エアマットレスは、寝たきりの人を介護する際に役立つアイテムです。でも、ピンからキリまで品質が幅広いアイテムなのも事実です。あまり事前知識がない状態で購入しようと...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
プロフィール詳細へ>>エアマットレスは、寝たきりの人を介護する際に役立つアイテムです。
でも、ピンからキリまで品質が幅広いアイテムなのも事実です。あまり事前知識がない状態で購入しようと思っても、価格が安いものばかり目に入ってしまって粗悪品を買ってしまった……なんてことも十分あり得ます。
そんな失敗を避けるためには、「よいエアマットレスのポイント」を熟知したうえで、商品を選ぶことが必要です。
今回は専門家の力を借りて、特に皆さんにおすすめしたい高品質なエアマットレスを8つ選びました。話だけでも聞いていってください!
ママアイテム編集部
なかなか人生でエアマットレスを購入する機会は多くはありませんよね。理想的なエアマットレスを購入できる、おすすめのポイントを3つに絞ってみたので、紹介します。
エアマットレスには、大きく分けて2つの種類があります。まず、圧力切替型。これは、エアマットレスに搭載された空気パッドを使って、身体を支える面を変えていくタイプです。
自分一人では身動きが取れない、寝たきりの人に適しているタイプです。しかし、空気パッドにエアを入れるためのエアポンプが必須です。
もう一つのタイプは、体圧分散式です。こちらは、特にエアポンプなどの付属品は付いていません。
しかし、身体全体を広い面を使って支えてくれます。動きの補助をしてくれる機能はないので、自分で身体のコントロールが効く人におすすめです。
利用者が自分で身体を動かせるかどうかで、選ぶ種類が変わってくるということですね。
現在発売されているエアマットレスには、様々な機能が搭載されています。たとえば、自動ヘッドアップ機能。これは、寝たきりの人が頭を上げようとしたときに、その角度を自動的に感知・調整してくれる機能です。
また、「圧切替コントロール」は、利用者の身体の動きに合わせてマットレス自体の圧力を切り替えてくれる機能です。自分好みにカスタマイズしたい場合は、設定で具体的に変更できる種類もあります。
ほかにも、利用者の体重を設定しておける体重設定や、背中にかかる圧力を軽減してくれる「リハビリモード」などなど、種類によってさまざまな機能が付いてきます。
皆さんの中には、「エアマットレスは柔らかければ柔らかいほどいい」と思っている人はいませんか?実は、この考えは完全に間違いなのです。
マットレスが柔らかすぎると、身体が必要以上に沈み込む「沈み込み」という現象が起きてしまい、負担がかかってしまいます。
逆に、硬すぎると「押し返し」という現象に繋がります。水やエアを利用したエアマットレスの場合、なんの調整も施さないでいるとこの現象になることも。
身体にできるだけ負担をかけないエアマットレスを選ぶことが、重要だということですね。あるいは、硬さや柔らかさを自分で調整できる種類のものを選ぶという手もあります。
なにを買えばいいのかわからない場合は、口コミ評価が高めな人気ブランド・メーカーを選んでおけば、失敗は減らせます。特に人気が高い、おすすめメーカーを3つまとめました。
モルテンは、スポーツ用品や自動車部品に加えて、医療製品を多く世に出しているメーカーです。エアマットレス以外にも、口腔ケア用品の人気も高いです。
スポーツ用品では、バスケットボールやサッカーボールなどのボール用品が有名で、FIBAワールドカップで使用される試合球の提供も行っています。
健康・スポーツといった、人間の健やかな生活に欠かせない大切な要素を支えている会社です。
ケープは、床ずれ防止用具の専門メーカーです。エアマットレス以外には、主にピローやウレタンフォームマットレス、圧力測定器や車いす用のクッションなどを販売しています。
かなり専門的な会社ですから、利用者が使いやすいマットレスの開発にはかなりの歴史があります。付け焼刃の知識で開発しようとしている他社の製品とは比べ物にはならない、安心感と安定性がなによりの魅力です。
また、日常的に医療系のセミナーも開催しています。普段から介護をしている人はもちろんのこと、まだ経験がない人も、軽い気持ちで参加できる気軽なセミナーをたくさん開催しているなど、社会貢献も忘れていない会社です。
スモールチェンジ ラグーナは、ケープの専門ブランドです。他社製品はなかなか真似できない、「スモールチェンジ機能」が搭載されていることで有名です。
これは、15分ごとに利用者の体位を変えるために、体位変換を自動的に行ってくれる機能です。
利用者はもちろんのこと、介護者の負担も軽減してくれる社会に優しいブランド力で、多くの介護経験者から支持を集めています。
たくさんある商品の性能を比較するには、いくつかのポイントに絞ってみることが必要です。今回は、この2つのポイントに注目し、比較することにしてみました。
*サイズ
*重量
何百とあるエアマットレスの中でも、1番おすすめしたい商品を紹介します。なにを選べばいいのか全くわからない人は、これを選択肢に入れておけば、後悔はきっとないはずです!
*サイズ:193cm
*重量:13.5kg
体圧分散式のマットレスの中では、これを凌ぐものはないとまで言われている最高傑作な商品です。何十回もの改良を重ねた結果、利用者が一番求めている最高の機能を熟知しています。
なんといってもその1番のセールスポイントは、自動体位変換機能の高機能さでしょう。「機械がやっている」感がまったく出ない、まるで人間が動かしているかのような優しい体位変換は、まさに職人技です。
どんな怪我や疾患を抱えている利用者でもストレスなく使えるように、「体圧分散性能」「除圧性能」「ずれ力対策」の3つにも力を入れています。この結果、まるで快眠用マットレスに寝そべっているかのような寝心地を実現させました。
むれたり、冷えたりしない快適な触り心地も素晴らしく、まさにこれがキングオブマットレス!と言ってもいいくらいの高品質な商品です。とにかく人気のおすすめ商品が欲しいなら、これを選んでおくといいでしょう。
次は、体圧分散式のエアマットレスに絞っておすすめ商品を3つ紹介します。腰痛などに苦しめられている人は、これを使えばその痛みも軽減されるかもしれませんよ!
*サイズ:191cm
*重量:6.6kg
ポンプが付いているので一見圧力切替式かな?と思いがちですが、これは体圧分散式のエアマットです。なんと、内部の24個のエアセルが収縮&膨張を繰り返すことで、より立体的に利用者の身体を包み込んでくれるのです。
また、背上げモードも搭載しています。ボタン一つで全部のエアセルの膨張が停止し、リクライニングアップ。老老介護の場合も想定し、介護者の負担を出来る限り減らそうとしているのがよくわかりますね。
カバー自体も、肌が蒸れにくい気持ちいい素材を使っているので、使った時の心地よさは天下一品。ムレは床ずれの原因にもなりますから、できるだけ避けるように努力しましょう。
*サイズ:193cm
*重量:10kg
体圧分散式エアマットレスに多い、「使っているうちに身体が冷えてしまう!」という心配がなくなる商品です。もちろんのこと、ムレ防止機能もついているので、使用時の不快感はかなり減らせます。
また、体圧分散性能・除圧性能をともに向上させたので、普通に使っているだけでも使い心地はかなりよいです。体圧分散式エアマットレスに必要な機能はなんでもそろっているので、ハズレはありません!
批判ポイントがほぼない優等生な商品なので、迷ったらこれを選んでみるのもアリですよ。
*サイズ:191cm
*重量:不明
このマットレスの魅力は、「絶対に間違えない」ところです。事前に利用者の身体状況を測定してポンプに入力しておくことで、「かたさ」「動作」「厚さ」「除湿レベル」の設定が、利用者にピッタリな値のままキープしてくれるのです。
また、身体状況の変化に合わせて、マットレスの厚さが変わってくれるのもポイント。転落防止にもなるので、もしもの場合のトラブルが怖い人にはおすすめの商品です。
場合によって、「リハビリモード」「背上げモード」「ボタンロック」など様々な機能を使い分けることができるので、汎用性も高いですよ。
次に紹介するのは、圧力切替型のエアマットレスです。寝たきりの人を介護している場合は、マットレスをこのタイプに変えてみるだけで、体位変換の手間がかからないのでかなりの負担軽減になります。
おすすめ商品はたくさんありますが、その中でも特に使ってほしい商品を4つ選んでみました。
*サイズ:192cm
*重量:8.6kg
こちらはかなりの人気商品です。自動体位変換の使い方がとても楽なことが理由です。左右の半身を定期的に持ち上げることで、どちらの半身に負担がかかることを防ぎます。
その機能も、ボタン一つで動かせるのでとってもカンタンです。
また、マットレス内がむれないように、蒸気を自動的に排出してくれるハイブリッド機能もかなり使えます。利用者の体重が40~60kgの場合は、マットレスの柔らかさが自動的に調整される「かんたんモード」も搭載されているので、介護者の負担はかなり少ないですね。
急な停電が起きた時も、特殊パルプが作動してくれる「緊急停電モード」が搭載されているので、なんと最低14日間もマットレスが潰れる心配がないのもうれしいポイントです。
*サイズ:191cm
*重量:6.3kg
このマットレスは、なんとワンタッチで「圧切替型」と「静止型」の切り替えができるのが魅力です。常に圧力切替モードだと身体がなまってしまわないかな?と心配な介護者の人におすすめです。
また、圧切替も普通の切替ではありません。タテ・ヨコの2つの方向の切替を同時に行うので、より心地よい使い心地を実現させました。
それに加えて、わざわざ体重を設定しなくても自動的に調節してくれるので、設定ミスによって起こる恐ろしい事故も事前に防いでくれます。空気循環機能によってムレ防止も安心。死角がない商品です。
*サイズ:180cm
*重量:7.9kg
このマットレスの魅力は、なんといってもバンプ(球面)構造が独立した3層式になっていることでしょう。
より広い面積を身体と密着させることになるので、寝た時の体位の安定性がさらに増してくれます。身体の一か所に圧力が集まってしまう心配もなくなります。
サイズは180cmとほかの商品に比べて小さめですが、それに負けずとも劣らない機能性の高さはさすがです。除湿機能も付いているので、使っているうちに気になるマットレス内のムレも心配なし。利用者が心地よく生活できるかどうか気になる人は、これがおすすめです。
*サイズ:191cm
*重量:13kg
このマットレスのポイントは、とにかく自動体位変換機能が高性能なことにあります。なんと、左←→上←→右、上←→右、左←→上、左←→右の合計4つもの体位変換動作が可能なので、どんな身体状況を持った利用者にも合わせられるニーズの広さが魅力です。
体位保持時間や角度も細かく設定されているので、大変な身体状況を抱えた利用者も、安心して使えるのはうれしいですね。
また、むれにくいカバーを利用しているので、どんな季節でも快適な寝心地を感じられます。全体的な重量は重めですが、移動や設置に手間がかかるわけではないので安心です。
誰でも初めてのものを買う時は疑問がつきものです。それは、エアマットレスでも同じこと。
誰にも聞けないけれど、本当のところはどうなんだろう……?とついつい不安になってしまう疑問や質問に答えます。
床ずれとは、身体の一部分のみが圧迫されることで起きる損傷のことです。血の流れが滞ってしまうことが基本的な原因とされています。
エアマットレスをよくない使い方で使ってしまうと、同じ箇所に圧力がかかり続けてしまうことにより床ずれが発生します。
すでに床ずれが起きている場合は、まず「一か所に圧力がかからないように気を配る」事が必要不可欠です。
それに役立つのが、自動体位変換機能。介護者があれこれと数十分ごとに様子をうかがって体位を変えなくても、勝手に圧力がかかる部分を異動して動かしてくれるので、負担がかなり軽減されます。
さらに床ずれを進行させないためにも、自動体位変換機能が搭載された種類のエアマットレスを選んで購入することが、症状改善の一歩目かもしれません。
高齢化社会の今、介護は誰の目の前にもぶらさがっている大事な問題です。今、介護をしている人はもちろんのこと、まだ介護問題を抱えていない人も、どんな商品を使って介護をしようか考える事は無駄ではありません。
エアマットレスは、介護生活には絶対に欠かせない商品です。利用者がより快適な生活を過ごせるようにするためにも、高品質な商品を選ぶことは、介護者の大事な務めとも言えます。
大事な人が気持ちよく日々を過ごせるように、よいエアマットレスを見つけてみてくださいね。