ニキビケアに最適な洗顔料について、専門家の方にお話を伺いました。商品選びの5つのポイントや、大人・思春期・メンズなどのタイプ別編集部おすすめの洗顔料9選、洗顔石...
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
プロフィール詳細へ>>ニキビケアに最適な洗顔料について、専門家の方にお話を伺いました。商品選びの5つのポイントや、大人・思春期・メンズなどのタイプ別編集部おすすめの洗顔料9選、洗顔石鹸、フォームなどのタイプの違いについてもお伝えしています。併せてごらんください。
エキサイトおすすめアイテム編集部
ニキビケアのための洗顔料選びでは、どのようなことに気を付けて商品を選べばよいのでしょうか?購入前にチェックしたい、5つのポイントをまとめました。
洗顔料にはさまざまなタイプがあります。どれも顔を洗うためのスキンケアアイテムですが、タイプごとに特徴がことなります。主なタイプとして、石鹸、洗顔フォーム、ジェルタイプの3つに分けられます。
このほかにも、現在は容器から泡状で出てくるタイプの洗顔料も人気があります。泡立てる必要がないため、忙しい朝のスキンケアにおすすめです。またパウダー状の洗顔料に、水またはぬるま湯を加えて泡立てるタイプのパウダー状洗顔料や、コットンに含ませて拭き取り洗顔をするリキッドタイプなどもあります。
それぞれの特徴を比較して、好みのタイプの洗顔料をも見つけましょう。主な3種類の洗顔料の特徴やメリット・デメリット、おすすめのタイプは以下の通りです。
石鹸 | 洗顔フォーム | ジェルタイプ | |
特徴 | シンプルなものから美容成分が配合されたものまで種類が豊富 | チューブなどに入っている洗顔料 現在では主流のタイプ | ジェル状になった洗顔料 |
メリット | 種類が豊富なので自分に合った商品を選びやすい | 石鹸に比べると泡立てやすい 旅行やジムへなど持ち運びが便利 | 水分を多く含むため泡立てやすい 洗浄力が高く脂性肌におすすめ |
デメリット | 泡立てるのに手間がかかる 上手く泡立てられない場合もある | 洗顔料が容器からたくさん出過ぎることがある | 粘度が高めで、洗い残しがあるとニキビや毛穴詰まりの原因になる |
おすすめのタイプ | 無添加や自然素材の洗顔料を求める方 泡立てが苦にならない方 | 手軽に泡立てたい方 洗顔料を持ち運ぶ機会が多い方 | 脂性肌の方 さっぱりした使用感を好む方 |
ニキビの原因は「脂性肌」だと思われがちですが、肌の乾燥もニキビができる原因となります。特に大人ニキビに悩む方は、乾燥が原因であることが多いようです。まずはニキビができる原因をおさらいしておきましょう。
ニキビは古い角質と余分な皮脂が混ざり合って角栓をつくり、毛穴をふさいでしまうことがはじまりです。毛穴がふさがれた状態だと、毛穴の中に皮脂が溜まります。ニキビの原因菌であるアクネ菌は、皮脂をエサにして増殖しニキビになりやがては悪化させてしまいます。
ここまでの話だと、「やっぱり皮脂が原因」と思われることでしょう。確かに皮脂の過剰分泌がニキビの直接的な原因となりますが、皮脂の過剰分泌の原因が「肌内部の乾燥」にあることが多いのです。
私たちの肌は肌内部の乾燥を感じると、乾燥を補うために皮脂をたくさん作り出します。そのため、肌表面は皮脂によるベタつきを感じるのです。ニキビケアのつもりで、せっかく作りだされた皮脂を取り除くことは、肌内部の乾燥を促進することにつながります。結局、肌はもっとたくさんの皮脂を作り、分泌してしまいます。
ニキビケア=皮脂を取り去ることと思っていると、いつまでたってもニキビはなくなりません。洗顔料選びも洗浄力にだけ注目するのではなく、肌の乾燥対策ができる保湿成分が入ったものを選ぶことが大切です。
ニキビケアには乾燥対策も重要であるため、肌に必要なうるおいを残す必要があります。それでいて、洗顔料の最大の目的である肌の汚れを落とす成分にも注目しましょう。
肌にうるおいを残しつつも、毛穴汚れや皮脂汚れをきちんと落とす洗顔料を見極めることが大切です。そのためには、購入前に洗浄成分をチェックする習慣をつけましょう。
おすすめの成分に天然クレイや炭、マンナンなどがあります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
天然クレイ | 炭 | マンナン |
天然の粘土をパウダー状にしたもの 微細粒子が毛穴の奥に入り込んで汚れを吸着する 古い角質の除去効果もあり | 汚れを吸着する力が高く、毛穴の奥の汚れや黒ずみ、くすみをオフする | こんにゃく芋から抽出された成分 肌を傷つけることなく、毛穴の汚れや古い角質を除去する |
ニキビの原因菌として知られるアクネ菌ですが、決してニキビ肌の方だけに存在する特別な菌ではありません。アクネ菌は常在菌の一種で、誰の肌にも一定数は存在する菌なのです。アクネ菌は肌を弱酸性に保ち、病原菌の過剰な繁殖を抑制するという大切な働きを担っています。
通常の量であれば肌にとって悪い影響をあたえるものではありませんが、アクネ菌が毛穴の中で増殖するとニキビの原因になってしまいます。アクネ菌は酸素がなく、エサとなる皮脂がある場所が大好きです。ずばり、出口がふさがれた毛穴はアクネ菌にとって、とても居心地が良い場所ということになります。
毛穴の中で元気に増殖したアクネ菌が分泌する酵素が原因で、ニキビができたりニキビが炎症をおこしたりします。このようなことを引き起こさないためにも、ニキビケアのための洗顔料を選ぶ際には、アクネ菌に効果がある成分が入っているかどうかを確認しましょう。
最後のチェックポイントは価格についてです。ニキビケア用の洗顔料は、どの程度の価格帯なのでしょうか?商品選びの参考にして頂けるよう、通販大手三社にてランキング上位の商品の最安値価格帯、売れ筋価格帯、高級価格帯の3つの価格帯をまとめました。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 | |
価格コム | ~400円 | 1,000円程度 | 4,500円~ |
楽天 | ~400円 | 3,700円程度 | 4,000円~ |
Amazon | ~400円 | 800円程度 | 2,300円~ |
人気のニキビケア洗顔料を発売している、メーカー・ブランドを3つまとめました。
2000年に設立された福岡県の化粧品メーカー。「化粧品で肌に負担をかけない」ことと「何かを犠牲にしない」ことをモットーとしています。ニキビケア対策のブランドは、7万人の声から生まれた「Non A.(ノンエー)」を展開しています。
最高研究開発者であるブライアン・ケラーは「肌の悩み別解決法」を提唱しており、トライアルセットだけでも肌悩みに合わせて8種類も展開しています。ニキビケアでは「ニキビの連鎖」を断ち切るため、今あるニキビとニキビ予備軍の両方に働きかけるケアを展開しています。
1973年創立、アメリカに本社を持つ化粧品メーカー。「女性が求める輝きを創り続ける」を企業理念に掲げています。ニキビケア用洗顔料では、洗うだけでニキビケアができる「ファーストクラッシュ」が中高生を中心に人気を集めています。
このあとに紹介する「編集部おすすめのニキビケア洗顔料9選」は、以下の4つの選定ポイントによって選出しました。
タイプ
成分
保温効果
内容量
もっともおすすめのニキビケア洗顔料は、AHA(フルーツ酸)配合洗顔料の代名詞ともいえるクレンジングリサーチの洗顔料です。数多く展開されている洗顔料の中から、薬用アクネウォッシュをピックアップしました。フルーツ酸の力で、ニキビの原因となる古い角質をやさしくオフする洗顔料です。ニキビケア洗顔料選びに迷ったら、ぜひこちらをチェックしてみてください。
タイプ:フォーム
特徴成分:AHA(フルーツ酸)
保温効果:×
内容量:100g
AHA(フルーツ酸)を配合しているので、くすみや毛穴詰まりの原因となる古い角質をすっきり洗い流します。また、有効成分であるイソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸ジカリウムには、アクネ菌の繁殖を防ぎニキビの炎症を抑える効果が期待できます。
しっかり泡立てるとまるでホイップクリームのような泡ができあがり、濃密泡でやさしく洗顔できます。
愛用者からは「泡立ちがいい」「洗い上がりがさっぱりしている」「使いはじめてからニキビができなくなった」などの喜びの声が多く聞かれる人気の洗顔料です。
大人ニキビに効果がある洗顔料を、3種類ピックアップしました。汚れはしっかり落としつつも、肌に必要なうるおいを残す洗顔料ばかりです。また、ニキビケアできる成分はもちろん、保湿成分も配合されているものばかりなので、しっとりと洗い上げることができます。これまで皮脂を取り除くケアに重点をおいてニキビに効果が感じられなかった方は、保湿成分が配合された洗顔料をためしてみませんか?
タイプ:固形石鹸
特徴成分:甘草成分
保温効果:○
内容量:100g
甘草成分や有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムがニキビによる炎症を抑え、ローヤルゼリーエキス、ヒアルロン酸、スクワランの天然成分が肌にうるおいをあたえ乾燥から守ります。
またダイズエキス配合で、大豆イソフラボン、サポニン、アミノ酸の働きによって、過剰な皮脂の分泌を抑えます。着色料、香料、エタノール、鉱物油不使用の医薬部外品で、手を逆さまにしても落ちないほどの弾力のある泡が特徴です。
愛用者からは「大きなニキビができなくなった」「2週間でひどかったニキビがほぼ枯れました」「ニキビがひどい中学生の息子に買いました。皮膚科の薬より効果がありました」など、大人ニキビはもちろん思春期ニキビにも効果があるとの声が聞かれました。
タイプ:クリーム状クレイ
特徴成分:天然クレイ
保温効果:○
内容量:150g
クレイウォッシュは天然クレイ(モンモリロナイト)を使った、泡立てないタイプの洗顔料です。モンモリロナイトの「汚れだけを吸着する」作用に着目し、肌に必要なうるおいを残しつつ、毛穴の汚れや古い角質だけをやさしく取り除きます。
有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムがニキビによる炎症を抑え、スクワランやヒアルロン酸が肌のうるおいを守ります。また、カモミラエキスが、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを整えます。
愛用者からは「やわらかく洗い上がる」「今までの洗いすぎがニキビの原因だとわかった」「毛穴はスッキリ、肌はもちもち」などと評価する声が多く聞かれました。
タイプ:練り石鹸
特徴成分:2種類の泥
保温効果:○
内容量:110g
沖縄産マリンシルトと国産ベンナイトの2種類のミクロ粒子の泥が、毛穴の中の汚れや、くすみの原因となる古い角質を逃さず吸着して肌を引き締めます。また、厳選された4種類の保湿成分(豆乳発酵液・加水分解コラーゲン・ヒアルロン酸Na・黒砂糖エキス)が、肌のきめを整えてしっとりと洗い上げます。
愛用者からは「毛穴の黒ずみがなくなった」「肌がワントーン明るくなる」「保湿効果もバツグン」「ニキビができにくくなった」などの声が聞かれました。また、「弾力のある泡が気持ちいい」という声も多く聞かれました。
思春期ニキビに効果がある洗顔料を、3つピックアップしました。毛穴の奥の汚れや、アクネ菌が増殖する原因となる、皮脂汚れをしっかり落とす洗顔料が揃っています。思春期ニキビはもちろん、大人ニキビにも効果があるという声も多く聞かれたので、特徴や成分などを比較しながらチェックしてみてください。
タイプ:フォーム
特徴成分:サリチル酸
保温効果:○
内容量:180g
ファーストクラッシュは、たった1本で洗顔+保湿のニキビ予防ができる洗顔料。顔を洗うだけで保湿までできるので、忙しい朝や化粧水をつけない学生さんにも最適です。
サリチル酸が古い角質をやわらかくすることで、ニキビの原因となる毛穴の詰まりや汚れ、皮脂を洗い流しやすくします。保湿成分としてグレープシードオイル、カモミールフラワーエキスなどの天然成分が8種類配合。ニキビの大敵である乾燥にも、しっかり対応することができます。
愛用者からは「本当にニキビが減りました」「使いはじめてすぐにキレイな肌に戻りました」という声が聞かれました。お母さんが、中学生のお子さんのために購入されるケースも多い商品です。
タイプ:固形石鹸
特徴成分:ラウリン酸
保温効果:○
内容量:85g
もこもこの豊かな泡立ちが特徴の石鹸ですが、これは天然成分のラウリン産の気泡力によるものです。3時間放置しても崩れないほどの濃密泡が毛穴の奥まで入り込み、汚れや古い角質をやさしく洗い流します。
保湿成分としてインドネシア産のヴァージンココナッツオイルやヒアルロン酸が配合されているので、洗い上がりもつっぱりません。
愛用者からは「泡立ちがよく、洗い心地が気持ちいい」「つっぱり感がなく、しっとりと洗い上がる」「肌トラブルも少しずつ解消されてきた」などの声が聞かれました。
タイプ:フォーム
特徴成分:IPMP
保温効果:×
内容量:130g
有効成分のIPMP(イソプロピルメチルフェノール)が、毛穴の奥に潜むアクネ菌を殺菌し、グリチルリチン酸ジカリウムが炎症を抑えニキビを防ぎます。また大小の粒つぶが、落としにくい毛穴の中の汚れを落とします。
愛用者からは「ニキビに効果絶大!」「これが一番ニキビを抑えてくれる」「使いはじめて7年たちますが、肌トラブルが落ち着いた」などの声がたくさん聞かれました。思春期ニキビはもちろん、大人ニキビに効果を感じている方も多いようです。
ただし、「洗い上がりは乾燥する」「化粧水必須」という声も聞かれたので、洗顔後の保湿は念入りに。130gで650円というコスパの良さもうれしいですね。
ニキビに悩む男性におすすめの洗顔料を、2種類まとめました。男性はホルモンの影響で皮脂の分泌が多く、皮膚が厚くなりがちなため、ニキビができやすいと言われています。また化粧水などのスキンケアを行わない方も多いので、洗顔しながら保湿できるタイプの洗顔料をまとめました。
タイプ:生石けん
特徴成分:天然クレイ
保温効果:○
内容量:100g
洗浄成分として、肌に必要なうるおいは残して汚れだけを吸着するクレイミネラルズ(栃木県鹿沼市産)とベントナイトを採用。エモリエント効果として、復活の木や黄金まゆを配合しています。キメが細かく弾力性が強い「生石けん」なので、洗顔時に摩擦による刺激をあたえません。
男性用コスメでありながらアマゾンのレビュー数は90以上、星5個中、星4.2を獲得する人気商品です。「さっぱり洗えるのにつっぱらない」「乾燥肌で長い間ニキビ、肌荒れに悩まされていましたが、3日でデキモノがなくなりました」などと好評です。
タイプ:フォーム
特徴効果:マイルドピーリング
保温効果:○
内容量:100g
ニキビの原因となる古い角質や毛穴の汚れを洗い流す、マイルドピーリング作用がある洗顔料です。サリチル酸配合で、アクネ菌を殺菌し増殖を抑える「積極的なニキビケアを」実現しました。
保湿&美肌成分として、ビタミンC誘導体をはじめとする各種ビタミンを贅沢に配合。汚れは落としてもうるおいはキープして、ニキビケアをしながら美肌ケアも同時に行います。
購入者からは「1週間であきらかにニキビが落ち着いた」「皮膚科ですすめられて購入しましたが、買って良かったです」などの声が聞かれました。特に男性用を謳った洗顔料ではありませんが、男性にもおすすめです。
ニキビケア洗顔料を購入する際に気になりがちな疑問・質問を、Q&A形式でまとめました。購入前に疑問を解消しておきましょう。
正しい洗顔方法で洗顔効果が上がります。
最大のポイントは、泡立てるタイプの洗顔料はしっかりと泡立てることです。正しい洗顔方法の手順をまとめましたので、参考になさってください。
洗顔の前に手を洗い手の汚れを落とす
ぬるま湯(32℃程度)で顔を予洗いする
洗顔料を適量手に取り、ぬるま湯を加えながらしっかりと泡立てる
泡立てた洗顔料を顔に乗せ、皮脂の多いTゾーン→フェイスラインのUゾーン→頬→目もと・口もとの順でやさしくあらう
流し忘れのないように、しっかりと泡を流す
清潔なタオルをやさしく押し当てて水分を吸収させる
洗顔後は皮脂が洗い流されてバリア機能が低下しています。洗顔後はすぐに、化粧水や乳液を使ったスキンケアを行いましょう。
肌に必要な皮脂まで洗い流さないために、朝は水洗顔(ぬるま湯)のみもおすすめです。
あくまでも個人個人の肌質や肌の状態によりますが、メイク汚れがない朝なら水洗顔だけの方が肌の調子が整うという方もいらっしゃいます。特にニキビで炎症を起こしていたり痛みを感じたりする方、敏感肌の方は、洗顔料の成分が刺激になることも考えられます。
夜は一日の汚れやメイク汚れを落とすためにも洗顔料の使用をおすすめしますが、朝は水洗顔だけでも埃や汗の汚れを落とす効果はありますし、肌に余計な刺激を与えないためにも、肌タイプによってはおすすめです。
専門家の方にうかがったお話を元に、ニキビケア用洗顔料の選び方のポイントや、タイプ別編集部おすすめの洗顔料9選をお届けしました。ニキビケアは皮脂や汚れを取り去るだけではなく、保湿も大事だということがお分かりいただけたと思います。
ニキビケアは、正しい洗顔、正しいスキンケアとともに、規則正しい生活や十分な睡眠、栄養バランスがとれた食事、ストレスケアも重要です。スキンケアと生活面の両方からケアしていきましょう。その第一歩として、今回紹介した商品の中からあなたにぴったりの洗顔料を選んでみてくださいね。