フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第165回目はヨーロピアンアンゴラのエミ(Emi)さま。家庭菜園で保護された猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.165猫さまの話をもっと聞かせて!エミさまは3歳の女性猫さま。<エミさまが語ります>パリ北部の郊外にある庭付きの住宅で、夫婦と3人の子ども、犬、亀、魚と一緒に生活しています。毎朝、私は午前5時45分に飼い主の声を聞くとすぐに起きて、犬のサムとともに集合します。2名とも廊下のドアの後ろで飼い主を待っていて、ドアが開くとすぐに追いかけ回します。飼い主が仕事に出かけるまで、 シャワー、トイレ、キッチンなどどこへでも同行します。それから2人の息子サシャとノアと一緒にベッドに戻り、家の中を歩き回り、順番に家族それぞれの部屋に会いに行きます。毎朝サーモンかチキンのウェットフードをひと袋食べます。その後、4時間ごとに10gの白身魚のカリカリが出てくるディスペンサーを使用しています。食事は毎日同じで、夜テレビの前で飼い主と一緒にくつろいでいる時は、彼女の食べているものを少しだけいただきます。好き嫌いはなく何でも好きです。おやつは新鮮な草とハエです(笑)。寝るのが好きなので、お気に入りの場所は、この家の夫のアイロンがけしたシャツを入れたかごの中です。アイロンをかけている間に私の毛がたくさん残るので、飼い主の夫はとても喜んでいます(笑)。あとは食器棚の上の高いところに置かれたカゴの中や、息子サシャの部屋にあるたくさんのカゴの中に収まるのが大好きです。おもちゃは犬と飼い主たちの足。あらゆる穴、袋、シート、箱などに入り込みます。<飼い主から見たエミさまとは>娘のサロメとボーイフレンドのベンジャミンが、家庭菜園を借りて野菜を育てていました。ある日、庭にある穴から小さな泣き声が聞こえたそうです。エミはひとりでそこにいて、自分の声を届けるために全力で叫んでいたそうです。ベンジャミンは有刺鉄線があるにも関わらずこの穴に潜り、エミを保護しました。とても小さく(196g)、ダニでいっぱいでした。彼らは子猫用ミルクのボトルと箱を獣医のところに買いに行き、エミを私たちのところに連れてきました。その時はエミが生き残れるかどうかわかりませんでした。彼女はとても小さくてもろく、かろうじて歩くことができ、生後約2週間でした。私たちは昼も夜も2時間ごとに交代でエミに哺乳瓶からミルクを与え、私はひと晩中エミのダニを1つずつ取り除き、私たちはできる限り母親役に徹しました。このようにして特別な関係を築き、今では彼女と一緒にいることができています。エミには2つの性格があります。彼女は私たちによくくっついて、私たちを探して近くにいたがる一方、愛撫されることや抱きしめられることがあまり好きではありません。撫でられることに慣れていないので、彼女は私たちに噛みつきます。エミは母親と兄弟に育てられなかったので、彼女は幼い頃に教育を受けられませんでした。エミは私たちの犬や子どもたちと同じように、家族のいち員です。彼女が仰向けになって頭を床に転がすという彼女独特の所作をするとき、ここに来てよかったね、と伝えます。私はエミによく似た性格で、ひとりで静かに過ごすことも好きですが、エミにはたっぷり愛情と注意を与えていると思います。この家にやってきたとき、彼女はとても小さかったので、私たちが小さな哺乳瓶を持ってきたのを見て、とても幸せになり感謝したに違いありません。それは私たちが決して忘れることのない、密着した4か月間でした。それ以来エミは私たちに喜び、平和、安らぎをもたらしてくれる、とても大切な存在になったのです。そして彼女は私が思う以上のものを与えてくれています。ーーー飼い主のジェラルディンは病院の産科病棟で保育助手として働いています。産まれたばかりの赤ちゃんの世話に慣れていたので、エミさまにも適切な世話をできたのだろうと想像します。この家族の動物(命)への愛情は素晴らしいものがあります。次回は、亀や魚の話を聞かせてもらいたいと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月02日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第164回目はブリティッシュショートヘアのタズ(TAZ)さま。おでかけが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.164猫さまの話をもっと聞かせて!タズさまは1歳の男性猫さま。タズさまが語ります。ここは僕のために用意されたバルコニー付きのアパルトメントです。好きなことは飼い主と遊んだりおしゃべりしたり、夜や毎日の散歩で外の広場に出かけること。飼い主がリードを準備したら嬉しくて声が出てしまいます。いつもは『ロイヤルカナン』のカリカリが主食ですが、好物の生サーモンが出てきた時なんかはよだれが出てきます。性格は時たま頑固ですが、機嫌がいい時はたくさんおしゃべりして飼い主と対話します。お気に入りのおもちゃはリモコンで動くマウスです。電池切れに注意してください。動かなくなると僕は騒がしくなりますよ。飼い主から見たタズさまとは。最初に飼っていた猫が残念ながら亡くなってしまい、猫のいないと生活に空洞ができてしまって寂しい毎日を送っていました。いつかは新しい子猫が欲しいと思っていました。偶然にも人からの紹介でタズを引き取ることにしました。そう、彼はいろんな意味で、火山のようにエネルギッシュで、海のように穏やかな子です。今までで最も印象深いエピソードは、ある朝、目が覚めると彼は私の首に寄り添って耳を吸い、私を母親と感じてくれた時です。優しさに満ちた愛らしい瞬間でした。タズの体はとても柔らかくていつでも抱きしめたくなります。とても遊び好きで元気な子!私と一緒にシャワーを浴びるのが好きなきれい好きです。私がタズを溺愛しており、彼にたくさんの愛を与えています。タズがいれば私の心は落ちつきます。そして私の人生に特別な意味を与えてくれます。タズと養子縁組をした私は、彼に甘く愛に満ちた人生をこれからも喜んで提供していきます。ーー外出好きなタズさまはいろんなところへ連れて行ってもらっています。普段は家の周りの広場ですが、飼い主の休みの時は海に行ったり、森へ行ったり、パリ観光だって名所を巡って楽しい時間を過ごしています。この夏のヴァカンスはどこへ行ったのでしょうか?今度教えてもらいます。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第163回目はシャム猫のシッチェス(Sitges)さま。名前の由来になった街へ行ってみたい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.163猫さまの話をもっと聞かせて!シッチェスさまは2歳の男性猫さま。シッチェスさまが語ります。僕の名前はシッチェス(Sitges)といいます。スペインのバルセロナから近い海沿いの街名から名付けたらしいです。どうしてなのか飼い主は教えてくれません。でも飼い主はとても優しくて、よくいろんなところへ連れて行ってくれます。車で森まで行き散歩したり、飼い主のリュックサックに収まり田舎道を歩いたり。寂しがり屋で長時間の留守番はできないのでいつも飼い主にべったりなんです。誕生日には大好物のパテをいただいたのですが、蝋燭が大きすぎてどこから食べたらいいのかわからず苦労しました(笑)。いつもはテラス付きのアパルトマンに住んでいるのですが、飼い主の休みの日が待ち遠しいんです。次はどこへ連れて行ってもらえるのかな?名前の由来の街シッチェスにはいつかは連れて行ってもらいたいと思っているのです。飼い主から見たシッチェスさまとは。友人のおかげでシッチェスがやってきました。シッチェスのお母さんから産まれた何匹かの中からプレゼントされたのです。一番最初に飼った猫で、子どものように思っています。私は大手スーパーの青果部門マネージャーを任されているので、シッチェスの食事はほとんどここのお店で調達しています。アパルトマンでは、普段はテラスとベッドの行き来ですが、実家への散歩などによく連れて行くのです。性格は初対面の人には最初は遠慮します。甘えん坊でいつも私の隣にいて、トイレに行く時も見守ってくれと言います。とてもおしゃべりで、私が元気でないときはそばにいて私にパワーチャージをしてくれます。一緒にいていちばん幸せなひとときは、森でリードをつけて散歩しているときです。お互い深呼吸をして会話して、季節を感じ合える相棒に出会えて毎日が最高です。ーーシッチェスさまの飼い主は初めて猫を飼ったとのことですが、シッチェスさまの性格を含めて毎日が愛に満たされているようでした。果たして海の街シッチェスへはどんな旅になるのでしょうか?初めて見る海は?その様子も知りたくなりますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月20日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第162回目はラグドールのティファニー(Tiffany)さま。甘えん坊な末っ子猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.162猫さまの話をもっと聞かせて!ティファニーさまは2024年2月に2歳になる女性猫さまです。ティファニーさまが語ります。私は眺めのいい一戸建てに住んでいます。ここに前からいるお姉さん猫のプルシャと毎日仲良く遊んでいます。お姉ちゃんともども家の中で勝手気ままにそれぞれの生活をしています。日課は、朝起きてたくさん飼い主に抱かれ、ビタミン入りのパテを食べます。それからいろいろなボールで遊びます。ボールを飼い主のところまで持って行くのが得意です。ぬいぐるみも口にくわえて持ち歩くことができますよ。お気に入りのキツネザルのおもちゃを持って家の中を歩き回ります!それから、お昼寝、ゲーム、抱っこ、ちょっとした食事と続きます。夕方になると、また一緒に遊び、キャットタワーで眠りにつきます。飼い主からはプロのマッサージ師と呼ばれています。戸棚はどこでも開けることができて、フェッチ(取りに行く動作)のプロでもあるのです。高いところのへのジャンプだって命中率は高いです。私、失敗しないので!飼い主から見たティファニーさまとは。ティファニーは信頼できるラグドール専門のキャッテリーから来ました。このキャッテリーには、離乳するまで4か月間お世話になりました。ラグドールファミリードールのキャッテリーにいた2匹の子猫の中から、黒とピンクの鼻がかわいいティファニーにしました。寂しがり屋の3歳になるマンチカンキルトのプルシャのために妹がいたらいいのにな〜といつも思っていたのです。私は赤ちゃんの時からいつも猫と暮らしていて、猫たちと一緒に育ったと言ってもいいぐらいです。時は経ち、最後の猫が亡くなった時、もう猫は飼いたくないと思いました。しかし、その後たまたま数年お世話したメインクーン猫のお陰で、私は赤ちゃんのプルシャ、そして2番目の赤ちゃんティファニーを飼う気になりました。ティファニーは食べ物にとてもうるさく(キャッテリーにいたときからそうだった)、水は飲まず、『ウルトラプレミアムダイレクト』のパテしか食べません。時々特別な食事として、事前に獣医の許可を得て、骨なしの鶏肉を水煮にし、塩も何も加えず用意します。彼女はとてもキュートで、愛情深く、親切です。よく鳴き、私の隣に座るのが大好きで、私を撫でてマッサージしてくれることもあります!そしてとても遊び好きで活発です。走り回ったり、飛び跳ねたり、バッグや箱で遊んだりするのが大好きです。彼女はとても賢いけれど、自分のしたいことしか興味がないようです。風貌はアライグマか、鼻のシミといたずら好きなところから、小悪魔にも見えます。彼女は私のことが大好きで、私を猫の家族の一員だと思っているに違いありません。彼女のポーズ、習慣、ベッドにいる場所を分析すると、私たちを年長の猫だと思っていることがわかります。青い目、鼻の上の黒い点、性格、バカなことをする前の顔は本当にチャーミングです。ティファニーと私は二人とも食べ物へのこだわりが強く、水も飲まないけど、性格は父親(私の夫)に似てるかな。あと、二人とも活発なところとかも…。一緒にいると毎日が信じられないくらい楽しいです。日中ベッドに入って、前足をマッサージしながら鳴いているとき、お気に入りのおもちゃを持ってきてくれる時は幸せが溢れ出します。ティファニーは私の子どもです。限りなく愛しています。彼女の健康を守るのは私の責任であり、正しいものを食べさせ、十分に遊ばせ、病気にならないように注意を怠らず、予防接種を受けさせます。彼女にとって、私、夫、そして前からここにいるプルシャが生活のすべてだから、毎日ベストを尽くすことが不可欠なのです。ティファニーはその恩に愛で応えてくれています。ーー以前19回目に登場したマンチカンキルト種のプルシャさまに妹ができました。それが今回登場するティファニーさまです。ラグドール種なのでまだまだ大きくなりそうな気がします。小柄なマンチカンキルト種のプルシャさまをしのいで存在感たっぷりな甘えっ子のティファニーさまの日常は楽しいことでいっぱいですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介番外編!第161回目は犬さま、イタリアングレーハウンドのミント(Mint)さまとトマト(Tomate)さま。仲良しでオシャレな犬さまたちの物語【フレンチ猫さま】番外編vol.161猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ミント(白)さまは7歳。トマト(グレーベージュ)さまは1歳です。ミントさまが語ります。私たちはパリのアパルトマンの5階に住んでいます。犬用のお部屋はありませんが、犬用ベットがそこらじゅうにあるので気が向いたところで寝ています。日当たりがとてもいいので私たちは大満足です。朝は6時に起床して朝ごはん、その後なぜか飼い主のベットで2度寝(基本飼い主とは別の場所で寝ていますがこの時が至福の時)。7時に起床、そして散歩をし、午前中はベッドでダラダラします。ただ、最近はトマトがちょっかいを出してくるのでつられて遊ぶことも多いです。トマトは子犬なので1日3回ごはんを食べます。なので、なぜか私も一緒に昼ごはんをもらえます。犬用の生肉(鶏肉、鴨肉、野菜、ハーブの混ざったもの)をノルマンディの業者から毎月冷凍で送ってもらっています。ドライフードを食べていた時は抜け毛がひどかったけど、フレッシュなご飯に変えてからは毛も抜けなくなり毛質がとても柔らかくなりました。トマトは生肉のご飯に変えてからドライフードだけだった時より太れるようになったと思います。特別なご飯はありません。いつも同じものを食べるのが健康でいるための秘訣かと。犬用のジャーキーも好きだけど、一番好きなのはセロリ。冷蔵庫の扉を開けた時にセロリがあると盗みに行きます。午後、ご飯の後は少し家の中で走ってからまた昼寝。以前は毎日飼い主のアトリエまで一緒に通勤していましたが、最近は家で作業しているので、邪魔にならないように静かに遊ぶようにしています。16時頃から、少しお腹がすいてくるのでおやつの催促を。この時のポイントは吠えないこと。ジーッと目線を送ったり、ちょんちょんちょんと飼い主の足を叩くのが効果的です。17時に夕方の散歩をし、19時ころ夕ご飯をいただきます。大抵は食後に少し遊んでから21時には2匹くっついて寝ています(寝る時は常にぴったりとくっついて寝ています)。夜に飼い主がお出かけするときにはたまに付いて行くことがあります。飼い主は『GRIG』というブランドを手掛けていて私たちがモデルになっているんですよ。なので写真慣れしています。日向が大好きで、どんな小さい陽だまりでも見つけて日光浴してます。おもちゃは赤ちゃんの時から持っている小さいパンダのぬいぐるみだけ。とても大事にしていたのに、最近これをトマトが乱暴に扱うからよく注意しています。飼い主から見たミントさまとトマトさまとは。初めての犬はシェルティー種で、私が10歳の時やってきました。念願の犬との生活だったので、学校が終わったら走って帰ってきて毎日散歩に行き、子どもながらに一生懸命面倒を見ました。そして2匹目はパリに引っ越してきてから。ブルゴーニュにあるイタリアングレーハウンド種のブリーダーのところまで行き、4時間の面接後やっと承諾を得て、1匹目として今は亡きコンテを迎え入れることができました。どうしてそんなに厳しい審査だったかというと、自分たちが外国人でなのでいつか犬を置いて日本に帰ってしまうのではないか、どんな仕事をしているのか、家の広さや生活スタイルなどについて細かいところまで話をする必要がありました。たまたま持参していた当時手掛けていたブランドのルックブックに有名スタイリストのクレジットがありました。その人の犬が同じブリーダー出身だったことで、やっと信用を得てコンテを迎え入れることができたのでした。それが私たちイタリアングレーハウンドライフの始まりです。9年後にミントをお願いした時は1回目のコンテの時とは大違い。すでに信頼も得ているのですんなり行きました。そして去年10月に、同じブリーダーから3匹目の子、トマトがやってきました。ミントはとても優しくて、きっちりしています。ルールを作るのが好きで、周りに規律を乱す犬がいると怒ります(笑)。トマトは自由奔放。いつもお兄さんにくっついている甘えん坊です。特技といっても芸は教えていませんが、散歩中などに救急車が通るとそのサイレンにつられて歌うこと(笑)です。犬たちと一緒だと今まで行かなかった場所に行ったり、会わなかった人に会ったり、私の生活の質を豊かにしてくれます。犬と一緒に外に出ることで今まで以上に季節感を感じることもできるのです。ーー飼い主はイタリアングレーハウンドとウィペット用のファッションブランドGRIGを立ち上げました。2006年からパリファッションウィーク中にコレクションを発表したことで知られ、自然と自分の犬さまのための服作りに携わるようになったそうです。シンプルで着心地が良く、洗練されたドッグウェアは、すべての製品を愛情を込めて手作業で制作していて人気です。犬さまを愛する気持ちが商品からも伝わってきますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第160回目はノルウェージャンフォレストキャットのトーマス(THØMASS)さま。賢くていたずら好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.160猫さまの話をもっと聞かせて!トーマスさまは1歳の男性猫さま。トーマスさまが語ります。僕は普段アパルトマンに住んでいますが、週末は一軒家に移動します。フランス南西部にあり、自然がいっぱいで気候もいいので、とても幸せな毎日を過ごしています。平均的な過ごしかたは朝6時半から7時くらいに起きて、飼い主のベッドに行き抱っこしてもらいます。夜は7時半頃にご飯を食べて、夜10時頃に思いっきり遊ぶのが好きです。食事は『Schesir』ブランドのウェットフードの缶と、『Farmina』や『Ziggy』などさまざまなブランドのご飯をいただいています。特別な食事の時は夕方にマグロか魚のウェット缶。特別なおやつはサーモントリュフ です。好きな場所はできるだけ高いところ、家具の上、棚の上、キャットツリーの上。そしてひんやりしたい時はお風呂の中!お気に入りのおもちゃはたくさんありますが、乾燥したキャットニップが中に入っている小さなぬいぐるみと、浜辺で拾った流木の小片がとても気に入っています。性格はとても穏やかで、冷静で、かなり賢い猫と誰からも言われています。でもイタズラ好きな面もあり、飼い主を怖がらせるために隠れて、突然飼い主の前にひょっこり現れて反応を楽しんでいます。飼い主から見たトーマスさまとは。5年間犬を飼っていたのですが、犬の死後はもう犬を飼いたくなかったので、その2年後に猫を飼うことにしました。猫との生活は私が必要としていたものでしたし、ノルウェージャンフォレストキャット種の性格は並外れているので、トーマスがやってきたことに後悔はまったくありません。まだ一緒にいて1年と、飼い始めて日が浅いですが、週末にはどこへでも連れて行きますし、車に乗せたり、ハーネスをつけて散歩に行ったりして楽しんでいます。トーマス魅力は穏やかな性格と柔らかく絹のような被毛。そしてなんと言っても私の心を落ち着かせる 存在なのです。ーー犬好きな飼い主が望んでいたのは犬のように一緒にどこへでも連れて行ける猫だったようです。ノルウェージャンフォレストキャットを選んだのも生活スタイルにあっていたからなのでしょうね。この種は成熟するのが遅く、体が充分成長しきるのに3〜5年ほどかかると言われていますが、これからどんな立派な猫さまになるのか楽しみですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第159回目はグレーハチワレ猫のクロード(Claude)さま。好奇心旺盛な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.159猫さまの話をもっと聞かせて!クロードさまは4月に9歳になった女性猫さま。クロードさまが語ります。私は路地で生まれました。そして今は庭付きの小さな平屋に住んでいます。朝は飼い主と同じ時間に起きます。飼い主が一日中家を空けているときは、私は何をしているのかは想像できないらしいです。でも週末や休日は、飼い主と夕方まで外で遊んでいます。私は庭が大好きで、鳥を見たり、草を食べたり、日光浴をします。家にいるときは窓から外を眺めていて、庭に侵入者がいると怒る番猫です!外出しないときは窓際が好きなので、いつもキャットツリーや高いところにいます。寝るときはベッドかバスケットが好きですが、日中はソファの上も好きです。遊びは、特にウォータージェットが好きで、次に消しゴム、それから羽根つきのネズミかな。チャームポイントは愛らしいツートンカラーの肉球、ピンク色の小さな鼻、美しい目、ぽっちゃりした小さなお尻、小さなお腹、小さな足先と時々はみ出る舌先、匂い、柔らかすぎる被毛、性格…etc. 私の存在すべてを飼い主は愛してくれています。飼い主から見たクロードさまとは。子どもの頃に飼っていた猫は放し飼いで、いつも行方不明になっていました。2012年、私と家族が猫を引き取ったとき、この子は家で安全に過ごさせるんだと決めました。2014年にはクロードも加わって楽しい毎日を過ごしていましたが、2022年11月、ガンが長女の命を奪いました。最後のハグとキスの後(おそらく私たちが帰るのを待っていたのだろう)自宅で亡くなりました。彼女は火葬され、遺灰と肉球のプリントを額に入れてもらいました。クロードがやってきたのは、叔父が保護して私のところへ連れてきたからです。クロードは太陽のような猫で、本当に面白くて、いたずら好きで、好奇心旺盛。私と同じで、人の家を見るのが大好きなんです。私たちが休暇に出かけると、彼女は車から降りて新しい家に行くのが興味深いようでソワソワします。そして、すぐに外の世界を探検したがる好奇心旺盛な猫です。彼女は “人間的 “に振る舞い、とても表情豊かです。私たちとおしゃべりするのが大好きで、家にお客さんが来ると、まるで自分もおしゃべりに参加するように、人の間に入ってくるのです。クロードは水遊びが大好きという小さな「特異性」を持っています。水スプレーの音を聞くだけで、彼女は飛んできます。クロードは娘と妹と親友を掛け合わせたような、家族の一員として存在しています。クロードとの関係を表す適切な言葉を見つけるのは難しいです。もしかしたら、彼女は自分を人間だと思っているのかもしれません。寝ること、仕事をすること、いじわるをすること…。お互い、休日にはどこかに出かけるのが待ち遠しいのです。そして彼女との生活は毎日私にたくさんの喜びを与えてくれるのです。ーークロードさまはいつもはカリカリを食べていますが、それと同時に毎日鶏肉か七面鳥をもらい、時にはラム肉や牛肉、ニンジンなどの野菜も一緒に料理をしてもらえるのだそう。飼い主に時間がないときや、少し変化をつけたいときは、チキンフィレ、マグロ、サーモン、エビなどのでき合いのウェットフードが出てくるのだそうです。肉のスティックやちゅ~るなどのおやつも欠かせないグルメな猫さまでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月06日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第158回目はブチトラ猫のポッター(Potter)さま。飼い主の溺愛っぷりがすごい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.158猫さまの話をもっと聞かせて!ポッターさまはこの8月で4歳の男性猫さま。ポッターさまが語ります。僕はフランスのジュラ地方のドールという街に住んでいます。市内のアパルトマン暮らしで、旅行代理店で働いている素敵な飼い主のアマンディーヌと毎日楽しく生活しています。僕の平均的な1日は、午前6時から7時ごろに起きて、アパルトマンの窓から外で何が起こっているかを観察します。飼い主は仕事の休憩中の正午から午後2時まではここに帰ってくるので、この時間帯は思いっきりべったり遊んでいます。飼い主が仕事に戻ると、僕はリビングルームの椅子やキッチンキャビネットの上で寝ています。外に出ないので、体重増加を避けるために、特別に滅菌された室内猫用のご飯だけを食べます。特別な食事は、誕生日などにウエットフード(サーモン、チキン、ビーフ)をいただきます。遊びはヘアゴムと紙のボールに情熱を注いでいます。特技はチェック柄のフェイクファーをパドリングすること。チャームポイントはまなざしと体の毛の柔らかさだとアマンディーヌが言っています。飼い主から見たポッターさまとは。元同僚の猫を1年近くお世話したことがあります。その同僚は、子猫を何匹か飼っている人が養子縁組を探していると情報をくれました。写真でポッターの顔を見て、私はこの猫なら養子にしてもいいと決心しましたが、それまで人生で一度も猫を飼ったことがありませんでした。ポッターは私を夢中にさせました。今ではもう猫なしでは生きられません。ポッターはとても社交的で、恥ずかしがり屋ではなく、すぐにみんなに懐くことができます。彼は本当にとても素敵でかわいいです。穏やかだけど遊び好きな猫です。私は子どもをもたないことを決めたので、ポッターを私の赤ちゃんと考えています。 すでに彼は家族の一員です。ポッターと私の共通点はとても社交的で静かなところです。彼が私を愛しているからこそ、私が彼のために何でもすることで彼をできるだけ幸せにしてあげたいと思っています。私たちはすでに多くの美しい瞬間を一緒に過ごしてきました。彼が私に近づいてきて、喉をゴロゴロ鳴らしたり、小さな頭を私の手や体にこすりつけられると、毎回私は溶けてしまいます。ポッターは私にたくさんの愛と幸せをもたらしてくれます。彼が猫天国に行かなければならないとき、私は彼のそばにいられたらいいのにと思います。彼に最後の抱擁と最後の愛撫を与え、ポッターが私の人生を通して最高の仲間であったことを彼にささやくことができるでしょう。ーー初めて猫さまの魅力に取り憑かれた飼い主はポッターさまにゾッコンです。時間があればすぐに飛んで帰宅し、ポッターさまとの時間に全身全霊を注いでいます。愛嬌たっぷりなポッターさまの柄もとても可愛いですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第157回目はキジトラ猫のムゥ(Moo)さま。ジャンプ力がすごい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.157猫さまの話をもっと聞かせて!ムゥさまは6歳の男性猫さま。ムゥさまが語ります。僕はパリからブローニュの森を超えた高台の街、とても眺めがいいところに住んでいます。4部屋あるアパートは90平米で、リビング、キッチン、子ども部屋、寝室、クローゼットスペースです。隠れるところはたくさんありますよ。いつもは午前6時ごろ目を覚まし、お腹が空いたと言って飼い主たちを起こします。日中は一人で留守番です。みんなが仕事や学校に行き、静かになったら、光がいっぱい入る部屋の中でほとんど寝て過ごします。いつもの食事はドライフードです。タイマー付きのカリカリマシーンがあるので留守番も大丈夫。みんながいる週末はウェットフードをいただきます。ワインコルクに紐をつけたおもちゃで飼い主とよく遊びます。夢中になって遊ぶのは携帯などに当たった光の反射。家に虫が入ってきたらとにかく追っかけ回しています。そして夜になると全開モードで家中を走り回ります。暑い夏は台所のひんやりとしたタイルの上がお気に入り。あとは壁に寄り添うのも好き。ダインニングテーブルの下や椅子の上にもいます。いちばんのお気に入りは小さな時から持っているライオンのぬいぐるみです。飼い主から見たムゥさまとは。ムゥは我が家では初めての猫です。小さい頃から動物を飼うことに抵抗があり、特に家に縛り付けるのがかわいそうだと思っていました。ムゥは『le Bon coin』というサイトの掲示板で見つけました。最初は売買なんてやだなぁと思っていましたが、のぞいてみると、もらってくださいという良心的なものも多く、娘と会いに行ってみたらあまりにも可愛いくて、そのまま連れて帰って来てしまいました。ムゥが生後2か月の頃です。きょうだいもいたのですが、みんなもらわれて残った1匹でした。今、ムゥは家の中でもストレスなく生活できているようです。自分勝手で抱っこが嫌い、そしてすごい運動量です。彼はとても高く飛びます。 彼は素晴らしいゴールキーパーです!人見知りはしません。楽しかったエピソードは、今はもうしないですが、ムゥがきたばかりの頃、夜になると私達の寝ている布団に潜ってきたことです。もう本当に幸せを感じました。彼が籠の中で丸くなって寝ている可愛い姿は、家族みんなを幸福にしてくれます。ムゥがやってきて夫の性格が変わってしまいました。その前はロボットみたいな性格だったのにやっとまともな心をもったねと娘と言っています(笑)。ーー普段、留守番役のムゥさまは静かにしていましが、飼い主が帰ってくると嬉しくて活発になるようです。とにかくジャンプ力の凄さは今まで見た猫さまの中で最高点でした。ムードメーカーの役割もしているムゥさまは人の性格も変えてしまう力も持っているようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月30日モノトーンをベースに、夏らしいアイテムを随所に散りばめて季節感をアップ! エスニックな雰囲気のキッズワンピが家族のアクセントになり、夏ムードをさらに盛り上げてくれる。[ MAMA ] なりこさんCOORDINATE ITEM[ トップス ] papier/パピエ[ ボトムス ] 77circa/ナナナナサーカ[ ネックレス ] Sisi Joia/シシジョイア[ バッグ ] YAHKI/ヤーキ[ シューズ ] bench/ベンチ毛先にブルーを忍ばせれば、さりげない洒落感を演出できる。ピンクのストーンが目を引くネックレスは、『シシジョイア』のもの。フェミニンなブラウスにかっちり目バッグを合わせて、品のよさを忘れずに。『ヤーキ』のバッグは、横長フォルムが個性的。『ベンチ』のサンダルは、アッパー部分が斬新なデザイン。草履の鼻緒にインスパイアされたぷっくりロープが愛らしい。[ PAPA ] りょうたさんCOORDINATE ITEM[ トップス ] Goodwear/グッドウェア[ ボトムス ] FARAH/ファーラー[ メガネ ] MOSCOT/モスコット[ ネックポーチ ] DRIES VAN NOTEN/ドリス ヴァン ノッテン[ シューズ ] Havaianas/ハワイアナス上質なレザーアイテムを投入することで、シンプルなTシャツコーデのワンランク格上げが叶う。シルバーの小物が、ブラックコーデと好マッチ。ビーチサンダルをチョイスすることで、夏らしい抜け感が生まれる。[ GIRL ] りんちゃんCOORDINATE ITEM[ ワンピース ] ori/オリ[ ボトムス ] H&M/エイチアンドエム[ シューズ ] NIKE/ナイキ主役以外をモノトーンでおさえることで、カラフルワンピが引き立つ。ワンピの色を拾ったビーズネックレスにも注目![ BOY ] たいくんCOORDINATE ITEM[ トップス ] Ron Herman/ロンハーマン[ ボトムス ] Tots&Togs/トッツアンドトグス[ ハット ] Tots&Togs/トッツアンドトグス[ ソックス ] PETIT BATEAU/プチバトーお姉ちゃんとは対照的に、ホワイト×ブルーで涼し気にまとめたベビー。赤ちゃんならではのボンネットがキュート!
2023年07月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第156回目はブリティッシュショートヘアのロディ(Roddy)さま。チキンが大好物な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.156猫さまの話をもっと聞かせて!ロディさまは3歳の男性猫さま。ロディさまが語る自分のこと。僕が住んでいるアパートは、愛情のこもったデコレーションがされていて、とても快適です。食べることが大好きで、飼い主たちとたくさん遊ぶのも好きです。日課は、朝少しだけ食べて、キャットツリーに登って鳥を見ます。そこはお気に入りの場所で、庭を見下ろすバルコニーの景色が楽しいんです。少し休んだ後、少し遊ぶ…そんな1日を過ごしています。くつろいで昼寝をする場所は、小さい頃からダイニングルームの椅子と決まっています。隠れて安心できる場所は飼い主の寝室のベッドかな?変な音を聞いたり、知らない人が家に来たりしたら、安全な飼い主の寝室に直行します。夜寝る場所はリビングルームのソファの上です。 ここに来て以来、一度も場所を変えていません。食事はいつも魚をベースにしたカリカリです。パテとソースが一緒になったものも好物で、マグロには目がありません。特別な日に出てくる食事はフレッシュなチキンです。飼い主がチキン料理を作り始めるとすぐに飼い主に寄り添い、小さな声を出して要求すれば、少しだけもらうことができます。でも、本番はそれから。少し加熱したものをたっぷりもらい、王さまのような待遇を受けるのです。その日は僕のためのパーティーになります…ヒヒヒ!飼い主から見たロディさまとは。私はロディの前に猫を飼ったことはありません。私はパートナーと一緒に猫を飼うのが夢で、フランスのキャッテリーで珍しい白いブリティッシュショートヘアを探していました。私たちのための“珍しい真珠”を見つけるために、インターネットで1年間リサーチし続けました。2019年、ついに白とグレーのブリティッシュショートヘアのいる完璧なキャッテリーを見つけたのです。とても素敵で私たちの好みに合っているそのキャッテリーに連絡したのですが、その時ロディはまだ生まれていませんでした。そして新しい子が生まれるまで、もう1年待たなければなりませんでした。2020年10月9日にロディが生まれました。知らせを聞いて、私たちの人生で最高の日となりました。すぐに訪問した時、彼は雪だるまのようにとてもキュートで真っ白でした。ついに夢が叶いました。ロディを迎えに行ったのは生後3か月の頃で、それ以前はマナーやお母さまからの教育が必要な時期でした。再会は魔法のようで、涙が出ました。ロディがついに私たちと一緒に家に帰ることができるのが想像以上の喜びだったから。おかしな話ですが、ロディは私たちが自分を迎えに来ることを知っているようでした。ロディは平和が好きな猫ですが、足を触られるのが好きではありません。彼は過敏で臆病な面もあるのです。彼はどこでも私たちについてきます。そしてロディは水が大好きです。彼がキャットツリーにいるときリラックスのために爪でカーテンを引っ掻くので、カーテンを頻繁に交換する必要があります。彼は真っ白く、賢く、私たちの守護天使です。マナーもよく、とても魅力的な面を持ち、英国風の名前が彼にとてもよく似合っています。ロディは私たちが本当の親ではないことをもちろん知っていますが、私たちをとても愛していて、私たちがロディの幸福を望んでいる良い人であることも知っています。ロディが私たちの家に来て以来、私の中で多くのことが変わりました。以前、私は非常にストレスを感じていましたが、落ち着きと静けさを取り戻しました。今でもストレスを感じているとき、彼は私を落ち着かせてくれるのです。私たちにとって、ロディはただの飼い猫ではなく、私たちの最愛の赤ちゃんです。今、ロディは私たちの人生を幸せで満たしてくれます。これ以上彼に求めることはできません。彼は私に毎日たくさんの幸せと喜びをもたらしてくれます。私は自分自身を学び、ロディと私の配偶者との人生において、すべての瞬間を楽しめています。人生はいつでも急に止まってしまう可能性があるからです。ロディは私にとってかけがえのない宝物なのです。ーーロディの飼い主がどんなにロディに愛情をもって毎日を過ごしているか、文章と写真で伝わってきます。これからもロディのことを追いかけたくなりますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第155回目はセイクリッド・バーマンとラグドールのミックスであるジェラール(Gérard)さまとノルウェー猫のルーツを持つマルグリット(Marguerite)さま。オシャレな家に住む猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.155猫さまの話をもっと聞かせて!ジェラールさまは14歳の男性、マルグリットさまは2歳の女性猫さまです。ジェラールさまが語る自分のこと。私の飼い主はキャロリーヌという素敵な名前を持っていて、素敵な絵を描くイラストレーターです。家もセンスが良くて、パリのモンマルトルの近くにあるアパートメントに住んでいます。この家で好きな場所はソファやとても柔らかい小さなフットスツールの上です。日課は午前7時頃に目覚めて、ニャーニャー鳴き声をあげて餌をねだります。お腹いっぱいになって満足したら1日の大半はベッドで過ごします。キャロリーヌに時間がある時は一緒に少し遊んで、バルコニーで日光浴をし、午後7時頃に再びご飯タイムです。おやつはちょっと変わったカリカリ、毎日食べるにはちょっとカロリー高めだそうです。僕の性格は少し難しいところがあります。マルグリットはおしゃべり好きですが、少し内気です。飼い主から見たジェラールさまとマルグリットさまとは。ジェラールとマルグリットはともにSPA(動物保護団体)からやってきました。彼らは美しくて社交的なので、みんなに好かれています。私たちはみんな寝ることと食べることが大好きです。彼らは私のことが好きだと思います。とにかくいつでも私をサポートしてくれます。 彼らは寝ていないときは一日中私の注意をひく努力をしています。一番幸せなひとときは一緒にお昼寝するときですね。彼らは私に穏やかで楽しい時間をもたらし、彼らがそばにいると私はより穏やかになります。一緒にいると幸せが降り注ぐのです。ーーキャロリーヌは仕事柄、家で仕事をすることが多く、作品制作中にいつも2匹の猫さまがそばにいてくれるのです。自分のペースも猫さまに合わせて生活と仕事を両立させていました。2匹とも長毛ですが、家の中は埃ひとつもない整理整頓された住まいです。ジェラールさまとマルグリットさまはキャロリーヌと一緒で本当に幸せそうでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第154回目は黒猫のヒジキ(Hijiki)さま。食いしん坊で人懐っこい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.154猫さまの話をもっと聞かせて!ヒジキさまは推定2歳の女性猫さま。ヒジキさまが語る自分のこと。私の名前はヒジキですが、フランスでは“h”を発音しない(できない?)ので、「いじき」と呼ばれることが多いです。私が住んでいるのは4階建てのアパルトマンの最上階。リビングは窓が多いので一日中明るくて見晴らしがいいです。私しか入れない屋根裏部屋があって、ワクワクがいっぱいです。追いかけっこをよくするのですが飼い主はよく天井に頭をぶつけますね(笑)。朝は6時にごはんマシーンが勝手にごはんを出してくれます。『ロイヤルカナン』のベーシックなカリカリです。基本はドライフードなので、水をいっぱい飲みます。特別な日のごはんはパウチに入った丸ごとのお肉みたいなウェットフード。何でも食べるので偏食の飼い主と大違いだそうです。朝食の後は、まだ寝ている飼い主のベッドで二度寝をし、飼い主達が起きると一緒にくっついて回り、ちょっとだけ遊びます。昼間は太陽と共に移動しながらほとんど寝ています。夕飯後が遊びタイムで、夜は飼い主と同じタイミングで、朝までぐっすり眠ります。枕に寄りかかる感じで寝ています。飼い主から見たヒジキさまとは猫を飼うのはヒジキが初めてです。どちらかというと犬派だったのですが、昔友人の猫を長期で預かったのをきっかけに、たちまち猫好きになってしまいました。預かったのは女性の黒猫で、とんでもなくツンツン、むしろ凶暴で結局馴れてくれなかったのですが、ものの見事に1か月後には完全猫派になっていました。それからいつか黒猫を飼うことを夢見ながら、猫がいる家に遊びに行ったり、預かったりを繰り返して、一年と少し前、念願の黒猫を迎えました。長年の夢だった猫との暮らしを実現するためにまずは引っ越しをしました。猫に必要なものを揃えたり、環境を整えながら出会いを待ちました。あるシェルターからフレンドリーな黒猫がいると連絡があり、その日に会いに行きました。出会った瞬間からヒジキは私たちから離れず、3日後にうちの子となりました。駐車場で保護された元野良なのですが、あまりに人懐っこいので飼い猫だった時期もあるのかな?と思っています。連れて帰るバッグにも無抵抗で入り、早くここから出してくれって言っているようでした。初日から一緒に寝てくれ、馴染むスピードが超速でした。性格は人懐っこいけど主張強めです。周囲がうるさくても爆睡できます。誰が訪ねてきても顔出してスリスリし、旅行などで長期預ける時にも友人宅で普段通りくつろいでるみたいです。だから、甘やかされてぽっちゃりになって帰ってきます。野良時代にもそうやって愛想を振り撒いて生き延びていたのでしょうね。おもちゃは紙を丸めたボールが大好きです。いろんなおもちゃがあるのにこれ一筋です。目の前で紙を破って丸める音がすると遊びスイッチがオンになり、爪研ぎをします。それから体制を低くして目をまん丸にして投げてもらうのを待ちます。紙ボールを投げるとキャッチしたりパンチで投げ返したり噛んだり蹴ったりします。特技は、ダイナミックな寝相です。猫は液体とよく言いますが、あそこまでぐにゃぐにゃになれるんだといつも感心します。あと、特技とはちょっと違いますが、設置された爪研ぎの場所以外ではしないのが偉い!凄い!といつも思います。おやつはフリーズドライのチキンキューブを数粒、最近『ちゅ~る』をいただいたので初めて与えたところ、見た事のない食いつきでした。ペロペロ、ではなくガブガブです!ヒジキは食いしん坊なのといつでもどこでも寝られるのは私に似ていて、毎日きっちりルーティンで生きてるところはパートナーそっくりです。ヒジキに悪さされないようにと、何かを出しっぱなしにできないので家が片付きます!私たちのことは、なかなか居心地いい同居人と思っているようです。大切な家族の一員として目指せ20歳!ーーヒジキさまは本当に愛嬌があって、元野良であってもこの人懐っこさが愛されキャラ100%ですね。鬼ごっこする時はヘルメット持参で伺いましょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月22日ディオール メゾン(DIOR MAISON)の「プラン ドゥ パリ」コレクションから、新作インテリアや雑貨が登場。“パリの街並み”を描いた「プラン ドゥ パリ」コレクションマリア・グラツィア・キウリによる2023年春夏コレクションにて発表された「プラン ドゥ パリ」は、フランスの首都・パリの街並みをモチーフにしたコレクションだ。創設者のムッシュ ディオールが偶然、幸運の星「ラッキー スター」に出会ったフォブール=サントノレ通りから、メゾンを象徴するモンテーニュ通り30番地までを繊細に描いている。ベージュトーンのクッションやマットそんな「プラン ドゥ パリ」コレクションから、新作インテリアや雑貨がお目見え。ベージュの優しいトーンで彩られた、エレガントな長方形のプレースマットや、繊細な刺繍で表現したクッションなどがラインナップする。モノトーンのディナープレート&デザートプレートまた、白地を背景にしたディナープレートとデザートプレートも展開。スタイリッシュな美しさを放つアイテムは、大切な人へのプレゼントにも、自分へのご褒美としてもおすすめだ。【詳細】ディオール メゾン「プラン ドゥ パリ」コレクション展開:ディオール メゾン取扱店舗、公式オンラインブティック・プレースマット 66,000円・スモール スクエア クッション 135,000円・ディナープレート 25,500円・デザートプレート 22,000円【問い合わせ】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年07月22日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第153回目はベンガル猫ミックスのウミ(Umi)さま。自他共に認める甘えん坊な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.153猫さまの話をもっと聞かせて!ウミさまは3歳の女性猫さま。ウミさまが語る自分のこと。パリの北、マレ地区にあるエレベーター無しの古い7階建てのアパルトマンに住んでいます。最上階で天井は低めですが、梁もあって昔ながらの雰囲気が好きです。得意技は狭い窓枠のぎりぎりのところに出て外を眺めること。もうひとつは、玄関を出て上階や下階をパトロールして帰ってくること。人の出入りがあるたびに出かけるのが日課となっています。私は朝からお腹が空いて飼い主達を起こしに行くことはしません。誰かがモゾモゾ動き出したら近寄って行き、気を引くためウロウロし始めて、誰かがキッチンに入ったらミャーミャー鳴き出し、さらに気を引こうと手当たり次第いろんなものを床におっことしたりしてご飯ちょうだいアピールをします。食事は白ごはんにおかかやズッキーニの茹でたものが大好きです。チュールも時々いただいています。私の好きな場所はここの家の娘のベッドの上。彼女が出掛けてからはずっと居座っています。あとは椅子の上!体がフィットして落ち着きますね。特に好きなのは段ボールや空き袋。なんでも入りたがります。段ボールやパッケージが気になってしょうがないです。通販で買ってもらった猫用クッションが届いて封を開けて貰っても、クッションには興味なく、そのパッケージのビニール袋の上にずっと寝そべってました。結局、クッションは飼い主の友人の猫のもとに行ってしまったようです。スーツケースも居心地いいですね。開いているとすぐに入り込みます。飼い主はヴィンテージバイヤーなので、この家には古いボタン類がたくさんあって、仕分け、整理などのお手伝いもしています。飼い主から見たウミさまとは。小さい時から家に猫がいました。青春時代から成人してからもずっと猫一筋です。パリに出てからはしばらく犬も飼っていましたが、やっぱり猫ってことで10年くらい前からは猫を飼い続けています。娘の親友が南西地方に引っ越して住んでいるんですが、前に飼っていた猫は彼らがパリにいた時代に紹介してくれて引き取ったんです。その猫が亡くなってしまった後もしばらく色々探していて、同じ家族からの紹介で夏休みのバカンスがてら南西地方まで猫を引き取りに行ったんです。ママ猫はまだ8か月だったか10か月くらいのヤングママでした。品種にこだわりがなかったので、縁があったらどんな猫ちゃんでもいいと思っていました。ウミは寂しがりで超甘えん坊なのにひとりで居たい性格です。また、食いしん坊で盗み食いが超得意!野生的でもあります。あまりに食いしん坊なので、お皿にそのままカリカリをあげるのではなく、クルクル回したらカリカリが出てくるおもちゃを使ったり、突起がたくさんあって工夫しないとカリカリが食べられないお皿などを使ってます。ウミは多分ベンガル猫のハーフなので、正直よくわからないですが、体の割に手足が大きいですね。ウミにとって私の娘は姉妹ってところでしょうか?自分が姉ぐらいに思っている感じかもしれないです。わたしは世話係の目付役くらいに思ってるのかな。なんとなく、ウミは自分のことろ家主と思っている気もします。一家の主人のような存在感ですね。ソファーでひと休みしてると大体ミャーって私の上に乗っかってきます。ゴロゴロして一緒に休むのが嬉しいみたい。パソコン作業をしていると、机の上に乗ってきてスクリーンの前をウロウロし始めます。邪魔だから膝に乗っけてもまたスクリーンの前に立ちはだかって邪魔してくるんです。どの猫も同じでしょうけどね。私の場合、特にお休みの日のない仕事なので、「ウミちゃーん」って捕まえてだっこしたり、お膝に来てくれたら一緒にパソコンしたりって感じです。今まで飼っていた猫と比べると、前の猫は雄猫で、自分から膝に乗ってきたりお布団に入ってきたりはなかったですが、ウミはめちゃ甘えん坊です。猫の品種としての性質かはよくわかりませんが、猫も人間と同じくそれぞれ性格がありますね。ウミとの思い出もたくさんあるのですが、ここにきたばかりの頃、私の腕枕でひと晩中寝てくれたことは忘れられません。ウミは私に安らぎと微笑み、笑いと癒し、愛そのものを与えてくれる存在です。@umiparisienneーー食いしん坊のウミさまは、あまりに食欲旺盛なので飼い主は食べ過ぎには気をつけているとのこと。そして結構な甘えん坊で飼い主をメロメロにしてしまっています。ダンボールや飼い主の集めたボタンや、アクセサリーパーツ類があればおもちゃなんて必要ないようですね。階段の徘徊が趣味なので、アパルトマンの住人達には人気者とのことでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第153回目は白サバトラのココ(Coco)さまと茶トラのチャイ(Chai)さま。最近新たな仲間が加わった猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.152猫さまの話をもっと聞かせて!ココさまは8歳、チャイさまは3歳、ともに男性猫さまです。ココさまが語る自分のこと。私たちはパリの12区の、遠くにエッフェル塔が見えるアパルトマンに住んでいます。ベランダもあって見晴らしは最高です。天気が良い日にはキャットタワーがベランダに設置されます。全面ネットが張ってあるので、落下する心配はありません。平均的な1日は、ゴハン~寝る~遊ぶ、の毎日です。普段のごはんは、飼い主お手製のズッキーニとターキーのスムージー!特別な日のごはんはターキーの塊をいただきます。チャイはいんげんとかブロッコリーとかの茹で上がりを盗みに行きますね。大好きな居場所は、ここの家の娘、メザニンのベッドや洋服ダンスの中です。お気に入りのおもちゃは、羽根が付いたものや小さなねずみのおもちゃなど。気分に合わせて遊びます。私はおっとりしていて辛抱強くて優しいと言われます。チャイの毛繕いやお世話も任せてください。チャイは蜂とかハエを捕まえることが得意です。実は去年大きな動くおもちゃが仲間入りしました。犬のターカンです。今はもう大きくなったのですが、来たばかりのときは、私の寝床をちゃっかり陣取り、私の魚のおもちゃをボロボロにしてしまいました。チャイはターカンに対してはよくちょっかいを出しています。私はターカンに構われても動じないですよ。でもターカンが来て3匹で楽しい毎日を送っています。飼い主から見たココとチャイさまとは。私は18歳頃に三毛猫を飼った事があります。ココは友人家族から譲り受けたノルマンディー産まれの保護猫。ココの元の飼い主の家の子どもが猫アレルギーと診断されて一緒に生活できなくなって我が家にやってきたのです。実はパリの友人の家にはすでにココの妹がいて、とてもいい猫なのでココも最高な性格の猫だろうということは知っていました。その後、もう1匹飼いたくなっていた時、チャトラの2匹の貰い手を探しているという話がきました。パリの友人に相談してどちらか引き取れないかと話を持ちかけました。私のうちはチャイを、友人一家はポキを飼うことになりました。これで友人の家とは親戚状態?(笑)になりました。チャイは兄でポキは妹です。ココもチャイも北の街からやって来たのです。以前ココと妹のキキを会わせてみようという話になったのですが、全く仲良くはできませんでした。猫っていうのはきょうだいであってもお互いが自立しているっていうことでしょうか?昨年、たまたま犬を飼うことになりました。私の長男が勝手に決めたようです。でも初めて見た時は猫と違った魅力にやられて受け入れることにしました。今では猫2匹、犬1匹の賑やかな生活ですが、本当に癒される毎日です。ーー実はココさまとチャイさまの親戚は我が家なんです。兄弟同士でも猫さまは自立しているので恋しく思ったりはしないようですね。なのでお互い預かることはできません。お互いのヴァカンスの時には代わる代わるお互いの家に行ってお世話をします。兄弟であっても生活習慣の違い?環境の違い?食べ物の違い?かわからないですが、性格もまちまちなきょうだいなのです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月15日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第151回目は番外編=番外犬。マルチーズのミルゥ(Milou)さまの登場です。長距離移動が得意な犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.151猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ミルゥさまは8歳の男性犬さま。ミルゥさまが語ります。半年前にパリの小さなアパルトマンから引っ越して、現在は北フランス(パ・ド・カレー)の港町にある一軒家に住んでいます。坂の上に建っていて、街を見渡せる庭があり、朝晩そこを駆け回っています。平均的な1日を紹介します。朝、2階の寝室から飼い主が起きる気配を感じて、自分の寝床から毛布をひきずりながら階段下までお迎えにいきます。その後、庭で朝一番の運動をして(ピピ&カカ)、ごはん、飼い主の相方のお見送りです。午前中、家事をしたり身じたくをして、飼い主のあとをひたすらストーカーします。トイレもシャワーもついていきます。週2回くらい、飼い主が港の魚市場へ買い物に行くのにお散歩がてら同伴します。飼い主が料理をしたりパソコンをしている間は、サロンのソファの上から庭を眺めたりパトロールをします。天敵である隣の家のネコが来たら一目散に吠えて威嚇します。といいつつ大体寝てますが…。夕方、美しい日の入りを眺めながらお庭タイムです。飼い主の相方が帰宅後のアペロタイムは、飼い主の膝の上に乗っかって一緒にお疲れさまの乾杯をします。たまに大好きなマッサージもしてもらえて、至福のときです。夜、イヤイヤ歯磨きをがんばって、終わったらサロン一角の専用寝床にて就寝です。普段のメインは『Ultra Premium Direct』で、にんじんやブロッコリーの端や鰹節をたまにトッピング、これは嬉しくて喜んで食いつきます。毎年、誕生日には、料理が得意な飼い主が僕の好物を取り入れてごはんを作ります。ちなみに去年はブロッコリー、鶏肉、グリンピース、ゆでたまごで、ヒトのごはんよりも豪華な一皿でした。あっという間に食べてしまいまでした。今年は港町で迎える初めての誕生日なので、魚メインにしようかなと飼い主は言っています。また楽しみが増えました。最近のお気に入りは犬用ちゅ~るや、飼い主が気まぐれで作るお手製クッキー(にんじん入り)です。飼い主が編み物をする時は膝の上にいて、毛糸にまみれるのも好きです。小さい頃、ぬいぐるみ系のおもちゃはすぐに食いちぎって綿を出していましたが、成年以降はおもちゃにあまり興味を示しません。しいていえば、飼い主の身につけていたものを見つけるとその上に乗っかります。においで安心できるのです。特技は、忍法隠れ蓑の術(=キャリーバッグに入ってまったく気配を消すこと)。また、何を着せられてもばっちりカメラ目線ができます。感情豊かで、それを表情や仕草で表現するが得意で、乗り物にめっぽう強いです。生後半年もしないうちに飛行機やらフェリーやらに乗っていたせいか、日本行きの機内でも飼い主の足元で15時間無言でおとなしくしていたので、どこへでも連れて行ってもらえます。また、健脚で10kmは楽勝、下手したら20kmくらいは歩けるかもしれない隠れ筋肉系です。定位置でもある飼い主の膝の上で、大好きなマッサージが一番好きな時間です。飼い主から見たミルゥさまは?私は料理と編み物と犬を愛してやまない主婦です。実家は犬好き家族で、はじめての犬はメスのダックスフント。現在は2代目で、同じくメスのダックスフントを飼っています。私自身がイヌを飼うのはミルゥが初めてで、私の30代は彼とともにあるという感じです。私が日本の会社に勤め、パリ駐在をしていた2015年、同じく駐在をしていた友人が犬を飼い始めた影響もあり、白くて小さな犬の相棒が欲しくなりました。ブリーダー専門サイトとにらめっこをし、ロワール地域のブリーダーさんのサイトでこの子に出会いました。Milou(ミルゥ)という名前は、漫画『タンタンの大冒険』の白犬「Milou」からとりました。勇敢で賢くてユニークで、私の感情を察して行動してくれる飼い主思いの優しい男の子です。タンタンの相棒Milouのように頼もしい相棒になってほしいと願っていたら本当にそうなってくれました。彼は人生の(4本足の)相棒です。一応2本足の相棒もいるので(笑)。私はここ10年で割とめまぐるしく人生が変わりました。それに伴い引っ越しが多く、必然的にミルゥもロワールパリ1パリ2東京実家(松本)パリ北フランスと、7歳にして引っ越しの多い犬生を送っています。ミルゥは生活の変化に対しても体調など滅多に崩さず、いつも私のそばに寄り添ってポンコツ飼い主を心身ともに支えてくれています。たぶんこれからも頻繁に移動する犬生になると思いますが、この子がいれば一緒に乗り越えられるかなと思います。彼の魅力はすべてです。しいてあげるとしたら、お留守番後に一目散に飛んできて前足で飛びついてくる一連の「おかえりの儀式」でしょうか。犬バカながら、目と鼻3点の美トライアングルのおかげ?もあって、上目遣いもたまらずかわいいです。ミルゥは飼い主同様、食にこだわるところと辛党なところが似ています(絶対に拾い食いをしない、肉・魚・野菜が大好きで甘い果物などは食べません)。楽しかったエピソードも数えきれぐらいにあります。フランス各地、ベルギー、イタリアの島、カナダ、日本などいろいろな場所に旅をしました。特に楽しかったのがマルチーズの故郷、マルタ島へ夏休みにふたり旅をしたこと。一緒に世界遺産の街並みを探検したり、ボートにのって洞窟をまわったり、真っ青な海を満喫して、リアル「タンタンの大冒険」のような旅でした。ちなみにマルチーズは1匹も見かけませんでしたが。生活には日々の些細な喜びやふとした笑いだけでなく、彼にこんなものを作ってあげたい!といった私のクリエイティビティの源泉のようなものを与えてくれます。これからもいろんな場所を一緒に旅して、冒険して、楽しい思い出をいっぱい作っていきたいと思っています。私がちゃんとしないと!という責任感のようなものや、この子には私がいないとダメだ!という自身の存在意義のようなものを与えてくれます。ーー名前負けしないミルゥさまは本当の冒険家!引っ越し、移動、なんでも来い!行く先々で楽しいことを見つけるが得意なんです。これからの大冒険の報告もお待ちします。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月09日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第150回目はキジトラのリリ(Lili)さまの登場です。本当は甘ったれな女番長猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.150猫さまの話をもっと聞かせて!リリさまは8歳の女性猫さまです。リリさまが語ります。私はパリ郊外の庭付き一軒家に住んでいます。毎朝8時ピッタリに飼い主を起こします。それから庭にバーっと元気よく出て行き、草をかじります。その間、飼い主が朝ごはんの準備をします。朝ごはんを半分食べたら、再び外に出てパトロール開始。この家を挟んだ両隣のお庭がテリトリーです。無事にパトロール終了後は朝ごはんの残りを全部食べます。日中、暖かい日はお庭で日向ぼっこをしてくつろぎます。寒い日は外に出ず、ソファーやラジエーター前の自分のベッドで昼寝します。夜ごはんは19時。1時間前くらいからソワソワしてカリカリのお皿の前でスタンバイ。30分前からはゴハン、ゴハン~!!と猛烈な催促をします。毎晩、飼い主のお風呂のつきあいもします。浴槽の隣の小さな椅子に座って、一緒にあったまります。眠くなると、飼い主にフミフミするためにお腹の上に乗ります。フミフミは必ず飼い主の左側の脇下でするというマイルールがあります。たまに間違えて右脇下で始めると、はっ!と気がついて左側に戻ります。飼い主達の帰りが遅く、ひとりで留守番をする時は、2階の道路側がよく見える高い窓から外をのぞき、ふたりの帰りを待ちます。帰りがわかると玄関に走って降りて、ドアが開くと、必ずゴロ~ンと長く伸びてお迎えします。お帰りの儀式で、必ず全身ナデナデしてもらわないと、何度もゴロ~ンして催促します。普段のごはんはシリアルフリーの無添加のものです。カリカリが大好きで、一瞬で全部食べてしまうので、食べにくくて食べるのに時間がかかる容器で食べています。特別な日のごはんは日本の鰹節。お水で湿らせたものを少しだけもらえます。鰹節はその匂いだけで興奮してしまうほど大好き!外にいても鰹節の袋をシャカシャカされると飛んで戻って来ます。おやつは猫用ドライささみ。棚に入り込んで、固いプラスチックを破って中身を全部食べてしまった事もあるぐらい好きなんです。天気が良くて暖かい日は、お庭にある草むらに隠れて昼寝します。飼い主のお腹の上が好きなので、私が行きたがっているとわかると飼い主はわざわざソファーに横になります。特技は木登り。運動能力抜群で、軽々と木に登り塀をつたい、パトロールをしています。そして外では獲物を見つけて咥えて持ち帰ります。飼い主から見たリリさまとは。子猫を探していた時、フランスの動物保護団体のサイトで生後3か月リリの写真に運命を感じ里親に応募しました。しかし、リリはフランス海外県のレユニオン島で保護されて、まだパリには着いていないと言われビックリ。2週間後、レユニオン島から12時間飛行機に乗り我が家までやって来ました!実家ではずっと犬を飼っていて犬派だったのが、夫の影響で今や完全な猫派。リリちゃんが初めての猫さんです。リリはとても頭がよい、地域の女猫番長。テリトリー意識が強くて、他の猫を絶対に自分の庭には入れさせません!実はリリちゃんが来る前は、我が家の庭はさまざまな猫さんたちの溜まり場だったのに、見事に全て追い払ってしまいました(多頭飼いの夢は崩れた)。庭の奥で猫の物凄い威嚇した声が聞こえたら、それは大体リリちゃんが自分の庭に近づこうとする猫にケンカを売っています…。そのくせ、人間の来客者には人見知りで遠慮がち。でも、私達夫婦には甘ったれで可愛い声でたくさんお喋りをする優しい子です。そのギャップが魅力的です。夜は外には出しませんが、日中は外に出るせいか、オモチャよりも本物の動物の獲物に興味があるらしく、小鳥、ミミズ、ネズミを獲ってきては貢いでくれます。嗚呼!私達夫婦には子どもがいないので、リリは子どもと同じなのです。私のお腹の上で完全無防備で心からリラックスして寝ている姿は本当に可愛くて可愛くて…。ゴーイングマイウエイなところが私に似ている気がします。私のことはママ&相棒でしょうか。リリが赤ちゃんの時はお母さんと思われている気がしていましたが、最近は立場逆転な時もあり、私を見守ってくれている気もします。毎回バカンスは必ずリリちゃんも一緒に連れて行きます。私達夫婦とリリちゃんで車に乗って3人?で、フランス各地のいろいろな場所に滞在してきました。赤ちゃんの時からバカンスに常に連れて行っているので、今やリリは立派なバカンス猫さんに成長。車中もずっと寝ているし、毎回違うバカンス用の借家に着いても慣れたもので、直ぐに自分のお気に入りの場所を見つけて寛ぎます。リリとのバカンスは毎回最高の思い出です。猫さまは人生の達人!教えていただいた人生の極意とは。1.どんな時もゴハンは美味しく食べること。2.何かあったらとりあえず寝て忘れること。3.遊ぶ時は本気で遊ぶこと。4.好奇心を忘れないこと。5.常に身だしなみキチンとすること。6.固まったら、時々思いっきり伸びをしてみること。7.好きな事は絶対あきらめないこと。8.自分に正直な事。8.常にミステリアスな部分があること。9.過去・未来は考えず今を生きること。10.愛する人を心から信頼すること。ーーお庭が大好きなリリさまは今日もパトロール中。とても居心地の良い家と花が咲く庭、大好きな木、リリさまにとってはパラダイスのようですね。そして今日もお届け物が…獲物はなんでしょうか?著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月08日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第149回目はブリティッシュショートヘアのミアルー(Mia-lou)さまの登場です。生死をさまよった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.149猫さまの話をもっと聞かせて!ミアルーさまは10歳の女性猫さまです。ミアルーさまが語ります。私はパリ18区の小さなバルコニー付きアパルトマンで、料理が得意な飼い主とその夫と一緒に住んでいます。平均的な1日は朝5時ごろ起床し、朝ご飯を食べて水遊びとバルコニーパトロール、その後ソファーでひと休み(ごろ寝)。12時半に1回目のおやつタイムで、その後お昼寝か気が向いたらバルコニーパトロールや窓から鳩を見たりしてのんびり過ごします。15時に2回目のおやつタイム、16時半~17時に1回目の夕食タイム。19時はおもちゃで絶対遊んでもらう時間、21時に2回目の夕食タイムがあり、22時はまたおもちゃで絶対遊んでほしい時間です。23~24時は、おもちゃで満足したらソファーかマイ籠で就寝します(満足するまで寝ません…)。朝ご飯はカリカリ、夕ご飯1回目はパテ、2回目はカリカリです。アレルギーもちのため、いろんなモノが食べられません…が時々こっそり鶏のゆで汁を貰っています。おやつは鶏のうすうす削り節とフリーズドライのささみや砂肝です。いつもの居場所は大好きなブランケットが置いてあるソファーかバルコニー。バルコニーの柵の隙間から中庭に人が行き来するのを眺めるのが好きです。好きなのは『猫の家』というお店から販売されている「プチポロング」というヒラヒラしたおもちゃ。基本、ひも状のものが大好きでリボンやビニール紐などでも大興奮して遊びます。チャームポイントはもふもふしていることとクリクリの目かなー。特技は家中に自分の毛をまき散らして、ここにいるよ!アピールすることと床でお腹を見せてゴロゴロすること。おとなしいけどわがままで、自分の希望を叶えてもらえるまでずっとアピールします。ひとりにされるのが嫌で、飼い主の横にいるのが好き。構ってほしいタイプです。でもでも、抱っこは大嫌いです…!飼い主から見たミアルーさまとは私はずっと何かしらの動物を飼っていて、猫歴だと25年くらいかなと思います。ミアルーとの出会いは猫舎でした。他の子は全員寝ていましたが、一匹だけ起きていたのがミアルーで、お家に連れて帰って!と激しくアピールされ、生後3か月の時に我が家へやってきました。ミアルーは自分も仲間に入ってると感じるのが好きなのか、私と夫と3人で何かするのが好きなようです。夫と二人でキッチンにいると、寝ていても眠気まなこで慌てて自分もキッチンにやってきて会話に加わっている(つもり)。オモチャで遊ぶ時も私と夫がボールを投げ合って、ミアはそれを真ん中に入って見ているだけですが、多分彼女的には一緒に遊んでいる、あるいは遊んでやっている、と思っているようです。そういう些細な時間が楽しく愛しい時間かな、と思います。私のことは遊んでくれる人、お世話をしてくれる人?と認識してるようです(ちなみに、夫のことは何でも言う事を聞く下僕と思っています)。いつも遊んでほしくなったら私のところにおもちゃを咥えてやってきてポトッと床に落とし、じっと気付くまで後ろでひっそり待っています。10分くらいしたら、手でトントンと腕を叩いて「待ってるんだけど」と教えてきます。ミアルーは家族の一員で唯一の大切な子どもです。実は2年前突然吐き続けてグッタリしてしまい、病院でリンパ腫の可能性があると言われ、最終的に開腹検査手術を受けました。IBD(MICI)という炎症性腸疾患とわかり、それ以来ずっとステロイドを毎日服用、食事もアレルギー療養食となりました。病気になって改めて、毛むくじゃら族で小さき者ですが、どうやったら快適で人間より短い猫生を元気にまっとうできるのかということを深く考えるようになりました。そういう意味では、自分のことを説明対処できる夫より大事かも(笑)です。人間の庇護がないと暮らせない家猫ですが、自分がいないと生きていけないんだと思うと、いろいろ頑張れることがたくさんあります。仕事だったり、生活もキチンとしようとか、猫にとって良くないものは排除したり、頑張れる理由や要素が生まれます。猫だけど、家族ですから人間と同じ存在ですよね。以前飼っていた猫は脳腫瘍で12歳で亡くなりました。抗ガン治療や放射線治療も受け、一年半闘病もしました。でも、今振り返ると、それで良かったのかな…と思う時があります。尊厳ある猫生を大切に、最後の日を迎えるってどういうことなのでしょうか。飼い主はできるだけ長生きしてほしいと思い、きっと私も同じ様に思うだろうとは思うのですが…人間のエゴなのだろうかとあれこれ考えてしまいます。いつか、その時が来たら、自然に緩やかに無理せず、猫として美しい姿で虹の橋を渡らせてあげたいな、と今は思っています。ーーミアルーさまは過去に重体となり、適切な手当の甲斐があって今では元気に生活しています。食事制限や薬が欠かせませんが、愛情たっぷりの飼い主のお世話で今日も台所のお手伝いをしていることと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月02日フランス在住のカメラマン、松永学さんによるフランスの猫さま紹介!第148回目はトラ猫のフィフィ(Fifi)さまの登場です。夏のバカンスはブルゴーニュで過ごす猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.148猫さまの話をもっと聞かせて!フィフィさまは10歳の女性猫さまです。フィフィさまが語ります。私はパリの街を見下ろすシュレンヌの丘の上にあるアパートの最上階の5階で、家族5人に愛されまくって過ごしています。夏のバカンスはブルゴーニュの家の庭で過ごしています。普段のごはんは、パテとカリカリ。特別な日のごはんは、飼い主が唐揚げ用に鶏肉の骨を外している時にありつける生鶏肉。おやつは、これも飼い主が肉や魚をさばいているときに出る切り落とし。季節によってジビエなどにもありつけます。好きな居場所は洋服の上。とりわけ飼い主のブラジャーに乗っかる頻度が高いです。大好きなおもちゃはスーパーボール!投げてもらうと咥えて戻っていきます。靴下を丸めて投げてもらうとジャンプしてキャッチします。びっくりするほど人間に寄り添うので、犬のようと家族からは言われています。飼い主から見たフィフィさまとは。フィフィは、ブルゴーニュにある夫の母方の実家で、シャロレ牛の牛舎で生まれました。私は生まれてからほぼずっと猫のいる家に暮らしています。フィフィは私と似ていると思います。やっぱり女性同士ですね!フィフィは家族のそれぞれと、親密な関係にあります。マジで美人です。ブルゴーニュの家に住んでいた時には、庭にアンゴラウサギも飼っていました。そのウサギとフィフィとの追いかけっこが、まるでサバンナのライオンの狩りのようでスリリングで最高でした!フィフィは田舎の家に行くと、今でもモグラの子どもや野ネズミ、トカゲなどを捕まえては、私たちに自慢します。その野生さとは裏腹に、まるで子犬のように家族好きで、今も私の隣にいます。フィフィから、私たちの生活に安らぎと愛情をいっぱいもらっています。3人の子どもたちは、ブルゴーニュ時代からフィフィとずっと一緒に育っています。彼女には、人間には退化してしまった野生の第六感のような測定不可な能力が確かにあって、私たち家族とつながっていると確信しています。ーーフィフィさまは牛舎で生まれたせいか、他の動物と共存するのが得意そうです。食事もなかなかのソバージュ系で、生魚、生肉とジビエまで召し上がるグルメ猫さまです。いつもはパリ近郊で過ごし、夏はブルゴーニュの家でバカンス生活する、絵に描いたようなフレンチ猫さまでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月01日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第147回目はトンキニーズのエル(L)さまの登場です。東京生まれの猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.147猫さまの話をもっと聞かせて!エルさまは13歳の女性猫さまです。エルさまが語ります。私はパリの6区の小さな道沿いにあるアパルトマンに住んでいます。今年で14歳になり、活動的な時間が減ってきてずっと寝ています。飼い主もよく寝る似た者同士です(笑)。夜になるとちょこっと活動して、また寝ます。『ROYAL CANIN』のカリカリが主食です。特別な日のごはんはありませんが、かつおぶしはたまーにもらうと笑顔になります。基本的に人間の食べ物には全く興味がないので食卓の食事を狙うことはありません。でもグラスに入った人間の水を飲むことはあります。大好きな居場所はクローゼットの中。いつも薄暗くてよく眠れます。飼い主の膝の上も大好き。ブラッシングしてもらった後の自分の毛玉で遊びます。あとはキャットニップが入ったねずみです。性格はとにかく人懐っこく、くっつきたがりです。甘えん坊でやさしいとよく言われます。猫のアールちゃんがいた時はお姉さんキャラだったけれど、彼女が去ってからは甘々な性格(犬っぽい?)になりました。 特技はセントラルヒーティングの溝にからだを沿わせて寝ること。チャームポイントはとがったあごひげですかね。飼い主から見たエルさまは生まれた時から実家には猫がいました。1人暮らしを始めた当初は猫がいない生活に耐えられず、猫のタトゥーを入れました。年齢=猫歴です。2009年に東京でエルとアールを迎え、2011年に渡仏。2013年、ロシアンブルーのアールが当時住んでいたブルゴーニュ地方で事故に遭い、そのあと病院で息を引き取りました。それからはエルと暮らしています。今年新しい1匹を迎え入れようと考え中です。エルはフランス生活を共にサバイブしてくれているメンターのような存在です。誰よりもいちばん一緒にいる家族です。思い出深いのは2016年、私に息子が産まれて初めて病院から連れて帰ってきた時。エルはなんともいえない表情で、不思議そうに泣く息子を見つめていたのを思い出します。その後も息子の成長にやさしく寄り添ってくれています。年齢=猫歴であるがゆえ、猫の存在は私にとってあまりにも普通であり必要です。息子を見ていると、かつて自分がそうであったように、小さな頃から動物と共同生活しているがゆえに得られる感覚(他者への思いやりや、癒しを与えてもらう喜び、別れなど)があると感じます。数年前に実家の猫達のうちの1匹が死んだとき、悲しみと同時に深い感謝の気持ちが湧きました。将来エルとのお別れの仕方なんて考えてもいませんが、きっとものすごく深い感謝が生まれると思うので、その時はきちんと伝えたいと思っています。当然今も、私の人生に存在し続けてくれていることに、付き合ってくれていることに感謝しています。ーー飼い主にとっては猫さまとの生活は必須事項です。猫さまを通して成長してきた経験は、彼女の息子さんにも伝わっていくのでしょうね。息子さんが大きくなった時、自分の猫さまを飼う時には、また話を聞いてみたくなりました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介(今回はフランス生まれ、現在は東京在住)!第146回目は白グレーのハチワレ、ミャウ(Miau)さまの登場です。フランスから飛行機で日本にきた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.146猫さまの話をもっと聞かせて!ミャウさまは5歳の女性猫さまです。ミャウさまが語ります私はフランスのエクス・アン・プロヴァンスで生まれました。今は東京の西のほうにある小さな庭つき一軒家に住んでいます。朝6時ごろ、飼い主の顔付近を歩き回りながらゴロゴロします。飼い主を無理やり起こしたところで自分は二度寝。10時ごろまで暖かい場所でひなたぼっこまたは昼寝をします。庭に出してもらってパトロールをし、午後はまた昼寝。夕方ごろ、地域猫がごはんをもらいにやってくるので、庭に出て猫たちを監視します。夜は布団でふみふみ。合間にときどきごはん、お水、トイレをすませます。主食は『ロイヤルカナン』の「室内で暮らす長毛猫用」。ときどき大好きな「ちゅ~る」ももらいます。ウェットフードは、表面の液体だけ舐めてあとは残してしまいます。ヨーグルトやクリームなど乳製品はちょこっと舐めることが許可されています。好きな居場所はベッドカバーと布団の間や、庭が見渡せるテラスのカゴの中。おもちゃは小麦粉の袋を留めるための棒に紐をつけたもの。フランスの小麦粉の袋についていた赤くて細い棒が好きで、日本に持ち帰りました。好きなのはスポンジ遊び!フランスに住んでいた頃、外にも自由に出ていたのですが、どこかの家のキッチンから盗んできたスポンジをコレクションしていました。相当なびびり屋ですが、ときどき大胆にもなります。特技はPC作業をする人の脚の上にバランスをとって乗り眠ることと木登り。フランスにいたころは庭の木を登り、日本に帰ってからは、室内に木を立ててもらいました。飼い主は相当しつこいですが、私はいやなことをされてもすぐに忘れる性格です。飼い主から見たミャウさまとは私が赤ちゃんの頃、家にパンダ柄の猫がいました。小学生になってからも近所の公園で拾った猫を飼ったりと、実家を出るまでずっと猫がいたような気がします。母は地域猫の餌やりにも熱心で、母が道を歩くと猫がどこからか現れる、そんな人です。実家を出てからは一人暮らしが長く、なかなか猫を飼うことに踏み切れませんでした。結婚し、フランスに住み、フランスの住環境が猫との暮らしにも良いと感じたので、一緒に住む猫を探し、ミャウに出会いました。家がまあまあ広かった、大家さんの理解もあった、周辺にも猫が多く外に出しても安全そうだった、旅行中も世話をお願いできる人がいた、などの理由です。シェルターで他の猫にびくびくしながら、隅のほうをこそこそ歩いてトイレに行っていたのが当時7か月だったミャウです。抱っこするとすぐにゴロゴロ言ってくれてその瞬間好きになっていました。いま思えば、シェルターから連れ出してもらうための策略?ゴロゴロの安売りだった?スポンジが好きすぎて、どこからかスポンジを拾ってきて、3日連続うちの玄関に落ちていたことがありました。盗まれた人には申し訳ないですが…。南仏の田舎だったので、窓を開けっ放しにしている家が多かったり、あとは庭のプールサイドの小屋(?)的なところからとってきていたのかなあと思います。ミャウと一緒にいると、養うためにもがんばって働かねば、と思わせてくれます。一生ぬくぬく安心して暮らしてもらうために、そして、もっと猫も人も快適な家をつくるためにも。ーーフランスから日本までの移動についても聞いてみたところ、エアフランスの便で、キャビンに一緒に乗って帰国したとのこと。満席だったのでミャウさまは座席下のスペースでカゴの中で過ごしました。マルセイユからパリ経由で東京まで、緊張で飲まず食わずトイレもせず…。騒ぐこともなく、たった一度だけ小さく「にゃー」と鳴いただけだったと。それを思い出すだけで切なくなる記憶。こんなにつらい思いをさせたのだから、日本では思い切り甘やかしてあげなくては、と改めて思ったそうです。今ではフランスの生活を懐かしむと同時に、これからもっと快適な住まいを求めているとのこと。飼い主の話を聞くとミャウさまはとても幸せですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第145回目はキジトラ猫のアンコ(Anco)さまの登場です。白いネックレスをしている猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.145猫さまの話をもっと聞かせて!アンコさまは3歳の女性猫さまです。アンコさまが語ります私はシャルル・ド・ゴール国際空港近くの家に住んでいます。ガレージ、その上に住居、屋根裏部屋まである4階建ての縦長の家に住んでいます。庭はありません。朝7時頃、飼い主達を起こし、朝食です。飼い主は出勤準備をする前、数分間私と遊んでくれます。腕や手を噛んで遊びます。テレワークの時は一緒に仕事をします。お昼寝したり、窓から鳥を見ながら一方通行の会話をしたり、飛行機を見て自分も飛べるのでは?と空想したり。飼い主の帰宅後、アペリティフタイムが始まりますが、私は大好きなおやつをもらいます。オリーブも好きなんです。飼い主の夕飯にあわせて、一緒に食事をし、22時頃就寝です。普段のご飯はカリカリで、週末は柔らかいキャットフードです。特別な日のごはんは『Sheba』 のパテとクリームが出てきます。好きな場所は外が見えるキャットツリーの上と、飼い主の肩の上。お土産でもらった、棒の先にヒラヒラのついたものと、ワインのコルクでよく遊んでいます。飼い主がワインを開けようとすると、飛んでいって抜いたコルクを投げてくれるのを待ちます。特技は小さな虫を見つける事。夏場は家に入ってきたハエをすぐに見つけて退治します。飼い主から見たアンコさまとは実家にいた頃は15歳くらいまで生きたルルという名の真っ白い猫を、そのあとは17歳くらいまで生きたトトという名前の猫を飼っていました。アンコとの出会いは2019年12月1日。「マイナス気温のなか子猫が鳴いている」と近所に住む姪の子どもたちが夫に知らせました。しかし、保護しようとしたらご近所の車のボンネットに潜り込んでしまいました。車の持ち主に知らせ、ボンネット部を開けてもらい無事に保護しました。とても可愛い子猫ちゃんで、そのままウチの子になりました。ベタベタされるのはいやだけど、家人の側にはいつもいたい猫です。私の具合が悪く寝たままでいると、側に寄り添ってくれる優しい猫です。気分がいらだったり心寂しい時には、気持ちの鎮痛剤になってくれています。チャームポイントはネックレスをしているようにみえる、白い毛の部分です。私とアンコは似ていると思います。人に対してつかず離れずの距離でいたいところはそっくりです。コロナの時期には車での国内旅行に出かけるようになり、アンコも一緒にあちこち行きました。回数を重ねるごとに彼女も私たちと出かける事を楽しんでいます。当たり前のことですが、動物を飼うということは、動物自身では何もできないので、常に気を付けて世話をしてあげなければいけません。そのためには飼い主自身がキチンとした基本の生活ができていないといけないと思っています。ーーアンコさまはどこからやってきたのかはわかりません。親とはぐれたのか捨てられてしまったのか?寒い日に自ら暖かいところを求め車の中に忍び込んで助けを求めたのかもしれません。無事救出され、そのままここの飼い主たちと暮らせて、とても幸せな毎日を過ごしているようです。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第144回目はキジトラのメロン(Melon)さまとトラのミルー(Milou)さまの登場です。まだ距離がある猫さまきょうだいの物語【フレンチ猫さま】vol.144猫さまの話をもっと聞かせて!メロンさまは4歳の女性、ミルーさまは生後6か月の男性猫さまです。メロンさまが語ります私たちはアパートの3階に住んでいます。普段の食事は『ロイヤルカナン』のカリカリです。もちろんおチビちゃんは子猫専用のものです。特別な食事としてパテを週2回いただきます。おやつはキャットファクションスナック、スティック状になっているものなどさまざまです。でも最近体重が6キロを超えたので注意が必要です。私は窓際の肘掛け椅子に座って外を見るのが好きですが、ミルーはまだ小さいので落ち着きがなくてよくわかりません。でも、ミルーは地面にあるものすべてで遊ぶのが好きです(ペットボトルのキャップ、ビニール袋など)。私たちは特別おもちゃは持っていませんが、私にとってのおもちゃはミルーです。それとダンボールが大好きです!ゴミ箱に捨てないで!!弟はとてもかわいいですが、彼を受け入れるにはまだ少し時間が必要です。飼い主から見たメロンさまとミルーさまとは2匹とも友だちからのプレゼントです。メロンは私が初めて飼った猫でした。私は長い間猫を飼いたいと思っていました。メロンはシャイで怠け者、親切で穏やかでおおらかな性格です。ミルーは好奇心旺盛で冒険好き。知的で学習能力が高いです。テレワークのおかげで、私の猫には親友がいることがわかりました。鳩が毎日私の家の窓辺を覗きに来ています。2匹の魅力は彼らの優しさです。私の気持ちをとてもよく理解しています。彼らは、私が悲しいときにハグをしてくれます。そして食べ物をもらう方法もよく知っています。メロンは私をルームメイト、親友だと思っているようです。小さなミルーは、私を母親だと思っているに違いありません。彼らは私の親友で、いつでも人生のすべてを分かち合うことにとても忠実です。ーーコロナで在宅勤務が多くなったかたもたくさんいらっしゃいますが、猫さまを飼っている家庭では日中楽しい発見がありますね。ビデオ会議に参加したり、書類を散らかしたり、いろいろな猫さまがいます。メロンさまとミルーさまの友だち(鳩)を発見した飼い主は、不在の時でも退屈していない時間を過ごしていると思ってちょっと安心したと言います。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月17日森永製菓から、アイスバー「しましまうまうまバー」が登場。2023年6月19日(月)より期間限定で全国にて発売される。たっぷりチョコ×パリパリ食感のアイスバー「しましまうまうまバー」「しましまうまうまバー」は、バニラアイスにたっぷりのチョコレートを層状に入れたアイスバー。チョコレートがぎゅうぎゅうに詰まった“しまうまよりしましま”な見た目と、パリパリ食感が特徴だ。今回、先行発売していた「しましまうまうまバー」をより多くの人に楽しんでもらえるよう、全国にて展開する。“しましま”なしまうまたちを配したユニークなパッケージもポイントのひとつ。可愛らしいパッケージデザインもあわせて楽しんでみて。【詳細】「しましまうまうまバー」発売日:2023年6月19日(月)※無くなり次第終了販売エリア:全国 / コンビニエンスストア限定価格:141円
2023年06月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第143回目はスノーベンガルのチェリー(Cherry)さまの登場です。超かまってちゃんな猫さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.143猫さまの話をもっと聞かせて!チェリーさまは9歳の女性猫さまです。チェリーさまが語ります朝は飼い主が起きるのと同じ時間まで寝ているので、飼い主孝行しています。さすがに土日は飼い主が寝坊をするので、洋服ダンスの戸棚を開けようとしたり、暖炉の上に登って注意を引き、起きて起きてと催促をします。飼い主がやっと起きたらお腹をみせて「ご機嫌ムード」をアピールするのです。ちょっとした朝活として、軽く運動をします。そして激しく鳴きながら朝ご飯を要求し、食卓下にあるラグマットの上にお座りして朝ご飯のマグロ缶を食べます。デザートのちゅ~るも忘れません。その後は、満足感のあるうちに身繕いをし、お天気の良い日は窓際で、寒い日はほかほかのカーペットが敷かれているハウスでひと眠り。飼い主は自宅勤務が多いので、お昼ご飯の時も同じことを繰り返します。お昼ご飯の後は、長いお昼寝に入りますが、時々飼い主に近寄って、お腹を見せてなぜてもらったり、膝の上やパソコンの上にわざと乗って「かまってモード」を炸裂させます。夕方、飼い主がピアノを弾き始めると、もうすぐ晩御飯という事がわかります。椅子の横にピタッと寄り添い、食事を待ちます。多くの猫たちがそうだと思いますが、私も自分を人間と同じと思っているので、飼い主たちが食卓に着くと、自分も一緒にご飯を食べます。そのため、ご飯はマグロ缶1日分を3回分に分けて、飼い主たちと同じタイミングに食べています。夕食の後は、また寝ますが、飼い主が映画やドラマを観ていると、それらが終わるまでに大概起きます。そこから1日のうちで一番楽しみにしている遊びモードのスタートです。その時の鳴き声は激しくて格別です。あまり悪戯はしないのですが、この時ばかりは普段乗るのが禁止されている場所にわざと乗り、気を引こうとします。おもちゃで遊んだり、水遊びをした後、大好きなブラッシングをして、満足したらカリカリを食べて、眠りにつきます。1日3回に分けて食べているのは、『almo nature』というブランドの猫用マグロ缶と、常備してあるキャットフードです。日本製のおやつが大好きなので、日本製のカツオ、日本製のちゅ~るもあります!好きな場所は自分だけの場所とわかっている、キャットタワーの上か、外の景色が見える日当たりの良い窓際のクッションです。寒がりなので、ほかほかのカーペットが中に敷いてある、ハンドメイドのチェリーハウスもお気に入り。おもちゃは日本製の、トンボがついた猫じゃらし「かしゃかしゃぶんぶん」と、羽のついた猫じゃらしが特にお気に入り。新しいおもちゃには常に興味津々です。性格は好奇心が強くて、快活でコミュニケーション上手です。反面、人見知りで甘えん坊なところもあります。3歳くらいの頃、突如人見知りに変身しました。独特で複雑な部分もありますが、そこがまた魅力らしいです。見事なモンローウォークをし、トイレの時は鳴いて知らせています。飼い主から見たチェリーさまとは住んでいるのはパリ9区、モンマルトルの少し下あたりです。大ヒットした仏映画『アメリ』の舞台となったカフェが近所にあり、パリの古い街並みがたくさん残る界隈です。ベンガルといえば豹柄で有名ですが、チェリーはその色合いからスノーベンガルと呼ばれる品種です。血統書の中の正式名は、IVORY(アイボリー)ですが、我が家での命名はCHERRY(チェリー)です。チェリーとは少し不思議な出会いでした。猫を飼い始めると決めた時は、純血種を飼うつもりは全くなく、引き取り手を探している猫の広告ばかりを見ていました。しかし、みんな可愛いのでなかなか決める事ができませんでした。そんな時「生まれたばかりのベンガルの子猫をもらってください」という広告を見つけたのですが、それは見事な詐欺広告(メールのやり取りですぐに詐欺と気づきました)でした。それまでベンガルという品種も知りませんでしたが、奇しくもその広告からベンガルに惹かれ始めました。ベンガル種の事をもっと知りたいと思いながら検索していると、1年2か月経っても飼い主が見つからず、引き取り手を探しているという広告に行き着き、写真を見てすぐに会いたくなりました。それがチェリーでした。ご縁があったのだと思います。チェリーは透き通ったブルーの瞳とミルクティーのような色合いのマーブル柄、シルクのような柔らかい毛並みをしています。背中には天使の羽模様みたいな柄があり、すべて可愛いのですが、上目使いの目線も最高です!彼女の存在自体が癒しになっています。マイペースで頑固なところ、病院や注射が大嫌いなところが私に似ているかもしれません。猫を飼うのは初めてですが、チェリーのお陰ですっかり猫の魅力にとりつかれました。すべてが楽しい毎日です。一番の思い出は我が家にやってきた日、一睡もしなかった事です。今は落ち着きましたが、来た頃から3歳くらいまでの期間、本当によく遊ばないと寝なかったので、私も真剣に遊びました。猫ってこんなに遊びたがる動物なんだ!と驚き、大変ではありましたが、すごく楽しかったです。生まれたばかりの子猫時代を知らないので、この時期は私にとっては特別な思いがあります。日々、動物も私たちも、今日もまた存在している事自体が、奇跡のように貴重であるという事を教えてくています。ーー飼い主のピアノが響くとお腹が空くチェリーさまは可愛いですね。飼い主のピアノに飽きてきたら、ひたすら楽譜を落としてかまってほしいアピールをするとのことです。結構なかまってちゃんで、伸びたら体長が長く、女性猫さまにしては大きいチェリーさま。伸びてお腹をなぜてもらうのを催促するポーズ、毎日何度もこれを繰り返すのを見たら構わずにいられなくなりますね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第142回目はベンガルのピラット(Pirate)さまとミックスのカライブ(Caraïbe)さまの登場です。出合った日から仲良しな猫さまたちの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.142猫さまの話をもっと聞かせて!ピラットさまは3歳、カライブさまは2歳、共に男性猫さまです。ピラットさまとカライブさまが語ります。僕たちはレユニオン島(インド洋に浮かぶフランス領の島)の小さな家に住んでいます。毎朝、ピラットは飼い主の寝室のワードローブにいますが、飼い主がモゾモゾと動き出したら、ベッドに飛び乗って挨拶してなめ回します。僕たちは『ファルミナ マティス』のカリカリを食べ、『いなば』のちゅ~るがお気に入りのおやつです。乳製品、特にサトウキビ入りのヨーグルトが大好きですが、少ししか許可されていません。地元で採れるエビも大好物です。ピラットは外にいるのが好きです。でも、外出時はいつもリード付きです。飼い主は「ピラットは猫犬だ」とよく言います。呼ばれたらどこにいても飼い主のところに戻っていきます。カライブも外にいるのが好きですが、庭にはあまり行かず、飼い主のそばにとどまります。僕たちは外出できないとき、よくレーザーを追いかけて遊んでいます。飼い主との鬼ごっこで追いかけるのも好きです。ピラットの特技はドアを開けることです。そのため、飼い主はドアをロックするようになりました。飼い主から見たピラットさまとカライブさまとは私はペットショップで働いていましたが、残念ながらやめなければなりませんでした。ピラットは働いていたペットショップからやってきました。そしてカライブは、彼が赤ちゃんだったときに私の庭で見つけました。どうやらそこに置き去りになっていたようです。最初、彼らは仲良くできないのではないかと心配していましたが、初日からとても気が合ったようです。ピラットはわずかな変化にも敏感な猫です。カライブはとても穏やかで愛情深く、コミュニケーションのとれる猫です。彼らは食事に関しては非常にこだわりがあり、何度も食事の種類を変更する必要があったのですが、最終的に今のものに落ち着きました。ピラットは私にとても似ていると思います。私も非常に敏感な人間なのです。今まで私はいつも猫に囲まれて暮らしてきました。これからも猫なしで生きていけるとは思えません。ピラットとカライブは多くの幸福と静けさをもたらしてくれます。彼らが私を必要とするときは、いつでも対応しています。ーーフランスでは「動物愛護法」が施行され、2024年1月からペットショップでの犬さまや猫さまの販売が禁止条例となりました。そのため、動物がショーケースに入れられているようなペットショップは見かけなくなりました。ピラットさまとカライブさまの飼い主もそんな事情があり、ペットショップをやめざるをえなかったようです。レユニオン島は南半球に位置してますので季節は逆です。もうすでに秋に突入でしょうか。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月10日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第141回目は番外編=番外犬。ハバニーズのロクシー(Roxy)さまの登場です。眺めのよいアパルトマンに住む犬さまの物語【フレンチ猫(犬)さま】vol.141猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ロクシーさまは3歳の女性犬さま。ロクシーが語ります。私はバルコニーからエッフェル塔、凱旋門、サクレクール寺院が見えるアパルトマンに住んでいます。先住の10歳の元保護猫のウブロン(男性)もいます。朝、夕方、夜とお散歩を3回します。昼間はお昼寝です。夜は先輩猫を追いかけたり、飼い主とソファでまったり過ごしています。お腹が弱いのでドライセンシティブフードをいただいています。おやつはチキン、ベーコンの骨のおやつ、ビーフジャーキーです。飼い主の膝の上は居心地が最高です。抱っこが大好きで、ロープのおもちゃと鹿の角で遊ぶのが好きです。性格はとっても社交的で、人間大好き、犬も猫も大好き!得意技は何か欲しい時にするおねだりダンス。後ろ足で立って前足でちょうだいします。飼い主から見たロクシーさま。私は生後すぐから幼稚園を卒園するまで、毎日祖母宅でマルチーズと一緒にいたので、犬は子どもの時から大好きでした。ロクシーは初めて一緒に暮らす犬です。ブリーダーさんのホームページで見つけて恋をしました。今では子ども同然の存在です。この子がいない生活はもう考えられません。すべてがかわいいですけど、眉毛と目がチャームポイントです。私に似ている共通点もあります。それは、社交的で好奇心が強いところと猫が大好きなところ。一番楽しかったエピソードは、パリからスペインまで10日間のロードトリップです。車で移動して、毎日ロクシーを助手席で抱っこして、いろんな街に行って幸せでした。ロクシーが来てから今まで出会えなかった人達に出逢うことができました。ロクシーのお陰でいろいろなことを学んで、体験できて本当に感謝しています。ーーヴァカンスの時には猫のウブロンさまはお留守番、ロクシーさまは飼い主に同行しいろんな風景を楽しんでいます。今年の夏はどんな思い出を作るのでしょうか!取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第140回目はシャルトリューのロンス(Ronce)さまの登場です。キスができる猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.140猫さまの話をもっと聞かせて!ロンスさまは5歳の女性猫さまです。ロンスさまが語ります。私はアパートに住んでいます。 ずっとアパート暮らしなので、定期的に飼い主の実家に連れて行ってもらい、田舎の芝生で走り回っています。典型的な1日は、目覚ましが鳴る前に飼い主を起こして朝ごはんを頼むことから始まります。午前8時頃に1杯目のカリカリを食べ 、それから昼寝をします。休んだ後は、水槽を見て過ごすのが好きで、何時間も魚を見ています。その後、天気がいい日は日光浴をするか、レーザー光線で少し遊んでもらうか活動はさまざまです。お気に入りのゲームはかくれんぼです。その後、午後7時頃に夕食が始まり、2杯目のカリカリを食べます。通常夕食の直後に「15分間の狂気」を感じて走り回ります。私は窮屈でも小さなかごの中で寝るのが大好きです。昼間は太陽の下、ソファで快適に寝ています。いたずら好きな表情と大きな目で飼い主を魅了しています。飼い主から見たロンスさまとは。私は24歳で、これまでに2匹の猫を飼っていました。私が幼い頃に初めて飼った猫は若くして亡くなりました。その後、両親と一緒にグリブイユと呼ばれる2匹目の猫を飼いました。今年21歳になりますが、今も実家で元気にしています。4年半前、ロンスを養子にしました。1人暮らしを始め、猫を飼うことを考えていましたが、手間がかかるのでその時はまだ自信がありませんでした。ところが、ある日友人から電話があり、夜中に道路の真ん中に捨てられていた生後3か月弱の小さな猫を見つけたと言われました。私の友人はすでに猫を飼っていたので、この小さな猫を飼うことができませんでした。私は彼女に会いに行き、すぐにこの小さな毛玉に恋をしました。それ以来、私たちはひとときも離れていません。いつも一緒です。ロンスはちょっと変わった性格です。小さい頃に捨てられ、人の手を怖がるので、きっと殴られたのだと思います。彼女は子どもの頃、見知らぬ人に対して、そして私に対してさえ、どちらかというと攻撃的な性格でした。私たちはお互い、飼いならすことを学ばなければなりませんでした。成長するにつれて、出会う人々には少々無愛想に接していましたが、私には少しずつ慣れてきました。ロンスは、毎日大きなハグをするタイプではありませんが(でも、ときどきハグをします)、いつも私のそばにいてくれます。私が部屋を移動すると、彼女は私についてきます。彼女は健康上の問題があるため、消化の良い特別なブランドの食事を食べています。ロンスはおやつを避け、食べるものにはすべてに気をつけなければなりません。でも時々プレーンヨーグルトを小さじ1杯あげると、とても喜んでくれます。ロンスはキスの仕方を知っています!前に言ったように、ロンスはヒトの手が怖いので、抱きしめる代わりに頭で彼女にキスをすると、彼女はキスで返事をします。私にとって、ロンスはとても愛しい小さな赤ちゃんです。ロンスは私のことを親友であり保護者と見なしていると思います。ロンスは騒音が多すぎたり、人が多すぎたりするとすぐにひとりになりたがりますが、私もそうです!私のようにまったく恨みをもたない猫でもあります。最も楽しい印象的なエピソードは、2年前、10日間の休暇を取った時のことです。ロンスを猫に慣れている友人に預けました。すべてがうまくいき、引き取って家に帰りました。その夜、ロンスは夜中に私を起こして、ずっとくっついていたんです。この行動に私は驚き、そして感動したので、もう離れ離れにならないと決めました。ロンスは私をとても恋しく思っていたに違いありません。このようにロンスは私にたくさんの愛をもたらしてくれます。そして彼女は私をたくさん笑わせてくれます。私はロンスが私の元に来たことしたことを決して後悔しません。ーーこんな可愛いロンスさまは、過去につらいことを体験したにも関わらず、飼い主の献身的な世話により性格がどんどん変わっていったのですね。手で撫ぜられなくても頭でスリスリする光景も目に浮かびます。そしていかにその猫さまに適した食事を考えるのかも必要だと教えてもらいました。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年06月03日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第139回目はシャルトリューのリオ(Rio)さまの登場です。規則正しい毎日を過ごす猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.139猫さまの話をもっと聞かせて!リオさまは3歳の男性猫さまです。リオさまが語ります。僕はフランス南西部の郊外で、庭付き160平米の家に住んでいます。毎日規則正しい生活をしています。午前6時 : 朝食と庭での短い散歩午前8時~12時 : シエスタ12時 : 昼食午後1時~6時 : 天気が良ければ庭、そうでなければソファでシエスタ午後6時~8時 : 家族と遊ぶ午後9時 : 夕食、テレビの前とベッドでハグ。僕の好物はここの家族が食べるローストチキンとローストポーク(ポテト付き)!特別なお菓子はありませんが、僕はここの子どもたちから食事を少しだけもらう簡単な方法を知っています。食いしん坊で何でも食べます。赤いレーザーポインターを追いかけるのが大好きです。甘える時にはゴロゴロと引き換えにハグを要求します。飼い主から見たリオさまとは。私にとってリオは4匹目の猫です。状況が許すかぎり、私はいつも猫を飼っていました。家猫で子どもに慣れている猫を探していて、自宅からそう遠くない家でリオに直接会いました。リオはその家で生まれました。その家族は、プロのブリーダーではなく、両親の系統を永続させていました。リオの兄弟姉妹は、すでに他の家庭に迎え入れられていたためおらず、1匹の兄弟は母親と一緒に暮らしていました。生後4か月のリオを我が家に迎えました。リオは伝統的なカリカリ(できればシリアルなし)とパテを1日1回ずつ食べます。地元のフランス製で、責任あるブランドのものを購入するようにしています。リオは落ち着いていて、とても人懐っこいです 。彼は私たちの仕事を手伝ってくれます。ガーデニング、料理のときもいつも一緒です。リオは外に出ても近所の他の猫と決してけんかをしません。子どもたちと庭で遊ぶ姿はいかに人生が素晴らしいかを教えてくれます。彼は抱擁と愛撫が大好きです。そして、家族の一員であり、在宅勤務を含め毎日の多くの活動で私と一緒に過ごします。時たま頑固な面を見せますが、私の人生に大きな存在感を与えてくれています。ーーリオさまは大きな家と広い庭で、ストレスのない生活を楽しんでいます。家族のやっていることがいつでもとても気になって後を追います。この家族の中では末っ子でアイドル的な存在のようです。そろそろ狩りの季節ですね。収穫は何か気になります。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年05月28日