フェルト生地と羊毛フェルト、フェルトを使ったハンドクラフトのキットから9点を選びました。それぞれのタイプ別におすすめの商品を厳選してピックアップ。マスコットやぬ...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>フェルト生地と羊毛フェルト、フェルトを使ったハンドクラフトのキットから9点を選びました。
それぞれのタイプ別におすすめの商品を厳選してピックアップ。マスコットやぬいぐるみなど小物を作るのに向いた、ウール100%の羊毛フェルトもあります。
初心者におすすめのフェルト生地を使ったままごとキットや、羊毛フェルトのスターターキットの情報もお届けします。手芸に慣れていない人でも、フェルトは扱いやすい素材です。
生地や羊毛を手に入れて、自分だけの小物やバッグを作ってみましょう。
ママアイテム編集部
加工しやすく、ハンドクラフト初心者でも扱いやすいフェルト。羊毛フェルトで可愛らしいアニマルなどの小物を作るのもブームになりましたね。
たくさんのフェルトの中からお気に入りの1つを探し出すには、どうすれば良いでしょうか。
最近流行りになっている羊毛フェルト。生地のフェルトとは何が違うのでしょうか。
そもそもフェルトとは、羊毛や化学繊維を圧縮してシート状にした生地のことを指します。
人の髪の毛を見るとわかる通り、動物の毛にはキューティクルというウロコ状の組織があります。熱や化学薬品でキューティクルを絡ませると解けなくなるため、この性質を利用してフェルトに。
要はキューティクルを絡ませれば良いのですが、そのためにニードルで刺すタイプが羊毛フェルト。既にシート状となっているのが生地のフェルトです。
もちろんフェルトにする方法はニードルで刺すだけではないので、石鹸水を使ってフェルトを作成するキットも発売されています。
ニードルを刺して作品を作る羊毛フェルトは、立体的な小物を作ることが可能。動物などの作成キットも多いので、誰でも始めやすいのが特徴です。
生地のフェルトはアップリケや、平面的な小物を作るのに適しています。生地のフェルトで立体的な作品を作るためには綿詰めが必要。縫えば大きな作品を作ることも可能です。
まずは何を作りたいのか考えて、フェルトのタイプを選択しましょう。
フェルトの素材はさまざま。羊毛や化学繊維などが使われていることが多いです。羊毛と一口にいっても多種多様で、メリノウールやロムニーウールが例に挙げられます。
メリノウールは繊維が細く柔らかで、全体的に繊細。逆にフェルト化にはたくさんの時間が必要です。ロムニーウールは繊維が太くややごわごわとしていますが、短時間でフェルト化する素材です。
化学繊維の場合、多く使用されている素材はポリエステルやレーヨンなど。
ポリエステルは強度がある素材で、薬品にも強い性質をしているため洗うことができます。レーヨンは絹のようななめらかな素材ですが、水には大変弱く、雨や汚れは厳禁。
もちろん素材は1種類だけではなく、複数の繊維が混合してフェルト生地になっている場合も多いです。素材はそれぞれ手触りや特徴が違います。体質や好みに合わせて、ぴったりな素材を選びましょう。
フェルト生地の場合、シート状の製品の他、アイロンで接着できるタイプや裏面がシールになっていて貼り付けられるタイプなど、どんどんと使いやすい製品が登場しています。
フェルトなのに洗うことができる、ウォッシャブルフェルトという生地も。素材は水に強いポリエステルです。
洗濯という観点では、シールタイプは洗濯しすぎると剥がれてしまうこともあります。あまり洗濯の頻度が高くないものに使用しましょう。
よく洗濯する衣服やアップリケには、アイロンで接着できるタイプがおすすめ。熱で接着するので剥がれにくいのがポイント。
フェルト生地には全体にパターン柄が入ったものや、ラメ入りのキラキラした製品も揃っています。選択肢は豊富なので、どのように使うか考えて生地を探しましょう。
フェルト生地で大きな作品を仕上げる場合は、最初から大きな生地を使ったほうがベストです。一般的なフェルトのサイズは20cm×20cmですが、もっと大きなサイズも発売されています。中には1m超えの生地も。
とくにバッグを作るときは、強度を考えて生地のつぎはぎはなるべく避けたほうが無難。縫い方次第では強度が出るパターンもありますが、基本的に縫い目は強度が下がります。
作品の見た目にも大きな影響を与える、生地の大きさ。小物ではない場合は、大きめのサイズを購入しましょう。
フェルトでもう一つ気になるのは、丈夫さ。フェルト生地がどの程度丈夫なのかを計る尺度として、生地の厚さが使えます。
製品化されたフェルトを使用する場合は、厚さを強度の尺度と見て良いでしょう。一般的にフェルト生地の厚さは1mmから3mmの間。もちろん厚ければ厚いほど生地は丈夫になります。
強度が必要なバッグや靴を作成するなら、しっかりと厚みのある生地を選びましょう。逆に小物を作成するなら薄いフェルト生地でも問題ありません。
石鹸水などを用いて自分でフェルト生地を作ると、製品化された生地より強度が低いことがあります。素材として使う前に自分で引っ張ったり物を載せてみたりして、強度を確かめておきましょう。
フェルトの製品を見ていく上で外せないポイントをまとめました。サイズは生地の大きさや素材の重さなど、さまざまな単位で表しています。シート状のフェルト生地は表記を大きさに統一しました。
おすすめしたいフェルトはこちら、「カラースカード」です。羊毛フェルトの小物をこちらのフェルトで作ってみてはいかがでしょうか。
ハマナカの羊毛フェルト「カラースカード」をおすすめします。フェルト生地ではなく、基本はニードルを刺して作る羊毛フェルトの素材です。
スカードとは羊毛を刈り取ったままの形で洗ったもの。羊毛のカールがそのまま製品になっていて、小物を作ると可愛らしくもこもこします。洗っているので、羊毛のふかふかした柔らかな手触りを楽しむことも。
とくにおすすめなのが動物のマスコットを作ること。まるで生きているかのようなランダムなもこもこが味になります。
「カラースカード」の名の通り染色されいて、カラーは8色の品揃え。ホワイト、イエロー、ピンク、水色、グリーン、グレイ、パープル、ブラウンです。
同じ「カラースカード」を何色か使って、もこもこのマスコットを作るのもおもしろいでしょう。全て柔らかい色合いの品揃えで、見ているだけで楽しくなります。
ただし注意したいのは初心者向けのフェルトではないということ。均一に刺せるフェルトではないため、ニードルでの羊毛フェルトを経験したことがある人や、ハンドクラフトに慣れている人におすすめ。
初心者にはニードルや羊毛がセットになったキットを、一度体験してみることをおすすめします。慣れてきたらこちらの「カラースカード」をどうぞ。
アップリケからバッグや帽子まで、幅広く使えるフェルト生地。加工もしやすく縫うのもかんたんなため、初心者がハンドクラフトに使う生地としてももってこいです。
一般的なフェルト生地の素材で、60色が1セットになっています。厚さは1mmですがやや固めなのが特徴。切りやすくどんな物にも使えそうです。
何といってもカラーが豊富なため、1セット購入すると幅広い作品に対応可能。入園の準備や、綿を入れて子ども用のおもちゃを作ることもできます。
固めのため、柔らかいフェルトを想定していると作品に合わないことも。厚くはないため、作品の耐久度を上げるには縫い方や重ね方を考える必要があります。
ポリエステル素材で洗濯機にて洗うことができるフェルト。汚しやすい物にも使えるのが嬉しいポイント。例えば小さな子どもにおもちゃを作ったり、服の穴や汚れをアップリケで隠したりできます。
色展開はなんと48色。これだけカラーがあればこのフェルトだけで作品が作れますし、アップリケで色を合わせるのもかんたんです。
厚さは1mm。厚い生地ではないので、単独で強度が必要な物を作るのは向きません。サイズは2展開あり、18cm四方と大きめの30cm四方があります。
裏面がシールになっていて、かんたんに貼るだけでOKなフェルト生地です。ポリエステル100%なので洗っても縮みません。カラーは36色展開とバリエーション豊か。
ただし洗濯機で洗うのはシール部分が弱くなる可能性があります。もし洗濯の頻度が高いのであれば、シールで貼った後に縫い付けが必要です。
縫うことができない持ち物や、アイロンが掛けられない素材も多い中、シールタイプのフェルトは救世主。貼るだけなので穴や汚れを隠して、印象を変えてファッショナブルにすることも。
流行の羊毛フェルトでいろいろな小物を作りましょう。立体的に作れるのが、ニードルを刺して成形する羊毛フェルトの特徴。素材を活かして動物のマスコットを作るのもおすすめです。
メリノウールを使用した、非常に肌触りが良い繊細な羊毛フェルト。手軽な5gでの販売なので、必要分だけ買い揃えることも容易にできます。
カラーはなんと70色。発色も鮮やかで上品です。グラデーションを作ったり、ポイントに差し色を入れたりと、楽しい使い方ができそう。
メリノウールは繊細な素材なので、ニードルで刺して小物を作るには、根気よく刺し続ける必要があります。時間は少し掛かりますが、その分他のウールよりも手触りの良い作品に。
10g入りが2玉入っている構成。10gは使い切りやすい分量です。羊毛フェルトで小物を作るとき、体積の大きな場所に使うとちょうど良いでしょう。
カラーは25色展開。淡いカラーやけぶるようなカラーが特徴的。ホワイトやベージュ、グレー、ブラウン付近の色もバリエーションに富んでいます。
こちらもメリノウールという繊細な素材。他のウールと比べてニードルで刺す作業には時間が掛かります。柔らかく手触りの良い作品に仕上がるため、直接肌に触れる小物にもおすすめです。
既にボール状になっているフェルトボールです。ハンドクラフトに使用するにはもってこいの可愛らしいボール。ネパールで1つ1つ手作りしているため、非常にできが良いです。
SSは直径1.2〜1.4cmほど、S、M、Lと続き、最大のLLで直径3.4〜3.7cmほど。羊毛フェルトの小物に使っても楽しい素材です。カラーは14色。
1つだけでピアスに加工したり、いくつか繋げてブレスレットを作ったりすることもできます。インテリアとして飾るのも可愛いですよ。
初心者におすすめしたいのが、素材や器具が最初から揃っている手芸キット。基本的な手法を学べる上に、器具はキット以外の作品でも使うことができます。
羊毛フェルトを始めたい人におすすめのスターターキット。3サイズのニードルやニードルホルダー、9字ピンや目鼻の部品まで揃ったすごいキットです。
羊毛は5gの玉が30色入り。道具から羊毛フェルトまで至れり尽くせりのセットといえるでしょう。
ただし注意したいのは、マスコットなどの作り方は付属していないこと。何を作るのか決め、作り方を調べた上で、羊毛フェルトを始めたい人にはぴったりのキットです。
キットにはマットやケースも付属。ニードルも3サイズなので、初心者ではなくても道具を揃えたいときにおすすめです。
カットされているフェルト生地、刺繍糸、作り方の説明書などが入ったキットです。縫い針は自分で用意する必要がありますが、その他はキットだけで可愛いスイーツが作れます。
フェルトを切る必要がなく、作り方もわかりやすく解説。子どものためにママやパパが作るのはもちろんのこと、子どもの初めてのハンドクラフトにも使用できるでしょう。
「おままごと手作りキット」はこれだけではなく、ケーキセット、おすしセット、フルーツセット、おこさまランチセット、ハンバーガーセット、バーベキューセットなどさまざまな取り揃え。
小物も作れる仕様なので、ティーセットではティーポットやティーカップ、和菓子セットでは急須や湯呑まで作れてしまいます。
ハンドクラフトでフェルトを利用する際、知っておきたい知識をまとめたので参考にしてください。とくに洗える素材かどうかは、購入前に見ておくと良いかもしれません。
洗えるフェルトと洗えないフェルトがあります。とくに記載がない場合、基本は洗えないものと思ったほうが良いでしょう。
フェルトが洗えないのはメインの素材が羊毛であるため。ウールは洗濯すると縮んでしまいますよね。同じ理屈でフェルトも縮んでしまいます。
素材がポリエステル100%のフェルトは洗うことができます。洗えるフェルトは商品説明文に記載があることがほとんどなので、購入前に確認しましょう。
洗えるフェルトの場合でも、洗濯機ではなく手洗いが基本です。水や熱湯ではなくぬるま湯を用いて、ウール用のおしゃれ着洗剤で洗います。このとき石鹸を使ってしまうと縮みが発生するので要注意。
洗い終わった後は大きなタオルに包んで水分を吸うようにしましょう。濡れたまま形を整えて干します。干すときは日光を当てないようにして陰干しに。
洗えない素材のフェルトの場合、毛玉を切り取りガムテープで汚れを取るだけでも、作品は見違えます。水洗い以外の方法でキレイにすることを考えましょう。
フェルト生地の場合、おすすめは立てた収納を目指すことです。布を積み重ねてしまうと自分がどの生地を持っているのかわからなくなってしまいがちになるため、横ではなく縦にして収納しましょう。
端切れは色ごとに、小袋に入れて保管しましょう。洗えるものと洗えないものが混ざらないようにしたい場合は、色ごとよりも種類ごとのほうがわかりやすいかも。
羊毛フェルトは1色ずつ小袋に入れましょう。色が混ざると作品に影響が出るため、混ざらない方法の保管が必要です。同色、同素材の羊毛はまとめても問題ありません。
こちらも小袋を立てて収納すると、管理しやすく取り出しやすいですよ。
ハンドクラフトでは扱いやすい素材のフェルト生地。ちくちくとニードルを刺して作る羊毛フェルトも、作るのがブームとなっています。
羊毛フェルトで小物を作ったり、フェルト生地でアップリケやバッグなどを作ったりする他、自分でフェルト生地を作ってみるのも楽しい経験になります。
針やはさみの取り扱いには注意が必要ですが、子どもやハンドクラフト初心者でも扱いやすいフェルト素材。初めからセットになったフェルトキットも多く発売されています。ハンドクラフト、手芸をしたことがないという人でも、一度作ってみてはいかがでしょうか。
自分で作品を作る楽しさを味わってみましょう。