シャンプーを使って頭皮のかゆみや炎症などがでやすい敏感肌の女性はシャンプーを選ぶのも一苦労。気軽に試すことも難しいので、どんなものを選べばいいのか悩みますよね。
そこで敏感肌さんがシャンプーを選ぶときに気をつけたい4つのポイントと、おすすめの低刺激シャンプー10選をご紹介します。
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
プロフィール詳細へ>>シャンプーを使うことで頭皮のかゆみや刺激などが起こりやすい敏感肌さんのために、低刺激で頭皮に優しいシャンプーをご紹介します。
加えて、敏感肌さんがシャンプーを選ぶ際に気をつけたいチェックポイント4つを解説します。低刺激なシャンプーは抜け毛や薄毛、髪のハリやコシの低下、フケなどの様々なトラブルの発生を防ぐためにもできるだけ早く使い始めるのがおすすめ!
自分にぴったりの低刺激シャンプーを選んで、健康な頭皮とふんわり美しい髪を手に入れましょう。
エキサイトおすすめアイテム編集部
頭皮に刺激を感じやすい敏感肌さんはシャンプーをどう選ぶ?頭皮にも髪にも優しい敏感肌向けシャンプーを正しく選ぶためのポイントはこちらの5つ。
頭皮や髪の毛をはじめとした私たち人間の体の大部分は、タンパク質からできています。そして、このタンパク質を構成しているのがアミノ酸です。
その為、頭皮や髪と同じ成分であるアミノ酸でできたシャンプーは、低刺激で優しく洗うことができます。
<アミノ酸系シャンプーを見分ける成分>
ココイルグルタミン酸
ラウロイルメチルアラニンNa
ココアンホ〜
ただし、アミノ酸系のシャンプーの中には洗浄力が弱めのものも。頭皮がオイリー気味の方やさっぱり洗いたいという方は、洗浄力に注目してアミノ酸系のシャンプーを選ぶのがおすすめです。
その他、洗浄力の高さと頭皮や髪への刺激の少なさのバランスが良い「石鹸系シャンプー」や、安全で刺激が少なくてベビーシャンプーにも使われる「ベタイン系シャンプー」を使ってみてもいいかもしれません。
<石鹸系シャンプーを見分ける成分>
カリ石鹸素地
脂肪酸ナトリウム
脂肪酸カリウム
<ベタイン系シャンプーを見分ける成分>
〜ベタイン
シャンプーの成分の大部分は水と洗浄成分です。「ノンシリコン」や「髪に優しい」「しっとりタイプ」などのフレーズだけでなく、洗浄成分が髪や頭皮に刺激となる可能性のあるものを使っていないかをチェックするのが大事!
<特に注意したい洗浄成分>
ラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸TEA
ラウリル硫酸Na
スルホン酸
ラウロイルメチルアラニンNa
上記の洗浄成分は特に刺激が強いとされ、肌が敏感な人には特に注意が必要なものです。
このように頭皮や髪に良くない成分としてラウレス硫酸Naなどが知られるようになってきたので、それに代わる新しい洗浄成分が登場しています。
避けたほうがいい成分が入っていないかどうかが判断できなかったら、反対にアミノ酸系の洗浄成分や石鹸系の洗浄成分が含まれていることを確認できれば安心です。
敏感肌さんにとって、添加物がたくさん含まれているシャンプーは刺激となってしまうことがあります。シリコンや着色料、香料などがたくさん含まれているものは避けるのがベター。
成分表示の5番目くらいまでに出てくる成分についてチェックして、頭皮や髪に刺激となるものがたくさん入っていないかを判断します。
ただし、防腐剤についてはシャンプーは暖かく湿気の多い場所に保管する場合が多いので、シャンプーがすぐに変質してしまわないように入っています。防腐剤が入っていないシャンプーの場合は、早めに使うようにすると安心です。
低刺激シャンプーは穏やかな洗浄力で、頭皮の乾燥を防ぎうるおいを保つように作られています。
<低刺激シャンプーに期待できる効果>
頭皮のかゆみの改善
フケを防ぐ
薄毛や抜け毛の改善
頭皮に優しいシャンプーを使うことで頭皮の環境が整い、様々な悩みの改善に一歩近づくことができると言います。
健やかで美しい髪を保つためにも頭皮の環境はとても重要。特に敏感肌や乾燥肌の方は低刺激なシャンプーを使うのがおすすめです。
シャンプーの価格帯はとても幅広く、どれくらいの価格のものを使えばいいか迷いますよね。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格 | 500円前後 | 1,000円〜3,000円 | 5,000円以上 |
特徴 | 高級アルコール系シャンプー | アミノ酸系などの低刺激シャンプーが揃う | 特に成分にこだわったシャンプー |
敏感肌の方には、安価で洗浄力が高い高級アルコール系のシャンプーはおすすめしません。とはいえ、シャンプーは毎日使うものなのであまりに高価すぎでも継続するのが大変になってしまいます。
売れ筋価格帯くらいのものだと継続して使いやすいのでおすすめです。
最近は低刺激やアミノ酸系をパッケージでアピールするシャンプーが多くなりました。そんな敏感肌向けのシャンプーを選ぶ際に見ておきたいおすすめブランドをピックアップしました。
パサつきやボリュームダウン、頭皮のベタつきなど様々な髪と頭皮の悩みを解消するための製品を展開するのマイナチュレ。
体への負担を極力少なく、植物由来成分を使用して開発されたシャンプーや育毛剤、サプリが人気のブランドです。
サロン向けのヘアケアアイテムやヘアカラーで知られるナンバースリー。日本で初めてヘアマニキュアやヘアワックスをマーケットに向けて紹介をするなど、長い歴史を持つメーカーです。
敏感肌向けの他、お肌や頭皮の悩みに合わせた様々なシャンプーが揃います。
育毛剤が人気のチャップアップはローションやシャンプーなどの商品も展開する、薄毛や抜け毛が気になる方の救世主のようなブランド。
美容師やスタイリストからの支持も高い注目のシャンプーが敏感肌の方々からも人気を集めているそうです。
敏感肌の方のためにおすすめのシ
ャンプーをセレクトした今回、注目したのは以下の3つのポイント。
洗浄成分
無添加
容量
頭皮や髪への優しさを中心に、今から続けていきたい低刺激シャンプーを厳選しました。
敏感肌の方が刺激の強いシャンプーを使い続けていると、薄毛や抜け毛が気になるようになってしまう可能性が……。頭皮の環境を整えて健康な頭皮と髪を手に入れるために使って欲しいシャンプーがコチラです!
洗浄成分:アミノ酸系
無添加:○
容量:200ml
洗浄成分の他にも頭皮や髪を美しくするために植物由来の成分をたっぷりと配合したシャンプーです。
<頭皮や髪に優しい無添加>
シリコン
着色料
パラベン
石油系界面活性剤
紫外線吸収剤
タール系色素
合成ポリマー
合成香料
サルフェート
ちなみに、このサルフェートとは洗浄成分に含まれる「硫酸塩」のことで敏感肌の方が避けたほうがいい洗浄成分であるラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naなどを使っていないということです。
また、頭皮環境の正常化のための成分や、髪を保護したり補修するための成分なども配合。
指通りを滑らかにするシリコンを使わないシャンプーは洗い心地がイマイチ……という意見も多いですが、こちらはたっぷりの泡で気持ちよく洗えて、洗い上がりもさっぱり。
シリコンを使わないことで、乾かした後はふんわりと軽くボリュームアップします。
防腐剤のパラベンを不使用のこちらのシャンプー、品質の劣化を防ぐためにボトルが2重構造になっているところも特徴の一つです。シャンプーが空気に接するのを防いで、フレッシュな状態で使い切ることができます。
薄毛や抜け毛、フケなどに悩んでいる男性は少なくありません。もしかしたらその原因は敏感肌かも?!
低刺激シャンプーを使うことで頭皮や髪の悩みを解消できるかもしれません。
洗浄成分:ベタイン系
無添加:○
容量:250ml
敏感肌のためのスキンケアブランド「ノブ」のヘアケアシリーズは低刺激で頭皮や髪への負担が少ないのが特徴です。
<頭皮や髪に優しい無添加>
香料
着色料
石油系界面活性剤
シリコン
外部からの刺激に敏感になっている頭皮に優しい成分を厳選して配合。とはいえ、泡立ちは十分でしっとりときしまずに洗うことができます。
また、このシャンプーに使われているベタイン系の洗浄成分は、保湿の働きもあるので頭皮が乾燥しやすい方にぴったりです。
一つ気をつけるポイントとしては、洗浄成分が髪や頭皮に残りやすいということが挙げられます。しっかりと洗う時間の倍くらいをかけて丁寧にすすぎをすることをおすすめします。
洗浄成分:スルホコハク酸系
無添加:○
容量:200ml/500ml/800ml
髪や頭皮などに含まれているセラミドをシャンプーに配合することで、敏感な頭皮や髪を守ってくれるこちらのシャンプー。
洗浄成分には刺激が強すぎず、しっかり洗浄することができるスルホコハク酸系の界面活性剤を使用しています。
スルホコハク酸系の成分を使うことで頭皮の汚れや整髪料などがすっきりと落ちて、頭皮や髪をキレイに洗えて頭皮環境を整えることができます。
<頭皮に優しい無添加>
香料
防腐剤
また、こちらのシャンプーには有効成分として、炎症を抑える「グリチルリチン酸グリチルリチン酸アンモニウム」と毛母細胞を活性化するという「ヒノキチオール」が配合されています。
低刺激なだけでなく、ふんわりボリュームのある元気な髪を育てるためにも使ってみたいシャンプーです。
洗浄成分:ベタイン系、アミノ酸系
無添加:○
容量:300ml
頭皮について知り尽くした育毛剤のプロであるチャップアップのシャンプー。頭皮や髪の毛をキレイに洗うだけでなく、健やかな頭皮やキレイな髪を育てることができるシャンプーを目指して開発されました。
<頭皮や髪に優しい無添加>
シリコン
パラベン
鉱物油
合成着色料
サルフェート
美容師と毛髪診断士によって共同開発したという弱酸性の優しいオーガニックシャンプーなので、男性にも女性にもおすすめ!
さらに、頭皮への刺激は少なく余分な皮脂や不要な汚れをキレイに落とすことができるこちらのシャンプーと、チャップアップの育毛ローションを合わせて使うことでふわっとボリュームのある髪に近づくことができます。
洗浄成分:アミノ酸系
無添加:○
容量:400ml
頭皮への負担となる成分を使っていないナチュラルなシャンプーです。こちらのシャンプー、オリーブやオレンジの精油を配合していて、髪をコーティングしてくれるのでリンスやコンディショナー要らず!
ナチュラルな成分のシャンプーというと泡立ちが悪かったり、洗い上がりがキシキシになったりしがち。そのイメージを覆す、心地よい使用感や美しい仕上がりが魅力です。
<頭皮や髪に優しい無添加>
シリコン
ポリマー
石油系界面活性剤
合成香料
合成着色料
鉱物油
紫外線吸収剤
合成防腐剤
合成保存料
防腐剤や保存料を使わない代わりに、天然の防腐効果を持つ成分を配合しています。また、品質を保ちいつでも良質なシャンプーを使ってもらうために、詰め替え用を作っていない点も信頼できます。
お店に行くとたくさん並んでいるシャンプーの中から、敏感肌にぴったりなシャンプーは?頭皮や髪をすっきりと、そして優しく洗うことができるおすすめシャンプーがこちらです!
洗浄成分:アミノ酸系
無添加:○
容量:360ml
髪や頭皮にうるおいを与えて、さっぱり洗うことができる、髪にもエイジングケアを取り入れたいという方におすすめのシャンプーです。
<うるおい成分>
ハリやコシのある髪に近づく「ヒト型ナノヘアセラミド」
コラーゲンを守って健やかな地肌に「アスタキサンチン」
うるおいや弾力のある地肌を目指す「水溶性コラーゲン」
髪にうるおいを与える「ヒアルロン酸」
髪を育てる「グリチルレチン酸」
さらに、グリチルリチン酸ジカリウムが頭皮に増えやすい雑菌に対して働くので、頭皮環境を正常な状態に導いてくれます。
しっかりと泡立てて、泡で地肌をマッサージするようにして洗うことで頭皮はすっきり、ノンシリコンなのでさらっとしなやかな髪に洗い上げます。
ダマスクローズの香りを中心としたフローラルハーバルの香りでバスタイムを優雅に。女性におすすめの敏感肌向けシャンプーです。
洗浄成分:アミノ酸系
無添加:○
容量:120ml/450ml
1973年に作られた弱酸性の石鹸から始まったミノン。安全性の高い製品にこだわるミノンは植物性のアミノ酸系洗浄にこだわり、汚れは落とすけれどうるおいは落とさないのが特徴です。
洗いながら保湿ケアをするミノンが作るシャンプーもやはり敏感肌さんに人気アイテムです。
<頭皮や髪に優しい無添加>
サルフェート
着色料
シリコン
さらに、アレルギーの原因になる可能性のある成分を使っていない点にも注目。小さなお子様から大人までみんなが安心して使えるシャンプーです。
フケやかゆみを防いだり、気になる匂いを防ぐこともできるので、さっぱり洗いたい方にもぴったりです。
洗浄成分:ベタイン系、アミノ酸系
無添加:○
容量:490ml
傷んだ髪をうるおしながら洗い上げる、植物由来成分を配合したシャンプーです。
<頭皮や髪に優しい無添加>
シリコン
着色料
サルフェート
2種類の洗浄成分をバランスよく配合していることで、洗浄力と頭皮や髪への優しさを両立。髪が広がりやすい方やカラーやパーマ、紫外線などでダメージを受けた髪におすすめです。
シンプルでおしゃれなボトルデザインも人気のこちらのシャンプー。アプリコットとジャスミンを合わせた甘めの香りでシャワーの時間を彩ります。
洗浄成分:アミノ酸系
無添加:○
容量:300ml
髪の毛に負担をかけずに洗える、キメの細かいゆたかな泡立ちが魅力のこちらのシャンプーには、頭皮や髪にうれしい植物由来の成分がたっぷり配合されています。
<美しい頭皮や髪になるための成分>
ターンオーバーを促す「ローマカミツレ油」
フケやかゆみを抑える「ユーカリ葉油」
免疫力を高める「ティーツリー葉油」
また、敏感な頭皮の刺激となったり髪への負担になる可能性のある成分は極力使っていません。
<頭皮や髪に優しい無添加>
サルフェート
鉱物油
合成香料
シリコン
合成ポリマー
パラベン
その他、泡立ちを良くしたり洗い上がりをなめらかにする反面発がん性の疑いが指摘されているエタノールアミン類も使っていません。
このシャンプーの使い方は、よく泡立てたシャンプーで頭皮をマッサージした後、そのまま1分ほど泡パックをするのがポイントです。
植物オイルを中心としたナチュラルな香りで、心からリラックスできそうですね。
洗浄成分:ベタイン系他
無添加:○
容量:420ml
乾燥性敏感肌のためのスキンケアブランド「キュレル」から登場した低刺激シャンプーです。
<頭皮や髪に優しい無添加>
香料
着色料
頭皮への刺激が少ない洗浄成分を使い、頭皮や髪に必要なセラミドまで洗い流してしまわないようにしています。さらに頭皮環境を清潔に整えるための有効成分である、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
泡立ちも良く、髪をからめずに洗うことができるので髪が柔らかい赤ちゃんのシャンプーにも便利です。
ドラッグストアやスーパーなどの量販店で手に入る手軽さもうれしいですね。
普通によく見かけるシャンプーって敏感肌にはNG?シャンプーを買う時に気になることを詳しく解説します。
なるべく使わないようにするのがおすすめです。
メリットをはじめとした多くの市販のシャンプーは高級アルコール系に属しています。洗浄力が強いラウリル硫酸Naなど石油由来の合成界面活性剤を使用していて、泡立ちが良いのが特徴です。
高級アルコール系のシャンプーは敏感肌に強すぎるので、頭皮やお肌が強い方やオイリー肌の方、または毎日シャンプーすることができなくて汚れが酷いときなどにおすすめです。
洗浄力 | 優しさ | 敏感肌向き | |
高級アルコール系 | ◎ 汚れや皮脂をしっかりと落とす | × 頭皮や髪への刺激が強い | × 特に汚れが酷い時など以外はおすすめしない |
アミノ酸系 | △ 泡立ちがイマイチで洗浄力は弱め | ◎ 頭皮や髪の毛の成分に近いのでやさしい | ◎ 刺激を感じやすい方におすすめ |
ベタイン系 | ◯ 汚れを頭皮や髪から離す力がある | ◯ 傷んだ髪を補修する力がある | ◯ 洗い上がりのまとまりが良い |
石鹸系 | ◯ 汚れや皮脂を落す力が強め | △ 石鹸成分の種類によっては皮脂を取りすぎることも | △ 合成された成分などが使われていないものは低刺激 |
スルホコハクサン系 | ◯ 高級アルコール系ほどではないが洗浄力は強め | △ 少し頭皮や髪が乾燥しやすい | △ 皮脂の分泌が気になる方におすすめ |
いずれの成分も単独で配合されているというよりも、いくつかの洗浄成分を配合しているシャンプーが多いです。
頭皮や髪への優しさを重視して洗浄力が弱くなり過ぎると、皮脂や汚れがきちんと落ちずに頭皮トラブルにつながることも。
自分の頭皮や髪に合う洗浄力や刺激の少なさでシャンプーを選ぶのがおすすめです。
敏感肌の方が安心して使えるシャンプーをご紹介してまいりました。
頭皮や髪への刺激を少なくするために、まずは洗浄成分をチェックして気持ちよく頭や髪を洗えるシャンプーを見つけましょう!