鼻うがいに欠かせない鼻洗浄器。鼻うがいは慣れると意外に気持ちよく、花粉症の鼻のグズグズや風邪の鼻づまりに効果があるとされることから、鼻洗浄器を購入する人も増えて...
中村史恵
テレビ通販で美容食を購入し、そこから美容食にどハマり。美容食使用歴10年の40代主婦です。美容食に関するレビューや記事執筆などのお仕事依頼を受託していて、美容食アドバイザーともいわれています。
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鼻うがいに欠かせない鼻洗浄器。
鼻うがいは慣れると意外に気持ちよく、花粉症の鼻のグズグズや風邪の鼻づまりに効果があるとされることから、鼻洗浄器を購入する人も増えています。
比例するようにバリエーションが増え、洗浄方法や使用する洗浄液もさまざまで、どれを購入するか決めかねる人も多いはず。
そこで、大手ドラッグストアのバイヤーに、選び方のポイントやおすすめの鼻洗浄器について教えてもらいました。
あなたに、そして家族にぴったりのマストアイテムを見つけましょう!
ママアイテム編集部
いちばん大切なポイントは「使いやすさ」。自分に合う、使いやすく気持ちいい鼻洗浄器を見つけるために、チェックすべきポイントをまとめてみました。
鼻洗浄器を誰が使うのか、というのは選ぶ際に大きなポイントになります。大人向けで子どもに使用するには難しいものもありますので、とくに子ども用の鼻洗浄器を探している場合には、しっかり対象年齢を確認しましょう。
赤ちゃんに使えるものもあれば、鼻をかむことができる子どもでないと使えない鼻洗浄器もあります。購入してから「結局使えなかった」と後悔することのないよう、使う人に合った商品かどうか必ずチェックしてくださいね。
鼻洗浄器には大きく分けると、手動式と電動式、ポンプタイプがあります。それぞれの特徴を把握して、自分に合ったものを選びましょう。
現在市販されている鼻洗浄器は手動式が主流。とくにポンプ式は、初心者でも使いやすい商品となっています。手動なので水圧を調整しやすく、優しい使い心地が初心者に受けているようです。
電動式は水流が途切れないのが最大のポイント。微妙な水圧の調整はできませんが、長く続く水流が、鼻の奥のしつこい汚れをしっかり洗い流してくれます。
「寝る前に鼻うがいをしてスッキリ眠りたい」「花粉症で鼻水がひどく仕事の合間に鼻うがいしたい」など、使いたい場所やタイミングは人それぞれ。
鼻洗浄器にはハンディタイプと据え置きタイプがあるので、使うシチュエーションに合うタイプを選びましょう。ハンディタイプは外出先でも気軽に使用でき、使い心地も優しいものが多いので初心者や子どもにもおすすめです。
据え置きタイプは、タンクに貯められる水量が多く長時間使用することができます。日常的に鼻洗浄が必要な人や、家族全員が花粉症で頻繁に使う家庭などに最適です。
鼻洗浄器には、専用の洗浄液を使用するタイプと食塩水を使用するタイプがあります。
専用の洗浄液は、鼻に通しても痛みがないように体液に近い成分濃度で作られています。また、ミントやメントールが配合されているものが多く、食塩水と比較すると使用後の爽快感が高いのが特徴です。
食塩水を使用するタイプは、市販の生理食塩水を使うものと、食塩を付属の計量スプーンで計って食塩水を自分で作るものがあります。
鼻を通すだけとはいえ洗浄液は体に入れるもの。ランニングコストや使用時の手間だけではなく、安全という視点を忘れずに選びたいですね。
「使ってみようかな」と思ったらまず、誰が使うのか、どこで使いたいかを考えましょう。大人が使うのか子どもが使うのか、持ち運びできる大きさがいいのか、あとは手動なのか電動なのかをしっかり検討することがベストな商品を選ぶコツです。
*サイズ
*鼻洗浄器のタイプ
*対象年齢
耳鼻科の医師が赤ちゃんのために考案した、口で吸うタイプの鼻すい器です。新生児から使用できて、もちろん大人にも優しい使い心地。仕組みは驚くほどかんたんながら、鼻水・鼻づまりをスッキリ解消する工夫がつまった商品です。
*サイズ:表示なし
*鼻洗浄器のタイプ:吸引タイプ
*対象年齢:0ヵ月~
たかが鼻水・鼻づまりと思うなかれ。赤ちゃんの鼻トラブルは、中耳炎や喘息などの呼吸器障害を引き起こす原因になりかねません。そんな鼻づまりから赤ちゃんを守るために、耳鼻科の医師が考案した商品です。
中間ボトルから2本のチューブが出ている形状で、先端に丸形のノーズピースが付いた方を鼻に入れ、マウスピースの付いた方で口から吸引します。鼻の奥まで入りすぎず、赤ちゃんのデリケートな鼻粘膜を傷つけることもありません。
採用されている“らくちんマウスピース”は、「しっかりくわえやすい」「疲れにくくて、吸いやすい」とママ達に大好評。吸引力が調節できるのも口吸いタイプのメリットで、奥の鼻水まで優しく、そしてかんたんに吸い取ることができます。
吸った鼻水は中間ボトルに溜まり、鼻や口に逆流することはありません。ノーズピースとマウスピースは、人体に害のない抗菌剤が入っているうえに分解・水洗いが可能。専用保管ケースも付いており、衛生面でも安心です。
ママ達の支持率No.1とうたわれるこちらの商品、ママ達の投票によって「マザーズセレクション大賞」を受賞しています。もちろん大人でも使用できますが、育児中のお役立ちアイテムとしておすすめです!
風邪の鼻水や鼻づまりはもちろん、花粉症に鼻炎、ハウスダストなど、鼻を取り巻く環境は過酷になるばかり……。こまめに鼻を洗浄すれば、清潔に保つことができて症状も軽くなるはず。
ここでは、鼻がちょっと気になった時にすぐに使うことができる、ハンディタイプの鼻洗浄器をピックアップしてみました。持ち運びがしやすいので外出先でも使用でき、不快な鼻のトラブルをスッキリ解決してくれます!
*サイズ:6×4.3×14.5cm
*鼻洗浄器のタイプ:手動タイプ
*対象年齢:鼻を十分にかめる子どもなら使用可
長年、鼻トラブルの解決に尽力してきた東京鼻科学研究所が提供する“ハナケアシリーズ”。耳鼻科で行われている鼻洗浄を一般家庭で手軽に行えるよう、耳鼻科医の協力のもと開発された初代「ハナクリーン」がその出発点です。
それから何十年の時を経て登場したのが、携帯型の「ハナクリーンS」。片手で楽に操作できるボトルプッシュタイプで、持ち運びに便利な専用ポーチも付いています。だから、外出先でも気軽に鼻洗浄ができてスッキリ!
付属の専用洗浄剤「サーレS」で作った、人の体液と同じ濃度に調節された洗浄液なら“ツーン”とする嫌な痛みもなし!洗浄液の適温(40〜42度)を確認する液晶温度計と水量メモリ付きでハンディタイプとは思えない充実ぶりです。
*サイズ:8.6×6.2×21.8cm
*鼻洗浄器のタイプ:手動タイプ
*対象年齢:15歳以上
個性的なネーミングでお馴染みの小林製薬が販売している鼻洗浄器です。「初めてだけど上手くできた」との声が多数あがる、鼻洗浄器デビューにおすすめの商品です。
“シャワータイプ”の名のとおり、勢いのあるシャワーで鼻の奥に入った花粉や雑菌をきれいに洗い流してくれます。鼻洗浄器のなかには初心者が使うには難しいものもありますが、こちらはとてもかんたん!
専用器具を押すだけで、鼻の奥まで洗浄液のシャワーが届きます。何より初心者にとって嬉しいのは洗浄液を鼻から出せること。
鼻から口に洗浄液を通すには少しコツが必要ですが、これなら難しさも抵抗感もありません。洗浄液も体液に近い成分で痛みもなく、ミントの香りでスッキリ感倍増です。
*サイズ:記載なし
*鼻洗浄器のタイプ:手動タイプ
*対象年齢:表示なし(子ども用ノズルあり)
特許取得済みの鼻洗浄器です。鼻・歯の専用機器では、ヨーロッパを中心に実にシェア45%を占めるウォーターパルス工業の製造だけあって、その使いやすさには定評があります。
特徴はボトルの底にあるボタン。ウォーターパルス独自の技術で、流し込む水量を調節するためのものです。ノズルの先端よりボトルを高くしてこのボタンを押すだけで、洗浄液が自然に右の鼻から左の鼻へ通っていきます。
ノズルは成人用・子ども用の2本付いており、鼻水・鼻づまりで寝付けない子どもに使えるのも嬉しいですね。また、専用の洗浄液も不要で、ぬるま湯の生理食塩水を用意すればOK。
「こんなにかんたんならもっと早く購入すればよかった」の声が多いこちらの商品、1度試してみる価値ありです。
据え置きタイプは本格的な鼻洗浄器がそろいます。ハンディタイプではポンプ式など手動のものが主流ですが、据え置きタイプでは電動のものもあります。
鼻トラブルの予防に使いたいのか、すでに出てしまった症状を緩和したいのか、使う状況や鼻の状態を考えて選びましょう。家族全員が鼻洗浄を行う場合や、鼻水・鼻づまりなどの症状が重度の場合には、据え置きタイプが断然おすすめです。
もちろん、症状が重い場合は医師に相談することもお忘れなく!
*サイズ:8.8×7.5×19cm
*鼻洗浄器のタイプ:手動タイプ(ピストンポンプ式)
*対象年齢:鼻を十分にかめる子どもなら使用可
ハンディタイプでも紹介した東京鼻科学研究所のハナクリーンシリーズ。こちらの「ハナクリーンα」は洗浄力が高くて使いやすく、ハンディタイプでは物足りなくなってきた人におすすめです。
約8cm四方で高さ19cmとスリムな本体は置き場所を選ばず、構造がシンプルなのでメンテナンスや部品交換もかんたん。耳鼻科で勧められることも多いピストンポンプ式は、好みの水圧に調整がしやすく初心者でも安心です。
洗浄液を“ツーン”としない濃度に調整する専用の洗浄剤「サーレMP」は30包付き。使う水量は1回300ml、3方向に広がる温水シャワーで鼻の奥までしっかり洗うことができ、とくに花粉症の症状緩和に効果を感じている利用者が多いそう。
*サイズ:22×22×22cm
*鼻洗浄器のタイプ:電動タイプ
*対象年齢:乳幼児から可能
「アスピレーターM20」は、鼻洗浄器ではなく吸引器です。鼻をかんでも洗浄しても解消しない頑固な鼻水を強力に吸引して、スッキリ快適にしてくれます。
水を使用せずに安定した吸引力が得られる無注油ピストンポンプ方式を採用しており、吸引圧もダイヤル1つで調整できるかんたん操作の電動式。オプションパーツを購入すれば乳幼児にも使用できます。
鼻水をためる吸引ボトルは軽くて丈夫なプラスチック製で、煮沸消毒ができるので衛生面でも安心!さらに、吸引した鼻水などがオーバーフローしないよう、セーフティバルブという装置がついた安全設計です。
管理医療機器なので取り扱いには注意が必要ですが、鼻トラブルを抱えている人なら手放せなくなる商品です。
*サイズ:4.3×10.7×24cm
*鼻洗浄器のタイプ:電動タイプ
*対象年齢:表示なし
ハンドルを握るように片手で持つ形状が特徴の「ハナオート」は、電動式で操作もかんたんです。ボタン1つで調整できる水流の強さは弱・中・強の3段階。電動式ならではの連続した温水流で、気になるところを集中的に洗浄できます。
専用の洗浄剤が不要なところも評価が高いそう。タンクに付属のスプーン1杯分の食塩を入れてぬるま湯を注ぐだけで洗浄液ができ上がります。こうやって、自宅にあるものを活用できるのも長続きするポイントかもしれません。
また、電池式で電源がない場所でも使用できるので使う場所を選びません。据え置きタイプながら持ち運びやすく、ユーザーの中には旅行にまで持っていく人もいるとか……。使えば使うほどクセになる1台です。
赤ちゃんの鼻水は放置するべからず!大人でもつらい鼻水の症状を放置すると、ミルクの飲みが悪くなったり、別の病気を引き起こすこともあります。とくに耳の病気には要注意。
赤ちゃんは、鼻と耳を繋ぐ「耳管」という器官が太くて短いので、鼻から侵入した細菌やウイルスが耳へと移動しやすくなっています。だから、鼻水が原因の中耳炎にかかりやすいそう。
ここでは、大人以上に鼻ケアが重要な赤ちゃんにぴったりの鼻洗浄器を紹介します。
*サイズ:表示なし
*鼻洗浄器のタイプ:吸引タイプ
*対象年齢:0ヵ月~
片手に収まるほどの大きさで、フード付きでノズル部分をしっかりカバーでき、保管するにも外出時するにも便利です。ノズル部分は鼻の粘膜を傷つけないようシリコンゴム製で、赤ちゃんに優しい設計となっています。
容器を押したまま鼻にノズルを入れて吸い出すスポイト式で、赤ちゃんへの負担を抑えつつ、しつこい鼻水がスッキリ!ゴムポンプ以外は煮沸・電子レンジ・薬液で消毒できるので、衛生面からも安心の商品です。
確かに口で吸うタイプや電動式に比べると吸引力は弱めですが、「子どもが嫌がらない」「寝ている時に使っても起きない」と高評価。1986年の発売以来、母娘2代で使っているユーザーもいるほどのロングセラー商品となっています。
*サイズ:2.6×2.4×9.4cm
*鼻洗浄器のタイプ:ジェルタイプ
*対象年齢:子どもから使用可能
さまざまなタイプの鼻洗浄器を販売する東京鼻科学研究所の商品で、類似品の少ない鼻腔用のジェルスプレー。ミント・メントールの香り付きで爽快な使い心地ですが、薬成分は入っておらず子どもでも使用可能です。
まずは鼻の入り口にワンプッシュ、鼻を2~3回つまんでジェルを広げたら、ティッシュや綿棒で鼻の汚れを拭き取るだけ。汚れを取るだけではなく、ウイルスや花粉が付着するのを防いで鼻の粘膜を保護してくれます。
ヒアルロン酸配合で保湿効果もあり、3~4時間ほどしっとり感が続きます。子どものデリケートな鼻粘膜の乾燥対策にも、ドライノーズに悩む大人にも好評。乾燥がひどい場合は、ジェルを拭き取らずに使用するのがおすすめですよ。
風邪や花粉症などが引き起こす、鼻水・鼻づまりをはじめとする不快な症状の解消に一役かってくれる鼻洗浄器。購入前に誰もが気になること、しっかり解決しておきましょう!
薬剤を吸入するかどうかの違いです。
耳鼻科でよく使われる吸入器は「ネブライザー」と呼ばれ、症状緩和のための薬剤をスチーム状にして鼻の穴から吸入するための機器です。鼻洗浄器は洗浄液や生理食塩水で鼻の中を洗うための機器で、治療ではなくケアの一環として使用されます。
鼻洗浄器を使って鼻うがいをすると、鼻の中に溜まった鼻水や膿、細菌、ウイルス、花粉などを取り除くことができるので、症状緩和の効果が期待できます。
ただし、鼻うがいは正しく行うことが重要。市販の鼻洗浄器を使えば、初心者でもかんたんに鼻うがいができ、症状緩和にも予防にも役立ちます。
ただの鼻水・鼻づまりもひどくなると、思わず「鼻を取り外して洗いたい!」と叫びたくなるほど……。ただ、鼻うがいが効果ありと聞いても、どうしても“ツーン”とする痛みを想像して敬遠してしまいますよね。
鼻を取り巻く環境が年々厳しくなる昨今、子どもも大人も正しいセルフケアを身につけることはとても重要です。細菌やウイルス、花粉など異物の侵入口になってしまう鼻を常に清潔に保つことは、全身の健康管理に役立ちます。
鼻洗浄器は、トラブル予防や健康管理に最適な鼻うがいを痛みなく、楽に、かんたんにできるようにしてくれる救世主。自分に合った鼻洗浄器を見つけて、しっかり鼻うがいをマスターしましょう!