この記事では、カットソーとは何かといった素朴な質問から、メンズ・レディースのおすすめアイテムまで、基本的な知識から選び方のコツや詳細な商品解説なども含め、さまざ...
この記事では、カットソーとは何かといった素朴な質問から、メンズ・レディースのおすすめアイテムまで、基本的な知識から選び方のコツや詳細な商品解説なども含め、さまざまな角度から解説していきます。アンダーウェアとしても、スーツやジャケットスタイルのインナーとしても使える汎用性の高いカットソーや、着るだけで充分ファッショナブルに見えるデザイン性の高い商品まで、「これさえ見ればカットソーのすべてがわかる」を目標に、ファッションの専門家監修のもと、各項目を徹底的に掘り下げます。
ママアイテム編集部
素材やネックラインの違い、コーディネートのチップスまで、自分に合ったカットソーをセレクトするためのポイントを紹介していきます。カットソーだけでなく、洋服全般にも当てはまることですので、ぜひとも一読してみてください。
一見して同じに見えがちなカットソーですが、生地の編み方や製法により、着心地が大きく変わります。代表的なものを以下、箇条書きにして解説します。
・天竺素材
メリヤス編みと呼ばれる編み方で作られます。ニット生地のなかでもとくにスタンダードな素材で、肌着などに多く使われる素材です。
・裏毛素材
表は平編みで編まれた生地を使い、裏地に裏毛をパイル状に編み込んだ素材を裏毛素材といいます。タオル生地のようなループがあるため、保温性や吸水性に優れているといった特徴があります。
・フライス素材
肌着として使われることが多い素材で、横方向へよく伸縮します。伸縮性が高いため、タイトなシルエットのカットソーや肌着に使われることが多い素材です。
・スムース素材
スムース素材はインターロックとも呼ばれていて、名前の通りにスムースで肌触りが良く、弾力性が高いことが特徴で、トレーニングウェアなどに多く採用されています。
・ダブルフェイス素材
ダブルフェイスとは、二枚の生地を重ねて使う素材のことで、同じ素材を合わせることもあれば、合成繊維とシルクなど、異なった素材を合わせる場合もあります。
・テレコ素材
表面に凹凸を持たせた素材で、伸縮性が高く、肌触りの良さが特徴的です。カットソーの他には、セーターなどにも使われている素材です。
一挙に説明したので少々混乱してしまうかもしれませんが、カットソーはもともと着心地や肌触りの良さを重視した製品が多いので、素材に関しては「こんな種類があるんだな」程度に覚えておく程度で構いません。
カットソーにおけるデザインで、一番目立つポイントといえばネックの形状でしょう。大きく分けて「クルーネック」、「Uネック」、「Vネック」と、3種類の形状があります。
簡単に説明すると、クルーネックは襟ぐり(首周りのライン)が浅く、丸いことが特徴です。
Uネックはクルーネックと似ていますが、より襟ぐりが深く、Uの字のようになっているタイプを指します。余談ですが、これより深くて卵型のようなネックラインはオーバル・ネックと呼びます。
Vネックはご存知の通り、襟ぐりがVの字のようになっているネックラインです。
ネックの形状については、ハイネックやヘンリーネック、ボトル・ネックなどなど、他にもたくさんの種類がありますが、カットソーに関しては、まずは上記の形状を抑えておけば問題ないでしょう。
カットソーは通年着用できるアイテムですので、持っているワードローブに合わせてセレクトすると、着回しが利くため何かと重宝します。
デザイン的には、大人びた印象を求めるならば、定番のボーダー柄よりも無地のタイプが良いでしょう。逆に、重めのアウターの下に着る場合は、ボーダー柄で軽さを出すのも有りです。スプリングコートと合わせるのも素敵ですね。
このように、カットソーを購入するときには、一度自身のワードローブをおさらいして、コーディネートしやすいアイテムをセレクトするのが後悔しないコツです。
誰もが知っている老舗有名メーカーから、セレブにも愛用されるファッショナブルなブランドまで、カットソーのおすすめメーカー・ブランドを紹介します。
1901年にアメリカで誕生した老舗中の老舗ブランドがHanes(ヘインズ)です。
創業より100年以上経った今でも、アンダーウェアやTシャツの定番メーカーとして性別や国を越えて多くの人に愛されています。
プリントTシャツのボディに使用されることも多く、オリジナル作品からバンドTシャツまで、非常に目にすることが多いブランドです。
1919年にニューヨークのロチェスターで生まれたChampionも、Hanesと同じくアンダーウェアやスポーツウェアにおいて、世界的にスダンダードといってもいい過ぎではない定番のブランドです。
スポーツはもとより、軍装品にも採用されるタフさと機能性は、まさに「ザ・キング・オブ・スウェットシャツ」の名をほしいままにしています。
three dots(スリードッツ)は、1995年にアメリカのロサンゼルスで誕生したカットソーブランドです。
上記2ブランドに比べて歴史は浅いものの、従来のカットソーを研究し尽くし、試行錯誤を重ねて生み出されたアイテムは、極上の着心地と、他ブランドにはないハイセンスなデザイン性を兼ね備えています。
ロサンゼルス生まれのデザイナー、ジェームス・パースが1994年に立ち上げたブランドが「JAMES PERSE(ジェームス・パース)」です。
西海岸のライフスタイルが感じられるようなハイセンスなアイテムが多く、メンズ、レディース問わず多くのファンを獲得しているブランドです。
定番のカットソーだけでなく、ドレスや重衣料なども充実していて、スポーツラインやホームウェアなど、シーン別のラインも多岐にわたります。
カットソーはシンプルで単純な作りです。だからこそこだわりたいのが「サイズ」と「カラー」とくにサイズについては、サイズ感を合わせるだけでもグッと見た目の印象が良くなりますので、必ず購入時にチェックしましょう。
今、一番おすすめできるカットソーは、Hanesのカットソーのなかでもとくに有名な、三枚一組になったマルチパック「3P-T」のVネックモデルです。
定番中の定番といったセレクトですが、カットソーにおいては定番こそが王道であり、多くのユーザーから絶大な信頼を得ているという事実だけでも、推薦するに値します。
シンプルなVネックで、色も基本色だといっていいホワイトのカットソー。この何の変哲もないアイテムは、なぜ多くの愛好者を生み、アメリカ国内のアンダーウェア業界においてトップシェアを誇るほど支持されているのでしょうか?
その理由としては、何よりもまず、着心地の良さが挙げられるでしょう。天然素材の綿にこだわりつつも、ポリエステルを混ぜることにより肌触りの良さを向上させています。これは「空気紡績」といい、アメリカではスタンダードな紡績方法です。
衿や生地が丈夫なため、型崩れが起こり難いことも大きなメリットです。Vネックなので、シャツの下に気軽に着られるのも嬉しいポイントで、普段着からビジネスシーンまで、TPOを問いません。この汎用性の高さも定番ならではの魅力ですね。
本国のみならず、日本でも多くの愛好者が存在し、そのほとんどがリピーターということからも、品質の高さがうかがえます。
また「毎回洗濯するけれど、伸び縮みしにくい」、「汗をかいても乾きやすい」、「肌触りが良く、ワードローブにも合わせやすい」など、好意的な口コミが多いことも、信頼感に拍車をかけてくれます。
まさに「おすすめしない理由が見当たらない」定番にして王道のカットソーです。
カットソーはシャツの下に着用したり、ジャケットのインナーとして使ったりと、ビジネスシーンでも多用されます。この項では、上記両方の着用条件を満たしている、無地でシンプルなカットソーをセレクトしました。
Championのなかでも、とくに人気の商品が「半袖 T1011 US Tシャツ C5-B303」です。すべての製造工程がアメリカ国内で行われている伝統ある一枚は、随所にこだわりが感じられます。
肌触りがややドライな点が特徴的ですが、ドライタッチだからといって、決してゴワゴワとしているわけではありません。Hanesなどのカットソーとはまた違った肌触りが味わえます。
また、定番のホワイト、ブラックからマルーンやライトブルーまで、カラーバリエーションが豊富であり、ジャケットスタイルで着こなす場合でも、アウターに合わせた色をセレクトすることが可能です。
袖に付けられた定番のロゴと、胸ポケットのアクセントも効いています。ラフに着てもタイトに着ても、サイズ感さえ間違えなければ、これ一枚だけでも十分ファッショナブルに着こなせるのも魅力的ですね。
カジュアルなファッションに合わせやすい柄物のカットソーをセレクトしました。ジーンズなどのラフなスタイルはもちろん、ジャケットスタイルにも良く合う着回しの利くカットソーは、一着持っておいて損はありません。
鋭角に入った大胆な切り返しが印象的なMK MICHEL KLEIN HOMME「パターンカットソー」は、モードにもカジュアルにも使える万能カットソーです。
単純な色味の切り返しではなく、ワッフル地やジャージー素材など、異なる素材を効果的に使用しているのがポイントで、立体的に立ち上がるようなデザインは切り返しの利点を巧く活かし、存在感をアップさせています。
遊び心と冒険心のあるデザインですが、決してチープにはならず、子どもっぽくもありません。ジャケットやコートのインナーにもピッタリで、夏以外であれば季節を問わず着用できるパフォーマンスの高さを誇るカットソーです。
「SU: 梨地 ボーダーカットソー」は、日本の老舗セレクトショップであるSHIPS(シップス)が手がけるカットソーです。
商品名に付けられた梨地とは、生地の上面が梨の皮のようにざらざらとした素材のことで、独特の凹凸感が特徴です。ざらついているのは表面だけですので、着心地が悪いということはありませんので安心してください。
それぞれ幅の違ったボーダー柄となっていて、バランスの良い配色センスが光ります。単品で着ても涼しげですし、春先や秋口などはジャケットや軽めのコートのインナーとしても使えるので、着回しが利き、ワードローブとして一着持っておくと、何かと便利なカットソーです。
機能性の高いものから、ファッショナブルで上質なものまで、Vネックカットソーに注目し、メンズ向けのおすすめアイテムをセレクトしました。
創業100年以上を誇るアメリカのニットブランドHealthKnitが販売している「ワッフル Vネック 半袖Tシャツ」は、メンズ向けのVネックカットソーのなかでも、とくにおすすめな一着です。
ワッフル素材を採用しているため、程よい肉厚感と充分な伸縮性があり、着心地は抜群です。保温性も高いので、冬季のインナーにも向いています。
ちなみに、ワッフル素材とはワッフルのような凹凸を折り目で再現した織物のことで、へこみの部分があることから肌との接地面積が減り、汗をかいても貼り付く感じがしないといったメリットがあります。逆に凸部は空気を含むので、保温性が高まります。
このタイプのカットソーは、一枚で着ても素材感があり様になりますし、機能性も高いのでアンダーウェアとしても優れています。カットソーの購入を検討するときには、ぜひ選択肢にいれておきたいアイテムです。
「サンデッドジャージー Vネック」は、three dotsの定番カットソーとして、多くのファッション好きに愛される一枚です。
上質な素材を使用しているので、肌触りは他のブランドと一線を画します。Vネックのシェイプも美しく、ややゆとりのあるシルエットながらも、決してオーバーサイズな印象を与えません。
一般的なアンダーウェアと比べて、よりファッショナブルなシルエットと素材感ですので、そのまま着ても様になりますし、ジャケットのインナーとしてもきれい目に着こなすことができるでしょう。
肌着のようなカットソーよりは、ファッショナブルでシンプルなものが欲しい人にぴったりのアイテムです。
JAMES PERSE「ベーシック VネックTシャツ MLJ3352」も、先ほど紹介した「サンデッドジャージー Vネック」と同様に、ファッショナブルでシンプルなカットソーです。
やや丸みを帯びた襟ぐりのVシェイプは開放感があり、ライトウェイトな素材感は涼しさを感じさせます。この辺りのヌケ感は、さすが西海岸発のブランドといったところでしょうか。
カジュアルに使うのも良いですし、モードスタイルでのちょっとした崩しとして取り入れるのも良さそうです。上質なカットソーですので、どんな着こなしでも安っぽくならないのは何より嬉しいポイントなのではないでしょうか。
レディースにおすすめのUネックカットソーをセレクトしました。どちらのアイテムも女性らしいシルエットが特徴で、着心地が良く、着回しも充実するような商品です。
多くのセレブに愛されるJAMES PERSEが手がけるカットソーが「ベーシック UネックTシャツ WMJ3449」です。飽きのこないシンプルなデザインが魅力で、その上質な着心地からベストセラーとなっています。
襟ぐりは深めにあいていますが、決して下品ではなく、絶妙な上品さを感じさせます。シルエットも美しく、シンプルにパターンと素材で勝負している高クオリティなカットソーですので、着る人の年齢を問いません。
もちろん、一枚だけでもいいですし、インナーとして使っても問題ありません。丁寧な仕事がほどこされた上質な仕上がりだからこそ、一段上のおしゃれを演出できます。単体で見るとわかり難いかも知れませんが、他ブランドの商品と比較してみれば、差は一目瞭然です。
メランジ素材が表現する独特の柔らかい風合いが特徴の「ジェシカ T 3/4 / Uネック T 七分袖 へヴィーウェイト」は、七分袖で使い勝手が良く、まさにレディース向けシルエットのカットソーです。
肩から二の腕にかけてのシルエットは本当に美しく、袖から覗く手首を細く見せる効果を持っています。時計やブレスレットを見せたいスタイリングをする場合にも重宝しそうですね。
ジーンズなどのカジュアルスタイルから、少々フォーマルなスタイルまで、あらゆるパンツやアウターと相性が良いので、一枚で着回しが利くのも嬉しいところです。
プライベートでもビジネスでも使えるため、複数枚購入する人も珍しくない人気商品となっています。
カットソーを購入するときによくある質問を以下にまとめました。とくに、意外と知られていない、カットソーとTシャツは何が違うのか? という疑問の答えは豆知識としても抑えておきたいトピックです。
Tシャツとカットソーは呼び名が違うだけで同じものです。
カットソーとは「Cut and Sewn」という意味であり、生地を裁断(Cut)して縫製(Sew)することからカットソーと呼ばれています。
Tシャツだけでなく、キャミソールやタンクトップ、ポロシャツなどもカットソーの定義に当てはまります。
染色されているカットソーは、定着剤などが使われているため、着色してもあまり変化がありません。黒やネイビーなど、濃い色ならばなおさらです。
一方、白や生成りなどで、綿100%の製品であれば、ある程度好みの色に染めることが可能です。ただ、細かい色調節については専門的な知識が必要になります。
今回の記事では、メンズ、レディース問わず、カットソーのおすすめ商品や選び方のコツを紹介しました。
どのアイテムもアンダーウェアとしても、アウターのインナーとしても、そして一枚だけの着用でもチープにならず、おしゃれに着こなせるカットソーです。
こういった洋服を複数枚持っているだけで、コーディネートの幅はグンと広がりますし、インナー、アウターを問わないので通年着られる強みもあります。
コーディネートに広がりをもたせたいとき、ラフな格好をしたいけれども、安っぽいスタイリングはしたくないといったときには、ぜひとも今回おすすめした商品を試してみてくださいね。