セブンカルチャーネットワークが運営する「セブン旅ネット」と、ニフティが運営する「@nifty旅行」は5月31日に連携を開始した。豊富な旅行情報の提供とオリジナルツアーの展開を軸に、利用者が旅行をより便利に楽しめるサービスを提供するという。今回の連携により、「@nifty旅行」では、従来提供している宿泊プランや施設の比較検索機能に加え、「セブン旅ネット」がネットワークを持つ旅行大手主要会社の商品を扱うことで、計25社のより充実した旅行情報から利用者の希望に合った旅行情報を提供することができるようになるとのこと。セブンカルチャーネットワークは、「学び・体験」を軸とした、カルチャースクールと連動した体験学習型のツアー「旅の学校」を提供。「@nifty旅行」の利用者は、価値や意味を見いだせる旅行商品に対する関心が高いことから、今後、ニフティが提供する釣りや温泉などの趣味・興味に特化したサービスと「旅の学校」が連携し、「@nifty旅行」オリジナルツアー商品を展開していく。なおリニューアルオープンキャンペーンとして、抽選で100名にnanacoポイント3,000ポイントがプレゼントされる。期間は6月30日まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日オリジナルグッズを作成できる、イメージ・マジックのWEBサイト「オリジナルプリント.jp」は、これからのレジャーシーズンに便利な「保冷ランチバッグ」の販売を開始した。同サイトでは、さまざまなオリジナルグッズを1点から注文できる。簡単にWeb上でデザインができ、注文前に「仕上がりイメージ」「価格」「出荷日」を確認することが可能。注文されたオリジナルTシャツやグッズは、印刷梱包を含め最短10分後に出荷可能で、生産ラインと直結した便利なシステムとなっている。今回発売開始となった商品は、保冷用のランチバッグ。内側にメッシュポケットがついており、保冷剤などを入れるとより効果的。暑い日でも弁当が傷むのを防ぐことができる。サイズは、本体が横 約28cm×縦19cm×奥行き約10cm、持ち手が約2.5cm×30cmで、プリント方法は転写となる。アイテム代とプリント代を含んだ1個注文したときの価格は、1,050円(税込み)から。一度に注文する個数が増えればさらに安くなるため、新生活でのサークル、チームなどのグループ購入にも適している。同サイトでは現在、一定金額以上の注文に対し、プリント注文金額に応じたQUOカードをプレゼントする「幹事さん応援QUOカードキャンペーン」を実施中。学園祭Tシャツ、チームオーダーパーカー、応援グッズなど用途や商品を問わず、バラバラのデザインでもOK。詳細はWebページで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月30日ビーズは6月、アウトドアブランドDOPPELGANGEROUTDOOR(ドッペルギャンガー アウトドア)から「ワンタッチレジャーシェード」を発売する。同製品はその名の通り、シェード上部のロープを引っ張るだけでワンタッチ設営が可能。折りたたみ傘を開くように、約15秒で日陰を作りだすことができる。設営・撤収が瞬時に行えるので、アウトドア初心者や女性でも簡単に扱えるという。大人3人がゆったりとくつろげるワイドなレストスペースのほか、3方向に大きなベンチレーターを設け、通気性にも配慮。さらに、日差しの強い浜辺での使用を考えたUVカット機能もあり、快適な室内環境を実現している。また、エントランス部を閉めれば即席の更衣室になり、天候の良いときには就寝用テントとしても利用可能。バーベキューやスポーツ観戦のほか、ビーチや釣りなど、さまざまなレジャーシーンで活躍が見込める。シェードを固定するためのペグは10本付属。また、ビーチなど、ペグが打てない場所でも、砂を入れることでシェードを固定できるサンドポケットを装備している。収納時は長さ92cm×直径15cm程の大きさになる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日そもそも「イースター(復活祭)」って何?十字架に架けられたイエス・キリストの復活を祝う記念の日として、西欧諸国ではクリスマスにつづくキリスト教最大のお祭りとして親しまれているイースター。ここ数年で鮮やかにデコレートされたイースターエッグ(卵型のチョコレート)はよく目にするようになりました。それでも、日本人にとってはまだそこまで広く知られていないこの行事。聞いたことはあるけれど…という人も少なくない様子です。そこで、このお祭りを日本の子どもたちにも実際に体験してもらおうと、フランスのパティスリー「ピエール・エルメ・パリ」と「原美術館」が昨年より企画・開催している親子イベントに編集部も参加してきました!『あなたのうさぎはどこ? 〜お庭に隠れたチョコレートを探そう〜』と題されたこのイベントは、復活祭の日に大人が庭に卵やうさぎのチョコレートを隠し、子どもたちがそれを探して遊ぶというゲームを、実際に日本の子どもたちにも楽しんでもらうというもの。“Pâques(パック:フランス語でイースターの意)”の当日にあたる4月8日(日)、原美術館内にある中庭と中庭に隣接するザ・ホールで行われました。今回参加したのは、事前に「ピエール・エルメ・パリ」のオフィシャルサイトからダウンロードできる申し込み用紙(イースターバニーの塗り絵)をもとに先着順で招待された計20組の親子たちです。(他回を合わせると計60組)申し込み用紙として用意されたイースターバニーのイラストに色を塗って応募。会場のザ・ホールでは応募作品の展示も行われました。快晴に恵まれた日曜日の午後、ゲームが始まる13時には、チョコレートが大好きな親子たちが原美術館の中庭に大集結。「よ〜いどん!」のかけ声とともに、子どもたちがアートの点在する庭で、木陰や草葉、アート作品の影に潜んだイースターエッグやバニーたちを真剣に探し出します。中にはこんなにかわいい参加者も。なんだかよくわからないけど、チョコレートは大好き。楽しいね!一方、本会場のホールでは、Pâquesのヒストリーを写真入りで紹介するパネルの展示や、このイベントにちなんだキャラクターたち(うさぎやニワトリ、卵など)を象ったチョコレート菓子の展示を開催。さらには「ピエール・エルメ・パリ」青山本店のパティシエが実際にイースターエッグを作る実演を行ったり、子どもたちも参加できるワークショップも開催されました。 「子どもたちにとっては、海外の文化に触れることも大切なこと。参加いただいた皆さんにも大変好評ですし、原美術館さんもこの企画に深く共感し、全面的にご協力いただいているので、来年もぜひまたこの会場で開催できたら嬉しいですね」とピエール・エルメ・パリ広報の近藤清香さん。彼女が言うように、今回のようなイベントは、国際化が進むなかで子どもたちが海外の歴史や文化に触れる貴重な機会になっていきそうな予感です。ゲームを楽しみながら復活祭の文化と伝統にふれる年に一度の楽しいPâquesのイベント。また来年の開催が楽しみです。「ピエール・エルメ・パリ」 原美術館 取材/松浦明
2012年04月18日トヨタマーケティングジャパンはこのほど、トヨタ「86」を中心にスポーツカーカルチャーをユーザーとともに育てていく情報シェアサービス「86峠セレクション」を開始すると発表した。6月中旬までにノミネートを選出し、8月初旬に「2012年版86峠セレクション」を発表する。同サービスは、「86」発売と同時にスタートしたウェブコミュニティ「86 SOCIETY」(「86」サイト内)の登録会員向けのコンテンツサービスとして設立するもの。独自リサーチにもとづいて収集された全国120カ所の峠道をノミネートし、その中から、「いいね!」投票の多い上位86カ所を、「2012年版86峠セレクション」として選定していく。峠の評価に関しては、大人のスポーツカー好きが健全にクルマを楽しめる場所としての再認識をめざし、多面的に用意される。評価軸は、「コース構成」「路面コンディション」「クルマ密度の低さ」「ブラインドカーブの少なさ」「アクセスの良さ」「パーキングポイントの充実」「コミュニティオープン度」「周辺峠の充実」「『大人の楽しみ』実現度」「道と自然の芸術度」「パートナー満足度」の全11項目。選定された峠については、ユーザーが実際に行ったときの写真や評価を自由に投稿することができる。8月以降、携帯電話の位置情報機能を利用し、選定された86カ所の峠道でのドライブを楽しみ、ユーザー同士が交流するのをサポートするサービス「リッジクエスト(仮称)」も展開予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日約60年の歴史を誇るレジャー用浮力補助具(PFD)ブランド「スターンズ」と「コールマン」から、家族で水辺のアクティビティーを安全・快適に楽しむための5アイテムが発売された。スターンズからは、カラフルでポップなデザインのキッズ用「フローテーションベスト」が登場。3~6歳を目安に使える体重約14~23kg用の「子ども用」と、7~11歳・体重約23~41kg用の「ユース用」の2サイズ各2色を展開している。グラブハンドルとアンダーベルトで身体によりフィットさせることで、より安全性が高まった。カヌー・カヤック、ボート、ヨットなどに乗る時だけでなく、釣りや川遊びなど、水辺のレジャーの際に役に立つアイテムとなっている。参考価格は「フローテーションベスト子ども用」は2,730円、「フローテーションベストユース用」が3,255円(いずれも税込み)。コールマンからは、水辺で遊んだあと、砂や海水などを洗い流すのに便利な「ポータブルシャワーウォーターキャリアー付」が新発売。車の窓やランタンハンガーに取り付けることで、ハンズフリーでシャワーを使用することができ、専用のウォーターキャリアーを取り外せばバケツの水を汲み上げて使用することも可能。ウォーターキャリアは単体でジャグとしても使え、使用しない時は軽く持ち運びも簡単で、ひとつあればキャンプや非常時にも重宝する。参考価格は4,410円(税込み)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月16日海外旅行に出かけたとき、日本とかけ離れた常識や習慣に戸惑ったこと、ショックを受けた経験はありませんか?外国で受けたカルチャーショックについて、アンケート調査を行い、皆さんの体験談を集めました。調査期間:2012/02/10~2012/02/15アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 874件(ウェブログイン式)■トイレとはオープンなもの!?圧倒的に多かったのが、国や理由は異なるものの「トイレ」(195票……22.3%)に関する事情でした。「台湾ではトイレットペーパーを流さず、所定のごみ箱に捨てる」(27歳/女性)、「スリランカではトイレに紙がなく、ホースの水を使って手で洗う」(59歳/男性)など、ビジュアルが浮かびます。トイレといえば、プライベートな空間と思いがちですが、「南アフリカでは一般家庭の警備が厳重だったにも関わらず、なぜか行く先々のトイレは窓が大きくて開けっ放しで、外から丸見えだった」(24歳/女性) 、「アメリカのトイレの扉は隙間が大きいので使用中の人が見えることがある」(23歳/女性)、「コンクリートブロックで仕切られた中国のトイレではドアもなく、穴がぽっかり空いていて、下は水路のように水が流れている」(38歳/女性)驚きが隠せない面もありますが、世界各地では、トイレはオープンこそが普通なのか、と思ってきました。■紅茶にインスタントコーヒーを混ぜる2番目に多かったのが、「食」(62票・7.1%)に関するカルチャーショック。「アメリカでは牛乳が1リットルなどではなく、ガロン(約3.785リットル)で売っていた。何もかも、大きなサイズで売っている」(25歳/女性)、「ドイツでは水よりもビールのほうが安かった」(24歳/男性)など、スーパーでふと目にする食材も、日本と比べると「常識」が異なるようです。「タイで食後にホットコーヒーを頼んだ際、紅茶にインスタントコーヒーを混ぜて飲んでいた」(31歳/女性)お味の方は……?また、「中国で、コップにカビが浮いていて、指摘したら、『お客さん、死~ぬことないよ~』と言われました」(27歳/男性)こんなツッコミようもないツッコミをされるとは……。■発車する列車に飛び乗る人を引き上げる3番目に多かったのは、「車」(31票……3.5%)など、移動手段について「フランスでは、車をぶつけながら縦列駐車」(30歳/男性) 、「イタリアでは、電車が発車しても乗ろうとする人を引き上げる人がいる」(33歳/男性)、「スペインで、特にアナウンスもないのに電車が1時間以上遅れた」(28歳/男性)ヨーロッパではよく見かけるシーンです。アジアでは、「韓国のタクシーがスピードを出し過ぎて、アクション映画みたいだった」(25歳/女性)、「タイやバリでは原動機付自転車の3人乗り4人乗りが当たり前。ヘルメットもかぶらない 」(29歳/女性)どちらもヒヤヒヤものです。最後に、くすっと笑えるエピソードをご紹介。「ドイツで電車の運転手が、駅で停車中に近くのパン屋にパンを買いに行っていた」(24歳/女性) 、「オーストラリアのお昼休みに公園でご飯を食べていたら、おじさんたちが人間チェスを始めた。休み時間を存分に楽しんでいた」(29歳/女性)、「シドニーでは、ビジネスマンがスーツにビーサンで出勤していた」(24歳/女性)数々の文化の違いがありますが、個人的には「車をぶつけながら縦列駐車」が印象的でした。海外の車のバンパー、丈夫そうです。皆さん、貴重な体験談をありがとうございました。(蘭景×ユンブル)
2012年04月12日六本木の街を舞台とした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト2012」が、3月24日(土)10時から、3月25日(日)18時まで開催される。© 2010 六本木アートナイト実行委員会今年の「六本木アートナイト2012」のテーマは、「アートでつくろう、日本の元気」。このテーマのもとに、国内外様々なアーティストがメッセージ性の強い作品や、元気を与えるような作品を多数展開予定。Yayoi-chan, Ring-Ring © YAYOI KUSAMA 新作イメージ画像水玉をモチーフにした作品が印象的な前衛芸術家の草間彌生さんの参加が決定し、新作プロジェクト<愛はとこしえ、未来は私のもの!>を発表する。草間彌生さんは、バルーンを用いた全長10mの新作<ヤヨイちゃん~リンリン>を披露する他、ドットに彩られた「水玉カフェ」も登場し、六本木が草間ワールドに彩られる。©YAYOI KUSAMA他にも、京都を拠点に活動する気鋭のアーティスト「Antenna」は、ユニークなキャラクター「ジャッピー」をモチーフにした御輿や、お堂など祭りに関わる日本の伝統文化を表現する。Antenna《六本木伝承2012》 2012年また、美術館をはじめとする文化施設のオールナイト開館を含む開館時間延長、屋外でのインスタレーション、作品展示など、このオールナイトのアートの饗宴を安心して楽しめるよう、飲食店の営業時間延長や無料のバス運行なども行う予定。「六本木アートナイト2012」で、新しいアート・新しい六本木を感じ、特別な一夜を楽しんで。お問い合わせ: 六本木アートナイト2012公式サイト
2012年03月12日箱根ラリック美術館で、冬のイベント「ラリック ウインターライト レビュー2011」が、2011年12月1日から開催される。特別展示されている、ラリックがガラスパネルで車内を装飾した、オリエント急行のサロン・カー「ル・トラン」に、「ラリック ウインターライト レビュー」ではこの冬だけの演出を施すというもの。1920年代に登場し、きらびやかに装った紳士淑女を乗せて走っていたのが、特別展示「ル・トラン」の車両。当初、南仏行きの特急列車「コート・ダジュール号」として運行され、その後オリエント急行として活躍していた。その車内を使った「ラリック ウインターライト レビュー2011」では、ラリックの息子と孫娘の作品が、ほのかに浮かび上がっているかのようにライトアップされ、展示される。列車の旅華やかなりし時代にタイムスリップしたかのような空間の中で、ルネ・ラリックから息子、孫娘へと受け継がれた才能の共演を、カフェを楽しみながらゆっくりと鑑賞できる本イベント。さらに今回、ル・トランのデザートセットに「フォーチュン・ケーキ」が用意される。1名¥2,100(コーヒーor紅茶、デザート付き)焼き菓子にフェーブと呼ばれる人形をしのばせ、切り分けて食べる時、当たった人が皆の祝福を受けるというフランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」にちなんだもの。ケーキの下に美しいミューズが隠れていたら、箱根ラリック美術館のオリジナルポストカードがプレゼントされる。また、ルネ・ラリックにオマージュを捧げ、毎年一点だけ発表される香水の限定クリスタルボトルをミニチュアサイズにした「アンティーク ミニチュア コフレセット」も、本イベントにあわせ特別販売される。※香水として直接肌につけて楽しむことはできない。限定のコフレセットお問い合わせ:箱根ラリック美術館(LALIQUE MUSEUM, HAKONE) tel.0460-84-2255神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1 公式サイト 「ラリック ウインターライト レビュー2011」概要箱根ラリック美術館 特別展示「ル・トラン」open.2011年12月1日~2012年3月31日マルク・ラリック作 香水瓶「クール・ジョワ」/ニナ・リッチ社 1946年マルク・ラリック作 香水瓶「ルケット」/ウォルト社 1944年など約25点特別展示「 ル・トラン」open.10:00~17:00(最終予約16:00)所要時間:約45分間(映像説明、車内見学)定員:1回につき20名予約:当日現地予約制料金:1名¥2,100(コーヒーor紅茶、デザート付き)※オリエント急行のみ利用の場合、入館料は不要。
2011年11月07日たまプラーザ東急百貨店のリニューアルグランドオープンに合せ、この秋のお出かけファッションポイントとコツを教えるFM番組とイベントが行われる。ファッションについて語ってくれるのはFM サルース ポトラックガーデンという番組のおしゃれパーソナリティ 香月よう子さんとゲストのファッションデレクター伊藤佳代子さん。特に注目なのはアクセサリー使いで魅せるこの秋の装いだ。【放送】日時:9月25日(日)12:00〜(ポトラックガーデン番組内)周波数:イッツコム FM サルース84.1MHZインターネットラジオ(FM サルース)※FM サルース ポトラックガーデンは、毎週日曜 12:00~13:00【イベント】日時 : 9月25日(日) 14:00~・15:00~ 2回開催(各回約20分)場所 : 東急百貨店たまプラーザ店2階エスカレーター前 イベントスペースゲスト : フリーアナウンサー・おしゃれパーソナリティ・地域教育ジャーナリスト 香月よう子氏商品提供:株式会社東京ソワール 公式サイト
2011年09月22日9月3日「ドラえもん」の誕生日にオープンした『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』。ここは、『ドラえもん』や『パーマン』でおなじみの藤子・F・不二雄さんの「SF-すこしふしぎ-」な世界が楽しめる、ママにイチオシのおでかけスポット。前回の 「見る」 、 「遊ぶ」 とご案内してきた体験レポート。最終回の第3回目は、のんびり休憩できる「食べる&買う」をテーマにオススメポイントをガイドしましょう!「アンキパン」を食べてみよう! 「ミュージアムカフェ」第2回で紹介した「はらっぱ」に併設する3階のカフェスペースは休憩スポットにオススメ。ここでしか食べられないオリジナルメニューはぜひともオーダーしてみて。中でも心がときめくのが「ドラえもん」のひみつ道具「アンキパン」をモチーフにした「フレンチトーストdeアンキパン」!これを食べたら暗記がバッチリ……できればいいのですけどね。ほかにも、「キテレツ大百科」の人気キャラ「コロ助」の顔が描かれたコロッケ付きの「四次元キッズプレート」も人気を集めそうなメニュー!パパには、カツの上にジャイアンの顔を描いた「ジャイアンとカツ丼 みそ汁付」がイチオシです。ボリューム満点で満腹度No.1なのでメニューに、パパもジャイアンのような笑顔になりそう!さらに、カフェ・ラテなどのドリンクでは、キャラクターのラテアートが楽しめちゃいます。絵柄はドラえもん、ドラミちゃん、コロ助、パーマン。ノンシュガー、チョコ、バニラ、キャラメル、ヘーゼルナッツとフレーバーごとにイラストが変わってくるので、家族みんなで違う味を頼んで、キャラクターを集合させてみるのも楽しいですよ。子どもたちは「はらっぱ」で遊び、ママたちはラテアートでカフェタイムというのもいいですね。あの「タケコプター」も買える! 「ミュージアムショップ」館内を見終えたら、1階のミュージアムショップへ。ショップには約400種類のグッズが集結!その8割以上はここでしか買えないオリジナルなので、おみやげはここで買うべし!なかでもオススメなのが、タケコプターをモチーフにしたカチューシャ。空は飛べないけれど、プロペラが回るようになっているので、空を飛んでる気分になれそう。大人用、子ども用があるので親子おそろいでドラえもんごっこをするのも楽しいかも。Mama’s Point!! ママに嬉しいポイント館内のいたるところに、遊びゴコロが詰まっているのがこのミュージアムの魅力。トイレのアイコンには、男の子用がのび太、女の子用はしずかちゃんのシルエットを使っていたり、エレベーターのアイコンには「オバケのQ太郎」のQ太郎とO次郎をあしらっています。このほかにも、案内板などいろいろなところにおなじみのキャラクターが使われているので、1度とならず何度も通って、見つけた隠れたキャラ子どもと競いあうのが“通”の楽しみ方になりそうですね。前回の 「見る」 、 「遊ぶ」 レポートもご覧ください!(c)Fujiko-Pro※「オバケのQ太郎」は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)の共同著作物です。『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』所在地 :神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1開館時間:10:00~18:00休館日 :毎週火曜日、年末年始(12月30日~1月3日)入館料:大人・大学生1000円 高校・中学生700円 子ども(4歳以上)500円※3歳以下は無料チケットは日時予約制。入館時間は10:00 /12:00 /14:00 / 16:00 の1日4回。チケット購入方法全国のローソン各店で購入可能。お問い合わせ:川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム お問い合わせダイヤルTel. 0570-055-245 (9:30~18:00)取材/齋木 香奈美
2011年09月11日9月3日「ドラえもん」の誕生日にオープンした『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』。ここは、『ドラえもん』や『パーマン』でおなじみの藤子・F・不二雄さんの「SF-すこしふしぎ-」な世界が楽しめる、ママにイチオシのおでかけスポット。前回の 「見る」 に続いて、今回は「遊ぶ」!をテーマに、親子で楽しく遊べるポイントを編集部がご紹介します!■いろんな「すこし不思議」を体感できる 「みんなの広場」2階のメインスペース、みんなの広場には、「SF-すこしふしぎ-」を実際に体験できるアイテムが揃っている。広場の中央に置かれた『ひみつ道具アーカイブス』は、パネルをタッチすると「ひみつ道具」がランダムで飛び出してくる、未来っぽいスペース。飛び出してきたひみつ道具の使い方は、アニメーションを交えてキャラクターたちが教えてくれる。パネルをタッチするだけなので、子どもでもカンタンに操作できるのが魅力。ちなみに、ひみつ道具は「タイムふろしき」など全部で約30種類を揃えている。続いて『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』の世界が楽しめるトンネルも見どころのひとつ。天井にのび太の部屋の畳がある不思議な空間で、劇中の星開拓民の少年ロップルの宇宙船とのび太の部屋がつながるワンシーンを再現。トンネルは子どもが入りやすい小さなスペース。壁にはキャラクターが描かれているので、どんな絵が描かれていたか探してきてもらうのも楽しい遊び方だ。■小さなお子さんが思う存分遊べる 「キッズスペース」みんなの広場のそばには、未就学児が利用できる遊びスペースもある。雲の上の世界をイメージしたかわいい空間で、木のおもちゃなどの遊具を自由に使って遊べるのがポイントだ。中央にいるドラえもんやソファにはクッション素材を使っているので、幼稚園前の小さな子どもも安心して遊ぶことができる。キッズスペースの正面には、まんがが読める『まんがコーナー』もある。目印はカラフルなソファと、ドラ焼きを食べながらまんがを読むドラえもん!ここに来ると、子どもはもちろん、ママも幼少時代に戻って、『ドラえもん』を読み込んで時間が経つのを忘れてしまいそう。■のび太やジャイアンたちが遊んでいた「はらっぱ」はらっぱは、3階の屋外にある庭園。いろいろなキャラクターに出会える広々とした空間だ。藤子作品でたびたび登場する広場の土管や、映画に登場した恐竜のピー助、そして目玉は誰もが一度は欲しいと思ったはずの「どこでもドア」が!!ほかにも、はらっぱにはあちこちに「アッ!」と驚く仕掛けがあるので、じっくり探索してみるのもオススメ。ミュージアムカフェを併設しているので、天気のいい日は、はらっぱでテイクアウトしたメニューを味わうのも楽しい。Mama’s Point!! ママに優しいポイントキッズスペースの入口には授乳室を設置。白を基調にした、落ち着く空間だ。ソファやベッド、水道などを完備しているので、授乳やお着替えにも活用できるママにうれしい。次回は「食べる&買う」をテーマにオススメポイントを案内!前回の 「見る」レポートはこちら! ≫ (c)Fujiko-Pro※「オバケのQ太郎」は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)の共同著作物です。『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』所在地 :神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1開館時間:10:00~18:00休館日 :毎週火曜日、年末年始(12月30日~1月3日)入館料:大人・大学生1000円 高校・中学生700円 子ども(4歳以上)500円※3歳以下は無料チケットは日時予約制。入館時間は10:00 /12:00 /14:00 / 16:00 の1日4回。チケット購入方法全国のローソン各店で購入可能。お問い合わせ:川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム お問い合わせダイヤルTel. 0570-055-245 (9:30~18:00)取材/齋木 香奈美
2011年09月07日9月3日は「ドラえもん」の誕生日。この記念すべき日に、神奈川県・川崎市に『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』がいよいよオープンします!ここは、『ドラえもん』や『パーマン』でおなじみの藤子・F・不二雄さんの「SF-すこしふしぎ-」な世界が楽しめる、ママにイチオシのおでかけスポット。「おうちスタイル」編集部では、一足先にお邪魔して、大人も子どももワクワクしてしまうミュージアムを体感してきました。親子で楽しめるオススメポイントを「見る」、「遊ぶ」、「食べる&買う」の3回に分けて、みなさんにご紹介していきます。ミュージアムまでの時間もワクワク! 「送迎バス」ミュージアムの最寄り駅は、小田急線・JR南武線の登戸駅。登戸駅生田緑地口からは、ミュージアム直行のシャトルバスが運行しています。料金は片道200円。バスは「ドラえもん」「パーマン」「オバケのQ太郎」「キテレツ大百科」をテーマにした全4台を用意。つり革や降車ボタンが「ドラえもん」や「パーマン」だったりと、テンションの上がるキャラクターバスです。ミュージアムにつくまでに、どこにどんなキャラクターが使われているか、お子さんと一緒に探しながら乗るのも楽しそうです。貴重な原画をじっくり楽しもう 「展示室Ⅰ」1階にある展示室Ⅰでは、貴重なカラー原画を展示。壁にかけてある原画は、ドラえもんの身長129.3cmにあわせているので、子どもが見やすい位置なのがうれしい。また、展示台の引き出しをのぞくと、「パーマン」のコピーロボットなど作品ゆかりのアイテムが各所に隠れているので要チェックです。ちなみに、エントランスでは音声ガイド「おはなしデンワ」を貸し出してくれます。子ども用はクイズにチャレンジできる特別仕様なので、ゲーム感覚で展示室を回れるのがポイント。名作の第一話の原稿が展示されている 「展示室Ⅱ」2階の展示室Ⅱでは、企画展示を開催。「はじまり」をテーマにした、『ドラえもん』や『オバケのQ太郎』の第1話目の原稿などを展示しています。“藤子不二雄”マニアにうれしい、藤子不二雄(A)先生とのコンビ時代の肉筆回覧誌もあるので、ママやパパが幼いころに読んでいたまんががどうやって誕生したのかがわかります。ちなみに、ここにはパーマンバッヂをデザインしたソファもあるので、座って展示をゆっくり眺めるのもオススメです。藤子・F・不二雄先生の仕事場を再現! 「先生の部屋」展示室Ⅰと展示室Ⅱの間には、藤子・F・不二雄さんの仕事場を再現。愛用していた机の上には、お気に入りの恐竜のフィギュアや本が置かれている。ここに来たら、ぜひ上を見上げてみて! 高さ8.5mの書棚には、先生の秘蔵コレクションがタワーのようにそびえ立ち、どんな本やグッズが置かれているか、じっくりと観察してみましょう。ここでしか見れない短編映画を上映 「Fシアター」展示のあとはシアターへ。一度に100人が入ることができる広さで、ここでしか見ることのできない10分の短編オリジナルアニメーションを上映しています。上映時間はシアターの入口で教えてくれるので、見逃しのないように前もって確認しておくとスマートに動けます。Mama’s Point!! ママに優しいポイントエントランス側には、コインロッカーとベビーカー置場を用意。おでかけに荷物が増えてしまうママは、大きな荷物やバギーをここで預けておけば、子どもものびのびと遊べるし、ゆったりとした気分で展示を楽しめます。 次回は「遊ぶ」 をテーマにオススメポイントを案内します。どうぞお楽しみに!(c)Fujiko-Pro※「オバケのQ太郎」は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)の共同著作物です。『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』所在地 :神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1開館時間:10:00~18:00休館日 :毎週火曜日、年末年始(12月30日~1月3日)入館料:大人・大学生1000円 高校・中学生700円 子ども(4歳以上)500円※3歳以下は無料チケットは日時予約制。入館時間は10:00 /12:00 /14:00 / 16:00 の1日4回。チケット購入方法全国のローソン各店で購入可能。お問い合わせ:川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム お問い合わせダイヤルTel. 0570-055-245 (9:30~18:00)取材/齋木 香奈美
2011年09月02日東京都写真美術館では、コレクション展「こどもの情景-こどもを撮る技術」を開催中だ。親は誰でも「こどもの今を永遠に残したい!」と思うもの。しかし、こどもはこちらの都合のいいように、静止してはくれない…。みなさんも日々ご苦労されているのではないだろうか?縄跳びするマリー・ルー ハロルド・ユージン・エジャートン 1940年写真が登場した19世紀、世界初の写真方式であるダゲレオタイプの技術では、瞬間を切り取ることができず、静止できないこどもたちの姿は当然の如くぶれていた。それでも、こどもを撮影する努力は続けられ、写真初期の技術において人々はいかにこども静止させるかを考え、その姿を写真に留めていたという。題不詳(家族像) 制作者不詳 1840-1859年また、演出写真や芸術写真にも、アノニマス(匿名的)なこどもの姿が登場していた。カメラを持つことが一般的でなかった時代にも、一握りの人々が様々な角度、視点、技術でこどものイメージを発信し続けたのだ。写真を撮るウーナ、1977年「いまだ失わざる楽園」あるいは「ウーナ3歳の年」 ≪静止した映画フィルム≫より ジョナス・メカス 1940年本展は『いかにしてこどもを撮影するか』を、多彩な作品と写真の歴史からひもとくとともに展示室内に体験コーナーも特設。こどもを中心に、観る・撮るの両面から写真を楽しめる空間を展開している。写真好きな親にとって、大変興味深い展示だ。愛い児 黒川翠山 1906-1910年頃また、9月には「おしゃべり鑑賞タイム」という、こどもたちと作品を目の前にして会話を楽しむ時間も設けられている。いつもの静寂な展示室とはちがう和やかな雰囲気の中で、名作ぞろいのコレクション作品をめぐり、親子やこども同士で会話を楽しむことができるという。このほか、小学生を対象にしたプログラム、 「写真のこどもに手紙を書こう。」 コンクールも展開中だ。家族連れで楽しめるコレクション展、ぜひカメラをご持参の上、訪れてみてはいかがだろうか。<展示構成>Chapter1:写真技術史とこどもChapter2:表現の中のこどもChapter3:光で変わるこどもの写真(体験コーナー) <主な出品作家>ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット、フェリーチェ・ベアト、ナダール、江崎 礼二、小島 柳蛙、下岡 蓮杖、ジュリア・マーガレット・キャメロン、ユージン・フランク、エドワード・ウエストン、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、ハロルド・ユージン・エジャートン、黒川 翠山、堺 時雄、大久保 好六、小川 月舟、河野 龍太郎、小石 清、東松 照明、森山 大道、篠山 紀信 ほか そのほか、カメラ・オブスキュラ、ダゲレオタイプカメラをはじめとするカメラや写真機材などの展示もあり。おしゃべり鑑賞タイム(9月)----------------------------------2011年9月2日(金) 15:00~18:002011年9月9日(金) 15:00~18:002011年9月16日(金) 15:00~18:00担当学芸員によるフロアレクチャー----------------------------------2011年9月2日(金) 14:00~2011年9月16日(金) 14:00~お問い合わせ:東京都写真美術館 取材/おうちスタイル編集部 ☆デジタル一眼カメラ「EOS Kiss X50」、リサ・ラーソンの猫デジカメなど豪華賞品が当たる!!おうちスタイルオープン記念プレゼントキャンペーンはこちら≫
2011年08月29日絵画や彫刻など、美術館や博物館が海外から展覧会のために借りる美術品損傷リスクを国が補償する法案について、開会中の臨時国会に政府が提出することになりそうだ。これは朝日新聞が報じたもの。画像:kubotake’s photostreamこれまで展覧会を開く主催者は、事故や地震などによる損壊に備え、掛け捨て保険を掛けている。しかし近年は、美術品の評価額が国際的に高騰し、またテロなどによる保険料率自体も上昇しているため、展覧会の規模縮小や開催すら断念する事例が生じているという。海外へ出かけずとも著名作品の鑑賞が可能に!このため、菅首相が20日の参院決算委員会で、「制度の内容が固まり次第、法案を国会に提出していきたい」と、提出を急ぐ姿勢を示したもので、来年4月の施行を目指しているとのこと。この内容は、被害額が50億円を超える(最大1千億円までの)部分については国が補償し、これ以下の被害は展覧会主催者が民間保険でまかなうため、国の負担額は最大950億円となる。また補償対象の展覧会は、文化審議会の意見を踏まえ、国公立の施設に限らず年10件程度を選ぶ予定とのこと。美術館の負担が軽くなれば、世界的に著名な作品の展覧会を地方でも行われ易くなるため、わざわざ海外へ出かけずとも作品を鑑賞することができることになりそうだ。
2010年10月22日芸術を嗜むのに最適な季節といえば、秋…ですが、暑い夏の過ごし方として、涼しく美術館や劇場を巡るというのも、いいものです。夏休みには、多くのアートイベントも開催されますし、興味深い企画も盛りだくさん。さらに、最近では美術館などに素敵なカフェもあったりして。そう、快適空間での夏のひとときを過ごすのは、かなり良いアイディアなのです。そんなわけで今回は、この夏おすすめのアート関連映画を2本ご紹介します。まずは、『セラフィーヌの庭』から。セラフィーヌとは、アンリ・ルソーに代表される素朴(ナイーブ)派の女流画家、セラフィーヌ・ルイのこと。独学で絵を描いてきた彼女は、もともと家政婦として働いていました。貧しく、孤独に過ごしながらも、草木に話しかけ、自然と対話し、神を敬う女性だったのです。41歳のとき、守護天使からの啓示がきっかけで絵を描くように。とはいえ、貧しい生活の中で、芸術を生み出し続けるのは大変なこと。例えば、画家ならば、感性だけでなく、それをヴィジュアル化するためのキャンバス、絵の具、筆などが必要になります。セラフィーヌは、家賃を滞納し、石炭を買うのを控えながらも、洗濯や掃除で得た僅かな収入を画材へと投入。絵の具は、動物の血や草木などから手作り(材料は人には秘密)。でも、それが独自の色彩へと繋がっているのですから、アートとは何とも良いものです。そんな彼女が描くのは、花や草、果物など。そんな作品に偶然出会ったのが、ピカソ、ブラック、アンリ・ルソーを発掘したドイツ人の画商ヴィルヘルム・ウーデ。そこから、彼女の人生に変化が訪れ始めます。それが結果的に彼女にとって良いものだったかどうかは分かりません。アーティストが世に出るには、支援者(彼女の場合はウーデ)が必要だといいますが、そもそも彼女は自分の作品が世に出ることを望んでいたのかどうかも分からないからです。彼女は心のままに絵を描き、それが彼女にとっては呼吸することと同様生きることに直結していただけ。名誉も地位もなかったとしても、彼女は満たされていたことでしょう。とはいえ、ウーデのおかげで、いま私たちは彼女の才能に感謝し、楽しむことができるのですが。ウーデが熱心に見出した素朴派(ウーデ自身はモダン・プリミティブ派と呼んだそう)は、はじめこそ、その名の通りタッチの“素朴”さゆえ、単純、幼稚、遠近感がないなどと評価されなかったそうですが、やがて、画家たちの表現する美しい色、素直で純粋なタッチの中に価値を見出すように。いまでは、多くの人々に温か味を感じさせる人気のジャンルになっています。日本では、ルソーをはじめとする素朴派画家の作品所蔵に関しては、世田谷美術館が有名。9月5日(日)まで開催されている収蔵品展「建畠覚造―アトリエの時間」の第二部でセラフィーヌの作品「枝」も展示されています。セラフィーヌの作品が気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。次にご紹介する『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』は、私にとっては敗者復活戦的作品。あれはそう、ちょうど4年前のこと。サッカーのワールドカップ、ドイツ大会に赴いた私は、アムステルダムを経由。その際、限られた時間内で美術館に向かったところ、長蛇の列を目の前にして、入館を断念した苦い思い出、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」をすんでのところで見逃したという断腸の思いがあるのです。その代わり、アムステルダムのアルティス動物園というほのぼのとした施設で遊ぶことができたわけですが、それはそれ、これはこれ。やっぱり悔しい。というわけで、今回、やっと待望の館内を覗き見ることができたわけです。でも、覗いた“内部”はかなりモメていました。内部というのは、そこで働く人々や、国立美術館を愛する市民たちのこと。実は、アムステルダム国立美術館は2004年から大規模な改装工事が始まったのですが、美術館関係者と地元民の間で計画にまつわる対立が勃発。順調にいけば2008年リニューアルオープンの予定でしたが、大もめにもめ、その後もトラブルが続出。2010年のいまも工事は中断していて、予定では2013年には再オープンというかなりの大騒動に発展しているのです。現在も、本館は閉鎖状態。思えば、私が訪れた際も、展示は本館でなく隣接する棟で行われていましたっけ。こんな大きな美術館なのに、なんで入り口がこんなに小さくて横っちょにあるのだろうと思った記憶があります。そんなことを思い出しながら観た本作。そもそも、国立美術館の改装が、日本ではここまで大問題になるのだろうかというところも興味深い話です。そんな騒動だけでなく、この作品では美術館の内部でどんなことが行われているかも、教えてくれます。美術館改革についての会議の様子、学芸員による展示構成の議論、美術品収集の様子、所蔵品の数々、そして力仕事を担う作業員たちや警備員たちの思い、修復家たちの仕事ぶりなどです。なかでも、私が一番興味を持ったのは、美術品の修復。これまでも、様々なメディアで修復場面が紹介されるたびに、「この仕事に私は適しているはず」と思ってきました。こちょこちょとした細かい手作業、何かをはがす、削るという作業が好きな私。その果てに、人類の遺産とも言える名作たちの復活が待っているなら、こんな喜びはないはずです。案の定、今回も彼らの作業にうっとり見入ってしまいました。今度生まれ変わるなら、断然、美術品修復の勉強をしたい。そう強く思ったのでした。社会派ドキュメンタリー監督が4年以上の歳月をかけ、400人にも及ぶ関係者への取材を経て実現したこの作品。当初予想していた単なる美術館案内とは全く違い、いわばバックステージ・ツアー的な性格も持った面白い作品です。優雅な美術品を展示するお高い場所だと思いがちですが、そこには妙に人間くさい面白ドラマが充満していました。“過去”が集まる場所だと思っていた美術館でしたが、実は“今”を生きていました。映画を見続けていくうちに、もはや、知らない人とは思えないほど親しみを感じた関係者たちに、「何があっても負けるな!」とエールを送りたい気分。一日も早い、リニューアルオープンをお祈りしています!と、こんな面白すぎる美術界の裏話も、涼しい美術館に行く前に知っておくといいですよ。『セラフィーヌの庭』と『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』、暑い夏におすすめです。(text:June Makiguchi)「世田谷美術館」公式サイト■関連作品:セラフィーヌの庭 2010年8月7日より岩波ホールほか全国にて公開© TS Productions/France 3 Cinéma/Climax Films/RTBF 2008ようこそ、アムステルダム国立美術館へ 2010年8月21日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開■関連記事:大騒動勃発!『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』試写会に10組20名様ご招待
2010年07月23日昨秋から復縁のうわさが流れていたジュード・ロウとシエナ・ミラーが3日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたガラ・イベントに出席、ついに公の場にカップルとして姿を見せた。昨年、同時期にニューヨークで別々に舞台出演していた頃から密会を目撃されていた2人だが、以降ツーショットでイベントに登場したのは今回が初めて。“復縁”を公に認めたということになりそうだ。2人が出席したのはメトロポリタン美術館衣装部門(Costume Institute)で5日から始まった「American Woman:Fashioning A National Identity」展のガラ・イベント。エミリオ・プッチのドレスをまとったシエナと寄り添うジュードは、先月ニューヨークのデパートでアンチエイジングのクリームを3,000ドル以上購入したと報じられたが、心なしかお肌がツヤツヤな様子。この日は同展の音声ガイドを担当したサラ・ジェシカ・パーカー、アン・ハサウェイ、エマ・ワトソン、ケイト・ハドソンとリヴ・タイラーの仲良しコンビ、クリステン・スチュワートなど、ファッションに関心のあるセレブが大挙して出席。レディー・ガガのミニ・コンサートも開催され、妻のジェシカ・アルバと最前列でパフォーマンスを見たキャッシュ・ウォーレンが「すごい!彼女は最高だ」とTwitterで実況中継していた。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:レポゼッション・メン 2010年7月2日よりTOHOシネマズみゆき座ほかにて公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ラスト10分に衝撃!ジュード・ロウ主演『レポゼッション・メン』予告編独占配信!
2010年05月06日今年は"墓ブーム"が来るのだろうか。先日、インターネットサービスプロバイダのニフティ株式会社が運営するイベントハウス「東京カルチャーカルチャー」にて、『お墓日和 vol.1~墓マイラーたちと美墓デザインの世界~』というイベントが開催された。その後、TVや新聞でも取り上げられ、"墓"および"墓マイラー"が注目されはじめている。"墓マイラー"とは、世界各地の著名人のお墓を巡る人たちのことを指す。今回、このお墓イベントには、こだわりのデザイン墓石を集めた本・『美墓』(幻冬舎)のスタッフが集めたえりすぐりの墓マイラーたちが出演した。それぞれが熱い墓トークを繰り広げたイベントの後、一部の出演者の方々に、なぜ今お墓なのか・お墓の何に引かれるのか等、思いの丈を語っていただいた。■お話を伺った墓マイラー・チェコから来た墓マイラーのホリー・ペトルさん(駐日チェコ共和国大使館一等書記官・チェコセンター東京所長)・あきやま みみこさん(『著名人のお墓を歩く』著者)・カジポン・マルコ・残月さん(WEB『文芸ジャンキー・パラダイス』管理人)――まず、皆さんはどのようなきっかけで墓マイラーになったのでしょうか?ホリー・ペトルさん(以下、ホリー)「昔からの習慣ですね。ヨーロッパでは、親族以外の有名人のお墓にお参りするのは普通のことなんです。ヨーロッパの女性の中には、有名人の墓参りをして、墓石にキスをする人もいますよ」あきやまみみこさん(以下、あきやま)「私は、人に誘われて雑司ヶ谷霊園に行ったのが最初です。もともとカメラが趣味で、雑司ヶ谷霊園に行ってからは、散歩しながらお墓の写真を撮るようになって……200~300くらいは行きましたね」カジポン・マルコ・残月さん(以下、カジポン)「僕はですね……長くなりますよ?(笑)19歳のときに、10代で一番お世話になった人にお礼を言いに行こうと思って。当時の僕にとって、最大の恩人はドストエフスキーでした。将来にも片思いにもすべてに行き詰まって泥沼状態だったのですが、『罪と罰』を読んで救われたんです。なんとか一言でもスパシーバ(ありがとう)と言いたい。そしてお墓に行ったら……心にアート・サンダーが落ちたんですよ!全身が感電したんです!分かります!?今まで教科書や本でしか見たことのないドストエフスキーが、実際に生きていたからこそ、今ここに墓があるんだ!って。それなら、シェイクスピア、バッハ、ゴッホ、手塚先生、恩人全員にお礼を伝えなきゃ、と。もうそこからが僕のお墓人生の始まりで……稼いだお金、全部墓参りに消えましたよ!(笑)」――……ハイテンションなカジポンさんですが、今までに1,316名もの著名人のお墓を参られたそうですね?カジポン「もう、行かないと、人生が前に進まないんですよ!例えば、こんなにチャップリンの映画に感動したのに、お墓に行かないでいいの!?って。『こんなにすてきな作品をありがとうございます』って感謝を伝えに行くんです」――で、19歳から今までずっと、芸術作品への感動を伝えに、墓参りを続けているわけですね。カジポン「ええ、もう19~42歳まで、かれこれ23年間です。23年前にドストエフスキーのお墓の前で頭がショートしてから治ってないんですよ。もう出家したようなもんです(笑)」――ショートですか(笑)皆さん、今までに頭がショートするくらいこれは良かった!というお墓はありますか?ホリー「高尾霊園にある寺山修司さんのお墓ですね。行ったのが天気の悪い日で、みぞれだったんです。その天気の悪さが、寺山さんの雰囲気とバッチリ合っていてとてもすてきでした。竹久夢二さんのも好きですね。小さくてかわいらしいお墓で」あきやま「私は、衝撃だったのは岡本太郎さんですかね。岡本さんの代表的な作品の形をしているお墓で。見つけた瞬間思わず、ワーッって駆け寄っちゃいました(笑)」カジポン「僕は断然、ダニー・ケイです。なんと墓石の形が長椅子!座ってくれと!そして背もたれに、彼が好きだったものがいっぱい彫ってあるんです。サイッコーですよ!」――(ダニー・ケイのお墓を見ながら)ほー、確かにこれはあまり見たことはない墓です。――ところで、お墓、そして墓参りのよさってなんでしょうか?ホリー「すでに亡くなった方のことを知ることができる。故人の研究をするときに、お墓はその人のことを知る資料として優れているんですよ。著名人であれば、墓石の裏にその人の歴史が書かれていることもありますからね」あきやま「私も、時を越えてその人と会える点が魅力だと思います。同じ時代に生きた人ではなくても、その人と会うことができる……いえ、実際に会えるわけではないですが、墓石の前に立つと、気持ちが対面しますから」カジポン「僕は先ほども言ったようにお礼を言いに行くわけですが、芸術家などの墓参りをすると、墓石が言うわけですよ、『おれの作品に感動したんだろ?じゃあ、生きてる人間ともコミュニケーションとれるじゃないか』と。そこが魅力です」――最後に、墓ブーム来ると思いますか?ホリー「ぜひ来てほしいですね。ブームになったら『なんでお墓なんか見に行くの?』って周りにけげんな顔をされなくなりますし(笑)」あきやま「墓参りをする人(=墓マイラー)が増えるかどうかは分かりませんが、お墓に興味を持つ人は増えると思います。自分のお墓をどういうものにしよう、と真剣に考える人が多くなるかと」カジポン「うーん、墓ブームが来る来ると10年前から言われてるんですが、今度こそ来てほしいですね!」墓マイラーの皆さんの、お墓への真剣な思いに頭が下がりっぱなしだった今回の取材。今まで、墓地の前を通るときは、何かに取りつかれそうな気がしてそそくさと通りすぎていた自分の低俗さときたら。「お墓は怖いものじゃないんです」(ホリーさん)というように、もっと身近な存在として考えてもいいのかもしれない。手始めに、近所の墓地に親しみを持つことからはじめてみようと思う。(朝井麻由美/プレスラボ)【関連リンク】占い、ユーレイ、それとも宇宙人? あなたがひそかに信じてるものは?お墓にユーレイいないといいなぁ……。霊感ゼロだけど仏道に入りたいのですが、どうしたらいいですか?出家への道は厳しいです心霊研究家に聞く、心霊スポットで絶対にやってはいけない三つのこと霊が眠る場所へ行く際には慎重に行動してください
2010年04月10日『ダークナイト』『Dr.パルナサスの鏡』のヒース・レジャーが1999年に主演した幻のラブコメディ『ヒース・レジャーの恋のからさわぎ』が日本初DVD化されたのを記念して、劇中に登場するレジャーのミュージカル場面を含んだ特別映像が公開された。その他の画像映画は、アメリカのハイスクールを舞台に、友人の頼みで、超偏屈で男嫌いな女性カトリーナ(ジュリア・スタイルズ)とデートの約束をとりつけるために奔走するハメになったパトリック(レジャー)を主人公にした学園ラブ・コメディ。主演ふたりのほかにも『(500日)のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィッドも出演しており、彼らの若き日の姿も楽しめる作品に仕上がっている。圧倒的な存在感と、徹底的な役作りで映画ファンだけでなく、フィルムメイカーからも熱い信頼を集めるも、『Dr.パルナサスの鏡』の撮影中にこの世を去ったレジャー。本作は、彼が故郷のオーストラリアからアメリカに進出した初の作品で、翌年には『パトリオット』でメル・ギブソンの息子役を演じ、一躍注目を集めたことを考えると、本作は“ブレイク直前”のレジャーの姿を堪能できる作品といえるだろう。公開された特別映像には、カトリーナに恋をしてしまったパトリックが全校生徒の前で名曲『君の瞳に恋してる』を大熱唱するミュージカル・シーンや、撮影当時のレジャーへのインタビュー・シーンが収録されている。『ヒース・レジャーの恋のからさわぎ』発売中3990円(税込)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント
2010年02月18日