1台あると便利な、おすすめのフードプロセッサーについてお話を伺ってきました。カット、こねるは当たり前。大根おろしやとろろ、キャベツの切りなど、地味に手間がかかる...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
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カット、こねるは当たり前。大根おろしやとろろ、キャベツの切りなど、地味に手間がかかる調理もフードプロセッサーがあれば一瞬で終わります。
こちらでは、フードプロセッサー選びの7つのポイントと、タイプ別おすすめのフードプロセッサーを9つまとめました。
これさえ読めば、あなたにぴったりのフードプロセッサーを選ぶことができるはずです。
ママアイテム編集部
フードプロセッサーを選ぶ際に最初にチェックしたいのは、フードプロセッサーを使って何をしたいのかを確認することです。一口にフードプロセッサーと言っても、使用用途は製品によってさまざまです。
例えば食材をカット出来ればいいのか、それともただ単にカットするだけではなくスライスや細切りなど料理に合わせてカット方法を選びたいのか。また、カットだけではなく、混ぜる、つぶす、こねる、泡立てるなどの機能が欲しいのかによって、選ぶべきフードプロセッサーはことなります。
一見多機能の方が便利だと感じるかもしれませんが、多機能であればあるほど価格も高くなります。実際には「カット以外の機能はほとんど使わなかった」となればもったいないですよね。
まずは、ご自身がどのような機能が欲しいのかをしっかりと確認しましょう。
一度にどのくらいの量を調理するのかで、選ぶべき容量を知ることができます。家族の人数はもちろん、一人暮らしや二人暮らしでも週末にまとめて作り置きする方は、ある程度の容量があるものを選ぶ方が使い勝手がよいでしょう。
みじん切りにする機会が多い玉ねぎで、おおよそのサイズの目安を一覧にしました。
大きすぎると扱いや保管場所を取りますし、小さすぎると食材を小分けにしなければいけません。普段どのくらいの量を使用するのかを思い浮かべて、最適な容量を見つけましょう。
実はフードプロセッサーは、購入したものの使用せずにしまったままになる「死蔵率」が高いキッチン用品だと言われています。その理由の一つに、使用後の片付けが面倒ということがあるのではないでしょうか?
玉ねぎをみじん切りしただけで、分解して洗浄して乾かして保管。「これならまな板で切った方が後片付けが楽」だと感じてしまいそうです。フードプロセッサーを使いこなすためにも、洗浄にどの程度の手間がかかるのかをあらかじめチェックしておきたいですね。
製品によっては、食器洗浄機に対応しているタイプもあります。後片付けが面倒で使わなくなりそうという方は、あらかじめ食器洗浄機に対応したものや、洗浄が簡単なものを選びましょう。
「寝た子を起こすな」ということわざがあるとおり、フードプロセッサーを使ったことでせっかく眠っくれた赤ちゃんが起きてしまうと大変です。
フードプロセッサーは動作音が大きいものもあります。赤ちゃんがいるご家庭や、早朝・夜中に使用することが多い方は、静音機能が搭載された製品がおすすめです。
末永く使うためにも、チェックしておきたいのが容器の素材です。フードプロセッサーの容器は、ガラス製、プラスチック製、ステンレス製が主となります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ガラス製 | プラスチック製 | ステンレス製 | |
特徴 | 多くの製品に採用されており主流となる素材 | 大型のフードプロセッサーに多く使われている | 主に山本電機やタイガーで採用されている |
メリット | 匂い・色移りがない 中が見える 変質しない 清潔 安価 | 中が見える 耐熱温度が高い 軽い | 耐熱温度が高い 割れる心配がない 強度が高い 清潔 軽い |
デメリット | 落とすと割れる 熱に弱い 重い | 匂い・色移りしやすい 耐久性が低い | 中が見えない |
おすすめのタイプ | 価格を抑えたい方 | 軽いものが良い方 こまめな手入れができる方 | 生ものの加工に使用する頻度が高い方 |
フードプロセッサーは、固い食材も一瞬にしてカットしてくれる便利なものです。でも、その用途から分かるとおり、使い方を間違えると怪我をする恐れがあります。そんな不安を払拭してくれるのが安全機能です。
たとえば、子供による誤作動を防ぐ「チャイルドロック」や、蓋をセットしないと作動しない機能、蓋・容器・本体のロックが連結しないと作動しない機能、材料を入れすぎると自動的にモーターがストップする機能、モーターが高温になり過ぎると停止するなどの機能があります。
これまでのチェック項目と合わせてチェックしたいのが価格についてです。フードプロセッサーの価格はどのくらいなのでしょうか?
目安にしていただけるように、通販大手三社の最安値価格帯、売れ筋価格帯、高級価格帯の3つの価格帯をまとめました。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格コム | ~3,000円 | 6,000円程度 | 300,000円~ |
楽天 | ~3,000円 | 6,500円程度 | 89,000円~ |
Amazon | ~2,000円 | 5,500円程度 | 32,000円~ |
1973年にアメリカでフードプロセッサーの開発に成功し販売を開始。フードプロセッサーを始め、ブレンダー、ミキサー、オーブンなどの調理器具をメインに扱っているメーカーです。フードプロセッサーは、タイプや容量のバリエーションが豊富。業務用も取り扱っています。
1965年に東京渋谷にて東京電販として創立。以降、小型家電を中心に展開しているメーカーです。「お客様と共に、快適な暮らしをデザインする」ことを理念とし、手ごろな価格帯の製品を多く販売しています。フードプロセッサーは3種類を展開。
1934年に設立したキッチン家電メーカー。1979年には台湾、1994年には上海に生産拠点を開設し、世界各国に製品を販売しています。製品はシンプルで使いやすく、デザイン性の高さからも人気を集めています。フードプロセッサーは2種類を展開。
1918年に創業した国内大手総合家電メーカー。製品の国内のシェア率はNo.1のメーカーです。フードプロセッサーでは、うどんの生地づくりや鬼おろしなど、日本人に最適な機能を搭載している機種が人気です。
シンプルな機能と洗いやすさが特徴のフードプロセッサーを2つピックアップしました。きざむ・まぜる・ペーストにするなどの、基本的なことができればよいという方におすすめです。
機能が増えれば増えるほど、洗浄の手間がかかります。ご自身が必要とする機能を見極めて商品選びをすることが、フードプロセッサーを使いこなすコツですよ。
最大の特徴が、金属製で大きく刃が立ったおろし金です。これを使えば、手間と体力がかかる大根おろしやとろろを短時間で簡単に作ることが可能です。
おろし金を使うと洗浄が面倒に感じますが、口コミによると刃をセットした状態で回転させながら水を少しずつ入れることで、ある程度の繊維はきれいに取れるとのことです。
耐熱ガラスなので食洗機はもちろんレンジ使用も可能。食材を冷まさずに使用することができるので、アツアツのじゃがいもポタージュスープなどにも最適です。
上下各2枚ずつの合計4枚刃を採用しているので、途中で混ぜる必要がなくすばやくカットできます。玉ねぎのみじん切りも、たったの10秒で完了です。
ただし耐熱ボトルではないので、80℃以上の食材は冷ましてから使用する、食洗機も65℃以上のお湯は使用しないなどの配慮が必要です。
調理の仕上げに使用するというよりも、生の状態の食材を下ごしらえする機会が多い方におすすめです。
シンプルな機能なので洗浄も簡単で、クールなデザイン性、コンパクトで置き場所に困らないなど、購入者からの評価が高いフードプロセッサーです。
「ご近所迷惑が気になる」「小さなお子さんがいる」というご家庭におすすめの、静音性の高いフードプロセッサーを2つまとめました。いずれも山本電気の製品ですが、独自の高性能DCモータを採用することで、固い食材や粘性の高い食材に使えるパワーでありながら高い静音性を実現しています。また、静音性だけではなく、機能が8種類と多いのも特長です。多機能なフードプロセッサーが欲しい方も要チェックです。
購入者から、「これまで使っていたフードプロセッサーと比べ物にならないくらい静か」だと喜ばれているフードプロセッサーです。
機能は、きざむ・くだく・おろす・する・こねる・まぜる・泡立てる・ひくの8種類と多機能で、回転数は800~3000回/分の無段階スピート調整が可能。みじん切りも大根おろしも短時間で出来上がるので便利です。
ステンレス製は軽くて扱いやすく、温・冷・液体さらには氷までOKです。食洗機は使用できませんが、サッとながすだけで汚れが取れるので後片付けも楽だ、という声が多く聞かれました。
先に紹介した製品と同じ、山本電気のフードプロセッサーです。こちらも、きざむ・くだく・おろす・する・こねる・まぜる・泡立てる・ひくの8種類と多機能で、回転数は800~3000回/分の無段階スピート調整が可能。
和の鉄人として人気を博した、道場六三郎さんがプロデュースした製品です。
多くの製品で使用禁止の、粘性がある食品、氷、固い食材にも使用可能。それでいて、独自の高性能DCモータが静音性を実現しました。
大家族で一度にたくさんの食材に使用したいという方におすすめの、大容量タイプのフードプロセッサーを2つまとめました。これさえあれば、何度も食材を入れ替える必要がなく、一気に下ごしらえすることが可能です。みじん切りやこねる作業が伴うハンバーグや餃子をよく作るご家庭や、パン作りが趣味の方にもおすすめです。
機能は、切る・刻む・こねる・薄切り・細切り・おろしの6種類。容量は3~4人向きの1.9リットルです。
1.9リットルといえば、肉のミンチ400g、玉ねぎのみじん切り400g、生地こね300gが可能。下ごしらえが一気にはかどります。
ポタージュ、パン、ピザ、シュウマイ、餃子からキャベツの千切りにも活用でき、音も静か。
本体はやや重量があるので、できればキッチンに出しっぱなしにしたほうが毎日活躍しそうです。デザイン性も高いので、おしゃれなキッチンにもマッチします。
機能は、みじん・ミンチ・おろし・スープ・パンこね・ホイップの6種類。容量は650gなので、150gのハンバーグのたねを一度に4つつくることができます。
大容量の割にはコンパクトなタイプで、なおかつ4つあるアタッチメントも本体に収納できる優れもの。これなら台所の引き出しを、アタッチメントが占領するという心配もありません。
低価格でコスパが良く、ハンバーグ、離乳食、スムージーづくりなどさまざまな用途に活用できます。
さまざまな調理やお菓子作り、パン作りにも活用できる多機能なフードプロセッサーを2つピックアップしました。
これさえあれば、カット、こねるだけではなく、千切りやパン生地こね、ホイップづくりなどのたいていのことができるので、お料理・お菓子作り全般が好きの方におすすめです。フードプロセッサーを上手に活用することで、これまで以上に調理が楽しくなり、料理の幅も広がりそうですね。
機能は、きざむ・まぜる・する・おろす・スライス・千切り・パン生地練りの7種類。容量はたまねぎスライス300g、ハンバーグ・魚のすりみ500g、大根・長いもおろし250g、パン生地150gとなっています。
7種類と多機能なので、食事の調理はもちろん、パン作りやお菓子作りなどにも使えます。付け合わせのキャベツの千切りも、これがあれば手間がかかりません。
口コミでは「予想以上のスピードと使い勝手」「全体的にしっかりしており、長く使えそう!」などと好評です。
実はこちら、一つ前の「大容量」のフードプロセッサーでもおすすめした製品です。フードプロセッサーとしては低価格ですが、大容量なだけではなく全6種類と機能も豊富。
みじんやミンチはもちろんのこと、おろし、スープ、パン生地こねやホイップもつくれるのでお菓子作りにも大活躍します。
レシピが満載の「クックブック」もついているので、多機能だけど結局使いこなせなかった……なんて心配もありません。
1~2人暮らしに最適な、ミニフードプロセッサーを紹介します。日頃忙しくしていると、週末におかずを作り置きする方も多いのではないでしょうか?そんなとき、フードプロセッサーがあれば、調理時間を大幅に短縮することができます。
また一人暮らしの方は野菜不足に陥りがちです。フードプロセッサーを活用することで、日ごろの野菜不足を簡単に補うことができるのも、おすすめポイントのひとつです。
0.5リットルサイズだと、肉のミンチ80g、玉ねぎのみじん切り150g、たまねぎスライス300g、ハンバーグ・魚のすりみ500g、大根・長いもおろし250g、パン生地150gが調理可能です。
ちょうど1~2人暮らしの方におすすめのサイズで、特にどちらもお勤めしている2人暮らしの方に最適です。
回転数はLOWが約2800~4200回/分、HIGHが約3900~5600回/分なので、みじん切りからペーストまで幅広く対応しています。
購入者からは、「出しっぱなしでもデザインがオシャレ」という声が多数聞かれました。コンパクトだからこそ、しまい込むことなく活用されている方が多いフードプロセッサーです。
食器洗浄機にかけられるものを選ぶ、もしくはつけ置き洗いがおすすめです。
フードプロセッサーは、使うのは一瞬でも洗浄に時間がかかるため「死蔵品」となりやすい家電製品です。そうならないためには、洗う手間がかかならいものを選びましょう。
ご自宅で食器洗浄機を使用されている方なら、食器洗浄機にかけられるものを選ぶのがおすすめ。これなら、洗う手間はほとんどありません。
また、食器洗浄機を使用していないご家庭なら、洗浄の手間が少ない機種を選んだり、食事中につけ置きしたりすることで洗いやすくなります。
洗い桶に食器用洗剤と水を入れ、部品をすべて外してつけておきましょう。食事をしている間、薄めた食器用洗剤につけておくことで洗浄が楽になります。
ワット数と回転数をチェックしましょう。
フードプロセッサーは、ワット数と回転数が多い方がパワーが強くなります。パワーの強いフードプロセッサーをお求めの方は、ワット数と回転数を目安にして選んでくださいね。
フードプロセッサーの容器(ボトル)の部分が、「耐熱ガラスボトル」となっている製品があります。ガラスボトルの「熱に弱い」というデメリットをカバーした製品です。
耐熱ガラス容器なので熱に強く、調理の過程で熱くなった食材を冷ます必要がありません。また食器洗浄機にかけられるので後片付けもはかどります。
スピード回転ダイヤルによって、回転数を無段階に調節できる機能です。この機能があれば、柔らかい食材から固い食材まで幅広く活用することができます。
伺ったお話をもとに、フードプロセッサー選びの7つのコツと、タイプ別・編集部おすすめのフードプロセッサー9選をまとめました。
何度も言いますが、フードプロセッサーはキッチン用品の中でも死蔵品になりやすいアイテムです。せっかく優れた機能を持っていても、活用しなければ意味がありません。
機能を余すところなく活用するためには、ご自分がどのように使いたいのかを明確にすることが大切です。必要以上に機能が搭載されたものは、かえって使いづらいものと心に留めておいてくださいね。
使い勝手のよいフードプロセッサーは、調理やお菓子作りの強い味方になってくれるはずです。あなたに最適なフードプロセッサーを見つけて、新たなキッチンライフを楽しみましょう!