「車椅子クッションってどうやって選んだらいいの!?」初めて車椅子クッションを選ぶ方にとってどんなところを見て選んだらいいのか正直言って難しいと思います。間違って...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>「車椅子クッションってどうやって選んだらいいの!?」初めて車椅子クッションを選ぶ方にとってどんなところを見て選んだらいいのか正直言って難しいと思います。間違って選んでしまうと床ずれ(褥瘡)の原因や、姿勢が傾いてしまって体調不良の要因となることもあります。ですから、身体の形や体型、疾病の状態に合わせてクッションを選ばないといけないのです。今回はあなたに変わってケアマネージャーの経験がある私が選ぶ時の重要なポイントとおすすめの車椅子クッション12種類をまとめています!これを読めば身体に合った車椅子クッションが見つかります。できるだけ長く元気でいるためには車椅子クッションは非常に大切ですよ。
ママアイテム編集部
車椅子に長時間乗っていると、どうしても腰に負担がかかったり、同じ部分に強い圧力がかかったり、姿勢が崩れてきてしまいます。
しっかりとした姿勢を維持でき、床ずれを予防できる車椅子クッションを選びたいものです。6つのポイントを見ていきましょう。
車椅子クッションの材質には「ウレタン」「ジェル」「エア-」「混合」などのいろいろな種類があります。
体型・体重・姿勢や生活状況(車椅子で一日どのくらい過ごしているかなど)によって、その方に合う車椅子クッションは個人個人で異なります。
基本は安定して座っていられる座り心地のよいものを選びましょう。姿勢が崩れないようなものを選べば臀部(お尻)や身体への負担が減り体調管理の面でも非常に重要です。
実際に車椅子クッションを使用するときは、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、医師や看護師、福祉用具の担当者などの専門家のアドバイスを必ず受けてください。
素人が判断して車椅子クッションを選んでしまうと床ずれや体調悪化の原因となってしまう可能性があり、車椅子クッションを使用する前よりも身体の具合が悪くなってしまうこともあります。
車椅子には座ることができますが、自分で座り直しができない方は臀部(お尻)の同じところに継続して体重がかかるので床ずれができやすくなります。
その床ずれを軽減するためには一点に集中して体重がかからないように分散してくれる体圧分散型のものを選びましょう。体重を分散することで床ずれリスクが減ります。
床ずれになると高齢者の方は傷の回復がどうしても遅いので感染症などの危険性が高まってしまいます。
パーキンソン病や高齢化に伴って腰が曲がってしまう等の原因により、車椅子に座ると体が傾いてしまう方がいます。
傾いたままで座っていると、肺を圧迫したり、骨盤に負担をかけたり、疾病の症状がひどくなったりして、転倒する要因にもなります。
よくない姿勢は床ずれや痛みの原因になりますので、できるだけ正しい姿勢を維持することが本当に大切です。傾きの具合によってはウレタンやクッションを脇に挟んだりといった補助的に身体を支えるものが必要にもなります。
正しい姿勢にできる形と材質、クッションの置き場所をチェックしましょう。複数のクッションを組み合せるのも有効です。
車椅子から立ったり動いたりすることを頻繁に行う比較的元気な方はクッションがずれやすくなり、その結果、座り心地も悪くなり転倒などの危険性も高くなります。
クッションがずれないように車椅子に取り付けたり滑り止め加工など対策がされているかチェックしましょう。車椅子クッションがほんの少しでも、ずれると座り心地は思った以上に不快になってしまいます。
防水性や伸縮性のために、車椅子のクッションの中には天然ゴムのラテックスを使用しているものがあります。敏感肌の方はラテックスアレルギーを起こす場合がありますので要注意なチェックポイントです。
長時間座るものですので、ラテックスの有無はチェックしましょう。
毎日使用するものなので、食事の食べこぼしや失禁等で汚れてしまいます。衛生面を第一に考えると手軽に洗えるカバーや抗菌効果などがあるかをチェックしましょう。洗濯しやすさと乾燥時間もポイントですね。
高齢化の時代背景によって、車椅子クッションを作るメーカーは増えてきています。その中でもしっかりと信用できるメーカーをお伝えします。車椅子クッションは毎日使うものなので、妥協せずに選びたいものです。
タカノ株式会社は長野県にある評判の車椅子クッション会社。形状記憶クッションから体圧分散性の高い製品まで、幅広い商品のラインナップを誇ります。快適性と床ずれ予防に優れた製品を生み出しています。
ロホ社は床ずれ予防クッションで有名な世界的メーカーです。日本ではアビリティーズ社が1987年から日本の総代理店としてロホ社に代わって展開しています。世界で認められているメーカーですので信頼度は高いですね。
車椅子上で姿勢保持と体圧分散するにあたって、一番重要なのが車椅子クッションのサイズです。これは選ぶ時の大きなポイントになりますので、絶対にチェックしましょう。
ここでは一番におすすめできる車椅子クッションをお伝えします。姿勢保持と床ずれ予防に優れた製品なので、チェックしてみてくださいね。衛生的な面にもクリアした優れものです。
ネオプレンの表皮と中材は発泡ポリエチレンビーズを中心とした形状記憶クッション。
人間の臀部(お尻)の形は人それぞれ異なりますが、形状記憶クッションが隙間なく体に沿って形を記憶保持するのでしっかりと姿勢を支えて、楽に姿勢も保てます。
接触面積が広いので体圧分散性能が高く床ずれ予防にも有効。形状記憶なので身体の形が変化してもその変化した身体の形にピッタリとフィットしますので、体型の変化に合わせてクッションを変える必要はありません。
車椅子に長時間座るとどうして臀部(お尻)や腰が痛くなり疲れてしまいますが、体圧分散性能が優れているのでこの負担を減らすことができます。
姿勢を変えたくなって少し身体を動かしても、形状記憶クッションが身体の動きに合わせてくれるので安心です。
一年中ずっと身体に合った形を維持でき、適度な硬さで使い心地が高い製品です。完全防水でタオルで拭くだけで汚れが落とせますし、丸洗いOKなので衛生的なのもうれしいです。
車椅子クッションは購入するとそれなりの値段がしますが、介護保険を利用してレンタルで使用すれば安価で使うことができますので施設やケアマネージャーへ相談すると経済的負担が軽くなります。
また、介護保険でのレンタルなら別の種類の車椅子クッションへの変更が手軽にできます。その時の身体の状態にあった最適なクッションを利用できるので、その点でもおすすめです。
長時間座っていると健康な人でもお尻が痛くなります。まして病気の方には負担が大きいので、できるだけ楽に座っていられるようにしたいものです。臀部への負担を軽減できるクッションを紹介します。
体圧分散性能が高い多面体構造による車椅子用クッションで特殊なウレタンフォームから出来ています。
「やわらかめのタイプ」「硬めのタイプ」「低反発タイプ」など役割の異なるウレタンフォームを組み合わせて、体位保持と体圧分散性能の効果を高めています。
異なる種類のウレタンフォームを使用することによって、一点に力がかからないようになっているのです。
適度なカーブが付いているため車椅子の背にピッタリとフィットし、裏面は全面滑り止め使用なのでクッション位置がズレにくい構造。カバーは水洗いできるので、衛生的にも安心です。
セルという空気室が並んでおりバルブで空気量を調整し、中の空気が身体の圧力に合わせて自由に動くことで体圧を分散させる車椅子クッション。
セルの高さにより「ハイタイプ」「ミドルタイプ」「ロータイプ」に分かれています。
3つのラインナップがあるので、個人の身体状態や症状に合わせて最適なクッションを選ぶことができます。座位保持と体圧分散のバランスを取りたい方にはおすすめですね。
7万枚もの販売実績を持つ車椅子クッションでオープンポケット構造が特徴的な構造です。
人工工学に基づいて設計されたオープンポケットは臀部(お尻)の一番出っ張っているところである坐骨を浮かすことで体圧分散しており、長時間座っていても痛くありません。
また、「快適性」「通気性」「耐久性」それぞれに優れた最適の場所に配置し快適な座り心地を生み出しています。通気性にもたいへん優れているのでムレにくく快適な座り心地が続きます。
独自の3層構造設計により、長時間座ってもいても楽な車椅子クッションです。弾性の異なるクッションフォームを使用することにより仙骨や尾骨への負担を大幅に軽減します。
バックサポートという部分が、後ろに倒れがちな骨盤を立たせて姿勢保持をサポートしてくれます。背筋が弱ってしまってどうしても後傾になってしまう方には、効果的な機能ですね。
底部には滑り止め加工がしてあり、これも姿勢保持をサポートしてくれます。
車椅子のスリングシート(座面)はたわみが発生することがあり、それによって姿勢が後ろに傾いてしまうことがあります。このクッションはそのたわみを吸収し後傾を防ぐことで姿勢を保持。
体圧分散機能の高いマイクッションオリジナル粘弾性フォームを採用しているので、体圧分散と姿勢保持の両方に効果を発揮します。それから専用のクッションカバーは抗菌で、しかも防水なので手入れがしやすいのが特徴。
ループ型のネームタグ(防水抗菌加工)がついており、車椅子を畳んで収納する時など、クッションを壁のフックに引っ掛けられるのでとても便利です。
高齢になると筋肉が衰えてしまって左右に身体が傾いてしまう方がいます。傾いてしまうと食事中に喉に詰まってしまったり(誤嚥)、関節に大きな負担がかかったりします。
しっかりと背中を真っ直ぐにしてくれるものを選択しましょう。
背中に差し込んで使用するクッションで、両脇の左右に出っ張った部分が背中を包んで真っ直ぐに保持します。
カバー部分にはポリエステル、クッションの中身はポリウレタンフォームを使用していますので、軽くて扱いやすいのが特徴。クッションの中身は洗濯不可ですが、カバーは洗濯できますのでキレイに使うことが可能です。
クッションの背面には12個の通気口が空いていますので通気性にも優れた商品ですね。車椅子に固定するためのヒモも付属していますのでしっかりと背中を支えます。
比較的薄めのクッションですので微妙な身体の傾きを調整したい方に最適です。ポリエステルと綿、それにポリエステルファイバーを素材に使用しており、細かいポジショニングが可能なクッション。
消臭と除湿の効果がある活性炭を配合した通気ビーズによって通気性に優れ、匂いも消してくれます。失禁が多い方にはおすすめできるクッションです。
さらに、固定用のヒモが付いていますので車椅子からクッションが落ちてしまうことはありません。
スポーツメーカーで有名なモルテンが作る車椅子クッション。5分割構造になっているクッション材が「骨盤」「背中」「身体側面」のそれぞれのパーツが座位保持をサポートしてくくれます。
サイズ調整が難しい車椅子を使用中の方でも、5分割パーツが自由に動きますので理想的なポジションニングを実現できます。サイドクッションは取り外しが可能ですので、幅広い身体状況の変化にも対応。
通気口はディンプル形状で、ムレを抑え洗濯も可能です。裏面は滑り止め加工がしてあるため、座面からのクッションのズレを防ぎます。
ここでは「お尻」「骨盤」「背中」を包み込むように座ることができる車椅子クッションをご紹介します。体感保持の能力が低下した方におすすめの種類です。3つのクッションを見ていきましょう。
リクライニング可能なティルト型車椅子用の受注生産のオーダークッションです。臀部(お尻)と背部の両方を除圧できるので、身体の大きな範囲の床ずれを予防します。
臀部と背部の2つのクッションを車椅子にスナップで固定し、セル(空気室)の高さを変えることができますので体位の固定が難しい方にも対応が可能なクッションです。
受注生産によって作り始めるので、納期がかかります。注文時には注意が必要ですが、オーダーメイド品ですので、自分の身体に完全に合ったクッションを購入できます。専用カバーもついてきます。
骨盤保持と座り心地を一番に考えた車椅子クッションです。骨盤をサイドと後方からサポートし、臀部から背中にかけて一体的に包み込みます。
坐骨部分が当たるところにはゲルを採用し、底づきを予防し床ずれの発生を軽減。硬さの違うウレタンフォームを独自に組み合わせているので、快適な座り心地を実現しています。
裏面は滑り止め加工がしてあるため、車椅子上のクッションのズレを抑えます。車椅子での体位をもう少し安定させたい方や、厚いクッションだと今の車椅子に合わない方におすすめです。
臀部(お尻)の位置が太ももの高さよりも低くなり、足が開脚する設計のクッションなので体位の後傾を防いでくれます。
脇パットも付属していますのでその人の体型にそれぞれ合わせることができ、横倒れを予防することで体幹を保持します。長時間の座位でも楽に座っていることが可能です。
水や空気までも透過してしまう「クッション材エルク」を使用しているので、超軽量とムレ防止を実現しています。
車椅子クッションを購入する前に気になることはありませんか?購入前に不安なことは調べておくと安心できます。
ここでは多くの方の気になる疑問をチェックしましょう。
車椅子の座面(座る部分)は持ち運びやすさや収納性を高めるために、折り畳めるものが非常に多いです。そのため、座面には布が張ってあるだけのものが圧倒的多数なのが現実。
病気がなく健康な人でも、布が張ってあるだけの椅子に30分もの時間にわたって座っているとどうなるでしょうか?確実に臀部(お尻)が痛くなります。
そして、障害のある方にとってはその負担を強く感じるのはなおさらです。正しい姿勢を保つためと床ずれ防止のために車椅子利用時には専用のクッションを使うことを強くおすすめします。
車椅子クッションは体圧分散性能の高いものと体位保持性能が優れているものを選ぶましょう。身体の状態によってはどちらかの機能が不要な場合もありますので専門家に相談して1番体に合ったクッションを選びましょう。
毎日長時間車いすの上で過ごすことが多い方は、姿勢が悪いと床ずれの発生や体調不良になる可能性が非常に高いので、車椅子クッションは真剣に選ぶ必要があります。
一度、床ずれになってしまうと高齢者の方は回復が遅く、最悪の場合は感染症にかかってしまう場合もあります。
そうならないためにも素人判断は決してしないようにして、専門家の意見をしっかりと取り入れてベストな車椅子クッションを探してくださいね。