冷蔵庫一筋、入社5年目家電量販店の営業女子である横山さんに、二人暮らしにおすすめの冷蔵庫についてお話を伺ってきました。冷蔵庫選びのポイントは、なんといっても冷蔵...
山田貴史
某大手イヤホン・ヘッドホン専門ショップ元販売員です。10年間勤めていました。初心者から専門家レベルの接客経験があるので、読者様それぞれのニーズにあった情報をお届けします。
プロフィール詳細へ>>冷蔵庫一筋、入社5年目家電量販店の営業女子である横山さんに、二人暮らしにおすすめの冷蔵庫についてお話を伺ってきました。冷蔵庫選びのポイントは、なんといっても冷蔵庫の使用目的を明確にすることだそう。
ふだん冷蔵庫にどんなものが多く入っているのか、週に何度自炊をするのか、冷凍食品や冷凍保存を多用するのかどうかなどによっても選ぶべき冷蔵庫は変わります。
この記事さえ読めば、あなたも満足いく冷蔵庫が選べるはずです!
ママアイテム編集部
最も重要なチェックポイントは冷蔵庫のサイズです。2人暮らしと言っても、外食が多いのか自炊が多いのか、作り置きをするのかしないのか、近々結婚して家族が増える予定があるのかないのかでも、選ぶべき冷蔵庫のサイズは変わってきます。
選ぶべきサイズの目安は、下記の表を参照してください。
おすすめタイプ | メリット | デメリット | |
200〜249L | 料理をあまりしない二人暮らしにベスト | 省スペース、料理をあまりしない人にはちょうどいい | 買いだめをしたい人には小さすぎる |
250〜299L | 週に2日程度自炊をする二人暮らしの方 | 冷凍・冷蔵スペースが広がり、食材の出し入れもスムーズ | 「買いだめしたい派」にとっては少し小さい |
300〜349L | 一般的な二人暮らし用サイズ 週の半分以上は自炊をする方に | ある程度の買いだめができ、料理をする二人暮らしに最適なサイズ | 毎日買い物へ行き、買いだめしない人にはやや大きい |
350〜399L | 三人暮らしにも良いサイズ 結婚予定がある方はこちらのサイズを | 買いだめや作り置きの常備菜の保存などが可能 | 買いだめや常備菜の保存をしない人にとっては大きすぎる |
冷蔵庫はキッチン家電の中でもとくに大きく、キッチン全体のイメージ左右します。マンションやアパートなどで二人暮らしをしている方にとっては、部屋全体のインテリアに大きな影響をあたえることにもなりますので、色、形選びにはこだわりたいですね。
見るたびにおしゃれだなと思える冷蔵庫を選べば、キッチンで過ごす時間や調理が楽しくなること間違いなしです!
家電選びはランニングコストにも注目しなければいけません。冷蔵庫にかかる費用は購入費用だけではなく、毎日の電気代というカタチであらわれます。
購入したら処分する日まで電源を切ることなく使い続ける冷蔵庫は、他の家電よりも消費電力が大きく、消費電力全体の約14%も占めているのだとか!また、冷蔵庫は小型よりも大型のものの方が、年間消費電力量が少ない場合もあります。
その点も踏まえて、かしこく冷蔵庫を選びたいですね。
忘れてはいけないのがドアの開き方のチェックです。冷蔵庫のドアのタイプは右開き・左開き・フレンチタイプ・両開きの全部で4つ。フレンチタイプは2枚の扉が中央から左右に開く、いわゆる観音開きと呼ばれるものです。
両開きは、1枚の扉が右にも左にも開くタイプです。右側に壁がある方は右開き、左側に壁がある方は左開きを選べば、扉を開けた時に扉と壁の間に挟まれることはありません。
転勤が多い方や今後引っ越す予定がある方は、設置場所を気にしなくてもいいように、フレンチタイプや両開きタイプがおすすめです。
冷蔵庫の相場はどのくらいなのでしょうか?有名ショップでの最安値、売れ筋、高級の3つの価格帯をチェックしてみましょう。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格コム | ~25,000円 | 25,001円 ~ 50,000円 | 12,5000円 ~ 15,000円 |
楽天市場 | ~34,000円 | 15,9800円 | 15,9800円 |
アマゾン | ~18,000円 | 30,000円 ~ 40,000円 | ~100,000円 |
1912年に創業した大手家電メーカー。創業者の「マネされる商品をつくれ」という精神は、創業から100年以上経つ今も受け継がれています。カビを除去し空気をクリーンに保つプラズマクラスター搭載の家電製品が人気です。
1984年に創業。中国は山東省青島市を本拠とする家電メーカーです。聞きなれない社名かもしれませんが、2010年には白物家電のマーケットシェアで世界第一位を獲得。世界165ヵ国以上で生産・販売を行っています。
2002年にハイアールの日本販売拠点としてスタート。その後三洋電機から事業を譲り受け、主に洗濯機と冷蔵庫の製造・販売を行うメーカーです。超大型サイズはありませんが2ドアタイプに強く、価格が安いのも特長です。
「人々に素敵なくらしを」をモットーにする国内大手家電メーカー。家電のみならず、人と社会を支えるインフラを核とした事業にも注力しています。冷蔵庫は「ベジータ」の名のとおり、野菜の新鮮さに力を入れています。
2018年に創業100年を迎える大手家電メーカー。人々の暮らしをよりよくするため、「家電・住宅・車載・BtoB」の4つの事業に取り組んでいます。エコナビで節電を、ナノイーで清潔な冷蔵庫を実現しました。
二人暮らしに最適と言われる、250~349リットルサイズのおすすめ冷蔵庫から5点をピックアップしました。野菜室の充実、冷凍スペースの充実、エコであるかどうかなど、何を重視するのかによって選ぶべき冷蔵庫が変わってきそうです。
また、奥行きはほんの数センチの違いでもキッチンに置くと圧迫感の感じ方が大きく異なるので、細かなサイズの差もチェックしたいですね。
寸法は幅555×奥行き650×高さ1,660。一番のおすすめポイントは、冷凍庫が広々としていることです。通常冷蔵庫全体のサイズが大きくなると、冷蔵スペースが広くなるものが多いのですが、こちらは冷凍スペースも大容量です。
冷凍庫内には3段の引き出しがあるので、奥のものが取り出しにくいということはありません。冷凍保存や冷凍食品を活用する二人暮らしの方におすすめです!
一般的な冷凍庫の扉は引き出しタイプであるものが多いことに対して、こちらは冷凍庫も右開きタイプ。完全に扉を開ききらないと、冷凍庫内の引き出しが出せないのでスペースのチェックはぬかりなく。
寸法は幅560×奥行635×高さ1615。冷蔵庫、冷凍庫共に右開きの扉です。自炊が多く、材料は週末に買いだめして、おかずはまとめて作り置きして冷凍保存という方には、クラス最大級の冷凍庫である「102Lビッグフリーザー」でたっぷり保存できるこちらがおすすめ。
下段は牛乳パックも入るサイズなので、アウトドアで大活躍する大きな氷を作ることもできますよ。自動製氷もついているので、よく氷を作る方にも◎。また、デリケートな野菜を分けて収納できる「フレッシュケース&野菜ケース」が付いているので、いつでも新鮮野菜が食べられます!
寸法は幅600x奥行672x高さ1,608。3ドアは上から順に、冷蔵ゾーン、野菜室、冷凍ゾーンとなっています。東芝の冷蔵庫の特徴である「新鮮鮮度野菜室」がついているので、いつでもフレッシュなサラダを作ることができます。
上下にある冷凍庫と野菜室の間をしっかりと仕切ること、野菜に直接冷気を当てるのではなく周りから間接的に冷気をあてることで、野菜のうるおいや鮮度を保ちます。
寸法は幅590x奥行633x高さ1,601。真ん中が野菜室になった、3ドアタイプです。奥行きが少なくコンパクトなスリム設計なので、収納はたくさん欲しいけれどキッチンスペースが少ない方にもおすすめです。
パナソニック独自の「エコナビ」が搭載されており、複数のセンサーで自動節電。特別な設定をしなくても、各家庭の生活パターンに合わせた節電を行ってくれます。
寸法は幅595x奥行672x高さ1775。ホワイトカラーのシンプルな外観ですが、いわゆる「普通の白色」よりも明るくきれいな発色です。最大の特徴は、119Lと冷凍スペースが広いこと。
冷凍スペースは一見すると3段の引き出しのように見えますが、最上部に薄いトレイのような引き出しがついているので、細かなものの冷凍にも便利。野菜室より冷凍庫の充実を望む人におすすめです。
近い将来家族が増えたり、自炊の回数が増えるなどの可能性があるのなら、少し大きめの容量の冷蔵庫を選びたいものです。ただ、現在の二人暮らしであるということや居住スペースのことを考えると、外観はコンパクトなものがいいですよね。
また、今後引っ越しをする可能性があるのなら、扉が片開きタイプのものより両開きタイプになっているものがおすすめ。冷凍室の使い勝手や野菜室の機能の充実などもチェックしてみてください。
寸法は幅600x奥行656x高さ1820。365Lの容量でありながら、幅は600、奥行きは656とコンパクトなので、小さめのキッチンでも場所を取りません。フレッシュゾーン、ワイドチルド、氷点下ストッカールームと、食材に合わせた温度で保存できるのもうれしいですね。
寸法は幅610x奥行672x高さ1829。4ドアタイプで冷凍スペースは真ん中の2段、冷蔵スペースが上段、最下段が野菜室となっています。冷凍スペースの一段目は製氷皿と市販の冷凍食品が収まるサイズ。
製氷皿は取り外し可能なので、ふだんあまり氷を使用しない方はその分を冷凍スペースにすることができます。
寸法は幅660x奥行660x高さ1690。両開きなので引っ越しが多い方はもちろん、キッチンが狭い方にも使い勝手がいいと好評です。容量や消費電力の安さ、静音性に優れているだけではなく、正面がガラス張りになっているのでお掃除もラクラクです。
日頃あまり料理をしない方、冷蔵庫には基本的にドリンクと氷しか入れておかない方などは、場所を取らず価格も安いコンパクトタイプがおすすめです。
ただし消費電力に関しては300L~の方が少ない場合もあり、ランニングコスト面で損をすることもあるので、「商品価格が安い」という理由だけでコンパクトサイズを選ぼうとしているのならもう一度考え直してみてください。
野菜室の有無、冷凍スペースの配置なども考慮して選んでくださいね。
寸法は幅 545×奥行 595×高さ 1,500。2段タイプの上段が冷凍スペースになっている、昔からなじみのあるデザインです。シルバーの外観がスタイリッシュで、オープンキッチンでもインテリアの邪魔をしません。
コンパクトなタイプなので庫内が見渡せ、食品の使い忘れや無駄買いなくなることもおすすめポイントの一つです。ただし運転音が気になるという方もいらっしゃるので、ワンルームにお住まいで音に敏感な方は、音について確認してからの方がいいかもしれません。
幅565×奥行640×高さ163。冷蔵・冷凍スペースの大きさがあまり変わらないため、昔ながらの冷蔵庫という見た目ではなく、スタイリッシュなデザインです。コンパクトでありながら冷蔵スペースは81Lと多く、冷凍庫内は3段式の引き出しがついて中身が一目瞭然。
冷蔵スペースのポケットには2Lのペットボトルが3本入り、強化ガラス製のトレイなので重たいものを乗せてもたわみません。
幅540×奥行650×高さ1585。棚の高さを自由に変えられる、その名も「高さかわるん棚」という機能つき。仕切り棚は強化ガラスなので丈夫でキレイに保てます。
少し残ったお味噌汁や煮物など、いちいちタッパーに詰め直すのはめんどくさい!お鍋のまま冷蔵したいという方におすすめです。
幅549×奥行595×高さ1600。2人暮らしなら、大きすぎず小さすぎずでちょうどいいサイズです。同じようなサイズの冷蔵庫の中では、低価格で購入できることも人気のポイント。
お手入れしやすく丈夫なガラス棚、くるりと回すだけで氷が取り出せる「くるりんトレイ」、中に入れたものを上からのぞける「真ん中チルド」と、さまざまな工夫が凝らされた冷蔵庫です。
冷蔵庫にかかる費用は購入費用だけではありません。冷蔵庫の性質からも分かるとおり、他の家電製品とは異なり「使う時だけ電源を入れる」というものではないため、購入し、自宅に届いたその日から、処分する日まで毎日電源を入れっぱなしにしなければいけません。
目先の価格ばかりに気を取られるのではなく、日々の電気代であるランニングコストも視野に入れた製品選びをしたいですね。
幅600×奥行667×高さ1419。冷蔵スペースは少なくないのに高さが142cmと低く、耐熱トップテーブル採用なので、冷蔵庫の上に電子レンジを置くことができます。キッチンが狭く、レンジを置く場所がない方にとくにおすすめです。
低めの設定でありながら、上から順に冷蔵、野菜室、冷凍と3ドアタイプ。冷蔵スペースの扉部分にもたっぷりと収納可能です。庫内を明るく照らすLED証明なので、庫内での探し物の時間も短縮できます。
寸法は幅660x奥行660x高さ1690。実はこちら、「容量350~399リットル」のおすすめ冷蔵庫にも挙がっていた商品です。
25項目の省エネモードが搭載された「節電25」は、人工知能が各家庭の冷蔵庫の使用パターンを判断してかしこく省エネ。最大で25%もの省エネ効果があります。
生活に欠かせない「白物家電」。その中でも冷蔵庫はひときわ大きい家電製品なので、インテリアや家全体のイメージにあたえる影響も少なくありません。
いくら生活必需品だからと言っても、生活感があるデザインの冷蔵庫よりもおしゃれでスタイリッシュなものを選びたいですよね。こちらではここまで紹介してきた冷蔵庫の中から、とくにデザイン性に優れたおしゃれな冷蔵庫を紹介します。
幅565×奥行640×高さ163。こちらは「容量200~249リットル」でもおすすめした冷蔵庫です。輝きを抑えた落ち着いたゴールドなので、暖色系の照明やインテリアに良くなじみます。
ワンルームタイプの部屋に置いても生活感を感じさせません。メーカー名の表示にもプレートは使用せず、同色の浮き彫り、かつアルファベット表記なので目立ちません。見た目もおしゃれ、機能性も高い冷蔵庫です。
寸法は幅595x奥行672x高さ1775。こちらは「容量250~349リットル」のおすすめ冷蔵庫で紹介した商品です。シンプルな長方形で洗練された冷蔵庫。上段扉の上部には、他のメーカーでは見られないおしゃれな長方形のデジタル表示パネルがついています。
寸法は幅600x奥行656x高さ1820。こちらは「容量350~399リットル」で紹介した冷蔵庫です。カラーは落ち着いたグロッシーブラウン、表面はガラスシェルフタイプなのできれいで高級感があり、オープンキッチンなどの見せる冷蔵庫としても◎。
スリムでスタイリッシュなボディもおしゃれな印象をあたえます。
シャープの家電製品でおなじみのプラズマクラスターは、空気をクリーンに保つ機能。冷蔵庫の冷気をきれいに保ち、浮遊カビや付着カビを除去して庫内を清潔にします。またニオイの粒子を分解し、壁面へのニオイの付着を防ぐことによる脱臭効果もあります。
自動霜取りは、一時的に冷却を停めることで庫内の温度を高めて霜をとる仕組みとなっています。
小型タイプの冷蔵庫だと、霜が気になったタイミングでボタンを押して霜取りを開始するものが多く、大型タイプの冷蔵庫では持ち主が操作する必要はなく、霜が増えてきた段階で自動で冷却機能を停めるものが多いようです。
霜を放置すると庫内のスペースが減るだけではなく、冷却効果が下がり必要な電気量がアップします。気を付けていても知らぬ間についてしまう霜。自動霜取り機能があれば楽に霜を取ることができるので、忙しい方ほど自動霜取り機能がついた冷蔵庫がおすすめです。
冷蔵庫の棚の素材は、ガラスとプラスチックがあります。ガラス棚のメリットは、洗いやすくきれいに保てることと、プレスチック製の棚に比べて丈夫なことです。
処分費用は処分方法によって異なります。処分方法は大きくは4つあり、一つ目が新しい冷蔵庫を購入し、届けてもらった時に処分してもらう方法。これなら、運搬費(約500円程度)がかからないため処分費用だけで済みます。処分費用は6,000円~9,000円程度です。
二つ目は、自治体の処理場に持っていく方法。家電リサイクル券を購入の上、処理場まで自分で運ぶ必要があります。冷蔵庫のサイズによっては、かなりの重労働となるでしょう。費用は4,000~5,000円程度です。
三つ目はリサイクルショップに売る方法です。こちらも自分で運ぶ必要があり、場合によっては価格が付かない、無料でも引き取ってもらえないということも。
最後は、不用品回収に引き取ってもらう、もしくは友人知人に引き取ってもらう方法です。こちらは費用はタダとなりますが、不用品回収でも引き取ってもらえないことがあるのであらかじめ確認しておきましょう。
約10年弱、多くの方が8~9年で買い替えるようです。長く丁寧に使うのは良いことですが、古いものだと消費電力量が多いものもあります。その場合は買い替えたほうが、ランニングコストが安くつき、結果的にお得になります。
冷蔵庫のサイズと搬入する玄関や窓のサイズの確認は必須です。マンションやアパートの場合や一軒家でも2階に設置したい場合は、エレベーター、階段、廊下(曲がり角の部分も)、階段の幅も確認しておきましょう。一般的には、冷蔵庫のサイズ+10cmの幅は必要だと言われています。
家電量販店の冷蔵庫担当横山さんに伺ったお話を元に、編集部がぜひおすすめしたい冷蔵庫を17種類まとめました。
お話を伺う前は「種類が多すぎでどの冷蔵庫を選べないいのかわからない」と思っていましたが、容量が同じくらいのものでも、いくつかの冷蔵庫を比較してみると冷蔵スペースを重視するのか、冷凍スペースを重視するのかによって欲しい冷蔵庫をある程度絞ることができることがわかりました。
その他にもエコ、清浄、仕切り棚の材質などの機能面や、価格、デザインなどを照らし合わせてみれば、購入すべき冷蔵庫が見えてくるはずです。今回おすすめした17種類の冷蔵庫からなら、あなたの希望を満たす冷蔵庫がきっと見つかるはずですよ!