皮膚が薄く、乾燥しやすい赤ちゃんのお肌を保湿する為にはどんなアイテムを使うべきなのか、選び方をわかりやすく解説します。大切な赤ちゃんに使うものだから、本当にいい...
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
プロフィール詳細へ>>皮膚が薄く、乾燥しやすい赤ちゃんのお肌を保湿する為にはどんなアイテムを使うべきなのか、選び方をわかりやすく解説します。大切な赤ちゃんに使うものだから、本当にいいものを選びたいママ&パパの為に編集部がおすすめ保湿アイテムをリサーチしました。
ママアイテム編集部
赤ちゃんのお肌というとぷるぷるで乾燥しているイメージがないかもしれませんが、実はそれは生後間もない頃のことで、生まれて2〜3ヶ月ほどになるとお肌の水分が減って乾燥しやすくなるのです。そんなお肌に必要な保湿アイテムの選び方はこの5つ!
赤ちゃんの保湿ケアでは主にグリセリンで保湿をする「ベビーローション」や、ワセリンなどのでうるおす「保湿クリーム」を使います。
大人の保湿アイテムと違って、美容成分や香料などは必要がないのでシンプルな成分のものが多いのが特徴です。
その他にも赤ちゃんのお肌に使える保湿成分はたくさんあるので、知っておくと保湿アイテムを選ぶ時に役立ちます。
<赤ちゃんの保湿アイテムに配合されている保湿成分>
グリセリン
桃の葉エキス
シアバター
スクワラン
セラミド
パーム油
馬油
オリゴ糖
など様々な成分が使われています。
見た目がカサカサしていたり、乾燥性湿疹が出ているような状態ならば、保湿の必要性を感じると思います。まずは保湿クリームなどでケアをしてあげて、自分で掻いてしまったり赤みが強いような状態の場合には皮膚科で医師の診察を受けてください。
反対に、パッと見て乾燥していなさそうなキレイなお肌でも、赤ちゃんのお肌はお母さんのお腹の中でもらってきたホルモンの影響が少なくなってくる生後3ヶ月以降、乾燥しやすい状態になってきます。
皮脂の分泌が減っているのでお肌の内側は乾燥しているので、日常的に保湿を行うのがおすすめです。
大人のお肌が冬に乾燥するのと同じように、赤ちゃんのお肌も冬がもっとも乾燥しています。そして、夏は比較的皮脂の分泌が多くうるおっている時期です。
例えば生まれたのが夏の場合だと、初めは夏で皮脂の分泌もありホルモンの働きもあるのでうるおっていますが、秋から冬にかけて急にお肌が乾燥しはじめるということになります。産後すぐには軽いローションで保湿していた赤ちゃんのお肌にそのまま同じ方法で保湿を続けても、乾燥に対応しきれないということになるので、その時々に応じた保湿をするのが大切です。
乾燥している赤ちゃんのお肌は全身くまなく保湿をしてあげたいですね。
顔やお腹、背中、お尻、腕や脚など体が小さな赤ちゃんの、広い範囲が乾燥しています。
特に気をつけたいのがその保湿アイテムが顔にも使えるのかどうかです。特にお肌が繊細で乾燥しやすい顔は、お肌に優しい成分の保湿アイテムでお手入れをしてあげます。
赤ちゃんが使える保湿アイテムは幅広い価格帯のものがあります。お肌が繊細な赤ちゃんのために選ぶ時には価格が安ければいいということも高ければいいということもありません。
それでも、参考までに一般的な保湿アイテムの価格帯をご紹介します。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
500円〜 | 1,000円台 | 2,000円以上 |
保湿をするためのシンプルなローションやクリームは成分が安全で価格が安いものも多くあります。総合的に見て、赤ちゃんのお肌に必要な保湿アイテムを選びましょう。
まだお話をしてコミュニケーションが取れない赤ちゃんのお肌に使うものだから、信頼できるメーカーやブランドのものを選ぶと安心ですよね。
赤ちゃんのためのスキンケアアイテムを展開する定番ブランドはこの3つです。
キャップ式の哺乳瓶を初めて作ったことで知られるピジョンは、赤ちゃんやママに優しいアイテムを展開する老舗メーカーです。
生まれてすぐの赤ちゃんのお肌に使える保湿アイテムもローションやクリーム、ワセリンなど色々と揃っています。
日本に初めて小児科を開設した弘田博士によって作られたのが、のちに和光堂となる和光堂薬局です。今はベビーフードの老舗ブランドとしても知られています。
赤ちゃんのためのミルクを研究してきた和光堂の技術によって開発された、お肌に優しい赤ちゃん用の保湿アイテムを展開しています。
皮膚科専門医の協力で、赤ちゃんのお肌に安心して使うことができるスキンケアアイテムを作っているの株式会社ナチュラルサイエンス社のブランドがママ&キッズです。
お肌への刺激を極力少なくするようにこだわった成分で作られているので、赤ちゃんはもちろんお肌が敏感になっているママにもぴったりの保湿アイテムが見つかります。
赤ちゃん用の保湿アイテムをご紹介するにあたって、チェックをしたポイントはこの3つです。
種類
保湿成分
特徴
毎日のように使うものなので保湿する力はもちろんですが、赤ちゃんが嫌がらず、ママも塗りやすいものを選ぶことが大切です。
手強い乾燥やアトピーでお肌が痒くて掻いてしまうような赤ちゃんのお肌には、お肌に優しくしっかりと保湿をしてくれるアイテムを選びたいですね。
どれを使ってもイマイチ改善しなくて困っているママにご紹介したいのがこちらです。
種類:ウォーター・ミルク・クリーム
保湿成分:セラミド・ヒアルロン酸など
特徴:パラベン・エタノールフリー
乾燥したお肌をウォーターで保水することで、スキンケアの効果を高めます。そして保湿効果の高いミルクとクリームで保湿、保護します。
そして、角質層の水分をキープしてお肌が荒れるのを防いでくれます。
3つを重ねて使うことで、お肌のコンディションが改善するという口コミも多い人気のアイテムです。
商品名のカレンデュラは昔からヨーロッパで湿疹の治療のために使われている植物のこと。このカレンデュラが掻きむしって傷ついたお肌を修復して、外部からの刺激から守ってくれるのです。
冬場だと保湿のためとは言ってもいつまでも裸で居させるのは寒そうだし、寝返りやズリバイで動くようになった赤ちゃんはゆっくり保湿させてくれません。
そんな時には特にひどい乾燥の部分以外はローションタイプの保湿アイテムでささっと全身保湿してあげましょう。
種類:ミルキーローション
保湿成分:オリゴ糖・イノシトールなど
特徴:パラベン・アルコール・鉱物油・香料など不使用
母乳に含まれる成分の中には、お肌をしっとりさせるものがあります。それがオリゴ糖をはじめとした保湿成分です。
人の体にあるものなので、浸透がよくお肌の奥からしっとりと保湿することができます。また、着色料や鉱物油、乳由来成分などお肌の刺激になったりアレルギーにつながる可能性のものを使って居ないところも好印象です。
同シリーズにはベビーソープもあるので合わせて使うとよりお肌をキレイにしっとりとした状態に近づけることができます。
種類:ローション
保湿成分:シソの葉エキスなど
特徴:塗りやすいジェル状
お風呂上がりにサッと塗ることができるこちらのローションは、ジェル状だけれどお肌に乗せると伸びがよく水のようにお肌に馴染みます。
塗った後もベタつかないので、保湿の後赤ちゃんにすぐ服を着せたい時も助かります。
グリセリンやホホバオイルなど高保湿の成分がしっとりとしたお肌に導き、荒れたお肌を防ぎ落ち着かせるための有効成分ビタミンEやグリチルレチン酸ステアリルが、お肌を健やかな状態に戻してくれる赤ちゃんから大人まで使える保湿ローションです。
種類:ジェル
保湿成分:桃の葉エキスなど
特徴:グリチルリチン酸ジカリウム配合
赤ちゃんのお肌は乾燥しやすいだけではなく、お肌がデリケートなので汗をかいてあせもになってしまうこともよくあります。
あせもができたお肌は乾燥するとより痒くなってしまいます。そんなお肌を保湿してあせもを改善するためのアイテムがこちらのあせもジェルです。
植物由来のうるおい成分でお肌に優しく保湿をして、炎症を抑える有効成分グリチルリチン酸ジカリウムによってあせもを抑えます。
種類:ローション
保湿成分:グリセリン・ホホバ種子オイルなど
特徴:6つの無添加
石油系界面活性剤、合成香料、着色料、保存料、アルコール、防腐剤無添加で赤ちゃんのお肌に安心して使うことができるのがこちら、現役ママが共同開発に加わったという、まさに赤ちゃんとママのための保湿アイテムです。
植物由来のうるおい成分をたっぷり配合した、生後すぐの赤ちゃんのお肌にも使える保湿ローションです。
使い心地はさらっとしているので、オールシーズン快適に使うことができます。
種類:ミルクローション
保湿成分:ピジョンベビーリピッド
特徴:パラベン、着色料、香料不使用
しっとりとした使い心地でお肌を元気にしてくれる、肌なじみの良い乳液タイプのローションです。
赤ちゃんの胎脂の成分と近い保湿成分としてセラミド2とイソステアリン酸コレステリルを合わせた複合成分を配合。
お風呂上がりにササッと塗ってあげれば赤ちゃんのしっとりお肌をキープできます。
大容量タイプもあるので家族みんなで使うのもおすすめです。
ちょっと前まではお肌ぷるぷるだったのに、急にお顔がカサカサになってる!赤くなったり痒そうにしている乾燥肌を悪化する前になんとかしてあげたい!
そんな時に使って見て欲しい保湿クリームをご紹介します。
種類:クリーム
保湿成分:ピジョンベビーリピッド
特徴:弱酸性、無香料、パラベンフリー
特にカサカサが気になる部分に使いたい伸びの良いクリームです。
赤ちゃんのお肌と近い保湿成分を使っているのでベタつかずお肌をしっとりとうるおしてくれます。
コンパクトな50gのクリームはお家用と持ち歩き用と分けて使えばいつでもどこでもお肌ケアをすることができます。
生まれたばかりの新生児から使うことができるので、出産準備品の1つとして用意しておくと安心ですね。
種類:クリーム
保湿成分:シソの葉エキスなど
特徴:無香料・無着色
黄色いクリームで有名なユースキンの敏感肌用シリーズがこちら。
カサカサなお肌のための成分としてシソの葉の他グリセリンや油溶性カモミラエキスを配合。お肌をしっとりと落ち着かせて、空気の乾燥などの刺激から守ってくれます。
赤ちゃんはもちろん、自分のスキンケアがおろそかになってしまいがちな忙しいママのお肌の保湿にもおすすめです。
種類:クリーム
保湿成分:馬油
特徴:防腐剤・アルコールなど無添加
天然の保湿成分である馬油に加えて植物オイルを合わせたお肌に優しい保湿クリーム。
赤ちゃんのお口に入っても大丈夫なので、カサカサになりがちなお口まわりを保湿したい時にも安心です。
お顔以外にもオムツでかぶれやすいお尻やプツプツができたお肌にも使うことができます。
また、ママの乳頭が切れて痛い時のケアにもおすすめ!授乳後に塗って次の授乳の前に拭き取る必要がないのが助かります。
種類:クリーム
保湿成分:マカデミアナッツ油
特徴:合成界面活性剤、防腐剤不使用
お肌の皮脂の中に含まれる成分に近い脂肪酸を含んでいて、お肌への浸透が良いというマカデミアナッツ油を使用したクリームです。
無香料無着色でお肌への刺激が少なく、赤ちゃんが使う初めて保湿クリームとしておすすめです。
ポンプタイプで片手でさっと使えるので、バタバタしがちなお風呂上がりにも手軽に保湿ケアをすることができます。
種類:クリーム
保湿成分:馬油
特徴:馬油を備長炭で精製
馬油は匂いが気になるという方にも使いやすいのがこのクリーム。天然の馬油を自然沈殿させるのと、薬用の備長炭を使っての精製によって無臭の馬油に仕上げています。
刺激に弱い赤ちゃんのお肌の保湿や、お肌が敏感に傾きやすい産前産後のママのスキンケアにもおすすめの優しいクリームです。
伸びが良いクリームなのでスッと伸ばすことができて、生まれたばかりの赤ちゃんのお肌に優しく塗ることができます。毎日のスキンシップの時間がより心地よいものになりそうですね。
お風呂上がりはお肌が乾燥しやすいですが、お風呂に入っている時に保湿ができたら赤ちゃんの乾燥を防ぐことができます。
手軽に使えてお肌に優しいお風呂タイムに使える保湿アイテムをご紹介します。
種類:全身シャンプー
保湿成分:アミノ酸系洗浄成分使用
特徴:弱酸性
敏感肌のスキンケアの定番ブランドMINON(ミノン)にも人気の赤ちゃん用の保湿アイテムがあります。
赤ちゃんのお肌に必要な脂質などのうるおいはそのままに、優しく汚れだけを洗い流してくれます。
成分はたった5つで作られていて、無駄なものやお肌に刺激となるものは入っていません。また、ふわふわの泡で出てくるポンプタイプなので、赤ちゃんとの入浴に慣れない新米ママ&パパでも簡単に赤ちゃんを洗ってあげることができます。
種類:泡ソープ
保湿成分:ピジョンベビーリピッド
特徴:香料、着色料、パラベンフリー
ピジョン独自の赤ちゃんのお肌のために開発された保湿成分ピジョンベビーリピッド配合で、しっとりと洗いあげることができる泡ソープです。
汗をかいたりオムツで蒸れたお尻はお風呂できれいに洗ってあげたいですよね。でも洗浄成分が強いものは赤ちゃんには刺激になりそうです。
その点こちらの泡ソープは弱酸性でお肌に優しいので、お肌が敏感な赤ちゃんにも安心です。
種類:入浴剤
保湿成分:ラノリン脂肪酸コレステリル
特徴:香料、防腐剤フリー
赤ちゃんのお肌はあせもや湿疹ができやすかったり、乾燥で肌荒れを起こしやすいなどとても繊細。そんなお肌を守るために天然生薬有効成分のよもぎエキスを配合したのがこちらの入浴剤。
さらに、お肌をなめらかにするための炭酸水素Naがカサカサお肌をキレイなツルツルお肌に導いてくれます。
入浴後はそのまま洗い流さない方が保湿の効果が高まるというので、入浴後に慌てて保湿をしていたママ&パパは助かりますね。
種類:入浴剤
保湿成分:5つのモイストスキン成分
特徴:うるおいベール成分を濃厚配合
赤ちゃんはもちろん大人の乾燥したお肌をしっとりとうるおしてくれる入浴剤です。
モイストスキン成分によってお肌が本来持っているうるおいを補い、シアバターでさらに保湿力を高めます。
お肌に補ったうるおいを逃さないようにお肌をコートするうるおいベール成分で、お風呂から上がってもしっとりお肌が続きます。
かなりしっとりするタイプのため、浴槽が滑りやすくなるという点は注意が必要です。
種類:石鹸
保湿成分:アミノ酸洗浄
特徴:9つの無添加
お肌に刺激となる可能性のあるものをとことん排除して、低刺激にこだわって作られたのがこちらのベビー石鹸です。
乳児湿疹やオムツかぶれを起こしている赤ちゃんのお肌にも安心して使うことができる優しい石鹸なので、お肌が敏感な大人のお肌にも最適。
合成香料を使わず、天然の植物オイルの香りふんわりと漂います。きっと赤ちゃんも気持ちよくお風呂の時間を楽しんでくれるはずです。
大切な赤ちゃんのための保湿アイテムを選ぶ時には色々気になることが出てきますよね。ここで疑問を解消しておきましょう。
ベビー用品の売り場に行くと置いてある保湿オイルと保湿ローション。見た目は似ていますが、特徴は違っています。
保湿オイル | 保湿ローション | |
テクスチャー | とろみがある。乳液っぽい感じ。 | さらっとみずみずしい。 |
働き | 油分を補いバリア機能を高める。 | 保湿をする。 |
使い方 | マッサージや耳掃除、オムツかぶれの予防。 | 全身の保湿。 |
このように、それぞれに違った働きがあって使い方も異なるので、どちらかが良いということはなく、使い分けをして必要なアイテムで赤ちゃんのスキンケアを行うのがおすすめです。
赤ちゃんのお肌に湿疹ができることは珍しいことではありません。首の周りやお口の周り、おでこなどに赤い発疹(乳児湿疹)ができて赤ちゃんが掻いてしまうことも。
そういう時は保湿アイテムを使ってもいいのか迷うかもしれませんが、お肌を清潔にすることと保湿をすることが赤ちゃんのお肌を健康な状態に戻すために大切です。
お肌に刺激とならないように優しく洗って、保湿をしてあげてください。
ただし、清潔にして保湿をしていても乳児湿疹が改善しないという時は皮膚科を受診してください。
お肌がカサカサ、痒そう……そんな赤ちゃんのお肌を少しでも早くなんとかしてあげたい!というママ&パパにおすすめの保湿アイテムをご紹介しました。
迷ったら、基本的には「赤ちゃん用」「ベビー」と表示されているものの中から選ぶのが安心です。
赤ちゃんのお肌は大人よりもデリケート。優しい成分の保湿アイテムでぷるぷるの赤ちゃん肌を取り戻してあげましょう。