M美さんは“ただの依存症”ではないと説明するパパ。驚くM美さんに、「SNS依存症と依存性パーソナリティ障害だと思う」と、パパがわかりやすくパーソナリティー障害についてまとめた1冊のノートを渡してくれました。パーソナリティー障害に加えてSNS依存になっていたことわかり、初めて「治す努力をしたい!」というM美さん。そんなM美さんへ、パパが「初めて出会ったときのこと、覚えてる?」と話しかけてきました。話はM美さんの中学卒業時期に遡ります。実家へ帰りたくなかったM美さんは、高校へは行かず、寮付きの就職先を先生から斡旋してもらい、一生懸命働いていたのですが……? 妻と初めて会った夫は… あまり他人とは関わらないようにして生きてきたM美さん。ある日、寮の先輩が「高校だけは出たほうがいいよ」とアドバイスをしてくれました。そのため、昼に働いた後は勉強をして、何とか通信制高校を卒業しました。 その後いくつか住み込みで仕事ができる職場を転々とし、実家に帰ることは二度とありませんでした。 そんななか、M美さんがある建設会社で働いていたときのこと。M美さんが真面目に働いて几帳面に荷物を積んでいるのに、変なスペースが空いていることに気づいたパパ。気になって近づいて見てみると、そこにはアリの行列がありました。 数日後、初めてM美さんに声をかけたパパ。急に来てジュースをご馳走し、自己紹介するパパに不信感を持つM美さんでしたが……? 「フォロワーを増やしてPR案件でラクに儲けたい」と言っていたM美さんからは、想像できないような過去が明らかになりました。家庭環境のこともあり、人と関わらずに生きてきたために、リボ払いの怖さや詐欺の手口などのことを教えてくれる人が周りにいなかったのかもしれません。パパと出会ったころの、嘘をつかず真面目に働くM美さんに戻れると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月13日目の前にいると想像するお母さんへ「あなたに愛されたかった! 認められたかった!」と涙を流しながら想いを吐露したM美さん。そんなM美さんへ、パパが「認められたいのは娘ちゃんも同じ」と言って手を差し伸べると……「娘ちゃんに会うのが怖い」と不安になるM美さん。さらにM美さんは自分が犯した過去の過ちに気づき、後悔したものの、それすら一歩前進だとパパに励ましてもらいました。さらにパパは、M美さんは“ただの依存症”ではないと説明し始め……!? 夫が語る、妻の依存症とは… ※C群とは、パーソナリティ障害の分類の1つ”クラスターC群”のこと。クラスターC群は、不安で内向的な症状があり、依存性・脅迫性・回避性パーソナリティ障害が含まれています。 「ただの依存じゃないってどういう意味なの!? 教えて……!」 「SNS依存症と依存性パーソナリティ障害」パパは1冊のノートを取り出しました。 パーソナリティ障害がわからないM美さんが戸惑っていると……「パーソナリティ障害の方は、他者と健全な人間関係を構築するのは苦手なことが多いです」「C群・依存性だと、例えば、自分で何も判断できなかったり、他人の意見に依存してしまうことなどが症状に挙げられます」毒親マンガの作者の説明を聞き、M美さんは離婚を自分で決められなかったことや、インフルエンサーの意見をすべて取り入れていたことを思い出しました。 「これ、俺なりにまとめたんだけど、目を通してみてくれないかな」そう言ってパパがパーソナリティ障害についてまとめてくれたノートを渡してくれました。 「自分の行動を決められない……他者に指示や助言を過度に求めてしまう……これは全部、私の事だ」「そう。それにSNSへの依存……つまりM美は二重の意味で依存症になってしまったんじゃないかな」自分がどんな状況に陥っているか、ようやく理解できたM美さん。 「これが良くなるかどうかわからないけど……気づけた今、治す努力をしたい!」ついにM美さんから治したいという言葉が出ました。 すると、パパからM美さんとパパが出会ったときのことを聞かれ、M美さんは中学を卒業するころのことを語り始めました。 家に帰りたくなかったM美さんは、高校へは行かず、寮付きの就職先を先生から斡旋してもらうことに。中学卒業後、就職してからは力仕事でも何でも一生懸命働いていたのですが……? ついに嘘ではなく初めて、M美さんから“SNS依存を治す努力をしたい”と前向きな発言が出ました。今までは異常だと指摘されると敵意むき出しで怒っていたので、信じられないほどの変わりようです。SNSアカウントは停止された状態なので、そのまま離れられると良いですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月12日心理カウンセラーの資格を持つ毒親マンガの作者の指示で、「どうして私はお兄ちゃんと同じ愛情を貰えなかったの?」と、イメージするお母さんへ問いかけたM美さん。次にお母さんの代わりにM美さん自身が返事をすることになると……「私から旦那を奪ったM美が憎い。どうしてもかわいいと思えない」と、イメージしたお母さんで答えたM美さん。その後、また別の場所・違う視点からお母さんを客観的に見たM美さんは、「自分の弱さに負けてアルコールに逃げた、みっともない人……」と感想を述べると……? 毒母に認められたかった… 「でも……それでもあなたの娘は、あなたに愛されたかった!」涙を流しながらお母さんへ訴えるM美さん。M美さんの言葉を聞きいたパパも、涙がこぼれました。 「認められたかった! 存在しているということを! 一度でいいから!」「私は知らず知らずのうちに、母からもらえなかった愛情を歪んだ方向に求めてしまったの……?」 泣きながらお母さんへの想いを吐露するM美さんへ、「愛されたい、認められたいのは誰だって同じだよ。俺たちの娘ちゃんだってそうだ」パパは手を差し伸べました。 「娘ちゃん! 今の私は娘ちゃんと接するのが怖い! 自信がない……」「でもこのままだと娘ちゃんも私と一緒になってしまうんじゃないだろうか……」不安になるM美さんへ、「自信がないのは俺だって同じだけど、周りに助けてくれる人がいるからやっていけるし、娘ちゃんと一緒に自分も親として成長できているんだなって感じる」パパは励ましの言葉をかけました。 “助けてくれる人”という言葉を聞き、いつも支えてくれる義両親のほか、「いつでも相談してください」と言ってくれた保健師さん、駅で娘ちゃんの命を救ってくれたおじいさんのことをを思い出し、後悔するM美さん。 そんなM美さんに、過ちに気づけただけでも前進だと励ますパパは、そんなことをしたのも原因があると断言しました。その原因は依存症で、さらに“ただの依存症”ではないと説明し始め……!? やはり子どもはどんな親でも、どんなに虐げられても愛されたいんですよね……。M美さんは幼いころに母親から存在を認めてもらえなかったため、埋められなかった承認欲求をSNSで満たしていたのかもしれません。さらに、今まで手を差し伸べてくれた人、助けてくれた人は“自分を責める敵ではなかった”と、ここで初めて気がついた様子。パパによるとM美さんは“ただの依存症ではない”とのことですが……現状から抜け出せるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月11日M美さんが受けてきた虐待の話を聞き、「なぜそこまで自分の子どもに暴力をふるえるんだ」と涙を流すパパ。M美さんが、「それは私が悪いからだよ」と答えると……パパからも、話を聞いてもらっている毒親マンガの作者からも、その考えはおかしい、“悪いのは理不尽な暴力を振るう親だ”と指摘されました。さらに毒親マンガの作者から、「お母さんが目の前の椅子に座っているイメージをして……」と言われ、M美さんは……? 想像する母に怯え、怒り… 「大丈夫ですよ。リラックスして呼吸を整えましょう。では、そこにいるお母さんに声をかけてみましょう。何を言ってもいいですよ」 毒親マンガの作者の指示で、イメージするお母さんへ話しかけるM美さん。「お、お母ちゃん……お久しぶりです。お、お、お、お元気ですか……?」何もないはずなのに、M美さんは話しかけることに緊張しています。 「小さいころのことを思い出しました。それで私は自分で自分の記憶に蓋をしていたことに気がついたんです」「あなたがかわいがっていたお兄ちゃんは、今どうしているんでしょうね。お母ちゃん、どうして私はお兄ちゃんと同じ愛情を貰えなかったのでしょうか?」M美さんはビクビクしながらイメージするお母さんへ話しかけました。 「はいM美さん、とてもいいですよ。では次はあなたがその座椅子に座って、お母さんの代わりに返事をしてください」 この指示にはM美さんも驚きが隠せません。「え!? 私が母の気持ちを!? でも母と私は違う人間ですよ。そんなの無理……」 「もちろん想像でいいんですよ。“お母さんなら何て言うか”でいいんです」そう言われ、M美さんがお母さんのように座椅子へ座ると……「あーあーごちゃごちゃうるせえなこのクズ! お前を妊娠して父ちゃんが出てったんだ。全部お前のせいじゃねーか!」お母さんの気持ちになって怒鳴るM美さん。 すると毒親マンガの作者は……「今どんなかお感情が心の中におありでしょう?」M美さんがなりきるお母さんへ質問を投げかけました。 「憎悪……怒り……裏切られた……絶望……現実から逃げたい。私から旦那を奪ったM美が憎い。どうしてもかわいいと思えない」イメージしたお母さんで答えたM美さん。 すると、毒親マンガの作者は次に別の場所・違う視点でM美さんがお母さんを見るように指示しました。 「憐れで弱い人……寂しさや自分の弱さに負けてアルコールに逃げた……私を殴ることで憂さ晴らしをして、また酒に溺れる……なんてみっともない人……」M美さんが客観的にお母さんを見た感想を語ると……? 何もない座椅子へ話しかけるだけなのに、“お母さんがいる”と想像するだけで緊張してしまうM美さん。母親のことがかなりトラウマになっているという深刻さがうかがえます。それでも母親の気持ちになって話すシーンでは、自分の口で「M美が憎い、かわいいと思えない」と言っていて、見ているこちらも辛くなってしまいますね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月10日小学校6年のころ、M美さんの作文がコンテストで金賞に選ばれました。初めての賞状に喜び、帰宅後にお兄ちゃんへ受賞を意気揚と話すと……帰ってきたお母さんへ「自慢して俺のことバカにすんの。ウゼー」と嘘をつかれました。お兄さんには賞状を破かれ、お母さんからは“お兄ちゃんをバカにした罰”として折檻されたM美さん……。そんな話を聞いたパパが、「なぜそこまで自分の子どもに暴力をふるえるんだ」と涙を流すと、M美さんは……? 毒親マンガの作者と夫に事実を告げられ… 「なんでって……それは私が悪いからだよ」毒親マンガの作者も、パパも、M美さんの言葉を聞いて驚きました。 「だって母がいつも私を殴りながらそう言ってたし……それ以外に理由がないっていうか……」「な、何言ってるんだM美! そんなわけないだろ! その考えはおかしいよ!」間違った考え方をするM美さんを懸命に正そうとするパパ。 「M美さん、悪いのは理不尽な暴力を振るう親ではありませんか? 今伺ったお話はしつけの範疇を著しく逸脱しています。あなたは悪くありませんよ」毒親マンガの作者は、冷静に話し始めました。「失礼を承知で申し上げますが、あなたのお母様は毒親です。あなたが殴られたのは、あなたが悪いのではない。まずそこに気がつく必要があります」 毒親マンガの作者の言葉に混乱するM美さん。「母が毒親で、私は悪くなかった……? その考えは今までしたことがなかった」 頭を抱えるM美さんへ、毒親マンガの作者は座るものがあるかを確認し、「古い座椅子にM美さんのお母さんが座っている、と想像してください」と指示して心の整理を始めようとしました。 するとパパが慌てて……「ちょっと待ってください! 今ひどい虐待話を聞いたばかりでわかると思いますが、M美にとって母親は心の傷をえぐるトラウマ的存在です! それはあまりにも酷じゃないですか!?」必死に止めようとしました。 しかし、 心理カウンセラーの資格を持つ毒親マンガの作者は、「いえ、これはゲシュタルト療法(解決していない問題・悩みを、再体験することで“今、ここ”での“気づき”を得る心理療法)という有名な心理セラピーです。今だからこそM美さんには“気づき”が必要ではないかと思います」M美さんへ心理セラピーの必要性を訴えます。 パパが心配する一方、当のM美さんは、「やるわ、私。自分の親について初めて客観的に見ることができて、目から鱗が落ちた気分なの」そう言って、毒親マンガの作者の指を受け、座椅子にお母さんが座るイメージをするのですが……? 自分が悪いから虐待(暴力を受けることなど)は仕方ない、という間違った思考になっていたM美さん。日常的に虐待を受けて育つと、“虐待は異常ではなく当たり前”になってしまうのかもしれません……。毒親マンガの作者やパパから間違いを指摘され、M美さんの閉ざされていた世界が初めて開けてきている様子。また一歩前進したM美さん……母親の存在はトラウマかもしれませんが、乗り越えてほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月09日パパから聞かれて、お兄ちゃんについて話し始めたM美さん。小さいころは、お兄ちゃんだけがかわいがられる理由がわからず、そもそも疑問にも思わなかったと語り……そのため、毒親マンガを読んだときも、「何が悪いのかわからない」という感想を言ったのでした。さらにお兄ちゃんと会話した最後の思い出は、小学校のころM美さんの作文がコンテストで金賞に選ばれたときのこと。初めての賞状に喜び、お母さんに見せて褒めてもらいたくて急いで帰宅したのですが、お兄ちゃんしかいなくて……? 兄のひと言で最悪の事態に…!? 「ほら、こんなキラキラの紙、見たことないでしょ!? クラスで1人だけだったんだよ!」意気揚々と話すM美さんを、憎らしそうに眺めるお兄ちゃん。そこへお母さんが帰ってきました。 M美さんが賞状を見せようとすると……「M美がさーウザいんだよ。こいつさー自慢して俺のことバカにすんの。ウゼーわ」お兄ちゃんの言葉を聞いて、M美さんにキレるお母さん。 M美さんが弁解しようとすると……「M美のくせに! それ貸せよ」M美さんが初めてもらった賞状は、お兄ちゃんによってビリビリに破かれてしまいました……。 逆らわない、抵抗しない、感情をストップする。何も考えない、悲しくない(と思い込む)、時間が過ぎるのを待つ……。それはM美さんが身を守る唯一の方法でした。お兄ちゃんは賞状を破いて気が晴れたのですが、お母さんは「お兄ちゃんをバカにした罰を与える」と言って、M美さんを折檻……。 話を聞いたパパが、「なぜそんなことに! なぜそこまで自分の子どもに暴力をふるえるんだ」と涙を流すと……? M美さんが受賞を喜んで報告したのが面白くなかったのか、お兄ちゃんには賞状を破かれ、お母さんからは虐待を受け、初めての受賞が嫌な思い出になってしまいました。幼いM美さんが学んだ身を守る方法は、何も考えず時間が過ぎるのを待つこと……。虐待を受けて育つと、そういった思考回路になってしまうのかもしれません。そして、M美さんの辛い過去がどんどんわかって、涙を流すパパ……。M美さんがこれまでしてきたパパへの裏切り行為をなかったことにはできませんが、M美さんの過去を知ったことで未来がいい方向へ変わるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月08日M美さんは、家では虐待を受け、学校ではいじめられても、周りの大人や担任の先生は助けてくず、辛い幼少期を過ごしてきました。そんなM美さんが、お母さんに「出かけるぞ」と言われ、行き先を聞くと……病気で働けないという診断をもらうため、病院へ行くというお母さん。主にアルコールのことを注意されていたお母さんは、「私はアルコール中毒じゃない!」と叫び、医師と看護師が抑えつけなければいけないほど暴れていました。その異常な光景が恐ろしく、その場から消えたくなる思いがしたというM美さんでしたが……? 兄妹で差別されて育ち…… 「君も同じことを言ってたよ」「そうかもしれない…あんな風になりたくないと強く思っていたのに、いつの間にか母と同じことを……?」パパの言葉に驚くM美さんでしたが、改めて自分の今までのおこないを思い返しました。 しかし、話の途中だったため、M美さんとお母さんが同じことを言っていたという問題は、後で考えることに。パパの質問を受け、M美さんはお兄さんについて話し始めました。 小さいころは、なぜお兄さんだけがかわいがられるのかがわからず、そもそも疑問にも思わなかったと語るM美さん。「毒親マンガを読んだときも全然ピンとこなかったんです。何が悪いのかもわからない……だって家よりはるかにマシだから」「でも兄妹の性別の違いで差別があったということに共通点を感じて、こうやって話を聞いてもらおうという気になりました」 さらに、M美さんがお兄さんと最後に会話した、6年生のころの記憶を語り始めました。 作文がコンテストで金賞に選ばれ、初めて賞状をもらい、認められる喜びを知ったM美さん。金賞なんてお兄ちゃんもとったことがないはず!お母ちゃんに見せたらきっと喜ぶ!もしかしたら褒めてくれるかも! M美さんは急いで帰って家に着くなり、「ただいま! 母ちゃんみて! 私、金賞もらったんだよ!」と賞状を広げました。しかし、お母さんはお酒を買いに外出中。家にいたお兄ちゃんへコンクールで金賞を受賞したことを報告すると……? パパが指摘した通り、M美さんのお母さんが「アルコール中毒じゃない!」と叫ぶように、M美さんも「SNS依存症じゃない」と言って否定していました。お兄さんとの思い出話で、作文のコンテストで金賞を受賞していたと語るM美さん。SNSで最初のころにエッジの効いた投稿コメントがウケて、プチバズりしていたことを思い出しますね。家族もこの賞状を見て喜んでくれるといいのですが……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月07日お母さんから虐待を受け、万引きする命令をされ、辛い日々を過ごしていたM美さん。そんな幼いころのM美さんの家には、たびたび市の職員や児童福祉関係の人が訪れ……そんな日はいつもお母さんから「絶対余計なことを言うなよ!?」と釘を刺されていました。しかし、助けを求めるM美さんは、勇気を振り絞ってほんの少し袖をめくってアザを見せると、お母さんにバレて殴られてしまいました。さらに、学校でいじめられても周りの大人や、担任の先生さえも助けてくれませんでした……。 ついに病院を拒否する理由が判明! 「こらグズ! 出かけるぞ!」怯えるM美さんがどこへ行くか聞くと……「病院だよ! 病気だから働けないって診断がいるんだよ!」怖い顔でそう答えるお母さん。 お母さんの病院の付き添いは、いつも“とても恐ろしいもの”を見せられるため、M美さんは恐怖を感じていました。幼いころは何科にかかっていたのかわからなかったものの、医師からは主にアルコールのことを注意されていたお母さん。働けないと言う診断が欲しくて病院へ行ったはずなのに……「私はアルコール中毒じゃない!」お母さんは信じられないほど暴れ出しだすのでした。 暴れるお母さんを医師と看護師が押さえつけ、その異常な光景が恐ろしくて恥ずかしくて、その場から消えたくなる思いがしたというM美さん。 「病院へは二度と行きたくありません。妊娠・出産のときは小さな個人の産院に行きましたが、病院に行くと暴れる母を思い出します。これから先も行くつもりはありません」M美さんの話を聞いて、いつも病院を拒否していた理由がわかったパパでしたが…? 今までのM美さんの行動ひとつひとつが、幼いころの環境に原因があることがわかってきました。自ら話すことで過去と向き合い、少しずつでも前進してほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月06日お母さんは働かず、生活保護を受けていた可能性があったM美さんの家庭はとても貧乏でした。とくに深刻だったのが、空腹でした……。空腹に耐えかねて墓地のお供え物を食べたり、他人の家の盛り塩を舐めたりしていたM美さん。満足にごはんを食べられない環境で、「スーパーに行って自分で盗ってこい!」と、お母さんは幼いM美さんへ万引きを命令。逆らえなかったM美さんは、店のものを盗み、生きるために食べていました……。そんな幼いころのM美さんの家には、たびたび市の職員や児童福祉関係の人が訪れ……? 誰にも助けてもらえず、唯一の逃げ場は… 助けを求めるM美さんが、ほんの少し袖をめくってアザが見えるようにすると……母親にバレて叱られてしまいました。しかし、アザに気づいた職員が「どうしたの?」と質問。すると、母親が「体育の授業でぶつけてしまった」と嘘をつき、職員も「そうなんですか」と返事をして、アザの話が終了。職員たちは帰って行きました……。 「ごめんくださーい」市の職員や、児童福祉関係の人が来るときはいつも、「いいか!? お前は絶対余計なことを言うなよ!?」そうお母さんに言わていたM美さん。 人と会うのに、こんなにお酒の臭いがしててもいいのかな……それに余計なことってなんだろう?毎日殴られていること?それとも泥棒させられていること? 「M美ちゃん久しぶりね。生活はどう? 家学校で楽しく過ごせている?」「……はい」 もしここでアザを見せたらどうなるだろう?この人たちは食べ物を用意してくれるだろうか?お母ちゃんに殴られないで済むだろうか……? M美さんがほんの少し袖をめくってアザが見えるようにすると、母親にバレて叱られてしまいました。 アザに気づいた職員が「どうしたの?」と聞いてくれたものの、母親が学校でぶつけたと嘘をつき、職員も追求することなくアザの話は終了。職員たちは帰って行きました……。 「なあお前、あたしのことなめてんの? 何勝手なことしてんの?」職員が帰ると、M美さんはお母さんから殴られてしまいました……。 さらに、学校ではクラスのみんなにからかわれても、周りの大人や、担任の先生さえ……助けてくれる人は誰もいませんでした。それでも、給食と唯一の逃げ場である図書館で読書することを楽しみに通学していたM美さん。 もし誰かが助けてくれたら、私もいつか本の世界のようにきれいなドレスを着て、おいしいものをおなかいっぱい食べられる……そう思っていました。 しかし、現実はそう甘くありませんでした。M美さんの期待はやがて絶望、そして諦めに変わってしまうのでした……。 「余計なことを言うな」とお母さんに釘を刺されていたM美さん。それでも一縷の望みをかけ、毎日殴られてできたアザを見せてSOSを出しましたが、結局助けてもらうどころか、お母さんにボコボコにされてしまいました……。こうなると「また勇気を出して大人に助けを求めよう」とは思えないですよね。周りの大人や担任の先生も助けてくれなかった……そんな過去がM美さんの人格形成に影響しているのかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月05日別居中のパパが同席する元で毒親マンガの作者と通話し、幼少期のことを話し始めたM美さん。「私の母親はひどいアルコール依存症でした……」M美さんが生まれる前に離婚し、それ以来お酒に依存するようにったお母さんは……3歳のM美さんを無理矢理ダンボール箱へ入れたり、小学生のM美さんを毎日殴って虐待していました。学校ではみすぼらしい身なりをからかわれるようになったM美さん。でも、それ以上に深刻だったのが、空腹でした……。 母の命令で生きるために罪を犯し… 「スーパーに行って自分で盗ってこい!」犯罪を指示するM美さんのお母さん。「そんなことできないよ。怖いし、それに捕まっちゃう!」 M美さんの家はとても貧乏でした。お母さんは働かず、生活保護を受けていた可能性があると語るM美さん。空腹に耐えかねて近所の墓地のお供え物を食べたり、他人の家の盛り塩を舐めたり……もっとひどいときはアリを捕まえて食べていました。 そんなひどい環境で、幼いM美さんへ犯罪を指示するお母さん。「いいから早くお兄ちゃんの牛乳も一緒に盗ってこい! 殴るぞ!」「わかったからぶたないでぇ」逆らえなかったM美さんは、スーパーへひとりでやって来ました。 手ぶらで帰っても、店員さんに見つかって盗ったことがバレても殴られる……嫌だ……こんなことしたくない……! それでもお母さんに逆らえないM美さんは、とうとう店のものを盗んでしまいました。初めてものを盗んだとき、罪悪感と恐怖でいっぱいだったと語るM美さん。それでも、生きるために盗んだものを食べていました……。 「こんな犯罪話を旦那にできるわけありません。今まで過去のことを言わなかった原因のひとつはこれです」暗い顔で過去を振り返るM美さん。 そして幼いころのM美さんの家には、たびたび市の職員や児童福祉関係の人が訪れ……? 幼いときは常に空腹だったM美さん。働かないお母さんは、M美さんに万引きを命令していました。母親の話をすることは、日常的に虐待を受けていたこと、自分が犯した罪を話すことになるため、M美さんは過去のことを話せませんでした……。福祉関係の人が、幼いM美さんを救い出してくれると良いですね。 ※万引きは窃盗罪です。また、犯罪を犯すように指示・命令した人も教唆犯となり、罪に問われます。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月04日両親の話題を避けることが気になるというパパに、「うちはちょっと特殊だし話してもわからないと思うから……」と言うM美さん。それでも、「毒親マンガをもう少し読んでみる」という前向きな発言が出て……パパが帰った後も毒親のマンガを読み続けたM美さん。「今なら話せる気がする。母親のことを……」M美さんは確実に一歩ずつ前に進んでいました。毒親マンガの作者に話を聞いてもらうことにしたM美さんは、パパにもそのことを連絡しました。ついに当日、M美さんの元へパパが訪れたのですが……? ついに避けて来た母親の話をし始め…!? 「かなり顔色が悪いな。アカウント相変わらずなの?」数日ぶりに会ったM美さんの様子を心配するパパ。「いらっしゃい。うん……アカウント復活の申し立てをしたけど全然ダメ……」「今もう通話が繋がってるから、入って……」 パパが部屋に入ると、すでに毒親マンガの作者と通話が繋がっていて、M美さんはすぐに自分の母親の話を始めました。 「私の母親はひどいアルコール依存症でした……」 お酒臭く、いつも怒っていたM美さんのお母さん。M美さんが生まれる前に離婚して、そこからお酒に依存するようになりました……。 M美さんは母との古い思い出を語り始めました。 M美さんが3歳ごろのこと。「ほら、持ってきてやったぞ」大きな段ボール箱をお母さんに渡されたM美さん。 何が入っているか聞くと……「は? 何がある? じゃなくて、お前がそこに入るんだよ」M美さんはお母さんに無理矢理ダンボール箱へ入れられました。 「そこから出てくるな! 泣くな! ふたを閉めるぞ!」M美さんにひどい仕打ちをする一方、お母さんにそっくりなお兄さんはとてもかわいがられていました。 泣くと殴られることがわかっていたM美さんは、無理矢理良い方向に考えて、辛くても悲しくても我慢するようになっていました……。 小学生のころは毎日殴られて、アザだらけだったM美さん。そのアザを隠すため、夏でも長袖を着ていました。3年生くらいになると、髪はボサボサで服も毎日同じだったため、いじめられるように……。でも、それ以上にM美さんにとって深刻だったのが、空腹でした……。 今までずっと避けていた母親のことを打ち明け始めたM美さん。アルコール依存の母親から虐待と兄弟差別を受け、さらに日々空腹で貧しい家庭環境で育った様子……。M美さんが“うちはちょっと特殊”と言っていたのは、このことだったようです。自分の過去(母親)と向き合うのは辛いかもしれませんが、M美さんが変わるきっかけになると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月03日別居中のパパがすすめてくれた毒親マンガを読んでも、「ねぇこれって何がダメなの?」と、何がよくないのかわからないM美さん。さらに「自分の母親の話はしたくない」と言うM美さんにパパは……「昔から避けてるよね。結婚するときも結局ご両親に挨拶もできなくて……」と気になっていたことを話しました。そんなパパにM美さんは「うちはちょっと特殊だし話してもわからないと思うから……」と言いつつも、毒親マンガをもう少し読んでみるという前向きな発言が出ました。そんなM美さんを見て、パパは部屋を出て行くのですが……? 本人が気づかなければ… パパに「死ぬなよ」と言われ、「うん、ありがとう……死なないよ……」M美さんはそう返事をして別れました。 パパは帰宅途中、M美さんのことを考えていました……。 本人がかたくなに受診を拒否する以上、引きずってでも病院に連れて行くなんてことはできない……まず本人が気づかなければダメなんだ! パパが帰った後も毒親のマンガを読み続けるM美さん。「読んだけど頭がクリアにならない。でも今なら話せる気がする。母親のことを……そうだ、この人に聞いてもらおう」 数日後、M美さんからパパのもとにメッセージが届きました。「マンガを描いた人に連絡して、私の母親の話を聞いてもらうことになりました。よかったら同席してください……」ついに母親の話をする決心をしたM美さん。当日、別居中のM美さんの元にパパが訪れたのですが……? 毒親マンガを読んで、「今なら母親のことを話せる気がする……」と一歩前進したM美さん。マンガの作者に自分の母親の話を聞いてもらうことになり、パパにも同席してほしいとお願いしました。かたくなに拒否していた母親の話……うまく話せるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月02日別居中のM美さんの元を訪れたパパは、部屋の荒れ具合と倒れているM美さんを見て驚きました。「泥棒にでも入られたのか!?」心配して声をかけても、うわ言を言い続けるM美さんにパパは……飲み物を飲ませ、荒れていた部屋を掃除しました。その後、生活費を無駄にしてしまったことや、アカウントを乗っ取られた挙句に規約違反でアカウントが停止した話をM美さんから聞き、呆れるパパ。 それでもM美さんが心配なパパは、連絡してもスルーされていた毒親マンガを「気分転換と思って読んでみたら?」と再度すすめました。M美さんがマンガを読むと……? 毒親の何がダメなの? 「ねぇこれって何がダメなの? なんかいまいちピンと来ないっていうか……」毒親マンガを読んでも、何がよくないのかわからないM美さん。 「私の母親は……母親の話はしたくない」 「昔からその話題を嫌がるというか……避けてるよね。結婚するときもそうだった。結局ご両親に挨拶もできなくて気になってたんだよ」 「何回も言ってるけど、うちはちょっと特殊だし話してもわからないと思うから……とりあえずもうちょっと読んでみるよ」母親の話をしないものの、M美さんは興味がないと言っていた毒親マンガを読み進めることに。 「じゃあ帰るわ。パンも買ってるから、ちゃんと食って」そう言ってパパはM美さんの部屋を後にしました……。 毒親マンガを読んでも、何が悪いのか理解できないM美さん。さらに、M美さんが嫌がったために結婚の挨拶をしていないということがわかりました。両親とただ疎遠になっているわけではなさそうです。最初は「つまらない。興味がない」と拒否していた毒親マンガですが、「とりあえずもうちょっと読んでみる」と、ほんの少し前向きな姿勢になったM美さん。これをきっかけにM美さんがいい方向に変わると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年09月01日うまく息ができなくなり、倒れこむM美さん。もうろうとする意識のなかで見たのは、幼い自分が母親に苦しめられる夢でした。悪夢から目が覚め、アカウントが乗っ取られたのも夢かと思い確認すると……規約違反があったとみなされ、アカウントは停止されていました。「私のアカウントは、私自身。私の人生。私のすべて」M美さんはスマホに鏡を叩きつけ、荒れ狂って涙を流しながら床へ倒れ込みました。そんななか、返信がない事を心配したパパが、別居中のM美さんの元を訪れると…… 心配した夫が来てくれたものの… 「M美! おいどうした!?」「ど、泥棒にでも入られたのか!? おい、返事しろよ」心配してパパが声をかけても、うわ言を言い続けるM美さん。 そんなM美さんにパパは買ってきた飲み物を飲ませ、荒れていた部屋を掃除をしてくれました。 「で、アカウントが消えたってどういうこと?」パパが話を聞くと……「貰った5万でフォロワーを買ったの。そしたらアカウントを乗っ取られちゃって……き、規約違反だって停止しちゃった」M美さんが正直に打ち明けました。 「やっぱりくだらないことに使ったんだね。それでもまだ目が覚めないの?」話を聞いて呆れるパパ。「SNSが停止するなんて、私に●●って言うようなものよ……」 「バカバカしい! SNSって命を賭けるほどのものか?」益々呆れるパパ……そしてM美さんに教えた毒親漫画を読んだか聞くと……「読んでない。そういうの興味ないしつまんない。それとも私が毒親だって言いたいの?」「そうじゃなくて。パーソナリティ障害について調べたんだ。聞いたことある?」「私は関係ない……」と言うM美さんへ、「気分転換だと思って読んでみたら?」とパパが改めてすすめると……!? 荒れた部屋を片付けて、M美さんを心配するパパ。生活費と病院代として渡した5万円でフォロワーを買ったと聞き、またしても裏切られたことを知って呆れています。それでもM美さんは“パーソナリティ障害があるのかも”と思ったパパがマンガをすすめますが、M美さんは「興味がない。私には関係ない」と突き放しています。離婚も視野に入れているのに、M美さんのことを想って“自分にできること”をなんとか頑張るパパ……。M美さんにもそのやさしさに気づいて欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月31日M美さんがSNSを見ようとすると、アカウントにログインできませんでした。事態を把握できず、ショックを受けてうまく息ができなくなるM美さん。サブアカウントでログインして、自分のアカウントを見てみると……M美さんの投稿に「電子マネーを買うようにDMをいただきましたが、もしかしてアカウント乗っ取りですか?」というコメントが……。「こんなメッセージ送ってない!」アカウントの乗っ取りが信じられず、現実を受け入れられないM美さんは、呼吸がうまくできなくなり……!? 息ができなくなり、見た夢は… うまく息ができなくなり、倒れこむM美さん。もうろうとする意識のなかで見えたのは、手を伸ばす怖い顔の女性。それはM美さんのお母さん……。M美さんのお母さんが手を伸ばした先にいたのは、小さいころのM美さんでした。「お母さん……苦しいやめて……!」そう思ったところで喉が首苦しくなり、咳き込みながら起きました。 「なんであんな夢……いや、それより私のアカウント!」「アカウントが乗っ取られたのも夢!?」しかし、アカウントが乗っ取られたのは夢ではなく現実……。それどころか規約違反があったとみなされ、アカウントは停止されていました。 「私のアカウントは、私自身。私の人生。私のすべて」 そうつぶやいたM美さんは……「返して……私のアカウント」スマホに鏡を叩きつけました。 荒れ狂い、「返してよ……私のアカウントは私のものよ……」と言いながら涙を流し、床へ倒れ込むM美さん。 そんなM美さんから返信がない事を心配したパパが、様子を見に行くことに……。 車を飛ばしてM美さんの家に着いたのですが、玄関のドアが開いていて……? アカウントを乗っ取られただけではなく、停止までされてしまったM美さん。何よりも大事にしていたSNSを取り上げられ、荒れ狂っています。強制的にSNSを辞められた状態になったものの、このままでは心配……というところへパパが来てくれました。離婚も視野に入れているはずなのに、M美さんの様子を見に来てくれるやさしいパパ……。M美さんが落ち着いてパパと話せるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月30日別居中のパパにもらった生活費と病院代を含んだ5万円で、フォロワーを購入したM美さん。フォロワーが魔法のように増え、「フォロワー10万人オーバーも夢じゃない!」と興奮するM美さんでしたが……その日の夜。M美さんのアカウントから、日本語が変なDMがフォロワーたちに届いていました。M美さんの知らないところで意図せずDMを送信され、さらに……!? SNSにログインできないって…!? M美さんがSNSを見ようとすると、アカウントにログインできませんでした。 「何これ? ログインできないって……システム障害? 何かの冗談?」事態を把握できず、ただ驚くM美さん。 「あ、息がうまくできない……落ち着け、落ち着け……」 「そうだ! サブアカウントでログインして、自分のアカウントを見てみよう」すると、M美さんの投稿に「電子マネーを買うようにDMをいただきましたが、もしかしてアカウント乗っ取りですか?」というコメントが……。 「こんなメッセージ知らない! 送ってない!」「アカウント乗っ取り……本当にこんなことがあるなんて……嘘だ。信じない……」 現実を受け入れられないM美さんは、呼吸がうまくできなくなり……!? 別居中のパパから生活費等に……ということで貰った大事な5万円を全額SNSへ投資したM美さん。フォロワーが次々に増え、感激していたのもつかの間。アカウントを乗っ取られてしまいました。ショックのあまり倒れてしまったM美さんですが……立ち直ることはできるのでしょうか? ※SNSによっては、フォロワー購入が規約違反になる場合があります。SNSによって利用規約が異なるため、ご自身が利用しているSNSの利用規約をご確認ください。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月29日別居中のパパから来た連絡を無視し、インフルエンサーのリサーチ中に、SNSのフォロワーを購入できるサイトがあることを知ったM美さん。「生活費がなくなっても、長い目で見れば賢い使い方……」そう思ったM美さんは……パパにもらった生活費と病院代を含んだ5万円全額を、フォロワーの購入に使用してしまいました。しかし、“同意して購入”のボタンを押しても何も起こらず、「また詐欺に遭ってしまったの!?」と愕然とするM美さんですが……!? フォロワー10万人越えも夢じゃない!? 静かだったスマホが急にせわしなく鳴り始めました。「き、きたきたきたきた!」「フォロワーが魔法のように増えている! 嘘じゃなかった!」驚くようなスピードでフォロワーの数が増え、感激するM美さん。 「すごいわ! この機能!! にわかに信じられないけど……」 「これがあれば、フォロワー10万人オーバーも夢じゃない!」 興奮するM美さんでしたが……その日の夜。M美さんのアカウントから、フォロワーたちへ意図しないDMが届いていました。「あなたは早急に私を助ける必要がありますか。電子マネーを〇〇円購入し至急送ってください」日本語が変なDMが届いたのは、ひとりだけではないようで……!? 5万円でフォロワーを購入した直後は何の反応もなかったのですが、フォロワーが次々に増え、M美さんは感激しています。一方で、フォロワーたちにM美さんが意図していないDMが届いてしまっている様子を見ると、今回もあまり良い結果で終わりそうにないですね。 ※SNSによっては、フォロワー購入が規約違反になる場合があります。SNSによって利用規約が異なるため、ご自身が利用しているSNSの利用規約をご確認ください。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月28日5万円の生活費を渡し、別居中でもM美さんのことを気にかけるパパ。しかし、M美さんはそんなパパを無視してインフルエンサーのリサーチに夢中になっていると……インフルエンサーへ「急にフォロワーが増えましたね。買ったんですか?」というコメントが。「フォロワーって買えるの!?」M美さんが検索すると、SNSのフォロワー購入に関するサイトがありました。「こんなズルがあったなんて……。今月の生活費がなくなったとしても、長い目で見れば賢い使い方なのでは……」M美さんの決断は……!? 有意義なお金の使い道は〇〇を買うこと! 「さぁどうする!?買うか!?買わないか!?」 M美さんの出した結論は…… 「無論、買う!!」 「何ならぶっ込む! 5万円! 全額!!」 ついに5万円でフォロワーを買えるだけ購入したM美さん。 しかし、“同意して購入”のボタンを押しても、何も起こりません。 「まさか……また詐欺に遭ってしまったの!?」 愕然とするM美さんですが……!? パパから生活費と病院代としてもらい、有意義に使うと決めた大事な5万円。詐欺被害に遭ったお金を用意できていないのに、全額フォロワー購入に使ってしまいました。まともに食事もできないような暮らしをしているのに、生活費を一切残さずSNSのために使ってしまうなんて……中毒とは怖ろしいですね。 ※SNSによっては、フォロワー購入が規約違反になる場合があります。SNSによって利用規約が異なるため、ご自身が利用しているSNSの利用規約をご確認ください。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月27日2度目の詐欺被害に遭いそうだったM美さんを止めてくれたパパ。病院の受診をすすめると、この期に及んでもM美さんは拒否しました。そんなM美さんへ生活費と病院代としてパパが5万円を渡すと……有意義に使おうと心に決めて自分の家に帰りました。一方義実家では、2人のことを義母が心配していました。「どんな結論でも応援するけど……自分に何ができるかよく考えなさいね」義母からそう言われたパパは、その夜にM美さんがハマっているSNSを見て、何かを発見したようで…!? 時間もお金も有意義に使う! 「マンガで毒親について描いている……ネグレクト……それにパーソナリティ障害……もしかしたらM美はこれなんじゃ……」マンガの内容が気になったパパはパーソナリティ障害にまつわる本を読み、M美さんが話したがらない家族のことが依存症の原因かもしれないと考え始め、マンガをすすめてみることにしました。 「パパだ。『このマンガ読んでみて』だって。こんなマンガ読んでもつまんないじゃん」「私は本有意義なことに時間を使う!」M美さんが寝転がりながら始めたのは、インフルエンサーのリサーチ。 芸能人やアイドルのアカウントを羨ましく見ていると、「急にフォロワーが増えましたね。買ったんですか?」と言うコメントがありました。「どういうこと!? フォロワーって買えるの!?」驚いて飛び起きるM美さん。 「フォロワーがカネで買えるなら……! 今までの苦労は一体何なのよ!」気になったM美さんが検索すると、SNSのフォロワー購入に関するサイトがありました。「マジだ。こんなズルがあったなんて……もしかしてあのアイドルも本当に買ったんじゃ……」 フォロワーを購入できることを知ったM美さんは……「このお金は有意義に使うって決めたんだ」パパからもらった5万円が入った封筒を取り出しました。 「はっ! でもこれも詐欺じゃないでしょうね!? 本当にフォロワーが増えるの!?」M美さんが調べると、どうやら詐欺ではなく本当にフォロワーを買えるよう……。 もし1万人のフォロワーを買ったら、有名インフルエンサーになって仕事も舞い込む……そう思ったM美さん。 「今月の生活費がなくなったとしても、長い目で見ればその方が賢い使い方なのでは……」M美さんの決断は……!? M美さんのことを気にかけるパパは、SNSでパーソナリティ障害や毒親のマンガを読み、M美さんに共通する部分を発見しました。“自分で気づいてほしい”という思いからパパがすすめるも、M美さんはまだまだSNSのフォロワーを増やすことに夢中でマンガを読もうとしません。さらに、フォロワーを買えるサイトを見つけたM美さんは、生活費と病院代としてパパからもらった5万円を使おうとしています。多くのSNSでは、ガイドライン内でフォロワーの売買を禁止しています。M美さんが利用しているSNSも禁止しているのですが……。パパがくれた大事な5万円、本当に有意義に使ってほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月26日元の家に侵入してお金を盗ろうとしたM美さん。パパから「大人なんだから計画的に生きなよ」と言われると、M美さんは「そうやって馬鹿にするからお金が必要なんだよ」と涙を流して訴えました。しかし、パパに「それでも泥棒はダメだ」と正論で叱られると……M美さんは「20万払ったらセレブになって返せるの!だから泥棒じゃない!」と反論しました。M美さんの話を聞いたパパが詐欺だと教えると、「フィッシング詐欺のお金も払わないといけないのよ!」と思わず口を滑らせてしまいました。驚き呆れるパパが、病院の受診をすすめると……!? 妻を許せない夫の本音は… 「病院なんて行かない。行かないし、行けない!」この後に及んでも病院の受診を拒否するM美さん。 「俺は今正直M美とどう向き合えばいいのかわからない。どうしても許せない自分がいるんだ。申し訳ないけど病院へは1人で行ってくれ」「その代わりにこれ……5万円入ってる。生活費と病院代に充てて」同情心からか、パパはM美さんに5万円を渡しました。 「それでもう二度とこんなまねをしないって……約束してから帰って」 「わかったありがとう……あとこの絵、もらっていい? 娘ちゃんの描いた絵」「いいよ。しばらく実家だからここにはもう来ないで」パパに家から追い出されたM美さん。M美さんは、パパからもらった5万円を有意義に使おうと心に決めて自分の家に帰りました。 一方義実家では……「それでT男はどうするつもりなの? このままにはできないでしょう」義母が心配していました。 離婚届を提出するつもりではあるものの、娘ちゃんとM美さんにとって何が一番いい選択なのかわからないと言うパパ。すると……「どんな結論でも私たちは応援するけど……自分に何ができるかよく考えなさいね」義母からそう言われたパパはその晩、M美さんがハマっているSNSを見てみることに。すると何かを発見したようで……!? パパに何度もすすめられているのに、「病院なんて行かない」と拒否するM美さん。生活費と病院代としてパパから5万円もらったM美さんは、「絶対有意義に使わなきゃ」と言っていますが……なんだか嫌な予感しかしません。一方パパはM美さんと離婚する方向で考えていますが、M美さんや娘ちゃんにとって何が一番いいのか模索している様子……。M美さんからたくさん裏切られているのに、それでも“即離婚”とならないパパ。パパのためにもM美さんには改心してほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月25日セレブアカウントからの返信には、「年収7億メソッドをお教えするには、“レクチャー代20万”が必要です」と書かれていました。一度は諦めたM美さんでしたが、「元の家に20万があるかも」と思い……こっそり持ち出していた合鍵で、誰もいない家へ入りました。しかし、20万を探していると、パパが帰ってきてしまいました! パパに見つかったM美さんは、「お金、借りようかなーなんて……」と言い訳。「くだらない買い物のためにお金を盗ろうとしたのか」とパパから問い詰められたM美さんは……!? 詐欺のことが夫にもバレて… 「そ、それは……あの、ちょっと言いにくいっていうか……」絶対にろくなことじゃないと気づいたパパ。「仕事始めたんじゃなかったの?」「そんなの家賃を払ったらちっとも残らないよ! 自粛自粛で職も全然ないし!」逆ギレするように言うM美さん。 「はー……実家でリモートワークしようと荷物を取りに帰ったらこの有様……それでも大人かよ。もうちょっと計画的に生きなよ」M美さんに幻滅するパパ……。 「そうやって馬鹿にするからお金が必要なんだよ」M美さんが涙を流して訴えると……「なにそれどういうロジックだよ。だからって泥棒していいわけないだろ」当たり前のことをパパに叱られてしまいました。 「違うって20万払ったらセレブになれるんだよ! それで返そうと思ってたの!だから泥棒じゃないよ!」「え? なにそれどういう詐欺?」理解できず、驚くパパ。「詐欺じゃないよ! これ見て! ちゃんと読んで!」 反論するM美さんでしたが……「いや、典型的な詐欺じゃん。こんなのに引っかかる人いる訳ないだろ……」パパが詐欺だと教えてくれました。 すると……「でも私、フィッシング詐欺のお金も払わないといけないのよ!」思わず口が滑ってしまったM美さん。 「えっ!? 今フィッシング詐欺って言った!? まさかそれにも騙されたの?」驚きが隠せないパパ。「M美、もう到底正常な状態とは言えないよ。病院に行きなよ」病院の受診をすすめられたM美さんは……!? ろくなことじゃないと感づいたパパが、お金を必要とする理由を聞き出し、詐欺であることを指摘してくれました。そして、それをきっかけにフィッシング詐欺に引っかかってしまったことを自らしゃべってしまったM美さん。一緒に住んでいたときにも言われましたが、再び病院の受診をすすめられました。M美さんは「病院は嫌だ」と言わず、受診してSNS依存を治してほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月24日M美さんが手を伸ばしたのはスマホ。SNSでいつか見たセレブアカウントの投稿を見て、自分もセレブになる妄想が止まらないM美さん。ついに怪しげなアカウントへメッセージを送ると……返信には「年収7億メソッドをお教えするには、“レクチャー代20万”が必要です」と書かれていました。一度は諦めたM美さんでしたが、解約した定期預金の100万円でリボに支払ったのが80万で、差額の20万が家にあるかも……と思い出し!? パパと娘が不在のなか、家に忍び込み… 電車で向かった先は、パパと娘ちゃんが暮らしている元の家。合鍵をこっそり持ち出していたM美さんは、誰もいない家へ入って行きました。 少し前までは自分の住む家だったのに、こそこそと忍び込み、パパの部屋のクローゼットを開け、残っているはずの20万円を必死で探しました。 その途中に娘ちゃんの絵を発見。 M美さんが絵に感動して見つめていると、“ガチャ”っと玄関のドアが開く音が! 「誰かいるのか!? M美? きてるのか?」なんとパパが帰ってきました! 「やばっ! なんでもう帰ってきたの!?」焦るM美さん。 「M美! 勝手に入って何してる!?」 「あの……ちょっとお金、借りようかなーなんて……」 「あのねM美。今君がしていることは犯罪だよ。わかる?」ため息混じりに静かに怒るパパ。 おろおろしながら「金欠でお金を借りたくて……」と言い訳するM美さん。 「無断で借りたら窃盗になるんだよ。お金って……何に使ったんだよ。またくだらない買い物か!?」パパが問い詰めると、M美さんは……!? パパや娘ちゃんが不在のなか、元の住んでいた家に忍び込んだM美さん。無断で20万を持ち出そうとしていましたが、帰宅したパパに見つかってしまいました。離婚前とはいえ、勝手に上がって、お金を盗もうとするなんて……パパもかなりショックが大きい様子。ただ、お金が必要な理由をM美さんが正直に話せば、2度目の詐欺被害をパパが防いでくれるかもしれません。20万円の詐欺被害だけは避けられるといいですね。 ※離婚協議中で別居中の夫婦でも、場合によっては、刑法上の住居侵入罪(刑法130条前段)に該当する可能性があります。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月23日娘ちゃんの絵を投稿すると、「畳の色ヤバくないですか?カビ?www」というコメントがつき、イラ立つM美さん。「皆が私をバカにしている!カネさえあれば誰にも見下されず済むのに!」と荒れ狂い……M美さんが手を伸ばしたのはスマホ。SNSでいつか見たセレブアカウントを探し出しました。「これ本当!? さすがに怪しい!?でも……もしここに書いていることが本当だったら?」M美さんは震えながら……!? セレブアカウントにメッセージを送信! ※ひれ伏する→ひれ伏す 「もし本当だったら……」 憧れのブランド物を買いあさり、フォロワーもお金もどんどん増えて……私をバカにしていた奴らが皆ひれ伏す! 妄想が止まらないM美さん。 「信じられない……そんな未来が本当に来るの!?」 ついに怪しげなアカウントへメッセージを送ってしまいました。 しかし、返信には「年収7億メソッドをお教えするには、“レクチャー代20万”が必要です」と書かれていました。 「何でもカネなのね……20万なんて到底払えないよ……」 諦めかけたM美さんでしたが、解約した定期預金の100万円のことを思い出しました。 リボで払ったのが80万、差額の20万がまだ家にあるかもしれない。 大丈夫、ちょっとの間借りるだけ。お金が増えたら返せばいい。絶対うまくいく。 M美さんが電車に乗って向かったのは……!? ついに怪しいセレブアカウントへメッセージを送ってしまったM美さん。やはりレクチャー代としてお金を請求されました。これも詐欺とは気づかないM美さんは、一度は諦めようとしたものの、定期預金のお金を当てにしている様子。元々は娘ちゃんのために貯めていたお金のはずなのに、ほとんどを借金の返済に回し、残りも自分で使おうとしています。早く詐欺だと気づいて欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月22日久しぶりにパパと娘ちゃんがいる家に戻ったM美さん。パパから過去のリボ払いによる借金の話をされると逆ギレし、離婚に向けた話し合いもパパに丸投げしてしまいました……。結局ろくに話し合いもせず、誰もいない家に帰ったM美さんは……帰宅早々にSNSへの投稿ネタを考え、娘ちゃんの絵を投稿してみることに。フォロワーの悪くない反応に満足していたものの、「畳の色ヤバくないですか? カビ? www」というコメントを見て、イラ立つM美さん。 「皆が私をバカにしている! カネさえあれば誰にも見下されず済むのに!」と荒れ狂ったM美さんは……!? お金欲しさにSNSを検索すると…!? 「カネカネカネ……金ッ! 金ッ! どこかにないの!? お金!」「カネ……あるじゃん」M美さんが手を伸ばしたのはスマホ。 「いつだったか……誰かの投稿で見たじゃん」SNSを検索するM美さん。「あった! このアカウント! この人本当に実在するのかな!?」「こ、これ……本当!? さすがに怪しい!?」 「でも……もしここに書いていることが本当だったら?」M美さんは震えながらまさかの……!? 喉から手が出るほどお金が欲しいM美さん。簡単にお金を稼ぎたいM美さんが思い出したのは、いつか見たSNSのセレブ投稿。明らかに怪しいのに、正常な判断ができなくなったM美さんは、連絡しようとしています。詐欺被害にあった分のお金を取り戻そうと必死になっていますが、さらに詐欺に遭いそうで心配ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月21日離婚に向けた話し合いのため、久しぶりに家に戻ったM美さん。パパから金欠で痩せていることについて「また何かつまらないことしてるんじゃないよね? 80万のこと忘れたの?」と、言われ……M美さんは悪かったと言いつつ、「その話、いつまでもしないでほしいんだけど」とまさかの逆ギレ! 詐欺で被害に遭ったお金借りようと思ってたのに、言い出せなくなってしまいました。さらに離婚に向けた話し合いについてもパパに丸投げする始末。ろくに話し合いもせず、誰もいない家に帰ったM美さんですが……? 自分を見下してバカにする皆にブチ切れ! 帰宅早々にSNSへの投稿ネタを考えるM美さん。「さっきの娘ちゃんの絵を投稿してみよう」 「娘が描いてくれた絵。見てるだけで元気が湧いてくる。いろいろ大変だけど、応援して貰えたらうれしいです」そんなコメントを添え、娘ちゃんの絵を投稿しました。 フォロワーの悪くない反応に満足していたM美さんでしたが……「かわいい! あれ? それにしても……なんか背景の畳?色ヤバくないですか? カビ?www」そんな反応を見てイラ立つM美さん。 「バカにしているの!? 私にお金がないから!」「こいつも! 旦那も! カード会社も! 詐欺師も警察も! 皆私をバカにしている! 見下している!」「お金! カネカネカネ! カネさえあれば誰にも見下されず済むのに!」お金にこだわるM美さんは……!? 詐欺被害に遭い、離婚の話が進むなかでもSNSが辞められないM美さん。しかし、投稿した写真に写るカビた畳を笑われ、怒り狂ってしまいました。“皆が自分をバカにして見下している!”と荒れていますが、パパも警察も見下すような態度をとっていません。さらに、“お金さえあれば”と言っていますが、詐欺被害に遭って正常な判断ができる状態になさそうなので、焦ってまた別の詐欺に引っかからないか心配ですね……。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月20日M美さんが久しぶりに家へ戻ると、パパと娘ちゃんがいました。娘ちゃんに会うのが怖くて、顔を背けるM美さん。しかし、そんなM美さんに娘ちゃんは……絵をプレゼントしてくれました。純粋無垢な娘ちゃんのやさしさに、涙が溢れるM美さん。さらに、痩せたM美さんに「何か食べて行ったら?」と気遣ってごはんを出してくれるパパ。 食べっぷりを見て驚くパパに、「ちょっと金欠っていうか……」と、誤魔化そうとするM美さん。「まさかまた何かつまらないことしてるんじゃないよね? 80万のこと忘れたの?」と、パパに疑いの目を向けられてしまい……!? 夫に責められた妻がまさかの逆ギレ…! 「だからそれは悪かったって。その話、いつまでもしないでほしいんだけど」「俺だってとやかく言いたくないけど……その言い方、本当に反省してるの?80万円払ったんだよ?」本当に反省したとは思えないM美さんの態度に、思わずいら立ってしまうパパ。「だから悪かったから言わないでってば!」逆ギレするM美さん。 M美さんが大きな声を出してしまったため、娘ちゃんは義父の所へ連れて行かれてしまいました。 フィッシング詐欺で被害に遭ったお金借りようと思ってたのに、自分のせいで言い出せなくなってしまったM美さん。 娘ちゃんを義父に預けたパパが部屋に戻り、「面会日の事とかいろいろ決めなきゃね」と、離婚に向けて話し合おうとするのですが……「え……私そんなの全然わかんないよ。あなたに任せるわ。私決められないもの」これにはパパも驚きが隠せません。「呆れた! 変なところでは暴走するのに、肝心な事は全部人任せって! いい加減依存するのをやめなよ!」 依存してるんじゃなくて、本当にわからないだけよ……馬鹿にして!「私なんだか疲れたからもう帰るわ……また今度にしよう」M美さんはろくに話し合いもせず、帰ってしまいました。 やさしい素振りを見せて、結局私のことなんてわかってくれないんだ。そう思いながら、誰もいない家に帰るM美さんなのでした……。 リボ払いで作った80万の借金のことをパパに責められると、「悪かったと思ってるから、その話をいつまでもしないで」というM美さん。過去の過ちを反省したのに何度も責められたら、たしかにいい気分ではありません。しかし、久しぶりに会ったパパが少しお金の使い方を注意しただけで身勝手な言い方をするM美さんは、反省しているとは到底思えません。さらに、離婚に向けた話し合いも「自分にはわからないから任せる」とパパに丸投げする始末……。借りられなかった詐欺被害のお金も、無事に用意できるか心配ですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月19日M美さんが「被害届を出すから早く捜査を!」と訴えても、警察官から「あなたは出せませんよ」と言われてしまいました。「お金を払うのはカード会社だから、被害届はカード会社が出す必要がある」と聞き……「お金を払うのは私なんですけど? どうやってお金を取り戻したらいいの?」と、納得できないM美さん。“弁護士に相談するのも手だ”とアドバイスを受けると、「もういいわ! じゃあ弁護士に相談します!!」と警察署を後にしました。しかし、無料法律相談に電話しても「解決まで時間と費用かかるため、警察に相談したほうが良い」と言われてしまい……!? 久しぶりに夫と娘に会うと… カード会社、警察署、弁護士にたらい回しにされ、M美さんが憤慨していると、パパからメッセージが届きました。 「近々時間取れる? 娘ちゃんのこと、取り決めないと」 久しぶりに家へ戻ると、パパと娘ちゃんがいました。「娘ちゃんも連れて来たの……」娘ちゃんに会うのが怖くて、顔を背けるM美さん。 久しぶりに会いたいだろうと思ったパパの計らいでしたが、「もしかして、会いたくなかったの?」M美さんの態度を見て不審に思うパパ。 M美さんは、言葉では「そんなことないよ」と否定しつつも、自分のことを忘れた方が娘ちゃんは幸せだと思っていました。 「まんまいいこね。こえどうじょ」娘ちゃんはM美さんに絵をプレゼントしてくれました。純粋無垢な娘ちゃんのやさしさに、涙が溢れるM美さん。 そんなM美さんを見て、「何か食べて行ったら? ちょっと痩せたんじゃない?」と言うパパ。そのパパのやさしさに甘えて、久しぶりのごはんにガッツくM美さん。 「そんなに腹減ってたの? 普段ちゃんと食べてないの?」M美さんのあまりの食べっぷりに驚くパパ。「え? あー……いや、ちょっと金欠っていうか……」 M美さんがごまかそうとすると、「まさかまた何かつまらないことしてるんじゃないよね? 80万のこと忘れたの?」パパに疑いの目を向けられてしまい……!? 「離婚届を出すタイミングはこっちで決める」と言われて以来、久しぶりにパパと娘ちゃんと再会しました。娘ちゃんに会うのが怖かったM美さんも、純粋無垢な娘ちゃんのやさしさに触れ、涙が……。さらにパパも痩せたM美さんを見て、心配してごはんを食べさせてくれました。まともに食事をとっていない様子から、“また何かやらかしたのでは……”と言われたM美さん。こうなったら正直に詐欺被害のことを話して、解決方法を相談できると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月18日詐欺被害に遭ったため、捜査してほしいというM美さんに対し、警察官がいくら被害に遭ったのか聞いてきました。約3万だと答えると、「多いんですよ。小額の被害……泣き寝入りを狙ってるんでしょうね」と言われ……「私からしたら大被害なんですけど!? 早く捕まえないと、逃げられちゃうじゃない!」と、取り乱すM美さん。さらに「被害届を出すから早く捜査を……」とM美さんが訴えると、警察官から「あなたは出せませんよ」と言われてしまい……!? 被害届が出せず、弁護士へ相談すると… 「いやいや被害者はカード会社ですよね? お金を払うのはカード会社なんですから。となると、被害届はカード会社が出す必要があるんですよ」 「は? お金を払うのは私なんですけど?」「じゃあどうしたらいいのよ? 警察が役に立つないなら、どうしてやってお金を取り戻したらいいの?」納得できず、騒ぎ立てるM美さん。 「お金を取り戻したいなら、まず弁護士に相談するのも手ですけどね。専門にやってるところもありますから」「もういいわ! じゃぁ弁護士に相談します!!」そう言って警察署を飛び出したM美さん。 しかし、無料法律相談に電話しても、詐欺アカウントは海外のサーバーを経由していることが多く、解決まで時間と費用かかるため、警察に相談した方が良いと言われてしまいました。 カード会社、警察署、無料法律相談にたらい回しにされ、怒りのぶつけどころがないM美さんは……!? 詐欺被害に遭ったのはM美さんでも、お金を払うのはクレジットカード会社のため、被害届は出せないと言われてしまいました。さらに、警察署で「弁護士に相談したら……」と言われてその通りにしたのに、無料法律相談の電話では「まずは警察に……」とたらい回しにされるM美さん。こういった状況は、やり場のない怒りで誰でもイライラしてしまいますよね……。M美さんが冷静に動いて、問題が早期に解決するといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。クレジットカードが不正利用された場合や不正利用のおそれがある場合は、ただちにカード会社へ連絡して不正利用された旨を伝え、クレジットカードの停止措置を依頼しましょう。不正利用されてしまった場合のカード会社による補償や盗難保険の適用等については、各カード会社や保険会社にご確認ください。お困りの際は、警察、消費生活センター、弁護士等の専門家にご相談ください。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月17日カード会社が調査し、詐欺だと認定されなければ詐欺被害に遭ったお金は返金してもらえないと知り、衝撃を受けるM美さん。さらにカスタマーセンターの担当者に促され、急いで警察署へ向かい……「フィッシング詐欺事件です! 即捜査してください!」M美さんは大きな声で力強く訴えました。最近そういった詐欺被害が多いと語る警察官に対し、「一刻も早くお金を取り戻さないと!」と必死に訴えるM美さん。いくら盗られたか聞かれると……? 被害金額なんて関係ない!でも…? 「2万8,000円だけど……金額なんて関係ないでしょ!」「あぁそれもねぇ、多いんですよ。小額の被害!」「6割くらいが1万円以下の被害額らしいですよ。泣き寝入りを狙ってるんでしょうね」 警察官の言葉に、またもや取り乱すM美さん。「私からしたら、れっきとした大被害なんですけど!?」「 1秒も早く捕まえないと、どんどん逃げられちゃうじゃない!」 すると警察官は……「まぁそう慌てないでください。慌てると二次被害に遭いますよ。一度詐欺に引っかかると、犯罪者の“騙されやすい人リスト”に載ります」「そうすると、事件解決を装って二重にお金を騙し取られるケースもあるんです」これ以上M美さんが被害に遭わないよう、二次被害の話をしてくれました。 「じゃぁ早く捕まえてよ! 被害届を出すから早く捜査してください!」またもやM美さんが強く訴えると……「被害届? あなたは出せませんよ?」警察官から、M美さんには被害届が出せないと告げられました。 「は? 被害者が被害届を出せないって何? 日本の警察どうなってんのよ?」「わかった! 被害届出されたら仕事が増えるから嫌なんでしょ? ネットで見たことあるわ!」警察官を前にブチ切れるM美さんですが……? 詐欺被害に遭い、警察官にまで八つ当たりしているM美さん。警察官の方の言う通り、あまりに取り乱しているとまともな判断ができなくなり、また別の被害に遭いそうです。被害届を出せないと言われ、「仕事が増えるから嫌なんでしょ? ネットで見たわ」と言うM美さん。以前娘ちゃんが駅のホームで事故に遭いそうになったとき、助けてくれた見知らぬおじいさんから説教されたときも「そういうの老害っていうんですよ。SNSで見たわ」と言っていました。ネットやSNSの情報を自分に都合よく解釈して、相手を責めています……。M美さんが落ち着きを取り戻し、警察官の言葉をしっかり理解できると良いですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月16日PR案件の依頼主が詐欺だったということがわかり、慌ててカード会社に連絡したM美さん。しかし、すでに約3万も使われているとわかり、M美さんが「不正利用だから絶対払わないわよ!」と憤慨していると……「一旦全額お支払いいただく必要がございます」と言うカスタマーセンターの担当者。カード会社が調査し、詐欺だと認定されなければ返金してもらえないと知り、衝撃を受けるM美さん。さらにカスタマーセンターの担当者に促され、急いで警察へ向かったのですが……? 重大な詐欺事件の捜査を依頼すると… 「すぐ警察に行くわ! カードは停止よ!」カード会社へそう伝え、警察署にやって来ました。 「重大なフィッシング詐欺事件です! 即捜査してください!」大きな声で力強く訴えるM美さん。 「えーっと何ですって? フィッシング詐欺?」「あーそれね、今とっても多いんですよね。担当はサイバー犯罪対策課なのでここではないんですけど」「なっ! 一刻も早くお金を取り戻さないとダメなのよ!」必死に訴えるM美さんは、「いくら盗られちゃいました?」と聞かれ……? 警察へ被害届を出しに来たM美さん。少し前は偽の口コミを量産して「騙す側になってやる!」と言っていましたが、いざ自分が被害に遭うと「詐欺事件だから捜査して!」なんて……都合が良すぎますね。それでもM美さんが詐欺の被害に遭ったのは事実なので、警察の方に対応してもらい、お金が戻ってくるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ
2022年08月15日