エディター・ライター
藤沢あかり
1979年生まれ。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、インテリア誌の編集者に。現在はフリーランスとして暮らしまわりを中心とした編集・執筆を手がけている。2012年夏生まれの女の子の母。
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さあ離乳食を始めよう! となると、気になるのはなんでしょう。
赤ちゃんが使える器を買わなくちゃ、離乳食を作るのは手間がかかるから道具をいろいろ揃えて……。初めての「食べる」というファーストステップに向けて、いろんな思いが入り交じります。
私もそうでした。が、離乳食の時期というのは本当にあっという間です。もちろん個人差はありますが、あっても数ヶ月の違いがほとんど。
張り切っていろんなグッズを揃えても、半年、1年後にはお蔵入り…それではもったいないですよね。
私が実際に使って「本当に役に立った」そして、4歳を過ぎた娘が使い今でも「大活躍」「これからも使い続けたい」というアイテムだけを厳選してピックアップしました。
お食い初めはこれで! 本格派の浄法寺塗りのお椀
・伝統工芸士・岩舘隆 浄法寺漆器 浄法寺塗 お椀
小さいうちから「本物」に触れさせたい、と思うママもいるでしょう。でも子どもに割れやすい器を与えるのは、ちょっと心配ですよね。
離乳食用として、やさしい手触りの木のプレートなども人気ですが、まず一番初めにひとつだけ買うのなら、ボウルやお椀がおすすめ。
お皿に載せるようなご飯は少しだけ先。でも、お椀なら離乳食初期のとろとろ食材の頃から使えます。漆器のお椀なら、お食い初めや初めての離乳食など、記念日から使えます。
漆器は、木製なので子どもに持たせても割れる心配はほとんどなし。なめらかな手触りや口当たりもよく、万が一塗りがはがれても塗り直しOKです。
柔らかいスポンジを使えば、普通の食器と変わらず洗うことができるので、お手入れが不安というママも大丈夫!
わが家では、4歳になった今も毎日これでお味噌汁を飲んでいます。この先、大人と同じサイズを使うようになったら、小鉢として使おうと思っています。
名入れをしてくれるサービスもあるので、記念の贈り物としてもぴったりです。
ブレンダーがなくても大丈夫、小型マッシャーが活躍!
・ステンレス ミニマッシャー
「離乳食=ブレンダー」と思っているママは多いようです。でも、赤ちゃんが最初に食べる量というのは、ほんのスプーンひとさじ程度。
もちろん、進んでいくにつれて量は増えていきますが、それでも大人が食べる量とは比になりません。
さらには量が増える頃には、つぶす程度も減っていきますので、「とろとろ」にすりつぶす必要はすぐになくなってきます。
赤ちゃんのために大量に作って冷凍するのもいいですが、できるだけ新鮮なものを食べて欲しいもの。そこで私は、大人の調理をするついでに、子どもの野菜を茹でたり、蒸したりして、味つけ前のものをお椀やボウルの中で、そのつど潰していました。
そこで活躍するのが、小ぶりのマッシャー。これならお椀やマグカップなどの小さな器の中で、少量をだけを、細かくつぶしてくれます。
家族3人分くらいのポテトサラダや、ゆで卵をつぶしてサンドイッチ作り、トマトをつぶしてドレッシングや煮込み料理を作るなど、意外にも普段の調理でも大活躍なんです。
一般的なマッシャーのように場所をとらず、継ぎ目がないので洗うのもラクラク。なのに使い勝手は遜色ありません。
小回り抜群! 小さなスパチュラは隠れた名脇役
・ブランシェ・アソシエ シリコン スパチュラミニ
先述の通り、赤ちゃんの離乳食というのはほんの少し。少量だと、お鍋やおたまに残るちょっとした量も気になります。
そこで活躍するのが、小さなスパチュラ。小回りがきくので、指でぬぐうようにしっかりと、お鍋やおたま、スプーンに残った食材をきれいに集めてくれるんです。
なくても大丈夫……と思ってしまいそうですが、あるのとないのとでは差は歴然!
また、忙しいときには瓶詰やレトルトパウチの離乳食のお世話になることもあるかもしれません。そんなときもこれ1本があれば、きれいに中身を取り出せるんです。
普段の調理中にも、漬物やソースをパックから取り出す際や、ジャム、味噌などのくっつきやすいものはもちろん、ボウルで和えた食材をお皿に移すときにも残らずきれいに集められて、本当に重宝しています。
しっかりこそげ取れるおかげで、あとの洗い物がラクになるのも嬉しいポイントです。