USBメモリをふた回り大きくしたサイズのスティックPCは、リビングのテレビをパソコンにしたい人や楽々にパソコンを持ち歩きたい人におすすめ。スティックPCを選ぶときは、用途を明確にしてからちょうどよい性能の製品を選ぶのがコツです。
そこでスティックPC選びに役立つ知識とおすすめ20選をご紹介します!
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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一度使えばその便利さにきっと驚きますよ!スティックPCは用途に合わせて性能・仕様を選ぶのがコツ。
どのようなスティックPCがぴったりなのか、選び方から解説していきます。ママアイテム編集部が厳選して選んだものばかりなので、自信を持ってあなたにおすすめ!
ママアイテム編集部
スティックPCの場合は大は小を兼ねるという選び方でなく、用途をはっきりさせてちょうどよい性能の製品を選ぶほうが満足度が高くなります。そのための知識・選び方を解説していきますね。
スティックPCで使われているCPUは主に次の通りです。
コア/スレッド | クロック周波数 | キャッシュ | |
---|---|---|---|
1.Intel Atom Z3735F | 4コア/4スレッド | 1.33~1.83GHz | 2GB |
2.Intel Atom x5-Z8300 | 4コア/4スレッド | 1.44~1.84GHz | 2GB |
3.Intel Atom x5-Z8350 | 4コア/4スレッド | 1.44~1.92GHz | 2GB |
4.Intel Core m3 6Y30 | 2コア/4スレッド | 900MHz~2.20GHz | 4GB |
1~3はタブレットPCと同等と考えてください。ネットサーフィンやメール、SNSなどライトな作業なら問題ありません。
4は動画やデジカメ画像の編集などヘビーな作業は苦しいですが、Officeで文書編集程度なら快適に行えます。
主なOSの種類は、
となります。Windows8.1の場合アップデート対応期間が短いことや、Windows10で慣れている人には操作勝手が違うデメリットがあります。
Windows以外だとOfficeが完全対応していないので、ビジネス用途には不向きです。AndroidOSは豊富なアプリを利用できるのがおすすめですよ。
メモリ容量とは、例えていえば作業スペースの広さ。このため容量が大きいほど動作が早くなり、操作性がよくなります。
ただし、用途を割り切って使うなら、ハイスペックのものを無理して求める必要はありません。ライトユーザーならば2GBあれば十分です。
ネットサーフィンをする程度ならば大容量のストレージは必要ありません。しかし、Officeをインストールするとなると標準インストールで3.5GB程度必要ですし、それにファイルやメールの容量が加わるとなると容量が気になってきます。
この場合、microSDスロットがあるかチェックしておきましょう。容量が足りなくなってきたらmicroSDを大容量のものに交換すればいいからです。
スティックPCの価格相場は次の表のとおりです。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
10,000円以下 | 15,000~25,00円 | 40,000円以上 |
スティックPCの場合、価格が高ければよいということはなく、逆に宝の持ち腐れになってしまう場合もあります。用途に合った仕様の製品を選びましょう。
スティックPCはどのような会社が製造しているのでしょうか。ノートPCやデスクトップPCの製造会社とは少し違っていると感じませんか?そこで、おすすめのメーカー・ブランドを紹介しておきます。
ドスパラ(Dospara)は株式会社サードパーティが運営しているPCパーツショップ。秋葉原を拠点に、競合メーカーが次々淘汰されていくなかユーザーのニーズを汲み取った製品作りで人気を保っています。
冷却ファンやヒートシンクなど細かいところに工夫がされていて、コスパが高いのがおすすめポイントです。
Intel(インテル)はCPUメーカーのトップ。アメリカのカリフォルニア州に本社があります。Appleの成功によりMicrosoftがタブレットというハードウェアの製造をはじめたのは周知の事実ですが、Intelも同じ道を辿りました。
CPUの性能を極限まで引き出しているところがおすすめポイント。性能を重視するならIntelのスティックPCを探しましょう。
IODATA(アイ・オー・データ)は石川県金沢に本社がある主にコンピューター周辺機器を製造している会社。
IODATAはスティックPC入門機として、完成度の高い製品であるのがおすすめポイント。キーボードやマウスとのセットを購入すれば、簡単に使い始めることができるので初心者におすすめです。
ASUSU(エイスース)は台湾に本社があるPCおよびPC周辺機器を製造しているメーカー。
マウスやキーボードだけでなく、スマホからも操作できるなどユニークな仕様がおすすめです。また少し大き目の製品にはテレビに固定できる部品が付いてくるなど独自の製品があるので、自分にぴったりの製品があるかもしれませんよ。
マウスコンピューターは東京都中央区にあるPC製造・販売を行っている会社。ネットショッピングが主な販売方法です。
スティックPCはマウスコンピューターが広めたといわれています。発熱の問題からヘビーユーザーからは敬遠されている傾向がありますが、ライトユーザーにとっては十分な性能で、完成度も高いです。
今回の選定ポイントは少し多め。でも、ひとつひとつチェックしていくことで、多数のスティックPCから自分にあった製品を絞り込めます。
ほとんどのスティックPCレビューサイトに登場する本製品。リビングのテレビがPCに一変して、操作もサクサクでストレスフリー。「もっと早く購入すればよかった」という声が多いです。
その昔、といってもそれほどでもありませんが、ソニーがジーンズのポケットに入るノートPCを販売して話題となりました。現在、スティックPCは女性の口紅ほどの大きさとなってしまいました。
それほどパソコンを小さくしてしまったスティックPCですが、物理的だけでなく心理的にも作業の負担を軽くしてくれたり、趣味を楽しむときには自由を感じさせてくれたりするものであってほしいですよね。
本商品はリビングのテレビとつなぐだけで、テレビ映像を子画面で見ながらメールを書いたりSNSをチェックしたりが可能。またパワフルな性能なので、出張が多いビジネスパーソンならホテルのテレビに接続してプレゼン資料を練り直し、なんてことも可能です。
また、大学やネットカフェなどのパソコンを使うと情報漏えいの心配がありますが、このスティックPCを持ち歩いて液晶ディスプレイに接続すればそのような問題はありません。
とても便利でさまざまな利用シーンが考えられる本製品。ただし、置忘れには重々注意しましょう。
ハイスペックなスティックPCなら動画を見たり、ビジネス文書を作成したりするぐらいならサクサク動きます。用途が決まっていない人が性能に余裕を持っておきたい場合にもおすすめです。
性能重視!一番よいものをちょうだい!という人には本製品が一押し。どの切り口で選んでも最高のスペックを誇るといって過言ではないでしょう。まさにモンスタースティックPCなのです。
メモリは4GBとふつうのスティックPCの倍ですし、CPUも最速クラス。USBポートが3つ付いているので、ヘビーな使い方にも耐えられます。おまけに重量も最軽量。ヘビーユーザーにもおすすめです。
また、パソコンの知識がないのでよくわからないという人も本製品を選んでおけば安心です。
HDMI出力端子から4K画像を出力!4k対応ディスプレイがあれば、どこでも高精細な画像が楽しめます。かわいいわが子のデジカメ画像や動画を大画面TVに映すといったことも簡単です。
実は、ビジネス目的としても本製品は引く手あまた。「デジタルシネージ」という言葉は一般的に知られていませんが、いわゆる「電子看板」。しかもふつうの看板と違ってタイムスケジューリングして画像を切り替えできるから効果は倍増です。
家庭用だけでなく、ビジネスパーソンの注目も集めています。
ここでは、動画や映画、エンタメコンテンツも楽しみたい、でもビジネス用途としても使いたいなという人におすすめのスティックPCを厳選紹介します。
本商品の最大の特徴はその形。500mlのペットボトルサイズで水筒のような円筒形状となっています。3,800mAhのバッテリーが内臓しているので連続6時間程度稼働することができます。
パソコンがない部屋や場所に持っていて使うという利用方法が多いようです。しかし、もともと本製品は車載用パソコンとしての利用を想定したもの。確かにナビ用のディスプレイとネット環境があれば車の中でパソコン環境が整いますね。
そしてWebカメラも魅力。手軽にビデオチャットを使うことができます。
書類作成やネットのチェック程度の作業なら、本商品は十分な性能をもっています。ブラウザで3タブ程度を同時に開いてネットサーフィンするぐらいなら快適に動作。ただ、その内1タブで動画を閲覧するなどしていれば、少し動作が遅くなってくる印象と口コミにありました。
もし、動画など負荷が大きい作業を行うならば、本製品より性能の高い「Compute Stick STK2M3W64CC」をおすすめします。
最近では動画配信サイトのコンテンツも充実してきました。「hulu」や「Gyao」、「Amazonプライム・ビデオ」などに加入している人も多いでしょう。
でも、タブレットやパソコンの小さな画面で見るのはちょっと不満。もっと大画面で視聴したいという人はスティックPCを利用しましょう。本製品は簡単接続でテレビをホームシアターにできます。
冷却ファンが付いているので、優れたパフォーマンスを発揮してくれます。
本商品もリビングでの動画コンテンツの視聴などに利用されています。最近ではNHKオンデマンドなどネットコンテンツも充実しているので、語学学習や子供の勉強にも利用することができますよね。
また、リビングの大型テレビを活かして資料などを読むというのも楽ですよ。ソファに座りながら見開きで文書を確認すると、修正すべき点や新しいアイデアが浮かんでくるという人もいました。
スティックPCはネットサーフィンやメールチェックなどの軽作業に威力を発揮します。小さくてもパソコンと同じことができるスティックPCの活用方法で自宅の過ごし方、ビジネスの方法が変わります。
ネットサーフィンやメールの確認など、比較的軽い作業をするならスペックが高いスティックPCは必要ありません。代わりに静音性が高いファンレスがおすすめです。
書斎のパソコンで仕事のメールをチェックすると仕事の延長上になってしまいますが、リビングで音楽でも聴きながら行えばストレスも減りますよね。ゆったりとソファでくつろぎながらのネットサーフィンも快適です。
「Diginnos Stick DG-STK3」はmicroSDカードリーダーもあるので容量を増やせるので、メールデータなどが増えても安心です。
ネットサーフィンをはじめるとついつい長時間になってしまうという人は、冷却ファン付きがおすすめ。youtubeの動画などを見ながら、ネットサーフィンをしていると知らず知らずスティックPCが熱を持つこともあるからです。
このスティックPCはIntelの中では入門機という位置づけ。このため、上級者、ヘビーユーザーになっていくと物足りなく感じる部分があるかもしれません。OSがWindows8.1とやや古いのも気になるところです。
しかし、ネットサーフィン、メールだけと割り切って使う分には十分な性能といえます。
「CLPC-32W1」のおすすめポイントは4k出力に対応しているということ。4k対応ディスプレイに接続すればハイビジョンの4倍=3840×2160の高精細な画面を楽しむことができます。
また、スティックPCの電源ON/OFFがディスプレイの電源と連動しているのも魅力。ストレスなく開始、終了ができますよね。
高精細な画面を求めている人におすすめのスティックPCです。
最近ではタブレット端末を持っている人も多いです。でも画面のサイズがちょっと不満という人もいるのではないでしょうか。このような人からテレビに接続できるスティックPCのニーズがあるのです。
また、大きな画面でビジネスの資料を読んだり、会議室のテレビにスティックPCに入っているパワーポイントの資料や画像を表示させるといった利用方法もあります。
小さくてもパソコンなので、このような場面ではとても便利ですよね。
AndroidOS搭載のスティックPCは豊富なアプリが利用できるのがおすすめポイント。ゲームや動画の視聴など用途を絞って使っている人が多いです。
AndroidOSを搭載したスティックPCのなかではハイスペックなのが本製品。ワンランク上のCPUなので動画鑑賞、ネットサーフィンなどがストレスなく行えます。
アマゾンなどで購入しようとすると不安になるのが「並行輸入品」という文字。でも、日本のユーザー達のレビューを見てもわかるように、日本語の表示と入力は全く問題ありません。
また、外付けアンテナをつけたことにより、wifi通信の安定性が高いのもおすすめ。置き場所がテレビ裏の壁際になることが多いので、スティックPCは通信が途切れるという心配があるからです。
本商品は自宅のテレビを手軽にスマートテレビのようにしたい人が購入しています。スティックPCがどのようなものか試してみたいという人にもおすすめです。
ただし、パソコン関連の知識に強い人限定です。というのも、wifiの通信が途切れがちになったり、フリーズを起こしたり、microSDカードが取り出しにくかったりと細かな不具合が多い印象を受けるからです。口コミの評価も半々に割れています。
数年前のスティックPCを使用していた人からすれば格段に快適という人も多かったので、どこを満足度の基準とするかで変わるといえるのかもしれません。
CPUの性能も高く、フルHDにも対応しているので画面が広く使えます。サンコー本体の重量は45gと軽量でサイズも約10cmとコンパクト。
少し注意したいのが電源アダプタ。本体自体は小さいのですが電源アダプタが同じほどの大きさなのでややかさばるという印象を持つ人は多いです。
これは本製品だけでなくスティックPC全般にいえるので、できれば電源アダプタもチェックしておきましょう。
最安値価格帯ながら、OSエディションも新しく、Googleプレイにも対応。この価格帯と決めているなら本商品がおすすめです。ストレージ容量は少ないですが、microSDカードに対応しているので容量を増やすことも可能です。
Androidはエディションが5.0以降になってから、より多くのサービスやアプリに対応しています。使いたいアプリがスティックPCのOSに対応しているか事前にチェックしておきましょう。
スティックPCの快適な操作のためには、使いやすいキーボードが不可欠。フルキーボード、テンキーなしなどの種類があります。また、ソファに座って使うならタッチパッド付きのキーボードがおすすめです。
このキーボードはよい意味でノーマル。そして、コスパという観点で非常に評価が高いです。
19mmの打ちやすいキーピッチ、レシーバーはUSBポートに挿したままにできる小サイズ、オリジナルフォント採用で見やすいキートップ、傾斜角度2段階調整可能というのが主な特徴です。
特筆すべきは、フルサイズのキーボードの配列をそのまま移植していること。このサイズのテンキーレスの場合はファンクションキーを左寄せにして、右下に矢印キーを詰め込むのが一般的。
一方、本商品はフルサイズと同じように使えます。ありそうでないキー配列が隠れた魅力です。
本キーボードは、テレビにつないだスティックPCを、ソファに座った状態で操作することを想定して開発したもの。このような使い方をする人にはぴったりのキーボードですね。
タッチパッド付のキーボードの定番商品といえ、口コミの評価も高いです。また、タブレットやスマホにも対応しているので使い回すということもできます。
なお、ロジクールのunifying対応機器ならMAX6台まで接続することができます。
本商品はキーボードとマウスがセットになっています。マウスはクリック音とホイール回転音が静音性が高いタイプです。ただし、キーボードは静音性ではないので注意してください。
ワイヤレス通信は2.4GHzの電波障害に強いデジタル帯なので、が途切れがちになることなく安定したキーボード操作が可能です。ふだん使いには十分な性能を持ったキーボードといえます。
本商品はスティックPCや小型PCを、リビングで操作する場合に最適なように開発されたキーボード。大型タッチパッドと豊富なタッチジェスチャーが操作しやすいです。
スワイプや拡大・縮小はもちろんのこと、2本指でタッチすれば右クリック、デスクトップの表示、ウィンドウの切り替えなどが行えるので、マウスなしでも快適に操作することができます。
コンパクトながらテンキーも付いたキーボードです。ごくふつうのキーボード配置なので、誰でも違和感なく使うことができるでしょう。
本キーボードにはマウスも付属していて、USBレシーバーを1つ挿すだけで、キーボードとマウスの両方がつながります。
また、パソコンの他にもPlayStation、Wii、WiiUとも接続できるので何かと便利ですよ!
はじめてスティックPCを使う場合は「ビジネス用としても使える?」「ウィルス対策は必要?」などいろいろな疑問が湧いてきます。よくある疑問・質問をピックアップして回答しました。
WindowsOSが搭載されていれば使えます。
ただし、Office2016では標準で約3.5GB程度の容量を取るので、ストレージに空きがあるかチェックしておきましょう。Microsoft Office 365であればブラウザ上で使えますが、やや動作がもたつく場合があります。
必要です。
ふつうのパソコンと同じように考えましょう。一時的な使用でもスティックPCを通じて他のパソコンにウィルスが感染する場合があるので、セキュリティソフトをインストールしておくに越したことはありません。
使う用途によります。
スティックPCはふつうのパソコンと比べCPUの性能が劣っていて、搭載されるメモリ容量も小さいです。このため負荷が大きい処理をさせると動作が遅くなったり、メモリ容量が足りなくなったりする場合もあります。
の3つです。1のBluetooth接続は混線する、接続(ペアリング)設定が面倒などのメリットがあります。このため一般的にUSB端子に挿入するだけの2の方法を取るひとも多いです。
この記事ではスティックPCについて、基礎知識・選び方からはじめ、おすすめのスティックPCを紹介してきました。
プライベートやビジネスで使えるWindowsOSのスティックPC、Google Playが楽しめるAndroidOSのスティックPCなどを網羅したので自分にぴったりの製品があったのではないでしょうか。
なかにはWebカメラ搭載のものも紹介したので、ビデオチャットなども手軽に楽しむことができます。
また、快適な操作に必要なおすすめキーボードも合わせてピックアップしましたので、これでスティックPCを利用する準備は万端です。
スマートTV、携帯用など用途に合わせてスティックPCを使いこなしてくださいね!