頭皮がかゆい、フケが出る、薄毛予防がしたいならスカルプローション(化粧水)がおすすめ!しかし数ある商品の中から、どのように選べばいいかわからないという人も多いでしょう。
そこで悩み別のアイテムの選び方や効果的な使い方、おすすめ商品10選をご紹介します。
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
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今回は
◆頭皮ケア化粧水の選び方
◆お悩み別おすすめアイテム
◆効果的な使い方
をわかりやすく解説します♬
ママアイテム編集部
そもそも、頭皮用化粧水ってあまり聞き馴染みがないという人も多いでしょう。
ドラッグストアやネットなどで販売されている頭皮用のスカルプローションやエッセンス、ミストなどもこのカテゴリーに入ります。「顔用化粧水」に比べてまだまだ使用者は少ないですが、すこやかな頭皮環境を保つためにはおすすめのアイテムなんです。
頭皮は髪の毛に覆われているぶん顔よりも乾燥しにくいと思われがちですが、乾いた外気や紫外線、スタイリング剤の刺激や加齢などで常にダメージを受けています。
その結果、頭皮環境が悪くなり、フケ、かゆみ、赤み、ベタつきなどのトラブルに悩まされることも。
頭皮のトラブルは、スカルプローションなどを使って保湿することで予防できるケースも多いので、日頃からしっかりケアをしておきましょう。
頭皮用化粧水を使うことは、将来的な薄毛を予防することにつながります。
一度薄毛が進行してしまったら改善には大変な時間と労力がかかります。20代~30代のうちに頭皮環境を整えて、薄毛の予防対策をしておきましょう。
通常は、頭皮も肌同様ターンオーバーがあり、定期的に新しい細胞に生まれ変わっています。ストレス、加齢、生活習慣、間違ったケアなどを続けると、そのサイクルが乱れ、しまいには髪の毛が育ちにくい「砂漠のような頭皮環境」に。
この環境では、強く美しい髪の毛は育ちません。逆に、毛根が小さく、弱くなり、抜けやすい状態へと変化していきます。頭皮ケア化粧水で潤いと栄養をしっかり与えることで、強固でしなやかな「土台」を作っていきましょう。
顔用の化粧水と同様、店頭に並ぶ頭皮用化粧水もさまざまな種類があります。顔用ほど細かくタイプ別には分かれていませんが、成分が濃い分、自分の頭皮に合わないと逆効果に。
選び方の3つのポイントをしっかりとおさえましょう。
顔と同じように、地肌にも乾燥タイプとオイリータイプがあります。自分の頭皮の状態を把握すると、店頭でよりスムーズにアイテム選びができるでしょう。
洗髪をしてからドライヤーで8~9割乾かし、「あぶらとり紙」でつむじの皮脂量を調べます。
皮脂が染み出すまで…
オイリーな頭皮に保湿は必要ないのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし「極度の乾燥やダメージ」が原因で、皮脂が過剰分泌している場合があるのを知っていますか?
このケースは、しっかりと頭皮に潤いを与えることが大切になります。逆に、ホルモンの関係で皮脂量が過剰な場合は、保湿は必ずしも必要ではありません。
頭皮トラブルにはフケ・かゆみ・ニオイ・抜け毛などいろいろあります。
また、それぞれにおすすめの成分もあるので、いくつかご紹介します。
おすすめ成分 | |
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乾燥 | セラミド・ユーカリエキスなど |
フケ・かゆみ | ヒノキチオール・イソプロピルメチルフェノールなど |
赤み・炎症 | グリチルリチン酸2K・ローズマリーエキスなど |
薄毛・抜け毛 | β-グリチルレチン酸・センブリエキスなど |
薄毛・抜け毛対策には頭皮ケア化粧水と同じような使い方ができる育毛ローションがおすすめ。上で挙げた成分は、主に薬用(医薬部外品)の育毛ローションに配合されています。
頭皮ケア用化粧水には「薬用」と表示されているものもありますが、普通の化粧水と何が違うのでしょうか?
これは「薬用」=「医薬部外品」のことで、肌荒れ、にきび予防、皮膚の殺菌などを目的とした成分が一定濃度で配合されているという特徴があります。
これらの成分は厚生労働省が許可した成分なので、美しくすることを目的とした「化粧品」より、予防や衛生面での効果が期待できるといえるでしょう。
頭皮環境のバランスを整える場合は一般的な化粧水で問題ありませんが、殺菌作用や育毛など特定の効果を期待するのであれば、「薬用」または「医薬部外品」の表示があるかをチェックしてみてください。
頭皮用化粧水にはさまざまな形状があり、それぞれにメリットがあります。ケアする部位や使いやすさなどで選んでください。
ドラッグストアにはテスターがあるので、口・容器の形状を確認してみましょう。
特徴 | |
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直塗り | ・ピンポイントで塗りたい部位が狙える ・余分な部分をべたつかせない ・髪の毛を濡らさず塗れる |
スプレー | ・広範囲に一気に塗布できる ・手が汚れにくい |
美容のプロにアドバイスをしてもらい、編集部でタイプ別おすすめ商品をセレクトしました!
頭皮の乾燥でフケやかゆみが気になる方は、しっかりと保湿できる成分が配合された化粧水がおすすめ!
今回は乾燥対策にピッタリのアイテムを4つご紹介します♬
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頭皮ケア化粧水には、正しい使い方やタイミングがあります。各メーカーの記載に従うのが基本ですが、「なぜその順番なのか」を改めて考えてみると、頭皮ケアがより充実したものになります。
頭皮ケア化粧水は、洗髪後の地肌に使用するのが一般的です。洗髪で汚れや皮脂を落とした後、軽くタオルドライをし、頭皮に揉む込むようにして使います。
洗髪後は、皮脂が落とされて頭皮が乾燥しやすい状態です。ドライヤーの熱でますます乾燥がすすむので、まずは化粧水で潤いを補給しましょう。乾燥が気になる部分には、とくに多めに塗布してください。
髪の毛ではなく、できるだけ頭皮に直接塗布するのがポイントです。
頭皮ケア化粧水は、ドライヤー前に使い、乾燥からしっかりと地肌を守ってあげましょう。ドライヤー後は、乾いた髪の毛が液体を吸いやすく、頭部全体がべたついてしまう可能性があります。
塗るときのポイントとして、ただ塗るだけではなく「浸透させる」ことが大切。指の腹を使い、地肌をマッサージするように揉み込んでいきましょう。地肌の血行がUPすることで、成分も行き渡りやすくなります。
最後にドライヤーを使用し、髪の毛をしっかりと乾かしてください。濡れたままの状態は、頭皮の炎症やかぶれ、においの原因になります。
「顔用の化粧水はNG?」という素朴な疑問や、頭皮用化粧水と顔用化粧水の違いについて説明します。購入時に何を選ぶべきかが明確になるでしょう。
頭皮のニオイは「皮脂」が関係しています。頭皮用の化粧水で地肌を保湿することで乾燥が改善すると、皮脂を大量に分泌して表皮を乾燥から守る必要がなくなるので、皮脂量もニオイもグッと激減するでしょう。
匂いのメカニズムはさまざまですが、皮膚にいる菌が、脂質やアンモニアを含んだ皮脂を餌にして増え、ノネナールという臭気物質を作り出すとされています。
皮脂を増やさないこと、脂質やアンモニアを含んだ皮脂を出さないような生活習慣を心がけることも大切です。
ハトムギには、肌の水分代謝を促進する作用や抗炎症作用、排膿作用などがあります。
顔に限らず、ボディや頭皮にも使用できると考えられますが、どれほどの効果があるのかは明確にはなっていません。結論をいえば、ハトムギ化粧水だけでは頭皮環境を改善するのは難しいでしょう。
顔用の化粧水も頭皮用の化粧水も、保湿成分はほとんど変わりません。保湿面でいえば、頭皮に使っても大きな問題はないと考えられますが、頭皮と顔では皮脂量が全く異なります。
頭皮は顔のTゾーンの約2倍の皮脂腺が集まっているといわれているので、顔用の化粧水ではべたつく可能性があります。
また頭皮用の化粧水には、雑菌やフケ、においを抑える成分が多く配合されているのが特徴。効果を求めるのであれば、頭皮用を使うことをおすすめします。頭皮用の化粧水は顔に使うことは避けてください。
頭皮ケア化粧水などのスカルプケア用品は、年々需要が伸びてきているといわれています。比較的若い年代から薄毛や頭皮トラブルが進行しているという事実があり、その背景には生活習慣の悪化、ストレス、ホルモンの乱れなどがあるようです。
頭皮と顔はつながっています。頭皮を潤いで満たし、きちんとケアしてあげることで、顔の老化やたるみなども防ぐことができるかもしれませんよ。