初心者からプロまでにおすすめの水彩色鉛筆をご存知ですか?ここでは商品の選び方のポイントをまず探り、初心者へのおすすめとプロ使用のブランド、発色が人気なものをチョ...
初心者からプロまでにおすすめの水彩色鉛筆をご存知ですか?
ここでは商品の選び方のポイントをまず探り、初心者へのおすすめとプロ使用のブランド、発色が人気なものをチョイスしました。
最近はパソコンで絵を描く人も増えていますが、今こそアナログのよさを感じてみましょう。旅先で描いた風景の絵葉書を、自分や友人へ送ってみてはいかがでしょうか?
思い出にもなりますし、きっと喜ばれるはずですよ♪
ママアイテム編集部
大きな画材店では多種の水彩色鉛筆が置いてあるため、ぴったりなものを見つけるのは初心者にはなかなか大変です。まずは最初に選び方の目安を4つ挙げたいと思います。
最初に自分がどのような絵を描きたいのかを店員さんに伝えてみてください。ふんわりした絵なのか、シャープな絵なのか、細かい表現をしたいのか、広範囲を塗りたいのか、などです。
水彩色鉛筆には硬質、中硬質、軟質の3種類があり、それぞれに特性があります。これは通常の鉛筆を想像していただくと解りやすいと思います。Hと2Bでは濃さや硬さが違いますよね?水彩色鉛筆も同様で、種類によって硬さが異なります。
水彩なので、水に溶かして色を混ぜると新たな色を作り出せます。そのため主に何を描くのかを考えてから、どのセットを購入するかを考えましょう。
例えば自然の森林などを描くなら緑を基本のセットを選び、紅葉時期には赤や黄色も買い足すといった感じです。まだ描くモチーフを決定してない場合は基本セットがおすすめです。
描き慣れてくるとほかの色も試したくなるでしょう。よく使用する色があるのであれば、最初の購入時に1本から購入可能なのか尋ねておきましょう。海外ブランドのものは、取り寄せが難しい場合や在庫が少ないものもあるためです。
高品質な海外製の商品はやはり関税等も含まれるので、1本売りでも日本製の3倍はするのが相場。そのため本格的にイラストレーターとして活動したい方や、海外のものを選びたい場合、最初からセット売りを購入する方がいいかもしれません。
日本ではセットの場合は36色セットが1番種類が豊富にあるようですが、海外では72色セットが人気です。
最安値価格帯 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
1本税込113円〜 12色セット税込509円~ | 36色セット 税込1,248円〜7,808円 | 1本税込324円〜345円 木箱入り120色62,640円 |
それぞれの特徴として、以下が挙げられるようです。
*最安値価格帯
日本ブランドの1本の販売価格や低価格のセット販売など
*売れ筋価格帯
1番売れているもの。36色のセット売りが人気
*高級価格帯
プロ使用の1本300円以上のもの。木箱などの最高級使用のものなど。
手描きでちょっとした気持ちを表現できたら楽しいですよね。水彩色鉛筆を使用している人に人気のブランドをご紹介します。
三菱鉛筆が日本の鉛筆の評価を国内外で上げるため、5年の歳月をかけて1953年に最高品質鉛筆『Uni:ユニ』を発売しました。その後1991年に水彩色鉛筆ユニ ウォーターカラーを発売。特殊なワックスを含んだ芯を採用しており、発色がよいと評判です。
鉛筆職人のステッドラー氏が1835年にドイツのニュルンベルクに工場を設立したのが起源です。今も約80%近くの筆記用具が同地の工場で製造され、世界中の子会社等に送られています。ステッドラーからは現在4種の水彩色鉛筆が発売されています。
今回の選定ポイントは3つです。まず芯の硬さですが、おおまかに硬質(ハード)・中硬質(セミハード)・軟質(ソフト)と分かれます。これは描きたい絵の雰囲気で決めるのがおすすめです。
次に発色ですが、色は人によって感じ方も違いますし、温度や季節によっても対象物の色は変化します。そのため明度・彩度をまばらに揃えると幅広い表現ができます。
最後に色数です。最初から全ては必要ではありませんが、初心者でも最低36色は欲しいところです。慣れてきたら必要分買い足すとよいと思います。
*芯の硬さ
*発色
*何色入りか
まずは一番おすすめの商品をピックアップしました。「いろいろ調べたけど結局どれがよいのかわからない」という方はこちらの商品を検討してみてくださいね。
ステッドラー水彩色鉛筆の中では上位モデルで、まずはこちらの36色セットをおすすめします。取扱っているお店も多いので入手しやすいのが魅力です。
芯は2.9ミリの中硬質ですが、柔らかく感じる人が多いようです。程よいなめらかさと、しっとりした描き心地はクセが少なめで、初めて水彩色鉛筆を扱う人には馴染みやすいでしょう。中硬質なので程よく水に溶け、描き跡が少し残る感じです。そのため縁取りと塗りのどちらにも使いやすいのが特徴。
水に溶けると柔らかく鮮やかな発色で、幅広く好まれる色彩です。水彩色鉛筆では表現が難しい黄色も綺麗に発色します。彩度が高く明るい表現をしたいときなどに使用してみてください。地球上の色の中で多いとされる緑色が充実しているのもこちらの製品の特徴であり、風景画を描きたい人に向いています。
気になる点としては色によって少し描き味が異なるという意見があるようです。ドイツの色彩規格が基準ですが、日本人にも評判がいいようです。
サイズは175×φ7.5mm、重さ5g。形は六角形になります。1本から購入でき、セットは12/24/36/48/60色の5種類が揃っています。
150年以上の歴史があるドイツのブランド「スタビロ」。水彩色鉛筆が「アクアカラー」「オリジナル」「カーブオテロ」の3種類ありますが、ここでは「オリジナル」をご紹介します。
こちらは芯径:2.5mmの硬質の芯になり、細かい部分を塗るのに向いています。そしてラインが残りますので、アクセント的に使用すると効果的で、はっきりなめらかな輪郭が描ける商品です。水彩色鉛筆の硬質は通常の鉛筆よりも柔らかく、初心者は硬質の鉛筆が使いやすいでしょう。
購入後の評価も星4つ以上が多く、使用している人曰く「混色した色が綺麗」とのことでした。ただし広い面を水彩塗りにする時は別のものを取り入れた方が楽に塗れるので、こちらはアウトラインなどに使用するのがおすすめです。
ちなみにイタリアの美術学校でもこちらの製品が使用されており、品質のよさがうかがえます。全38色で1本から購入でき、セットは12、24、38色の3種類が揃っています。
プロに愛用者が多い製品には、やはりこだわりがあるものが多いです。ここではプロも推奨する名品「スプラカラー」と「アルブレヒトデューラー」の2つに絞って詳しくご紹介します。
どちらも軟質の芯で、ともに120色のカラーですが、簡単に比較すると「アルブレヒトデューラー」の方が更に軟質の描き味で発色もよりくっきりしていて鮮やかですが、人物の肌色は「スプラカラー」の方が揃っています。
共に高品質であるのは間違いないので、もしどちらかで迷っているならば、自分の好みの色彩が揃っている方を選びましょう。
1924年に誕生したスイスのジュネーブにあるメーカーで、世界で初めて水彩色鉛筆を世に送り出しました。
カランダッシュ水彩色鉛筆ラインではこちらのスプラカラーが最上位モデルになります。高品質はもちろん3.7ミリのクレヨンを思わせるソフトな芯で、フォルムは六角軸、市販の補助軸がどれも使えるので便利です。
しかしカランダッシュの1番の特徴は、色彩の構成の1つである「オストワルト色立体」で色を構成していることです。そのためプロだけでなく、初心者でも混色後にどのような色ができるのかが容易に調べられるので、色を想像しやすいでしょう。
乾くと耐水性で重ね塗りはもちろん、しっかりした耐光性なので色褪せが少ないです。1本から購入でき、セットは12/18/30/40/80/120の6種類があります。
世界で初めて鉛筆を製造した1767年から続く歴史あるドイツのブランドで、創始者は家具職人であったカスパー・ファーバーです。
芯が3.8ミリと太芯でとても柔らかい描き心地にもかかわらず、軸と芯が全面接着SV方式で軸が折れにくい造りになっています。
乾くと耐水性で、水溶けがよいので線跡が残りません。そのため線の効果も活かしたい時には水を少なめにするとよいでしょう。高品質な顔料成分をふんだんに使用しており、優れた耐光性で作品が色褪せしにくいと評判です。
色数も多いので微妙な色にも対応ができ、表現の幅も広がります。落ち着いた感じの色が揃う印象ですが、水に溶けるとかなり鮮やかな色が出ます。彩度・明度ともにカバー力があるため本格的な描き方ができるとプロにも愛用者も多いです。
1本から購入でき、セットは12/24/36/60/120の5種類があります。
明るい気持ちになれる鮮やかな発色の水彩色鉛筆はやはり人気です。ここでは発色で人気のある「ユニ ウォーターカラー」「ダーウェント インクテンス」「プリズマロ」の3種類をご紹介します。
滑らかでしっとりした描き味の六角軸の商品です。そのまま描いても発色がよく、くっきりとした色合いが特徴。筆圧の弱い方でも楽に塗ることができます。水なしで紙の質感を活かして広い面積を塗りたいときにもおすすめです。
水ありで塗ったときにも元の色とあまり変わらないので、初心者にも使いやすい商品でしょう。
ただこちらの製品は色数が少ないのが惜しいところ。36色あれば最初は十分ですが、描き慣れてきて色数に物が足りないと感じることもあるかもしれません。しかし使用している方からは評価が高く、幅広い方に支持されています。
1本から購入できますが、ネットはでバラ売りをしているお店が少ないようですのでできれば店頭で探す方がいいかもしれません。セットは12/24/36セットの3種類が揃っています。
描き味はとても柔らかいと感じる方が多いようです。そのまま描くと暗めな色彩ですが、水に溶かすとカラーインクのように透明で鮮やかな発色はもちろん、渋い色合いも美しいと評判です。
一旦乾くと耐水性になり、色を重ねても下の色が流れ出さないので、色重ねの美しさを生かせると好評です。
耐光性にも優れており、酸が使われていないので紙質を痛めません。描いてて紙がボロボロになりやすい方にもおすすめ。
シルクや綿などにも使用が可能なので、作品の幅が広がりそうです。布地に絵を描く場合、布に色を定着させるために顔料を水に完全に溶かしてから使用してください。粒子が残っていると色落ちしますので注意してください。
1本から購入でき、セットは12/24/36/48/72セットの5種類が揃っています。
3ミリの硬質芯で、ラインを残せつつ発色のいい色が広がります。硬質ですが柔らかく感じる方も多いようです。硬質なので細かい部分を描くのに適していますが、力を入れすぎると濃くなりすぎるかもしれません。
暗めの赤・紫・緑の色が少ないと言う口コミもあるので、必要であれば別の水彩色鉛筆から揃えるのもよいでしょう。しかし金銀のメタリックカラーはとても輝く色になっていますのでアクセントとして使ってみてはいかがですか?
発色はよく、先に水を含んだ紙の上から描いてもしっかりと色がのります。1本から購入でき、セットは12/18/30/40/80セットの5種類が揃っています。
塗り絵や絵手紙などの流行とともに、水彩色鉛筆もたくさんの種類が並んでいます。ここではこれから始めたい方の素朴な疑問などに答えします。
初心者には36色がおすすめです。あまり少ない本数でも色合いを出すのが難しかったり、多すぎても迷ったりしてしまいます。初心者だと色の見分けることも難しいことがあるので、まずは36本を購入し、描きながら徐々に数を増やしていきましょう。
初心者でもベテランでも使いやすいのは硬質の水彩色鉛筆です。はっきりとした線を描きやすく、油性色鉛筆のようにも使うことができます。
色鉛筆のタッチと水彩をよさのどちらも表現できる中硬質がおすすめです。筆圧の弱い人なら柔らかい軟質の水彩色鉛筆が楽に描けます。メーカーやブランドにより多少の違いは出ますが、この2つが描きやすいでしょう。
塗る部分がきめ細かい繊細な塗り絵であれば、はっきりした描き方ができる硬質の水彩色鉛筆がおすすめ。逆に塗る面積が広く白地が多い塗り絵の場合は中硬質か軟質の水彩色鉛筆にすると、水彩の特質を活かせたり柔らかいタッチで広い範囲を塗ることが楽にできます。
ユニに限らず水で溶かして使うのなら薄い紙は不向きです。水を吸い込みすぎて破れたり、紙の繊維が出てきたりしますので水彩紙が最適です。風景画を描くなら中目、キャラクターを描くなら細目の紙を選びましょう。
水彩色鉛筆は絵を始めたい人も手軽に使えて持ち運びもとっても楽。そして写実的な絵から抽象的な絵まで、幅広く表現しやすい画材です。混色で新たな色を作り出したり、描いた線を指でのばしてみたり、芯を削って使ってみたりとさまざまな手法があります。
老若男女問わず愛好者が多い世界なので、普段の生活では会わないような人達と交流ができたり、情報交換をして道具の使い方も学べたりと技術の向上にも繋がります。
初心者だから安いものを選ぶのではなく、予算が許せばよい道具を揃えるに越したことはありません。やはりよい製品は自分の技術力をカバーしてくれます。
絵を描いていると観察力が上がり、日々小さな発見が多くなります。自分自身が感動することも増えるので、心も豊かになりますよ。
水彩色鉛筆で芸術の世界をあなたも覗いてみてくださいね。