田舎に新築で建てた一軒家。子どもが成長し、今後の通学などを考えて別の場所へ新しい家を購入。以前の家はまだ築10年ほど。売却を考えていたので少しずつ荷物など整理をしていたところ、義両親が片付けを手伝ってくれることに。とても有難いと思っていたのですが……。 引っ越しをすることになった理由結婚してすぐに街の中心地から少し離れた田舎の場所に新築で建てた一軒家。夫と2人のころ、子どもは2人くらいかなと計画し購入。その後、子どもが4人になり、「小さいころはいいけど、大きくなってくると部屋が必要だよね。今の家だと部屋数が足りないね」となりました。 また田舎なので少し交通機関が不便な場所。「子どもたちの通学などを考えると便利な場所へ引っ越しするほうが良いね」と夫と話し合い、中心地のほうへ引っ越しすることになりました。 義両親のおかげでスムーズに引っ越し引っ越しを機に断捨離! 新しく購入した家へは必要最小限の荷物を持って行き、以前の家には大量の荷物がまだ置いた状態。時間があるときに片付けに行く生活をして数カ月が過ぎ、そろそろ売却を考えることにしました。そのとき、なかなか片付けが進まないのを見かねて、義両親が「片付けを手伝ってあげるよ」と言ってくれたのです。 必要な物だけど今すぐには使わない大きな荷物は売却が決まるまで、とりあえず前の家に置いておく。それ以外は処分と決め、なかなか進まなかった片付けは義両親のお陰ですぐに終わりました。 売却しようとしたら…いよいよ不動産屋さんへ売却してもらうために連絡しようかと思っていたところ……。義両親から「まだ片付けたい所があるから鍵を貸しておいてほしい」と連絡がありました。私は少し不思議に思っていたのですが鍵を貸すことを承諾し、義両親は私たちがいないときでも前の家を出入りするようになりました。 するとある日、売却が決まるまで置いておこうと言っていた私たちの荷物をすべて新しい家へ持ってきたのです。そして「家、きれいになったよ〜」と言われて写真を見せてくれたのですが驚きました。 私たちの家なのに!私たち夫婦が植えていた花壇の花や木はすべて抜かれ、義両親の好みの植物に植え替えられていました。さらに、家の中は義両親の荷物が入れられ、義母好みに飾られていました。そして「これ、ありがとう!」と言って渡していた鍵を返してくれたのですが、義両親はスペアキーを作っていたのです。 義両親なので私の口からは何も言えず、ただ驚くばかりでした。それと同時にひと言も断りもなく私たちの荷物をすべて出し、自分たちの家のように使っている義両親に対して怒りが沸々と湧いてきました。 売却を考えてから約1年。今でも義両親は自分たちの家のように月に2〜3回ほど、家に訪れては庭手入れや泊まりにきています。そのたびに夫へは「義両親はどのように思って使っているのか?」と聞いていましたが、旦那からはハッキリとした返事はなくモヤモヤした気持ちに。毎回思うのも疲れてしまうので、今ではもうあの家は義両親の家だと思うことにしています。 著者:中村 望8歳、6歳、3歳、0歳の4人育児中のママ。長年、事務員として勤務していたが出産を機に退職。1人目の育児が少し落ち着いたときに趣味として始めた習い事で、現在では指導者として教室を運営。ママ目線での執筆活動もおこなう。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年12月01日わが家はステップファミリーで、長女が8歳のときに再婚しています。その2年後に、長男が誕生。夫は初婚なので、夫にとって血の繋がった子どもは長男が初めてです。長男のことがかわいくてしょうがない様子の夫は……。 長男にメロメロな父を見た長女は…わが家はステップファミリーで、長女は私の連れ子。長男の誕生時、長女は10歳でした。夫は、長男が生まれてすぐから長男にメロメロになり、長男のことを「かわいい」とよく言っていました。 長男が生後6カ月になったころ、長女と私が2人になったときに長女が「パパは、〇〇(長男)のことばっかり『かわいい』って言ってる……」と、しょんぼりした様子で私に話してくれたのです。 0歳と10歳のかわいがり方の違い?私自身、夫が長男のことばかり「かわいい」と言うのが気になっていて、「長女の前で長男のことばかり『かわいい』って言わないで」と、夫に伝えていました。 夫は気を付けていたようですが、長女が察してしまうほどに、夫は長男に対して「かわいい」を連呼していたので、私はついに夫に「自分と血が繋がった子のほうがかわいいのはわかる。でも、それを表に出さないで」と伝えました。 夫は「本当にそんなつもりはなくて、0歳のかわいがり方と10歳のかわいがり方は違うっていうか……」と釈明。「長女のことだってすごくかわいいと思っているけど、長女に直接伝えるのは照れるし……。俺のお小遣いで長女にゲームを買ったりしているから、それで伝わっているかと思ってた」とのことでした。 たしかに、夫は少ない自分のお小遣いを貯めて、誕生日以外にも長女にプレゼントを贈ることもありました。しかし長女が欲しているのは言葉での愛情表現だと感じた私は、夫に「きちんと言葉にして伝えてほしい」と話しました。 それからは、夫は照れながらも長女に「大好きだよ」「大事だよ」と言葉で伝えてくれるように。長女も私にこっそり「最近、パパから『大好き』って言われるの」と、うれしそうに話してくれたのでした。 著者:吉川 みきなイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月30日結婚後は家庭に入ってほしいという夫の願いから、私は第1子妊娠を機に退職しました。しかし、子どもが1歳になったころに夫から、会社の事情で給料が毎月3万円減るという話が。家計が厳しくなり、私はパートに出ようとしていたのですが……。 妻のパートを頑なに拒否する夫私は夫の収入が減ってしまったので、パートに出たいと夫に相談。夫は私が外で仕事をすることをよく思っていない様子でした。 理由は、私が仕事をすることで家事が疎かになるのが心配だから、そして子どもを保育園の一時保育で預かってもらうことに賛成できないからだというのです。 義母も私のパート勤務に反対!?わが家から車で1時間の所に住む義母は、この件について夫から聞いており、夫と同様に私がパートに出ることに納得していませんでした。 「子どもが小さいうちは母親が側にいなさい」と言うばかりで、金銭的に困っている旨を話すと、「食費に困っているなら、いつでもうちにごはんを食べに来ていい」と言うのです。ありがたいお話ではあるものの、私は何かあったときのためにも少しでも現金を手元に残したいと義母や夫に伝えたのですが……。 夫と義母がタッグを組んでいた!?夫は家事が嫌いで、私がパートに出て忙しくなり、そのしわ寄せが自分にくるのが嫌だと言うばかり。義母もそんな夫の気持ちを理解し、私にパートをさせないように夫と口裏を合わせていたことが判明。 私は怒りが溢れ、金銭的にも私が働かなくてはいけないことを理解してもらうため、時間をかけて夫と話し合いをすることに。夫もようやく理解し、できる限り家事を手伝うと約束してくれました。 義母は夫に家事ができるのかと心配しており、「男性は家事をするべきではない」という昔ながらの考え方でした。しかし最終的に、金銭的な理由のためなら仕方ないと思ってくれたようです。 義母の言葉に甘えて義実家には食費の面でお世話になりつつ、私は当初の予定より少ない時間ではあるものの、パートに出て働いています。夫は今でも家事が苦手で嫌がることはありますが、ゴミ出しや買い物などをしてくれるようになりました。今後も話し合いを重ね、協力して生活していこうと思います。 著者:神崎 ハナイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月26日結婚して一緒に住むようになった夫は、家事はほとんどせず、「家事は女性がするものだ」という考え方だと知りました。子どもを授かってからもその考えは変わらず、私がつわりで苦しんでいても、心配はしてくれるものの家事はしてくれません。出産後は慣れない育児で家事がおろそかになることが予想できたので、夫がその状況を理解をしてくれるかどうか不安を抱えていました。 妻の妊娠中の不調を見て見ぬふりする夫妊娠後期になって、おなかも大きくなり、日常の動作がしづらくなってきました。夫は変わらず口では心配してくれるものの、家事はしてくれません。手伝ってほしいと頼んでみたこともありましたが、「仕事で疲れているから」と手伝いはしてくれませんでした。 それでも、夫は家族のために頑張って仕事をしてくれていると思い、出産直前まで私はかいがいしく夫の世話を焼いていたのです。 育児・家事はすべて私任せ…その後、待ちに待ったわが子が誕生し、産後はしばしの間、実家で過ごしました。そしてわが子と共に自宅に戻ることに。夫はわが子と生活をすることを大変楽しみにしていたこともあり、始終メロメロな様子。そんな夫を見て私は幸せを噛みしめていたのですが、わが子が泣き始めるとどうしたら良いかわからず、私にすべてを任せきり。 そして、泣くわが子をあやしている私に「ねえ、夕飯はまだ?」と言うのです。「あやしているからもう少し待って」と伝えると、「わかった。待つ」と言い、不服そうな顔をする夫。夫には自分で夕飯の支度をするという選択肢はないようです。 俺の世話できないの!?の発言に驚愕それから、泣くわが子をあやしたり、授乳をしてから家事をしたりする生活が始まりました。当然、出産前のように凝った料理や頻繁な掃除はできません。手伝いもせずにその様子を見ていた夫は、「出産してからおまえのサービスが悪くなった。もっと前みたいに俺の世話をしっかりやってよ」と言うのです。 その言葉にあぜんとしてしまいました。今は赤ちゃんもいるので以前のように家事はできない、と説明すると「じゃあ、これからしばらく俺の世話をまともにできないの!? 信じられない!」と発言したのです。 力を合わせて一緒に父親と母親になろう!このままではいけないと考えた私は、根気強く、なぜ出産後は家事が以前のようにできないのかを話しました。そして、夫にも家事や育児に参加してほしい。協力して大変な時期を乗り越えたい、と言い続けました。 最初、夫は私の言葉に理解を示さず、自分の世話がおろそかになることにブツブツと文句を言っていました。しかしわが子が成長するにつれ、私が目を離すことができなくなっている様子を見て、少しずつですが家事・育児に協力的になってくれたのです。 女性は妊娠から出産という大きな仕事を経験して、母親の自覚が生まれると私は思っています。しかし、男性はその経験がないので父親の自覚が目覚めにくいのかもしれないと、今回の一件で思い知らされました。父親は赤ちゃんと過ごしていくうちに、時間をかけてゆっくりと自覚が芽生えるようです。これから、夫と意見が合わずに衝突することもあるかと思いますが、話し合いを重ね、力を合わせて楽しい家庭を築いていこうと思います。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月19日出産後のホルモンバランスの乱れや、慣れない育児に疲労困憊の中、父親になったという自覚がまだない夫に私は常にイライラして、ケンカが増えていく日々が続いていました。そして、ケンカするたびに家を出ていき、夜遅くまで帰らない夫に、私が伝えたことは……。 育児疲れでケンカが絶えなくなり…長女は生後間もないころ、布団に置くとすぐに泣き出し、育児用ミルクを飲むのが遅く、飲んでも吐き出してしまう、いわゆる手がかかる子でした。私はというと、頼れる身内がいないため、産後からワンオペ育児でした。そしてホルモンの乱れからなのか、ネガティブになり、帝王切開の傷は痛く、グロッキーな状態……。 出産後、病院から帰宅してすぐのころから、主におむつ替えや長女との入浴など育児を避ける夫に私がキレるという流れで、夫婦間でケンカが絶えなくなり、口論が始まると夫は家から出ていくようになりました。 育児は私だけの役目じゃない!出ていくと夜遅くまで帰ってこない夫に、私は余計にイライラ……。離婚も考えましたが、本当にそれでいいのかと思い、一度ちゃんと今の自分の心境を夫に話そうと思いました。 ケンカをした翌日に、夫に子育てがつらいこと、父親なのだから子育てに参加してほしいこと、そしてケンカのたびに妻と子どもを残して夜遅くまで出歩くのは、父親としてあまりにも無責任ではないのかと伝えました。 最初は不満げな夫でしたが、“無責任”という言葉を聞くと、少し考えたあと、「今後はいろいろと気をつけるよ」と謝ってくれたのです。 私の夫は18歳年上です。それまでは夫が年上である手前、不満があっても我慢していることが多かったのですが、このことをきっかけに不満などを言えるようになりました。長女が6歳になった今では、夫も自ら三女のおむつ替えや授乳などをしてくれるようになり、助かっています。ケンカになっても、ちゃんと夫婦で話し合い、自分の気持ちを伝えることが大事なのだと気づかされた一件でした。 監修/助産師 松田玲子著者:なか さおりイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月15日私には8歳と0歳の娘がいます。夫は、子育てにはどちらかと言えば協力的なほうです。おむつ替え、寝かしつけもしてくれますし、娘たちとよく遊んでくれます。娘たちもそんな夫に懐いており、パパが大好きです。私も「子煩悩だな~」と感心していたのですが、長女が生後11カ月のころ、夫にがっかりする出来事が起きました。私のなかではその出来事が大きく、夫への見方が変わってしまいました。 ※コロナ禍前の体験談です 協力的で子煩悩な夫だと思っていたころ長女が赤ちゃんのころの話です。夫は穏やかな性格で、休日は洗濯や皿洗いなどの家事、長女のおむつ替え、寝かしつけ、お散歩などよくお世話をしてくれていたので私は助かっていました。私の母や友人も、マメなパパでいいね、と褒めてくれることもしばしばでした。 そんな夫は、独身時代から毎週土曜日の夜に仲間内でフットサルをしており、結婚・出産後も続けていました。私は、フットサルをすること自体は夫の気分転換にもなるだろうし止めるつもりはなかったのですが、家族が一番ゆっくりできる土曜日なので、たまには家にいてほしいなと思うときもありました。 この状況でもフットサルに行くの!?ある日、生後11カ月の長女が初めて高熱を出したので小児科へ行くと「明日にでも熱が下がれば風邪、3日熱が下がらなければ突発性発疹だろう」と言われました。高熱を出すのが初めてだったこともあり、私も夫もとても心配でした。その日は金曜日で、翌日になっても熱は下がらず。朝から長女はぐったりしており、食欲もないようで、常に抱っこしていた私は、看病疲れが出てきていました。 そして夜になり、夫はいそいそとフットサルの用意を始めていました。そういえばフットサルの日です。でも長女の具合は悪く、つらそうです。私は思わず、「えっ! フットサルに行くの!?」と聞きました。すると夫は「うん、もうすぐ出るよ」と普段通り穏やかに答えた姿に、私はがくぜんとしてしまいました。 夫にはストレートに言わないと伝わらないそして私が、「子どもの体調が悪いときによく遊びに行こうと思えるね」と言うと、夫は「僕が行かないと(フットサルの)人数が足りないから」と言いました。会話がかみ合わない夫にイライラしながら、私の気持ちをストレートに伝えました。 「普段フットサルに行くことを止めるつもりはないけれど、子どもの体調が悪いときは行かないでほしい」「独身じゃないんだからたまには家族を優先してほしい」と。すると、夫はフットサルに行くのをやめましたが、少し不貞腐れていました。しかしながら一晩経つと、私の気持ちを汲んでくれたのか反省している様子でした。 私のなかでこの出来事は大きく、私と夫の意識の違いを痛感した日でした。私は常に娘たちのことを考えていますが、結局夫は自分の次が娘たちなんだなと感じました。それは8年経った今も変わりありません。あまりに気になるときは指摘しますが、娘たちはパパが大好きだし、何もしてくれていないわけではないので、折り合いをつけながら日々過ごしています。 著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月11日息子が1歳になる初めての誕生日。私は1カ月前から誕生日パーティーの準備をし、両家の両親を呼んでお祝いしようと計画していました。そんな中、義両親が孫の誕生日を忘れていたことが判明! 私はそんな義両親を冷たいと感じてしまいました。しかし、義両親はなぜ孫の誕生日を忘れてしまったのか、そこに気がついて私の行動も変わりました。 まさか……孫の誕生日を忘れていた!?息子が1歳になる初めての誕生日に向けて準備を慌ただしくしていた私。誕生日パーティーは両家の両親を呼んでお披露目のパーティーにしたいと計画していました。 ところが両親たちと日程を調整している際に義母が「みんな集まるってことは何かのお祝い?」と発言……。義両親は、孫の誕生日をすっかり忘れていたようなのです。 息子の1歳の誕生日は私たち夫婦にとってはとても大切な日なので、義両親に忘れられていたことがショックでした。 義両親は孫に興味がない!? と思いきや……とてもショックを受けた私は、誕生日を忘れてしまうのは、義両親は息子に関心がないのだなと思ってしまいました。しかし、実は義両親にとって私たちの息子は6人目の孫。これだけ孫がたくさんいたら、1人への関心も薄れてしまうのかもしれない、と私は思いました。 誕生日パーティーに義両親を呼ぶのをやめてしまおうかとも考えましたが、両家の両親が揃う行事はなかなかないと思い、予定通りお誘いすることに。すると誕生日パーティー当日は、両家の両親が取り合いのように孫をかわいがって写真を撮ったりお世話をしたりしてくれました。義両親も孫に関心がないわけではなかったようで、安心しました。 わが子を義両親にかわいがってもらうために息子の誕生日を忘れていた義両親でしたが、孫を前にするとテンションが上がってうれしそうでした。孫をかわいがる義両親の姿を見て、誕生日を忘れられてしまったのには私にも責任があったと気づきました。 義両親とは離れて暮らしており普段は会わないので、私が送る写真やメールが唯一の孫の成長を確認する手段でした。義両親にとって、わが家の息子の存在は遠かったのです。今後は頻繁に息子の様子を伝えて、義両親に孫の成長を身近に感じてもらうことが必要だと感じました。 私たち夫婦にとっては初めての子どもでも、義両親にとっては6人目の孫。わが家の第1子に対して両者に温度差があるのは仕方のないことかもしれません。過度に期待しないことと、孫の存在を身近に感じてもらえるように私から歩み寄ることが大切だと気づきました。これからも離れて暮らしている義両親とマメに連絡をとって、孫の成長を見届けてもらおうと思っています。 著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月09日私はコロナ禍に第1子となる男の子を出産しました。産後のダメージがあるなか、初めての育児に奮闘する毎日で、自分の身なりを気にする余裕はまったくありませんでした。そんな産後間もない時期に、わが家へ孫の顔を見に来た義母に言われた言葉を今も忘れられないでいます。 産後、慣れない育児でボロボロ産後は悪露が出続け、会陰切開の傷が痛み座るのも立つのもきつい状態でした。また、慣れない授乳で腰と首を痛めたり、抱っこのしすぎで腱鞘炎になり箸を持つのもつらかったりと、体へのダメージは産前に想像をしていたものを遥かに超えていました。 さらに体がボロボロのなか、昼夜問わず何時間も泣き続ける息子をあやしながら授乳やおむつ交換、ミルク作りなど慣れない育児に追われる日々。コロナ禍で里帰り出産はできませんでしたが、夫と2人で息子が無事に育ってくれるようなりふり構わず毎日必死でした。 パジャマ姿で義両親を迎える産後2週間が経ったある日、義両親がわが家に孫を見に来ました。その前日の夜中も息子は何をしても何時間も泣き続け、私は疲労困憊。夫は早朝から息子のお世話を替わってくれ、泣き止まない息子をずっとあやしてくれていました。義両親が朝からくることは覚えていましたが、朝ごはんを食べる気力もない私たちはパジャマ姿のまま義両親を迎えました。 義母が玄関のドアを開けて、私の姿を見るなりギョッとした顔で開口一番「寝てたの……?」と聞いてきたのです。「こんな時間まで寝てたのか」と言われてしまったような気がして、私はさすがにパジャマはまずかったかなと思う反面、息子のお世話で寝る暇すらなかったのに……と悔しいような悲しいような何とも言えない気持ちになりました。 義母の言葉にモヤモヤ……義母は息子をあやしながら夫にあきれた様子で「なんでまだパジャマなの? おじさんみたい。だらしない……」と言ったのです。夫は睡魔に襲われ頭が働いていない様子で義母の言葉は耳に入っていないようでした。義母の発言は夫に向けられたものでしたが、パジャマ姿の私にも同じことを思っていたのだろうと思います。 義母は産後2カ月で職場に復帰し、赤ちゃんを抱っこしながら仕事をしていたようで、昔も今もバリバリ働く方です。子育てと仕事を両立してきた義母からすると、私たちは怠けているように感じたのかもしれません。義両親が来るとわかっていたのにパジャマで出迎えてしまったことは失礼だったなとも思いますが、私たち夫婦は昼夜問わず息子を死なせないように物凄い緊張状態で連日過ごしているのに、そんな言い方しなくても……と私は義母の発言にモヤモヤしました。 1年後、義妹が出産したため義実家にお邪魔すると、義妹はパジャマ姿。義母は義妹のパジャマ姿は容認しているようで、「〇〇ちゃん(義妹)は寝られていないから」という発言には衝撃を受けました。これを反面教師にして、息子のお嫁さんには私と同じような気持ちに絶対させないよう気をつけようと強く感じたのでした。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月06日産後間もない里帰り時期、慣れない赤ちゃんとの生活は幸せな半面、疲れや不安も抱えていました。そんななか、毎日会いにきてくれる夫との会話はとても楽しみでした。家族3人での時間、幸せな気分で過ごせると思っていたのですが……。産前には想像していなかった状況に戸惑い悩んだ私の体験談です。 子どもに夢中な夫。全然目が合わない!初めての出産後、自宅の隣町にある実家に里帰りをしました。夫は仕事が終わると実家に立ち寄り、寝る前に自宅へ戻る生活がスタート。毎日通ってくれる姿に、子どもが本当にかわいいんだなぁ、うれしいなぁと感じていました。 ただ、数日経つうちに私の気持ちは少しずつ曇っていきました。その理由は夫が赤ちゃんに夢中すぎて、私の話を聞くときに上の空なことが増えたから。それだけではなく、赤ちゃんをあやすばかりで話しかけてもまったくこちらを見ず、全然目が合わないのです。 誰か止めて! 新生児に高い高いをする夫気持ちは晴れないけれど、赤ちゃんと夫が一緒にいる姿を見るのはやはりうれしいものでした。そんなある日、夫は赤ちゃんをあやすなかで、両手のひらに赤ちゃんを寝かせた状態でのせ、「高い高ーい!」と腕を伸ばして持ち上げたのです。 生まれて数日の新生児が高く持ち上げられている姿、そして緊張した赤ちゃんの表情を見て私はとても怖くなりました。「やめて!」と言っても夫は「泣いてないし大丈夫よね~」。と赤ちゃんに話しかけすぐにはやめませんでした。 気分は透明人間…私のこと見えてる?赤ちゃんを危険な目に遭わせたり怖い思いをさせたりしたくない!という思いが強まり、私はこれを機に自分の気持ちを夫にじっくり話すことに。 新生児の赤ちゃんには刺激の強い遊びはしない、夫が大丈夫だと感じても私が嫌がることはやめる、そして私の言葉にきちんと耳を傾けるなど、夫にしてほしいことを真剣に伝えました。「私、自分が透明人間になったような気分になったよ」と話すと、夫はやっとハッとした顔をして謝ってくれました。 もしかしたら私も産後すぐで感覚が過敏だったのかな?とも思いますが、自分のことをまるでいないように扱われたという悲しい感覚は今でも忘れられません。ですが、あのときを境に、子育てに関してはママの感覚や直観を大切にしてくれ、夫とはどんなことでも話し合えるようになりました。今では夫は悩みも喜びも共有できる頼もしい存在です。 監修/助産師 松田玲子著者:ときのせともこ7歳と2歳になる5歳差の男の子兄弟のママ。結婚前は、生命保険会社で営業職を3年経験。趣味は子ども服を手作りすることやアルバム作り。年の差兄弟が一緒に楽しく過ごせる遊びを研究中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月05日家族4人でおでかけをしたときのことです。その日、4歳の娘と1歳の息子はおそろいの服。親の私が言うのもなんですが、とてもかわいい2人でした。そんな子どもたちに近づいてきた1人のおじさん。そのおじさんが何の断りもなく子どもたちの写真を撮り始めて……。 「カシャ」すぐ近くで不穏な音4歳の娘と1歳の息子を連れて電車でおでかけをしたとき、子ども2人はおそろいコーデで、すれ違う人にたびたび「わっ、かわいい!」と言われていました。「やっぱりうちの子たちかわいいよね~」と、心の中で鼻高々になりながら、みんなで電車に乗りました。電車内は空いていたので、私とベビーカーの息子はドア付近に、娘と夫はドア付近の立ち、座席の端に座っていたのですが……。ガラ空きの車内で「今、大きい建物があったね!」など外を見ながら楽しく過ごしていたら、カシャッとすぐ近くでカメラの音がしました。 え?今勝手に撮った?振り返ると、子どもたちの目の前に大柄なおじさんが。手にはスマホを持って、それを子どもたちに向けています。「かわいい子たちだね」と私にニッコリ笑い、また勝手に子どもたちをカシャッと撮りました。いきなりの行為に面喰ってしまった夫と私はちらりと視線を合わせ、夫が「あの、すみません、勝手に撮らないでもらえますか」と言いました。しかしおじさんは「大丈夫大丈夫」と見当違いの返事をして、またパシャリ。「いや、あの、困ります」と夫が言いましたが、「何も使ったりしないよ」と面倒そうに言って再びパシャリ。おじさんに話が通じず、夫はオロオロしています。私は夫とおじさんのやりとりを見守っていましたが、次第に話の通じないおじさんに不安が大きくなっていきました。 しつこい…? 子どものためですから!そこで私が横から「あの、子どもの写真を撮らないでください」とひと言。「何も悪用しないから大丈夫」とヘラヘラするおじさんに、「いえ、撮った写真も消してください。お願いします」と、自分よりはるかに大きな体格のおじさんに内心びくびくしながらも、できるだけ冷静に言葉を選びながら言いました。おじさんは私の言葉に不快そうな顔をして「わかったよ」とスマホをおろし去ろうとしました。私は慌てて「写真削除して確認させてください!」と追加。おじさんはハーッとため息をつきながらスマホを操作し、「これでいいだろ!」と写真を削除したスマホ画面を見せて行ってしまいました。 おじさんが行ってからドッと汗が出てきた私。大柄な男性を咎めるのはとても勇気がいりましたが、もし子どもたちの写真が悪用されたらと思うと不安で、行動に出ていました。子どもをかわいいと思う気持ちはわかりますが、最低限のマナーは守ってほしいと思った体験談です。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年11月04日子どもが生まれる前の、新婚時代の出来事です。母と一緒に、母の故郷である沖縄に3泊4日の旅行に行き、自宅に帰ってきて数日後の夜。夫のスマホに夫の実家から着信が。その場で出ればいいのに、なぜか部屋を出ていく夫。その行動に違和感を覚え、話し終えて帰ってきた夫を問い詰めると……。 母との旅行から数日後…当時、まだ新婚で子どもがいなかった私は、仕事の調整をつけ、母と一緒に念願の沖縄旅行に出かけました。母との旅行は気を使うことがなく、とても楽しく始終リラックスして終わり、意気揚々と帰ってきて何日か経った夜のことです。 夫と一緒に夕飯を食べていると、夫のスマホに夫の実家から着信が入りました。そこでなぜか席を立つ夫。私に聞かせたくない内容でもあるのかと心配になり、通話を終え帰ってきた夫を質問攻めにしました。 義母のよくわからない主張そこで夫が吐露したことは、義母が息子(私の夫)と旅行に行きたがっているというものでした。私は深く考えもせず、「行ってあげれば?」と夫に言いましたが、なぜ義母は急にそんなことを言い出したのか……。夫に理由を尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。 先日、夫が実家へ帰ったとき、義母に私と母の旅行のことを何げなく話したそうです。すると義母は、「あなたを連れて行かないなんておかしいわ。あんまりよ」と言っていたとのこと。 私と母が2人で旅行に行ったことが気に食わず、息子が仲間外れにされていると思ってしまったよう。そこで、かわいそうな息子と2人で旅行に行こうと計画している、ということだったのです。目が点になる私。苦笑いしか出てきませんでした。 後日、夫は仕事が忙しいとかなんとか理由をつけて、義母との旅行を断ったそうです。よくわからない義母の思考の方向性を不思議に思いつつ、このように捉える人もいるのだと勉強になりました。 著者:たち かおるイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月31日夫は子どもが生まれてから、初めこそ私の体を気づかってくれ、家事や育児に協力的でした。そんなやさしい夫に私はとても感謝していましたが、子どもが成長するにつれだんだん協力してくれなくなり、そのうち「仕事が忙しい」と言って家事と育児のほとんどを私任せにするようになったのです……。 最初は協力的だった夫私はコロナ禍で第1子となる男の子を出産しました。産後1カ月間、夫はごはんを作ってくれたり洗濯に掃除、息子のお世話もしてくれたりと、仕事もしながらとても協力してくれました。 夫と一緒に育児をして、つらいこともうれしいことも息子の成長を分かち合えたことにとても感謝したのを覚えています。しかし、1カ月健診が終わり床上げをしてから、夫は徐々に家事育児に消極的になったのです……。 「仕事が忙しい!」逆ギレする夫夫は息子がおしっこをしたときはおむつを替えてくれても、うんちのときは絶対におむつを替えようとしてくれなくなりました。さらに、子育てに協力どころか、自分自身のことも自分でしなくなりました。 ごみをごみ箱に捨てたかったのだろう痕跡はありましたが、ごみ箱には入らず、周りにごみが散乱。脱いだ物は洗濯カゴに入れず、リビングに脱ぎっぱなし。夫はどんどんだらしなくなっていきました。 夫に注意すると「仕事が忙しいから仕方ないだろ! わかってくれよ」と逆ギレされる始末。産後、夫に家事・育児をとても協力してもらったことは事実で、仕事が大変なこともわかっていたので、今度は私が頑張らねばと思い、よほどのことがない限り夫の行動を注意することをしなくなりました。 寝かしつけから戻ると……私が夫に何も言わなくなってから、夫はほとんどの家事と育児に協力してくれなくなりました。そんな日々が続いたある日、いつものように息子を寝かしつけてリビングへ戻ると、夫はいつものようにソファの上で寝転んでスマホをいじっていました。 リビングには息子のおもちゃが散乱していて、夫の脱ぎっぱなしの服やごみ箱の周りには夫が鼻をかんだティッシュが散乱、テーブルの上には夫が食べ終わった晩ごはんのお皿がそのままと家の中はぐちゃぐちゃ。私はまだ自分の晩ごはんすら食べることができていませんでした。 ついにキレる! 夫の反応は日頃、不満をため込んでいたことと、おなかが空いていたこともあり、ついに私の怒りが爆発! 「いい加減、少しは協力して! 仕事が忙しいのは理解しているけど、私も在宅仕事が残っているからこれからやらないといけないし、部屋の片付け、洗い物、洗濯、明日のごはんの準備、夜泣きの対応がある! 私が寝かしつけている間、自分の洗濯物やごみ捨て、お皿を台所に持って行くぐらいしてよ! あなたと違って私は24時間体制で動いている! 忙しいのはお互いさま!」と言葉が止まらなくなってしまい、夫に怒りをぶつけました。 私が注意するといつも逆ギレしてきた夫は「ごめん……。俺が甘えすぎていた。これからは協力する」とあっさり私に謝罪。反省してくれたようで、翌日私が息子を寝かしつけてリビングへ戻ると、おもちゃや晩ごはんのお皿、ごみや夫の洗濯物はきれいに片付けられていました。 しばらく経つと夫はまた服を脱ぎっぱなしにしたり、ごみ箱にごみを捨てていなかったりと、だらしないところが100%直ったわけではありません。しかし、以前のように私が何も言わなくとも、お皿を洗ってくれたり息子の面倒を見てくれたりと変わらず協力してくれるようになりました。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月30日小さな子どもを連れて、義父の誕生日プレゼント探しへ。子どもをあやしながらの買い物でとても大変でしたが、喜んでくれるといいなと思いながら家へ帰りました。数日後、誕生日に渡しに行きましたが義父は不在。直接渡せないのは残念でしたが、義母に渡して帰りました。翌日義母がやってきて、わざわざお礼なんてと思っていたら、まさかの言葉をいただいたのです……。 気持ちはうれしい残念なプレゼントもともと義父母には良い印象を持っていましたが、敷地内同居で頻繁に顔を合わせるようになると、価値観の違いや生活習慣の違いから徐々に苦手に。 そんな中でも、「あちらのご両親と仲良くやりなさい」と実親に口酸っぱく言われていたこともあり、義父母とはお互いに誕生日プレゼントを交換する程度には良好なお付き合いをしていました。 不思議な配色のTシャツや派手すぎる靴下など、正直好みではないと感じるものや、サイズが合わないものをもらうこともありましたが、義父母の気持ちをありがたく受け取っていました。 「プレゼントのレシートある?」出産直後はバタバタしていたので通販でプレゼントを購入しましたが、翌年の義父の誕生日プレゼントは有名ショップの肌着を贈ろうということになり、私が買いに行くことに。 店舗がショッピングモール内にあったため、子どもを連れて車で向かいました。子どもをチャイルドシートに乗せるのも一苦労。買い物中も抱っこしたり、おむつを替えたりと大忙しでしたが、喜んでくれるといいなと思いながら無事に目当てのプレゼントを買って帰り、後日渡しに行きました。 すると翌日義母がプレゼントを持ってわが家にやってきて、開口一番「レシートある?」と言ってきたのです。 「仲良くしなきゃ」の呪縛わけがわからずどうしたのか聞くと、サイズを交換してきてほしいとのこと。肌着とはいえサイズが合わないものを贈ってしまったことは申し訳ないと思いつつ、「いつも自分たちは私のサイズも確かめずに買ってくるのに!?」という気持ちと、「子連れでの買い物が大変なことをもう少しわかってくれてもいいのに……」という不満が募り、モヤモヤしていまいました。 しかし、義父母と仲良くしなくてはという思いがあり、義父母にプレゼントの値段がわかるレシートを渡すのも気が引けて、サイズが合わないと言う義父母のために、私は子どもを連れて再度店舗へと向かったのでした。 夫が帰宅後、この件について話し合い、今後プレゼントは息子である夫が用意することになりました。今回も私ではなく夫が買ってきていたら、義父母に対して嫌な気持ちにならずに済んだのかもしれません。義父母と適度な距離感で良好な関係を保つのは難しいなぁと感じる出来事でした。 著者:三浦朋美1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月28日義実家に帰省した際の体験談です。同居していないわが家は、帰省したときくらいは義両親に親孝行をしたいと思い、家の大掃除や修繕を夫婦でおこなっていました。しかし良かれと思ってしたことに対し、義母から思わぬ言葉をかけられてショックを受けたのです。 親孝行がしたい夫と私車や電車で数時間離れたところに住む義両親とは、お盆とお正月など年に数回会うだけの関係。夫は常々、「両親には感謝しているから老後の世話がしたい」「何らかの形で親孝行がしたい」と言っています。そんな夫と私は義実家に帰省すると、家の用事を積極的にするようにしています。 ある夏の日、帰省した私たち夫婦は義実家の軒先にハチの巣を見つけたのです! 高齢の義両親にとって、ハチの巣駆除は大変で危険な作業。私たちはさっそくハチの巣駆除の道具を購入してきて、退治することに。 感謝の言葉がなくショック!義実家のハチの巣はとても大きくなっていたので、退治するのは大変でした。ハチの巣がなくなれば、高齢の義両親に危険が及ばず安心。「良い親孝行ができた!」とうれしく思っていた私たち夫婦に、ショッキングな出来事が。 帰宅して夫からハチの巣駆除の報告を受けた義母が、「ハチなんか気になってなかった。放っておけばよかったのに!」と言ったのです。感謝の言葉もなく拒否するような義母の態度に、私はとてもショックを受けました。 義母なりの遠慮と感謝があった様子私以上に夫はショックを受けて怒っていました。喜んでもらえると思っていたのに、義母からありがとうを言われなかっただけでなく、余計なことをしたと言われたような気持ちになったようです。しかしその後、義母と話をして、私たちの受け取り方が間違っていたのかも?と気づいた私。 義母はせっかく帰省した息子夫婦にゆっくりしてほしかったのと、申し訳ない気持ちからあの発言になったようでした。照れ隠しで感謝の気持ちと反対のことを言ってしまった様子の義母。本心を聞くことができ、私と夫の親孝行は成功だったと思えました。 義母の発言に一喜一憂した私たち夫婦。義母から期待していた感謝の言葉がなかったので、良かれと思ってしたことが、相手にとっては必要ないことかもしれないと考えて不安になりました。しかし、子どもの気持ちを親はきっとわかってくれる。親にやってあげたいことは、遠慮せずにやっていこうと思いました。これからも夫と親孝行をしてこうと決めた私でした。 著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月27日私と夫は第1子の出産前までは仲が良いほうだったのですが、産後、私はよく耳にする「夫に触られるのが嫌」という問題に直面しました。この問題によって夫との距離感が難しくなり……。 お互い直面すると思わなかった問題私と夫はとても仲が良く、産後までは夫に触られるのが嫌になる日がくるなんて思ってもいなかったのです。しかし、産後は見事に「触られたくない」と思うように。 特に私が洗い物をしているときに、夫はよくちょっかいを出してくるのですが、嫌すぎて顔にも態度にも「嫌」を出してしまいました。そのときの夫の表情は忘れられません。私が夫に対してひどい態度をとるのが初めてだったこともあり、びっくりしたような、悲しそうな顔でした。それからの夫は、私の顔色をうかがうように……。 このままではダメだ! 気持ちを伝えると…ふと、夫との間に距離ができていることに気づいた私。もともと私たち夫婦は、お互いに思ったことをぶつけるタイプだったので、「このままではダメだ!」と思い、話し合うことに。 「娘を産んでから、家事をしているときにちょっかいを出されるとイラッとするの……」と、あえて「触られるのが嫌」とは言わずに「イラッとする」と伝えました。すると夫は「そうだったんだね。普通に寂しかったわ」と言い、理解してくれました。それから夫は状況を考えてくれるようになり、触られる回数が減ったことで自然と私も我慢できるように。気づけば、産後1年後くらいには、夫に触れられるのが嫌ではなくなっていました。 2人目の出産以降は、夫も気をつかってくれるようになったので、産後でも「夫に触れられるのが嫌!」という感情にはなりませんでした。具体的には、夫は産後すぐに私に触れることを避け、私が精神的に落ち着いてきたときぐらいから、状況を考えてスキンシップをとってくれていました。現在4人の子どもがいますが、夫婦仲良しです。 夫婦になり、子どもができると乗り越えなければならない壁がたくさん出てきます。「夫に触られるのが嫌」というのも1つの試練でした。言い方は考えなければならないですが、自分の気持ちを伝えること、お互いに歩み寄ることで私は乗り越えることができました。これからも伝えあい、寄り添いあって夫婦で頑張っていきたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:松谷 えりなイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月23日私は40代の主婦で、現在結婚15年目です。義父母とは結婚前から数々のトラブルがありましたが、中でも結婚式で起こった珍事件は今でも忘れられない出来事です。 結婚式にホルターネックのドレスを着てきた義母私たち夫婦の結婚式での出来事です。ゲストの方々は、老舗ホテルでのウエディングということで、フォーマルな装いで式に列席してくれました。しかしその中で、一番奇抜な格好をしていたのが義母です。ホルターネック(肩出しの服で、首にヒモを結ぶタイプの服)の黄色いドレスを着てきた義母は、それだけでも目立つのに、なんと頭に羽根の付いたミニハットをつけていました。もともと義母は派手好きなので、奇抜な衣装を着ていること自体は我慢できたのですが……。問題は、その服が細身な義母の体に合っておらず、胸の部分が余っており、今にも下着が見えそうなこと。私たち夫婦は自分たちのことで精いっぱいで義母のことまで頭が回らず、トラブルが起きないよう祈るしかありませんでした。しかし、悪い予感は当たるもので、披露宴で事件は起きたのです。お酒に飲まれるタイプの義母は披露宴でベロベロに酔っぱらって、ゲストの方々にごあいさつをしていました。私は遠くで、それをハラハラしながら見ていたのですが、次の瞬間、義母がよろけて自分のドレスの裾を踏んで前に倒れそうに……! なんとかこらえた義母は、そのまま背筋を伸ばそうとしました。そのはずみで、ホルターネックの首ヒモがほどけて、ペロリとドレスの前身頃が落ち、下着が丸見えになってしまったのです。 私はそれを見て、「あー、バナナがむけたみたいだなぁ」と思いました。すると、いつもはのんびりしている義父が光の速さで義母の服を持ち上げ、抱えて逃げるように披露宴会場から出て行きました。 近くにいた人たちはあ然としながら2人を見送り、私たち夫婦は同情の目で見つめられ……。この事件は結婚から15年経った今でも、私と友人の間で語り草になっています。 義母のブラ丸出し事件は、私たち夫婦にとって忘れたくても忘れられない珍事件ですが、義母本人は泥酔していたため、すっかりこのことを忘れているようです。それを蒸し返すのもかわいそうだな……と思い、私もなかったことにしています。この事件を踏まえて、義母と一緒に食事をするときは私たち夫婦が酒量を調整し、お互い楽しく過ごせるように心がけています。 著者:中野 迷子イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月14日息子が1歳のころ、公園である親子とおばあちゃんに出会いました。近くで遊んでいたところ聞こえてきたのは、おばあちゃんが放ったネガティブな言葉でした。孫とそのお母さんへ向けられたその言葉は私なら言われたくないことばかり。どうしても気になり、口を挟みたくなってしまったのですが……。 男の子が転んだだけで……息子が1歳半を過ぎたある日、私は息子と2人で近所の公園へ出かけました。ブランコに乗って遊んでいると、息子と同じぐらいの男の子が近づいてきました。一緒に来ていたのは、男の子のお母さんとおばあちゃんらしき年配の女性。「お子さん何歳ですか? 同じぐらいですね」などと話しながら、しばらく一緒に遊んでいました。 楽しく遊んでいたところ、芝生の上を歩いていた男の子が転倒。するとおばあちゃんが、「ほら、あんたがちゃんと見てないから」とその子のお母さんに向かって言ったのです。私はそれを聞いて、え? ちょっと転んだだけなのに、なんでお母さんが責められているの? とびっくりしました。 おばあちゃんの言葉にモヤモヤ「ちゃんと見てないから」と言われ、そのお母さんは無言で男の子を抱き起こしました。思い切り転んだわけではなく、しかもやわらかい芝生の上。男の子はけろっとしていて泣いていません。それなのに、おばあちゃんはさらに「もう、しっかりして」などと言っていました。私は心の中で、いやいや、全然痛くなさそうだし、歩いていてちょっと転ぶくらいよくあることだよ……とモヤモヤ。 その後もそのおばあちゃんは、私の息子が走っているのを見て「活発でいいわね、うちの子は全然走ろうとしないのよ」と言い、「うちも男の子なのにおとなしすぎて。もっと外に連れ出さないとだめね」など、目の前にいる自分の娘や孫をおとしめるようなことばかり話していました。 ひと言物申したい! けど……私はそのおばあちゃんの言葉を聞いて、どうしてこの人は自分の娘や孫を悪く言うんだろう、活発かどうかはもともとの性格もあるし、おとなしいのが悪いなんて私は思わない! 少しくらい転んでも男の子は笑顔で楽しそうだし、お母さんは一生懸命子育てしているように感じるのに……。お母さんは何も悪くないです! 頑張ってますよ! と口を挟みたくて仕方ありませんでした。 しかし、初対面でそのお母さんがどう思っているかわからないし、走り回る息子から目が離せなかったこともあり、結局私は当たり障りない相づちを打つことしかできませんでした。 今思えば、そのおばあちゃんは人前だから謙遜してあのような態度になっていたのかもしれません。でももし自分の母が同じようなことを言っていたら、私なら耐えられず言い返していると思います。それから一度もその親子に会うことがないまま、私たちはその街から引っ越してしまいました。現在息子は4歳。あの男の子はどうしているかなと、時々思い出します。 著者:斉藤 ひかり7歳女児、4歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月11日交際していたころから、夫の食事マナーが少し気になっていた私。夫にそのことを指摘したこともありましたが、不機嫌になってしまうため注意することをやめました。しかし、子どもが1歳8カ月を過ぎたころ、ある出来事がきっかけで、夫が食事の仕方を改めてくれるようになったのです。 食事マナーを指摘すると不機嫌に……夫はあまりマナーを知らない大人です。使った物を元の場所に戻さない、脱いだ靴を揃えない、外出先で引いたイスを戻さないなど、小さいときに注意されなかったのかな? と思うことがしばしばあります。 結婚後、特に気になったのが食事マナーでした。米粒をたくさん残した茶碗、口を開けてクチャクチャ食べる、右手を添えないなど気になりましたが、夫自身は「何が悪いのか?」と思っている様子。食事マナーを何度も指摘したことがありましたが、不機嫌にさせてしまうため、途中から言うことを諦めました。 そんなころに私の妊娠が判明。そして月日は流れ、コロナ禍でしたが元気な男の子を出産しました。 子どもが生まれて父親の自覚が芽生える?息子が生まれ、父親の自覚が出てきたであろう今の夫なら食事マナーを改善してくれるかもしれないと思った私は、「口を閉じて食べてちょうだい。〇〇くん(息子)もまねしちゃうよ」と、1年ぶりに夫へ食事の仕方についてなるべくやさしくお願いしました。すると、またしても夫は不機嫌に……。 「ごはんを食べているときは自由にさせてほしい」と夫は言い、その日はとても重い雰囲気の食卓になりました。私はそれ以来、気になってもグッと堪えて夫に何も言わないように努めました。 息子の食事姿を見てショックを受けた夫息子が1歳8カ月を過ぎたころのことです。いつものように家族3人で食事をしていると、息子が普段ならしないような食事の仕方で、大袈裟に口を開け、クチャクチャと音を立ててごはんを食べ始めたのです。その姿はまるで夫のようでした。それを見て驚いたのは私だけではなかったようで、夫も目を見開いて息子から目が離せないようでした。 私は今がチャンスと思い、「〇〇くんがあなたの食べ方をまねしているように見える。すぐ直らないのは当たり前だと思っているから、まずは直そうとする気持ちだけでも持ってほしい」とお願いしました。すると夫は「そうだよな……。努力するよ」と素直に言ってくれたのです。 未だに口を開けて食事をしがちな夫ですが、忘れているだけで指摘すると怒らず直してくれます。夫は他にも、本来なら子どものころに学ぶようなマナーを知らないことが多く、「今まで誰にも注意されたことがない」と言うのです。しつけの大切さを改めて学ぶ出来事でした。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月10日夫とは4年の交際を経て結婚しました。結婚してからというもの、ケンカをして収拾がつかなくなると、義母に何も言えない私を黙らせようと、夫は義母にLINEや電話をするように。夫と話し合いたくても義母が聞いている手前、言いたいことをぐっと堪えて諦めることがよくありました。しかし、ある日の夫の行動に激怒した私は、夫の「義母頼り癖」に決着をつけることができたのです。 入籍後に発覚! 夫の「義母頼り癖」夫は義母を頼ってしまう癖があることを、入籍してから知りました。結婚式の準備をしていたときのことです。夫は何かあるたび「母さんに聞いてみる」と言ったり、初めて夫と大ゲンカしたときは、私と話し合う前に義母に相談していたりと、義母をよく頼っていました。 一番衝撃的だったのは、私が妊娠中、お風呂に入れないほどつわりで体調が悪かったときのこと。潔癖症の夫は大激怒で、「入浴できないなら母さんに許可を取れ」と意味不明なことを言い、義母と電話が繋がっているスマホを私に渡してきたのです。あの日のことは、今でも忘れられません。 その後、子どもが生まれてからのこと。忘れ物が多い夫に何度注意しても改善せず、ある日、結局忘れ物をしてしまった夫を私は助けませんでした。そのことで夫はまた激怒。言い合いの末、夫は義母と私の3人のLINEグループをつくり、「嫁が忘れ物を届けてくれないから母さんが届けて」とメッセージを送ってきたときには呆れました。 夫婦で話し合いたいことを打ち明けるも……夫に「2人で話し合いたい」と何度伝えても、ケンカになると義母を頼ってしまいます。私は「まずは夫婦で話し合いたい。大人のケンカに巻き込まれてお義母さんがかわいそう。そろそろ自立してほしい。次にお義母さんに頼ったら離婚を考える」と、夫が冷静なときに伝えました。すると「ごめん。気をつけるよ」と素直に話を聞いてくれたのです。約束通りしばらくの間は、ケンカをしても前のように義母を頼ることはありませんでした。 しかし、ある日、夫が友人たちと日付が変わるまで連日飲み会をすることで夫婦ゲンカに発展しました。私は、息子が1歳のときに決まった夫の転勤を機に、海外で子育てをしており、頼れる人が夫しかいません。家族の時間をもう少し増やしてほしいと打ち明けると夫は、「俺も仕事が大変なんだよ! 何回も言ってるだろ! 理解してくれよ!」と激怒。私はすべてが嫌になってしまい、子どもを寝かしつけたあと家を飛び出しました。 怒り爆発! 夫の「義母頼り癖」に終止符を打つ5分もしないうちに夫と義母から電話やLINEの嵐。夫は私との約束を破って義母に連絡をしていたのです。夫からは「仕事に支障がでるからすぐ戻って来い」と連絡が何度もあり、ため息が出たことを覚えています。義母からは「○○くん(夫)が嫁ちゃんのことを心配している。○○くんはいつも嫁ちゃんを大切に思っています」との連絡が。 夫は義母に何も言えない私の弱みにつけ込み、いつも義母から私に連絡をさせます。この日ばかりは約束を破った夫と、夫婦の揉め事に巻き込まれているとはいえ、何も知らないのにいつも微妙に夫の肩を持ち、ケンカの仲裁をしてくる義母に心底腹が立ってしまいました。 義母に夫婦ゲンカに巻き込んでしまったことを丁寧に謝罪したあと「夫と話し合いたいのに夫がいつもお義母さんに助けを求めてしまい、根本的な問題が解決できない。これからは何があっても夫を助けないでほしい」と伝えました。 夫に義母とのやり取り画面を見せ「あなたがお義母さんに頼るのは自由だけど、これからはお義母さんだろうとはっきり自分の意見を伝える」と夫に言うと、面食らったような表情。ショックだったのか、いつもの勢いはなくなりおとなしくなったのです。夫はまた同じことを繰り返すかもしれませんが、言いたいことが言えるようになった今の私にとって、大した問題ではなくなりました。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月08日「産後の恨みは一生の恨みにつながりやすい」とはよく聞きますが、まさか私自身も夫のひと言をいまだに根に持つことになるとは……。今思えば、ささいなひと言のつもりだったのだと思いますが、難産で弱っていた私にはかなりこたえました。産後に夫から言われてひどく傷ついた言葉をお伝えします。 難産からの退院でひと安心と思いきや……私が1人目の子どもを産み、自宅に帰ってきた初日の出来事です。私は親戚などに頼れない状況にあって、里帰りはせず退院後はすぐに自宅へ帰宅。幸いにも夫の定休の曜日に退院することができました。私は自分以外の大人がいてくれる安堵と、陣痛が40時間超えの難産であった経緯から、久しぶりのわが家に帰った直後、すべての重荷から多少解放されたようでホッとひと息。出産直後なので、歩くのも少し不安定なくらいだった私は、しばらく赤ちゃんとじっと座っていました。 一方、夫は何も語らずに家事などに淡々と取り組んでいました。ここまではよかったのですが、問題となった夫の発言は夕食の際のことでした。 食事中、夫にお願い事をしたら……私は退院当日だったこともあり、夕食作りのすべてを夫に任せて赤ちゃんとリビングで座って待っていました。そして夫が夕食を持ってきてくれて、そのごはんを2人で一緒に食べていたときのことです。私は産後、軽度の腱鞘炎になったこともあり誤って箸を落としてしまいました。夫に思わず「(箸を)拾って」とお願いしたところ、何も言わずに拾ってくれました。 その後、おかずを口元にこぼしてしまった私。ティッシュでふき取りたいけれども、ティッシュ置き場は立って数歩歩かないといけない距離にあったのです。数歩歩くことですら当時の私にはしんどかったので、夫に「ティッシュも取ってきてほしいのだけれど」と2つ目のお願いをしました。そこで夫からの衝撃なひと言が……。 夫の冷たいひと言にショック夫は「出産直後だからって、甘えんなよ。自分でやれることは自分でやれ」とひと言、冷たく私に言い放ったのです。急に自分のなかにこみ上げてくる怒りの感情がありましたが、難産からの退院初日の私には怒る気力も湧かず「ああ……」としか言えませんでした。 夫もごはんを食べているのに2回も箸を止めるようなお願いをしたからイラッときたのだなと、今ではそう思えるのですが、あのひと言は今でも忘れられません。 ささいなひと言かもしれませんが、今でもあの出来事を思い出し「退院直後の弱っている私に、よくあんなことが言えたものだ!」と怒りに似た感情が湧きます。人生で一番弱っている時期に「甘えるな」と言われ、その後は少し夫不信になりました。数年経った今では笑い話にできるくらいになりましたが「産後の恨みは一生の恨み」という言葉の意味を理解できた一件です。 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年10月07日息子が1歳の誕生日を迎え、義実家に行ったときのこと。何かと、昔の自分の子育てを自慢してくる義母を不快に思っていた私。しかし、あることに気づき、義母の言葉を受け入れられるようになったのです。 わが家に来て開口一番に文句!?息子が1歳を迎え、わが家に義両親を招いてお誕生日会をすることに。コロナ禍だったため、食事は大皿料理を避けるため私の手料理ではなく、小分けで食べられるお惣菜などを購入し、おもてなしの準備をしていました。 そこにやってきた義母がひと言。「昔はお祝い事のとき、産後でも全部手作り料理でしていたわよ」と。コロナ禍なので食事を買って用意することは、夫を通じて事前に伝えていたにもかかわらず、嫌みを言われたことに正直とても驚きました。私が固まっていると、再度夫が事情を説明してくれましたが、それでも義母は不服そうでした。 「昔は〜」が口癖の義母にうんざり久しぶりに義両親と再会したため、息子の成長の話など、話は尽きませんでした。しかし、どんな話をしても義母は「昔は〜だった」と、自分の子育ての自慢話が返ってきます。 特にあきれたのは、私が息子の好きなお菓子の話をしたとき。「昔はお菓子なんて食べさせなかったわ。○○(夫)には、お菓子なんか与えて育ててないからね」と言われたこと。とても傷ついたし、もう義母には何も話したくない……とそのときは感じました。 本当は誰かに認めてもらいたかった?その日義母が帰ったあと、「もしかしたら義母は、自分が昔、一生懸命に子育てしたことを、誰かに認めてもらいたかったのかも……」と思った私。 すぐに義母へメールで連絡を入れました。「お義母さんが一生懸命子育てされたこと、お話を聞けて、とても勉強になりました」と。 すると、「私の子育てを認めてもらえてうれしい。何でも相談してほしい」と返事が来ました。 義母の言葉だけをそのまま受け取っていたら、きっと私は義母のことが嫌いになっていたかもしれません。私も母親になって「自分が子育てを頑張っていることを、誰かに認めてもらいたい」という気持ちがすごくわかるので、義母を受け入れられました。 著者:なかまる あゆみイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年09月30日結婚前、私のスマホのキャリアはA社でした。結婚してからスマホが壊れてしまい、スマホを買い替えようとしたときの出来事です。どの機種にしようか悩んでいると……。 家族と違うキャリアは薄情者!?「俺のスマホのキャリアはB社だから、おまえもB社にしなよ」という夫。私は昔から使っていたA社に愛着があったので「A社を気に入っているから、またA社にしようと思う」と答えると、夫の表情が突然変わったのです。そして、「おまえがB社にすれば家族割引が使えるだろ!? 家族のくせに薄情者だな!」と発言。 「私たちは仕事の都合もあって、通話は使い放題のプランだから、家族割引にしなくても通話は無料だよ……?」と恐る恐る言うと、夫は「俺の実家のスマホキャリアはB社だから、おまえもB社にするべき。A社を使うなんてどうかしてる!」と言うのです。 こだわっていたのは夫だけ…その後も話し合いましたが、夫はまったく譲りません。私もA社にこだわっていたわけではありませんが、意地になっていました。ある日、夫は義母に電話。私が今後もA社のスマホを使おうとしていることを相談したのです。 すると、「A社? 別にいいんじゃない? 私はC社を使っているわよ」と電話口から義母の声が聞こえました。話によると、夫の知らない間に義母はスマホのキャリアを変更していたようです。家族全員がB社を使うべきと思っておらず、義姉もA社を使っているとか……。 家族はみんな同じキャリアのスマホを使うべきと考えていたのは夫だけだったようで、義母がC社に乗り換えていたことに夫はショックを受けていました。私は夫が落胆している様子を見ていられず、スマホのキャリアをA社からB社に変更。夫は私がB社に変更したことを喜んでいました。夫は家族の繋がりを特に大切にしているため、今回のようなことが起きたのかもしれません。私は妻として、夫の考えに寄り添いながら生活していきたいと思います。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年09月23日これは、現在4歳の長男が1歳だったときのお話です。私が食事作りなど手が離せなかったときに、夫に長男の面倒を見てもらうと、だいたい動画を見せているだけのことが多く、私はどうにかしなければと思っていました……。 夫と息子、ふたりの過ごし方にあぜん…私がキッチンで食事を作っていると、必ずキッチンまで歩いてくる長男。そんなときは、夫に長男の面倒を見てもらうようにお願いしていました。しかし、夫はいつも長男に動画を見せて、自分はスマホでゲームや漫画。癖にしたくなくて、普段から動画を積極的に見せないようにしている私はモヤモヤ……。 わが家は共働きなのですが、夫は仕事が休みの日は必ず「かわいい長男と一緒に過ごしたいから」と保育園を休ませて、息子とふたりで過ごしていました。普段から動画に頼りがちな夫が、1日どうやって過ごしているのか気になった私は、「保育園をお休みさせているときって、何してるの?」と質問。 すると夫は、「公園へ行ったり庭遊びしたりかなぁ。でもすぐ飽きちゃうから、家で動画をエンドレスとか。1日中、動画だけのときもある。俺は見守りながら漫画を読んだり、ゲームしたりだね。長男、動画で喜ぶからさ!」と、悪びれる様子もなく言ったのです。 私は「癖になると困るから、動画は頻繁に見せないでほしいな」と伝え、さらに「普段から長男の面倒を見るとき、いつも動画だよね? あなたはその間ずっとスマホ。あなたの子どもってスマホだっけ?」と本音を吐露。 夫はバツが悪そうな顔をして「ごめん……。でも、何して遊んだらいいかわかんないし……」と答えました。確かに、当時1歳の長男とは言語的なコミュニケーションをとるのは難しかったので、私は夫に、長男が好きな遊びや保育園でよくしている遊びを伝えました。 長男に動画ばかりを見せていることを夫に指摘してからは、夫は休日に長男の好きな遊びを一緒にしたり、外遊びを楽しんだりしている様子でした。私が仕事から帰ると、その日の長男の様子を動画で見せてくれるのですが、保育園でよく踊っている踊りを、夫が長男と一緒に踊っている動画もあってほっこり。本音をはっきりと伝えてよかったなと思いました。 著者:吉川 みきなイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年09月11日生後5カ月の子どもがいるママを対象とした自治体主催の育児講座に参加したとき、ママ友Aと仲良くなりました。お互いの悩みを打ち明けるようになり、仲が深まっていったと思っていました。ママ友Aは自分の育児の悩みを話すときは多弁で、「大変だね!」と言うと大変機嫌が良くなりますが、私が育児の悩みを話すと無言になり、態度が素気なくなることが多くなっていきました。 育児に悩んで相談をした結果ママ友Aとは児童館で子どもを遊ばせることが多くなり、他のママ友とも交流が増え、ママ友Aを含めたママ友グループで行動することが多くなっていきました。ママ友たちは育児相談をすると親身になって話を聞いてくれ、心強いに存在に……。また、子どもの栄養状態が悪い、夜泣きがひどい等で困っていたので、児童館で開催された保健師主催の育児相談会に参加し、保健師さんに丁寧な助言をいただきました。 その後、保健師さんが児童館に立ち寄った際に、よく私に声をかけてくれるようになったのです。それを見ていたママ友Aが「私だって育児が大変でつらいのに! 私のほうが大変なのよ!」と、保健師さんがいる前で私に対し声を荒らげたのです。 突然避けられてしまう!その日を境に、私はママ友Aから避けられました。ママ友Aは私と目も合わせてくれず、話しかけづらい雰囲気が漂います。ママ友グループの集まりでも、これまで仲がよかったのに突然距離をとっている私たちを見て、周りのママ友たちも困惑しているようでした。 これまで育児の悩みや育児情報を共有していたママ友グループは、心の支えになっていた大切な居場所でしたが、居心地が悪くなってしまった私は集まりへの参加を控えるようになり、交流もなくなりました。 数年後、思いがけない再会…あれから、ママ友グループの集まりに参加せず3年の月日が経ち、子どもの習い事で偶然にもママ友Aと再会。一瞬気まずい空気が流れましたが、意を決して話しかけると普通に話をすることができたのです。それから、習い事でたまに顔を合わせるたび、あいさつと短い世間話をする程度の仲にまでなりました。 以前のように育児の悩みを相談し合ったり、プライベートで会うような仲にはなっていません。私は、これ以上の関係をママ友Aには望んでいません。私たちは、このくらいの関係がちょうどいいのではと思っています。 お互い初めての育児で試行錯誤をしていたときで、育児の大変さを他者に話し、頑張りを認めてもらいたいという気持ちが強かったのではと思います。ママ友Aとはこのような関係になってしまいましたが、今後、新たにママ友ができたときには、一方的に相談をするのではなく、お互いに悩みを聞き合い支え合えるような関係を作れるようにしていきたいと思います。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年09月09日長男が3歳、次男が生後1カ月のころ、義実家の隣に引っ越したときのお話です。バタバタしながら生活を送っている中、義母が毎日のようにわが家にやってくるように。たまたま応答できなかった日があったのですが、そのとき義母がまさかの行動を起こしたのです。 毎日くる義母夫の実家のすぐ隣に家を建て引っ越しをしたのですが、正直私は義実家の隣に住むことに抵抗がありました。しかし夫が長男ということもあり、しぶしぶ了承したのです。夫は仕事で忙しく、私はワンオペで長男と次男の育児と家事をこなすのに毎日必死でした。 そんな中、突然義母が毎日わが家にやってくるように。しかも夕食を食べている忙しい時間帯にくるようになったのです。もちろん何かを手伝ってくれるわけでもなく、ただ私や息子たちと話をしたいだけの様子でした。 義母の影響義母が毎日わが家にくるようになってから1カ月。正直私は、忙しい時間帯に義母の相手をしなければいけないことに疲弊していました。次男はまだ授乳も頻繁で、私自身も寝不足だったので、毎日の生活だけで手一杯の状態。 長男は義母がくることを喜んではいましたが、ごはんの時間にくるので長男も気が散り、なかなか食事が進まず、その影響で息子たちを寝かしつける時間も以前より遅くなってしまっていました。 義母がまさかの行動にそんなある日、いつもよりお風呂の時間が遅くなってしまい、入浴中で義母のインターホンに応答できないことがありました。あとで義母のところへ行こうと思っていましたが、そのまま忘れてしまい、息子たちの食事の用意や寝かしつけの準備に追われていました。すると夫から電話があり、なんと義母から夫の携帯に10件もの不在着信が入っていたとのこと。 夫は仕事中だったので気付かず、11回目の着信で応答したようですが、義母は「〇〇ちゃん(私の名前)がチャイムを何回押しても出てこない! 車もあるし家にいるはずなのに、わざと出てこないんじゃないの!?」と怒り心頭の様子。夫は私たちに何かあったのかと心配して、電話をしてきてくれたようでした。 窓を叩く義母その後夫は義母に、入浴中で応答できなかったことを伝えてくれたようでした。すると義母はその翌日、お昼ごろに突然やってきたのです。ちょうど私は次男を2階の寝室で寝かしつけ中で、やっと寝てくれたところだったので、またインターホンには応答できませんでした。 すると驚くことに、義母はわが家の窓をドンドンと何度も叩き、「いるんでしょ? なんで出てこないの!?」と驚きの行動に。恐ろしくなった私は次男を抱いて、すぐに義母に応答し謝罪をしました。 次男の寝かしつけで応答できなかったこと、これからも応答できないことがあるかもしれないことを伝えると、義母はわかってくれた様子。その後は週に1回ほどくるようになりました。義母も悪気はなかったようですが、私から前もって応答できない事情もあるということを伝えておくべきだったなと反省した出来事でした。 著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2023年09月07日私はコロナ禍に第1子となる男の子を出産しました。妊娠中は里帰り出産することを考えましたが、新型コロナの影響で断念。義父母はわが家から車で1時間ほどの距離に住んでいますが、共働きのため気軽に頼ることができません。そのため産後は夫が家事を頑張ってくれたのですが、私はつい夫がしてくれた家事に対して文句を言ってしまい、夫婦喧嘩に発展してしまったのです……。 ありがたいけど雑な家事が気になる産後、夫は私の代わりに家事を積極的に頑張ってくれていました。掃除に洗濯、栄養バランスのとれたごはんを作り置きしてくれることも。私は夫の協力にとても感謝していました。しかし、感謝の気持ちと同時に夫の雑な家事がどうしても気になっていました。 料理や食器を洗ってくれたあと、野菜などのクズや水が散乱している台所と床。ビショビショのまま丸まって放置された布巾。洗ったはずなのにカレーや油がべっとりついたおたまや食器。洗濯物を重ねたまま干したため生乾き臭のする衣類。畳んだらしいけど、そうは思えないほどぐちゃぐちゃに積み重なった洗濯物など、やってもらったことに感謝をしないとと思いつつも、私はどうしても夫の雑な家事が気になってしまいました。 夫が激怒!つい指摘してしまった結果最初こそ夫がしてくれた家事のやり残しを私はこっそりしていました。しかし育児をしながら結局すべての家事を産後間もない体ですることになってしまい限界を感じるように……。そのうち、つい夫にイライラした口調で「洗濯物のたたみ方汚すぎ! ちゃんと端と端を合わせてたたんで」「皿にカレーがついたままだった。洗うならちゃんと洗って」など、夫がしてくれた家事に対してできていないことを指摘してしまうことが増えました。 私の口出しが原因で夫と口論になることもしばしば。ある日、夫が食器を洗ってくれたあと、ビショビショの布巾を台所に丸めてそのまま放置していたので、私は夫にそのことを注意。すると夫は「仕事しながら家事も一生懸命やってるのに文句を言うな!」と、今まで我慢してきたのであろう怒りが大爆発。その日は1日、夫に話しかけてもほとんど返事は返ってきませんでした。 口出しをしないルールとは言っても…その喧嘩を機に、毎日仕事をしながら家事をしてくれていた夫にひどい言動をしてしまったことを反省。基本は「してもらったことに対して口出ししないこと。気付いた人がやること」が夫婦で暗黙のルールとなりました。 とは言っても、どうしてもこれは直してほしいと感じた家事もあります。そこで、口出ししない代わりに、夫に自ら気付いてもらうよう仕向けていくことにしたのです。 お互いの得意、不得意を知るきっかけに例えば、夫が洗ってくれた食器にべっとり油がついていたときは、あえてその油残りのある食器を使って夫に食事を出しました。すると夫は「この皿と箸ベトベトじゃん……。これ俺が洗ったやつか」と気付いてくれ、次からきれいに食器を洗うよう心がけてくれるようになったのです。 洗濯物の干し方も雑でしたが、知らないふりをして生乾きの衣類を夫に渡すと、「生乾きくさっ!」と驚いたあと、夫なりに干し方を改善してくれました。掃除に関しては、私が汚いと感じたことも夫はまったく気にならないとのことだったので、掃除が得意な私が担当することに。夫が使ったあとの、水浸しで食材のクズが散らかった台所は、気付いた私が片付ける役割だと割り切ることができました。 してもらったことに対して口出しをしないこと、気付いた人がやることを意識して、夫と私の許せる許容範囲のすり合わせをしてから、夫に対してのイライラが減りました。余裕がなかったとはいえ、夫に対してきつい態度をとっていたことを反省し、日頃の感謝を忘れず過ごしていきたいと心に留めた体験でした。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月29日離れたところに住んでいる義両親にはとてもお世話になっており、月に1度会うか会わないかの仲です。娘が1歳のころ、義両親がわが家に泊まりに来てくれました。やる気満々で夕食後の皿洗いを手伝うと言ってくれた義母が、わが家のキッチンに入った途端……。 義両親とは互いの家に泊まる仲私たち家族は、義実家から車で3時間半ほど離れたところに住んでおり、義両親とは月に1度会うか会わないかの仲です。 義両親には非常にお世話になっており、帰省するたびに泊まらせてもらっていて、娘もやさしい義両親(祖父母)が大好き。わが家にも何度か泊まりに来ましたが、私はここ最近、ある理由によって「あまり来てほしくないな」とモヤモヤしてしまうのです……。 義母のキッチンへのこだわり娘がまだ1歳のころ、わが家に義両親が泊まりに来ることになり、晩ごはんもわが家で簡単に済ませるよう、いろいろなお惣菜を買ってきてくれました。みんなで晩ごはんを食べたあと、夫が義母に「皿洗いを手伝ってよ」と言ったところ、張り切ってキッチンに入ってくれたのですが……。 義母は自分のやり方にこだわりがあるのか、「この家、キッチンペーパーないの?」「ここにタオルつけたほうがいいわよ」「このお皿、シールついたままだよ」「今日みたいにご飯が足りなくなるかもしれないから、冷凍ご飯をたくさん作っておくといいわよ」など、私に細かく指摘しました。何も言えず、悶々としてしまった私。 正直あまり来てほしくない私私は小さい娘の子育てに手いっぱいで、義両親が泊まりにくるための掃除をするだけでもいっぱいいっぱいだったのに、キッチンに入った途端に義母から細かく指摘され、悲しい気持ちになりました。 義両親は「いつでもあなたたちの家まで家事・育児を手伝いに行くからね」と言ってくれますが、正直、私は自分の方法で家事・育児を進めたい気持ちがあり、あまり来てほしくない……とモヤモヤしています。 義両親がわが家に来るとお手伝いを断りづらいため、なるべくわが家に来てもらわないように夫から伝えてもらいました。今は、できるだけ私たちが義実家に帰省するようにしています。普段はやさしく気遣ってくれる義両親なので、これからもうまく付き合いたいです。 著者:渡邊なつイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月25日未婚の母としてシングルマザーとして育児と仕事に奮闘していた私ですが、やはり子どもにお父さんがいないことで寂しい思いをさせているのではないかと不安がありました。気になる人ができても、うまくいかないんじゃないかと不安が常にありましたが、3年という時間をかけてようやくステップファミリーとなることができた体験談をご紹介します。 うちにはどうしていないの?子どもに寂しい思いはさせたくない! と頑張っていた日々でしたが、子どもが自分の思っていることを話せる年齢になってきたころ、ふと言われました。「うちにはパパって何でいないの?」 保育園の送迎や行事で見かけるたびに不思議に思っていたそうです。やっぱり父親っていたほうがいいのかな……私ひとりじゃやっぱり寂しいのかな……と悩んで寝られない日もありました。 パートナーと子どもを会わせるまで子どもが4歳になる年に仕事関係で今のパートナーと出会い、私がシングルマザーであることを打ち明けました。大丈夫だと言ってくれるパートナーでしたが、もし子どもに会わせてからダメになったら子どもがかわいそうだと思い、悩んで悩んで子どもに会わせるまでに半年ほどかかりました。 しかし実際に会ってみると、すぐにパートナーに懐いて抱っこをせがむわが子の行動に驚きの連続でした。言葉に出していなかったものの、子どもにとって今までいなかった父親のポジションは大事だったんだなと感じました。 焦らずに時間をかけて家族になるパートナーと付き合い始めて1年経つころには、将来を思い子どもが小さいうちに家族になりたいと考えるようになりました。一緒に暮らすとなると大丈夫だろうかと心配もあり、時間をかけて様子見することにしました。3人でのおでかけの時間を長くしてみる、その次はお泊まりをしてみる、そうやって徐々に3人で過ごす時間を長くすることに。一緒にいるときに子どもがこの関係を嫌がっていないか、子どもがダメなことをしたときにパートナーはどのような態度をとってくれるのかなど、焦らずにゆっくりと数年の時間をかけ確認をしました。最初はダメになってしまったらと不安もありましたが、子どもを大事にしてくれるこの人なら大丈夫だと思えるようになりました。 結果的に3年ほどの時間をかけて、子どもが保育園を卒園した年に無事にステップファミリーになることができました。シングルマザーになる決意をしたときは、今のような未来があるなんて思いもしませんでした。焦らずに時間をかけて子どもとパートナーの関係性を見てきたことで、安心感が生まれたのがよかったのだと感じています。 監修/助産師 松田玲子著者:高橋香織7歳男児の子育て中、第2子妊娠中のママ。ステップファミリーとなった自身の経験を生かした体験談を執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月24日ある日家族でレストランに行き食事をしていると、当時1歳の息子がうんちをしてしまいました。しかも、そのときのうんちは水っぽくゆるゆるで、おむつから漏れて服にまでついていたのです。急いでトイレに連れて行ったものの、着替えに時間がかかってしまい、その間息子はずっと泣き続けていました。すると、トイレのドアをノックする音が聞こえて……。 お子さまランチでご機嫌、のはずが…息子が1歳10カ月のころ、夫と当時4歳の娘と4人で商業施設内のレストランへ行きました。子どもたちは大好きなお子さまランチを食べてご満悦。ところが、食事が終わるころ息子の機嫌が悪くなってきました。私はおなかがいっぱいで眠いのかな?と思いましたが、椅子から抱き上げてみると、うんちの臭いが……。 しかも、うんちはおむつから漏れ、服にまで付いていたのです。息子が座っていた子ども用の椅子は汚れていないようでしたが、念のためウェットティッシュで拭き、自分の服などが汚れないよう息子のおしりのところをタオルでくるんで、私は急いでトイレへ向かいました。 泣き叫ぶ息子とトイレへその施設内の女子トイレは、個室の中におむつ交換台があり、そこで着替えや処理をすることにしました。息子を寝かせ、服やおむつを見てみると、出ていたのは水っぽいゆるゆるのうんち。思ったよりも汚れがひどく、周りを汚さないよう、トイレットペーパーやおしり拭きで息子のおしりや服についた汚れを拭き取るのに時間がかかってしまいました。 おむつ交換や着替えをしている間、気持ち悪かったのかずっと泣き叫ぶ息子。するとトイレの外からノックとともに「大丈夫ですか?」と女性の声が。私は息子の足を持ち上げながら、「大丈夫です! すみません、もう少しで終わります!」と返事をしました。 ドアを開けるとそこには…やっとの思いで着替えを終え、息子を抱っこして個室から出ると、すぐそばで清掃員の方が掃除用具を持って待っていました。ノックをして声をかけてくれたのもその方だったようです。「大丈夫ですか?」ともう一度聞かれたので、「うんちが漏れてしまって……。もし汚れていたらすみません」と答えた私。 すると清掃員の方は、掃除用具の中からごみ袋をシュッと1枚取り、「よかったら使ってください」と私に差し出したのです。そのとき私は汚れた服を入れる袋がなく、丸めてそのまま手に持っていたので、それを見て袋をくれたのだと思います。私は受け取った袋に汚れた服を入れ、すぐに掃除を始めていた清掃員の方にお礼を言うと、息子を連れて夫と娘のもとへ戻りました。 あのときは本当に大変でしたが、着替えを入れる袋をもらえてとても助かりました。状況を一瞬で悟って、スマートな対応をしてくれた清掃員の方には感謝しています。このことがあってから、子どもと出かけるときは、大きめのビニール袋を畳んでリュックに入れて持ち歩くようになりました。 監修/助産師 松田玲子著者:斉藤 ひかり7歳女児、4歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月23日私が育休を取得していたときのことです。職場の先輩が退職するため、送別会が開かれました。仕事でお世話になっていたので、私は育休中でしたが参加することに。当時、初めての育児で産後3カ月。赤ちゃんのお世話に慣れていないし、夜もまともに寝られない日々が続いていました。その中で、職場の同僚にかけられた言葉に絶句してしまい……。 同僚の何気ない言葉に傷つき絶句…懐かしいメンバーに会い、久しぶりに夫以外の大人と話ができてとてもうれしかった私。盛り上がっていると、ひとりの同僚が私に「毎日何してるの? 暇じゃない?」とひと言。 私は思わず固まってしまいました。「暇じゃないよ!」と言い返したくなりましたが、「赤ちゃんのお世話で1日が終わるかな」と答えることで精いっぱい。 「いいなぁ。私も毎日休みたい。うらやましい」と言われ、私はモヤモヤ。たしかに仕事は毎日休みです。クレームの対応をしたり、長時間立ちっぱなしだったりということはありません。しかし、慣れないワンオペ育児、母乳や睡眠に悩まされていた私は、同僚に言い返したかったのですが、その場の空気を壊したくなくて「そうだね」と返しました。 同僚に悪気はなかったと思います。私も自分が出産するまで、育児がこんなにも大変で、1日が赤ちゃんのお世話だけで終わるとは思っていませんでした。産前は、育休中に「もっと読書しよう」「もっと凝った料理を作ろう」と思っていましたが、とてもじゃないですがそんな時間は取れません。 育児が思っている以上にうまくいかず、仕事をしているときのような達成感が得られなかったのが、私が同僚の言葉に傷ついた原因だと思います。毎日仕事が休みであるのは事実なので、周りにはそう見えても仕方がないのかもしれない、と思い直しました。言われたときは傷ついた言葉でしたが、「育児も立派な仕事なので堂々としていよう」と思った出来事でした。 著者:今井まいイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2023年08月19日