数ある豆板醤の中からおすすめが知りたいなら、きっとこの記事は役に立つはずです!好みや作る料理に合った豆板醤の選び方と、おすすめ商品10選を徹底調査!
辛いだけじゃないおいしい豆板醤を見つけてくださいね!
「豆板醤のおすすめって一体どれなの?」とたくさんの商品を前に途方に暮れている人必見!
どれを選んでいいのかイマイチわかりにくかった豆板醤を徹底リサーチして、おすすめ商品をピックアップしました。それぞれの違いや個性がわかるから、好みや作る料理にベストマッチする豆板醤が簡単に選べます。
思い通りの辛さを作れる豆板醤が手に入れば中華料理の味付けは自由自在。腕をふるって大切な人を喜ばせましょう!「辛いだけじゃない美味しい豆板醤が欲しい」と味のレベルアップを狙う料理上手な人にも読んでほしい豆板醤の選び方ガイドブックを届けます。
ママアイテム編集部
豆板醤は辛味調味料。だから商品選びを失敗すると、辛すぎて食べられなかったり、反対に物足りなく感じてしまう可能性が大きくなります。そんなことにならないために、押さえておくべき選び方のポイントは次の3つです。
豆板醤の辛さを生み出しているのは唐辛子です。この唐辛子が目で確認できるサイズで入っているものが「粗挽き」タイプ、細かく砕かれているのが「微粒」タイプとなります。
粗挽きタイプは舌ではもちろん、見た目でも辛さが感じられるので、比較的辛いものが好きな人に向いています。反対に子どもには刺激が強すぎるかもしれません。
また、粗挽きタイプは香りが出やすいので炒め物に使うのがおすすめです。唐辛子の赤が料理のアクセントにもなります。
一方、微粒タイプは唐辛子の存在が目立ちません。舌触りもなめらかなので、スープや和え物に向いています。
ただ、唐辛子が確認できないからといって辛くないわけではないので、使いすぎには注意しましょう。
そもそも豆板醤は、そら豆に麹や塩などを混ぜて発酵させたものです。唐辛子を加えてさらに熟成させるのですが、この熟成期間の違いによって味に個性が出ます。
本場中国で作られる豆板醤の一般的な期間はおよそ2年。3年ほど熟成されたものは旨みが増した高級品となり、5年ものになるとめったに市場に出回らない最高級品とされています。日本に輸入されて流通している豆板醤の多くも、熟成期間は2年が一般的です。
ですが「ピーシェン豆板醤」は違います。
中国四川省にある郫県(ピーシェン)で作られる豆板醤は、あの中華の達人、陳健一さんが「特別な食材」と言い、実際に陳さんの店でも使われている豆板醤です。熟成期間が3年から5年と長く、人の手によって毎日かき混ぜられ丁寧に作られた高級品です。
熟成される間に色は鮮やかな赤から褐色を帯び、旨みが増して辛さの角が取れたまろやかさが加わります。粘り気があるのも大きな特徴です。
豆板醤を選ぶ時には、ピーシェン豆板醤かそうでないかもチェックポイントになります。
豆板醤はガラス瓶に入っているのが一般的ですが、最近ではチューブタイプも増えています。
ガラス瓶は大容量タイプも選べるので、頻繁に調理に使いたい人におすすめです。
一方、チューブタイプはそのまま絞り出せばいい使いやすさが魅力。ゴミを減らしたい人や、使用量がそう多くない人におすすめです。
豆板醤を販売しているのはどんなメーカーなのかも気になりますね。一度は名前を見かけたことがある有名おすすめメーカーやブランドを紹介します。
1974年創業の中華・エスニック食材を扱うメーカーです。社名のユウキ食品は「有機食品」を由来としていて、食の安全と本来のおいしさを追求する商品作りをしています。
豆板醤をはじめ、オイスターソース、柚子胡椒などのアジアン調味料を中心に、2007年にアメリカのスパイスメーカーMcCormic(マコーミック)と提携して以降、欧米食材も広く扱っています。
1888年創業の香港の老舗調味料メーカー李錦記(りきんき)。オイスターソースを発明したのをきっかけに、今では200種類以上の商品を世界に向けて販売しています。
香港を拠点としているだけに広東料理の調味料を得意としていますが、四川料理に良く使われる豆板醤も人気商品です。
1978年に味の素から生まれた中華合わせ調味料のブランドです。八宝菜や麻婆豆腐など本格的な中華料理が家庭でも簡単に作れるため、人気の定番商品となっています。
合わせ調味料以外にも豆板醤やオイスターソースなどを販売。合わせ調味料でなじみのある味が再現できると多くの人に選ばれています。
今回おすすめする豆板醤は、次の3つを比較ポイントとしています。こだわりの豆板醤を選ぶためには押さえておきたい点なので、ぜひチェックしてください。
たくさんの商品の中から徹底リサーチで導き出した一番おすすめの豆板醤はこちらの商品です!さっそくどんなものなのか詳しく見ていきましょう。
ユウキ食品の「四川豆板醤」はちゃんと辛いのがおすすめポイントの豆板醤。粗挽きタイプで唐辛子の風味をしっかり味わえます。
味もおいしいと評判で、辛さだけではないところも人気の理由です。数種類ブレンドされた唐辛子が味の奥深さを生み出しているのでしょう。本場四川の豆板醤を知る人から本格的な味と太鼓判を押されたという口コミも見られました。
また、ユウキの商品らしく化学調味料無添加なのも安心な点です。本場の味わいに安心がプラスされれば最強ですね。買わない理由がないとも言えそうです。
サイズ展開も豊富で、60g、130g、225gの瓶タイプ、100gのチューブタイプと使いやすさや使う量によって選べます。
麻婆豆腐やエビチリといった中華料理にはもちろん、和食の辛味としても使用OK!加熱しなくても食べられるので、わさびやからしを切らした時に代用してみると料理の幅も広がりそうですね。
ついつい入れ過ぎて辛くなり過ぎた時は、マヨネーズを加えてみると食べやすくなりますよ。
おすすめしたい豆板醤はまだまだあります。同じように見えて実は個性的な豆板醤のラインナップはこちらです!
李錦記の豆板醤はにんにく入り。だから辛味と旨みの他にパワフルな刺激を味わえます。香辛料もプラスされているので香りも豊か。風味の良さが個性の豆板醤です。
また、粗挽きタイプなので辛そうな見た目に食欲がそそられます。一方で、砂糖が入っていて意外とまろやか。子どもがいる家庭や辛さがあまり得意でない人も美味しく食べられるでしょう。
サイズは85g入りのチューブタイプと、90g、226g入りの瓶入りタイプを展開。
李錦記の豆板醤シリーズには「化学調味料無添加」と辛口の「四川辣豆板醤」もあり、好みに合わせて選ぶこともできます。辛口タイプがある点でも、こちらの豆板醤がそれほど辛くないことがわかりますね。
どちらかというと和風寄りの辛さとの評判もあるので、本格四川料理を作りたい人よりも、家庭中華に少し辛味をプラスしたい人におすすめします。
もし、こちらの豆板醤で辛さが物足りなかった場合には、鷹の爪を加えれば調節できます。
豆板醤の原料はそら豆が一般的ですが、自然食品を扱うオーサワジャパンの豆板醤は国産の丸大豆を原料としています。
これに国産の唐辛子と国産天然醸造の生味噌、会津の米を原料とした酒、天塩を加えて発酵。とにかく国産にこだわって作られた豆板醤です。
動物性の原料や砂糖、添加物も一切使用していないので、こだわりのある人も安心して選ぶことができますね。
スッキリした味わいがおいしいと好評で、豆板醤の後味になじめなかった人からも支持されています。原料に国産大豆を使用しているので、わたしたちの舌になじみやすいのかもしれませんね。
ただ、無添加ということもあり賞味期限は意外と短めです。使い切れない場合には、少量ずつ冷凍しておくと使いやすいし長持ちしますよ。
合わせ調味料でおなじみのクックドゥシリーズから発売されている豆板醤です。
この豆板醤の特徴は、商品名にある通り“熟成”されている点。そら豆を発酵させる時に加える麹を特製の豆板麹にして、コクと旨みをアップさせています。
辛味だけでなく、味に奥深さがありそれを「おいしい」と感じる人も多いようです。合わせ調味料シリーズでなじみのある味なのも好まれる理由かもしれませんね。
麻婆豆腐やエビチリなどに使うのはもちろん、テーブルスパイスとして辛味をプラスしたい時にちょっと足す使い方もおすすめです。味に奥深さが出るので“一味足りない”時に重宝しますよ。
ちなみにチューブタイプはなく、100gの瓶入りタイプだけの販売となります。
すでに紹介した李錦記の豆板醤の辛口タイプです。辛い料理で知られる“四川”の文字が商品名にあるのでわかりやすいですね。
鮮やかな赤味が印象的で、その色を出すために厳選した唐辛子が使用されています。唐辛子が粗く刻まれて入っているので、見た目でも、舌の上でも辛さをガツンと味わえます。それでいて無添加の体に優しい作りです。
業務用の大容量タイプですが、辛いもの好きな人から人気です。いつでもたっぷり使えるのが大きな魅力ですね。
もし、もっと少量の李錦記の辛口豆板醤が欲しい時は、S&Bから発売されている「李錦記 四川辣豆板醤(シセンラートウバンジャン)90g」がおすすめです。こちらについては後ほど詳しく紹介します。
キッコーマンの豆板醤の最大の特徴は「液状」であることです。
他の多くの豆板醤が瓶からスプーンですくって使うのに対して、こちらは注いで使います。初めて使う時はそーっと注がないと出し過ぎてしまうかもしれません。
炒め物に使えば食材となじみやすく、テーブルスパイスとしてラーメンや餃子のタレに加えれば、すぐ溶けるので混ぜる面倒さがありません。一度使うと手放せなくなるという口コミも多く見られました。
また、この豆板醤に漬け込んでから揚げるフライドチキンのレシピが密かに人気になっています。ファミレスの人気メニューが再現できると評判で、キッコーマンの豆板醤を探し求めてスーパーをはしごする主婦も多数なんだとか。
意外と置いてあるスーパーが少ないようなので、通販を利用すると便利ですよ。
中華の名店「聘珍樓」の味を自宅で再現できるのがこちらの豆板醤です。
聘珍樓は日本に現存する最古の中華料理店で、創業から130年以上の老舗。その伝統を守り、化学調味料を一切使用しない味付けをしています。
「聘珍樓シェフシリーズ」という中華調味料を販売していて、豆板醤もその中の一つ。店同様、化学調味料も余計な添加物も入っておらず、安心して口にすることができます。
味ももちろんお墨付き!厳選した唐辛子と大豆を熟成発酵させているので、深みのある味わいです。シャープというよりも丸みのある辛さで、香辛料が加えられているため香りも豊かです。
さらに、低塩タイプだから塩分が気になる人も使いやすいのが魅力。豆板醤で辛さを足そうとするとどうしても塩分の摂取量も増えてしまうので、重宝しそうですね。
とにかく辛い豆板醤を探している人におすすめなのがこちらの豆板醤。香港を拠点とする老舗調味料メーカー李錦記の「四川辣豆板醤」です。
“四川”とあるので辛いのは想像できますが、良く見ると「辣(らー)」の文字に気が付きます。これは四川料理の味を表す言葉の一つで、唐辛子のピリピリする辛さを表現しています。ちなみに「麻(まー)」は山椒などで痺れるような辛さを表す文字。覚えておくとメニュー選びに役立ちますね。
また、日本で買える李錦記の豆板醤は、業務用の大きいサイズを「大栄貿易公司」が、家庭用サイズを「S&B」が扱っています。
すでに紹介した「4.李錦記 四川豆板醤(レギュラー)」は1kg入りの業務用ですが、商品名が似ているのでサイズ違いの同じ商品か気になりますよね。その点をS&Bに問い合わせてみたのですが、残念ながら不明とのことでした。
ただ、家庭で少しずつ使う分にはこちらの方が使い勝手が良いでしょう。両方取り寄せて味比べをしてみるのも面白そうですね。
豆板醤は四川省生まれの中華調味料。その中でも「郫県(ピーシェン)」で作られる豆板醤は他とは一線を画す高級品として知られていす。その本格的な辛さを味わいたい人にぜひチャレンジしてほしいピーシェン豆板醤のおすすめを紹介します。
中華の達人として有名なあの陳健一さんが愛用しているのがこちらのピーシェン豆板醤。人気店「陳健一麻婆豆腐店」でも使用されているので、その味を家庭で再現したい人にもおすすめです。
普通の豆板醤と何が違うのかと言えば、こだわった原料と職人による手作りであること、さらに熟成期間が長いことがあげられます。
味の決め手となるそら豆は厳選されたものを使用し、唐辛子は日本で流通しているものより6~8倍ほども辛い二荊条辣椒(アール・ジン・ティアオ・ラー・ジャオ)だけを使用しています。
その製法は昔ながらの手作業。広い敷地一面に並べられた壺は、晴れた日には陽に当てられ、雨の日にはフタがしめられます。その間、人の手によって何度もかき混ぜられ、3年も熟成させてやっとできあがる高級品なのです。
完成した豆板醤は赤というより黒っぽく、辛さも熟成されたことで格段にまろやかになっています。舌で感じる刺激は少なめで、後味には旨みが長く残ります。
中華の一流シェフたちがこぞって指名する本格豆板醤を家庭でも使いこなしてみたいですね!
本格四川料理が味わえる中華街の人気店「京華樓(きょうかろう)」。その数々のメニューに使われているのがこちらのピーシェン豆板醤です。
一般的な豆板醤と大きく違うのは、辛味が少なくて塩気とコクが強い点。味に深みを与える調味料として幅広く使うことができます。
油との相性も良いので、炒め料理に使うとおいしさが際立つと評判です。子どもや辛さが苦手な人がいる家族でも使いやすく、豆板醤が苦手な人にぜひ試してもらいたい味です。
また、原料には花山椒や八角、生姜が含まれ風味も豊かです。料理は香りでも美味しさが増すので、家庭中華をワンランクアップさせたい時に特におすすめです。
豆板醤に関するいろいろな疑問に答えます。外国の調味料だけに、意外とわからない点は多いものです。ここでスッキリ解決しましょう!
一般的に豆板醤よりも四川豆板醤の方が辛さが強いです。
「四川」とは中国の四川省のことで、この地域で発達した料理のことを「四川料理」と呼んでいます。辛い料理の代名詞ともなっていますね。
本場四川で作られる豆板醤が四川豆板醤なのかというとそうではありません。日本で販売されている豆板醤の中で、辛さの強い商品に「四川」と付けることで差別化しています。つまり、商品名に過ぎません。
今回紹介した中では、ユウキ食品の「四川豆板醤」、李錦記の「四川豆板醤(レギュラー)」、「四川辣豆板醤」が該当します。
名前が似ているので混同しやすいですが、次のような違いがあります。
そら豆や大豆に麹や塩、唐辛子を加えて発酵させたもの。中国四川省生まれの調味料で辛いのが特徴です。
小麦粉を原料に麹などを加えて発酵させたもの。北京ダックに付ける甘辛いタレの正体が甜麺醤です。
小麦粉の自然な甘みがありますが、日本で流通しているものは砂糖が加えられた甘みが強いものが多いです。
もち米麹に唐辛子などを加えて発酵させた韓国の調味料。いわゆる唐辛子味噌で、甘辛いのが特徴です。
深みのある甘さを出したい時に重宝します。こちらも日本人の舌に合うように甘さが加えられたものが多いです。
豆板醤 | 甜麺醤 | コチュジャン | |
---|---|---|---|
国 | 中国 | 中国 | 韓国 |
味 | 辛い | 甘い | 甘辛い |
原材料 | そら豆、大豆、塩、唐辛子など | 小麦粉、麹、砂糖など | もち米麹、唐辛子、砂糖など |
使われる料理 | 麻婆豆腐、エビチリ、坦々麺など | 北京ダック、回鍋肉、麻婆豆腐など | ビビンバ、チゲ、焼き肉のタレなど |
味に辛さを加えたい時に自由に使ってかまいません。中華料理にはもちろん、和食や洋食のアクセントとしても使えます。ラー油や七味唐辛子の代わりに使ってみるのも面白いですよ。
調理に使う場合は、油と一緒に良く炒めると香りが引き立ち、辛さの角が取れて食べやすくなります。先に油となじませて使うのがおいしくするコツです。
あらゆる料理に使えますが、おすすめメニューをピックアップしておきますね。
エビチリ、麻婆豆腐、中華炒め、もやし炒め、唐揚げ、チャーハン、餃子のタレ、きゅうりのピリ辛漬け、スープ、坦々麺、麻婆春雨、ラーメンの辛味に
ひき肉のそぼろ、冷奴、アジの南蛮漬け、豚の生姜焼き、厚揚げの薬味に
ケチャップと混ぜてオムライスやパスタ、タコライスに
中華料理の辛味に欠かせない豆板醤は、商品ごとに辛さや味、香りや舌触りに違いがあり、それによって料理の仕上がりもだいぶ変わります。
辛さを重視したいなら「四川」と商品名にあるものを、本場の味を求めるなら「ピーシェン豆板醤」を選ぶなどして使い分けましょう。実は和食や洋食にも合うので、いろいろ試してみると意外な美味しさに出会えますよ。
この記事を読んでくれたみなさんは、豆板醤についてかなり詳しくなったはず!どれにしようか途方に暮れることなくパパっと好みのものを選んで、どんどん料理の腕をふるいましょう。豆板醤選びを通して、辛さにもいろいろあることが実感できそうです。