま、黒糖、麦芽糖がプラスされ、程よい甘さと香ばしさに仕上がっています。
ちょっと甘い物が欲しいときなどに、牛乳や豆乳に混ぜて飲むのにぴったり。スイーツのような滑らかさとコクがあるので、一杯でも満足感が得られます。砂糖よりも甘さが穏やかで控えめな「麦芽糖」が使われているのも嬉しいですね。
口コミには「粉っぽくないのでさまざまなアレンジができる」、「滑らかでおいしい」、「甘さがあるので、きな粉クリームにしてトーストに塗っている」という感想がありました。
「とろける」というネーミングに惹かれて購入し、リピーターになる人も多いようです。きな粉パウダー特有のパサパサ感で咳き込んでしまうという子供や年配の人など、幅広い年齢層におすすめですよ。
きな粉の使い方について、気になる疑問を解説します。「こんな使い方もできる!」という目から鱗の情報も。
プロテインはタンパク質です。きな粉もタンパク質が豊富なので、結論からいえば、代用することができるといえます。
きな粉はプロテインに比べ、値段がリーズナブルでタンパク質以外の栄養価(食物繊維、イソフラボン、鉄分、葉酸、カルシウム、亜鉛など)が高いというメリットがあります。
一方で、脂質が多く含まれているため、体への吸収スピードが遅めです。且つ、水に溶けにくいという性質があるため、サッと溶かして飲みたいという人には面倒に感じてしまうでしょう。
利点と欠点を理解しながら、自分に合った取り入れ方をしてみましょう。
きな粉は、さまざまな料理やスイーツに加えて、味の変化を楽しむことができます。
かんたんな方法では、トーストやパンケーキ、ヨーグルト、アイスクリーム、豆腐、シリアルなどにトッピングするのがおすすめです。他の素材の味を損なわずにきな粉の香ばしい風味が楽しめるでしょう。
また、味噌汁にスプーン一杯加えると意外においしいという声も。味噌もきな粉も同じ大豆から作られているので合わないわけがありません。
調理が好きな人であれば、クッキーや焼きドーナツに混ぜて焼き上げたり、手作りのプリンに加えたりするのもいいですね。
きな粉は、昔からある大豆加工食品の1つです。健康に気遣う人にとってはお馴染みですが、普段から「きな粉を積極的にとろう」という人は割合的に少ないのではないでしょうか?
イソフラボンやたんぱく質を摂取したいけど、同じ大豆食品である豆腐や豆乳などが苦手という声もよく聞きます。そんな人は、ぜひきな粉を試してみて下さい。コンビニで買ったドリンクやヨーグルトに加えるだけでも、栄養価がグッと高まります。
食物繊維、タンパク質、葉酸、カルシウム、鉄分などが豊富でサプリ要らず。大豆食品の中では、繊維量はNO.1です。健康だけでなく、美肌、美髪、バストアップ、ダイエットなどもサポートしてくれるでしょう。