どのような目的で読むのかによって、おすすめの歴史本は変わってきます。そこでこの記事では。小学生・中学生・高校生・大人と、各年代で話題のベストセラーや、効率的に歴史の知識が学べる本などを厳選。お気に入りの1冊を見つけてください。
ママアイテム編集部
まず大切なことは内容のレベルです。それには対象としている年齢が参考になります。そして、ページ数。最後まで読み切れるかも大切ですし、どのような目的で作られた本なのかもページ数で検討をつけることができるでしょう。
今、編集部がおすすめする歴史本は「歴史漫画サバイバルシリーズ」です。漫画とキャッチーなストーリー展開で子供の興味をわしづかみ。また、写真が豊富なコラムでより深く歴史の知識を楽しんで学べます。
子供が歴史に興味を持つきっかけはさまざまです。例えば、NHKの大河ドラマということもあるでしょう。しかし、大人向けに作られた大河ドラマは、低学年の子供には難しいことも多いです。
この「歴史漫画タイムワープシリーズ」は、子供でも楽しんで読めるので、歴史に興味を持つきっかけとなる本です。
この本の特徴は、小学校の子どもがタイムワープして、平安時代や幕末など、それぞれの時代に行くというストーリーになっていることです。このため、感情を移入しながら歴史を学ぶことができるでしょう。
内容は全く堅苦しくなく、歴史上の登場人物も親しみやすいキャラクターづけがされているのでストーリーが面白く読み進みやすいです。口コミなどでは「笑いながら読んでいる」「新しい巻を買ってくると喜んでいる」など子供のウケがとても高い本と言うことが分かります。
また、基本的な歴史上の人物や出来事を網羅しているとともに、忍者や鉄砲など子供が興味を持ちそうな内容を随所に取り入れるなど工夫されています。
ただし、少し内容が薄いのではと心配になる人もいるでしょう。しかし、漫画の部分とは別に、豊富な写真付のコラムが随所に挿入されているので、興味を持った子供が自然とより深い知識が身につくようになっています。
全14巻で、先史時代から現代まで日本の歴史が学べるおすすめの歴史本です。
小学生におすすめの歴史本は、漫画やイラストなどで興味を引くことができる本。面白くて何度も読み直すので、自然と歴史に興味が持てて知識もグングン吸収できます。
本書は、1996年の初版からベストセラーを続けている本なので、一度は読んだことがあると言う人がほとんどではないでしょうか。内容も定評があり、日本の歴史をバランスよく紹介しています。
最近では、「ビリギャル」で有名な坪田先生が受験対策としてもおすすめしているのも話題となりました。坪田先生いわく、小学4年生までに読んでおくと、授業の内容が頭に入ってきやすいので、学習効率を非常に高めることができるということです。
人物事典1冊と史跡・資料館辞典1冊がついてくるのもおすすめです。漫画とは思えないほど歴史の知識が身につく良書と言えるでしょう。
全7巻と、他の出版社の本に比べてコンパクトなのが特徴です。字も大きく小さな子供も読みやすいでしょう。日本史を大まかに学ぶ場合におすすめです。
各章ごとに要点をまとめた「音読シート」が挿入されているのが好評です。また、「歴史用語書き取りプリント」や「確認テスト」も付いているので、中学受験対策として購入する人も多いです。
ただし、小学生向けに作られた本書ですが、中学受験を意識して作成されているため、小学校の教科書より、ややレベルが上に設定されていることに気を付けておきましょう。
NHKのアニメ「ねこねこ日本史」は、ほのぼのとしたゆるキャラが小中学生の間で大人気。大人のファンもとても多いです。それを書籍化したのが本書です。
一見すると漫画本に思えますが、歴史上の人物が猫になってイラストとして挿入されているだけなので漫画ではなく、歴史学習書という位置づけになります。
したがって、内容のレベルは高く、中学生から高校生まで歴史を学ぶことができるほどです。このため、大人の歴史再入門という形で本書が手に取られることも多いです。
年号ごろ合わせとクイズが付いているのもおすすめポイントです。可愛らしいねこ達と共に歴史を楽しく学んでみてはいかがですか。
全383ページで、古代から現代までを網羅した本書は、歴史の要点を掴むのに最適な本です。見開き1ページごとに「645年大化の改新」などの1トピックで構成されています。
歴史を時代ごとに学んでいくと、時代ごとのつながりが分からなくなったり、大きな流れを見失ってしまったりします。そのような時にも、本書が1冊置いてあると、とても便利に活用することができるでしょう。
また、本書の特色は、世界史の内容も1割程度紹介しているということです。このため、「日本でこの出来事があったころに、世界ではこのようなことが起きていたのか」などが分かりやすく捉えることができるようになっています。
ただの暗記科目にしてしまっては、歴史を学ぶ楽しさが減ってしまいます。ここでは、色々なタイプの参考書をピックアップします。これを読めば、歴史を楽しく、かつ効率的に学習することができるでしょう。
ボーカロイドと映像で中学で学ぶ歴史を覚えることができるユニークな参考書です。「耳タコソング」などという言葉がありますが、これを「耳タコ」にすればテストなどで成績が向上すること間違いないでしょう。
日本の古代から現代までが学べ、世界史も一部扱われています。まさに最新の参考書ということで話題となった本書ですので、歴史が苦手な中学生もとっかりやすいのではないでしょうか。
本書の特徴は「逆(さかさ)」。「日本史を逆に読むと、分からなかった姿が見えてくる」というコンセプトで、昭和から神話の時代にまでさかのぼっていきます。
歴史を学ぶ場合には、時として暗記物になってしまうことがありますよね。このため年号を覚えたりするだけの作業を退屈に感じ、歴史を嫌いになってしまう人もたくさんいます。
本著では現代がこのように成り立っているのはなぜなのか、その原因を前に時代に求める解説方法を取っています。そして時代を次々とさかのぼっていくので興味深く読み進めていくことができるでしょう。
著者の軽妙な語り口も読みやすさの秘訣です。一度、逆から歴史を辿ってみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見があることでしょう。
なんと漫画とキャラの会話だけで、中学3年分の歴史の知識を網羅した画期的な本。まずはキャラの会話で歴史の概要を把握。その後、漫画で歴史の出来事を学んでいくので、スムーズに歴史の知識が頭のなかに浸透してきます。
最後に演習問題でチェックしていきましょう。ただの漫画とあなどってはいけません。なぜなら、この本の内容を監修したのは人気のオンライン予備校「スタディサプリ」の伊藤賀一先生だからです。
累計30万部と参考書のジャンルでは異例の売り上げとなった本書で、楽しみながら中学歴史を学んでみてはいかがでしょうか。
ざっと歴史の概略を把握してから勉強をはじめるのは効率のよい方法です。世界史の場合、とくにイメージが湧かない場合も多いので、なおさらこの方法が有効と言えるでしょう。
そのような場合、2時間程度あれば1冊読むことができる本書がおすすめです。漫画の絵もきれいで、歴史の核の部分が押さえられていて読みやすいと定評があります。
なお、このような漫画を使った勉強法としては、2週間の間に3回以上読むということで記憶の定着が良くなるというテクニックを使うのがよいとされています。この方法により、短期記憶から長期記憶に変わるので、長い間忘れにくくなるのです。
もし、このシリーズが気に入れば日本の歴史のシリーズもあるので、一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
「歴史じゃなくて地理?」と思った人も多いでしょう。本書は世界を6つの地域に分け、国や自然、人の暮らしを解説してくれます。地理の本ですが、どのようにその国が成り立ったのか、歴史を絡めて説明しているのが本書の特徴です。
例えば、アメリカ大陸の発見から、どのようなルートで移民が流れてきて、現代でどのような役割を担い、どのような問題があるのかなどが分かるようになります。
歴史に詳しい人が知識をより肉付けをしてイメージを膨らませたり、地理との関わりで歴史を捉えたりするなど、読む人によっていろいろな発見を与えてくれる本と言えるでしょう。
高校生になると、徐々に視野が広くなってきています。政治や思想、地球の環境などに興味を持っている人も多いでしょう。そして、なぜなのか疑問も膨らんできます。そんな人におすすめの歴史本を紹介します。
著者の松岡正剛さんは、ウェブサイト「松岡正剛の千夜千冊」でも知られる博覧強記の知識人です。本書は文化、宗教、思想の歴史を学ぶのに最適な1冊です。現在の日本が世界とどうつながっているのかを知ることができるでしょう。
また「国家」「資本主義」など、現在の日本が直面しているテーマにも目を向け、「近代とは何か」を知ることができるスリルに満ちた知的冒険の快感を与えてくれるのも本書の魅力のひとつです。
社会人になる前の17歳や、将来どのような仕事に就きたいのかなどを考えることの多い若者に指針を与えてもくれるでしょう。
本書の特徴は、名調子の「語呂」で歴史の重要項目を覚えることができること。添えられた漫画で更に頭に染み入りやすくなるように工夫されています。
また、重要度を3段階に分けているのも人気の秘密です。最重要のグレードのものから順番に覚えて置き、その後詳細を学習していくなどもしやすいように構成されています。
またテストで狙われやすいポイントを解析し、分かりやすいようにマーキングされているのもありがたいところ。口コミを見ても評価が非常に高く、参考書の定番となっていることが分かります。
ただし、本書は歴史の解説を必要最小限にとどめているため、暗記用として使い、他の参考書を併用するのがおすすめです。
東大、京大、早稲田、慶応など一流といわれる大学の入試問題を政治学者の著者が解くというユニークな本です。著者の回答を読むと、思わず唸ってしまうことでしょう。
こうした試験問題は、どれも読み応えがある良問ばかりなので、試験勉強をしながら、憲法の成り立ち、イスラム世界などについて洞察力を育むことができます。このため、高校生だけでなく大人にもおすすめなのが本書です。
ひとつの歴史のテーマについて掘り下げる形なので、時系列に沿って学ぶことに飽きてしまったときに、デザート的に学ぶというのもひとつの方法。ソフトで分かりやすい文章でかかれているので読みやすさも満点です。
織田信長に代表されるように、個性豊かな歴史上の登場人物たちが、「問題児(クズ)」と呼ばれることはしばしばです。本書はそのような人物にスポットをあてて、四コマ漫画にしています。
ギャグテイストで笑いながら歴史を学ぶことが出来るおすすめの歴史本。受験勉強に煮詰まった時など本書で気分転換するのもよいでしょう。
紹介されている人物は、クレオパトラ、西太后、ニュートンなどバラエティ豊かです。本書を読めば世界史のトリビアをたくさん知ることができるでしょう。
なお、内容の一端を知りたいという人は「歴史系倉庫」で検索すると著者のサイトがヒットしますので一度見てみてはいかがでしょうか。
題名だけ見ると大人向けの歴史本なのかと思われますが、受験勉強用として購入している人が多いです。歴史の「なぜ」と「流れ」がわかるので、理解しやすいと評判です。
受験勉強に励む学生からの支持があるのは当然。著者の金谷さんは、TVでもお馴染みの東進ハイスクールの人気講師だからです。好奇心を刺激して、分かりやすく、試験に知識を解説することで定評があります。
歴史の勉強が単調作業になってしまっていたら、本書で、「なぜ」と「流れ」を意識した勉強法を取り入れてみてはいかがでしょうか。そうすることで、現代の歴史も新たな意味をもって捉えることができるでしょう。
大人になって学び直したいジャンルの上位には常に歴史(日本史・世界史)がランクインします。恥をかかないように基本だけでも押さえておきたい大人から、知的好奇心にあふれる大人まで、おすすめの歴史本をピックアップしました。
大人になってから歴史が面白く感じるのは、歴史上の人物に自分を重ねてみるからという面があります。本書は、「ドラマチックに学ぶ」というタイトル通り、歴史を人間たちが織り成すドラマとして伝えてくれます。
例えば「応仁の乱」の背景には、身内同士のドロドロとした人間関係があったり、敗軍の将として忘れがちな石田光成の高潔な心にスポットをあてたりしているのが魅力。
また、歴史の陰に隠れた面白いエピソードや裏話をたくさん盛り込んでいるので「なるほど」「そんなことがあったのか」と膝を打つこと間違いないでしょう。
誰かに話したくなる歴史の話題が満載で、大人が楽しんで読めるおすすめの本でもあります。
ビル・ゲイツやFaceBookのマーク・ザッカーバーグもおすすめのこの本は、ホモサピエンスを壮大な視点で俯瞰しています。読み終えると、現代文明の位置づけや、人類の進んでいる方向などが分かると話題となり、NHKクローズアップ現代でも取り上げられました。
著者は人類250万年の歴史をいくつかのターニングポイントで読み解いていきます。例えば、約7万年前に起こったと言われる「認知革命」、1万2000年前ほどにあった「農業革命」、そこから生じた貨幣社会とヒエラルキーの構造など。
本書を読むと、現在、全盛を極めている資本主義ですら、歴史の中ではひとつの考え方に過ぎないのかもしれないという俯瞰的な考えを持つことができるでしょう。歴史を学びつつ現代社会を分析したい人におすすめです。
大人になると、ふと「歴史のことを全然知らない」などと焦ってしまうことがあるものです。そんなときに、少ない量で一気に歴史を学ぶことができるのがこの本です。
本書には、元外交官として有名な佐藤優さんとの対談が収録されていますが、佐藤さんもこの本の愛読者。外交官時代に座右の書として常に手元に置いてあったと言います。「これ1冊で新書100冊分の情報量」とは佐藤氏のコメントです。
また、歴史のなぜがしっかりと解説されているのもおすすめのポイント。「なぜ薩長が主導権をとって倒幕することができたのか」「なぜ三井や住友は財閥になりえたのか」などを歴史の流れを踏まえて明快に説明してくれています。
知識を得たい人のみならず、歴史に詳しい人にも新しい発見が詰まっているおすすめの本です。
著者の大川周明は、「全アジア復興」という大東亜戦争の理論的支柱になった人物であり、民間人としてただ一人A級戦犯として裁判にかけられています。このため、アメリカによって長年に渡り発禁処分となった曰くつきの本です。
題名のとおり、日本の歴史を述べたこの本ですが、源頼朝、足利尊氏を高く評価するなど、大川氏の独特の視点、解釈が見られます。
大川氏は、東京裁判で前席に座っていた東条英機の頭を何度も叩くなど精神疾患が疑われたため免訴された後、コーランの全文翻訳をするなど活躍しています。ずば抜けた知性を持ち、長らく闇に葬られてきた大川氏の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
「応仁の乱」はだらだらと続いた戦争とも表現され、その歴史的な意味もよく分からず名前だけ知られているのが実状です。
そんな「応仁の乱」を取り上げた本が、売れるわけがないといわれていた予想を大きく裏切ってベストセラーしたのが本書です。実は歴史書のなかに「応仁の乱」を扱ったものは少なく、歴史ファン待望の本だったというのが原因とメディアで分析されました。
しかしそれだけでなく、歴史を生き生きと分かりやすく整理してくれる著者の才能もベストセラーの一因と言われます。ぜひ、この機会に「地味すぎる大乱」について学んでみてはいかがでしょうか。
歴史本はたくさんあって迷ってしまうこともあります。また、どうやったら効率的に歴史を学ぶことができるのでしょうか。
大まかな流れを捉えた後に、各時代を勉強するのがおすすめです。
本記事で紹介した漫画を利用したり、各時代の特徴を10行程度にまとめ時系列に並べるといいでしょう。歴史の勉強は丸暗記になってしまいがちですが、大まかな流れを理解していると記憶に残りやすくなります。
今回はおすすめの歴史本について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。各年代で幅広い種類の本を取り上げたので、読んでみようと思った本が見つかったなら嬉しく思います。
いろいろな本を紹介しましたが、歴史は人が紡ぎ出していて、したがって歴史の解釈というのもさまざまにあるということが分かります。なかには時系列を遡ったり、地理からアプローチしたりと方法もさまざまで興味がつきません。
歴史は最大のエンターテイメントとも良く言われます。ぜひ、いろいろな歴史本を読んでみてください。