こんにちは。整理収納アドバイザーのmiii です。2人の男の子の母でもあります。よく使うものを出し入れしやすいところに収納するなど、ちょっとしたコツで散らからない部屋を作る収納ワザを紹介します。今回は料理しやすくて、時短にもなるキッチンの引き出し収納についてお話しします。 調味料は透明ケースに入れて中身が見える収納に 調味料は料理のしやすさを考えて、カップボードの真ん中の引き出しに。何が入っているのか一目瞭然の透明ケースに入れて、さらにラベリングもしています。ふたを開けなくても中身が見えるので、ずぼらな私にぴったりの収納です。残量もわかるので買い足しのタイミングもすぐにつかめます。麦茶パックやかつおぶし、こんぶ、のりなどの大きめのものは、セリアで買ったふたが自立するケースに。紅茶や緑茶、ごま、あごだし、わかめ、ローリエ、塩昆布など小さいものなどはキャンドゥの四角いガラス瓶に入れています。 粉物はダニと湿気対策のため冷凍保存 小麦粉、パン粉、コンソメ、コーヒーなどの粉物はダニと湿気対策のため、冷凍庫に入れています。今までは冷蔵保存していたのですが、わが家の場合は冷凍庫のほうが余裕があったので冷凍保存に向いているものは冷凍庫へ。とくに挽いたコーヒーは冷凍庫に入れると風味が長持ちすると聞いたので入れています。そのほかの調味料は冷凍庫、冷蔵庫には入れていません。本当は入れたいと思うのですが、わが家の冷蔵庫は古いし大きくないので調味料まで入れる余裕がありません。そのかわり、食品用の珪藻土の#ドライングブロックを瓶の中に入れています。すでに湿気を帯びて固まってしまったものもサラサラになるそうです。 カトラリーは毎日使う一軍でまとめる カップボード収納の一番上の引き出しには、カトラリーやピーラー、はさみなどを入れています。ケースは無印のものです。 以前はおはし、フォーク、スプーンなど種類で分けてケースに入れていて、食事のたびにそれぞれの種類から家族4人分のカトラリーを集めなくてはなりませんでした。ある日、ふと効率が悪いことに気づき、今はよく使う一軍のケースを一つ決めて、大人のおはし、子どもたちのフォーク、スプーン、長男のおはしを入れています。 一軍をカトラリーケースの上段の右端の1カ所にまとめて収納することで、ガッと一掴みで取れてラクチン!これだけで食事の用意がずいぶん時短になりました。ちなみにトレーはニトリのもの。上の段がスライドできるので、わが家の大きくない、深さもない引き出しで大活躍しています。 ふたを開けなくても中身が見える収納にする、家族分のカトラリーが一度で取り出せるよう一つにまとめるなど、ちょっとした工夫で食事の用意がラクに時短になります。ぜひ、紹介した収納を参考にして自分の家に合った収納を見つけてくださいね。著者:miii整理収納アドバイザー。アロマ検定1級。Instagramではインテリアと収納に投稿が人気で、フォロワー約1万4千人を持つ。2人の男の子のママ。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年05月23日こんにちは。整理収納アドバイザーのmiii です。2人の男の子の母でもあります。よく使うものを出し入れしやすいところに収納するなど、ちょっとしたコツで散らからない部屋を作る収納ワザを紹介します。今回はごちゃごちゃしてしまいがちなアクセサリーの収納についてお話しします。 普段使いと大事なものは分けて収納 私はアクセサリーが好きでたくさん持っているのですが、今まで家の中でピアスやネックレスなどのアクセサリーをよく行方不明にしていました。また、育児や仕事、家事に忙しい毎日の中でもアクセサリーを取り出すのに時間をかけたくないという思いもありました。 そこで、何が入っているのか一目でわかり、取り出しやすくするため、アクセサリーは普段使いの良く使うものと、大事なものであまり使わないものは別の場所に収納するようにしました。 普段使いのものは洗面台横にひょいと壁かけ 普段使いのものやその季節によく使うものは、一時置き場として洗面台の横の壁を使って収納しています。大きめの網目がついた額縁のようなものにピアスやネックレスをひょいと引っ掛けるだけなのでしまうのも取り出すのも手軽です。 以前は戸棚の中にしまったり、ガラスのお皿に置いたりしていたこともありました。でも、この壁掛けが一番ほこりがたまらず、何があるか一目瞭然で使いやすいです。子どもの手が届かないので安心して使うことができます。 この額縁のようなものはアクセサリーの収納用ではなく、#eastsidetokyoというお店で売っているハンドメイドの材料で、500円くらいで買ったものです。 大事なものはアクセサリーケースに入れて寝室に 季節に合わないものや大事なアクセサリーは、頻繁に取り出す必要がないので無印の「重なるアクリルケース」に入れて寝室に置いています。ケースの中には、別売りの「アクリルケース用・ベロア内箱仕切」の格子やネックレス用などを入れて、一つひとつのアクセサリーが見やすいように収納しています。 普段使いのものと大事なものを分けることで、アクセサリーがさっと取り出せて、しまいやすくなります。アクセサリーが行方不明になることも少なくなりましたよ。ぜひ、参考にしてくださいね! 著者:miii整理収納アドバイザー。アロマ検定1級。Instagramではインテリアと収納に投稿が人気で、フォロワー約1万4千人を持つ。2人の男の子のママ。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年05月21日『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 の著者・村上由美さんは、実はASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者。発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書では、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。第3回インタビューでは、「片づけが苦手な夫や子どもへの対処法」についてうかがっていきます。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■「片づけなさい!」子どもに通じないのは、どうして?――今までは、自分の片づけについてでしたが、今回は「片づけが苦手な家族(夫や子ども)についての対処法」をうかがいます。人の片づけに口をはさむのは、非常に難しいことだと思うのですが、まず何から手をつけたら良いのでしょうか…?村上由美さん(今、村上さん):まず、片づけが苦手な夫や子どもが、片づけのどのステップでつまずいているのかを見極めることが大切です。例えば、モノを大量に買ってきて貯め込んでしまうタイプなのか、捨てられないタイプなのか、使ったモノを戻さないタイプなのか…などですね。――子どもの場合は「使ったモノを戻さない」タイプなんかが多そうです。村上さん:子どもの片づけには、まずは、親が環境設定してあげる必要があります。具体的な方法としては、引き出しや棚に何が入っているか、一目でわかるような写真や絵のラベルを貼ったり、所有者がはっきりするように、きょうだい別にマークや色で分けたりですね。ちなみに、片づいている状態を写真に撮り、子どもに「これと同じにしてね」と伝えるようにしたら片づけられるようになった、という方もいましたよ。――確かに、「これと同じにしてね」と写真で教えてあげれば一目瞭然ですね。村上さん:しまう「場所」のサイズにも工夫しましょう。子どもが小さいうちは、おもちゃのサイズも大きいので、何でも大きい箱に片づけがちですが、成長にともなって小さなおもちゃが増えてからも大きな箱にまとめてしまっていたら、モノが埋もれて探せなくなってしまいますよね。子どもが使っているモノのサイズによって、大きいモノは大きい箱に、小さいモノは小さい箱にしまえるよう、親が見極めて「場所」を設定してあげることが大事です。――子どもの使っているモノに合わせて、随時、しまう「場所」の見直しすることが大事なのですね。村上さん:今までと同様で、子どもの片づけのコツもやはり、最初に「場所」を決めることです。子どもの生活パターンを観察していると、だいたいどこで何をしているかがわかってくると思います。例えば、おやつを食べる場所はこのあたり、おもちゃで遊ぶ場所はあのあたり、勉強するのはこのあたり…というふうに。それがわかったら、遊んでいる場所のすぐそばにおもちゃを入れる箱を置いたり、勉強をする場所のすぐそばに文房具など勉強道具をしまうトレーを置いたり、モノをしまいやすいように「場所」を決めます。そして、 連載第1回 でもご紹介したように、「場所」が決まったら、次に「量」、そして「入れ方」の順で決めるのです。――「使う場所のすぐそばに」というのがポイントなのですね?村上さん:そうです。なぜなら、子どもは使い終わった瞬間、モノが意識の中から消えてしまうから(笑)。なので、子どもが作業していて、「〇〇がない」と言ったら、まずは近くにある箱やトレーなどの中を探させる習慣をつけましょう。そうすると、だんだんそこに自分の必要なモノが入っていることがわかってきて、使い終わったら元に戻すようになると思います。 ――「使い終わった瞬間、モノが意識から消える」は、まさにあるあるですね(笑)。村上さん:伝え方にもポイントがあります。子どもに「片づけなさい」という言葉は通じにくいのです。なぜなら、「片づける」という言葉には、「集める、分ける、捨てる、しまう」など、いろいろな意味がまとまって入っているから。そのときの状況や前後の文脈によって、「片づけなさい」の意味が変化するので、子どもはどうしたらいいかわからなくなるんですね。つい便利だから、まとめて「片づけなさい」と言ってしまいがちですが、いかに漠然とした言葉を使っているかということを、親が自覚することも大事だと思います。■「誰かが片づけてくれる」丸投げ夫にはどう対処する?――片づけが苦手な夫の場合は、どう対処したら良いでしょう?村上さん:ウチの夫も片づけがやや苦手で…(笑)。夫は、ASDに加えてADHD(注意欠如・多動性障害)やLD(読み書きの学習障害)の傾向があり、しまった場所も忘れてしまうし、どこに片づけるというルールも忘れてしまうのです。だから、わが家では、先ほどお話しした写真ラベルを貼って対応しています。こうすると、中には「子ども扱いするな」と機嫌をそこねる夫もいるかもしれませんが、「あなたじゃなくて、子どものためよ」と、しらんぷりしておけばいいのです(笑)。――そもそも、夫が片づけの意味を感じていなかったり、結局、最後は誰か(妻)がやってくれると甘えている場合もありそうです。村上さん:以前の私ですね(笑)。片づけって、少し先の未来ですから。少し先の未来と今とを天秤にかけて「どっちを選びます?」という話で、片づいた状態の心地良さが少し先の未来にあることがわかっているからこそ、目の前の面倒臭い片づけを乗り越えていくことができるのです。そこがつながっていないと、目先の楽しさを優先してしまいますよね。特に、子どもは基本、快楽主義者ですし、ADHD傾向が強い子などは、特にそうでしょう。これは、勉強でも同じですよね。「今ちょっとがんばって勉強する」と「そうすれば成績が上がる」ということがつながっていればがんばれますが、そこがつながらない限り、目先の快楽に流されてしまうのではないでしょうか。それは、子どもに限りません。――では、どうしたら、頭の中でそこが「つながる」のでしょう?村上さん:まず、スモールステップで、少し先の未来の状態を体験させてあげることです。例えば、財布や引き出しなどの小さなスペースで、「片づくとこんなに快適なんだ!」という成功体験を少しずつ積み重ねてあげる。そのために、最初の一歩は本人に合わせたハードル設定が必要です。そこからスモールステップで少しずつ引き上げる…まさに、子育てと一緒ですよね。村上さんの片づけメソッドは、ASD当事者ならではの視点と工夫で、同じように片づけが苦手な人のために、片づけのステップを非常に具体的な行動に落とし込んでいました。これだけ具体的に提示された方法なら、さまざまな片づけ術で挫折してきた方でも、片づけができるようになるでしょう。また、片づけができない原因を本人に求めるのではなく、環境設定を見直したり、本人に合わせたハードル設定をしたり、スモールステップで対応する…。そんなやり方に、村上さんの本業である、発達支援でご活躍される様子も透けて見えるのでした。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年03月02日『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 の著者・村上由美さんは、実はASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者。発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書では、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。第2回インタビューでは、「片づけが苦手な人は、どこから手をつけたら良いのか?」をテーマに、具体的な片づけ方法についてうかがっていきます。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■片づけ下手「一番最初に手をつけるのは“財布の中身”から」――片づけが苦手な人は、まず、どこから手をつけたら良いのでしょうか?村上由美さん(以下、村上さん):最初に手をつけるべきところは、財布です。なぜなら財布は、お札やカードなど、入れるモノのサイズがだいたい決まっていて整理しやすいから。ほかにも、スペースが小さいので早く整理が終わって達成感が得やすいというメリットや、毎日使うモノだからこそ、片づけの効果を感じやすいというメリットもあります。――財布って、意外と私の中ではブラックボックスで…。領収書やスタンプなどがどんどんたまってしまい、すぐ散らかってしまうのですが(苦笑)。村上さん:財布の中身は、定期的に見直す必要があります。レシート類などは、最低でも週2回見直したいですね。買い物に行く曜日は、たいていの方がだいたい決まっているものなので、「○曜日と△曜日にやる」というふうに、あらかじめスケジュールに組み込んでしまうと良いですよ。――財布の中身を整理する時のポイントは何でしょう?村上さん:使用頻度を見極めることです。一度、財布の中身を全部出してみて、使用頻度ごとに分けてみましょう。「毎日から週に数回」「週1回~月数回」「1~2カ月に1回」「それ以下」というふうに。そして、使用頻度の高いモノは財布にしまい、それほど使用頻度の高くないモノは財布とは別管理にします。ちなみに、私の財布は、現金と最低限のカード類のみでコンパクトに。保険証や診察券といった、それほど頻繁には使わないカード類は、財布とは違うカード入れで管理しています。カード入れは、1枚ずつ入れられる仕切りがついているものが、探しやすく便利ですよ。――なるほど。使用頻度によって、別管理にしているのですね。村上さん:中身を整理すると、自分にとって選ぶべき財布は、次の3つのどれかになると思います。1. 現金と必要最低限のカード類だけが入るコンパクトな財布。2.現金とカード類のほか、一時的に保管するレシートやクーポン券を入れるポケットがついている財布。3.1.のコンパクトな財布と、頻繁には使わないカード類を入れるカード入れの組み合わせ。ちなみに、私は3.なのですが、どれが正解というのではなく、大切なのは、どれが自分にとって心地良いかを見つけることです。■「財布が終わったら次は?」片づけステップの順番を知る――財布が整理できたら、次はどこでしょうか?村上さん:財布の次は、ポーチです。ポーチは財布と違って、入れるモノのバリエーションが幅広いので、まずは、中に何を入れるかを見極めることから始めます。ポイントは、ポーチの用途を明確にすることです。化粧品だけ入れるのか、化粧品+よく使う小物を入れたいのか、というふうに。ポーチの用途が明確になりにくい場合は、ポーチをバッグから取り出すのはどんな時で、その時何を使っているかを具体的に思い返すと良いでしょう。――モノが決まったら、しまうワケですが、しまい方のポイントは?村上さん:縦に入れることがポイントです。原則的に、モノは立てて入れたほうが中身が見えやすく、出し入れしやすくなります。ですから、内側に仕切りがついているモノがおすすめです。そして、ポーチの次はバッグというふうに、小さなステップアップの積み重ねで、だんだんと片づけの範囲を広げていきましょう。――ちなみに、私はよくバッグの中をごちゃごちゃにしてしまい、すぐに必要なモノが取り出せずに焦ってしまうことが多いのですが…。村上さん:それは、モノの定位置(入れる「場所」)が決まっていないからです。これを解決するために、バッグの中身はまず大きいモノから入れて、モノの定位置を決めましょう。例えば、ノートPCやタブレットを入れれば、自然とバッグの中が2つのゾーンに仕切れますよね? また、小さいモノは、バッグインバッグのような小分けの仕切りを利用して、モノが動かないように入れることがポイント。こうすることで、バッグの中でモノが行方不明になることを防げます。また、入れ方はポーチの時と同様に、立てて入れること。モノが見やすくなり、出し入れもしやすくなります。■家の片づけ「引き出し、棚、箱など小スペース」からスタート――これらの片づけを、家の片づけに応用するにはどうしたらいいのでしょう?村上さん:家に応用する時も、すぐ完結できるような小さなスペースから始めましょう。例えば、引き出しや棚、小さな箱の中、などがおすすめ。「できた!」の達成感を積み上げることが大切です。――引き出し以外に、片づけやすい場所はありますか?村上さん:人にもよりますが…例えば、食品は賞味期限があり捨てる基準が明確なので、片づけやすいかもしれません。でも、食品庫や冷蔵庫全体とするとハードルが高すぎるので、「まずは食品庫のこの棚だけ」とか「冷蔵庫のドアポケットだけ」というふうに、範囲を限定しましょう。そして、だんだんと広げていきます。――小スペースから広げること以外に、片づけにおいて気をつけるべきことはありますか?村上さん:片づけは1回で終わることではない、ということです。よく、片づけが苦手な人は1回片づければそれで全部終わる、と思いがちですが、片づけはずっと続くことなので、むしろ片づいた状態を維持する方が大変です。最初にお話しした財布の整理のように、「場所、量、入れ方」の3つの片づけステップを、いかに日々の生活のルーチンに組み込めるか。片づけ成功の秘訣は、そこにかかっているのだと思います。確かに、どんなにキレイに片づけても、家は片づいたそばから、どんどんと散らかっていくもの。まずは、無理ない小さなスペースから始め、それを日々のルーチンに組み込んで、片づいた状態を維持してみる。そして、少しずつ範囲を広げていくことが大切なのだと教えていただきました。次回は、「片づけが苦手な家族の対処法」ついておうかがいします。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年03月01日最近、さまざまな片づけのメソッドが巷にあふれています。「断捨離」に「ときめき」、「ミニマリスト」など…日本の片づけメソッドは、アメリカで一大ブームを引き起こすほどにもなっています。しかし一方で、いろいろなメソッドを試してみたものの、うまくいかなかったという人も多いのではないでしょうか?そんな方におすすめしたいのが、 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 。実は、著者の村上由美さんは片づけの専門家ではありません。本業は言語聴覚士で、主として発達障害や知的障害を持つ子どもたちやその家族を対象に、発達支援の仕事に20年近く従事しています。そんな村上さんもASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者で、発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。本書には、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。一体どんな方法なのでしょうか? お話をうかがってきました。お話をうかがったのは…村上由美(むらかみ・ゆみ)さん言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。■「片付けはしないとダメ?」片付けるメリット、片付けないデメリット――以前の村上さんは、本当に片づけが苦手だったそうですが、どんなことがきっかけで片づけに目覚めたのでしょう?村上由美さん(以下、村上さん): 私は30歳くらいまでは、片づけが大嫌いでした。実家で暮らしていた頃は、床一面にモノを散らかしていて、母によく「片づけなさい!」と怒られましたね(苦笑)。なぜ片づけなかったかと聞かれれば、そもそも、私自身が片づけの必要性を感じていなかったのです。――散らかっている状態でも、村上さん自身には、特に支障はなかったのですね?村上さん:「片づけなさい」と怒られて、嫌な気持ちになることばかりに気をとられてしまって…。でも、さすがに自分自身も薄々わかっているのです。いつかは片づけなくてはならないということは。それで部屋がどうにもならない状況になってから、年に2回くらい重い腰をあげて片づけるワケですが、そういう状況になってからの片づけはものすごく大変で…。とにかく、片づけに対して、ネガティブなイメージしか持てなかったのです。――でも、「このままではマズイ」と、ある時気づいたのですよね?村上さん:私の場合、私が片づけないことで、職場のほかの人が困る事態が発生して…。上司から注意を受けたことがきっかけでした。自分ひとりの問題ならともかく、他人の迷惑になるとわかった時点で、「こりゃ、片づけないとまずいぞ!」となったワケです。――以前の村上さんのように、片づけが苦手な人には、「そもそも、その必要性を感じていない」という人も意外と多いように思います。村上さん:そういう場合は、本人が我に返らないとなかなか難しいと思います。私もそれまで、「片づけ」は自分の好きなことができる時間を犠牲にしてやらなければならないこと、と思っていましたから。まるで、良いことと嫌なことをトレードオフするようなイメージ。で、片づけで得られるメリットと、片づけないままのメリットを比べた時、片づけないままでいるメリットの方が、私の中では大きかったのです。でも、それが一気に逆転して、デメリットが増えてしまったワケ(苦笑)。また、最近よく思うのは、片づけって結局、他人との円滑なコミュニケーションのためでもあると思うのです。――どういう意味でしょうか?村上さん:きちんと片づけていれば、他人に用事を頼めるんですよ。例えば将来、私に介護が必要になった時、ヘルパーさんに「〇〇は△△に入っているからお願いします」と頼めます。ですが、もし家の中が、自分でも何がどこにあるのかわからない状態だったら伝えられませんよね?よく「なんで片づけしなくちゃいけないの?」と嘆く人もいるのですが、片づけって、ゆくゆくは自分のためになるのです。結局、コミュニケーションのためのインフラなのです。■片づけ下手はまず最初に「しまい場所決め」から手をつける――村上さんは片づけの必要性に目覚めたわけですが、30年ほど片づけをしていなかった(?)状態から、どうやって一気に巻き返したのでしょう? 村上さん:いったんスイッチが入ると、ASDならではのモノごとをとことん突き詰める特性が発揮されたのだと思います。まず、「片づけとはどういうことか?」を考え、次に片づけに必要な行動を分析し、「自分がどこでつまずいているからうまくいかないのか?」を洗い出しました。――そこで洗い出された、つまずきとは?村上さん:私がつまずいていたのは、次の3つでした。1.モノの出し入れを面倒に感じていること。2.片づけが苦手なのに「その気になればすぐできる」と自分の能力を過大評価していたこと。3.「そもそも何のために片づけをするのか」をよく理解していなかったこと。いろいろ調べるうちに、自分が片づけをする目的は「仕事と家庭の両立のために、家の中を使いやすくすること」と明確になりました。理由がわかったので、次は具体的な行動に落とし込むスキルを研究しました。――そこで、この本で紹介されている3つのステップを編み出したワケですね?村上さん:片づけに必要なのは、次の3つのステップです。1.場所:目的にあったしまい「場所」を決める。2.量:しまい場所に入りきる「量」を決める。3.しまい方:しまい場所に合った「入れ方」を決める。まず、一番最初に決めるべきは、モノのしまい「場所」です。すぐ出せる場所、簡単にしまえる場所を決めることで、使いやすく散らかりにくくなるからです。次に、「量」を決めます。すでに「場所」が決まっているので、そこに入るだけの量に減らします。最後は、「入れ方」。どう入れると出し入れしやすいか考えます。――まず、はじめに「場所」を決めるのですね? よく言われる「量」の方ではなく?村上さん:まず量を減らそうとすると、モノの「要・不要」を決めることになり、片づけが苦手な人にとっては、なかなかむずかしいのです。判断に迷うばかりで、挫折してしまいがちです。例えば、量を決めるにしても、決められた場所に入りきる量、というような目に見える尺度に沿って進めていく方が、片づけが苦手な人にはわかりやすいのです。ですから、最初に場所を決めることが大事。――村上さんは、この3つのステップで、長年苦手だった片づけが得意になっていったのですね?村上さん:片づけができるようになってから、モノが思った通りの場所にあり、やりたいことがすぐできる生活はなんて快適なんだろう! と感動したくらいです。逆に、「今までの私はどんだけ損していたんだ!? と後悔しきりでしたね(笑)。もちろん、どちらの生活を選ぶかは個人の自由ですが、どちらも経験している私からすると、もう以前の生活には戻りたくない、というのが素直な実感ですね。村上さんに、「片づけはコミュニケーションのためのインフラ」と言われて、妙に納得してしまいました。確かに、介護までは想像できなくても、例えば、自分が病気で寝込んだ時、家の中が片づいていれば親やヘルパーさんに手伝ってもらいやすいですね。さらに、わかりやすくラベリングされていれば、熱に浮かされながら、いちいち人にモノの場所を説明せずにすみそうです。次回は、「片づけが苦手な人はまず何からはじめるべきか?」をテーマに、具体的な片づけ方法をうかがっていきます。参考図書: 『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』 (講談社)片づけや整理整頓についての本を読んでその通りにやってみたけれど、どうもうまくいかなかったという人、現状を変えたいけれど、どこから手をつければいいのかわからないという人へ。アスペルガー症候群の当事者である著者ならではの工夫によってできあがった、挫折しない「片づけのしくみ」を作るコツがつまった一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2019年02月28日アンジェでも定番的人気の「tower(タワー)」シリーズ。「tower」といえば、キッチン、バスルーム、リビング…と暮らしを便利に変えてくれる生活雑貨ブランド。みなさんの暮らしでも、すでにひっそり定着しているものがあるのでは? 家庭用品の枠を超えた、高いインテリア性と機能美が人気です。今回は、私の家事を助けてくれている本当に使える「tower」商品6選をご紹介。01スリムコートハンガー以前にも「日々のコラム」でご紹介した、スリムコートハンガー。⇒ 「後で片づけよう」は卒業! 散らからない「導線づくり」のコツ 商品が手元に届いて、組み立ててからというもの、もうずっと手放せなくなっている愛用品。ダイニングのそばに置いて、アイロンがけのお供に。立ってアイロン派の私には、Yシャツの一時置き場所として欠かせない存在になっています。ダイニングテーブルに板状のアイロン台を置いて、きれいになったYシャツをここに掛ける。憧れだった家事コーナーを即席で叶えてくれた自慢のアイテムです。ダイニングはクリスマスやお誕生日の飾り付けをするスペースにもなっているので、イベント時にはひょいっと持ち上げて別のところへ。簡単に移動できるのも、長く愛用している大きなポイント。⇒ towerスリムコートハンガー 02マグネットバスルームフックバスルームの掃除をラクにするために、じめじめした環境の中で、極力衛生面にこだわりたどり着いた収納法がコチラ。お風呂掃除に使うスポンジとブラシをtowerのマグネットバスルームフックに。実は、バスルームの壁はマグネットがつくようになっているものが多く、すぐに落ちてしまう吸盤タイプよりマグネットタイプのものがオススメ。マグネットフックをピタッと取り付ければ、収納スペースのないバスルームも、掃除道具の収納スペースを簡単につくることができます。掃除をラクにするポイントは、敢えて水受けトレイのない場所に設置すること。浮かせて収納することで、ヌメヌメ掃除の手間を省きます。自己流に高さをカスタマイズできるというのもいいですよね。⇒ towerマグネットバスルームフック/タワー 03ダンボールストッカーネットショッピングが主流のわが家では、段ボールの保管にもしっかり定位置があります。処分すると決まっているものなので、玄関に近いシューズクロークにダンボールストッカーを設置。リビングにダンボールを持ち込むことなくゴミの日まで保管しています。キャスター付きなので、コロコロと引き出してほうきをかけやすいというのも、私にとって重要なポイント。「このまま紐を通して束ね、スムーズにゴミ出しができる」というのがウリですが、もっと家事の手間を省きたい私は、最初からダンボールストッカーに紙袋をセット。ここにダンボールを差し込んでいけば、ゴミの日に紙袋ごと持って行くだけでOK。子供のお手伝いにしてお願いしています。家族と役割分担して、家事を助けてもらう私の戦略にぴったりなのです。※お住まいの地区のごみ出しルールをご確認くださいね。⇒ towerダンボールストッカー/タワー 04排気口カバー大掃除の度に気になっていたコンロの排気口。ギトギト汚れを見て何とかならないものかと思っていました。そこで試したのが、tower排水口カバー。スタイリッシュなこれを置いておくだけで、油跳ねや、排水口にゴミが落ちるのを防ぐことができるのです。長さが自由に調整できて、簡単に丸洗いできる優れもの。毎日の掃除はサッと拭いて、大掃除まで汚れをため込みません。大掃除の苦手項目が減ったと思うと、嬉しいお買い物ですよね。調味料を置けるタイプのものもありますが、私は掃除をしなくなりがちなので、敢えてモノが置けない斜面タイプを。⇒ tower排気口カバー/タワー 05 吸盤ドライフック子供たちが食欲旺盛になるにつれ、お料理の品数も増えてきたこの頃。大きなお鍋を使うことが増えてきたせいか、シンクが狭く感じるように。以前から使っていた、ステンレス製のスポンジ置きを外してみると、シンクが広々して使いやすい印象になったので、これは!と思い、すぐにtowerを検索して、吸盤ドライフックをスポンジホルダーに。シンクは広々、スポンジの定位置がはっきりし、スポンジをいくつも置かなくなりました。2個セットなので、もう一つは洗面所に。スポンジを浮かせるように設置して、気づいた時ににサッと掃除するようにしています。掃除道具を掃除したい場所の近くに設置しておくことで、毎日の掃除に手が伸びるように。⇒ tower吸盤ドライフック/タワー 06キッチンスチールコの字ラックL食器棚は種類の違うお皿を積み重ねないことで、家事効率をupすることができます。コの字ラックで収納スペースを増やし、アイテム別に取り出しやすく分けておけば、片手でスムーズに家事ができるように。取り出しやすく、片づけやすくなります。いろいろ試してみたけれど、towerのコの字ラックの良いところは、スチール製のずっしりとした安定感。大きなお皿も安心してスタッキングできます。取り出しやすそうで、スッと手を伸ばしたくなるでしょう?Lサイズは奥行も22㎝とたっぷりなので、カウンターにコーヒーメーカーなどを置くのにも便利そう。⇒ towerキッチンスチールコの字ラック(収納ラック)L2個セット/タワー【送料無料】 私の家事を助けてくれるtowerアイテム、いかがでしたか?日々進化している家庭用品、上手に取り入れて、家事はそこそこに自分の時間をたっぷりと。きっとtowerの使い心地に驚いていただけると思います。⇒ 「タワー」シリーズ一覧はこちら ■暮らしのはなし お片付け 文・nami sasaki整理収納アドバイザー。暮らしのまんなかにはいつも散らかし三兄弟。毎日の暮らしを愉しむ工夫探しがすき。収納で家事を心地よく。
2019年02月17日6カ月〜活躍まるでマジック!一瞬で片づけ完了play&goのバッグ&マット片づけても片づけても、次から次に新たなおもちゃを出す子どもたち。ひたすら子どものあとを追って、片づけをして一日が終わるなんて日もありますよね。もっと効率的に片づけができたらと考えている方も多いのでは?しかも、おしゃれだったら言うことなしですよね。そんなおいしすぎるアイテムが……あるんです!海外で人気のお片づけバッグ&マット「play&go」。ぜひチェックしてみてください。《 紹介者 》ベビモニスタLIO&LUKAくんママベビモフの連載「着せ替えSNAP☆SNAP」で大人気だった双子のLIO&LUKAくんのママ。2018年、第3子となる男の子を出産。背伸びすることなく、子どもらしさを大事にした育児スタイルが共感を得ています。きっかけは海外のインスタフォロワーさん子どもが散らかす、私が片づける。良くも悪くも感覚がマヒしちゃって、そうすることが当たり前になっていたんです。でも、たまたまインスタでフォローしている海外の方が、「play&goのバッグ&マット」をアップしているのが目に止まって。こんな可愛い便利グッズがあるんだ!と、興奮しました。今でこそ、店舗で取り扱っているところもあるようですが、当時はネットでしか扱っているところがなくて。実物を見ないまま買うには少し高かったのですが、思い切って購入してみました。収納&マットの2in1▼購入はこちらplay&goのバッグ&マット巾着型になったバッグは、広げればそのままプレイマットとしても使えるんです。片づけるときは、両端の紐をキュッと引くだけ。広げてマットの上で遊べば、片づけもラクラク。当時、幼稚園児だった息子たちも、このくらいの片づけならお手のもの。自発的にキュッと片づけをしてくれるようになりました。おもちゃって、大小様々だったり複雑な形をしていたりで、箱のような形が決まった収納に収めるのって意外と大変なんですよね。その点、このplay&goのバッグ&マットなら入れる向きとかも考えず、本当に一瞬で片づけが完了します。おしゃれなデザインがいっぱいplay&goのバッグ&マットの魅力は機能性だけではありません。とにかく、デザインが可愛い!柄も豊富なので、どれにするかかなり迷いました。最近、末っ子のおもちゃも増えてきたので、彼専用のものも仲間入りしました。広げたときのこの白クマが可愛いなと。子どもらしいのにシックなデザインで、リビングに広げていてもインテリアの邪魔になりません。むしろ、おしゃれなアクセントになっています。Text:Kyoko Isobe
2019年01月31日何年か前に街で、恋愛アドバイザーを名乗る男性から声をかけられたことがあります。普段はそういった怪しい人の話は聞かないし、決して視線も合わせないのですが、そのときは「もし本当に恋愛アドバイザーなら、どんな恋愛テクニックを持っているのか見てみたい!」と好奇心が勝り、軽々しいと思いつつも連絡先を交換しました。■どうやって誘ってくるの?交換して1分もしないでLINEが届きます。「突然声をかけてしまいごめんなさい。もしよかったら、来週土曜に食事をご馳走させてくれませんか?」ふむふむ。紳士的かつ、当たり障りない感じです。ちなみにその恋愛アドバイザーの雰囲気は、ごく普通の爽やかな青年。年齢は30歳くらいだったと思います。気になるのは誰に向けて「恋愛アドバイス」をしているのかということ。それはどのような仕事内容なのか、それだけで生活できているのか。実際はどうなのか、会って聞いてみようと思いました。でも、こちらはあくまでお手並み拝見をしたいので、最初の誘いは丁重にお断りすることに。すると、メッセージを送って5分もしないうちに新しい日程でお食事の誘いが。大変恐縮ながら、やっぱりお手並みを拝見したいので、新たな日程もお断り。通常なら、ここで一旦引き下がると思います。さあ!どうくる?引き下がりました!!!おいおい!案外普通のようです。しかし週末になり、また新たな日程でお誘いがきました。今度はあっさり承諾します。あちらも、いきなりのOKに驚いたようでしたが、お店も決めてくれるそうなので、次こそはどういったテクニックを見られるのか楽しみに待つことに…。■どんな会話をするの?前日になり、お店のURLが貼り付けられたメッセージが届きます。お店は小ぎれいでおいしそうな和食の居酒屋さんでした。当日、待ち合わせの場所へ行くと、ちょっと緊張気味のアドバイザー氏が立っていました。駅からお店までの道のりは約10分。天気の話から始まり、時事ネタをたくさん話してくれました。ようやく席に着いて、乾杯。いきなりですが、どうしても初めに聞きたいのは「恋愛アドバイザーとは何をするのか?」です。男性向けに講座を開き、女性への免疫がない男性に会話内容やデートのハウツーを教えているとのことでした。なかなか恋愛できない男性の道しるべとなっているなら、素敵なことです。少々警戒しつつ会話をしていると、恋愛アドバイザーになったきっかけを話してくれました。学生時代にできた初めての彼女にフラれた経験から、モテない男性の味方になろうと思い、テクニックを教える立場になったとのことでした。どことなく、女性に対する復讐のような感情が垣間見えていたので納得。あくまで、モテない男性に対しての恋愛コーチングがメインということですが、大規模な合コンも主催していたそうです。ごく普通の当たり障りのない会話をしつつ、自信のある恋愛テクニックは何か聞いてみます。「気づいたらみんな、俺に抱かれてるんだよ」と彼。あちゃ~!と思いましたが、いろいろ突っ込むとかわいそうな気がしました。■忍法・下心の巻しばらくして、「俺に興味が出てきた?」まさに今が帰り時だと感じたので、ここでお会計をすることにしました。完全に割り勘にしたかったのですが、「女性に払わせたくない」と、どうしてもお金を受け取ってくれません。お礼の言葉を述べましたが、そろそろ「下心」を出してきそう…そう思った矢先、家まで送りたいとの申し出が。忍法・下心です。丁重にお断りしたのに「夜道は危ない」ということで、どうしてもついてきます。念のため、家から離れた所で、改めてご馳走になったお礼を言い、解散しました。■恋愛テクニックは?恋愛テクニック自体は、特に駆使していた印象はありませんでしたが、幅広い人脈を活かして男性受講生をどんどん増やしていると言っていました。それはすごいけれど、「恋愛」というのは、しようと思ってできるような都合のいいものではありません。また、「恋愛=エッチできる」という幼稚な考えも、大人の女性にはすぐ見透かされるということに彼は気づかなくてはいけないのかも、と感じました。「女なんて…」といった考え方が頭の中にある限り、きっと本当の恋に巡り合うことはないでしょう。こういった悲しい恋愛アドバイザーも世の中にはいるのだなと、こちらまで悲しくなりました。恋愛はゲームじゃないんだよ…。そう、改めて思った夜でした。
2018年12月17日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについてうかがいました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■「片づけって楽しいね」ママの気持ちが子どもに伝染――子どもが片づけない! と困っているお母さんは多いと思うのですが、子どもが自分から片づけてくれるような上手なコツはありますか?井田典子さん(以下、井田さん):お母さんが片づけをして、「あ~! すっきりして気持ちいい!」というオーラを出すことです。子どもって、言ったようにはしないけど、見たようにはするもの。だから、「お母さん、片づけして楽しそうだな」と子どもが感じ取ると、子どもも同じようにするようになりますよ。――確かに、お母さんがイライラして片づけていたら、なんだか嫌なことをしているように思えてしまいますよね。「片づけ=お母さんがイライラ」のと「片づけ=お母さんが楽しそう」では、受ける印象がぜんぜん違います。井田さん:これは、私も子どもに気づかされたのですよ。息子が思春期の頃、夜なかなか帰ってこない彼を待ちながら、たまたま引き出しをひとつ片づけていたのです。子どもはなかなか変わってくれないけど、引き出しは小さいスペースなので、目に見えてきれいに変わってくれて、私は知らないうちに癒されていました。そうしたら、それを見ていた一番下の子が「ママ、片づけていると楽しそうだね」と。それで初めて気がついたのです。■片づけへの第一歩は「分ける」訓練から――確かに、お母さんが楽しんでいることは、子どももやってみたくなりますよね。…ただ、それでもなかなか重い腰をあげてくれない子には、どんな声がけをしたらよいのでしょう?井田さん:「片づけなさい」という言葉は、実は、子どもにはわかりにくいのです。よく「机の上を片づけなさい」と言うと、子どもって片側にザザーッと寄せて余白を出そうする(笑)。で、「引き出しを整理しなさい」と言うと、今度は並べ替えをする(笑)。でも、それでは片づけになりません。片づけるということは、「分ける」ことですから。――確かに! ザザッーと寄せて「はい、終わり!」というのは男子に多いパターンです(笑)井田さん:子どもに片づけを身につけさせるのに、良い方法があります。まず、机の上にひもを1本置き、使っているモノをひもの右に、使わないモノを左に置きます(右利きの子の場合。左利きの子の場合は左右反対になる)。これは、モノを分ける訓練になるのです。例えば、引き出しの整理では、まずはモノを全部出します。全部出すことで、自分がどんなモノを持っていたか気づくことができます。その後、ひも1本で先ほどと同じように左右に分けます。分け終わったら、選んだモノをしまっていきます。使わないと判断したモノは違う箱に入れてお母さんが預かるなり、時を見て処分するなりしましょう。これは、私が提唱している「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」の方法です。――「分ける(選ぶ)」って大人でも難しい気がしますが、子どもだけに任せてできるのでしょうか?井田さん:片づけでは、親が「枠」を用意して、その中に入れるものは、子どもに選ばせることが大事です。今の子どもに大切なのは、選ぶ力。選択肢も情報もあふれている世の中で、今、自分にとって何が大事か? ということをしっかり選べる子にならないと、将来、自分の進路にも迷ってしまうことでしょう。そのためにも、片づけはとても良いトレーニング。片づけを「やらなくてはいけないこと」と考えず、子どもを鍛えるチャンスだと思って大事にしてほしいです。――義務ではなく、チャンスなのですね。井田さん:年末年始の長期休みは、とても良いチャンスです。わが家では、長期休みは書類整理をすると決めていて、親は親の書類、子どもは学期でたまったプリント類を、一緒に整理することにしています。子どものたまったテストやノートなどを改めて見返すことによって、子どものがんばりや成長を感じることができますし、普段あまり見ていないお父さんが見れば、きっとお母さんとは違った角度から子どもをほめてくれるでしょう。家族一緒にやると、すごく良いコミュニケーションになりますよ。本来、片づけは、こうしたとても豊かな時間なのです。ぜひ、長期休暇に家族みんなでやってみてくださいね。■「お母さんは万能じゃありません!」時には夫・子どもに頼ってみよう――「片づけが家族の豊かな時間になる」というのは目からウロコでした。…ただ、こうして片づけの良さばかりが強調されると、片づけ下手なお母さんはプレッシャーを感じてしまいそうですが、どうしたらよいのでしょう…?井田さん:片づけには、上手も下手もないのですよ。片づけは「常に更新すること」ですから、昨日より便利になればそれでいいのです。自分は片づけ下手などと決めつけず、わからない&できない時は、家族にSOSを出してみてはどうでしょうか?「お母さん、ここをどう片づけたらいいのかわからないんだけど、いいアイディアある?」というふうに。頼られれば子どもも張り切って考えるので、子どもの考える力を養うこともできますよ。――自分だけでなんとかしようと思うのではなく、家族を頼るのですね。井田さん:お母さんは万能じゃありませんし、万能である必要もありません。逆に、頼って任せるということは、子どもの成長を促す、とても大事なことですから。また、子どもが中高生くらいの難しい時期になったら、スマートフォンで片づけ前の状態を撮って子どもに見せ、「きれいなアフター写真撮って送ってよ」などと誘うと、うまくいくことが多いですよ。写真は客観的に見られるので、気づいていなかった状態もわかるのでおすすめです。――では、逆に、片づけ魔のお母さんはどうでしょう? 子どもの片づけに満足できなかったり、旦那に高度な片づけレベルを要求してしまったりしそうですが…?井田さん:心地よい片づけのラインは、みんな違います。お母さんが完璧な片づけの価値観を家族に押しつけてしまったら、家族は息苦しいのでは? こういう場合は、それぞれテリトリーの責任者をはっきりさせ、自分以外のテリトリーにはあまり口出ししないようにすることが大事。例えば、おもちゃ箱を子どものテリトリーと決めたら、多少お母さんが気に入らない片づけ方をしていても目をつぶる。でも、箱からおもちゃがあふれて共有スペースであるリビングに侵入してきたら、きちんと子どもに箱にしまってもらう、などというふうにしてみてはどうでしょう?――それぞれのテリトリーを決めたら、後はあまり口を出さないというのは、井田さんが繰り返し言われている、「枠」を決めて後は「任せる」ということですね。井田さん:モノを選ぶということは生活の根本で、時間の使い方、お金の使い方、そして心まですべてにつながっています。子どもには、片づけを通して、絶えず自分のことを見直すことで、「今、一番大事なものは何か?」ということを選び取れる人に育ってほしいと思っています。まずは、見えるところを整えることから少しずつ、親子で始めてもらえればうれしいですね。3回にわたり井田さんのお話をうかがってきて、不思議と、未練いっぱいだったヒール靴やクローゼットを占拠していたコート類などを、すっと手放せる気持ちになりました。それは、井田さんが、単に片づけのノウハウだけを教えるのではなく、「私にとって本当に大事なモノは何か?」という心の整理をしてくれたからだと思います。また、「お母さんは万能でなくて当たり前。周囲をどんどん頼りましょう!」という井田さんの言葉には、ホッと肩の力が抜けたような気がしました。いつの間にか私は、子育ても仕事も何もかも…しっかりこなせる強い母でありたい、という価値観に縛られ過ぎてしまっていたような気がします。頼ることでお母さんが楽になり、頼られることで子どもの自立が促される、そんなすてきなサイクルを、ぜひわが家でも作りたいと思いました。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月16日NHK総合テレビ「あさイチ」の“スーパー主婦”シリーズで、“片づけの達人”として大人気の井田典子さん。「だ(出す)」「わ(分ける)」「へ(減らす)」「し(しまう)」というシンプルなルールで、数々の片づけが苦手な主婦の悩みを解決してきました。そんな井田さんに今回は、差し迫った年末年始に、今からできる最低限の大掃除法について教えていただきました。井田典子(いだのりこ)さん プロフィール整理収納アドバイザー1級・相模友の会(婦人之友の会読者の会)所属。モノの整理が心を整えることを実感して、片づけ依頼を受けるようになった。NHK総合テレビ「あさイチ」などで“片づけの達人”“スーパー主婦”として活躍。うかがうお宅の住人に寄り添った、ていねいな片づけアドバイスに人気が集まっている。■年末は「ほどほど掃除」で十分、その理由は?――気がつけば、師走…。年末年始が差し迫ってきましたが、「今から間に合う大掃除法」などという都合の良いアイディアはないものでしょうか…?井田典子さん(以下、井田さん):その前に、そもそも、なぜ大掃除は一年で一番寒くて忙しいこの時期にやるのだと思いますか?――新年という節目をきれいにして迎えるべき! だからでしょうか…?井田さん:確かに日本ではそうですが、欧米では大掃除といえば春に行うものなのです。もともと、冬の暖房器具ですすけた部屋を掃除したのがはじまりだそうで、春の明るい日差しのもとで掃除した方がどれくらいきれいになったかよく見えるし、暖かいほうが汚れも落ちやすいというわけです。確かに、節目である新年は気持ちよく迎えたいものですが、年末年始は多くのお母さんにとって一年で一番忙しい時期。家中すべて大掃除しなくても、ポイントだけ決めて掃除すれば、それで十分だと思います。ちなみに、わが家では、大掃除をできるだけ夏場にシフトしているのですよ。――真逆の季節に!? 大掃除を夏場にシフトした理由は何ですか?井田さん:季節によって、おすすめの掃除があるからです。例えば、油汚れの掃除は、夏がおすすめ。夏の暑い気温を利用して、プラスチックのカードや要らなくなったヘラなどで油汚れをスーッとそぐと、お湯など使わなくても簡単に油がこそげます。換気扇の掃除などは、夏だと冬の半分以下の時間でできるので、わが家では、毎年「海の日」にやると決めています。逆に、これを冬にやろうとすると、寒さで油がカチカチに固まっているので取り除くのが大変なのです。また、水回りの掃除は、秋がおすすめです。なぜなら、秋は一番乾燥した季節だから。みなさん、冬が一番乾燥した季節だと思いがちですが、実は季節で一番カビが生えるのは冬なのです。暖房を家の中でガンガンたくため、結露してしまうから。秋は、クローゼットの奥や押入れの内壁などを、しっかりしぼった雑巾で拭きあげておくと、カビ対策になるのでおすすめします。■年末の掃除はたったこれだけ「窓ガラス、玄関、冷蔵庫」――では、年末のこの時期に、押さえておくべき掃除ポイントってどこなのでしょう?井田さん:玄関と窓ガラスです。お客様の出入りが多い季節なので、玄関はきれいにしておきたいですし、冬の日差しは低いので、窓ガラスの汚れが目立つからです。大掃除がまだの方はあまり詰め込まず、この2か所に絞っても良いのではないでしょうか?ただ、理想を言えば、これら「住」関係の掃除は本格的に寒くなる11月中にすませておくことをおすすめします。そして、12月は「食」の片づけで冷蔵庫を空にしてリセットし、新たにお正月の準備を入れましょう。これらは、遅くてもクリスマスの飾りつけをする前のタイミングで行いたいものですね。――確かに、そのスケジュール感で進行すれば、年末がゆっくり過ごせそうですね。井田さん:やることがいっぱい残っていると、「大晦日までにやらなくては!」と気持ちが焦ってしまいますよね。でも、早めに終わらせておけば、12月にやることが減ってくるので、ゆったりした気持ちで年末年始が迎えられます。ちなみに、わが家では、大晦日は家族で映画を見に行くと決めています。最後にご褒美が待っていると、大掃除も家族みんなでがんばれますよね。■ママが完璧なほど、夫・子どもの家事力は弱体化?――井田さんのお家では、家族みんなで大掃除を分担していたそうですが、家族に上手に協力してもらうためのコツはありますか?井田さん:コツは、「選ばせる」ことです。まず、最初に、お母さんがやるべき掃除の項目を書き出します(写真参照)。そして、「どれがやりたい?」と家族に選ばせます。この時、「これをやってよ」という言葉はNG。押しつけられると主体的に取り組めなくなってしまいますが、自ら選ぶと主体的に取り組めるようになります。そして、自分の担当場所に自分の色のシールを貼り、できたら日付を入れます。この表は、みんなで共有することが大事なので、リビングなど見える場所に貼っておきましょう。――お掃除表を見ていると、旦那さまもずいぶん担当していますね? 初めからこんなに協力的だったのでしょうか?井田さん:いいえ、全然(笑)。夫はもともと、掃除も料理も家事はぜんぜんできなかったのですよ。洗濯物ひとつにしても、ピンチに1カ所ずつ吊るすだけの状態で、まともに干すことができず(苦笑)。料理も、最初は刻んだ肉、刻んだ野菜、ソースというふうに炒める順番に並べ、フライパンを置き、「この順番に炒めたら焼きそばができるから、お昼になったら子どもに食べさせてね」と。そこからはじまったのですよ。――そんな旦那さまがどうやってここまで成長を!?井田さん:どんなにひどいやり方でも、まず、やってくれたことに「ありがとう」と感謝しました。そして、「でも、こういう干し方だと、洗濯物全部にアイロンをかけなければならなくなるから、せめて2点をピンチで止めて干してくれたらうれしいんだけど…」と、「こうしてくれたらうれしい」と具体的に伝えて、少しずつ階段を上ってもらったのです。――階段を上ってもらうのに、上手なコツはありますか?井田さん:コツは、だんだん手を引くことです。例えば、先ほどの料理の例なら、次は刻むところも任せるなど、だんだんと相手に任せる範囲を広げていくのです。そうしているうちに、夫は冷蔵庫の中身を見て料理を作れるほどになり、今では、週末のお昼の料理を担当しているのですよ。――すごいですね! そしてこれは、夫だけでなく子どもに対しても同様ですね?井田さん:お母さんがぜんぶ家事を巻き取っていては、いつまでたってもお母さんはしんどいままですし、夫も子どもも成長してくれません。それに、全部やってあげるのは親切ではなく、相手を弱体化させるだけ。知らず知らずに、相手を何もできない人にしてしまうだけなのです。本来、「できる」ということはとても楽しいことのはず。家事は100点も0点もなく、昨日の自分より上手にできたということが楽しいのですから、もっと楽しんでほしいと思います。片づけを通して、家族みんなが少しずつ家事力をつけてもらえばうれしいですね。「全部やってあげるのは、親切ではなく、相手を弱体化させるだけ」。井田さんのこのお言葉は、2人目出産後、旦那に車の運転を頼りきりになって以来、まったく運転できなくなってしまった、わが身のことと痛感しました。ちなみに、わが家では、ほぼ100%家事は私の担当。このまま夫の弱体化が進んだら…? と想像すると、ちょっと怖い未来が見えてきたので、ここでしっかり変えていこうと誓いました。次回は、片づけを通して子どもに学んでほしいことについておうかがいします。参考図書: 『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』 (主婦の友社)井田典子/著 1200円(税別)NHK総合テレビ「あさイチ」でスーパー主婦として活躍中の片づけ達人・井田典子さんが、「モノと時間と心の整理」をテーマに、人生を豊かにするヒントを綴った1冊。まちとこ出版社N
2018年12月15日「早く片づけなさい!」と言ってもなかなか言うことを聞いてくれないのが男の子。でもそれには、男の子ならではの理由があったんです。書籍『男の子がひとりでできる「片づけ」』の著者で、LIMIAの人気インフルエンサーの中村佳子さんがその理由を教えてくれます。本書から少しだけご紹介しますね。※以下の内容は、書籍『男の子がひとりでできる「片づけ」』の文章から一部抜粋、編集したものです。やんちゃでかわいい男の子を育てたからこそわかることphoto/Akira Sato長男12歳(小6)次男8歳(小2)。やんちゃなふたりを育てながら、ママ歴も13年目になりました。「どうしてあぶないことばかりするの?」「どうして、なんでもかんでも生き物を連れて帰ってくるの?」「育児+異性」の状況に、「何を考えているのか、全然わかんない」という日々。特に片づけに関しては、いつも悩みの中心で、「なんで片づけられないの?」「早くしなさい!」と、毎日ガミガミ叱ってばかり。そんなとき、モノではなく人に焦点をあてたライフオーガナイズの片付け術を知り、私なりに試行錯誤した結果、「男の子だから言ってもできない」と思っていたことは、「男の子がやりたくなる・できる・しくみづくりや声かけ」ができていなかっただけだとわかりました。(中村佳子さん)大事なのは「なぜ片づけないといけないのか?」を理解してもらうことphoto/Akira Sato「片づけしたらどうなるのか?」「何をすることが片づけなのか?」という大事な部分が抜けたまま、「片づけなさい!」と言っていませんか?男の子は特に、自分で納得できないと動けません。片づけるとは、何をすることなのか、なぜ片づけるのかをしっかりと伝える必要があるのです。逆に、目的や意味を理解できるように伝え方を工夫してあげれば、納得して自分から動けるようになります。モノが必要な場所に入っていたら、必要なモノを探し出すことが簡単だし、何かを始める時に、「探す」ところから始めなくてすむ。朝の準備もバタバタしなくてすむ。(ボクもママも)みんながニコニコできる。次に使う人も困らない。だから、「使ったモノは、元の場所に戻さないといけないんだよ」という片づけの意味と理由が伝わっているかが、基本の"き"になるのです。(中村佳子さん)子育ては「 I メッセージ」片づけは「YOUメッセージ」photo/Akira Sato子育てでは、子どもが何か危ないことをしたときに、「(あなたは)いつもどうしてそんなことするの!?」「そんなことばっかりしていたら(あなたは)ダメ!」と伝えるのではなく「危ないことをしたら(ママは)とっても心配」「何度も言わないといけないのは(ママは)悲しい」と、「Iメッセージ」で伝えるのが、子どもを責めることなく、相手の気持ちに焦点を合わせることができるので効果的と言われています。でも片づけは違います!「(ママは)捨てた方がいいと思うよ」「この方法の方が(ママは)使いやすいと思う」はある意味、禁句!片づけを一緒にするときは、「(あなたは)どう思う?」「(あなたは)どっちの方が使いやすい?」と子どもを主体的に「YOUメッセージ」で伝えましょう。(中村佳子さん)「片づける」力は「生きていく」力につながっていくここで紹介したのは、書籍の中のほんの一部。他にも、「年齢別の片づけ」「お金の片づけ」「情報の片づけ」と気になる項目がたくさん。さらには、写真つきのワークが付いていたり、「男の子のやる気のスイッチを押す声かけ例」など、子どもと一緒に楽しんで取り組める具体的な情報が盛りだくさんです。中村佳子さんによると、「片づけで身につく力」は「空間を整える力」だけではないのだそう。片づけを通じて、モノだけでなく時間、情報を選び取る力が身につき、男の子が「生きていく」力につながっていくそうです。「自分の知識や経験を、悩めるママと子どもの未来に役立てたい」という気持ちがぎゅっと詰まった一冊、ぜひ手にとってみてくださいね。▼キッズオーガナイザー中村佳子さんのLIMIAの記事はこちら▼習い事バッグにも”片づけの仕組み”を?!継続には根性よりも「思ったときにすぐ行ける!」の環境が必要!つの学習机を兄弟でシェアしています!1つしかない引き出しだってもちろんシェア!うまくいくその秘訣は?おしゃれもキープしながら”小さな子どもが自分で片づけられる”おもちゃ収納
2018年12月08日今年も残すところ一ヶ月を切りました。ペットと暮らす人にとっては、感染など、病気予防対策のためにも、毎日の掃除は必要不可欠。「年末だから」と大掃除をする人も多いと思いますが、これを機に、普段の掃除や片づけを見直してみませんか? そこで、4匹の猫と暮らしながら“猫がよろこぶ暮らし”を研究する、ヤノミサエさんの新刊 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 から、日常的にできる掃除のアイデア、猫と気持ち良く暮らすヒントをご紹介します。ヤノミサエ猫4匹と暮らすフォトスタイリスト。読者数13万人超えの人気ブログ 「インテリアと暮らしのヒント」 のメンバー。暮らしにまつわるさまざまなアイデアを発信しながら、フォトスタイリストとして、大阪・東京でフォトスタイリング講座を開催。2017年春、4匹の愛猫たちと大阪から神奈川へ引越し、“猫がよろこぶ暮らし”を研究&実践中。著書に 『猫がよろこぶインテリア』 、 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 (辰巳出版)。HP: Blog: Instagram: @uzura_scope ■手間をかけない、日々の掃除もともと「細かくきっちり掃除できるタイプではない」というヤノさん。でもきれい好きな猫たちのために、床、猫毛、トイレ、食器に気をつけるほか、多頭飼いのため、感染対策に除菌もしているそう。“時短、ちょこちょこ、手間をかけず”をモットーに、楽にできる方法を探し、猫たちのおかげで掃除が上手くなったのだといいます。 基本の床掃除では、そんなヤノさんがたどり着いた掃除機のかけ方から、時間が経ってしまった猫の嘔吐物の処理には水湿布、壁や柱についた、猫のスリスリ汚れの掃除にはアルカリ電解水クリーナーなど、猫あるあるの悩みに対する、ヤノさんならではの掃除方法が紹介されています。また、「菌やウイルスってどこまで気にしたらいいの?」、「猫がストレスに感じること、掃除してほしくないところ」など、知っているようで知らなかったことについて、猫専門病院の先生による解説も書かれています。■気になる猫毛対策やトイレ掃除、食事のこと猫と暮らしていると、最も気になるのが猫毛。1日掃除をサボると、部屋の隅に猫毛の塊が…という経験は、愛猫家なら一度は経験あるのでは? またトイレ事情や、食器、フードの保存なども気になるところです。ヤノさんによる、猫毛掃除のための便利グッズや、猫毛が目立ちにくい、布や洋服の素材選び、そしてトイレは置く場所、洗い方を紹介。また食器の洗い方やキャットフードの保存方法など、ちょっとしたアイデアのようですが、とても参考になります。またどれを選べばいいか悩みがちな、除菌、消臭、洗剤系グッズ情報、掃除術など、雑誌『猫びより』の読者によるアイデアも紹介。対策別に、自分の猫に合うものを選びたいものです。■掃除がラクにできる整理術そして最後は、掃除がラクにでき、猫毛が入りにくい収納術。すっきり片づいていることが大切だとヤノさん。いたずら防止のために、見えない収納にすること、蓋つきの収納容器を選ぶことで、見た目もすっきり見え、掃除をしやすいと一石三鳥です。また本書では全編にわたり、ヤノさん宅以外に、猫と暮らす10人の家と暮らしを紹介。猫だけでなく犬とも暮らす人、小さな子どもがいる人、多頭飼いの人…とさまざまなケースで、それぞれの心がけていることが詳しく取材されていて、自分の家に近い人の家を参考にすることができます。 どの家にも共通するのは、掃除のしやすいインテリアにすることと清潔感を保つこと。猫と暮らしているからこそ、すっきり片づいた掃除がしやすい部屋にする。それが猫が安全に、ストレスなく暮らせることに繋がっていることが、よくわかる一冊です。 『猫がよろこぶ掃除・片づけ』 ヤノミサエ 著/辰巳出版 1,200円(税別)猫がいるから掃除がしやすい部屋になる!! 大好評『猫がよろこぶインテリア』シリーズ第2弾。猫毛に悩まされない床掃除や洗濯、猫トイレの掃除のことなど、猫と暮らす方必見の情報が満載。猫と気持ちよく暮らすお宅もご紹介しています。
2018年12月07日最近は、必要最低限のものしか持たないという人が増えています。家の中がすっきりすることで気持ちにも余裕ができる「持たない暮らし」。私は大人になってから自分がADHD(発達障害のひとつ、注意欠陥/多動性障害)であると分かったのですが、ADHDの人の特徴として、片づけが苦手、衝動買いが多いというものがあります。ADHD抜きにしても、私の性格はズボラで雑なので、毎日掃除はするものの、部屋が散らかっていたりクローゼットはぐちゃぐちゃ、買い物に行くとついムダなものまで買ってしまうといった、物があふれる生活を送っていました。シンプルに暮らしたい!そのための工夫主人や子どもたちから「部屋が散らかっている」と指摘を受ける日々。片づけなきゃ、と思っていてもどこから片づければいいのか、どうやって片づけるのかがまったくわかりませんでした。そんな時、図書館でゆるりまいさんの『わたしのウチには、なんにもない。』(KADOKAWA刊)という本に出合いました。必要最低限のもの以外は何も置いていない部屋。本当に「部屋の中に何もない」写真を見て、衝撃を受けました。私も、こんなシンプルな生活がしてみたい!そう思ったのをきっかけに、本やネットで片づけ・整理整頓の情報収集を始めました。今回は、現在、私が実践していることを紹介します。・思い出の品やプレゼントなど処分しにくいものはデジタル化子どもの作品、写真や本、CDなど取り込めるものであればパソコンでデジタル化しましょう。・使わないものは処分断捨離といってなんでもかんでも捨てるのがよいというわけではありません。自分にとって必要な物を見分け、ムダなことを省くことが大事。本当に好きな物・必要な物を客観的に把握できると、不要な物は無理なく自然に手放せるようになります。※本や雑誌、CDや小物に服。「いつか使うかも」と保管しているものたちは、たいてい使いません。雑誌は気に入っている記事だけスクラップして処分。読まない漫画や本は古本屋へ。去年着なかった服は、きっと今年も来年も着ません。フリマなどで処分しましょう・リビングには最低限の家具のみわが家のリビングには、シンプルに机とテレビ、テレビ台のみ。家具やものが少ない部屋は、掃除もラクになって家事の時間も短縮できます。・服は着まわしのきくベーシックでシンプルなものをはやりのない長く使えるベーシックアイテムを選ぶことで、クローゼットの中もシンプルに。毎日のコーデが時短&ラクになります。私はお気に入りの服以外はすべて処分し、何着かの服を着まわして使っています。買い足すときは、手持ちの服とコーディネートできるかどうかで判断しています。 私が持つことをやめたもの・子ども用勉強机リビングの机と折り畳み式のミニテーブルで代用。教科書や学校の書類などは、3人分カラーボックスにまとめて収納しています。・ソファーソファーに物を置きっぱなしにするのを防げます。掃除がラクですし、ホコリがたまりません。空間が広く使えるようになります。・車必要な時だけレンタカーで代用。普段は自転車・電車・バス・徒歩で移動します。駐車場代、ガソリン代が節約できました。・スマホ家族共有のパソコン、タブレットで代用。私は専業主婦で外出する機会があまりないので、スマホがなくても不便ではありません。アプリをダウンロードすればパソコンでもラインができます。・トイレマット、キッチンマット思いきって処分したら掃除がラクになりました。ホコリもたまりにくく、汚れたと思ったら拭き掃除が簡単にできるので便利です。持たない暮らしで私が変化したこと・ムダ遣いや衝動買いが減った物欲が驚くほどなくなり、節約につながりました。・時間の使い方が上手になった優先順位をつけて家事ができるようになりました。部屋の整理整頓が苦手な人は時間の整理整頓も苦手な人が多いようです。・イライラが減ったキレイな部屋で生活することでリラックスできるようになりました。・痩せた断捨離するとなぜか体重も減りました。ものと向き合い、大切にすることが自分自身を大切にする気持ちと結びつき、食生活や自分自身を客観的に見直すきっかけにもなったように思います。・夫婦仲がさらによくなったお互いのストレスが減ることで会話時間が増えました。キレイな部屋だと家族も喜びます。片づけをすることは、単にものを捨て収納するということだけではなく、自分自身を見つめ直すチャンスになります。ものを持たないシンプルな暮らしは、身のまわりのものだけでなく、心の中もスッキリしてゆとりがもてる生活につながっています。いきなりすべてを捨てる必要はありません。少しずつ、自分に合った方法で持たない暮らしを楽しんでみてください。<文:フリーランス記者青木真美>
2018年11月12日はじめまして。整理収納アドバイザーのnami sasakiです。私は3人の男の子のお母さんで、家で仕事をしています。苦手なことは、ごちゃごちゃしたことと、掃除と、家事に追われること。わが家の暮らしはというと、毎朝子供たちと一緒の時間に起き、送り出した後は少し出勤の遅い夫と家事をしながら子育てのことを話す。夫が出勤してから掃除機をかけ、末っ子の子育ての合間を見ながら自分の仕事に取り掛かります。3人の子育てに忙しい時間が夜まで続いて、ごはんを急いで作り、食べたらもう食器を洗う元気なんてありません(笑)お風呂に入ったら、子供たちと寝落ちしてしまう毎日。これが今の私の暮らし方。小さな子供がいるので、決まったとおりにはいかないけれど、収納で時間をやりくりしながら、効率的に短い時間で家事をこなすのが好きです。この「お片付けノート」は、読んでくださった方の忙しい日々がもっとラクになって、暮らしが楽しくなるヒントを綴っていけたらと思うのです。第1回は私がとっても苦手な大掃除のこと。「時間のかかる掃除が苦手なら、掃除が1アクションで済む工夫をすればいい」のです。1.大きな掃除をなくす暮らしづくりから例えば、・ラグは家で洗えるものにして、汚れたらその都度お洗濯する。・家具は脚付きのものを選んで、掃除機が入る高さのものに。・床の隅々まで毎日の掃除が行き渡るように、床置きをやめる。・ベッドの下は、収納スペースとして頼らず、何も置かないようにしておく。・埃がたまりやすいテレビボードの裏は、いつでも掃除機で埃を吸い込めるように、コードを宙に浮かせて結束バンドで固定し、整えておく。こうした一つ一つの小さな工夫から、日常のお掃除がとてもシンプルになり、年末の大掃除を楽にしてくれます。苦手な掃除をラクに済ませる工夫を見つけ、大掃除ゼロの暮らしをすることが、わが家の目標。2.小物や雑貨はたくさん飾りすぎないこと家具の上や棚上は埃をためやすい場所なので、何も置かないルールを。モノが出ていると、そこに埃を集めてしまうことになり、一つ一つのモノの埃を拭き取る作業は掃除を面倒にしてしまいます。モノがなければ、埃をサッとひと拭きするだけで掃除が終了。家具の上を空けておくと、余白ができてすっきりした印象に。なるべく表にモノが出ないようにと心がけると、持つモノのキャパが決まってきます。飾り棚やニッチには月ごとに変わる季節ものを。一ヶ月の始まりにニッチの模様替えを。月に一度、必ずひと拭きするきっかけづくりになります。例えば、11月はクリスマスに向けて小さなツリーを。12月にはサンタさん、1月は小さな鏡餅の飾り。月ごとのイベントに合わせた飾り付けを楽しむこともできて、一石二鳥。3.冷蔵庫の上は埃受けにサランラップを大掃除の度にストレスだったのが、冷蔵庫の上の汚れ。たまった埃に油っぽさが加わっていて…、がんばれなくて見て見ぬふり(笑)サランラップを大きく広げて、埃受けにして、数か月に1回ゴミ箱へポイ。張り替えるだけでいいので、掃除するよりずっと簡単です。わが家はあえてかごの置きスペースにして、出し入れの動きを与えることで、常に埃を気に掛けるタイミングを多く持つようにしています。これは、子供たちのひいおじいちゃんから譲り受けた、大きな丸ざる。たくさんいただいたお野菜を捌く時や、梅仕事の時などに使います。かごを取る時に、サッとブラシで埃を掃う。他にも、洗面台のミラーの上にもこの方法を活用しています。「さぁ、掃除するぞ!」というよりは、育児と家事の合間にちょっとだけ息抜きになるような「1アクション掃除」の方が、積み重ねやすい。年末の自分を、ちょっとの工夫の積み重ねで助けてあげませんか。来週は、インボックスを使った大掃除をラクにする方法。おたのしみに。 ■暮らしのはなし 連載:整理収納アドバイザーのお片付けノート お片付け 文・nami sasaki整理収納アドバイザー。暮らしのまんなかにはいつも散らかし三兄弟。毎日の暮らしを愉しむ工夫探しがすき。収納で家事を心地よく。
2018年11月12日快適な部屋にするために、「収納」を考えることはとても大切。しかし、収納を考える前に、実はもっと大切なことがあります。それは「心の持ち方」。これを整えることで、片づけや収納の結果が大きく変わってきます。苦手な片づけを克服し、小さな子どもがいても、きれいな部屋をキープできるようになった心屋認定講師のおむらちもさんが、その秘訣である「思考術」を、3つの観点からご紹介します。■1. あなたは「家政婦」ではありません主婦の皆さんとお話ししていると、「自分ばかり家事をやらされて、まるで家政婦だ」といった声をよく聞きます。実はそうした「自分ばかり」かつ「やらされてる」という感じ方には、個人差があります。同じ状況でも、人によってそう感じる度合いが違ってくるようです。この差は、小さい頃からの思考の癖が影響している場合もあります。「私は家政婦みたいにこき使われている」と毎日思いながら行動するのと、「私が行動することによって、とても気持ちのいい環境になる」と思っているのでは、内側から出てくるエネルギーも変わってくるそうです。同じことをするのなら、せっかくですから「家政婦みたいに扱われている」ということに意識を向けるのではなく、「自分が気持ちよくなるために行動している」と意識してみませんか?私はよく受講生の皆さんに、「あなたは家政婦じゃない。女王様よ」と話しています。「家政婦」をやめて、自分の快適を追求して毎日気持ちよく暮らしている「女王様」になるのは、あなたの「心の持ち方」次第という意味です。■2.「私なんてダメ」を封じ「どうしたら?」の習慣を片づけで悩んでいる人の多くに共通しているのが、「片づけられない私ってダメだな」というネガティブな思いを抱えていること。そのうえ、「私なんて、どうせ頑張っても中途半端になっちゃうし」「私なんてどうせ、きれいな部屋をキープできないし」などと、自分の行動自体にブレーキをかけてしまいがちです。この「自分へのダメ出し」が、あなたを片づけられなくしている大きな原因かもしれません。ですので、今日からは「私ってダメだなぁ」と思ったら、その瞬間に「どうすればいいかな?」という言葉をつぶやいてみてください。「私なんて」というのは、自分のせいにすることで、何も考えず、行動しなくてもよくなる都合のいい言葉です。もし「私なんて」と思ったら、すかさず「どうしたら、この部分がもっときれいになるかな」とつぶやいてみてください。考えることをやめそうになっていた脳が、自然と解決法を探し出すように働き始めるからです。脳をうまく利用して、自然に行動できる思考を身につけていきましょう。■3. 見かけにまどわされない「自分にやさしい片づけ」部屋を片づけて整理しようと思ったときに、多くの人が陥りやすいことがあります。それはつい見た目ばかりに気を取られて、使い勝手を考えられていないこと。雑誌やSNSでは、とても美しい収納をよく目にしますよね。同じ種類の箱が整然とぴったりと収まっていたり、上から下まで隙のない完璧な収納だったり。無意識のうちにそれを目指そうとしていませんか?そもそも、そういった隙のないインテリアを見せている雑誌やSNSは、見た目を重視するメディア。どうしても、そういった美しい写真ばかりを紹介していますが、見た目の美しさと使い勝手は正比例しません。完璧に収納を整えても、そこに戻すのが手間で、結局、全部出しっぱなしになってしまった…といった話はよく聞きます。「きれいな収納」より戻しやすい、手間がかからない「自分にやさしい収納」という視点で考えてみると、うまくいきやすいですよ。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年09月13日モノが多くても、モノの住所があればスッキリした生活が叶います。筆者は、整理収納アドバイザーとして片付けが苦手なお家に訪問しているのですが、この時、必ず持参する5種類の収納ボックスがあります。①見せる収納にもOK! ~ダイソーのスクエア収納ケース~ダイソーのスクエア収納ケース(W37×D25×H11.5cm)です。蓋は別売りなので、蓋付きだと200円になります。キャンドゥやセリア、ワッツにも同じような収納ボックスがありますが、ダイソーでは大中小とサイズが揃うので、こちらを選んでいます。見せる収納として活躍できて、大中小と重ねて使えるのが魅力です。②引き出し内の「仕切り」に便利! ~ダイソーのシューズボックス~ダイソーのシューズボックス(W19×D31.5×H10.5cm)は、下駄箱整理はもちろん、食器棚の中、引き出しの中、衣類ケースの中、冷凍庫の中などの「仕切り」として活用しています。また、子どものおもちゃ、コレクションアイテムなど多すぎるモノのグループ収納にも適しています。透明なので、ラベルを貼る必要もありません。③文房具やカトラリーの整理に活躍! ~セリアの仕切りボックス~セリアの仕切りボックス 浅型(約W12×D30×H6.2cm)は、引き出し内のカトラリーや調理ツール、文房具、薬、衣類、雑貨など細かいモノの「仕切り」に活用しています。2枚の仕切り板を。モノのサイズにあわせて調整できるのがポイントです。また、深型(約W12×D30×H8.3cm)もあるので、引き出し内の深さによって使い分けています。④キッチンの収納にヘビロテ! ~キャンドゥのスッキリまとめ隊~キャンドゥのスッキリまとめ隊(約W12.8×D33.7×H13.5cm)は、水回りの整理に役立ちます。キッチンの引き出しの中と扉の中、どちらも高さをフル活用した収納ができるのでほとんどの家に使えるサイズです。キッチンの、調味料ボトル、食品ストック、調理道具などの収納に適しています。また、ランドリーや掃除用品の収納にもぴったりなのでヘビロテ確実なアイテムです。⑤キッチンの上戸棚に最適! ~セリアのネームバスケット ディープ~セリアのネームバスケット ディープ(約W18.2×D26.4×H14.2cm)は、キッチンの上戸棚収納に利用しています。一般的には取っ手付きボックスが推薦されていますが、こちらのほうが寸胴型に近いので容量が多くなり収納力はアップします。穴に紐を通せば、取っ手を付けられます。掃除グッズのストック入れや、下駄箱の小物整理など、基本の収納グッズとして欠かせません。5種類の収納ボックスを紹介しましたが、ゴチャゴチャした生活にお悩みの方は、収納ボックスを買ってから片付けないように注意して欲しいと思います。まずは、モノの量を減らしてから空き箱や紙袋などでグループ別に収納すること。使い勝手が良いと感じたら、先述した5種類の収納ボックスを検討してみてください。PHOTO/ito makiito maki
2018年09月12日子どもが生まれてから物が増え続けるばかりのわが家。子どもが幼稚園に入園したら、きっと保育時間に片づけができるに違いないと思っていたのに、気がつけばもう年中さん…。せめて小学生になる前になんとかしなければと、思い切って整理収納アドバイザーへ収納の見直しを依頼をすることに。そこで、プロに片づけてもらい生まれ変わったわが家の収納と、見直しから生まれたメリットを紹介します。アドバイザーと一緒に整理した棚。一目で何があるか分かり、使いやすい!依頼した瞬間から作業は始まっていた!?家中の収納を全部見直したいところですが、まずは一番散らかっているキッチンの収納を依頼することに。依頼した整理収納アドバイザーさんから、作業前にキッチンの収納の写真を送ってほしいと言われたので、食器棚や引き出しの写真を撮り、メールで送信。すると、「収納に対して物が多すぎるので、キッチンは使用頻度が多いものだけ整理収納しましょう」との連絡が。また、「写真を見て、100円ショップで売っている整理収納に使えそうなケースをご用意しましたので、当日お持ちします」とのこと。来ていただく前からこんなにサポートしていただけるなんて驚きでした。あっという間の4時間、キッチンが別の家のように!当日、さまざまなサイズのケースを山ほど担ぎ、まるで行商のような姿で約束の10分前に到着したアドバイザーさん。事前に掃除機と雑巾、ゴミ袋、ウエットシートは用意するように言われていたのですが、エプロンやスリッパなどは持参されていました。荷物を置くと休む間もなく作業へ。まずは鍋やフライパンをすべてダイニングテーブルに出し、「これを使用頻度順に並べてください。私はそのあいだに空いた棚を掃除します!」とのこと。私が鍋を並べている間に、鍋を収納していた引き出しがピカピカに。そして、ここで持ってきてもらったケースが登場。取り出しやすいところから使用頻度順に鍋やフライパンを横向きにどんどん収納していくアドバイザーさん。その後、食器や調味料、食材のストックなども、ジャンルごとに同じ手順で整理と収納。捨てるものは特にないと思っていたけれど、実際に出して並べてみると、ムダに多い皿や、賞味期限切れの食材など不要なものが多く、ビックリ。あまり使わないけれど、取りやすいところに置きたいなんてものは個々に相談に応じてくださり、空いているスペースを上手く活用して場所を決めてくれました。さらに、ダイニングにある食器棚も整理収納していただき、4時間で(基本利用は1回3時間ですが延長も可能。今回は1時間プラスで依頼)まるで別の家のキッチンのように!整理前のキッチン。無理やり詰め込んでヒドい状態…整理後の収納。見た目スッキリ、取り出しも簡単食器棚。収納スペースが少ないので、使用頻度が低い食器はケースに入れてスペースを有効活用ホームページを持っていて、そこから依頼ができる整理収納アドバイザーさんもいますが、私は家事代行のマッチングサイト「タスカジ」でお願いしました。「タスカジ」は、レビューやプロフィールを見ると、どういったことが得意なアドバイザーさんか分かるので便利です。金額ですが、4時間の作業代9360円と交通費320円、持参してもらった収納ケースから利用した分の買い取りを足して合計で1万円程度の支払い。1人なら1カ月かかってもできなかったと思うと、価格以上の満足でした。使い勝手も大満足。夫の「あれどこ?」もなくなった!整理収納アドバイザーさんに来ていただき数カ月経ちましたが、キッチンの収納はいまだにアドバイザーさんに直していただいたまま。物を出し入れしやすくなったことで、台所に立つ時間が劇的に短くなり、毎日のルーティンワークがとても楽になりました。その後、納戸や靴箱などの収納もアドバイザーさんに依頼し、すっかり生活しやすくなりました。ひと目で何が入っているか分かるようになったことで探しものが減り、夫からも大好評。「あれどこにある?」と聞かれることがなくなりました。なにより、プロのテクニックを学べたことで、普段の片づけがとてもスムーズに。自分でも変化に驚きました。アドバイザーさんによると、引っ越しの際に片づけと合わせて依頼する方も多いそうです。片づけたいけどどう片づければいいのか分からない、片づけてもすぐに散らかってしまう、育児でいっぱいで収納について考える時間がないなんて人には、本当におすすめですよ!後日依頼した靴箱。左下には子どもの靴をまとめ自分で取れるように<文・写真:フリーランス記者芳賀千歳>
2018年09月03日散らかる合図Upload By 荒木まち子Upload By 荒木まち子娘の部屋を歩くときは、つねにすり足出典 : 娘の部屋は散らかっています。物が特別多いわけではないのですが、出した物や使った物を元の場所に片づけないので床や机、ベッドの上は常に物が散乱しています。私は娘の部屋に入るときには床に落ちている物を壊したり、踏んで怪我をしないよう、常にすり足で歩いています。高校生になってからは、親は片づけを手伝わないことに出典 : 小・中学生の頃は親も一緒に片づけをしていましたが、娘が高校生になってからはやめました。自分の部屋の片づけと掃除は本人に任せ、私が手伝うのは衣替えや部屋の模様替えのときなど年に数回です。最初のうちは「ねぇ、○○が見当たらないんだけど、お母さん知らない?」と聞かれることがよくありましたが、徐々に自分で解決するようになっていきました。問題は、共有スペース!出典 : 娘が自分の部屋をどれだけ散らかしても困るのは本人なので構わないのですが、リビングや脱衣所、廊下、階段などの家族の共有スペースが問題です。障害の特性とはいえ、何度声がけをしても出しっぱなし&散らかしっぱなしなのです…。特にひどい、玄関まわりの対策とは…出典 : 娘は帰宅後、鞄を玄関に置いて、洗面所で手洗い・うがいをするというのがルーチンになっています。当然手洗い・うがいを済ませた後は玄関に置いた荷物のことは忘れてしまっています。弁当、水筒、ヘッドホンなど普段から荷物が多い娘。週末はそこに体操着や上履きなどが加わり玄関は娘の荷物だらけになります。冬に至ってはそこに脱ぎ散らかしたコートや手袋、マフラーまで…。片づけるよう声をかけても生返事ばかりで、おやつを食べたりテレビを見たり学校での出来事を話したり。私のストレスは溜まるばかりです。そのうえ、「いつか自分で気がつくかも?」と試しに何も言わずにいると、娘はそのまま寝てしまい、夜、帰宅した父親が玄関の惨状に怒る、という事態になりました。そこで考えたのがコレ!Upload By 荒木まち子防火扉の前などでよく見かける「ここに物を置かないでマーク」を玄関の廊下に置くことにしました。壁に「荷物は自分の部屋に持っていく」「玄関に物を置かない!」と貼り紙をしたときはあまり効果がありませんでしたが、これは効果てきめん。娘は荷物を玄関に一切置かなくなりました。具体的に「置いてはいけない場所」を分かりやすく示しているからです。参考:記念撮影で子どもがじっとしない!そんな時に役立つ手作りアイテムはコレ!視覚優位の娘にぴったりの方法だった出典 : この注意書きの紙を玄関に置いてからは、何度も注意するストレス、注意されるストレスからお互い解放されて楽になりました。「禁止語」や「否定語」はあまり使わないようにしているのですが、今回は上手くいったケースでした!
2018年06月01日NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」でスーパー主婦として話題の井田典子さんが、初の著書『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』を発売しました。井田さん流の整理収納術や時間の使い方、お金とのつきあいかたなど、主婦目線の実践的な家事のコツがぎっしり詰まった一冊です。書影・P11井田さんは3人の子どもを育てあげたママでもあります。整理収納アドバイザーでもある井田さんが、片づけ上手な子どもにするために、子育てで実践してきたこととは? 本の中からヒントになる部分をご紹介します。 ■子どもには「片づけてね」ではなく「戻してね」子どもは散らかしの天才。散乱したおもちゃや絵本を見ると、ついイライラしてしまいますよね。とはいえ、やみくもに「片づけて!」と怒ってもあまり効果はありません。子どものモノは子ども自身の手で戻せるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?井田さんによれば、子どもにとって『片づける』という概念は、あいまいで理解しにくいものなのだそう。「片づけてね」の変わりに使いたいのが、「戻してね」という言葉だといいます。「子どもたちは『戻してね』といわれると、一生懸命『これが最初にどの場所にあったか』を思い出そうとします。そして具体的な行動を始め、結果として戻せる=片づけられるのです」大切なのは、子どもに自分で戻させて「片づくとスッキリする」と実感させてあげること。片づけが楽しいことだと感じられれば、嫌がらずにやってくれるようになり、自然に得意になっていきます。「戻してね」にプラスアルファの一言を添えるのも効果があるといいます。絵本なら「高い順に、左から並べてみようね」という言葉を足すだけで、子どもが具体的な行動を起こしやすくなります。寝る前なら「ぬいぐるみも自分のおうちに帰りたいんだって」など子どもの豊かな想像力を刺激するセリフもおすすめです。■子どものモノの収納場所は「子どもに」決めさせる「子どもがモノをスムーズに戻すためには、最初に定位置をしっかり決めておく必要があります」と井田さん。このとき重要なのが、子どもの意見をよく聞くこと。大人はつい「もっとたくさん詰められるのに」とか「こっちに置いたほうが取りだしやすい」など、あれこれ口出ししたくなりますが、子どもには子どもなりのルールがあり、むりやり大人の基準を押し付けても、長続きしないそうです。お子さんが小さくてまだ明確な自分ルールがないような場合は、戻しやすい定位置を一緒に見つけていくのもいいですね。そんなときは、以下の5つのポイントも参考にしてみてください。●「モノが喜ぶ」置き場・置き方1. 近く…使う場所の近くにまとめる2. 高さ…頻度の高いものから、使いやすい高さに3. 簡単…簡単に出し入れできる容器に4. 縦ならべ…平積みしないで立てる5. 知らせる…誰もわかるようラベリング■こづかい帳で子どもの「金銭感覚」を見守る子どもには、片づけだけでなく家事全般をうまくこなせるようになってほしいですよね。そのための基盤となるのが、お金とすこやかにつきあう感覚です。井田さんは、3人の子どもたちに小学校に上がる前のお正月から、毎月のおこづかいと「こづかい帳」を渡し、きちんと記帳したら翌月もおこづかいを渡す、という方式をとってきました。ちなみにお正月からスタートするのは、お年玉というまとまったお金を手にするタイミングだから。「親が預かっておくという考えもあるかもしれませんが、『自分の管理でお金を貯めていく』という意識は少なからず芽生えてくるので、わが家の場合は使い方を見守っていくという方針でした」こづかい帳には、お金の出入りをありのままに記入。年に一度、自分の貯金口座にいくら回すか相談していたそうです。井田さんのお子さんたちは大学生になったタイミングで、「こづかい帳」から費用別に管理できる「経済ノート」へ移行しました。すると、一人暮らしを始めた次男は、当初月10万円だった仕送りを半年後に5万円でいいと減額提示してきたそう。長い時間をかけて、お子さんたちにたしかな金銭感覚が培われていたことがわかります。今はカード社会で、ネットショッピングも当たり前。「モノを買えばお金がなくなるという、当たり前の感覚が麻痺しがちな時代だからこそ、小さいうちから正直に記帳し正確に家計を把握する習慣をつけたいものです」と井田さん。親自身が家計簿をつけて家計をしっかり把握しておくことも、子どもの経済感覚を養うにはよいことだそうです。本にはこのほかにも、子どもの手紙や作品の分類方法、思い出の整理の仕方など、お子さんがいるママが知りたい片づけのコツが満載。片づけや収納の考え方は家事全般や時間、お金の管理にも応用できます。ぜひ親子で片づけ上手、暮らし上手を目指してみませんか? 『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』 井田典子著(主婦と生活社) 1200円(税抜) NHK「あさイチ」“スーパー主婦”で話題の著者、初めての書籍。番組で話題となった整理収納術、時間の使い方や、お金とのつきあいかた、 家事の考えをあますことなく語った写真つき・イラストつき55編のエッセイ。暮らしと心をラクにするヒントをたっぷりとお届けします。NHKの番組取材で訪れた「香港」「スウェーデン」の片づけ紀行も収録。井田典子(イダノリコ)さんプロフィール整理収納アドバイザー。相模友の会(婦人之友 読者の会)所属。NHKK総合テレビの情報番組「あさイチ」などで“片づけの達人”、“スーパー主婦”として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う。HP:
2018年03月14日この春は「ピンク眉」に注目2018年3月10日、美眉アドバイザーの玉村麻衣子は、『この春注目は「ピンク眉」!』というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。「ピンク眉」を取り入れることによって、肌に透明感と血色をプラスしてくれるとしている。玉村麻衣子が、ピンク眉に使用したのは、excel スタイリング パウダーアイブロウ(SE03: ピンクブラウン)、CANMAKE パウダリーブロウペンシル([04]シュガリーブラウン)、MAYBELLINE ファッションブロウ カラードラマ マスカラ(コーラル)の3アイテム。眉に自然なあたたかみを添えるアイブロウパウダーを眉にのせ、赤みのあるペンシルで眉を描いていく。ペンシルを使うときには、眉毛を1本1本描き足すようにすることが大切だという。最後に、鮮やかな発色の眉マスカラをのせ、眉コームでとかして仕上げていく。MAYBELLINEの眉マスカラは、眉にのせると自然な発色になり、やわらかく、可憐な印象をつくることができるとしている。美眉アドバイザー 玉村麻衣子玉村麻衣子は、国内大手化粧品会社で経験を積んだ後、美眉アドバイザーとして活動をスタート。「眉は表情を生み出し、印象を変える大切なパーツ」をモットーに、1人1人の筋肉や骨格、ファッションなどに合わせたアイブロウメイクを提案している。アイブロウの技術者資格「Browtist(ブロウティストR)」を保有。美容ライターとしても活躍している。(画像は玉村麻衣子 オフィシャルブログより)【参考】※玉村麻衣子 オフィシャルブログ
2018年03月14日“捨てる”といえば、やっぱりまずは物。躊躇せず、気持ち良く物を捨てる方法を、暮らし方アドバイザーに伺いました。物を持っていることで、実はいろいろ失っている?!「実は“物を持つ”という行為は、意外と人にストレスを与えているんです。失うことも多く、整理する時間が費やされ、収納するためには場所も必要。また物は多くの情報を含んでいるので、それに囲まれていると疲れてしまい、心の余裕がなくなります」と話すのは、暮らし方アドバイザー・野沢恭恵さん。物は、手に入れたときが喜びのピークだと野沢さんは言います。「その喜びはずっと継続するものではないですし、新しいものが欲しくなるのが人の性。役目が終わったものを捨てるのは、決して悪いことではありません。大事なのは、不必要になった理由を分析し、納得をしてから捨てること。そこには必ず何か学びとることがあるはずです。それを次の買い物や物選びに生かせれば、次には無駄なものを買わないで済みます」後ろ髪を引かれても、捨ててしまえばあっという間に忘れるもの。「持ち物が多少減っても、日々の暮らしに影響はありません。むしろ快適に、心地よくなりますよ」捨てるステップ1・2・3最初から何もかも、手当たり次第に全てを捨てる必要はありません。捨てるべきものを見極めるための3ステップをご紹介。とはいえ、悩んだときにはなるべく“捨てる”を選択しましょう!【1】まずは“使えないもの”を捨てる。壊れていたり、破れていたり。もはやそのものの機能が失われている物たち。これらは残念ながら、問答無用にさようなら、です。「そんなものとっくに捨ててるよ…と思うでしょうが、所有物が多い人は管理が行き届いていないので、意外とたくさんあるはず。メッキがちょっと剥がれていたり、修理しないと使えないものなども、ここに入ります。この段階で、かなり物は減ると思います」【2】今“使っているもの”、“使っていないもの”に分ける。次に、現時点で使っているか、使っていないかで仕分けをする。「このときは、“使いたい”とか“きっと使う”といった感情は一切入れず、“使っているかどうか”の事実だけで判断してください。そうすると、“今使っていないものの山”ができます。持っているけれど今の暮らしには必要ないものが、その山です。いかに自分は無駄なものを持っているかを知り、その現実と向き合うことで、物選びが上手に」【3】“使っていないもの”を、本当に使うか、吟味する。使っていないものを全て捨てられるわけではありません。「悩む場合、とりあえず一軍・二軍・三軍に分けてみる。一・二軍はとっておくもの、三軍が手放す候補。じっくり向かい合い、本当に必要かどうかを考えましょう。例えば“同じ種類のアイテムはいくつまでしか持たない”など、数を決めてしまうのもいいかもしれません。これを繰り返していくと、自然に持ち物たちは淘汰されていきます」のざわ・やすえ暮らし方アドバイザー。収納や生活実用の分野で20 年以上編集の経験が。著書に『モノを捨てるトレーニング「捨てトレ」』(オレンジページムック)。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・micca(by anan編集部)
2018年01月28日12月に入り、そろそろ年末感が漂ってきました。年末といえば、クリスマスに忘年会、カウントダウン、そして大掃除。長期休暇に入ってから一度に片づけるつもりが、思うように進まず結局タイムアップ、なんて経験はありませんか?そんな働くママのために、無理なく、効率よくできる大掃除のコツを、お片づけのプロ・整理収納アドバイザーの本田和さんにうかがいました。■早めの「パーツ掃除」で大掃除プレッシャーから解放!3人のお子さんを育てながら、お片づけアドバイザー、パーソナルスタイリストとしてお仕事をされている本田さん。まずは大掃除についてうかがってみると…。「近年のお片づけ界では、早めの大掃除が主流になってきています。年末はあわただしいですし、寒いなか窓を開けはらって掃除するのは大変ですよね。なので、過ごしやすく動きやすい早い時期に大掃除を始める方が増えているんです。本格的に寒くなる前の方が、油汚れも落ちやすいですよ」と、本田さん。なるほど、早めにはじめる大掃除にはメリットがいっぱいありそうです。とはいえ、子育てとお仕事を両立しているママはまとまった時間が取りづらいことも。また、これは筆者の場合ですが、いざとりかかると一種のお掃除トランス状態になり、あちこち手をつけては結局収集つかなくなった! なんてこともありまして…。手際よく大掃除を進めるコツがあれば教えてください。「それなら、たとえば週末の1時間など時間を決めて、パーツごとに掃除するとよいかもしれませんね。キッチンなら『今日はコンロ周りだけ』『来週は食器棚の中を』など、同じエリア内でもパーツに分ければ、短時間でお掃除できますよ」(本田さん)パーツに分けて、少しずつお掃除をすれば、ただでさえあわただしい年末の「大掃除をしなきゃ…」プレッシャーから解放されそうです。■年末までに終わらせる! 「パーツ掃除」スケジュールわが家でも本田さんのアドバイスをもとに、「早めにはじめるパーツ掃除」のスケジュールを立ててみることに。まずは、日頃気になっている箇所の洗い出しからはじめてみました。<2017年、コミヤ家で大掃除したいところ>・窓、網戸・ベランダ・アプローチのタイル、玄関ドア・キッチンの換気扇フィルター・洗濯機の下・お風呂場の水垢(蛇口、鏡)・部屋のドア周りの汚れ・子ども部屋のいらないもの仕分け(文具、本、おもちゃ)・加湿器、空気清浄機のフィルター続いて、週末を中心に、1時間を1コマとして割り当ててみます。実施したのは11月。カレンダーの水色の部分が掃除のスケジュールです。書き出してみるとけっこうな数となったお掃除箇所に、年末までに終わるのか…と不安がよぎりましたが、夫や子どもたちと分担すれば、週末1時間でもここまでできることがわかりました。ちなみにわが家では、スマホのカレンダーアプリで夫と予定を共有しています。家族にやっておいてほしいことを入力しておけば、私が外出中でも夫のスマホに予定が通知されるので、うっかり忘れの防止に役立っています。働いていたり、小さいお子さんがいたりしてまとまった時間が取りづらいママや、どこから手をつけたらいいか悩ましいママは、お掃除箇所の洗い出しと小分けのスケジューリングをしてみると良いかもしれません。 <お話をうかがったのは…>▼本田 和さんパーソナルスタイリングサロン「フルリール」主宰。整理収納アドバイザー1級、ルームスタイリスト1級。自宅を開放してのお片づけセミナーや、骨格、パーソナルカラーに基づいたパーソナルスタイリングを手掛ける。6歳、4歳、2歳のお子さんのママ。HP: フルリール
2017年12月07日ライフスタイリスト/整理収納アドバイザー・小脇美里さんとの対談、後編。連載最後となる今回は、小倉さんが抱えている収納やインテリアの素朴な疑問について、小脇さんがマル秘アイデアを紹介しながら、解決していきます。家の収納のお悩みが、小脇さんのテクニックで改善できるかも⁉︎スペースが限られていても、きれいに整理整頓はできる!小倉優子さん(以下、小倉さん):実は、引っ越しした今の家の収納が少なめで、トイレに収納がなかったんです。今まで、あって当然だと思っていたので……。ちゃんと確認していなかった私のミスなんですが……。トイレットペーパーなどのストックをしまう場所がなくて、フタ付きのカゴをいくつか買いました。小脇美里さん(以下、小脇さん):フタ付きはとってもいいですね!ものって、出しておくとそこにホコリがたまってしまうので、そのようにしまっておくのがベストだと思います。ちなみに、ウチの寝室には引き出しがない脚だけの台があるのですが、その下に白い容器収納に黒でラベリングした“モノトーン収納”を並べて、ストックをしまう場所にしています。出しっぱなしになることがなく、カラフルなパッケージが見えてごちゃごちゃしているイメージにもならず、きれいに整理整頓されるので、毎日が気持ち良くなりますよ。小倉さん:そのアイデア、とてもいいですね!わが家にも脚だけで引き出しのない台があって、その下のスペースをどう使おうか考えていたところでした。収納にすればいいんですね!小脇さん:ぜひ、やってみてください!すごくスッキリしますよ。あと、お子さんの身支度コーナーはどのようにしてますか?小倉さん:子ども部屋に、制服とバッグをかけるコーナーを作っています。幼稚園の先生から「年中さんになったら、身支度は自分でやるようにさせてください。忘れものをしても、お母さんは何も言わないように」と指導されていて。小脇さん:すてきな幼稚園ですね!“お片づけ育”って、そういうことなんですよ。「子どもの自立心を育てること」につながるんです。小倉さん:確かに、そうですね!小脇さん:そしてなぜ、身支度コーナーのお話をしたかというと、よくお母さんたちから、今小倉さんが話してくれたような「スペースがないので、どうしよう……」といったお悩みをいただくからなんです。スペースがない場合は、カラーボックスを置いて、その上に突っ張り棒で洋服をかけるようにするだけで、簡単につくれるんですよ。小倉さん:それもいいアイデアですね!勉強になります!キッチンには、広く見える“白”を有効活用小倉さん:お話が少し変わるのですが、私は落ち着いたインテリアが好きなので、こげ茶の家具を基調にしています。やはり、白のインテリアがおすすめですか?小脇さん:白には、視覚的に部屋を広く見せる効果がありますし、男女区別のない雰囲気になるので、家族のスペースに適していると思います。さらに汚れたら目につきやすいので、掃除もしやすいですよね。なので、きれいをキープしたいキッチンなども、白で統一することをおすすめします。キッチン家電には基本的に白の商品が販売されていますし、白に統一することでスタイリッシュな統一感が生まれるので、“ごちゃごちゃ感”もなくなりますよ。小倉さん:生活感を出さないキッチンを目指してスッキリさせる努力はしていましたが、オーブンやトースター、炊飯器などの家電がそれぞれ違う色です……。そこを改善して色の統一を意識すれば、より良くなるんですね。家電、買い替えたいな。小脇さん:もし家電を買い替える機会があったら、ぜひ、意識してみてください。でも、家電を変えなくても、例えば収納ケースなどを白で統一するだけでもだいぶすっきりした印象になりますよ。小倉優子さんの洋服が少ない理由は?小倉さん:他に、ママさんたちから寄せられるお片づけの悩みで多いものは、何ですか?小脇さん:「つい洋服を出しっ放しにしてソファーに放置してしまって、リビングがぐちゃぐちゃになる……」など、やはり洋服やカバンなどが片づかないという、クローゼット関連の収納の悩みが多いですね。私はファッションエディターという仕事柄もあって、洋服の数がかなり多めなんです(笑)。実は、最初はお片づけがとても大変でした。小倉さん:確かに多そうですよね……!どのようにしてお片づけをしたんですか?小脇さん:まず一気に、家中の全ての洋服をリビングなどの広い場所に集めました。クローゼットといっても、実は1カ所になかったりしますよね?なので、とにかく家中にある洋服という洋服を全て集める。そうすると、まず持っている洋服の多さにがく然とします(笑)。身体は一つしかないのに……と(笑)。そのあとは、とにかく断捨離!断捨離の仕方は、その洋服を手に取ったときにコーディネートがすぐに思い浮かぶかどうか。そして、着ていく場所が想像できるかどうか!「一度、着てから考えようかな……」という服は結局、絶対着ません。もしも悩んだ服があったら、一つの段ボールなどにまとめて、1カ月、隠しておく。それでも出番がなかったら、その服は必要ない、ということです。あとは、ハンガーを統一すると、とてもすっきりしたクローゼットにもなるし、「ハンガーがある分しか洋服は持たない!」と決めておくと、「何か新しいものを買ったら、古いものを捨てる」という行動をとらざるを得なくなります。洋服の買い過ぎ防止にも役立ちますよ。小倉さん:確かに!すごく参考になります。実は今、洋服の数がとても少ないんです。最低限の洋服しか持っていなくて。きっかけは『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質“を高める秘訣~』という本を読んでからなのですが(笑)。小脇さん:素晴らしいですね!でもお片づけをしたこともそうですが、私も母親になり、自分の好みがはっきりしたなぁとは思います。“お片づけ育”を通して自分自身もとても成長できているなぁと感じています。ぜひお子さんと一緒にママ自身も、お片づけを通していろいろなことを学んでいただけたらいいなと思っています。(連載、おわり)【小倉優子(おぐらゆうこ)】1983年11月1日生まれ、千葉県出身。グラビアアイドルとしてデビューし、現在は2人の息子さんを持つママタレントとして活躍中。趣味はパン作りで、09年にはパンアドバイザーを取得。料理本『小倉優子の毎日ほめられごはん』(講談社)を出版するほど料理好きでもある。【小脇美里(こわきみさと)】1983年10月23日生まれ、神奈川県出身。高校時代より、読者モデルとして多数の雑誌で活躍。大学卒業後、アパレルブランドにてプレス・デザイナーを兼任。その後、『CanCam』のファッションエディターとなり、人気企画を担当。エディター業のほか、ウェディングドレス〔heureuxdeMisatoKowaki〕のデザイナー、スタイリスト、ビジュアルディレクション、著書『PERFECTWEDDINGBOOK』を出版するなど、多岐にわたり活躍。2015年に第一子を出産。出産後は整理収納アドバイザ—としてセブン&アイグループで収納アイテムをセレクト。2016年10月には『モノトーン収納でラクする片づけ』(小学館)を出版。ハローキティ(サンリオ)の大人女性向けのプロジェクト「TOKYOOTONAKITTY」のアドバイザ—、アラサー女性向けの新雑誌『4MEEEmagazine』の編集長など、さらに活動の幅を広げている。●Stylist:KazueMizushima●HairandMake-up:MioMatsumoto(GON.)●Director:ShunsukeNakagawa(CROSSRING)●Casting:HiroSuzuki(Hybiscus)●Editor:AyaKanaizumi,TakashiOtsubo(LIMIA)【衣装】●トップス(Leilian/(株)レリアンお客様相談室:0120-370-877)●パンツ(PINKY&DIANNE/Tel:03-6748-0312)●イヤリング(imac〈イマック〉/Tel:03-3409-8271)【特集・小倉優子さん】憧れはヨーロッパ風のインテリア。かわいい子ども部屋作りが楽しみ♡【特集・小倉優子さん】初めてのDIY!100均アイテムで作るフォトフレーム(前編)【特集・小倉優子さん】初めてのDIY!ホームセンターアイテムで作るトイボックス(後編)【特集・小倉優子さん】“お片づけ育”で子どももママもハッピーに!整理収納アドバイザー・小脇美里さんとの対談(前編)
2017年09月15日連載1回目で「息子のおもちゃ収納に困っています」とお悩みを打ち明けてくれた、小倉優子さん。今回は、同じ働くママであり、ライフスタイリスト/整理収納アドバイザーとしても活躍中の小脇美里さんと、育児、そして小倉さんがお悩みのお片づけについて、語り合ってもらいました。ものには住所があった方がいい!?小脇美里さん(以下、小脇さん):小倉さんが、お子さまのおもちゃの整理にお困りとお聞きしました。小倉優子さん(以下、小倉さん):そうなんです。小さいころから集めている電車に加えて、今は戦隊ものブームというのもあり、どうしても増えていってしまって……。小脇さん:それは、ほぼ全てのママたちが抱えているお悩みだと思います。実は私、子どもができるまで、本当にお片づけが苦手なタイプだったんです。でも出産をきっかけにそれではいけないと思い、お片づけについていろいろと調べていったら面白くなってきて、整理収納アドバイザーの資格まで取ってしまいました。お片づけのポイントは「ものの住所を決めておく」ということだと思います。お片づけの世界では“定位置管理”というのですが、ものを片づける場所を決めることで、整理が続くんです。それぞれの定位置があれば、ただ戻すだけですから。小倉さん:確かに、そうですよね!小脇さん:そこで、収納を白8割、黒2割といった割合で構成する“モノトーン収納”を考えました。白は視覚的に広く見える効果があります。その白のスペースに、“ものの住所=定位置”を表わすラベリングを黒で示していきます。私の息子は2歳になるのですが、「あの引き出しから、あれを取ってきて」などと毎日伝え続けたことで、今は保育園の準備までしっかり自分でできるようになりました。子どもにとって、「自分でできた!」という小さな積み重ねと自己肯定を感じることは、自立にもつながりますよね。これが“お片づけ育”です。「(収納の)ラベリングが読めると子どもが喜ぶ」という声もよくいただくんですよ。モノトーン収納をおすすめする理由は、子どもが自分でできることが増えて、ママが楽になれることなんです。お片づけって毎日のことなので、毎日子どもが「できた!」と達成感を感じることは、“自己肯定感”を養うことにつながります。子どもはすくすくと成長してくれて、お母さんは「片づけなさ〜い!」って怒ることもなくなって、日々忙しい家事の中で“片づけ”の手間も減る。毎日が、とても楽になりますよね。著書の『モノトーン収納でラクする片づけ』(小学館)にも書きましたが、“ラク”=“楽”って“楽しい”ってことですから、「ママが楽して、みんなも楽しく!」が私の子育てテーマでもあります。子どもはママが楽しそうに笑顔でいるのが一番うれしいはず。そのためにも、日々の悩みの種でもある“お片づけ”は、ラクして楽しみながらやれたらいいなって思います。小さな「できた!」の積み重ねが成長につながる小倉さん:毎日の積み重ねの大切さって、子育てで強く感じています。私は毎朝、息子とお勉強のプリントを続けているのですが、毎日続けることで字が読めるようになり、自分で本が読めるようになり……と一人でできることがどんどん増えていって、息子がとてもうれしそうなんです。そんな息子を見て、私もうれしくなるんですよね。あと、仕事を再開し始めてから、コミュニケーション不足にならないように長男と手紙のやりとりをしているのですが、手紙を書けるというのもうれしいみたいです。小脇さん:お手紙交換、とてもいいですね!実は、小倉さんと通っている小児科が一緒のようで、お見かけしたことがあるんです。そのとき、息子さんに一生懸命お話しされていて、とてもていねいにお子さんに接していらっしゃるなと感じました。小倉さん:ていねいに話ができているかどうかはわかりませんが、説明はきちんとするようにしています。子どもだからといって“説明をしない”のは違うと思うんです。小脇さん:わかります。私も仕事との両立でバタバタしてしまいがちですが、子ども扱いしないで一人の人間として対応するということを常に心がけています。2歳だとしても、自分の意思はちゃんとある。だからこそ、子どもの目線に立って思いを聞き、納得するまで付き合うということは大切だなと感じています。小さなお子さんを持つママ同士ということもあって意気投合した、小倉さんと小脇さん。次回もお片づけ育のお話が続きます。(後編につづく)【小倉優子(おぐらゆうこ)】1983年11月1日生まれ、千葉県出身。グラビアアイドルとしてデビューし、現在は2人の息子さんを持つママタレントとして活躍中。趣味はパン作りで、09年にはパンアドバイザーを取得。料理本『小倉優子の毎日ほめられごはん』(講談社)を出版するほど料理好きでもある。【小脇美里(こわきみさと)】1983年10月23日生まれ、神奈川県出身。高校時代より、読者モデルとして多数の雑誌で活躍。大学卒業後、アパレルブランドにてプレス・デザイナーを兼任。その後、『CanCam』のファッションエディターとなり、人気企画を担当。エディター業のほか、ウェディングドレス〔heureuxdeMisatoKowaki〕のデザイナー、スタイリスト、ビジュアルディレクション、著書『PERFECTWEDDINGBOOK』を出版するなど、多岐にわたり活躍。2015年に第一子を出産。出産後は整理収納アドバイザ—としてセブン&アイグループで収納アイテムをセレクト。2016年10月には『モノトーン収納でラクする片づけ』(小学館)を出版。ハローキティ(サンリオ)の大人女性向けのプロジェクト「TOKYOOTONAKITTY」のアドバイザ—、アラサー女性向けの新雑誌『4MEEEmagazine』の編集長など、さらに活動の幅を広げている。●Stylist:KazueMizushima●HairandMake-up:MioMatsumoto(GON.)●Director:ShunsukeNakagawa(CROSSRING)●Casting:HiroSuzuki(Hybiscus)●Editor:AyaKanaizumi,TakashiOtsubo(LIMIA)【衣装】●トップス(Leilian/(株)レリアンお客様相談室:0120-370-877)●パンツ(PINKY&DIANNE/Tel:03-6748-0312)●イヤリング(imac〈イマック〉/Tel:03-3409-8271)【特集・小倉優子さん】憧れはヨーロッパ風のインテリア。かわいい子ども部屋作りが楽しみ♡【特集・小倉優子さん】初めてのDIY!100均アイテムで作るフォトフレーム(前編)【特集・小倉優子さん】初めてのDIY!ホームセンターアイテムで作るトイボックス(後編)【特集・小倉優子さん】“お片づけ育”で子どももママもハッピーに!整理収納アドバイザー・小脇美里さんとの対談(後編)
2017年09月14日「掃除」は面倒に思うこともありますが、部屋を綺麗にすることで多くのメリットが生まれます。清潔さを保つとともに、散らかりがちなものを片づけることで、住みよい環境を実現することができます。主婦が実践する不用品処分のコツも必見!物が多くて掃除・片づけが捗らないという方は、ぜひ参考にしてください。苦手意識を持つ人も少なくない「掃除」。しかし、ホコリがたまったり、ものが散乱していたりする部屋では、気持ちよく生活ができません。アレルギーを引き起こす原因にもなり、足の踏み場もないような家では、日常生活にも支障をきたします。そうならないためにも、日頃から家の中は綺麗な状態に保ちたいもの。場合よっては、ものの処分を含む片づけをすることによって、掃除後の気持ちよさを最大限に感じることができます。今回は、掃除をすることのメリットや、スッキリした部屋を実現する秘訣について、20~50代の主婦に聞きました。■目次1.掃除をするとお部屋も気持ちもスッキリ!2.ものが多い家庭は片づけが難しい…3.不用品を処分するチャンスを逃すべからず4.コレは迷わずゴミ箱行き!5.ルールを決めれば「必要」「不要」の判断に迷わないまとめ1.掃除をするとお部屋も気持ちもスッキリ!快適な生活をするには、掃除・片づけを定期的に行わなければなりません。面倒に思うこともある「掃除」ですが、まずはどんな時に部屋を綺麗にするメリットを感じられるのか、アンケートで調査しました。※総回答数に対する割合多くの人が、「部屋の空気が気持ちいい」という点において掃除の効果を実感していることがわかりました。■「花粉症でハウスダストにも敏感なので、掃除しないこと自体がありえない。不快感なく、普通に暮らせるのは、きちんと掃除しているからだと、思っています」(50代・主婦)■「掃除中は窓を開け、空気の入れ替えをして掃除をします。家の中がどんどん綺麗になるだけでなく、掃除後は空気が気持ちいいと感じます」(50代・主婦)■「特に拭き掃除をした後に、気持ちいいと感じることが多いから」(20代・主婦)掃除をする時は、窓を開け放って空気を循環させる場合がほとんど。ホコリや湿気は外に排出され、綺麗な空気で部屋が満たされます。床などの拭き掃除まですると、空気がまるで違うという声も見られました。■「掃除をするとまず気持ちがピンとしてくる。綺麗になることとともに、気持ちがすっきりすることで効果を感じる」(50代・主婦)■「部屋が片づくと気持ちがすっきりする。常に「掃除をしなければ!」という強迫観念みたいなものに追い立てられている気がするので」(40代・主婦)■「ちょっと掃除しただけでも、なんとなく清々しいと感じるからです」(20代・パート)掃除をすると“物質としての「空気」”が良くなるとともに、“雰囲気としての「空気」”がガラリと変わると実感している人がかなり多いことがわかりました。周囲の環境と人の精神状態には深い関係があります。掃除や片づけによって部屋を綺麗にすることで、気持ちまでスッキリさせることができるのです。■「自己満足かもしれないが、掃除をするとホコリが舞わずに空気が清々しい気がする」(30代・主婦)■「掃除をすると気分もスッキリするのか、仕事や家事、育児などに前向きになれます」(40代・個人事業主)■「無くなったものや意外なものが出てきた時には感動すら覚える。掃除してよかったと思えると同時に、日頃から掃除しておこうとも思わせてくれる」(30代・主婦)部屋の居心地がよくなると、日常生活に対しても前向きになれることがあります。ホコリ減少や探しもの、健康という実利を得ている場合も多く、掃除は清潔を保つという効果以外にも、生活環境の改善に役立っているのです。2.ものが多い家庭は片づけが難しい…自分や家族の精神をベストコンディションに保つためにも、掃除した後の部屋の綺麗さは失いたくないもの。しかしものが多いと散らかりやすく、ホコリもたまっていきます。そのような状況ではいくら掃除をしても切りがなく、だからといって放っておくと、元の淀んだ「空気」に逆戻りしかねません。生活しているとものが増えるのは仕方ないことです。必要なもの・不要なものを定期的に区別して、時には思い切って捨てることも重要。そうすることで、掃除による効果を最大限かつ長期的にキープすることができます。アンケートを見ると、実際に主婦のみなさんは「思い切って捨てる」というシンプルな方法で、増えていくものを片づけていることがわかりました。なんと50人のうち49人が、増えがちな家のものをばっさりと切り捨てた経験を持っています。■「収納場所がいっぱいになってきたら必ず整理しているので、しばしば思い切って捨てています」(50代・主婦)■「急に片づけたくなって、一斉に整理することがあります。年に2~3回します」(20代・主婦)思い立つきっかけは人それぞれですが、ものの処分を定期的に行うことで、家の中を綺麗に保つことができます。片づけをまめにやりたい性格であれば、我慢できなくなるタイミングがどこかで訪れるものです。■「たくさんの洋服を捨てたことがあります。ゴミ袋8個分になったことがあります」(30代・主婦)■「ものの整理にはまっていた時、着なくなった古い服をたくさん捨てました」(30代・主婦)■「急にピンクや白やラブリーな部屋だったのを大人っぽいアジアンテイストにしたかった時にほとんどのものを捨てて買い直しました」(20代・主婦)■「自分のこだわりを出来る限り捨てたいと思った時期があり、それまでためていたレコードや本など、本当に必要なもの以外は捨てました」(40代・個人事業主)家にあるものの中でも、「服」はかさばりがち。収納しきれなくなって、一度に捨てざるを得ないこともあります。また、人の嗜好も年齢などによっても変化していくものです。ある時、環境を一変させるためにものを処分した、という人もいました。■「散らかりすぎて、精神的にイライラした時に捨ててしまっています」(40代・パート)■「気持ちがもやもやして悩みが多い時や精神的に疲れている時に一気に捨てるとすっきりするので捨ててしまいます。でも、あとで『あれ捨てなきゃよかった』と思ったりすることもあります」(40代・主婦)「捨てる」という行為は部屋を綺麗にするだけでなく、直接的に気持ちをスッキリさせる効果があるのです。過去に失恋した際や、思い出との訣別という理由で物を始末した人もいました。3.不用品を処分するチャンスを逃すべからずものを処分するということは、時として勇気も必要となります。なかなか捨てられないものを処分するには、踏ん切りをつけるきっかけも必要です。■「引っ越しのタイミングでかなり捨てます。これまで定期的に引っ越ししているので、いいタイミングで捨てられていると思います」(40代・個人事業主)■「引っ越しの時に思い切って大処分します。これは必要なのか?これを持っているとうれしいのか?新居でどんな生活をしたいかを考えて、思い切って捨てます」(50代・主婦)ものを一括処分しやすいのは、やはり「引っ越し」の際です。50人中22人がそう考えていました。ひとり暮らしならまだしも、家族の引っ越しとなると大掛かりなもの。ものを減らしておくことで荷造りが楽になり、引っ越しの料金が安くなる場合もあります。■「結婚、出産、引っ越しなどの時にいろいろと捨てて来ましたが、またたまってしまいます」(40代・主婦)■「結婚などで自宅を出る時と引っ越しをする時に、思い切って捨てます」(30代・会社員)結婚や出産といったイベントもきっかけに。引っ越しを伴う場合もあるので、人生の節目を利用して、家財や物を一新するというのも気持ちがいいものです。■「子どもが卒業するなどのタイミングで捨てます」(40代・会社員)■「引っ越しや子どもの自立。何かひとつ捨てようと思った時に、ついでに…と増えていく事もある」(40代・主婦)■「今、うちは長女の部屋を分割して次男の過ごすスペースを作るべく、片づけています。がんばっていらないものを捨てたり、リサイクルに出したりしてます」(50代・主婦)子どもがいる家庭では、ものがどんどん増えていきます。子どもの成長に合わせて服や学用品を整理していく必要があります。新学期・新学年のタイミングにものを処分している人もいました。■「季節の変わり目と年末の3回。年末が一番大幅な処分をしています」(40代・主婦)■「新しいものを買った時や、季節の変わり目など。収納しきれない時も」(40代・パート)■「これ以上もう無理!というところまでものが部屋にあふれてしまった時」(50代・会社員)衣替えを行う季節の変わり目や、年末の大掃除といった年中行事も、思い切ってものを整理できる機会です。一方、ぎりぎりまでものをため込んで、限界に達するタイミングを見計うという人もいました。「捨てられないタイプ」の人は、そこまでいかないと吹っ切れないのが現実のようです。4.コレは迷わずゴミ箱行き!部屋を片づけられない人は、ものを「捨てられないタイプ」であることもよくあります。しかしながら、必要かどうかの判断基準は人それぞれ。スッキリした部屋を維持するために、主婦のみなさんがどんなものを優先して処分しているか聞いてみました。※総回答数に対する割合【着なくなった服】■「1年間着なかった服は大体その後も着る機会がないのと、服の収納にはかなりの場所を取るため」(30代・主婦)■「思い入れがある服だったりするとなかなか捨てられないけど、実際まったく着ないものをタンスの肥やしにしていることが多い。思い切って捨ててみたら、本当に大切な服を綺麗にしまえてすっきりした」(40代・個人事業主)■「着なくなった服は真っ先に処分する。置いておいても仕方がない」(50代・主婦)おしゃれが好きな人であれば、服は日頃から増えていくものです。着なくなった服は不用品と見なす人が多いことがわかりました。目安としては、1年ほど。1年間に一度も着なかったものは、今後も着ないことがほとんどです。■「体型が変わったことを認めてはいるが、また戻ると思って保管しておいた服がすごい量になった。少しだけ捨てたつもりだったが、ずいぶんすっきりとした」(20代・主婦)体型が変わって着なくなるということが、衣料品にはありがち。それが自分の生活習慣を引き締める目標になればいいのですが、高いものなどでない限り、今着られないものは潔く捨ててしまうほうが無難です。【いらなくなった雑貨】■「やはり雑貨類はあってもなくてもいいので捨てやすいと思います」(40代・パート)■「場所をとるものを捨てます。服はある程度中古でも売れると思うので、まずはもの。雑貨などから整理整頓を始めます」(40代・主婦)ほとんど使っていない日用品や、あまり考えずに手を伸ばしてしまった雑貨は、収納スペースを圧迫する原因になります。インテリアになるものもありますが、小物雑貨は散らかってホコリを被っていることも少なくありません。日常的に使用している最低限のもの以外は、本当に必要かどうかよく考えることが重要です。5.ルールを決めれば「必要」「不要」の判断に迷わない!お金を払って購入したものや思い出深いものは、そう簡単に見切りをつけられない場合もあります。だからといって抱え込んでばかりいると、片づけようにも片づかない部屋になっていく一方。ゴタゴタしていては、掃除によって得られるメリットも半減してしまいます。そういう時は、自分なりの基準を定めることで、捨てる・捨てないを判別することできるようになります。【「過去」を振り返る】■「1年以上使っていないものは絶対に使わないから捨てる。気に入らないなら捨てる」(30代・主婦)■「大掃除などの時に、3年以上使っていないものがあったら捨てること」(40代・主婦)まずは“いつ使ったか”を思い出します。そして、一定期間使った記憶がなければその時点でゴミ箱行きにする、という方法です。その期限は「1年間」と決めている人が多数でした。もともと使用頻度が少ないものであれば、「2~3年間」に引き延ばすという手も。それ以上という回答はありませんでした。【「未来」を考える】■「あまり使わない、今後も使わなそうだなと思ったら捨てる。自分や家族にとって価値のあるものなのかを冷静に考える」(40代・主婦)■「今後そのものを使う機会があるのか冷静に考えて、その時に捨ててしまうこと」(20代・会社員)過去とは反対に「未来」を見据えて判別している人もいます。かつて愛用していたもの、購入した時は心から欲していたものなど、過去を思い出すと捨てられないものは、いったん落ち着いてこの先に必要かどうかを考えるとよいでしょう。【時には半強制的に】■「捨てると決めたものは分別したら、なるべく見ない!見たら惜しくなる、眺めたくなる」(40代・主婦)■「コツというほどではありませんが、自分で捨てずに家族の誰かにお願いして捨ててもらう!」(40代・主婦)本当はいらないのに捨てられないものは、他人の手で処分してもらうのもあり。捨ててしまったら、意外に割り切れてしまう場合があるのは事実です。また、一度始末すると決めたら、未練を絶つことも重要です。【こんなアイデアも】■「思い切ってものを捨てる時のコツは、子どもの工作などは写真を撮って実物を捨ててすっきりすることです」(40代・主婦)■「『捨てる』『捨てない』の2択でなく、『保留』を作って3択にします。『保留」する期限を決めて、やっぱりいらないとなれば捨てます」(40代・会社員)子どものものは思い出が染みついている場合もしばしば。いつか捨てることになると感じながらも、どんどんものが増えていきます。悩む方も多いでしょうが、「記録」や「記憶」としてのみ残していくという方法もあります。どうしても……という場合は、無理に決断せずに「保留」という手段もあり。ものを処分してすっきりするのも確かにいいのですが、最終的には後悔しない片づけをしていきたいものですね。まとめ掃除や片づけをすると、家の中が綺麗になることはもちろんのこと、そこで暮らす人の気分まですっきりさせることできます。実際に多くの主婦が、掃除した部屋は「空気が気持ちいい」と感じていました。部屋を居心地のいい状態に保つにためは、清潔にしておくとともに、時に不要なものを処分していくことが重要。ものを捨てる際は、自分なりのルールにしたがって必要かどうかを判断するのがおすすめです。紹介した意見を参考に、住みよい環境づくりにチャレンジしてみてください。アンケート実施日:2017年3月17日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方アンケート総数:50
2017年04月10日小学校に入ると求められる「整理整頓」のスキル。通知表でも「身の回りの整理整頓」というような評価項目を目にするようになります。しかし、学校では注意されたり、整理整頓スキルを評価されたりすることはあっても、整理整頓の方法はなかなか教わらないのが実情です。そこで、子どもが楽しくできる片づけのコツを、整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さんに聞きました。■筆箱の片づけで、子どものやる気スイッチをオン!小さな成功体験を重ねることで、子どものモチベーションがあがるのは勉強も片づけも一緒。まずは家や学校で毎日使う「筆箱」で片づけの基本を身につけるのがおすすめだそうです。たかが筆箱の片づけとはいえ、そこには片づけに必要なエッセンスがしっかり含まれているので、片づけ方をしっかり学ぶことができます。片づけの基本は同じなので、筆箱の片づけで自信を持ったら、ランドセル、机の引き出し、本棚、おもちゃ、子ども部屋などのほかの場所の片づけへも進めていけます。■STEP 1:全出しまずは中身をすべて出すのは片づけの基本。筆箱の中に入っているモノを全部出して、何が入っているか確認しましょう。小さな空間でもゴミから宝物までいろいろ入っているかもしれません。全部出したら、筆箱をキレイに拭きましょう。■STEP 2:仕分け片づけで大切なのは、持っているモノを仕分けること。モノがあふれている現代の日本社会では「いる」「いらない」、「使う」「使わない」など自分で基準を設けてモノを分けるスキルは身につけたいところです。おもちゃや本だと即決できなくて迷いそうですが、筆箱はスペースも限られ、本来入るべき「必要なモノ」は明確なはず。筆箱に入っているモノを「筆箱にまた入れる」「処分する」「ほかの場所にしまう」の3つに迷わず仕分けることができれば、「基準を持って自分のモノを仕分ける」スキルが身につく第一歩となります。■STEP 3:正しい場所にしまうモノを正しい場所にしまうのはやはり片づけの基本。仕切りのついているタイプの筆箱なら、迷うことなく筆記用具を筆箱にしまえます。この時に、「赤鉛筆は1番右」などとしまう位置を決めれば、いつも同じ場所に戻す練習にもなります。このように筆箱の片づけをしていくと、片づけの基本が身を持って理解できます。小さなスペースに入っているモノの数は限られるので、飽きっぽい子どもでもやり遂げられます。勉強に集中するためには、妨げになるモノを視界に入れないことも大切。筆箱の片づけで、整理整頓スキルが身につくだけでなく、勉強もより集中できるようになるかもしれません。■わが子が「片づけられる子」になる! 4つのコツ「モノを仕分ける」ことは片づけの基本ですが、子どもが自分のモノを仕分けられるようになるためのコツを教えていただきました。コツ1:モノを仕分ける主導権は子どもが持つコツ2:モノをすべて出してながめてみるコツ3:子どもに合わせた分け方を考えるコツ4:迷うモノのために「あいまいBOX」を用意するおまけでもらうオモチャや子どもの作品など、ついつい親がこっそり捨ててしまったりしますが、ずっと子どものモノの管理を親がしていくのは無理な話。小さな頃から子どもが自分で判断できるように育てていくことが大切なのですね。そうすれば、片づけ以外のことの判断の練習にもなりそうです。 編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。 <子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月18日「子どもが小さくて家がなかなか片づかない」「いつも子どもが散らかした物を拾って歩いている」こんな悩みを持っていませんか?自分がやった方が早いからと大人が片づけてあげたり、「片づけなさい!」と口頭でしかったりするだけでは、子どもはいつまでたっても片づけられるようにはなりません。「片づけで人生に役立ついろいろなスキルが身につけられる」と「かたいく」(お片づけ教育)を提唱している整理収納アドバイザーのカール友波(となみ)さんに、しからなくても子どもが片づけるようになるしかけを教えてもらいました。■子どもが思わず片づけたくなる “しかけ” とは?やみくもに「片づけなさい!」としかっても、どうやって片づければいいかわからないと、根本的な解決はできません。「ただしかっていても、子どもに片づける力はつきません。ずっとしかり続ける生活から抜け出るためには、まず子どもが楽しく片づけられる “しかけ” を作ってみるのがおすすめ」とカール友波さん。「片づけるためにはモノに定位置を作ってあげることが必要ですが、その定位置は小さなお子さんでは自分で決めるのは難しく、まず大人が決めてあげなければいけません。この時に、子どもが最も簡単に戻せるような場所を用意することが、お片づけ教育の第一歩になります」“しかけ” とは、子どもが思わず戻したくなる収納場所、収納方法を子どもの年齢やクセ、性格を見極めながら大人が作ること。「思わず子どもが片づけてしまうしかけを作る」というのは、子どもとの知恵比べのようで、なんだかちょっと楽しそうです。■まずは「靴」を思わずそろえてしまう “しかけ” から 一例として、今日からできる玄関の靴そろえのしかけを教えていただきました。靴そろえは、できるかどうかでその家のしつけの判断材料にまでされてしまうこともある重要な課題。逆に、靴をそろえられるようになるだけで子どもの評価も上がりそうです。子どもだけでお友だちの家の行き来が始まる小学生前に、ぜひ身につけておきたい習慣です。子どもが小さいうちはつい大人がそろえてあげてしまいますが、自分で靴の着脱ができるようになったら、実は小さな子どもでもそろえることはできるのです。■置く場所を決めたらあとは「視覚」に訴えるしかけのポイントは、2つ。まず、子どもにとってそろえやすい置き場所を決めること。子どもはちょっとしたことで面倒と感じがちなので、移動したり、扉を開けたりといったアクションの必要ない場所を子どもの靴の定位置と決めましょう。定位置を決めたら、あとは「目で見てすぐわかるように」靴の場所を明示してあげるだけです。▼STEP 1:チョークで靴形の絵を描く▼STEP 2:絵の上に靴を置くいつでも消せるのでチョークで描くのもおすすめです。その他に、テープを目印に貼ったり、紙やクリアファイルに絵を描いて置いたりなど、各家庭に合った方法を試してみてください。▼STEP 3:いつの間にかそろえて置くようになる!小さな子どもには、「ひと目で分かる」しかけの方が言葉よりも効果的。どんな “しかけ” が自分の子どもに合うか、楽しみながら試していけば、親子の片づけストレスもなんだか減りそうです。■“しかけ” づくり 4つのコツ玄関以外の場所も “しかけ” を作っていけば、散らからなくなりそうです。しかけを考える時に知っておきたい片づけのコツは次の4つ。実はこれは大人の片づけでも必要なコツですね。このコツを頭に入れながら、楽しんで「子どもが思わず片づけてしまうしかけ」を作っていきたいものです。1:片づけるための動線(人やモノが動く線)と動作がシンプルになるように考える2:よく使うモノの定位置は取り出しやすい場所にしまう。3:同時に使うモノは一緒にしまう4:いつも同じ場所で管理する編集協力: 「子どもがどんどん整理整頓したくなるお片づけ帖」 (永岡書店)子どもが散らかしてばかりで部屋が全然片づかない…。そんな悩みをお持ちの方に向けて、子どもが自分から楽しく片づけをしてくれるようなノウハウを写真やイラストを多用してご紹介。子どもが無理なく自然にお片づけができる “しかけ” を多数掲載しています。カール友波(となみ) プロフィール大阪芸術大学デザイン学科インテリア専攻卒業。整理収納アドバイザー1級。整理収納アドバイザー2級認定講師。子育てが一段落した後、大手家事代行会社のお片づけ部門を立ち上げ、様々なお客様のニーズに応えながら整理収納サービスに邁進。独立後、埼玉県内、都内、首都圏を中心に整理収納アドバイザー2級認定講座、「親子で学ぶおかたづけ」などのセミナーを開催。日本ではじめて生涯教育としてのお片づけ=「かたいく」を提唱し、普及に努めている。<子どもの片づけ教育「かたいく」記事一覧>・ 子どもの片づけは ″しかけ” が9割! しからなくても片づけられる子どもを育てるコツ ・ 子どものやる気スイッチをオン! “片づけられる子” に育てる「かたいく」とは? ・ 子ども部屋って必要? 勉強机は? 新1年生に必要な準備とわが子の片づけ教育法
2017年01月17日フェリシモから、「お片づけ」を研究する部活「フェリシモお片づけ部」が開発した、「捨てられる人」になれるダイアリー『捨て帳』が2016年12月21日(水)に発売しました。「捨てる」勇気を後押し!部屋を片付けたい。でも、その前に物が多すぎて片付けのしようがない。そんな時、大切なのは「捨てること」ではないでしょうか。ホームダイエットなんて言葉もあります。いや、頭では分かっているけれど・・・「捨てる」のにはコツが要るんです。それは学校では教えてくれないこと。『捨て帳』は、「捨てる」勇気を後押しする工夫に溢れたホームダイエットダイアリー。その特徴3つを通して、これから「捨てる」ためのヒントをご紹介いたします!特徴1スリムだから持ち運べる・気軽に読んで書き込めるスケジュール帳にも挟み込めるコンパクトサイズ。携帯しやすいのでちょっとした時間に読んだり、手帳を書く気軽さで、捨てた記録をつけたりできます。特徴25つのコンテンツに75の捨てるコツが満載で、読み応えたっぷり【コンテンツ1】みんなの捨てたモノ・理由ヒント集『お片づけワークプログラム』の受講者から募った実際に捨てたものと、その理由を発表。リアルな声だからこそ役に立ちます。【コンテンツ2】捨てづらいモノの捨て方ヒント集「いただきモノの手放し方は?」「服や本などの捨てるタイミングは?」など、整理収納アドバイザーが捨てづらいものの捨て方をレクチャー。【コンテンツ3】捨てる練習週間リスト(7日分)ウォーミングアップとして、まずは7日間、1日1個捨てたものを記録します。「練習」とすることで、ものを捨てることに慣れていない人も、気負わずにスタートすることができます。【コンテンツ4】捨てたモノチェックリスト(3ヵ月分)1日1個捨てたものを記録する3ヵ月チェックシート。捨てたものを書き込んでいくだけなので、お片づけが苦手な人でも「捨てる習慣」が身につきます。【コンテンツ5】モノの捨てどきカレンダー(年間)1月から12月の月ごとに、その月に捨てやすいものをピックアップしたカレンダー。季節のイベントや気候に合わせて捨てるものをセレクトしているので、無理なく一年を通じて捨てることを実践できます。特徴3捨てシール付きで、ものと心の整理ができる読んで学んだことを実践しやすいように、「捨てシール」2種をセットでお届けします。捨てると決めたものに貼る「廃棄シール」30枚と、捨てたいけれどまだ迷いがあり捨てられないものに貼る「仮置き&中身の見直し日付シール」30枚の、合計60枚です。捨てシールのセットは、追加で購入することもできます。【捨てシールの使い方】「廃棄シール」捨てると決めたものの目立つところに貼ります。強粘着で、あえてはがしにくい仕様にしています。「仮置き&中身の見直し日付シール」まだ捨てられないものに貼り付けます。「中身の見直し」と一緒に貼っておくことで、仮置きの期限を可視化します。『捨て帳』の詳細【商品名】捨てる勇気を後押しするホームダイエットダイアリー~捨て帳~【セット内容】捨て帳1冊(縦約15.5cm、横約8.8cm、32ページ)、捨て帳シール10シート(B6判2種各5シート・合計60枚)【価格】1セット800円(税抜)※8%税込み価格864円【発売日】2016年12月21日(水)【お届け開始】2017年1月から順次販売サイト【関連アイテム】「捨てる!と決めたら準備したい捨てシールセット〈20シート〉」(1セット税抜き550円)も同時発売。お電話でのご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。
2017年01月10日「スッキリと暮らしたいのに、子どものモノがあふれている」「子どもが片づけをしてくれなくて、イライラしてしまう」というママは、多いのではないでしょうか。整理収納アドバイザーであり、親・子の片づけマスターインストラクターの橋場陽子さんに、わが子を「片づけられる子」に育てる3つのポイントを教えてもらいました。片づけは、子どもの生きる力を育む10歳の男の子のママでもある橋場さんは、主に渋谷区・世田谷区を中心に「片づけ講座」を開いたり、個人の自宅を訪問して片づけのアドバイスをしたり、ママ友グループ向けにレッスンを開催したりしています。「片づけは、子どもの生きる力を育む絶好の機会」だと言う橋場さんによると、片づけによって、育まれる力は主に下記の3つ。1.選択力:自分に必要なモノ、大切なモノを選び取る力2.想像力:自分で考え、先の結果を想像する力3.習慣力:やるべきことを続けていく力(※「親・子の片づけインストラクター講座」より抜粋)とはいえ、親がひたすら「片づけなさい」と怒り続けても、子どもは片づけられませんし、これらの力を育むこともできません。必要なのは、親が子どもに寄り添い、ちょっとした工夫をすること。では、どんな工夫が必要なのでしょうか。橋場さんに、今すぐできる3つのポイントを聞きました。ポイント1.作品やおもちゃなど適量を決める。こっそり捨てはNG橋場さんが、小学校低学年以下のお子さんのママから一番相談を受けるのが、「工作の作品やお絵かきが捨てられない」という悩み。親にとってはゴミのようでも、子どもにとっては宝物。「くれぐれも、こっそり捨てることはやめてください。子どもを傷つけてしまいますし、何より、選択力を鍛える絶好のチャンスを失ってしまいます」と橋場さん。「どんどん増える作品やおもちゃは、『全部は置く場所がないから、箱に入るだけにしようね』と伝えて、増えすぎたら本人に残したい物を選ばせましょう。そして、『ステキなモノが残ったね。きれいに箱に入ったね』と喜びを共感しましょう。あとで本人が『あれは捨てなければよかった』と後悔することもありますが、そうした失敗から学ぶことも多いのです」と橋場さん。でも、子どもはいらないと言うけれど、大人は捨ててほしくないモノ、ありますよね。祖父母からもらったお祝いだったり、高額な物だったり。それはどうすればいいのでしょうか。「子どもが『いらない』と判断したけれど、親が残したい場合、それは子どものスペースからはずし、「親が所有するもの」として、親のスペースに移動してください」。ポイント2.モノの置き場を決めて、ラベリングする家が片づかない原因のひとつは、モノの定位置が決まっていないから。橋場さんは、「子どもと一緒に動線を考えながら、何をどこに置くかを考えるといいですね。『よく使うから、手が届きやすいところがいいかな』など、子どもの想像力を鍛えることにもつながります。モノの定位置が決まったら、それを家族みんながわかるように、ラベリングすることが大事です。おもちゃなどは、写真に撮って、おもちゃ箱に貼れば小さな子でもわかります。ラベルプリンターを使って文字でラベリングしてもいいですし、もちろんラベルシールにママがイラストを手書きしても大丈夫。マスキングテープの色分けで、兄妹のスペースをわかりやすくしても、いいですね」。ポイント3.できたことを褒めながら、少しずつ習慣化橋場さんは、「子どもの片づけの最終ゴールは、自分でできるように自立させること。でも、いきなり100点を求めないで、ひとつのステップができたら、『できたね』と認めてあげてください。できるようになるまでの時間は、子どもによって差がありますが、ほかの子と比較しないで、その子の成長に合わせて、ときには相談してルールを見直しながら、根気強く寄り添ってください。お片づけが、親子が衝突する原因になっているご家庭が多いですが、本当は親子のコミュニケーションの手段のひとつであり、子どもの成長に気づく機会にもなります」。毎日の積み重ねが、生きる力にもつながるそうです。「たとえば掃除、洗濯、ゴミ出しなどは、生きていくうえで必要なことですが、終わりがありません。宿題も、毎日しないといけませんね。片づけは、こうしたルーティーン・ワークをこなしていく習慣力につながります」。私も、毎日のように7歳の息子に向かって、「片づけなさい!」を繰り返していますが、子どもに合わせた片づけルールが必要なのですね。橋場さんの親・子片づけ講座を受けたママたちからは、「子どものいいところを見られるようになった」、「夫にも効果があって、ラベルを見て片づけてくれるようになった」といった感想が多いそうです。片づけがうまくいくと、優しいママ、穏やかな妻になれそうですね。わが家はまずはラベリングから始めてみようと思います。取材協力:親・子の片づけ教育研究所()親・子の片づけマスターインストラクター橋場陽子さん( )<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年12月29日ADHDの息子は片づけが苦手…と、思いこんでいた!Upload By かなしろにゃんこ。ADHDの息子・リュウ太の部屋はとにかく汚い!部屋の掃除は月に一回すればいいほうで、息子の部屋から細かいゴミが廊下や階段に飛んできて散らかるほどです。掃除が苦手なのだとばかり思って、「誰かと一緒に暮らしているうちは、同居人に気をつかって片づけなさい」と注意していたのですが、息子はいつも良い返事をしません。どうしてそんなに片づけを拒むのか聞いてみると…「散らかってるほうが落ち着く」「思い出のあるものは捨てたくない」という驚きの答えが!なんと出掛けたときに買い物をしたときのレシートも思い出の品だと言うんです。私がゴミだと思っていたものは、彼の中ではゴミではありませんでした。だから片付かないのか!!物を大切することは良いことですが、どんなものにも愛着を持ってしまう気持ちには驚きでした。「片づけない」というのも、息子なりの解決方法…?Upload By かなしろにゃんこ。それから、目の前にものが見えていないと生活ができないということも分かりました。棚のなかに物が隠れると上手に探せなくなってしまいます。上の物をどかして下に探し物があるかどうか確認する動作や、記憶をたどって物をどこにしまったか思い出すことが苦手だからです。そのため物をどこかにしまうよりも、部屋中の置けるスペースを使って広げておくほうが生活しやすいようなのです。そういえば以前、ADHDがある人の生活を紹介したドキュメンタリー番組で、洋服などをタンスにしまわずに床に並べているところを見たことがあります。なんだか息子に似ているな~と思いました。これも息子なりの、自分のADHDの特性に対処する方法なのかなと思います。ただそれを理解して受け入れるのには、もう少し時間がかかるかもしれないと思う母なのでした(笑)。
2016年10月22日