太陽の恵みをたっぷりと凝縮した、おすすめのバルサミコ酢を食卓に!イタリア料理に欠かせない存在のバルサミコ酢ですが、じつは和食にもベストマッチする食材です。長期間...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>太陽の恵みをたっぷりと凝縮した、おすすめのバルサミコ酢を食卓に!イタリア料理に欠かせない存在のバルサミコ酢ですが、じつは和食にもベストマッチする食材です。長期間の発酵熟成により、健康効果もありますね。体のために酢をたっぷりとりましょう、そういわれてもあの酸っぱさは…そう感じている人にもおすすめです。マイルドな酸味と芳醇な香りで食欲も増して、読み終える頃には「バルサミコ酢がなくては生きていけない!」と思うかもしれません。13選それぞれすべてが違う特徴のテイストやカラーを持っています。デイリーに使いたいバルサミコ酢や、大切な人にギフトとして贈ってよろこばれるものも紹介します。
ママアイテム編集部
独特な芳香のあるバルサミコ酢は、高級なものから普及品まで、とにかくバラエティ豊かです。味の違いや風味を知って選びたいところですが、数撃てば当たるというほど味見ができるものではありません。
ラインナップの中からどう選ぶのか、チェックポイントを説明します。
バルサミコ酢の本場は地中海の太陽がいっぱいに降り注ぐイタリアです。海外の人の味覚に合っても、日本人の口にはちょっと…そんな印象があるかもしれません。
そんな人には日本人の味覚に合わせた国産バルサミコ酢。ちょっと試してみるには、手に取りやすい印象と味が魅力です。
バルサミコ酢の真の旨味に触れたい、それならば本場イタリア原産の製品にチャレンジしましょう。EUの品質認定表示制度にD.O.PやI.G.Pというものがあります。
これらは保護指定地域内で生産されたもの、品質規定に適合している製品であるという証明です。伝統的な製造法や生産地が表示されたものを選ぶと、そのものの風味をあますことなく得られます。
大人のギフトにも普段使いにも、バルサミコ酢はオールマイティー。製品の格付けをチェックしながら選ぶのも楽しいですね。
最高品質とされるトラディツィオナーレは、最低12年の熟成期間が必要なバルサミコ酢。伝統的なもので、原料の種類や製法が詳細に法律で定められています。
25年以上の熟成期間を経るストラヴェッキオは、一度口にするとその風味は忘れられないものに。50年や100年の熟成期間を持つものもあり、ハイクオリティなギフトにぴったりです。
製造方法や材料は同じで熟成期間が6年程度と、少し短いものにアチェート・バルサミコというものもあります。少し軽い酸味でクセのない風味が特徴です。
スーパーなどの店頭で見かけるものはカラメルなどを添加したものが多いです。デイリーユースにするにはちょうど良いもので、サラサラとしたテクスチャー。実はドレッシングにするにはベストな酸味です。
価格が購入の決め手になるという意見もありますので、価格相場を見てみましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
800円 | 1,000円〜5,000円 | 15,000円〜 |
国産は比較的安く、日常的に使いやすい価格帯に位置しています。売れ筋価格帯では白バルサミコ酢やオーガニック、レモン果汁を添加したものなどバリエーションが豊富。
高級価格帯では、品質重視のトラディツィオナーレでギフトケース入りなどがラインナップされています。
伝統食品ともいえるバルサミコ酢、おすすめのトラディショナルブランドを紹介します。
1977年に創設された、イタリアのオーガニック農業協同組合です。有機農業の先駆者的存在で、人間と自然のパワーだけで作物を育てています。
食べておいしいオーガニックを打ち出し、世界に発信しているブランドです。
古代に起源を持つイタリアの都市、モデナで1846年に誕生しました。バルサミコ酢では代表的な醸造会社ですが、高級ラインからデイリーユースに適した製品も作っています。
高貴な味わいと芳醇な香り、美しいカラメルカラーが特徴です。
世界最古の伝統を誇るジュセッペ・ジュスティ。かろやかな風味が特徴のバルサミコ酢は、熟成期間が浅いものでもその香りだちに定評があります。
奥深い味わいと香りのグッドバランスが魅力的。
今回紹介するバルサミコ酢13選では、以下の2点を編集部チェックポイントとして設定しました。
食レポの達人でもびっくりするはず、並んででも買いたい逸品です。ひとくち食べればそのぶどうのフレッシュな風味におどろく、編集部イチオシ・筆者激オシのバルサミコ酢はコレ!
イタリアNo. 1オーガニックブランド、ALCE NERO(アルチェネロ)の有機バルサミコ・ビネガー。酸味が舌に刺さらない、マイルドなサワー感が特徴的な製品です。
さらっとしたテクスチャーは、そのままでもドレッシングになるほど。酸化防止剤不使用で非加熱製法、生で食べるのにはもってこいですね。
筆者が驚いたポイントは、その味のバランス。クレソンとビーフのサラダにかけてひと口、次のふた口目は口に入れかけて思わず出して二度見しました。自分の味覚を疑ったからです。
バルサミコ酢をかけたのは確かですが、そのフルーティーなぶどう感にびっくり。食レポの彦摩呂さんもびっくりのリアクションです。
ALCE NERO有機バルサミコ・ビネガーは、リーズナブルな製品に含まれる製品ですが、その味はまさにぶどうを超えるぶどう。ほんのりとした甘みも感じられて、香りの強いものとベストマッチします。
味わいも日本人好みのライトな感じですが、重厚感が欲しいときには鍋で少しだけ煮詰めます。とろりとしたテクスチャーに変化して、味も濃厚に。
食卓をリッチに変えるバルサミコ酢の逸品です。
さまざまなハーブやスパイスを料理に使う、腕の見せ所でもあります。香りは料理の重要なポイントで、その日の食卓の格を握るアイテムです。
香りを楽しむ食卓に、豊かな香りが特徴的なバルサミコ酢を紹介します。
Adriano Grosoli(アドリアーノ・グロソリ)は、1974年にバルサミコ酢の専門に転向したブランドです。アチェート・バルサミコは、別名アチェート・ディ・ドューカ(公爵の酢)とも呼ばれる気品があります。
北イタリアのモデナ地区とレッジョ・エミリア地区が産地で、その製品の特徴は濃厚な味わいと芳醇な香り。口に含んだ瞬間に広がる味と香りは、今まさに咲き誇る甘酸っぱい花のようです。
艶やかな色と香りは、ひと回しするだけで料理の味わいを一気に奥行き深いものに変える力を持っています。生色が特においしくて、フルーツジュースにミックスすると最強フレーバーです。
250ml・500ml・1,000mlと3つの容量が選べるので、お試しも躊躇なくできますね。
1605年創業Giuseppe Giusti(ジュセッペ・ジュスティ)のアチェート バルサミコ ディ モデナは、8年の熟成を経たI.G.P認定のバルサミコ酢です。
原料のぶどうはトレッビアーノという強い甘みのぶどう。最も古いアチェタイア(熟成室)で、種も皮も丸ごと漬け込まれた自然の香りが特徴的です。
甘みが強いぶどうを使ったことで、酸味と甘みのバランスがよく、酢を敬遠する人も美味しく食すことができます。トレッビアーノ種の甘みは、とがったところがなくてとてもまろやかに広がります。
丸みのある味を好む人におすすめです。
Mazzetti(マツェッティ)アセト・バルサミコは、深みのある香りが特徴です。イタリアはモデナ地方で代表的なバルサミコ酢醸造会社の製品で、I.G.Pにも認定されています。
起源が古代といわれるMazzettiのバルサミコ酢の、芳醇で深い香りの秘密は醸造樽にありました。古くから使用されている醸造樽で、さらにまた時間をかけて熟成させるアセト・バルサミコ。バルサムの香油の香りがそのまま生きています。
その立ち上る香りを生かすには生食が適していますが、実はあたたかい湯気が立つメニューに人回しするとさらに良し。蒸したジャガイモにチーズを乗せて、このアセト・バルサミコとオリーブオイルの組み合わせは最高です。
光沢のあるカラメルカラーが、さらに引き立って美しい食卓に。
小さめの樽で5年の熟成期間を経て醸造される、Disanteramo(サンテラモ)バルサミコ。スモーキークオーツにもにた、美しい黒めの褐色が特徴です。
Disanteramoのバルサミコは、特に香りに魅力があります。バルサミコ酢なのに、ほんのり軽いバニラフレーバーなのです。秘密は醸造樽の樹木、オークにあります。
オークとは、高級なワインやウイスキーの熟成に利用される樹種。プレミアムワインの香り付にはオーク樽を使用するブランドが多くみられます。オークというとピンとこない人もいますが、日本でならナラの木と呼びますね。
酸味がやや控えめで甘みが立つバルサミコは、バニラとフルーティーな香りで、本場イタリアでも絶大な人気を誇っています。
PONTI(ポンティ)は、1867年にイタリアのピエモンテ州で創業しました。ワインビネガーでのシェアはイタリアNo. 1のブランドです。
ワインビネガーづくりのノウハウを生かしきったともいえるバルサミコ酢 赤は、ガーネットのような深い赤褐色がキラキラ。ボトルを眺めているだけでもときを消費できるほどです。
子供に食べさせるメニューなら、酸味を消すために加熱すると良いでしょう。酸味は加熱で飛び、残るのは旨味となるコクだけ。味覚に長けた、グルメな子供になってママはちょっと困るかもしれませんね。
食欲がないときなどには、その酸味と香りを生かすことで食欲増進のお手伝い。ポテトとの相性は最高なので、ポテトサラダに混ぜるだけでおいしさがアップします。
ギフトといえば、お中元やお歳暮がポピュラーで、食材や飲料などを先様の好みの合わせてチョイスすることが多いかもしれません。
目先の変わった贈り物や、自身のセンスを表現したいギフトに、高級バルサミコ酢はいかがですか?
ホワイトのギフトボックスに収められた褐色の小瓶、封を切るだけでドキドキします。MALPIGHI(マルピーギ)は5世代にわたってバルサミコ酢の製造に関わる秘伝を伝えてきた一家により守られてきました。
ローマにショールームをはじめ、農場や古代酢の醸造蔵・さらにはバルサミコ酢に関わる教育まで、世界にバルサミコ酢の歴史を発信しています。
そんなMALPIGHIのなかでも特に注目したいのはCilirgio。チェリーウッドの醸造樽で50年もの時間を経て、眠りから覚めた製品です。D.O.P取得の最高級の味わいは、若い食べ物とベストマッチング。
若い熟成で香りの強いチーズのシャビュー・デュ・ホワトや、ブルーに近い焼き加減のビーフなどに数滴垂らすだけで、全く別の味わいに。
贈る人と贈られる人をつなぐ、ベストな選択だと確信できるバルサミコ酢です。
MANICARDI(マニカルディ)の手がけるバルサミコ酢は、伝統芸術のフィニッシュプロダクトとも評されます。イタリアの郷土料理に芳醇で高い香りを添える、代表的なブランドです。
ナンバリングシールが貼られたボトルは、ゴールドのラベリングを施され、ゴールドボックスに入って手元へ届けられます。熟成期間は12年以上25年未満のものだけを使用した、最高級品質のトラディツィオナーレ。
醸造たるは栗・ジュニパー・マルベリーなど、バラエティ豊か。その熟成香を味わい尽くすには、フレッシュなまま朝摘みのイチゴと食すのが最適です。
代表的産地のモデナで200年以上の歴史を誇る、Claudio Biancardi(クラウディオ・ビアンカルディ)バルサミコ トラディツィオナーレ。ビアンカルディ家のオール自家栽培のブドウだけで作られています。
屋敷のロフトで戦火からも守られた醸造樽、すべてが樹種も香りも違うもの。25年熟成した醸造樽から、現在の当主が味見をしてバランスの良いブレンドを決める作業を行います。
200年のアチェタイアには、ビアンカルディ家にしかない酵母が醸し出すアロマが存在するのです。バルサミコトラディツィオナーレコンクールで、数々の受賞歴を誇るClaudio Biancardiの伝統を、あの人の食卓へ。
日本の醸造酢とは違った、マイルドな酸味が食欲をさらにそそるバルサミコ酢。その中でも特にマイルドで、フルーティな香りが特徴の白バルサミコ酢を紹介しましょう。
白ブドウだけしか使わないのがホワイトバルサミコ・ビネガー。封を切ると、そのフルーティーな香りに息が止まるほどです。
ALCHE NERO(アルチェネロ)は、有機農法ではリーダー的存在のブランドです。酸化防止剤やその他の添加物は不使用のEU有機認定商品です。さらに有機JASで安定の生食向けです。
ホワイトのお皿にその雫を落とせば、まろやかに輝くアンバーカラー。バルサミコ酢の褐色がまるで嘘のようです。
酸味の丸さはホワイトバルサミコの独壇場、アップルコンポートの隠し味に入れれば、どんなスイーツショップにも負けません。
食べることにもっぱらこだわりのある人におすすめなCasa del Balsamico Modenese(カーサ デル バルサミコ モデネーゼ)のホワイトバルサミコ・ディ・モデナ・ビオです。
19世紀初めから歴史と醸造樽を受け継ぐブランド、Giuseppe Cattani(ジョゼッペ・カッターニ)。100年熟成のオーガニックバルサミコが伝わる老舗です。
オーガニック認証をイタリアで初めて取得し、このディ・モデナ・ビオも有機JAS認証。琥珀よりもさらに淡いゴールデンコニャックカラーは、まるでアカシア蜂蜜をみているようです。
青みが美しいぶどうを口に含んで、噛んだ瞬間のジューシーさが味わえる逸品です。
日本人の味覚は、外国人のそれと比較できないほど優れているといわれています。特に苦味や酸味にうるさく、そこへ旨味なるものまで知っています。
そんな日本人が食べやすいうまさに仕上げた国産バルサミコ酢、食べてみませんか?
味の素KKはうま味を世界に発信するブランドとして、グローバルな人気を誇ります。日本人による、日本人のためのおいしい健康をサポートする会社です。
その味の素KKが日本人の味覚にベストフィットするよう作り出したのが、信州アルプス工場木樽熟成バルサミコ酢。ナチュラルで厳選された素材を使用することで知られる、内堀醸造株式会社との共同開発です。
原料と酢を知り尽くした内堀醸造、そして日本人の味覚を知り尽くした味の素ですから、安定感のある味わいが表現されています。まろやかでクセがなく、お豆腐にマッチする酢はすごいですね。
豆腐を始め白身魚など、淡白な食材が引き立つ味わいです。
明治22年に落成された農園でなぜバルサミコ酢が醸造されるようになったのか。なでしこ農園が広がる山梨県の春日居と、バルサミコ酢の本場イタリア・モデナの気候がよく似ていたことに始まります。
農園の独自製法で製造された国産バルサミコ酢、バルサミコサバ&甲州バルサミコ・ネロ。熟成期間が5年以上と5年未満の2本で、うまさ比べが楽しいセットです。
最高糖度60度以上の赤ぶどうと黒ぶどうを原料として使用し、日本人の味覚にフィットするようなでしこワインやワインビネガーをブレンドしています。
手間をおしまず作られたバルサミコサバ&甲州バルサミコ・ネロは、アイスクリームにかけると絶品です。
バルサミコ酢を買おう、そう決めて店頭へ行くと80%以上の人が突き当たる疑問がありました。その疑問を解いて、スッキリしてみましょう。
端的に表すと、製造方法が違います。
現在では日本でもバルサミコ酢が製造されているため、生産地による違いはないといって良いでしょう。ですから、製造方法の違いという表現をしました。
バルサミコ酢はぶどうを圧搾・煮詰めて樽詰めし熟成させます。一方ワインビネガーは原料は同じぶどうですが、そこへワイン酵母を加えてアルコール発酵を促し、酢酸菌を添加して作られた醸造酢ということです。
酢は体に良いことから、店頭には飲用のサワー飲料が増えています。バルサミコ酢のポリフェノール量は、黒酢の3倍・赤ワインビネガーの7倍以上も含まれていることを知っていますか?
抗酸化作用のポリフェノールとともにミネラルが豊富なバルサミコ酢。以前はグルメな人だけに独占されるのも致し方ない、といったラインナップでした。でも今は違いますね。
誰にでも好みのものを選べるバリエーションの広さ、さらには日本人の味覚や和食に合うことを重視した製品も増えてきました。お酢が苦手な人にも気軽に試せるフルーティな味わいは、他の酢ではまねができません。
太陽が降り注ぐぶどう畑に想いを馳せながら、今夜のテーブルにはバルサミコ酢ですね。