私たち夫婦が家を建てる際にあったトラブルをご紹介します。理不尽なご近所さんの言い分に何度も謝罪を重ねましたが、まさか最後にスカッとする出来事が起こるとは……。 毎日文句を言いにくる近隣の方わが家は、家を建てる前はマンションに住んでいましたが、そこから車で1時間半かかる場所に新居を建てていたため、毎週土曜日にしか建設中の様子を見に行けませんでした。そのたびに家から出て文句を言いにくる近隣の男性。 もちろん建設中の騒音などでご迷惑をかけることもあるので、前もってごあいさつに行っていたのですが、私たちが行く土曜日だけでなく毎日わが家の土地にきては、工務店の方に「うるさいから、直ちに工事を中止しろ!」、「砂埃がとても迷惑だ!」と苦情を言っていたようです。 理不尽な言い分にも謝罪わが家が新居を建てていることもあり、ご近所の方に騒音や砂埃などのご迷惑をかけていることには間違いありません。ですので、近所の方に会うたびにごあいさつと謝罪をしていました。しかし文句を言う男性だけは日に日にヒートアップし、騒音のことだけでなく、私たち夫婦の身なりについても文句を言われるようになりました。 男性の理不尽さに私たちは飽き飽きしていましたが、「これでまだ苦情が続くなら一切関わらないようにする」と覚悟を決めて、ご自宅へ茶菓子を持ち謝罪に行きました。 救世主登場でスッキリその次の土曜日、建設中のわが家に着くと知らない女性が。すると急に深々と頭を下げられて驚きましたが、文句を言ってきていた男性の奥さんでした。しっかりとした奥さんが私たち夫婦に謝罪してくださりました。 ご主人が毎日文句を言いに行っていることは知らなかったそうですが、茶菓子が置いてあることに気づき、誰からもらったのか聞くタイミングで、これまでのことをご主人から聞いたそうで、謝罪に来てくださったようです。その後、改めて2人揃って謝罪に来てくださり、それから家が建つまで文句は言われなくなりました。 新築でワクワクしていたいのに、当初は不安や怒りが勝っていました。しかし今後長い付き合いになるため、どこかで最悪の状況に区切りをつけて割り切らなければ! と思いました。謝罪や私たちの言い分をじょうずに伝え続け、まさかの救世主のおかげもあり、今では外で会うたびにお互い気持ちよくあいさつできる関係になりました。 著者:平山 光3歳と5歳の姉妹のママ。約1年の不妊治療を経て、無事第1子の妊娠が発覚。第2子は自然妊娠で授かる。アトピー症状のある第2子をきっかけに、自然食や自然治療法を勉強中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月26日ネットの情報や先輩ママから、妊娠中は腰が痛くなると聞いていたため、「双子ならなおさら仕方のないこと」と腰痛が悪化しても妊婦健診で先生に相談することなく耐え続けていました。しかしあまりの激痛に耐えきれなくなり、出産予定日を目前に控えた日の真夜中、病院へ。そこでわかった腰痛の原因を紹介します。 妊娠3カ月には目立つおなか双子を妊娠して妊娠3カ月ごろにはおなかが大きくなり、妊娠前にはいていたズボンのチャックが閉まらなくなりました。それからはどんどんおなかが大きくなり、腰痛と付き合う日々。 仕事をしていても、運転をしていても、常に腰が気になります。妊婦健診の際に腰が痛いことを先生に伝えてみましたが、「もともと1人用のおなかに2人入っているのだから、腰への負担も仕方のないこと。できるだけ寝転がって過ごしなさい」とのことでした。 腰痛で眠れない日々妊娠5カ月に仕事を退職し、妊娠7カ月ごろからは必要最低限の行動以外は自宅のベッドにいる日々を過ごしました。それでも腰痛はひどくなる一方です。寝る向きを変えてみたり、腰をさすってみたり、押してみたり……。 少しでもラクになる体勢を探しながらゴロゴロ。夜中も痛みで起きてしまうため、ゆっくり眠ることもできない毎日。ただ、“腰痛は仕方のないこと”という認識から、妊婦健診でも先生に腰痛がひどくなっていることを相談しませんでした。 腰痛の原因が判明出産予定日を1週間後に控えたある日、とうとう腰痛が限界にきました。どうやっても治まらない激痛に涙がこぼれ、真夜中に通っていた産婦人科へ行くことに。そこで腰にエコーを当ててもらい、腎臓に水が溜まっていることが判明! 双子の成長により尿の通り道が圧迫され、水腎症になっていました。水腎症を発症していては個人病院の産婦人科では産むことはできないということで、そのまま市民病院へ転院し、緊急入院。2日後に、もともと予定していた帝王切開で出産しました。 出産したことで、尿の通り道への圧迫がなくなり、水腎症は回復しました。腰痛は赤ちゃんの重みが原因だと思い込み、先生に相談しなかった結果が緊急入院です。不安や心配事があれば思い込みで過ごすのではなく、なんでも先生に相談しておけばよかったと、今回の体験から学びました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:桜田はな双子男児と女児1人の母。子育てやサブスク関係のライターとして活動中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月23日夫の仕事の都合で子どもが生後4カ月のころに引っ越しをすることになり、移動で新幹線を利用することになりました。移動中に大勢の人がいるところで子どもを泣かせて迷惑をかけてはいけないと考え、入念に計画をたてて引越し当日に臨みました。しかし子どもを連れての行程は計画通りいくはずもなく⋯⋯。そんなとき、新幹線の車掌さんが感激の対応してくれたのです。私の体験談をお伝えします。 入念に準備!引っ越しについては、私が妊娠中から決まっていました。行き先は北陸。12月に初めての出産、子育てをすることになる私は、雪深い転居先にすぐに行くとは言えませんでした。そこで私は子どもと一緒に新居周りの雪もすっかりなくなるゴールデンウィークまで実家で過ごし、夫だけ先に引っ越しをしてもらうことにしたのです。ゴールデンウィークのころには子どもは生後4カ月を過ぎていました。 子どもはおっぱいや昼寝のリズムもついてきています。そのためどのタイミングで授乳をするか、昼寝はどのタイミングになるか、どんなおもちゃを持っていくかなど、大泣きさせて周りに迷惑をかけないようにと計画を入念に立てました。 予定通りにいかず大泣き引っ越し当日。授乳とおむつ替えは出発ギリギリにしました。大半の荷物は引っ越し業者にお願いし、私は最低限の荷物だけを持ち、迎えにきてくれた夫と実家を出発。在来線と新幹線を乗り継ぐ4時間の行程です。スリングの中にいた子どもはしばらくすると眠ってしまいました。これは計画通り。 子どもが新幹線の中で目を覚まし、ケープを使って授乳し、機嫌よく過ごしてくれれば大成功だったのですがそうはいきません。新幹線の中で目を覚ますと子どもは大泣き。おっぱいもおもちゃも目に入らない様子でした。 車掌さんから神の一声が⋯⋯!私は子どもを抱いてデッキに移り子どもをあやしはするものの、泣き止む気配はありません。目的地までまだ1時間以上あります。立ったまま泣き続ける子どもの相手をするのかと途方に暮れていると、車掌さんが声をかけてくれました。「体調を崩した人のために個室を確保してあるから使いませんか」とのこと。 願ってもない申し出を私はありがたく受け、周りの人たちに迷惑をかけるのではないかと心配することなく、ゆっくり座ることができたのです。しばらくすると子どもも泣き止み、授乳をすませるとご機嫌になっていました。 出産後初めての長距離移動。私は周りに迷惑をかけてはいけないと、緊張をしていたのだと思います。しかし車掌さんからの親切を受け、肩の力がスッと抜けました。私が考えているよりも世間は子ども連れにやさしいのかもしれないと感じた出来事です。 監修/助産師REIKO著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月23日当時1歳だった長男の保育園の運動会でのお話です。長男は1歳の春に入園し、私たち家族にとって初めての運動会でした。私は近くに住んでいる義両親にも声を掛けるべきと思い、運動会の話を伝えると「ぜひ行きたい」とのこと。そのときの私は、運動会での義両親の勝手な行動にうんざりしてしまうことになるとは想像していませんでした。※コロナ禍前の体験談です レジャーシートを敷いて応援運動会は、保育園の近くにある小学校の校庭を借りておこなわれました。長男の保育園は小さな規模の園だったのですが、系列保育園3園の合同運動会で、園児は計120人ほど。 保護者や家族はそれぞれレジャーシートを敷いて、ビデオや写真の撮影をしていました。かけっこやダンスなどの競技が始まると、子どもを見やすい場所に移動して応援することもでき、保護者は自由に動ける雰囲気でした。 長男の競技は前半で終了0歳児や1歳児は体力も集中力も続かないため、幼いクラスの競技はプログラムの最初のほうに固められていました。長男は歌に合わせて踊ったり、保護者と一緒に20mくらい走ったりするなど3つの競技に参加。義両親は長男に「頑張ってね」と声を掛け、楽しそうに写真撮影していました。 しかし、長男の出場競技が終わると一変。まだ午前10時ごろだったのですが義母は「早退させてランチ行かない?」と言い出したのです。閉会式でも、体操を披露してくれる予定だったので、私が「閉会式にも参加させたいので、先に行っていてください」と言うと、しぶしぶ校庭に残ることを了承してくれました。 缶の飲み物を飲む義両親、まさか……空いた時間に長男が同じクラスのお友達と校庭の隅で遊びだしたので、私と夫は少し義両親から離れ、長男を見守っていました。10分後くらいに戻ると、缶の飲み物を飲んでいた義両親。まさかと思いながらよく見ると、それはハイボールやビール。 義母は笑いながら「近くのコンビニで買ってきた」というのです。まさか孫の運動会で飲酒をするとは思っていなかったので、私はドン引き……。保育園側から飲酒禁止といった注意喚起は特にありませんでしたが、ママ友のお子さんが通う小学校の運動会のプログラムを見せてもらったときに飲酒禁止と明記されていたこともあり、私自身は保育園行事でも基本的に飲酒は禁止だと思っていました。私は義両親の行動が非常識だと感じ、本当に恥ずかしかったので、夫に早くランチに行くように説得してもらいました。 初めての運動会だったのに、義両親のせいで少し嫌な思い出になってしまいました。しかし義両親は長時間の待機で手持ち無沙汰だったのかもしれません。その後は園の行事に来てもらう場合は、途中で抜けてもらうように事前に調整したり、「後日ビデオを見せるので、今回は親だけで行ってきます」と伝えたりして、お互いに疲れないよう工夫しています。 著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月23日妊娠中からシングルマザーになり、4年後に交際していたパートナーと結婚して、ステップファミリーになりました。交際から結婚まではトントン拍子にいったものの、子どもと夫との関係が順調だったわけではありません。今回は実体験をもとに、ステップファミリーとして本当の家族になるまでの心配ごとや家族の変化をお伝えします。 ステップファミリーになるまでの心配ごとステップファミリーになることは、決して平凡な道ではありませんでした。「子どもとの相性が悪かったらどうしよう」「パートナーの両親は子どものことを受け入れてくれるかな?」「時々ニュースになるような虐待などのトラブルがあったらどうしよう」……ステップファミリーになるまでも、なってからも心配ごとは尽きません。 そのため私は、早く家族になろうと急ぐのではなく、ゆっくりと子どもとパートナーの接し方や気持ちを見ながら関係を築いていくことにしました。 パートナーができてからの子どもの変化子どもは最初のころ、交際していたパートナーに対して「ただ遊びに連れて行ってくれる人」という印象で、特別に懐いていたわけではありません。それでもパートナーは父親になる覚悟で真剣に接してくれて、子どもは少しずつ心を開いていきました。 時には子どもを叱り、「俺がこんなに叱ってよかったのかな? まだ父親ではないし、どの程度向き合えばいいのだろう?」と壁にぶつかることもありました。ところが、パートナーが真剣に接するほど、子どもと良い関係を築けるようになっていったのです。 血の繋がりはなくても家族になれるパートナーは何度か「本当に父親になれるだろうか」と心が折れかけたことがありました。そのときは私が2人の間に入り、関係を築いていきました。今では本当の親子のようにパートナーと子どもは仲良しです。 「子どもはシングルマザーだった期間を忘れているのでは?」と思うほど、本当の家族として仲良く3人で生活しています。また、第2子を妊娠したことで夫は以前にもまして父親の意識が芽生え、子どものことをかわいがってくれるようになりました。 私は好きな気持ちがあってパートナーと交際していましたが、子どもも合わせて家族になるのは決して簡単なことではありませんでした。子どもは突然パパという存在の人が現れ、最初は戸惑っていたように思います。しかし、血の繋がりは関係なく真剣に向き合っていけば、本当の親子のようになれることを身をもって実感しました。 著者:花野あやせ4歳男の子のワーキングマザーで第2子妊娠中。シングルマザーとしての働き方に悩み、会社員からフリーランスに転向して3年。現在はステップファミリーに。企業のブログや育児、恋愛コラムを執筆中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月22日私の夫には姉と兄がおり、夫側のきょうだいはみんな結婚しています。私には義理の父母の他に義理の兄姉が4人いるわけですが、家族が多いと人間関係のもめごともあります。今回はそんな義理の家族との関係性や付き合い方について悩んでいたことをお話ししたいと思います。 ※コロナ禍前の体験談です 義実家との付き合いの苦手な義姉夫の兄の奥さん、つまり義理の姉はひとりっ子で育って親戚がいない家庭だったらしく、親戚付き合いがわからず義理の実家との付き合いが苦手なようです。義母は、そんな義理の姉に対しての不満を、なぜか嫁である私に言ってきます。 例えば、義理の姉が孫たちを連れて義実家に遊びにこない、義母が作ったお総菜を受け取るのを断られた、などです。会うたびに義母から義理の姉の悪口を聞くのは正直面倒でした。 悪口を私に言わないで!義理の姉と私は、義母にとって息子の妻という同じ立場のはず。義理の姉の悪口を聞くたびに、私は自分も陰で義母に悪口を言われているのではないかと不安になっていました。義母に嫌われたくなくて悪口を聞いていた私でしたが、意を決して私の気持ちを伝えることに。 「お義姉さんの話をそんなふうにお義母さんから聞いてしまうと、私も同じ立場だから不安になってしまいます」と言いました。このひと言で義母も私の立場と不快に思っていたことに気付いてくれたのか、それ以降は義理の兄姉の不満を私には言わなくなりました。 親族との付き合いを考えるよい機会に確かに義理の姉の言動は、義母の家族と仲良くしたいという気持ちを踏みにじる行為だったかもしれません。義母に同情したのも事実です。しかし育った環境が違うから、親族との付き合いで何を優先するかは価値観は異なると思います。 親族が密に付き合うのが好きな人もいますが、それを必要と感じていない人もいるようです。義理の母と姉の話は、私自身はどんな親戚付き合いをしたいか考えるきっかけになりました。自分はどうしたいか、相手はどうしたいのかを思いやることの大切さを実感したのです。 今回の体験は、義母と義理の姉の関係性を客観的に見て、自分だったらどうしただろうかと考える良いきっかけとなりました。私は、義理の母とはこれからもお互いに気持ちよく付き合っていきたいと思ったからです。家族が密に付き合う関係性が好きな私だからこそ、相手の気持ちを思いやって、感謝を忘れずに親戚付き合いをしていこうと改めて感じたのでした。 著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月19日私が2人目を妊娠したとき、長女はすでに6歳でした。初産であれば高齢出産にあたる年齢に差しかかっていたうえに妊娠・出産のブランクがあることから、妊娠中や産後の生活には大きな不安を感じていました。ところが実際には精神面でも体力面でも驚くほどラクに過ごすことができたのです。 経験豊富なママたちが身近に勢ぞろい大きな助けをくれたのは長女のお友だちのママたち、いわゆる「ママ友」でした。長女の周りはたまたま末っ子が多く、ママ歴10年以上のベテランぞろい。私が妊娠を報告すると歓声をあげ、「早く抱っこしたい!」とはしゃいでくれました。 またそれぞれに妊娠・出産の壮絶エピソードを話してくれ、「いろいろあるかもしれないけれど、大丈夫」と私を力づけ、不安を吹き飛ばしてくれたのです。それ以外にも長女の習い事の送迎をしてくれたり、遊びに連れ出してくれたりして、「うちの子が喜ぶから」とあくまでさりげなくしてくれるサポートに救われました。 おもちゃや服がどんどん集まってくる前回の出産からブランクがあるため、また途中に引っ越しもあったため長女が赤ちゃんのときに使っていた物はほとんど処分していました。「すべて買い直しか……」と思っていたら、実際は大違い。直接の友人でなくても「弟妹がいるお友だちのママが引き取り手を探している」とあちこちからお下がりが集まってきたのです。 おもちゃや服も上の子とは性別が違うので、どういったものが良いか見当もつかなかった私に「これは使いやすいよ」「子どもがすごく喜んだよ」という口コミ付きのお下がりはとてもありがたかったです。 小さなママの心強い成長ひとりっ子期間の長かった長女は、少し甘えん坊になり多少の赤ちゃん返りはあったものの、産後はしっかり戦力になってくれました。小さなママとして赤ちゃんのお風呂上がりに合わせてタオルとおむつをセットしておいてくれたり、赤ちゃんが泣き止まないときは変顔をしたり歌ったりして全力であやしてくれたりもしました。 おかげで第1子である長女の乳児期に感じた、「赤ちゃんと2人っきりの閉塞感」を感じることは一切ありませんでした。 7年のブランクがある妊娠・出産に対して、「今さら自分にできるだろうか」という不安が大きくあった私を力強く支えてくれたのは、身近にいる経験豊富なママ友たちと成長した長女でした。「きょうだいは何歳差がベストか」という問いに答えはありませんが、わが家にとっては7歳の差がちょうどよかったように今は感じています。 監修/助産師REIKO著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月19日何もかも手探り状態だった第1子の子育て。産後半年から社会復帰した私は、すぐ熱を出す子どものケアと仕事の両立に四苦八苦しており、疲れ果てて寝落ちするのが日常でした。もちろん平日も帰宅した夫とは必要最低限の会話しかしていない毎日……。しかしある日、ふと夫のスマホを借りたとき、衝撃的なものを見てしまったのです。 スマホの貸し借りが仇に……? 交際していたころから、スマホの貸し借りを頻繁にしていた私と夫。どちらのスマホもお互いの指紋を登録してあり、簡単にロックを解除できるようになっています。特に子どもが生まれてからは、相手のスマホで撮った写真をしょっちゅう見ていたため、その日も何の気なしに夫のスマホを手に取りました。 すると、スマホをあけて飛び込んできたのは、直前に検索していた風俗情報! そして、近所のラブホテルを別のタブで検索しているのも発見してしまったのです。 これは不倫か? 理由がわからずモヤモヤわざとではないにせよ、勝手に検索していたページを見てしまったことに罪悪感もあり、その日は追及しないことに。しかし、回数は減ったものの産後もセックスレスではなく、仲が良い夫婦のつもりでいたので少なからずショックを受けました。 とはいえ、これが怒るべきことなのか大したことではないのかよくわからず、1週間ほど思い悩んだ私。同僚にもこっそり相談した結果、やはりモヤモヤしたままでは普段通りにできないと決意し、夫と話してみることにしました。 検索の理由は? 夫の気持ちを知り反省そして週末の夜。スマホを見てしまったことを伝えると、夫は真っ青になり「嫌な思いをさせてごめん」と平謝り。しかし、よくよく話を聞いてみると風俗には行っておらず、アダルトサイトを見ていたとき、魔が差して広告を踏んでしまったそう。そして、私が産後冷たくなったと夫なりに悩んでいたことが判明しました。 正直、ベタベタされるのが嫌になった時期があり、夫の手を払いのけたりしていた私……。セックスする時間があるなら寝たい、家事をしたい、と思っていた自覚もありました。夫に「もう愛情がなくなったような気がしていた」と泣きながら言われ、私も反省したのでした。 言葉を尽くさなくても気持ちは伝わると思っていましたが、そのわりに夫にとても冷たい態度を取っていたことに気づいた私。産後は夫に無関心すぎたと反省しました。その後は少しずつ夫婦の時間を増やし、2回目の産後の今はしっかり気持ちを伝えるように努力しています。 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月18日私は子どもの寝かしつけをしていると、一緒に寝てしまうことがよくありました。気がついたときには「家事が残っているのに……」と後悔して情けなくなります。そこで子どもが1歳半のときに、普段の習慣を少し変えてみました。そうすると気持ちよく家事が進むようになり、趣味の時間も作れるようになり、元気に毎日過ごせるようになったのです。そんな私の体験談をお話しします。 体も心も疲れていってわが家では子どもが寝るときに両親のどちらかが寝かしつけをしています。私が寝かしつけをすると、よく一緒に寝てしまっていました。途中で気がつけば起きて、残った家事をしたり夫と一緒に過ごしたりします。 ただ、これでは一度睡眠が分断されるので、体の疲れが取れづらくなります。また、途中で起きられずに朝まで寝てしまうと、やり残した家事をみて気持ちが落ち込み、自分だけが大変な思いをしているように感じ、夫に対して恨めしい気持ちにもなりました。 子どもと一緒に早寝早起きそこで私は寝かしつけをやめました。つまり、子どもと一緒に寝ると決めたのです。そして早く寝た分、早く起きるようにしました。具体的には20時就寝、4時起床です。今まで夜にしていた家事を朝にするようにしています。これなら睡眠も十分にとれ、家事も残さずできます。 ただ、夫と過ごす時間が減ったのが気がかりでした。けれど何日かすると夫も5時起床の生活にしてくれ、一緒に過ごす時間ができ、夫婦の会話量はキープできています。 想定外のメリット超朝型ともいえるこの生活は体調や家事の進み具合だけではなく、効率もいいと感じています。頭も体も疲れた夜よりも、充実している朝に家事をするほうが短い時間で終わらせることができるのです。 そして、空いた時間にヨガをしたり、DVDを観たりと趣味を楽しんでいます。今までは、なんでも「子どもが寝たあとでやろう」と考えていました。けれど今では、「子どもが起きるまでに何ができるかな」と考えるようになりました。 周りの人の生活リズムとは少しズレてしまいますが、問題はなく、今ではすっかり習慣づいています。しっかり睡眠時間を確保したことで元気や活力が湧いてきたと思いますし、気持ちも前向きになったようです。おかげでやりたいことができ、気持ちに余裕が持てた分、家族に対してもやさしくなれたように感じています。 著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月17日生後1歳4カ月の息子はとてもおしゃべりです。まだまだ何を言っているかわからないことのほうが多いですが、はっきりと発音する言葉もちらほら。そんな息子がスーパーで思い切り叫んだ言葉が、誤解を招きかねないワードで……! 恥ずかしくて穴があったら入りたいと思った体験談です。 覚えたての言葉は「かげ(影)」息子は「影」という言葉を覚えたばかりで、人の影や建物の影など、あらゆる影を見つけてはうれしそうに「かげ! かげ! あったねー」などと叫んでいました。覚えたての言葉を繰り返し使う息子がとてもかわいく、「そうだね、自転車の影だね」など応えると、息子も満足そうに「あったねー」などと話してくれていました。しかし、まだ言葉が拙い息子。「かげ」と言いたいのに、時々「ハゲ」になってしまうことも。言い間違えるたびに笑いながら、「ハゲは違うな。かげね、かげ」と言っていました。 息子、スーパーの中心で「ハゲ!」と叫ぶそんなある日、スーパーに行くとカートに乗った息子が「あ! あ!」と何かを指さしました。指さすほうには大きな人形と数人のお客さんがいます。「何?」と聞くと、目をキラキラさせながら大きな声で「ハゲッ!」と叫んだのです。息子が指さした方向には買い物中のスキンヘッドの男性。そして息子が言っているのはおそらく人形の後ろにできている影のこと。心の中でギャーッ!と叫びながら「あ! 影だね! 大きな影ができてるね! 本当だ!」と、その場にいる人たちに聞こえるように息子の発言を訂正しました。 冷や汗が止まらない母…!なぜかこのときに限って息子は、私が訂正しているのにもかかわらず、「ハゲね! あったねー」と、その場に響き渡る大声で「ハゲ」を連呼。私は暴走する息子に冷や汗が止まりません。スキンヘッドの男性は息子の声が聞こえていたのか聞こえていなかったのか、特にこちらを見ることもせずに行ってしまいましたが、その場にいた数人のお客さんはクスクスと笑いながらこちらを見ていました。この日は恥ずかしさからいつもより短時間で買い物を済ませ、早々とスーパーをあとにしました……。 誰もいないところなら笑っていられる言い間違いでしたが、よりにもよってスキンヘッドの男性を指さして「ハゲ」と叫ぶとは、とにかく焦りました。息子も、いつもと違う反応で焦って訂正する母の姿に、余計に楽しくなって「ハゲ」を連呼してしまったのかもしれません。いずれにしても非常に恥ずかしい思いをした体験談です。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月17日3歳と5歳のわが子。姉妹であり、義両親はかわいがってくれているかと思いきや、ある日義父の口から耳を疑う言葉が。今後の付き合い方を考えてしまうほど無神経な言葉に苛立ちを感じましたが、今でも距離をおきながらですが、じょうずに付き合いを継続している私の体験をご紹介します。 好感がもてる義両親結婚当初から義家族は私にとてもよくしてくれており、お互い遠慮せず明るい雰囲気を作っていくために、ごはんや旅行、家族で写真撮影などたくさんのイベントを組んでくれました。そのためとても好感の持てる義家族でしたし、同居はしていませんが付き合いやすく、嫁の立場からすれば周りからも羨ましいと言われるほど、嫁姑問題もなければ義父との関係も問題はなかったのです。 子どもが生まれたあとも程よい距離感で子守りを手伝ってくれて、現在5歳の長女は初孫だったこともあり、いろいろな所に連れて行ってくれたりと、かわいがってくれていました。 義父の言動が気になり始める最初は好感のもてる素敵な義両親でしたが、第2子が生まれたあと、下の子ばかり容姿を褒めるようになり、妙な胸騒ぎがしていました。 上の子はたくさん遊んでくれる義父のことが大好きだったため、「じぃじ遊ぼー! じぃじこれ見てー!」と言っていたにもかかわらず、「ちょっと◯◯(下の子)を抱っこしているからあとでねー!」と、ほとんどの返しがこのパターンになりました。 姉妹の容姿を比較しだした義父そして私の勘は見事に的中。子どもたちが4歳と2歳になったときでした。義実家へお泊まりに行ったとき、リビング横にある和室にて寝かしつけをしていると、リビングから義父と夫の話し声が聞こえてきました。すると「上の子より下の子のほうがかわいいよね」と、まさかの耳を疑う言葉を義父が放ったのです。 一瞬私の聞き間違いか!?と思いましたが、その後も「もちろん上の子もきれいな顔してるけど、愛嬌とか動き方とか下の子のほうがかわいいな」と言ったのです。言葉がわかる上の子はすでに寝ていたので安心しましたが、私は隣の部屋で怒りと呆れと悔しさから、今後の付き合いを考えるほど、失望感を抱きました。 夫がきっぱり断言してくれた義父と一緒に話していた夫は、「そうか?」とふんわりとした返答をしていました。その返答にも私は苛立ちを感じていたのですが、義父が悪気もなく笑って話を続けるため、さすがの夫も「親父、そういう言い方はよくない」「俺は2人ともかわいいと思って遊んでくれてると思ってた」「どっちがかわいいとか、どっちが愛らしいとか思ってほしくて、子育てしているんじゃない」と、きっぱり断言してくれたのです。 それをキッチンから聞いていた義母も、「お父さん、それはよくないよ。2人とも、違うかわいさをしっかり持ってますよ。私たちは子育てを頑張っている息子たちを応援しなければいけないのに、そんなことを思ってはいけないし、言ってもいけないと思いますよ」と言ってくれたのです。まだ義父に対して気持ちの面で許せたわけではありませんが、はっきり言ってくれた夫と義母のおかげで少し気持ちが晴れました。 今後の付き合いを考えるほど、義父に呆れていましたが、夫がしっかりと否定してくれたことで前向きに考えられるようになりました。また、その後も義父は上の子をお泊まりに誘ってくれたり、上の子だけにコソッとプレゼントをくれたり、変わらず愛してくれているため、今後も程よい距離感で付き合っていこうと思っています。 著者:平山 光3歳と5歳の姉妹のママ。約1年の不妊治療を経て、無事第一子の妊娠が発覚。第二子は自然妊娠で授かる。アトピー症状のある第二子をきっかけに、自然食や自然治療法を勉強中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月17日家族4人でおでかけをしたときのことです。その日、4歳の娘と1歳の息子はおそろいの服。親の私が言うのもなんですが、とてもかわいい2人でした。そんな子どもたちに近づいてきた1人のおじさん。そのおじさんが何の断りもなく子どもたちの写真を撮り始めて……。 「カシャ」すぐ近くで不穏な音4歳の娘と1歳の息子を連れて電車でおでかけをしたとき、子ども2人はおそろいコーデで、すれ違う人にたびたび「わっ、かわいい!」と言われていました。「やっぱりうちの子たちかわいいよね~」と、心の中で鼻高々になりながら、みんなで電車に乗りました。電車内は空いていたので、私とベビーカーの息子はドア付近に、娘と夫はドア付近の立ち、座席の端に座っていたのですが……。ガラ空きの車内で「今、大きい建物があったね!」など外を見ながら楽しく過ごしていたら、カシャッとすぐ近くでカメラの音がしました。 え?今勝手に撮った?振り返ると、子どもたちの目の前に大柄なおじさんが。手にはスマホを持って、それを子どもたちに向けています。「かわいい子たちだね」と私にニッコリ笑い、また勝手に子どもたちをカシャッと撮りました。いきなりの行為に面喰ってしまった夫と私はちらりと視線を合わせ、夫が「あの、すみません、勝手に撮らないでもらえますか」と言いました。しかしおじさんは「大丈夫大丈夫」と見当違いの返事をして、またパシャリ。「いや、あの、困ります」と夫が言いましたが、「何も使ったりしないよ」と面倒そうに言って再びパシャリ。おじさんに話が通じず、夫はオロオロしています。私は夫とおじさんのやりとりを見守っていましたが、次第に話の通じないおじさんに不安が大きくなっていきました。 しつこい…? 子どものためですから!そこで私が横から「あの、子どもの写真を撮らないでください」とひと言。「何も悪用しないから大丈夫」とヘラヘラするおじさんに、「いえ、撮った写真も消してください。お願いします」と、自分よりはるかに大きな体格のおじさんに内心びくびくしながらも、できるだけ冷静に言葉を選びながら言いました。おじさんは私の言葉に不快そうな顔をして「わかったよ」とスマホをおろし去ろうとしました。私は慌てて「写真削除して確認させてください!」と追加。おじさんはハーッとため息をつきながらスマホを操作し、「これでいいだろ!」と写真を削除したスマホ画面を見せて行ってしまいました。 おじさんが行ってからドッと汗が出てきた私。大柄な男性を咎めるのはとても勇気がいりましたが、もし子どもたちの写真が悪用されたらと思うと不安で、行動に出ていました。子どもをかわいいと思う気持ちはわかりますが、最低限のマナーは守ってほしいと思った体験談です。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月16日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月16日娘が保育園に通い始めました。先生も私もびっくりするくらい、スムーズな慣らし保育。しかし、急にイヤイヤ全開に! 私は振り回され、心も体もへとへと……。小さな小さな怪獣の本音に気付くまでの体験談です。 一時保育から認可保育園へ2歳の娘は、今年の4月から認可保育園へ。昨年度は認可保育園が保留で、別の園の一時保育に通っていました。登園を嫌がることもなく、別れ際は「いってらっしゃい」とニコニコ。とても楽しく過ごし、大きなトラブルもありませんでした。 新年度からは待望の認可保育園が決定。本人も「新しい保育園楽しみ!」とやる気満々でした。娘は物怖じしない性格なので、私も夫もまったく心配していませんでした。 怖いくらい順調な慣らし保育慣らし保育1日目。親子で昼食まで過ごしました。私と一緒だったこともあり、終始ご機嫌。「明日も行きたい!」とうれしそうにしていました。2日目はひとりで昼食まで。別れ際はニコニコ。「1回も泣きませんでしたよ」と先生から報告があり、その後も順調。 私も夫も「さすが娘ちゃんだね」と感心していました。先生は「まるで前から園にいるみたいですよ。順調すぎてちょっと怖いくらいですけど……」と話していましたが、私は褒め言葉と受け取っていました。 登園7日目からモンスターに7日間通い「もう大丈夫」と思った矢先、異変が起きました。帰宅後、自転車から降りようとすると「帰りたくない」と娘。仕方がないので公園へ。1時間ほど遊び、帰りを促しましたが「嫌だ。帰らない」と譲りません。仕方なく無理やり連れて帰ることに。 「たまにはこんなこともあるかな」くらいに思っていましたが、甘かったのです。次の日も、その次の日も同じことが。しかも、「ごはんイヤ」「お風呂イヤ」ととにかくイヤイヤの連続。仕事終わりに公園で1時間遊び、嫌がる娘を無理やり連れて帰り、夕食の支度をして、イヤイヤ娘と寝るまで戦う……。私はへとへとになってしまいました。 モンスターの本音、気付かなくてごめんね保育園ではイヤイヤもなく、お友だちとも遊べていた娘。帰宅後だけはモンスターになるという日々がしばらく続いたある日。娘がぽつりと「保育園で失敗するといけないから……」と。慣れない環境で間違えないように、みんなと同じ行動がとれるように頑張ってきたことを知りました。 私が「今まで気付かなくてごめんね。頑張ってるんだよね。疲れちゃうから、ぐずりたくなっちゃうんだね」と言うと、小さく「うん」と。それから家ではなるべく叱らないように努力し、娘の希望に沿えるようにしました。すると、少しずつイヤイヤは減っていったのです。 懸命に保育園に慣れようとしていた娘。それに気付いてあげられず、反省。急な態度の変化には理由がありました。また、外で頑張っているから家では甘えさせようと思うようにも。まだ時々小さな怪獣は姿を現しますが、私の前では自由に感情を表現してくれていると感じています。これからもモンスターと仲良くなれるように頑張りたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月15日3人目の子どもを妊娠中、本を読んでも内容が頭に入ってこなくなりました。本だけでなくSNSの投稿や学校のプリントも頭に入ってこなくなり、頭が回っていないことを実感する日々……。出産後もその症状が続いたものの、呑気な私は疲れているのだろうと気に留めずにいたのです。そんなときに診察に行った病院で告げられたのは、まさかのあの病気でした。 読んだ文章が頭に入ってこない!最初に違和感を覚えたのは、3人目の子どもを妊娠中のころでした。読書が趣味でよく本を読んでいたのですが、ある日まったく文字が頭に入ってこなくなっていると気づいたのです。 本どころか、友人のSNSの投稿すら読んでも内容がまったく入ってきませんでした。文字は追えるのですが、読んだ内容が頭に入ってこないのです。そのときは「疲れているのかな」と気に留めていませんでしたが、その症状は産後まで続くこととなりました。 強迫性障害の症状が現れ、心療内科を受診!3人目の子どもが生まれると、症状はますますひどくなってきました。上の子たちが持ち帰るプリントの内容もまったく頭に入ってこず、買い物に行っても何を買えばいいかわからない状態になったのです。 さらに私を襲ったのは、強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)の症状です。物を並べる順番が決まっていないといけない、行動の順番が決まっていないと不安でイライラするなどの症状が顕著に現れ始めました。 高校生のころ強迫性障害とうつ病で心療内科に行った経験があった私は、心療内科の受診を決めました。 心療内科で告げられた病名はまさかの!?心療内科で症状を伝えると、強迫性障害と軽いうつ状態であると診断が下りました。この診断に私はビックリ! 強迫性障害であるだろうとは予想していましたが、うつ状態だとは思っていませんでした。高校生のころうつ病になったときは、体の倦怠感がひどく起き上がることも困難だったかったからです。 今回は気分の落ち込みもなく体のだるさもなかったので、まさか自分がうつ状態だとは思いませんでした。文字が頭に入ってこないのは頭が疲れている証拠だそうです。心療内科では抗うつ薬が処方され、月に1度のカウンセリングを受けることになりました。 心療内科に通い始めて半年経つころには症状も治まり、投薬も終えて活動的に過ごせるようになりました。私はうつの自覚症状がなかったのですが、受診して初めてイライラや不安感を強く抱いていたんだなと実感……。育児中はなかなか自分の心と向き合う余裕がありませんが、精神状態を確認することの大切さを学んだ出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月14日子どもたちのことを話すたびに出てくる義母の口癖は「うちの子たちはそんなことなかった」。その言葉を聞くたびに「また私を批判して……」とストレスを感じていたのですが、義母のこの言葉は、どうやら私が想像していた意味とは違っていたようで……。 義母の口癖にイライラ…最近の義母の口癖は「うちの子たちはそんなことなかった」です。1歳の息子の人見知りがひどいと話せば、「うちの子たちは人懐っこかった」と言い、4歳の娘が幼稚園でお友だちを叩いてしまったと話せば、「うちの子たちのときはそんなこと言われなかった」と言います。私が子どもたちの困りごとを話すたびに、自分の子どもたちと比較してこの言葉を言うので、つい言葉の裏に隠された「あなた(嫁の家系)の遺伝じゃない? うちの遺伝じゃないわ」「あなたの育て方が間違っているんじゃない?」というようなメッセージを感じて、イライラしてしまいます。 思わず義母に言ってしまったあまりにも「うちの子とは違う」と言われるので、私は義母に子どもたちの愚痴をなるべく言わないようにしていました。しかし、どうしても会話の中で避けられない部分もあり、そのたびにやはり同じ言葉を言われてイライラしていました。そんな中、また「うちの子たちはそんなことなかったけどなぁ」と言う義母につい、「すごいですね! お義母さん完璧に子育てして、やっぱり○○家の血筋(夫の家系)なら、問題なく育つんですかね」と冗談めかしながら言ってしまいました。それを聞いて義母はきょとん顔。そして「やだぁ、そんなんじゃないわよぉ」とケラケラ笑い始めたのです。 恥ずかしい!私の勘違いだった「うちの子たちなんて幼稚園のときにお友だちを噛んで、何回謝りに行ったことか! そのくせ肝心なところで主張がなくて、毎日絶望していたわよ」という義母。“毎日絶望していた”というパワーワードに、「絶望ですか」と返すと「絶望よ」と言ってニヤリと笑う義母。 このとき、初めて私が義母の言葉を勘違いしていたことに気づきました。義母の「うちの子たちとは違う」という発言はそのままの意味で、私への批判のメッセージではなかったのです。そのあと義母は、「うちの子たちのときはね……」と絶望を乗り越えた日々を教えてくれ、わが子とはまったく違う子育ての苦労話を聞くことができました。 このときまで、義母から夫やそのきょうだいが小さいときの話を聞いたことがありませんでした。その理由を聞くと「今と昔の子育ては違うっていうから参考にならないかと思って」とのこと。勝手に義母の言葉を裏読みしていたことを非常に恥ずかしく感じ、姑と嫁という立場だけで義母の発言を決めつけすぎないようにしようと思いました。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月14日双子が生まれてから、おむつ替え、授乳、抱っこ、家事……気が付けば1日が終わっているという日々が続きました。そんな状況のなか、外に出かけるのは大変でした。自分の準備、子どもの準備……なかなか出かける気は起きません。それでも気合を入れて出かけてみた日、大変さ以上の気分転換になったことを紹介します。 幸せを感じる余裕もない日々愛しいわが子たちを出産し、里帰りを終え自宅に戻ったあとは、ひたすらわが子たちのお世話と家事に追われる毎日でした。激務な夫は早朝から夜までいません。自宅から近距離に住んでいる母が仕事の休憩時間に手伝いにきてくれていましたが、多くの時間はわが子たちと3人で過していました。 ひとりを抱っこしていても、もうひとりが泣いています。泣き声の止まない家の中にいると、どんどん気が滅入っていきました。かわいい子どもたちに囲まれた生活は幸せなはずなのに、私はその幸せを感じる余裕すらなくなっていました。 気合いを入れて、いざ外へ普段は、準備も大変だし「途中で泣くかも」と考えると外出する気にならず、ひとりで2人を連れて出かけることは避けていました。しかし、どうしても必要な物があり、仕方なく近くのスーパーへ出かけることに。 準備はやっぱり大変です。出かける前、おむつ替え直後のうんち……。「なんでこのタイミング?」と思わせるタイミングでおなかをスッキリさせる2人。今なら、「外出先でされるより、家の中でよかった」と思えるのですが、当時は出かけようと思ったのになかなか出られないことに私はイライラしてしまっていました。 大人と会話することが気分転換にやっとの思いで双子用ベビーカーにわが子たちを乗せ、出発です。すると、「あら~かわいいね!」「お母さん頑張ってるね!」「うちにも双子の孫がいるのよ!」。声をかけてくれる人の多さに驚きました。みんなたくさん声をかけてくれ、立ち止まってさまざまな話をしてくれます。 家にこもっていると泣き声に負けてしまいそうな私でしたが、外で会話をすることで気分はスッキリ! 「かわいいね!」と一緒にわが子たちの顔を覗き込むことで、ゆっくり幸せを感じることができました。そして、身内に双子がいる方に出会うことも多かったので、経験談から学べることもあり、とても助かりました。 出かける準備は大変でしたが、外に出たことが私にとっては気分転換となりました。その経験から、天気の良い日はわが子たちと家の外に出て、近所の散歩や公園へ行き、周りの方や、昆虫や花などの自然に助けてもらいながら毎日を過ごすようになっています。 監修/助産師 松田玲子著者:桜田はな双子男児と女児1人の母。子育てやサブスク関係のライターとして活動中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月13日2人目妊娠中、起きているのもつらいほどつわりがひどかった私。1歳6カ月の長男の世話や最低限の家事以外は横になっている毎日でした。そんな私を横目に、仕事から帰ってきた夫がまさかの発言をし、私は怒りと悔しさで涙が出ました。そんな私の体験談を紹介します。 夫の心ない発言妊娠8週目に入ったころ、頼る家族もいないなか、吐き気と倦怠感に耐えながら必死で長男の育児と家事をなんとかこなしていた私。長男はやんちゃ盛りで家の中はいつも物が散らかり、私自身は吐き気が強くて大したごはんも作れずにいました。 ある日、仕事から帰った夫が「なんでこんなにキッチンが汚いんだ! 家の中は埃まみれだし!」といきなりひとりで怒り出したのです! リビングで長男のおむつを替えていた私は、つわりで苦しんでいることを知っているはずの夫がそのような発言をしたことが信じられませんでした。 やりたいのにできないつらさ夫のまさかの発言に怒り心頭の私は「私がつわりで動けないこと知ってるでしょ!? あなたは妊婦のつらさをまったくわかっていない!」と喧嘩に。夫と言い合いをしている最中も吐き気が襲ってきて、発言できなくなりました。 パッと部屋を見ると確かに家の中はぐちゃぐちゃで、片づけや掃除をしてもまた散らかる毎日。本当は片づけたいのに、もっとしたいことがたくさんあるのに動けない自分が悲しくなり、つわりのつらさを理解できない夫に涙が出てきたのです。 お互いを理解し合うこと私たち2人が喧嘩している姿を長男が呆然と見ているなか、夫が「ごめん、長男の前でいけないよな。しんどいのにごめん」とポツリ。その言葉を聞いた私も「つわりのしんどさはわからないのも当然。疲れて帰ってきて家の中がぐちゃぐちゃだといい気がしないのもわかる」と思いました。 その後、私の体の状態を詳しく夫に説明し、育児も含め手伝ってほしいことなど話し合いました。そして、翌日から夫は積極的に家事・育児を手伝ってくれるようになったのです。 私は、夫が妊娠の大変さを理解してくれているだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、夫は1人目妊娠時の私の状態を忘れていたり、上の子がすでにいる環境とは違うことも理解できていなかったりで、なぜ私がこんなに動けないのかわからなかったのだと気づきました。いつでもお互いのことを話し合い、理解を深めることの大切さを改めて学んだ出来事です。 監修/助産師 松田玲子著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月13日夫とは、付き合って10年、結婚して10年。子どもたちが生まれてからも、お互いの誕生日や記念日、クリスマスには必ずプレゼントを贈り合い、レストランで食事。それぞれ多少の不満はありながらも、自他共に認める仲良し夫婦だとずっと思ってきました。それがある日突然、サレ妻になったときのことをお話しします。 発覚のきっかけはささいな喧嘩喧嘩はほとんどしない夫婦でしたが、その日はめずらしく、普段は穏やかな夫がとてもイライラしていました。夫は自営業で仕事が忙しく、寝る時間も割いて働いてくれていました。それにはいつも感謝し、体を心配もしていました。 ですが同時に、幼い2人の子どものお世話と家事をすべてこなしていたので、夏休み後半ということもあり、私も疲れが溜まっている時期でした。 夫に家が散らかっていることを注意された私は、溜まった不満をぶちまけてしまったのです。普段ならそこで話し合いとなり、双方が自分の直すべき点を自覚して、お互いに謝るべき点は謝り仲直りをするのですが……。そのとき、夫は私との話し合いを避け、歩み寄ろうとしなかったのです。 妻の勘夫との付き合いは長いので、すぐに嫌な予感がしました。そしてその予感は的中。やっと持てた話し合いの場で、夫は私のことがとにかく嫌だと言い始めました。やさしいけれど、どちらかと言えば亭主関白な夫。私は夫をたてて、できるだけ文句を言わずにやってきたつもりでした。 夫に文句を言われたこともほとんどなく、仲良くやってきているつもりだったので、まさに寝耳に水。でも夫は特に具体例を挙げるでもなく、とにかく私が嫌だと繰り返します。そこですぐに「何かあるな」と、ピンときました。 直球勝負そこで、聞いてみました。「浮気してる?」すると夫は、「浮気はしていない」と答えました。そこで今度は、「好きな人できた?」と聞いてみました。正解でした。真面目な夫らしい解答でした。 夫の言い分は、私のことが嫌で、好きな人と一緒に生きていきたいから離婚してほしいというものでした。もちろん、そんな身勝手な言い分は受け入れることはできません。子どもたちのことを考えればなおさら、離婚は回避したいと思いました。 現在のわが家その後すぐに家を出て行った夫は、生活費のみを振り込み、子どもたちには月に1度会う程度。今はどこに住んでいるかもわかりません。 元々夫は仕事場にこもることが多かったため、私も浮気に気付けませんでした。子どもたちも家にパパがいないのが当たり前なので、はじめこそパパがまったく帰ってこないことを不思議がっていましたが、今はたまにパパの話題も出しつつ、何事もなかったように笑顔で暮らしています。 もちろん私は、夫のことを考えない日はなく、時々精神的に不安定にもなります。わが子のことでパートナーに相談できないことなども精神的につらいですが、子どもたちが宝物であることも同時に再認識しています。 離婚を望む夫と修復を望む私とで平行線ですが、幼い子どもたちのことを考えるとやはり、今すぐの離婚は回避したいです。本音を言えば、相手がシングルマザーで、夫をATMとしか見ていないように感じること、離婚した後に夫がその女性やその子どもと家族になるのも、納得がいきません。引き続き、良い方向に進めるよう冷静に対処したいと思います!著者:坂井香子おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月12日私には、2人の子どもがいます。息子が1歳3カ月のときに2人目の妊娠が判明しました。2人目の出産は里帰りせずに自宅の近くの産院で産もうと決めていたので、妊娠後期に入ってから陣痛タクシーを登録。実際に2人目の出産で病院へ向かうときに陣痛タクシーを使うことになったのですが……。そのときのまさかの体験をお話しします。 陣痛タクシーに登録健診にはいつも夫に車を運転してもらい行っていましたが、陣痛はいつどこで起きるかわかりません。それに夫が不在で陣痛がきた場合は私ひとりで息子も連れて病院へ行く可能性があったので、電車やバスはやめておくことにしました。陣痛の痛みに耐えながら入院バッグを持ち、息子の面倒までは無理だと思ったからです。 そこで、自宅と病院が送迎範囲になっているタクシー会社を調べ、混雑していた場合に備えて2つの陣痛タクシーを登録。夫と一緒に陣痛タクシーを呼ぶ流れや注意点を見直して、陣痛がきたときのシミュレーションをしていました。 夜中に陣痛がきた!陣痛かも……と気づいたのは夜中0時を過ぎたころでした。だんだん痛みが強まってきたので、病院へ連絡して向かうことに。深夜だったため寝ている息子は夫にお願いして、私は登録していた陣痛タクシーへ連絡しました。タクシー会社との電話はスムーズにやり取りでき、すぐにきてくれるとのこと。 そのときの私は2回目の妊娠ということもあり、陣痛がきても気持ちに余裕があったのを覚えています。「いよいよ出産……。赤ちゃんに会えるんだ!」と、陣痛の痛みに耐えながらもどこかワクワクしていました。 陣痛タクシーに乗ったら……家のインターホンが鳴り、タクシーへ乗り込んでいよいよ出発! と思ったら……運転手さんからまさかのひと言。「陣痛タクシーって言われたんだけど、どこに行けばいいんですかね……」と。私はその言葉に固まってしまいました。 病院名や住所は登録済みなので、乗ったらすぐに連れて行ってもらえるはずなのに……。私は陣痛の波に耐えながら、病院までの道や目印となるものを伝えつつ何とか病院へたどり着いたのでした。 2回目の出産で初めて利用した陣痛タクシーですが、運転手さんのまさかのひと言に最初はどうなることかと思いました。しかし、病院へ到着すると運転手さんから「がんばってきてね!」と言われ、あたたかい気持ちになりました。その後、無事に出産できて本当によかったと思います。 著者:小松潤子2歳男の子と0歳女の子の母。幼稚園教諭・保育士資格を保有し、4年間教育現場に携わる。現在は育児、美容の記事を中心に執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月12日同じ歳の子どもがいるママ友グループ。初めての子育てで、わからないことばかりだった私には、とても頼りになっていました。しかし、あるママ友が夫の職業ステータスを気にしてグループ内の空気が悪くなってしまい……。このママ友が家族を誇らしく思うがゆえにした発言で、私自身も気分を害してしまったので、ママ友との関係づくりにおいて考えさせられるきっかけとなりました。 メインは子ども! ママ友グループの話題私には、子どもが0歳のときに参加した子育てママサークルで出会ったママ友がいます。みんな子どもは同じ歳でしかも月齢が近いので、ママ友グループの会話は主に子どもの話です。 子どもの発達具合や離乳食の悩みや遊び場の口コミなど、初めての子育てをしている私にとって有益な情報ばかり。ママ友グループは私の情報収集の場であり、ママたちと話せるリフレッシュの場でもありました。 あるママ友の発言にグループがザワザワしかし、あるママ友の発言でグループ内がザワザワし始めました!「うちは夫の稼ぎだけで上層階に住めるけど、○○さんのところは共働きで1階なんだよね」と。それはまるで夫の職業を自慢するかのようで、周りのママ友の夫と比べる発言だったのです。 確かにそのママ友の夫は一般的にうらやましいと言われる職業で、初めて聞いたとき「いいな~」と私も言いました。しかし夫を職業で比べるような発言を聞いたママ友たちは、みんな引いていました。 少しずつ呼ばれなくなったママ友もともと夫の職業を自慢するようなことや、他のママ友の夫と比べるような発言をするので、不快に思っていました。私以外もそう思うママ友が多かったのかもしれません。そのママ友は、だんだんグループの中で話をふられなくなりました。そしてそのママ友を見る機会が減っていったのでした。 ママ友グループは、子どものことを相談しあったり家族のことを話したりできてストレス発散には良い場所ですが、お互いを尊重しあう心をもって接することが大切だと感じました。 ママ友グループでの体験を通して、子どもで繋がっているママ友と言ってもひとりの人間としてお互いに尊重しあう気持ちをもって接する大切さを認識しました。そして家族を誇らしく思うのはとても幸せなことですが、人と比べないようにしようと教訓を得ました。子育ての中でママ友はとても心強い存在です。これからもお互いを尊重して関係を築いていきたいと思います。 著者:三宅ちよこフリーランスとして働きながら1男1女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年11月10日義実家にお邪魔しているときに、実母から義実家へかかってきた電話。義父と実母のやりとりに耳を傾けていると、義父から聞こえた「いつものんびりしています」という衝撃的な発言が! とにかく驚き、モヤモヤした気持ちが残った体験談です。 実母から義実家へ電話実家と義実家は年に数回、お中元やお歳暮のようなやりとりをしています。一方から贈り物があると、贈られたほうがお礼の電話をするのがパターン化していました。その日、私と子どもたちが義実家に呼ばれて行ったタイミングで、実家の母から義実家へお礼の電話がかかってきました。 4歳の娘が「だれだれ~?」と言い、「ママのほうのおばあちゃんだってー」など話し、娘が電話を代わったりして、終始楽しい雰囲気でした。 「いつものんびりしています」発言最後は義父が電話に出て実母と少し話していました。「ええ、今日遊びに来ていて」「よく来ますよ」などという会話に何気なく耳を傾けていると、驚きの発言がありました。義父がニコニコしながら「そうですね、いつもうちでのんびりしていますよ」と言ったのです。思わず心の中で「え!?」と義父のほうへ思い振り向くと、「それじゃあ」と言って電話は切られていました。とっさに頭の中に浮かんだのは、「人が集まるから来て」と頻繁に義実家から呼び出され、親戚が集まれば給仕係として、まだ小さい子どもをおんぶしながら手伝いをしたこともあったのに……という思いでした。 たまたま出た言葉?モヤモヤする…「そんなふうに思っていたんですか?」「義実家では気を使ってのんびりしたことなんてないですけど!」と義父に詰め寄りたい気持ちを抑え込んで、「実家へお中元ありがとうございました」となんとか笑顔を作って義両親にお礼を言いました。「いつものんびりしています」という義父の言葉。義父が本当にそう思っているのか、深い意味もなくたまたま出た言葉なのかは今となってはわかりません。けれど、頻繁に義実家の手伝いに来たり、いつも義両親に気を使って動いている私からすれば、一度ものんびりしたことはなく、非常にモヤモヤした気持ちが残りました 帰宅後、すぐに実母に電話し「お義父さんはああ言っていたけど、全然のんびりなんかしてないからね!」と訂正。実母は「わかってるよ」と笑いながら言ってくれました。義父にはもやもやが残りましたが、実母に愚痴を言えたことで少し心がすっきりしました。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年10月31日わが家の隣人は世話好きのおばさんです。会えば子どもたちにも声をかけてくれますし、気にかけてくれるのですが、少々押しが強く、他人の都合はお構いなしのところも。そのため普段は程よい距離感を心がけてお付き合いしているのですが、ある日、そのおばさんに思わずイラッとしてしまう出来事が……。 回覧板を持ってきた隣人ある日、家のインターホンが鳴ったので出ると、隣に住むおばさんが「はい!」と回覧板を渡してくれました。いつもはポストに入れてくれる回覧板をわざわざ持ってきてくれたおばさんに疑問を感じつつ、「ありがとうございましたー」と扉を閉めようとすると、「あのね!」とおばさんが話し始めました。 何か話したいことがあったのかと合点がいき、耳を傾けたのですが……。おばさんは私が会ったこともないおばさんの孫の自慢話を、ものすごい勢いで話し始めたのです! しかもこの話、まったく終わる気配がありません。 長い話にぐずりだす子どもたちこのとき私は1歳の息子を抱っこし、4歳の娘はリビングでテレビを見ていました。しかしなかなか帰ってこない私が気になったのか、娘が玄関まで「ママー」と出てきました。おばさんは「あら、こんにちは、それでね……」と娘へ軽くあいさつして自分の話を続けます。おばさんの長い話を退屈そうに聞く娘。 やがてずっと抱っこされていた息子もぐずりだし、娘も「ママ、まだ? 遊ぼうよ~!」と言い始めました。これはいいタイミングだと思った私。すかさず「すみません、子どもたちが限界なので、今日は失礼してもいいですか?」と暴れる息子を抑えながら、おばさんの話を遮りました。 余計なひと言に思わずイラッ!話を遮られたおばさんは、「え? 今の人はYouTubeとかで子どものご機嫌とってるでしょ。あなたももっと要領よく子育てしなさいよ」とガハハと笑い、私の肩をバシバシと叩いたのです! あまりの力強さによろけ、おばさんの発言に驚く私。 そして「まぁいいわ」と言って、まだ話したそうな顔のまま帰っていきました。嵐のように去っていったおばさん。最後の言葉には開いた口がふさがらず、「突然押しかけてきてお構いなしに自分の話をする人のために、要領よく使う動画なんかあるか!」と叫びたい気持ちでいっぱいになりました。 おばさんとしてはとにかく誰かに聞いてほしい話で、ちょうど良いタイミングで回覧板が手元に来たのだと思います。しかし、こちらは小さい子どもを待たせた状態での対応。余裕をもっておばさんの話を聞く時間はなく、ついイラッとしてしまいました。次に同じことがあったら、子どもたちのためにももっと早くに話を切り上げて、おばさんのペースに巻き込まれないようにしようと思いました。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年10月28日交際していたころから、夫の食事マナーが少し気になっていた私。夫にそのことを指摘したこともありましたが、不機嫌になってしまうため注意することをやめました。しかし、子どもが1歳8カ月を過ぎたころ、ある出来事がきっかけで、夫が食事の仕方を改めてくれるようになったのです。 食事マナーを指摘すると不機嫌に……夫はあまりマナーを知らない大人です。使った物を元の場所に戻さない、脱いだ靴を揃えない、外出先で引いたイスを戻さないなど、小さいときに注意されなかったのかな? と思うことがしばしばあります。 結婚後、特に気になったのが食事マナーでした。米粒をたくさん残した茶碗、口を開けてクチャクチャ食べる、右手を添えないなど気になりましたが、夫自身は「何が悪いのか?」と思っている様子。食事マナーを何度も指摘したことがありましたが、不機嫌にさせてしまうため、途中から言うことを諦めました。 そんなころに私の妊娠が判明。そして月日は流れ、コロナ禍でしたが元気な男の子を出産しました。 子どもが生まれて父親の自覚が芽生える?息子が生まれ、父親の自覚が出てきたであろう今の夫なら食事マナーを改善してくれるかもしれないと思った私は、「口を閉じて食べてちょうだい。〇〇くん(息子)もまねしちゃうよ」と、1年ぶりに夫へ食事の仕方についてなるべくやさしくお願いしました。すると、またしても夫は不機嫌に……。 「ごはんを食べているときは自由にさせてほしい」と夫は言い、その日はとても重い雰囲気の食卓になりました。私はそれ以来、気になってもグッと堪えて夫に何も言わないように努めました。 息子の食事姿を見てショックを受けた夫息子が1歳8カ月を過ぎたころのことです。いつものように家族3人で食事をしていると、息子が普段ならしないような食事の仕方で、大袈裟に口を開け、クチャクチャと音を立ててごはんを食べ始めたのです。その姿はまるで夫のようでした。それを見て驚いたのは私だけではなかったようで、夫も目を見開いて息子から目が離せないようでした。 私は今がチャンスと思い、「〇〇くんがあなたの食べ方をまねしているように見える。すぐ直らないのは当たり前だと思っているから、まずは直そうとする気持ちだけでも持ってほしい」とお願いしました。すると夫は「そうだよな……。努力するよ」と素直に言ってくれたのです。 未だに口を開けて食事をしがちな夫ですが、忘れているだけで指摘すると怒らず直してくれます。夫は他にも、本来なら子どものころに学ぶようなマナーを知らないことが多く、「今まで誰にも注意されたことがない」と言うのです。しつけの大切さを改めて学ぶ出来事でした。 著者:米久 熊代1歳児男児の母。人材会社や人事の仕事を経験し、夫の転勤を機に退職。現在はフリーランスとして前職関係の仕事とライターをしながら、プレママ・新米ママ向けブログを運営中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年10月26日夫は2歳の娘とのちょうどいい距離感がつかめず、嫌がられがち。「ママがいいってさ」が夫の口癖でした。私にばかり負担がかかることにイライラし、時には夫に当たってしまうことも。この状況に困り果てた私に夫が提案した、びっくりな解決策とは……? ママまかせの夫に私はイライラ夫は子育てに協力的ではあるのですが、小さい子どもと接した経験が少なく、また性別も違うせいか、娘との接し方には苦戦していました。娘が集中しているときにちょっかいをかけて嫌がられることもしばしば。娘は「パパ嫌!」を連発するようになってしまいました。 すると夫は「ママがいいんだって」と諦めてしまうのですが、そうすると私ばかりが娘のお世話をすることになります。そんな日々を送っていると、「自分で何とかしてよ!」「私ばっかり大変なんだけど!」と夫にイライラをぶつけてしまうこともありました。 「受け止めるのも僕の仕事!」このままの状況ではいけないと思い、夫と話し合うことに。私はまず、夫に当たってしまうのが申し訳ないからなんとか状況を改善したいと伝えました。すると夫からの返答は「ママのイライラを受け止めるのも僕の仕事! 僕がなかなか娘とうまくやれないんだから、イライラくらい受け止めるよ」とのこと! 私としては夫の娘への接し方をどうすればいいか話し合うつもりが、まさかのイライラを我慢しなくていいとの解決策は目からウロコ。おおらかな夫らしい返事に、「そう来たか!」と思わず笑ってしまいました。 夫の言葉で私の心に余裕ができた夫の“イライラを受け止める宣言”から感じたのは、夫は私の大変さを理解してくれているのだなということ。イライラしても「あとで夫に愚痴を聞いてもらおう」と思うと、不思議と気がラクになりました。状況こそほとんど変わりませんが、私の気持ちの負担が少し減ったのです。 夫は娘と遊べるおもちゃを買ってくるなど、自分なりに娘と仲良くしようと努力しています。すぐには仲良くなれないかもしれないけれど、今は見守っていてもいいかなと思っています。 私では思いつかない方法を提案して事態を改善してくれた夫。自分だけで解決策を決めつけず、パートナーに相談することは大切だと感じました。また、夫と娘の関係のように、一朝一夕では解決できない問題はたくさんあります。そんなとき事態を変えようとするだけでなく、愚痴を聞いてもらいやり過ごしながら、改善する日を待つのも一つの手だなとこの出来事で感じました。 著者:榎本まいこ夫は転勤族で、見知らぬ土地にて甘えん坊な2歳娘を育てています。元幼稚園教諭。育児と保育の経験を活かしながら主に子育て・教育ジャンルで執筆中。趣味は古民家カフェめぐり。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年10月25日市内に実家があるため1歳の娘を連れて、週に1、2回程度遊びに行っていました。市内に実家があるということで「実母に子育てを手伝ってもらて心強いよね」と言われ、市内に実母がいないママ友からはうらやましがられていました。しかし、ママ友たちの実母との楽しそうなエピソードを聞くたびに、私と実母との関係とはギャップがあると、日を追うごとに思うようになっていました。 実母が孫の世話を拒否?ある日、お昼ごろに実家に遊びに行ったので、娘のお昼を実家で用意することにしました。おなかが空いて機嫌の悪かった娘は、私から離れようとせず泣いてばかり。 近くで私たちを見ていた実母に娘をあやしてもらうか、お昼ご飯にうどんを茹でてほしいと頼むと「あやしても抱っこしても嫌がりそうだから、嫌なのよね」「うどんも茹で加減がわからないし、うどんの汁の濃さもわからないわ」と言うのです。 実家への居心地の悪さを感じるようにそれでも何度もお願いして娘をあやしてもらうことにしたのですが、泣きわめく娘。私はお昼ご飯を作っていたのですが、あまりに泣くので娘のところに行こうとすると「来なくていい!!さっさと、ご飯を作ってしまいなさい!」と言われました。実母は私のところに行こうとする娘を引き止め、ただ無言で娘を見ていました……。 実母からは「本当によく泣く孫ね。ご飯を作るだけで大変だわ。あなたは育てやすかったから、そんな苦労なんてしたことないわよ」と言われ、私は実家で過ごすことに居心地の悪さを感じるようになってきたのです。 実母の私たちへの対応が冷たいそれからも、実家に遊びに行きたいと実母に連絡すると、孫のご飯は何を食べるかわからないから作らないからねと毎回言われます。娘が泣いていても、あやす様子はなく「本当によく泣く子ね!」と不機嫌になられることも。私たちが遊びに行くと、気だるそうに「また来たの?」と明らかに迷惑そうな顔をされることもあり、何のために子どもを連れて実家に遊びに行っているのかわからなくなるときがあります。 そんな実母ですが、孫の顔を見るとき、たまにうれしそうな表情を見せることも。また、しばらくの間、実家に遊びに行かないと、孫の様子を聞かれ会いたいと言うときもあるのです。それが実母なりの孫への愛情なのでしょう。ママ友の実母と比較してしまうこともありますが、実母は実母で孫や私に愛情があると信じています。 著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年10月17日わが家のすぐ近くにある義実家には、親戚が頻繁に集まります。子どもがいても手伝いに駆り出されることが多く、お酒が入った親戚たちからとんでもない発言が飛び出すこともしばしば。この日は義父の口からドン引きしてしまうような言葉が飛び出して……。 義父が「男を産んだ嫁は偉い」発言親戚の集まりにお手伝いとして駆り出され、4歳の娘と1歳の息子を連れて行ったある日のこと。その日は他にも私と同じように小さい子どもを連れたママ、AさんとBさんが来ていました。手伝いが一段落ついて、Aさん・Bさんと子どもたちを遊ばせていると、食事中の義父がすぐ近くでとんでもない発言をしました。 「うちの嫁はな! ちゃんと男を産んだぞ! Aちゃん! Bちゃん! 男を産めない嫁はうちの嫁にアドバイスをもらえばいい!」と言ってガハハと笑ったのです。凍り付くAさん・Bさんと、ドン引きした私。それに対して義父の周りは「そうだなぁ!」と大盛り上がりです。 割って入ってきてくれた義叔母AさんとBさんは「ハハハ……」と、なんとか笑顔を保っているように見えました。あまりに勝手な義父の発言に「何か言い返してやりたい! でも嫁の立場では言いにくい……。悔しい!」と思っていたそのとき、「男どころか、何も産めない男が、何をえらそうなこと言ってんの!!」と、少し離れたところから義叔母が言い放ったのです。 この義叔母はサバサバした性格で、酔っぱらった義父たちの行き過ぎた発言を注意してくれることが今までも何度かありました。義叔母は続けて「うちの子どもだって女だけだよ! 何か文句があるならまず私に言ってよね!」と義父の隣にドスンと座ると、義父は「いやーまいったなぁ」と義叔母の横で小さくなっていました。 義叔母にお礼を伝えると…宴会も終わり後片付けをしているとき、Aさん・Bさん・私で義叔母にお礼を言いに行きました。「さっきはありがとうございました。正直に言うとスカッとしました!」と言うと、「全然! 昔は私もいろいろな人に言われたもんだよ~。でもうちは4人頑張っても男の子は生まれなくてね……。そしたらこんなに強い嫁になっちゃったよ!」とガハハと笑う義叔母。きっと義叔母も昔、「男の子を産まなければ」というプレッシャーが今以上にあったのだろうなと想像しました。いろいろなことに耐えてきたのだろうを思うと、少しつらい気持ちになりました。 義父の発言にはドン引きでしたが、義叔母がガツンと言い返してくれたおかげでモヤモヤした気持ちは残りませんでした。私も義叔母のように、理不尽な発言をされたときは、跳ねのけられるような強い嫁になりたいと思っています。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年10月13日私には8歳と0歳の娘がいます。夫は、子育てにはどちらかと言えば協力的なほうです。おむつ替え、寝かしつけもしてくれますし、娘たちとよく遊んでくれます。娘たちもそんな夫に懐いており、パパが大好きです。私も「子煩悩だな~」と感心していたのですが、長女が生後11カ月のころ、夫にがっかりする出来事が起きました。私のなかではその出来事が大きく、夫への見方が変わってしまいました。 ※コロナ禍前の体験談です 協力的で子煩悩な夫だと思っていたころ長女が赤ちゃんのころの話です。夫は穏やかな性格で、休日は洗濯や皿洗いなどの家事、長女のおむつ替え、寝かしつけ、お散歩などよくお世話をしてくれていたので私は助かっていました。私の母や友人も、マメなパパでいいね、と褒めてくれることもしばしばでした。 そんな夫は、独身時代から毎週土曜日の夜に仲間内でフットサルをしており、結婚・出産後も続けていました。私は、フットサルをすること自体は夫の気分転換にもなるだろうし止めるつもりはなかったのですが、家族が一番ゆっくりできる土曜日なので、たまには家にいてほしいなと思うときもありました。 この状況でもフットサルに行くの!?ある日、生後11カ月の長女が初めて高熱を出したので小児科へ行くと「明日にでも熱が下がれば風邪、3日熱が下がらなければ突発性発疹だろう」と言われました。高熱を出すのが初めてだったこともあり、私も夫もとても心配でした。その日は金曜日で、翌日になっても熱は下がらず。朝から長女はぐったりしており、食欲もないようで、常に抱っこしていた私は、看病疲れが出てきていました。 そして夜になり、夫はいそいそとフットサルの用意を始めていました。そういえばフットサルの日です。でも長女の具合は悪く、つらそうです。私は思わず、「えっ! フットサルに行くの!?」と聞きました。すると夫は「うん、もうすぐ出るよ」と普段通り穏やかに答えた姿に、私はがくぜんとしてしまいました。 夫にはストレートに言わないと伝わらないそして私が、「子どもの体調が悪いときによく遊びに行こうと思えるね」と言うと、夫は「僕が行かないと(フットサルの)人数が足りないから」と言いました。会話がかみ合わない夫にイライラしながら、私の気持ちをストレートに伝えました。 「普段フットサルに行くことを止めるつもりはないけれど、子どもの体調が悪いときは行かないでほしい」「独身じゃないんだからたまには家族を優先してほしい」と。すると、夫はフットサルに行くのをやめましたが、少し不貞腐れていました。しかしながら一晩経つと、私の気持ちを汲んでくれたのか反省している様子でした。 私のなかでこの出来事は大きく、私と夫の意識の違いを痛感した日でした。私は常に娘たちのことを考えていますが、結局夫は自分の次が娘たちなんだなと感じました。それは8年経った今も変わりありません。あまりに気になるときは指摘しますが、娘たちはパパが大好きだし、何もしてくれていないわけではないので、折り合いをつけながら日々過ごしています。 著者:石井ゆうき8歳と0歳の女の子のママ。長女の反抗期に悩まされながらも、姉妹の戯れに日々癒され中。秘書として働いており、現在は育休中。1人目出産直後に夫が転職に失敗し、夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年10月06日私が新米ママのころ、息子が初めて熱を出し小児科に連れて行くと、先生に細かく症状を聞かれました。熱でぐったりしている息子に動揺して、逆に先生へ質問してしまった私。すると、その質問に対して先生に怒られてしまいました……。その日から先生に対し、「怖い」という印象を持ってしまったのですが、何度か小児科へ通ううちに、その印象が変わっていったお話です。 生後7カ月、初めての発熱長男は、呼吸障害で生まれてすぐNICU(新生児集中治療室)に入院。3,572gとやや大きめで生まれていたので育児用ミルクも飲め、回復も早く、10日ほどで退院することができました。ただ、その後遺症は成長してみないとわからないということで、夫とともに経過を見守ることに。 予防接種は近くの小児科でよいということで、家の近くの小児科に通っていましたが、息子が生後7カ月で初めて発熱。仕事復帰のことを考え、病児保育のある小児科に行くことにしました。 淡々としていて怖い先生初めて訪れた小児科で私もどうしたらよいかわからず、熱で体温が高い息子を抱いて待っていると、診察室へ通されました。先生は笑顔もなく淡々と症状を聞かれ、私は動揺しながらも答えました。 体温が何時に何度と細かくメモはしていなかったので、覚えている範囲で答えていたのですが、焦ってしまって思わず「風邪ですか?」と逆に聞いてしまったのです。すると、「風邪かどうかは私が診断します! ちゃんと症状をメモしておいてください!」と怒られてしまいました。 実はやさしかった先生「次は〇日後に来てください」と、薬と発熱が時系列に記入できるメモ帳をもらい、帰ることに。数日後熱は下がり、体中に発疹が出てきたので、突発性発疹と診断されました。先生は、熱が出たら頭や脇の下を冷やすことや、水分を十分にとらせることなど教えてくれました。 そのとき、ふと先生の机の上を見ると、かわいいおもちゃが置かれていたのです。初診のときは、初めての発熱と病院で余裕がなく気づきませんでしたが、診察の回数を重ねると先生のやさしさを見ることができました。 今では子どもの病気のときに焦らず対応できるようになりましたが、初めてのときにあの先生に教えていただいたことで、発熱した時間や症状をきちんと伝えることが大事なのだとわかりました。体調がもう問題ないとわかったときに、「もう大丈夫ですよー」と、息子にキャラクターのついたペンを見せてくれる先生にほっこりしました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2022年09月30日念願の中古住宅を購入し、新生活にワクワクしていたわが家。向かいに住んでいる奥さんはとてもやさしい人で一安心。と思いきや、事あるごとにわが家のインターホンを鳴らしてくる、少々おせっかいな人でした! 毎日家を監視されているみたいでモヤモヤしていた私はついに……。 お向かいの奥さんがやさしくて一安心娘が生後10カ月のころ、中古住宅を購入し、わが家は静かな住宅街に引っ越しをしました。ちょうどわが家の向かいに住んでいるひとり暮らしの女性が、まだ赤ちゃんだった娘を見て、「かわいいね、これからよろしくね」と言ってくれて、私は一安心。新しい場所での新生活にワクワクしていました。ある日、洗濯物を外に干してから、昼寝している娘を横にベッドでゴロゴロしていると、家のインターホンが鳴りました。慌てて出ると、向かいに住んでいる奥さんが「雨降ってきたよ」と教えてくれました。 行き過ぎたおせっかいにモヤモヤ…私は「ありがとうございます」と伝え、急いで洗濯物を取り込みました。また別の日、突然家のインターホンが鳴り、ドアを開けるとお向かいの奥さんが「玄関の電気がずっと点いているから電気代がもったいないよ」と教えてくれました。 教えてくれるのはありがたいけれど、事あるごとにインターホンを鳴らされる私はモヤモヤ……。昼寝している娘や、夜勤明けで寝ている夫もいるので、やめてほしいと感じるようになりました。 お向かいさんに家を監視されている気分また、わが家の前に停まっている車を見て、奥さんから「旦那さん、今日も夜勤大変だねぇ、頑張れ」と言われ、私は毎日家を監視されているようで不快な気分になっていきました。さらに、別の日に洗濯物を干そうとしていると、家から奥さんが出てきて、「今日は黄砂が飛んでくるからやめたほうがいいよ」と言われましたが、私は「はぁ」とため息。正直、もう我慢の限界でした。 それから私は、奥さんから何か言われても素っ気ない態度を取るように。そのせいか、家のインターホンが鳴ることはなくなったのです。 今回の経験で、ご近所さんとはほどほどの距離感で付き合うことが大切だと感じました。私は現在、向かいの奥さんに会ってもあいさつ程度しか話しませんが、3歳になった娘はいつも楽しそうに世間話をしています。ご近所さんを見かけたらあいさつは基本ですが、相手のプライベートを深く詮索しないように心がけ、じょうずに人付き合いができるようになりたいです。 著者:渡邊なつ2歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友達がいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2022年09月29日