形状やデザイン、ポート数だけで選びがちなUSB充電器ですが、急速充電の有無や総出力電流など、商品選びにはいくつかのポイントがあります。この記事ではこのような見逃...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>形状やデザイン、ポート数だけで選びがちなUSB充電器ですが、急速充電の有無や総出力電流など、商品選びにはいくつかのポイントがあります。この記事ではこのような見逃しやすいポイントを加味したUSB充電器の選び方やおすすめポイントを記載しました。
ママアイテム編集部
USB充電器は似たスペックの製品が多く、どれを選んだらよいのか迷いがちです。間違った選び方、特に多いものが見た目やデザインだけで選んだあと「思ったように使えない」となること。そこでUSB充電器のおすすめの選び方を7つご紹介します。これらの点をしっかりチェックして、USB充電器を選びましょう。
スマートフォンを複数台持っている場合、1台1台充電しようとするとスマホの台数分コンセントが必要になります。一般家庭ではコンセントの数も限られていますし、場所も分散しているので困ることも多いですよね。そこでUSB充電器が活躍しますが、充電器のポート数はしっかりチェックしておきましょう。スマホの台数増やタブレットを購入するかもしれない将来を考えて、多めのUSBポートを持つ製品を選ぶのもありです。
電源プラグには「ケーブル型」と「折りたたみ型」の2種類があります。どちらのプラグが自分に合っているのかよく考えましょう。
ケーブル型の場合、部屋の中にケーブルが見えてしまうデメリットがある者の、わざわざコンセントまで行かなくても手近に充電が可能です。逆に折りたたみ型の場合はケーブルがなくシンプルというメリットがあります。しかしコンセントまで充電のために行かないといけないデメリットがあります。
またプラグの場所にも注意が必要で、USB充電器をコンセントに装着すると2つのコンセントのうち一つが使えないということもあります。これも折りたたみ型のデメリットですので、購入の際には注意が必要です。
急速充電機能があるととても便利です。急いで充電が必要な時はもちろん、高速バスや新幹線などにも今はコンセントが付いているので、ちょっとした空き時間に十分な充電をすることが可能です。モバイル環境でハードにスマホやタブレットを使う方には特に、急速充電機能は重宝するでしょう。
ちなみに急速充電には1.8A以上の出力電流が必要です。
なお、急速充電に関連して、充電時間があまり長くない快適に充電できる時間(充電が遅くてイライラしない程度の時間)を確保するためには、タブレットの場合2A以上、スマホでは0.9A以上が必要です。
海外に行く場合は対応電圧もチェックしておく必要があります。日本ではコンセントの電圧は100Vですが、海外の場合は240Vというところもあります。もし対応していない電圧(100Vしか対応していない機器を海外の240V電圧のコンセント)で使用すると故障してしまいます。十分注意してください。
旅行や出張などでホテルや旅館に複数のスマホやタブレットを持参する場合、持ち運びしやすいUSB充電器が欲しい所です。そのためコンパクトさもチェックしておきましょう。
USB充電器は案外かさばりますので、折りたたみ型のプラグ、あるいは本体が小さくケーブルがあまり長くないものなど、持ち運びに便利かどうか十分にチェックしてください。
スマートフォン(iPhone、Androidなど)に対応しているかは必ずチェックしましょう。このチェックを忘れて、いざ使おうとすると充電できないというケースは少なくありません。スマホだけではなく、たとえばゲーム機(Playstation4など)のコントローラーの充電が可能かどうかなど、使用目的の機器に対応しているかをチェックすることはとても大切です。
USB充電器の価格幅は非常に大きく、数百円程度のものから6万円程度まであらゆるものがあります。一般家庭用途であれば、数千円~1万円台程度のもので十分と思われます。
これまでご紹介した6つの点と予算・価格帯を考慮して購入するUSB充電器を決めることがおすすめです。
最安価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
---|---|---|---|
価格 | 数百円程度 | 2,000円台 | 10,000円以上 |
特徴 | 対応出力が低く、充電に時間がかかることがある | 複数のUSB口がある・急速充電に対応しているものは少ない | スマホ、タブレット、ゲーム機などあらゆる用途のための端子が付属 |
USB充電器はいろいろなメーカーが作っていますが、特に大手といわれる3メーカーを開設します。いずれも特色があり、豊富なラインナップを用意している有名メーカーです。
Anker社はモバイルライフ・パートナー ブランドとして、あらゆるモバイル機器の製造販売を行うメーカーです。特にUSB充電器(モバイルバッテリー)の分野では世界一とも呼ばれる品質の製品を展開しています。
Google出身の若いエンジニアたちが設立したため、決して歴史が深い企業ではありませんが、逆に言えば常に最先端の技術を導入する柔軟かつ高品質な製品作りに注力している企業です。
バッファローはパソコン周辺機器において世界トップクラスのシェアを誇る企業です。バッファロー製品は信頼性、可用性が高く、コンシューマーPC周辺機器においては高い信頼が置ける企業のため、USB充電器でも高いポテンシャルの製品を提供しています。
エレコムは日本が誇るパソコン周辺機器メーカーで、USB充電器においてもコストパフォーマンスが高い製品を提供しています。設立以来30年以上にわたり培った技術力は信頼性が高いです。
商品選定には以下の7項目を参考にしてください。「USB充電器 のおすすめな選び方7つ」で説明した内容が反映されています。
*ポート数
*急速充電
*対応電圧
*出力電流
*iphone/ipad対応
*コンパクトさ
*電源プラグ
複数の機器でUSB充電器を利用することを考えた場合、USBポートが多いことにこしたことはありません。ここではUSBポート5個以上で複数機器を充電したい方やモバイル機器のヘビーユーザー向けのUSB充電器をご紹介します。
PowerPort 10もPowerPort 6 Liteと同じくAnker独自の「PowerIQ & VoltageBoost」を搭載して、複数ポートによる急速充電を実現しています。その対応出力は最大12Aという強力さのため、あっという間に充電が終わるでしょう。
また10ポートもあるというと非常に大きな製品だと思いがちですが、他社製の10ポートUSB充電器に比べるととてもコンパクトな設計で、あらゆる用途で支持されているUSB充電器です。
BMP40WP5BKは「安心の過電流、過電圧保護回路を搭載」しているため、万が一の落雷などから接続している機器を守ります。過電流、過電圧は接続機器にとっては致命的なため、このような機能が付いていることは安心です。
また通電ステータスが一目でわかるLEDももちろん搭載しているため、充電状況をわざわざ確認する必要がありません。
このように機器やユーザーに優しいUSB充電器がBMP40WP5BKです。
折りたたみ式のUSB充電器はコンパクトなことが特徴です。プラグが本体内に収まるため、持ち運びにもとても便利なため、出張や旅行の際には重宝すること間違いありません。
こちらの商品BSIPA09BKはコンパクトな折りたたみ式にもかかわらず、4ポートも充電可能なUSB口が付いていることが特徴です。また過電流お知らせ機能や過電圧防止機能が搭載されているため、万が一の事故を防ぎます。
出力電流は1ポートあたり最大2Aあるので、大きな電流を必要とするタブレット機器の充電ももちろん可能です。ただし、全てのポートが2Aの出力に対応している訳ではありませんので、この点は注意してください。
ポート数 2
急速充電 ○
対応電圧 100-240V
出力電流 2.4A
iphone/ipad対応 ○
コンパクトさ ○
電源プラグ 折りたたみ
BSMPA2402P2BKKの特徴はiPhoneとAndroidなど充電方式が異なるモバイル機器を自動的に識別して最適な充電方式を自動的に選択できるAUTO POWER SELECT機能が搭載されている点です。
また2ポートの強みとして、コンセントに挿した状態でも他のコンセントと干渉することないコンパクトさ。これはコンセント、特に延長ケーブルでコンセントを増やしている方には大きな強みとなります。
A2021121に搭載されている「フルスピード充電テクノロジー」はさすがAnker製品と言わざるを得ない急速充電が可能です。このテクノロジーはPowerIQとVoltageBoostというAnker独自の技術の組み合わせによって実現します。
大きな出力電流を必要とするタブレットでも2台同時に急速充電が可能ですので、タブレット複数持ちの方や複数人でUSB充電器をシェアするのにも適した製品です。
またコンパクトさはほかの2ポートUSB充電器の中でも群を抜くコンパクトさ。さらに充電効率はエネルギー効率評価(DOE 6)において、米国エネルギー省から最も高いと認定されています。つまり省エネにもつながり、環境に優しい製品です。
EC-AC4U001WHの特徴は約10年使えるという長寿命設計です。このような長寿命はUSB充電器の中でも群を抜いており、さらに価格も1,000円台とコストパフォーマンスは最高クラスと呼べるでしょう。
MPA-ACUAN007WFの特徴はそのコンパクトさ。1ポートUSB充電器ならではのコンパクトさは他のUSB充電器と比べても圧倒的です。またUSB充電器にはかわいらしい顔が描かれており、無機質な機器もなごみます。女性には好評でしょう。
さらにコンパクトにもかかわらず長寿命で、最大30,000時間の充電が可能なため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。
ただし出力電流が小さいため、タブレット(iPadなど)のような大きな電流(2A程度)が必要なものは充電できない可能性が高いです。この点にはご注意ください。
ケーブル式のUSB充電器は、コンセントから離れた場所で充電する方にうってつけです。折りたたみ式のUSB充電器は機器の抜き差しのたびにコンセントまで行かないといけないという欠点がありますが、コンセントから離れた位置、たとえば机の上などで充電する方には重宝するでしょう。
ただし、ケーブルがかさばることや持ち運びに不便が生じるので、用途やシチュエーションに合わせて、ケーブル式と折りたたみ式を使い分けることがおすすめです。
MOT-U06-2134WHは安全性に優れたUSB充電器で、コンセント差込口には耐熱性に優れたユリア樹脂が使用されています。そのため電気火災の防止にとても有効です。
総出力電流が3.1Aあるため、iPhoneやAndroidはもちろん、タブレットの充電も可能です。
またケーブルのプラグ部分は狭い場所でも使えるように180度折れ曲がるスイング式プラグが採用されている点もおすすめポイントです。
USB充電器を選ぶ場合、特に初心者は戸惑うことが多いです。「スマホは充電できる?」、「デジカメは大丈夫?」、「タブレットは充電できる?」、「充電器がすぐ壊れない?」といった質問が特に多いです。ここではそのような疑問にお答えします。
ポート数はスマートフォンの対応のUSB充電器の場合、充電したい機器の数が最低限のポート数となります。例えば4人家族であれば、ほぼ全員がスマホを持っていると考えるとポート数は4つ欲しいところでしょう。
ただしタブレット等の充電には出力電流がスマホの充電より多く必要です。そのため、ポート数と総出力電流を確認し、充電したい機器がすべてきちんと充電できるかどうかも確認しておきましょう。
例えば総出力電流が5A、ポート数5の場合、5つの機器を接続すると1ポートあたり1Aの電流となります。タブレットの充電には2A程度必要ですので、他の機器を複数台充電すると、タブレットは充電できないことがあります。
そのため【充電したい機器の数】≠【ポート数】と考え、充電したい機器に必要な電力と総出力電流も加味した上でポート数を考えましょう。
USB充電器の寿命は、使われている電池の品質によります。高品質な充電器(電池)を提供するメーカーであれば、ハードに毎日のように使用しても半年~1,2年は寿命があると考えて大丈夫です。
使用頻度や接続する機器によって寿命が異なるため、はっきりと期間を断言することはできません。そのためメーカーの説明書にもUSB充電器の寿命は書かれていないことが多いです。
USB充電器の寿命が気になる場合は「充電器の寿命が書かれている製品を選ぶ(例えばエレコム MPA-ACUAN007WFなど)」という手もあります。
この記事ではUSB充電器の選び方やおすすめ商品、商品選択時の注意などについて解説しました。デザインの良さやコンパクトさはもちろん重要ですが、折りたたみ式の場合はコンセントを2つ以上占有する可能性があるか(他のコンセントに干渉しないか、他のプラグにぶつからないか)といったことを考える必要があります。
また対応機器と充電可能な機器の関係には総出力電流も関係しますので、カタログスペックを見ながら製品を選びましょう。