この記事ではゲーミングマウスを探す方のために、その選び方やゲームの種類に応じたおすすめゲーミングマウスを10種類より抜きしてご紹介します。ゲームのみならず、仕事...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>この記事ではゲーミングマウスを探す方のために、その選び方やゲームの種類に応じたおすすめゲーミングマウスを10種類より抜きしてご紹介します。ゲームのみならず、仕事でも使えるマウスを紹介していますので、仕事の効率アップを考えている方にもおすすめ
ママアイテム編集部
ゲーミングマウスはゲーミングデバイスの中でもかなり重要な位置を占める機器です。まずはゲーミングマウスの選び方の基本からみていきましょう。
ゲーミングマウスの選び方にはポイントがあります。ここでは7つのチェックすべき項目や考える必要のある項目をピックアップしました。
ゲーミングマウスのセンサーには以下の5種類があります。
光学式
レーザー式
これらにはそれぞれどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
光学式 | レーザー式 | |
メリット | 商品のラインナップが最も多い | 高精度 |
デメリット | 光沢がある面や光を反射するところでは反応にくい | 価格が高め ガラス面では反応しにくい |
特徴 | 赤色LED(または青色LED)で動作を読み取る | レーザーを用いて動作を読み取る |
このようにセンサーの種類によってメリットやデメリットがあるのですが、気になる点は「価格」と「精度」の点でしょう。
マウスの精度に緻密さを求めるのであればレーザー式がおすすめですし、精度よりもコストパフォーマンスを求めるのであれば光学式の精度でも十分ゲームを楽しめます。
気になる方はe-sportsで活躍するプロゲーマーが実際に買っているマウスをチェックしても良いでしょう。
有線か無線か。ゲームをプレイする上ではこの接続方式もとても重要なポイントとなります。一瞬の判断がミスに繋がるFPSやMMOといった対人戦のようなゲームでは有線を好むユーザーが多いようです。これは有線と無線の接続方式の特徴によります。
有線の場合は線で繋がっているため、マウスとコンピュータ間の通信は常に安定しています。しかしながら線が邪魔になりやすいことがネックです。
無線の場合は信号を飛ばすため、動きが不安定になりやすいというデメリットがありますし、電池切れの心配も出てきます。その代わり、線がない分パソコン周りはスッキリするでしょう。ご自身がプレイするゲームの特徴やこだわりで選ぶのが良いと思います。
カスタマイズ性能についてはゲームによって必要なカスタマイズが異なります。例えば、一般的なFPSではカスタマイズボタン(プログラム可能なボタン)を利用することはあまりありません。しかしMMORPGといった複雑な動作が求められるゲームではプログラミングボタンがあるほうが有利に進められることが多いです。
今プレイしているゲームでプログラミングしたいことがあるようなら、プログラム可能ボタン数をチェックしてはいかがでしょうか。
解像度はゲームの操作性に関わる部分で、解像度が高いほど精細な動きを実現できます。ゲーミングマウスに求められるポテンシャルは腕とキャラクターが繋がっているように動くことです。細かな動きやエイムを実現するには解像度が高いことに越したことはないでしょう。
しかしながらあまりに細かすぎるとわずかな手の動きがゲームのキャラクターに反映されて使いづらくなることもあります。
このような使い心地はゲーム内の設定とマウス設定のバランスの良さである程度調整が可能ですが、高い解像度を実現できるマウスが便利になることの方が多いでしょう。
先ほども書いたとおり、自分の手に合ったサイズ感はとても重要です。大きすぎる、あるいは小さすぎるマウスは手の疲れを呼びます。またゲーミングマウスは長時間操作するため、重いと手が疲れやすく、軽いと余分な力が入ってしまいます。よって重さも侮れない要素です。
自分の手の大きさと相談することはマウス選びの最低条件ですし、重量調節可能なマウスもあるためしっかり選びましょう。
マウスの設定がオンボードメモリに対応していると、設定がマウス内の保存されるため別のPCでも同じ設定で操作することが出来ます。通常1台のPCでしか操作しない場合はあまり関係ありませんが、友人とオフ会をする、あるいは大会に出場したいという思いがあるといった場合は、オンボードメモリ対応のマウスが準備にスムーズでしょう。
メモリもゲームごとにプログラミングボタンの内容やショートカットキーの割り当てを変えられるものもあるため、使うゲームの数などによってはオンボードメモリが有利に働くこともあります。
マウスは価格帯によってどのような差があるのでしょうか。売れ筋価格帯の特徴や安値、高値の相場感をここでつかみましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格 | 数千円 | 10,000円前後 | 20,000円超 |
特徴 | 6~7ボタンの優先タイプ、光学式が主流 | 10個前後のボタン、解像度切り替え、プログラミングボタン内蔵、光学式が主流 | 薄地価格帯の機能に加えて、レーザー式や無線・優先の切り替えなど付加価値が高い |
ロジクールは世界中でPC周辺機器を製造販売するメーカーで、良質なゲーミングマウスやキーボードなどを販売しています。ゲーミングマウスにおいては大きなシェアを誇り、特に一般ゲーマー向けには非常に品質の良い製品を販売しています。ゲーミングマウスのみならず、あらゆるPC周辺機器で信頼のおけるメーカーだと言えるでしょう。
Razerは高価格帯、プロ仕様のゲーミングマウスやキーボードを製造販売しているメーカーです。プロ仕様と呼ばれるだけあって、Razerのゲーミングマウスやキーボードを使用することが一つのステータスにもなりえるほどです。ただプレイヤーがRazerの機器のポテンシャルを最大限に引き出すには熟練の腕が必要です。
SteelSeriesはゲーミングマウスやキーボード、ヘッドセットなどゲーミング製品の製造、販売をするメーカーです。特にマウスパッドは定番品とも呼べる製品を出しており、マウスにおいても信頼が置けます。
今回の商品選定のポイントは以下の7点を比較しています。
センサータイプやケーブルの有無は操作性へのこだわり、プログラム可能ボタン数は主に遊ぶゲームの種類に応じて参考にされてください。
また重さや解像度、サイズはマウスの使いやすさの参考比較になります。
これらの使い心地を総合して理想の商品を求め、そのうえで価格を参考としてご自身の予算によって最終的に選ぶ商品を決めるとスムーズかつ失敗のないゲーミングマウス選びができるでしょう。
センサータイプ
ケーブルの有無
プログラム可能ボタン数
重さ
解像度
サイズ
おすすめの用途
ここではゲームジャンルや利用シーンを選ばず、オールラウンドに使用できるマウスを2点ご紹介します。仕事においてはコピー&ペーストや特定のアプリケーションを開くなど、よく使う動作をマウスのショートカットキーに割り当てることで作業の効率化が可能です。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 無し(無線)
プログラム可能ボタン数 11
重さ 110g
解像度12000dpi
サイズ66.5x40.4x130.3 mm
おすすめの用途 MMO/FPS/仕事
オールラウンドに使用できるマウスとしては、まずG903をおすすめします。ポイントは世界最高と呼び声高いPMW3366光学センサーを搭載し、12000dpiという高解像度を実現している点です。またワイヤレスと有線の両方に対応しているため、必要な時だけケーブルをつなぐ、あるいは常にワイヤレスとしてパソコン周りをすっきりとして利用するといったことが可能です。ワイヤレスであれば持ち運びにも便利です。
プログラム可能なボタン数は11個あるため、MMO特にMMORPGなどでは大活躍するでしょう。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 有り(有線/無線選択可能)
プログラム可能ボタン数 7
重さ 135g
解像度16000dpi
サイズ68.46x41.97x124.85 mm
おすすめの用途 MMO/FPS
Rival 700は個性的な多機能マウスで、価格は10,000円台とコストパフォーマンスの良さも光るゲーミングマウスです。
特筆すべきは2点。まずバイブレーション機能として「タクタイルアラート」機能を搭載しています。この機能はゲーム内のイベントあらゆるイベントをトリガーとして設定して、マウスをバイブレーションさせる機能です。もちろん振動が操作性に影響を与えることはできません。
またカスタマイズ可能な有機ELディスプレイを搭載しており、現在のプロファイルはもちろん、キャラクターのヘルスやヘッドショット数、命中率といったstats、GIFアニメーション、チームロゴといった付加的な表示にも対応しています。
続いてFPS向けのおすすめゲーミングマウスを5点ご紹介します。FPSはキャラクターの操作性が命です。勝利にこだわるプレイヤーはマウスは妥協なく選びたいところですよね。今回この項目ではあらゆるプレイヤーを想定して、あらゆるマウスを紹介しています。
センサータイプ レーザー式
ケーブルの有無 有り(有線/無線選択可能)
プログラム可能ボタン数 9
重さ 125g
解像度16000dpi
サイズ70x42.5x128 mm
おすすめの用途 FPS/仕事
Mamba 2016最大の特徴は、クリック感を調整できるクリックフォース機能が搭載されている点です。
MOBAやFPSのSMGなどで連射を多用する時は軽めのクリック感で連射クリックを用意にする。FPSのスナイピングなど精密な射撃が必要な際には重めのしっかりとしたクリック感で操作するといった好みのクリック感でプレイが可能です。
またキャラクターの動きに関わるセンサーは最新の5Gレーザーを使用し、16000dpiという十分な解像度でプレイをサポートします。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 無し(無線)
プログラム可能ボタン数 6
重さ 107.6g
解像度12000dpi
サイズ68x43x124 mm
おすすめの用途 FPS/仕事
G703の大きな特徴はワイヤレス使用時のレスポンスの早さ。レポートレートは公称1msというスピードを実現しており、有線と同じような安定性とレスポンシビリティでプレイヤーをサポートします。
また使用感を高めるために10gのウェイトが付いているため、これを活用して低感度プレイヤーが確実なエイムを取ることも、高感度プレイヤーが素早くエイムを合わせることも可能です。このウェイトと200~12000dpiの可変解像度を活用することでプレイヤースキルも上達するでしょう。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 有り(有線)
プログラム可能ボタン数 6
重さ 88.3g
解像度12000dpi
サイズ70.1x41.98x127.6 mm
おすすめの用途 FPS
Rival 310はエルゴノミクスデザインを取り入れた右利き用ゲーミングマウスです。プロe-sportsでの利用にも耐えられるシリコン製サイドグリップと5,000万回のクリック保証が付いた耐久性は長く使えるコストパフォーマンスも高い一品です。
ゲーム性に関する特徴としてはスプリットトリガーボタンによるバースト撃ちや連射性能の向上です。通常、マウスは前から最後部まで1枚のプラスチックで作られていますが、Rival 310はクリック部の部品を分離しました。そのためバースト撃ちや連射性能が格段にアップしています。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 有り(有線)
プログラム可能ボタン数 12
重さ 168g
解像度12000dpi
サイズ77x38x131 mm
おすすめの用途 FPS/仕事
G502 RGBはゲーミングマウスを自分好みにカスタマイズしたい方に最適です。1つ3.6gのウェイトを5か所に取り付け可能で、自分の合った操作感を追及することが可能。さらに本製品はあらかじめ設置免をキャリブレーションすることで読み取り精度を向上させるため、あらゆるシーンで最高のパフォーマンスを実現できます。
11個のプログラム可能なボタンは、マクロやお気に入りのショートカットを登録してゲーム体験を向上させます。また調節可能なRGBライトを搭載し1,680万色の中から好みのライティングができるため、ゲームやプロファイル、システムの状態が一目でわかります。
このように自分好みにフルカスタマイズできるマウスをお求めの方には大きな選択肢となるゲーミングマウスでしょう。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 有り(有線)
プログラム可能ボタン数 7
重さ 105g
解像度16000dpi
サイズ70x44x127 mm
おすすめの用途 FPS
DeathAdder EliteはRazer社が最高峰とうたうRazer 5G Optical Sensorを採用したe-sportsマウスです。mamba 2016と同様、プレイヤーがそのパフォーマンスを引き出すには熟練の腕が必要でしょう。しかしながら人間工学に基づいたデザインと耐久性に優れたラバーグリップは「使っているだけで不公平」とRazer社がいうほどにゲーム体験を高めます。
世界中のe-spotsプレイヤーを魅了し、現在も最先端を行くRazer社製マウスを体験したい方には強くお勧めしたいです。
続いてMMO向けゲーミングマウスを3点ご紹介します。MMOの場合はdpiが高精度なものよりプログラム可能なボタンが多いことが重要で、戦闘時・非戦闘時とあらゆるシーンで活躍できるマウスが理想でしょう。
センサータイプ レーザー式
ケーブルの有無 有り(有線/無線選択可能)
プログラム可能ボタン数 12
重さ 150g
解像度8200dpi
サイズ75 x 119 x 43 mm
おすすめの用途 MMO/仕事
Naga Epic Chroma最大の特徴はマウス左側についている12個のプログラム可能なボタンです。この点を抜きにしてマウスを語ることはできません。親指1本で12個のボタンを操作できるようにされた設計は、まさにMMOやMOBAに向けたマウスであることは明らかで、さらにRazerの特長を存分に生かした素晴らしいレスポンスのクリック機構はMMOをプレイするうえでとても有利に働くでしょう。
センサータイプ 光学式
ケーブルの有無 有り(有線)
プログラム可能ボタン数 12
重さ 147g
解像度12000dpi
サイズ119 x 77 x 49 mm
おすすめの用途 MMO/仕事
RGB CH-9000091-APは上で紹介したNaga Epic Chromaを意識した商品だと思われます。というのも、ほぼ同サイズでプログラム可能なボタンの数も同じく12個、重さも3gし関わりません。本製品は有線接続のみとグレードダウンするものの、解像度が12000dpiとNaga Epic Chromaの1.5倍あります。
Naga Epic Chromaから乗り換えたがなかなか良いという口コミもあるので、予算に合わせてマウス選びをすることがおすすめです。
センサータイプ レーザー式
ケーブルの有無 有り(有線)
プログラム可能ボタン数 20
重さ 133g
解像度8200dpi
サイズ75x41x118 mm
おすすめの用途 MMO/仕事
G600tの際立った特徴はボタンの多さですね。上で紹介したマウスに比べると8個も多い、20個のボタンにプログラム可能となっています。「とにかくマクロを使いまくる」というプレイヤーにはおすすめでしょうか。Naga Epic ChromaやRGB CH-9000091-AP、その他ゲーミングマウスではプログラム可能ボタン数が足りないという場合に乗り換えを検討しても良いでしょう。やはり20というボタン数は操作性の面で使いこなせるか、使いやすいのか若干疑問が残ります。もちろん使いこなせれば最強のゲーミングマウスになり得るでしょう。
ゲーミングマウスは普通のマウスに比べると違いが多いため、初めて購入される方はとても戸惑うようです。そこで初心者が抱きがちな疑問にお答えします。
ゲーミングマウスと普通のマウスの違い、最も大きなことは操作性の違いです。ゲーミングマウスは普通のマウスよりも重く「ピタっと」止まりやすいように作られています。重いので最初は若干使いづらいかもしれませんが、慣れると気になりませんしむしろ使いやすく感じるでしょう。マウスによってはおもりを調整して重さや重心位置のバランスを変えられる製品もあるほどです。
またクリック感が良い製品が多いため、連射を多用するFPSではとても重宝します。FPSは高いレベルの戦闘を繰り広げるプレイヤーが多いため、ゲーミングマウスは必須と言っても過言ではありません。
そしてプログラム可能なボタンが多数配置されているため、複雑な動作が求められるゲームではとても重宝します。これはゲームでの使用だけにとどまらず、仕事で普段よく使うショートカットやアプリケーションの起動、コピー&ペーストなどにも活躍します。
ざっくりとゲーミングマウス=多機能マウスと捉えても良いでしょう。普通のマウスに不満がある一般ユーザーがゲーミングマウスを使うと、仕事の効率アップにも繋がります。
マウスの種類にもよりますが、マウスに付属しているデバイスドライバーによってマウスボタンの配置を変更する、あるいは専用ソフトをインストールしてボタンにプログラムを割り当てるという操作が必要となります。カスタマイズソフトはPCであればほとんどのOSに対応しているため、購入前に確認しておきましょう。
カスタマイズ可能なボタンに割り当てられる機能は多彩です。例えば、MMOのRAID戦などで求められるスキルコンボを登録したり、高速連射を登録することも出来ます。ヒール系のスキルを登録しておけば、即座に仲間のヘルスを回復するなど自由自在です。
またテキストブロックを登録しておくことで、キーボードを使わずに自分の状況を仲間に伝えられる点も魅力でしょう。
いずれにしてもキーボードで出来ることは大抵できると考えて良いでしょう。ゲーミングキーボードではマクロボタンがあるため、このボタンとの使い分けや組み合わせを考えると可能性は無限大です。
ゲーミングマウスの魅力に迫りながら、個性ある10品をご紹介しました。ゲーミングマウスといってもそれぞれ機能やスペックは異なりますし、何よりも形状やクリック感などの操作性が異なります。多機能であればあるほど使いこなすことも難しくなりますから、まずは自分が主につ買うゲームのジャンルを決め、そのゲームに向いているマウスから選んでいくと良いでしょう。初心者はプログラム可能ボタンより価格や使いやすさ重視、上級者はプログラム可能ボタン数とカスタマイズの拡張性などを考慮して選んでいくと良いですね。