数ある離乳食本の中でもおすすめなよりよい1冊の選び方はご存知ですか?離乳食やそのレシピ本に詳しい専門家に、選び方のポイントを教えてもらいました。あわせて、離乳食...
数ある離乳食本の中でもおすすめなよりよい1冊の選び方はご存知ですか?
離乳食やそのレシピ本に詳しい専門家に、選び方のポイントを教えてもらいました。
あわせて、離乳食作りに役立つ本を12冊ピックアップ。はじめてのパパママへのおすすめを紹介します。
ママアイテム編集部
離乳食本を買おうと思っても、たくさんの本があって「よく分からない!」という声も多いもの。そこで、離乳食本を選ぶ上で譲れないポイントを4つにまとめました。
赤ちゃんは発達段階に応じて、食べられる食材も、飲み込める食べ物の大きさ・状態も異なります。発達にあわせた離乳食でないと、消化不良を起こしたり、アレルギーの原因となったりすることもあります。
そのため、食べていいもの・ダメなものをはじめ、食材の大きさや調理方法などの基本は、離乳食を語る上での必須事項。離乳食は一生の食生活を作るとも言われているので、基本を大切にしてあげたいですね。
生後5~6カ月頃からスタートする離乳食。はじめはペースト状のドロドロしたものしか食べられませんが、月齢を重ねるにつれ、食べられるもの・状態は変化していきます。
赤ちゃんの成長とともに、必要な情報も欲しいレシピは違いますので、離乳食本を買うなら、月齢毎にレシピが記載されている方が便利。
中期(モグモグ期)、後期(カミカミ期)と発達段階に応じた離乳食本もありますが、さまざまな月齢が網羅されている方が、1冊で済むので経済的です。
レシピ本を購入したはいいものの、手がかかる料理が多くほとんど作らずに本はお蔵入り……という経験はありませんか。離乳食も同じです。
赤ちゃんのことを考えると手の込んだメニューも気になりますが、かんたんなレシピが多数掲載されている方が実用的です。赤ちゃんとの慌ただしい生活でも、無理なく作れるレシピが多い本を選びましょう。
レシピがかんたんなだけでなく、生活スタイルに合うかどうかも大切なポイント。上の子がいたり、仕事があったり、なかなか離乳食作りの時間が取れないママにはとくにフリージング(冷凍)レシピが便利です。
子どもの栄養だけでなく、日常の生活スタイルと合わせた離乳食本選びをしておくと、活躍してくれること間違いなしですね。
離乳食やそのレシピに関しては、色々な出版社から本が出ていますが、中でもおすすめなのが「主婦の友社」と「ベネッセコーポレーション」です。
離乳食だけでなく、子育て本にも強い2社をまずはおさえておきましょう。
社名にもある、雑誌「主婦の友」を大正6年に創刊し、主婦向け雑誌の先駆けとして数々の本を出版。離乳食はもちろん、レシピ本や育児本など実用書には定評あり。
女性・家庭をテーマとした本が得意なので、ママならお世話になること間違いなしの出版社です。
こどもちゃれんじで有名ですが、プレママから頼られる育児雑誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」の出版社でもあります。
育児雑誌の離乳食特集をギュッと集めたような離乳食レシピ本や育児本はどれも人気。育児のあらゆるシーンで頼もしい出版社です。
離乳食ではレシピだけでなく、赤ちゃんの月齢・発達に応じた食材選びと調理が重要です。離乳食の開始時期にはじまり、月齢にあわせた進め方、与えてよい食材とダメな食材まで「基本」といっても、その内容は多岐にわたります。
そうした離乳食の基本がしっかり詰まった5冊をまずは紹介しましょう。はじめての離乳食というパパママや、これから始まる離乳食に不安が大きいパパママにはとくにおすすめの本です。
離乳食では、月齢に合わせて食材の量を調整する必要がありますが、本書は、月齢別に必要な量が分かりやすいのが大きな特徴。カットされた野菜が実物大の写真で掲載されているので、食材の用意がかんたんです。
また、ペースト状~みじん切り~粗みじん切りといった調理後の様子も、実物大の写真で掲載。その見やすさ・分かりやすさが人気を集めています。
離乳食の基本ルールから説明してあるので、文字通り「はじめて」の方に向けた一冊と言えるでしょう。
レシピの数も豊富で、2回食、3回食と離乳食が進んだ後も十分活用できるボリューム感も◎。食材別に月齢毎のレシピを確認できるので、与えたい食材をベースにメニューを考える際に便利ですよ。
離乳食を始める際の「何をどれくらいあげればいいの?」といった基本的な疑問から丁寧に解説されています。月齢毎、食材毎のレシピが掲載されているので、赤ちゃんの「今」に合った離乳食作りに役立ちます。
また、取り分けレシピやフリージングなど、離乳食には欠かせない時短テクも掲載。病気やアレルギーなど、離乳食を進める上で一度は直面する不安にも対応しているので安心ですね。
なかでも、200種類以上の食材に関する「食べていいもの・ダメなもの」オールガイドが本書の人気の秘密。食材から調味料までリストアップしてあるので、「これ1冊あれば安心!」と多くのママから高評価を集める一冊です。
離乳食の基本・調理法・メニューを月齢毎に章立てし、掲載してあるので、今必要な情報を得やすいのが大きなポイント。月齢だけでなく、次の段階へのステップアップの目安についても記載されています。
成長に個人差があるように、離乳食の進み方も赤ちゃんによってバラバラなのがママを悩ませるポイントでもありますが、この本なら、わが子の成長にあわせて進めることができますよ。
また、「今日からすぐに役立つ 離乳食調理の時短テク」と題し、大人料理からの取り分けフリージング術をはじめ、食材のかんたん処理など離乳食の裏技が盛りだくさん!忙しいママほどうれしい1冊かもしれませんね。
離乳食の基本の進め方からはじまり、調理方法の基本を丁寧に解説した1冊。とくに離乳食初期には欠かせない、食材の裏ごし・すりおろしなどは、細かい作業が苦手なママにも分かりやすい説明です。
食材別に調理法や離乳食レシピが掲載されているので、与えたい食材から献立を考える際に大変便利。フリージングや電子レンジ活用法などの応用編ももちろん、掲載されていますよ。
何より、全体を通して本の記載が「分かりやすい!」「中身がしっかりしている」と評判で、料理をしない人や料理初心者さん、さらにはパパでも離乳食作りがマスターできると高評価なのもおすすめ理由のポイントです
なんと言っても、345品というレシピ数の多さが魅力の1冊。メニューが多いだけでなく、好き嫌いなく食べてもらうためのアレンジレシピまであるのもうれしいですよね。
5~6カ月、7~8カ月といった離乳食の各時期に関して、前半・後半に分けた細やかな解説も本書のポイント。進め方だけでなく、「今」必要な情報が手に入りやすいのが特徴です。
他にも、「赤ちゃんが食べやすくするには?」「下ごしらえで楽をするには?」といった日々使える便利なポイントもたくさん掲載されていますよ。また、離乳食本にはもはや必須となっている「月齢別の食べさせてよい食材」シートが、電子版としてダウンロードできます。外出先や帰省時など、役立つこと間違いなしです!
少量ずつの離乳食を、毎食いちから調理するのは大変です。ましてや赤ちゃんがぐずると、料理の手も止まってしまいますよね。そんな時に便利なのが、「フリージング(冷凍保存)」。
フリージングしておいた食材や料理を解凍して出すだけなので、調理の手間も省け、赤ちゃんを待たせることもありません。フリージング食材を組み合わせて、レパートリーを増やすことも可能です。
そんなフリージングに特化したおすすめの離乳食本を4冊紹介します。
食材に応じたフリージングの方法やフリージング食材の組み合わせレシピなど、フリージングの基本がわかる1冊です。フリージングだけでなく、離乳食の基本も丁寧に解説してあり、離乳食完了までの全体的な流れが分かります。
また、各時期(ゴックン期・モグモグ期・カミカミ期・パクパク期)を一覧写真で比較できるので、「具体的なイメージがわく」「作りやすい」と評判です。
ただ、レシピ掲載数が少ないのが残念な点。5日分のメニューしかないため、離乳食中期(モグモグ期)以降は物足りないという声も聞かれます。
離乳食、フリージングの基本を押さえたい方にメリットの多い一冊となっているようです。
本のタイトル通り、ただフリージングするだけでなく、「作りおき」として実際に食卓に並べることができるレシピを紹介する本書。
週に1回、食材を調理して冷凍しておけば、1週間分対応できるレシピが紹介されています。
2回食、3回食になった離乳食中期~後期まで対応しているのが一番のポイント。1冊の本を長く活用できるのがうれしいですよね。
3回食になっても1週間分のフリージングレシピがあるので、「毎日メニューを考える手間が省ける!」と先輩ママからも高評価です。
大きな写真を用いて、分かりやすい解説がしてあるので、役立つこと間違いなしの1冊です。
離乳食には欠かせないおかゆにはじまり、スープやだし汁、ソースのフリージングまで、フリージングの基本がたくさん掲載されています。
各時期にあわせた食材の切り方・調理方法とフリージング方法について、アイコンを交えて分かりやすく解説。
さらに、離乳食開始の5~6カ月ごろから、8カ月までは、1カ月分のレシピがまとめて掲載されているのも高評価のポイントで、「バリエーションに悩むことなく離乳食をあげられる」と人気です。
一方で、離乳食全体の基本については手薄いと感じるママも。離乳食の基礎本にプラスアルファとして、フリージングに特化した1冊といえそうです。
本のタイトル通り、フリージングと時短レシピで、離乳食のめんどくささを解消してくれる1冊。子どもがいる編集者が集まって作った本ということで、ママならではの目線が感じられます。
具体的には、離乳食の基本から栄養バランスの話にはじまり、調理・冷凍・解凍といったフリージンのおいしく安全に食べられるような基本技を徹底解説。1週間のうち、平日は全てフリージングで対応できるような構成です。
「土日は?」というと、少しの時間でできる時短レシピを紹介。すべてのレシピはほぼ5分!というかんたんさにこだわったレシピばかりですので、赤ちゃんを待たせずに済むのもうれしいポイント。親子で楽しみながら離乳食を進められそうですね。
離乳食を始める上での不安要素「アレルギー」。生後半年くらいの赤ちゃんはまだまだ体のつくりが未熟で、食物アレルギーを引き起こしやすい時期と言われています。
3大アレルゲンと呼ばれる卵・小麦・牛乳のアレルギーは、アナフィラキシー症状を引き起こすことも。
アレルギーがあっても、工夫することで、安心して食べさせられる離乳食レシピもあります!食物アレルギーが不安なママ・パパにもおすすめな、アレルギーに特化した離乳食本を3冊紹介します。
食物アレルギーというと、「難しい」「こわい」「食事が面倒」というようなイメージが強いですが、そんなイメージを和らげてくれるのがこちらの1冊です。
難しい用語で解説するのではなく、分かりやすい言葉で丁寧に解説してあるので、「分かりやすい!」「アレルギーのすべてが1冊にまとまっている!」と評判を集めています。
離乳食のメニューや量に関する解説とともに、安心して進められる手順を、日本アレルギー学会指導医の伊藤浩明先生(あいち小児保健医療総合センター)のアドバイスのもとに記載。
アレルギーを持つ赤ちゃんだけでなく、子育ての知識としてアレルギーに関して学んでおきたいというパパママにもおすすめです。
はじめてアレルギーに直面したパパママにも分かるよう、レシピだけでなくアレルギーの基本から説明。検査や診断に関してはもちろん、除去食の基本に関する説明も掲載されています。
アレルギーの子だけの特別メニューだったり、大人が食べると物足りなかったりといったアレルギー食によくある不満を解消し、卵・牛乳・小麦不使用でも家族みんなが満足できるレシピを紹介。
「特別な材料がいらない」「めんどくさくない」と高評価です。
5カ月からスタートする離乳食は月齢別に掲載し、離乳食を卒業した後の幼児食はお肉・魚・野菜などの食事のほか、おやつレシピも載っています。食事もおやつも安心して楽しむことができますよ。
離乳食開始前、母乳育児中に赤ちゃんのアレルギーが判明することもあります。ママの母乳に含まれる成分でも反応を示すことがあるからです。
そうした母乳育児ママの食事からはじまり、アレルギー対応の離乳食レシピを紹介。毎日のおかずはもちろん、おやつやお弁当レシピ、クリスマスやお正月といったイベントレシピなど、楽しい思い出を彩るレシピまでたくさん揃っています。
1歳未満の離乳食よりも幼児食のレシピが豊富ではありますが、その分長く使えると定評のある1冊です。
「レシピ数が多いので自分でアレンジする際にも使える」「情報量の多さは価格以上!」「もっと早く買えばよかった」と多くのアレルギーっ子を持つママに支持されています。
離乳食やレシピ本を購入する時にふと迷う事、あるのではないでしょうか。よくある疑問は早めに解決しておきましょう。
離乳食を進めるにあたって、必ずしも本を買わなければならないのか?というとそうではありません。育児雑誌の特集記事を参考にしたり、インターネットでレシピを検索したり、図書館で借りてみるという方法もあります。
人によって、どの情報源が使いやすいかはまちまち。「これってどうやるの?」「もう食べさせてもいいんだっけ?」と思った際に、手元の1冊で解決できるのは大変便利です。
2回食、3回食になった後に、離乳食の進め方やレパートリーに悩んで購入するママも多いのですが、早めに買っておいた方がより長くたくさん活用できるのでおすすめです。
離乳食のレシピ本を何冊買うかについては、非常に個人差が大きいところ。基本が分かる分厚い1冊で十分だったという方もいれば、月齢別の薄いレシピ本をその都度購入したという方もいます。
経済的に見ると、やはり1から10まで網羅してくれるような離乳食完了期までをまとめた1冊をまず準備しておくのがおすすめです。本をめくれば次の段階が自ずと分かるので、ステップも踏みやすいですよね。基本が分かっていれば、応用レシピを自分でアレンジすることができるというのも、幅広い内容の1冊をおすすめする理由のひとつです。
離乳食本と一緒に気になるのが、離乳食用の調理セットではありませんか?離乳食では、食材をすりつぶす・すりおろす・裏ごしするといった細かい調理が基本。とくに、離乳食の初期~中期にかけては、離乳食ならではの調理法は必須です。
ピジョンやコンビなどのベビー用品メーカーでは、「離乳食用調理セット」を発売していますが、わざわざ買うべき?と悩むママも多いもの。
調理セットのメリットは、どれも小さいサイズで手に収まりやすく、使いやすいことが挙げられます。すり鉢や裏ごし器など必要なものが一度に購入でき、重ねて収納できるのもメリットかもしれませんね。
その一方で、「限られた期間しか使わないので、わざわざ購入するのはもったいない」「結局あまり使わなかったので100均でもよかった」という先輩ママの声も。
フリージングの場合には、一定量まとめて作るので、「小さい調理器具でなくてもよかった」というママもいるようです。すり鉢や裏ごし器など、自宅に使えそうなものがある場合は無理に買う必要はないかもしれませんね。
「顔が赤くなった」「口の周りがかぶれているみたい」というような場合、食物アレルギーが疑われることがあります。特定の食材を食べた際に、赤ちゃんに何らかの変化が見られるような場合には、まず小児科を受診しましょう。
アレルギーにもよりますが、これまで使用していた離乳食本がそのまま活用できることもありますし、こちらで紹介したようなアレルギーに特化した本が必要になるケースまでさまざまです。
いずれの場合でも、食材の使用や今後の離乳食の進め方については、主治医の先生の判断を元にしましょう。その上で、赤ちゃんにあった、安全に離乳食が進められる本を探してみてくださいね。
数ある離乳食のレシピ本の選び方について、選定のポイントを元におすすめの離乳食本を12冊紹介してきましたが、いかがでしたか?
赤ちゃんの成長には欠かせない離乳食。食材の調理や栄養バランスなど、気になることばかりで不安が大きいママも多いかもしれませんね。筆者も数年前に「はじめての離乳食」を経験し、なかなか食べてくれずにモヤモヤしたことも。そんな中、わが子にヒットするレシピが見つかるとそればっかり与えていたずぼらなママでした。
離乳食は赤ちゃんの「はじめて」がたくさんつまった素敵な時間です。大変なことも多いかもしれませんが、離乳食本を活用してぜひ楽しい時間にしてみてくださいね。