わざわざ水槽用ヒーターのおすすめを調べなくても、この記事を読めばすぐにどのヒーターを買えばいいか分かるようになるでしょう。水槽用ヒーターを選ぶコツは『サイズ』と...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>わざわざ水槽用ヒーターのおすすめを調べなくても、この記事を読めばすぐにどのヒーターを買えばいいか分かるようになるでしょう。
水槽用ヒーターを選ぶコツは『サイズ』と『出力』を考えること。
水槽用ヒーターを購入するうえで知っておかなくてはならない知識とおすすめヒーターを、アクアリウム歴8年の著者が知識と経験と人脈を駆使して調べ上げました。
大切なペットである魚のために、ぜひ良いものを選んであげてください。
ママアイテム編集部
一口に水槽用ヒーターと言っても、最近ではさまざまな種類のタイプが存在し、種類によっては使用している水槽に適さないものもあります。
ヒーター購入の際は、以下の6つを考慮してからにしましょう。
水槽用ヒーターには大きく分けて4種類が存在します。
サーモスタットが内蔵されており、水温を常に固定された温度に保つことができるヒーターです。設定されている温度は製品によって異なりますが、多くは26度、23度、20度の3つのタイプに分かれます。
ヒーターとサーモスタットが一体になっており、水温を自由に調節することができるヒーターです。観賞魚や産卵時期の演出など、細かい水温環境を設定したい人に向いています。
ヒーターとサーモスタットが独立しているタイプで、どちらかが壊れたらその度に交換ができる、コストパフィーマンスに優れたヒーターです。
他のタイプとは違い、水槽の下に敷くタイプのヒーターです。見ずに直接入れるタイプに比べると温まりにくいですが、安全性が高く汎用性も高いのが特徴です。
水槽用ヒーターにはそれぞれ『ワット数』が存在し、そのワット数によってヒーターの稼働力が変わってきます。
基本的にワット数の大きなヒーターほど温める力は強いですが、購入する際は『使う水槽の大きさに合ったワット数』のヒーターを購入するようにしましょう。
使う水槽に反してワット数が小さいと、温度を保つためにヒーターの稼働時間は長くなり、その分電気代も掛かりやすくなります。
逆にワット数が大きすぎるヒーターは急激に水温を上昇させてしまうので、飼育魚に大きな負担を掛けてしまう危険性があります。
世の中には水槽用ヒーターが原因で起こった火災というものもある為、安全装置の有無のチェックは必須事項です。
例えば水槽の水の蒸発によるヒーターが水面から出てしまう、地震などで水槽が割れるなどしてヒーターが空だき状態になってしまうと、火災の原因になってしまいます。
そうならないように、最近はヒーターが空だき状態になると自動で電源やヒューズを切ってしまう機能が搭載されているヒーターが多く出回っています。
購入ならそちらを選ぶようにしましょう。
当然のことですが、ヒーターは熱を発することで水温を上昇させます。そのため稼働中に生体が触れると火傷したり、最悪の場合死亡するケースも存在します。
そうならないように、ヒーターを購入する際は必ず『カバー付き』のものを選ぶようにしてください。またカバー付きのものでもカバーの隙間が大きいと、その隙間に生体が入り込んでしまう危険性もあります。
飼育している生体の大きさや習性なども考慮したうえで、適性の大きさのものを買うようにすると良いでしょう。
消耗品であるヒーターには、当然寿命が存在します。どのくらい使えるのかは各製品によって異なりますが、多くのメーカーでは『1年』を目途に交換することを推薦しています。
とは言っても、1年ですぐに壊れるわけではありません。多くの場合数年単位で使えるものも多くあるようですが、やはり1年以上経つと故障や不備が多くなるようです。
使用期間が1年を超えたら、予備のヒーターを用意しておくなど、対策を取っておいた方が無難でしょう。
水槽用ヒーターの電気代というのは、意外とバカにできないもので、特に気温が下がる冬場の電気代は割高になります。
ワット数別に『1日使った場合の電気代』について挙げておきますので、購入前に一度計算しておくとよいでしょう。
電気代 | 適性水槽 | 水量の目安 | |
---|---|---|---|
80W | 約51.84円 | 40cm以下 | 26リットル |
100W | 約64.8円 | 45cm以下 | 40リットル |
150W | 約97.2円 | 60cm以下 | 60リットル |
200W | 約129.6円 | 60~75cm以下 | 100リットル |
ヒーターを購入する際は、適性水槽またはそれよりも少し大きいくらいのワット数のものを選んでおくと電気代も無駄に掛かりにくくいなるでしょう。
アクアリウムの業界にも幾つかの大きなメーカーというものが存在しています。水槽用ヒーターを購入する際は、それらのメーカーから製品を購入することをおすすめします。
GEXは大阪に本社を置くペット製品のメーカーで、アクアリウム界では大手メーカーのひとつとして数えられます。
大手と呼ばれるメーカの中でも、GEXの製品は価格がリーズナブルで、よく初心者入門用のメーカーとしても知られています。
エヴァリスはアクアリウム用品の中でも、特に『水温管理器具』に力を入れているメーカーです。中でもヒーターに関しては高出力で安価な製品も多く、取り扱っている種類も豊富なのが特徴です。
またエヴァリスの製品は取り扱い店舗が多く、近隣のホームセンターなどで簡単に入手することができるというメリットもあります。
Tetraはドイツに本社を置くアクアリウム製品のメーカーであり、言わずと知れた超大手メーカーです。日本では勿論、世界中に展開されている巨大ブランドでもあり、価格も控えめであることからも高い人気を博しています。
NISSOは国内最大級のアクアリウムメーカーです。『NISSOで揃わないものはない』と言われるほどの品ぞろえの豊富さが特徴で、子供のメダカ飼育から本格派アクアリストまで、幅広い層のユーザーからの支持を受けています。
水槽用ヒーターを選ぶポイントは以下の6つですが、中でも『ヒーターのタイプ』『サーモスタット機能』『安全装置』の3項目だけは最低限チェックするようにしてください。
この3項目はチェックを怠るとヒーターとして使い物にならないことや、事故の原因となる可能性もあるからです。
*ヒーターのタイプ
*サーモスタット機能
*対応水槽サイズ
*ワット数
*安全装置
*カバーの有無
上記した6項目の選定ポイント、及び6つの選び方を考慮したうえで各ヒーターの機能や使い勝手の良さなどを客観的な視点で見た結果、水槽用ヒーターの中で最もおすすめだといえるのが以下の商品です。
*ヒーターのタイプ:オートヒータータイプ
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:水量4リットル以下の水槽
*ワット数:10W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
エヴァリスの『プリセットオートヒーター 10』が最もおすすめできる理由としては、オートタイプであることやカバー、安全装置などの機能がきちんと内蔵されていることもありますが、なによりも魅力的なのが『他にはない小型ヒーター』であることです。
普通水槽用ヒーターと言えば30cm水槽や60cm水槽といった、ある程度の大きさがある水槽を対象としているものが殆どで、それよりも小さな水槽を対象としたヒーターというものは殆ど見かけませんでした。
本格的にアクアリウムを楽しんでいる人たちであれば、その大きさで十分でしょう。しかし最近では『ボトルアクアリウム』や『インテリア水槽』といった、お洒落でインテリアとして楽しむようなアクアリウムのあり方も増えてきました。
こういったタイプのアクアリウムに用いられる水槽は、多くの場合1~2リットル程度の小さなものです。通常のヒーターですと、急激な水温の上昇や水の蒸発を引き起こしかねませんし、そもそも水槽に入らないなんてこともあり得ます。
その点で言うと『プリセットオートヒーター 10』は出力も低く本体も小型ですので、超小型水槽やボトルアクアリウムで用いることが可能です。また大きさの割に機能面がしっかりしていますので、使い勝手が悪いということもありません。
ボトルアクアリウムなどを楽しんでいる方に、特におすすめなヒーターです。
今度はヒーターのタイプ別におすすめの商品を見ていきましょう。
オートヒータータイプは予め水温の設定が内蔵されているので、ただコンセントに刺すだけで使える非常にお手軽なヒーターです。オートヒータータイプの中でも特におすすめなものと言えば、以下の4つが挙げられるでしょう。
*ヒーターのタイプ:オートヒータータイプ
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:水量20リットルまでの水槽
*ワット数:50W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
『26°ミニヒーター』は、アクアリウムで有名な『テトラ』から発売されている商品です。『テトラ』の商品は丈夫で長持ちすることで知られ、また設定温度である『26度』は多くの生体に適した水温でもあります。
熱帯魚に拘わらず金魚やメダカ、日本原産の淡水魚など、飼育する生物の種類を問わず使える点でも魅力的です。
しかしこの商品の魅力はなんといっても『場所を取らず目立たない』ことが挙げられます。必要だとは分かっていても水槽内にヒーターが見えると、どうしても外観を損ねてしまいます。
その点こちらは小型で、設置の仕方によってはレイアウトで隠してしまうことも可能です。レイアウトなど、水槽の美しさを重視したい人におすすめです。
*ヒーターのタイプ:オートヒータータイプ
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:45cm水槽
*ワット数:120W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
ジェックスの『オートヒーター SH120』をおすすめする最大の理由は、安全装置作動後も『再使用できる』ことに尽きるでしょう。多くの水槽用ヒーターは水面から出てしまうと安全装置が作動し、ヒューズを起こして通電を切断します。
そうなるともうそのヒーターは使えなくなってしまいますが、こちらのヒーターであれば『ついうっかり』水中からヒーターが出てしまったとしても、温度センサーの働きで温度をコントロールして温度を下げます。
それにより通電を切ることなく空だきを防ぐことができますので、当然温度が下がれば再び使用することができます。いちいち安全装置が作動するたびに買い直していては費用もバカになりません。『ついうっかり』が多い人にこそ買ってほしいヒーターです。
*ヒーターのタイプ:オートヒータータイプ
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:水量18リットルまでの水槽
*ワット数:55W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
先に紹介した『オートヒーター SH120』の小型水槽向け商品が、この『オートヒーター SH55』です。
『オートヒーター SH120』は大きさこそ小型ですがワット数が120Wと中々に大きく、小型の水槽に用いると急激な水温上昇などの不具合が発生する危険性があります。
それに対して『オートヒーター SH55』はワット数も小さく、そこまで急激な温度上昇が起こらないため飼育している生体に負担を与えることなく温度管理を行うことができます。
適応水槽は18リットルまでの大きさの水槽ではありますが、口コミなどを見てみると『45cm水槽でも十分に使えた』『水量が多くても十分機能している』など、中々にパワフルなようです。
また電気代が掛かりやすい小型のヒーターの中では消費電力も少ない方なのもおすすめできる理由でしょう。
*ヒーターのタイプ:オートヒータータイプ
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:100cm水槽以下
*ワット数:300W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
LNSTUDIOの『オートヒーター』をおすすめするのは『作りがしっかりしている』ことと、『100cmまでの大型水槽使える』こと、『水温を32度まで上げられること』の3つにあります。
消耗品であるヒーターは作りが雑なものも多く、また超小型水槽同様に大型水槽用のヒーターというものもあまり出回ることは少ない為、大型魚を飼育している人は複数のヒーターを用いている場合が多いです。
LNSTUDIOの『オートヒーター』は数少ない大型水槽用のヒーターでありながら、パワーの割に大きさはそこまででもなく、水温も最大で32度まで上げられる為、過失だけではなく病気対策にも用いることができます。
アロワナなどの大型熱帯魚を飼育したい人には、こちらのヒーターの購入をおすすめします。
次はサーモスタット一体型の水槽用ヒーターのおすすめを見ていきましょう。鑑賞魚を飼育する上で、適性の水温というのも種類によって違います。また魚の中には適性水温と繁殖時期の水温が異なる種類のものも存在します。
サーモスタット一体型のヒーターは、自分で設定温度を変えることができる為、飼育する生体によって適性水温に変えたり、繁殖時期の水温を演出するなど汎用性が高いのが特徴になります。
*ヒーターのタイプ:サーモスタット一体型
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:60cm水槽前後
*ワット数:200W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
サーモスタット一体型のヒーターの中で、恐らく最もコンパクトで使い勝手が良いのが、この『プロテクトNEO ICオート 200W』でしょう。サーモスタット一体型のヒーターは、サーモスタットの分だけ、どうしても場所を取ります。
こちらのヒーターは非常にコンパクトな作りをしているうえに、温度調節の仕方もシンプルなので、非常に使い勝手が良く初心者でも簡単に操作することができます。
またワット数も200とパワフルな為、寒い地方に住んでいる方でサーモスタット一体型のヒーターを探している人には、こちらをおすすめします。
*ヒーターのタイプ:サーモスタット一体型
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:水量10~15リットルの水槽
*ワット数:50W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
エヴァリスの『N 50AD』は、水槽の下部に設置する仕様となっているうえに、本体も小型で隙間ができにくくなっています。そのため飼育魚が隙間に挟まる事故が起こりにくいのが魅力です。
多くの生き物は狭い場所や隙間に入りたがる性質があり、例えカバー付きのヒーターであっても、そのせいで怪我を起こす場合も多いのです。
隙間ができにくいこちらのヒーターは、そういった事故が起こりにくい作りをしているので、狭いところに入りたがるオトシン系の魚を飼育している人におすすめです。
また単純にヒーターとしての性能も高く口コミでの評判も高いので、単純に小型水槽用のサーモスタット一体型ヒーターを探している方にもおすすめです。
*ヒーターのタイプ:サーモスタット一体型
*サーモスタット機能:〇
*対応水槽サイズ:水量26リットル以下の水槽
*ワット数:80W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
ジェックスの『セーフカバー ヒートナビ SH80』は海水・淡水の両方の水槽に使える上に、設定温度も15度から35度とかなり広い範囲なのが特徴です。
これだけ広い範囲の水温をカバーできれば、さまざまな種類の生物の飼育は勿論のこと、病気の対策に用いることも可能です。
例えば病気が出た際に水温をギリギリまで上げる、または下げることによって病気の蔓延を防いだり、病原菌の活動を抑えることも可能になります。
またサーモスタット一体型のヒーターの中でもヒーター部分が小さく、水槽内でも目立ちにくく、ワット数も80と低くはないので、使用できる水槽の範囲は決して狭くない汎用性の高さも魅力のひとつでしょう。
続いてはヒーターとサーモスタットが分離しているタイプの水槽用ヒーターです。
一見すると一体型の方が便利なように思われますが、上述したようにヒーターは消耗品で寿命が短いです。
それに対してサーモスタットは寿命が長く、中には10年以上使用できるものも珍しくはありません。
一体型はヒーター部分が壊れてしまえばそれまでですが、分離型はヒーター部分を取り換えればいいので、長い目で見ると分離型のほうが手間暇が掛かりにくくなります。
*ヒーターのタイプ:ヒーター・サーモスタット分離型
*サーモスタット機能:×
*対応水槽サイズ:水量150リットル以下の水槽
*ワット数:300W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
ニッソーの『プロテクトPROヒーター 300W』のおすすめポイントは、なんといっても『300Wの驚異的パワー』と『サーモスタット分離型の使い勝手の良さ』の両方を兼ね備えているところでしょう。
300Wの高出力ヒーターならばオートタイプの個所でも紹介しましたが、あちらは水温の設定に限度がありますし、なによりも消耗品のヒーターはその都度買い直さなければなりません。
それに比べると『プロテクトPROヒーター 300W』は交換が楽ですし、好きなサーモスタットと組み合わせれば、お好みの温度調節機能を付け加えることができます。
長寿な個体が多い熱帯の大型魚を飼育している人やこれから飼育を考えている人は、こちらの商品の方が長期的なスパンで見ると便利でしょう。
*ヒーターのタイプ:ヒーター・サーモスタット分離型
*サーモスタット機能:×
*対応水槽サイズ:60~75cm水槽
*ワット数:200W
*安全装置:〇
*カバーの有無:×
寿工芸の『コトブキ セーフティヒーター 200W』の特徴は、高出力ヒーターの割に非常に細身であることと、目立ちにくいことが挙げられます。
ワット数の大きなヒーターや大型のヒーターは、どうしても見た目がゴツくなりやすく、水槽内で存在感を放ってしまいます。
比べてみれば分かるのですが、このヒーターは他と比べて非常にシンプルな造りをしているうえに、色もグレー一色なので水槽内に溶け込みやすくできています。恐らくワット数200級のヒーターで、これよりも目立ちにくいヒーターはそうそうないでしょう。
またカバーは付随していませんが、使っている人の口コミや感想を見るかぎり、エビやオトシンなどの魚が上に乗っても火傷した様子はないようです。
*ヒーターのタイプ:ヒーター・サーモスタット分離型
*サーモスタット機能:×
*対応水槽サイズ:水量110リットル以下の水槽
*ワット数:220W
*安全装置:〇
*カバーの有無:〇
多くのカバー付き水槽用ヒーターは、カバーが付いているせいか熱の循環効率が悪く、水槽全体の温度にムラができやすい傾向があります。
それに対してジェックスの『セーフカバー交換用ヒーター SH220』はカバーの穴が多く、熱が循環しやすい設計になっていますので、ムラなく水槽全体を温めることができます。
また安全装置にも一工夫施されていて、ヒーターが水中から出て空だき状態になると、ヒューズを起こす前に表面温度を下げて、通電を処断するために再び使用することが可能です。
表面温度をコントロールする機能と温度ヒューズの2つの機能を兼ね備えているので、安全性も高く便利で安心の実力派ヒーターと言ってよいでしょう。
初めて分離型の水槽用ヒーターを購入する方には、ぜひ検討してほしい一品です。
最後はパネルタイプのヒーターについて紹介していきましょう。パネルタイプは今まで紹介したヒーターとは異なり、水槽の『外』で使用するタイプのヒーターです。
そのため飼育している生体の『火傷』や、本体が水面から出ることによる『空だき・ヒューズ』などの問題が存在しないのが最大のメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては水中に入れるタイプのヒーターに比べると出力が低く熱伝導も弱いため『温まりにくい』ことが挙げられます。
*ヒーターのタイプ:パネル型
*サーモスタット機能:×
*対応水槽サイズ:水量0.5~0.8リットルまで
*ワット数:2.76W
*安全装置:〇
*カバーの有無:×
みどり商会の『ピタリ適温プラス丸 大』は、ボトルアクアリウム専用のパネル型ヒーターという、今までに無かったタイプのパネルヒーターです。
元々パネルヒーターというものは水槽に用いるものではなく、爬虫類や鳥類の暖房機として使われているものでした。そのため従来のパネルヒーターは水への熱伝導が不安定で、形状もボトルには合わないものが多かったのです。
それに対して『ピタリ適温プラス丸 大』は最初からボトルアクアリウム用として開発されたヒーターですから、水温を安定して高めることができる上に、形状も円形なので無駄な熱の放出がないのが他にはない点です。
ボトルアクアリウム愛好家は、可愛い飼育魚のために購入を検討してみては如何でしょうか。
ここでは水槽用ヒーターを買う前に知っておくと便利な知識や、水槽用ヒーターについて疑問に思っていることに答えていきます。
オートタイプであればそのままでもOKですが、分離型であれば必ず付けてください。
水槽用ヒーターを使用するときによくある失敗が、『分離型のヒーター部分だけを買ってしまい、そうとは知らずに使って生体を全滅させてしまう』ことです。
分離型のヒーターは『ヒーターが放出する熱』を『サーモスタットによって制御』しますので、サーモスタットが付いていないヒーターは『ブレーキが効かない車』と一緒です。
際限なく熱を放出してしまい、逆に水槽の生体を死なせてしまう危険性がありますので、分離型のヒーターには必ずサーモスタットを付けて下さい。
その心配はありません。
そもそも結露とは『暖かい空気』が『冷たいガラス窓などに』触れることで生じる現象ですので、水槽にヒーターを入れて温めても水槽に結露が生じることはありません。
逆に寒い時期に水槽を冷たいままで放置して、室内との温度差で水槽に結露ができる可能性はありますが、それも滅多に起こることではありません。安心して水槽用ヒーターを使ってください。
商品やメーカーによって差はありますが、大体2~3年程度でしょう。
上述しましたが、水槽用ヒーターは1年で交換することが推奨されています。しかし使用者の口コミや体験談を見る限り1年で壊れるということは稀で、多くの場合3年前後はもつようでした。
中には4~5年経っても問題なく使えるものもあるようなので、『平均で2~3年』と考えれば良いでしょう。
『住んでいる地域の寒さ』と『飼育している海水魚の種類』にもよりますが、基本的には必要です。
冬の寒さに強い一部の近海魚ならばヒーター無しでも飼育は可能かもしれません。しかし海水魚ショップなどで見かける種類の生体の多くは、沖縄やオーストラリアなどの熱帯の海に生息している個体が殆どなので、ヒーター無しだと命に関わります。
空だきの原因となりますので止めましょう。
上述していますが、ヒーターは例え一部でも水の外へ出ると、安全装置が働きヒューズを起こしてしまう可能性があります。万が一のことを考えて、水槽に入りきるだけのヒーターに取り換えるか、パネルヒーターに取り換えた方が無難でしょう。
これと思う水槽用ヒーターは見つかりましたか。
アクアリウムは『魚』を飼育することで成り立つ趣味です。生き物を飼育する以上、なるべく良質な環境や高性能なアイテムを用意してあげたいですよね。
この記事でおすすめとして紹介してきたヒーターは、いずれもアクアリウム上級者や何年も熱帯魚を飼育している方の意見や体験談などを参考に、なるべく客観的な目線で選抜したものばかりです。
どれを選んでも、まず間違いはないでしょう。