ワインが苦手な人にもおすすめの貴腐ワイン。濃厚な甘さでデザート感覚で飲むことができます。ワイン自体が強い味わいを持つので、クセのあるチーズや濃厚なデザートとぴっ...
ワインが苦手な人にもおすすめの貴腐ワイン。濃厚な甘さでデザート感覚で飲むことができます。
ワイン自体が強い味わいを持つので、クセのあるチーズや濃厚なデザートとぴったり合います。なかには糖度を抑えて作られた貴腐ワインもあり、あっさりとした甘さで料理と一緒に飲むこともできます。
この記事では、おすすめの貴腐ワインやそれらの貴腐ワインに合う料理を厳選して公開します。貴腐ワインとアイスワインの違いについても説明しているので、チェックしてみてくださいね。
ママアイテム編集部
貴腐ワインを選ぶときは下記の4つをチェックしていくと、自分にぴったりの商品を見つけることができます。
貴腐ワインといえば極甘口のワインですが、そのなかでもさまざまな糖度があります。
収穫の時期をぎりぎりまで待つほど甘みが凝縮され濃厚なワインに。本物の貴腐ワインはブドウ100%で醸造されますが、費用を抑えるために砂糖が添加されたワインもあります。
本物の濃厚な味わいを楽しみたい人にはブドウ100%で作られたものがおすすめ。砂糖が添加された商品もあっさりしてクセがないので飲みやすいですよ。
貴腐ワインは甘みが強いもの、酸味が強いもの、甘みと酸味のバランスが絶妙なものなどさまざま。また、商品によって飲むときの適温も変わってきます。
下記のような温度や組み合わせがおすすめです。
飲む時の適温は10度。クセの強いブルーチーズとよく合います。食前酒・食後酒どちらにも適しています。
飲む時の適温は15度。ヤギのクリームチーズとよく合います。
飲む時の適温は5-11度。ブルーチーズやバニラアイスクリームのハチミツがけとよく合います。
どのような料理と一緒に飲むかによって貴腐ワインを選びましょう。
貴腐ワインは多くの種類が発売されていて味わいもさまざま。そのなかでもとくに有名な世界三大貴腐ワインの味の違いは下記のようになっています。
黄金色のとろりとしたワイン。オレンジ、マーマレードなど甘い柑橘系の味わい。糖度が高く1リットルあたり300gを超えるものも。高価なものでは1,000万円を超えるワインも存在します。
三大貴腐ワインのなかでもっとも糖度が高い種類。1リットルあたり800gとかなり濃厚な甘さです。ハチミツそのものと言って良いほどの味わいです。
貴腐ワインの最高峰に君臨するワイン。1本のブドウの木からグラス1杯分のワインしか取れないという贅沢品です。新樽を使用して造られるので、ハチミツやヴァニラのような甘さの中に香ばしさも感じることができます。
糖度をあえて抑え、フォアグラなどの食事とも合うように作られた貴腐ワインです。
貴腐ワインは多くの商品が販売されていて、価格もピンキリ。有名ネットショッピングサイトの価格を見比べて、市場の価格相場を把握しておきましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格.com | 900円〜1,000円 | 4,000円〜5,000円 | 1,000,000円〜1,500,000円 |
楽天市場 | 500円〜600円 | 2,000円〜3,000円 | 50,000円〜100,000円 |
Amazon | 700円〜800円 | 1,000円〜3,000円 | 1,000,000円〜1,500,000円 |
価格が安いものでは500円から、高いものでは1本で150万円以上する商品もありました。一般的には1,000円〜5,000円の商品がよく購入されています。
下記の2点に沿って、おすすめの貴腐ワインを厳選しました。
1級のシャトーで長期熟成されたグラン・ヴァンと全く同じ工程で作られたイチオシの貴腐ワインを紹介します。
シャトー・リューセックのセカンドワインであるカルム・ド・リューセック。セカンドワインと言っても、一級シャトーのグラン・クリュレベルの高価で長期熟成されたワインであるGrand Vin(グラン・ヴァン)と全く同じ造りのワインです。
ブドウはセミヨンが約80%、ソーヴィニヨンやミュスカデルが約20%使用されていて、18カ月間オーク樽で熟成された逸品。8〜10℃程度で飲むのがおすすめです。
白系フルーツの甘酸っぱいアロマから始まり、最後にはビターオレンジのような香りへと変化していきます。樽の香りもうまく溶け込んでいて芳醇な味わい。後味はバランスがよく、長い余韻を楽しめます。
世界最高の貴腐ワインの産地として有名なソーテルヌで造られたおすすめのワインです。
しっかりした甘みとさっぱりした酸味のバランスが良く、食後のデザートにもぴったりの貴腐ワインを3つ紹介します。
高級貴腐ワインの銘醸地ソーテルヌで作られたワイン。発酵から熟成までステンレス製のタンクで行われているため、オーク樽での熟成と違い、ぶどう本来のすっきりした味わいが出ている商品です。
原料となるぶどうは石灰質を含んだ土壌で育てられているため、どことなくミネラルを連想させる味わい。また、アプリコットやマンゴーのような濃厚な甘さの中にパッションフルーツのような爽やかな清涼感があり、甘みと酸味のバランスが良いところが魅力です。
アウスキュレーゼキュヴェは、オーストリアのワインメーカーであるクラッハーが作った貴腐ワイン。ぶどうの栽培の歴史は短いながらも、超一流ワインメーカーであるフランスの「シャトー・ディケム」、ドイツの「エゴン・ミュラー」などと並んで甘口ワインの生産者として高い評価を受けているワインメーカーです。
はちみつを思わせるようなまったりとした甘さと少しスパイシーな香りが特徴。さらに完熟した桃のようなアロマや新鮮な梨のような味わいも楽しめます。
突然現れて貴腐ワイン界に衝撃を与えた逸品。ぜひ試してみてもらいたい商品です。
しっかりした果実感と酸味のバランス抜群の貴腐ワイン。原料にはセミヨンだけを使い、歴史あるワイナリーで造られた商品です。
産地はサント・クロワ・デュ・モン。貴腐ワインで有名なソーテルヌの対岸に位置していて、貴腐ワイン通のなかでは密かに人気が高くなっている隠れ産地です。
食後のデザートやブルーチーズと合わせて飲むと、とても幸せな気分になれますよ。
多くの歴史あるワイナリーが所在しているドイツ。とくに甘口のワインの生産が有名です。
アンゼルマンはドイツの有名なワイナリー。450年以上もの間家族経営でワインを造り続けています。
長い歴史のなかで培った知識や経験をフル活用して作られたワインである「オルテガ ・トロッケンベーレンアウスレーゼ」は、国際的な大会で多くの賞を受賞。サクラアワード2016での金賞受賞をはじめ、13もの金賞を取っている名品です。
見るだけで濃厚さを想像できる黄金色が美しく、はちみつやカリンのような甘酸っぱい香りが鼻を通り抜けます。
濃厚な甘みと搾りたてのフルーツのようなフレッシュな酸味が複雑に絡み合う味わい。幸せな余韻を長く楽しめる貴腐ワインです。
家族経営のワイナリーであるデクスハイマー家が作ったトロッケンベーレンアウスレーゼ。トロッケンベーレンアウスレーゼは世界三大貴腐ワインの1つです。
ほかのワイナリーが次々とブドウを収穫し始めても、粘り強く収穫の時期を待つ…。ぎりぎりまで待ったブドウだからこそ生まれる濃厚な甘みや味わいがあります。
ボトルに貼られているラベルはゴールドメタリック。見た目も高級感があり、特別な日に飲むワインにぴったりです。
貴腐ワインといえばドイツが有名ですが、日本にも数々の賞を受賞した銘品があります。
糖度の高いブドウ種であるリースリングから作られた貴腐ワイン。少し口に含むだけでもまったりとした甘みが口中に広がります。
貴腐ブドウは必ず毎年収穫できるというものではなく、気候や環境の条件が揃ったときにだけ手に入るもの。とても貴重な原料で作られたワインです。
2017年には第15回日本ワインコンクールで金賞を受賞。2017年以前にもさまざまなワインコンクールで賞を受賞しています。
特製の桐箱に入っているので、お祝いや贈り物にぴったりの貴腐ワインです。
自社工場で自然に出来た貴腐ブドウから作られたワイン。シャルドネ、ケルナー、セミヨン種のブドウが使用されています。
五一ワインの「貴腐」は、貴腐ワインの特徴を最大限に活かすためになるべく工程を減らし作られたもの。保存中に生じることがある「おり」もまた本物の貴腐ワインである証です。
濃縮されたハチミツのような甘みと香りを楽しめる貴腐ワインです。
貴腐ワインを買う前にすべての疑問を解消しましょう。
貴腐ワインは生産リスクが高いため、高級品になっています。
原料である貴腐ブドウは、気候などのさまざまな条件が整った時にだけ収穫できるもの。毎年必ず作ることが出来るわけではないので、生産者側にとっては大きなリスクになります。
また、貴腐ブドウは干しぶどう状になっているため、一房から採れる果汁はごくわずか。たくさんのブドウが必要になることも高価格である理由です。
下記のような作り方の違いがあります。
冬場に気温がマイナス7度以下になったときにブドウを収穫。凍ったままブドウを絞り醸造します。
ボトリティス・シネレア菌という特殊なカビの1種がブドウに付着し繁殖することでブドウの水分が減少。干しブドウ状になった果実を絞り醸造します。
赤ワインもあります。
昔は貴腐ワインと言えば白だけでしたが、1993年に赤の貴腐ワインが造られ始め、今ではさまざまなメーカーから赤の貴腐ワインが発売されています。
貴腐ワインはワインを美味しいと思ったことがなかった人でも楽しむことができるワイン。とくに甘いものが好きな人であれば、その魅力に取り憑かれてしまうかもしれません。
今までワインが苦手だった人もぜひ貴腐ワインを試してみてくださいね。