株式会社リベラル社(名古屋市中区・代表取締役社長:隅田 直樹)は、『mofusandのことわざ120』(イラスト ぢゅの/1,100円 税込)を2023年10月18日(水)に発売しました。発売1週間で増刷が決定、累計3万部のヒットとなっています。 画像1_『mofusandのことわざ120』書影「mofusand」は、猫愛あふれるイラストで人気の作家ぢゅのによる、とってもキュートでちょっとシュールなネコちゃんたちを描いた作品。LINEスタンプやSNSを中心に人気を集め、全国各地でのポップアップストアやコラボカフェの開催、東京駅一番街 東京キャラクターストリートにはオフィシャルショップ『mofusand もふもふストア』が出店され、注目を集めています。本書は、「mofusand(モフサンド)」のもふもふにゃんこたちといっしょに、生活が豊かになる、生き方のヒントになる、気持ちが伝わることわざ・慣用句を学べる1冊です。画像2_『mofusandのことわざ120』目次■モフモフのネコちゃんがサメの着ぐるみを着た「サメにゃん」や、エビフライを被った「えびにゃん」、果物や野菜とにゃんこの掛け合わせがかわいらしい「もぎたてにゃん」など、「mofusand」のもふもふにゃんこたちに癒されてください。画像3_『mofusandのことわざ120』P60-61■さまざまなにゃんこの様子と、ことわざ・慣用句をリンクさせて覚えることができます。ふりがな付きで、お子様といっしょに楽しめる1冊です。画像4_『mofusandのことわざ120』掲載例■発売1週間で大増刷が決定、累計は3万部に!予約段階から好調な売れ行きを記録した本書は、書店でも話題になっています。語学・学習コーナーのみならず話題書コーナーに展示する書店が多く、読者様からも「全ページ可愛くて癒されます」、「かわいらしいイラストがたくさん!ことわざを楽しんで学べます」、「にゃんこがかわいすぎて悶絶!」など、好評をいただいています。画像5_書店の様子画像6_書店の様子画像7_書店の様子フルカラーのイラストを大きな紙面で楽しむことができ、ギフトにもぴったりな1冊です。画像8_『mofusandのことわざ120』P6-7画像9_『mofusandのことわざ120』P46-47【目次】1章 人生のヒントになることば2章 気持ちを表すことば3章 くらしのことば【プロフィール】イラスト:ぢゅの猫イラストレーター。もふもふな猫たちのキュートでちょっとシュールな姿を描いた作品をSNSで展開中。【書誌情報】書名 : 『mofusandのことわざ120』定価 : 1,100円(税込)判型 : 四六版体裁 : 並製頁数 : 160頁ISBN : 978-4-434-32855-8発行日 : 2023年10月18日(水)リベラル社 : Amazon : 楽天ブックス: 【会社概要】商号 : 株式会社リベラル社所在地 : 愛知県名古屋市中区栄3-7-9 新鏡栄ビル8F代表 : 隅田 直樹設立日 : 1984年事業内容: 書籍の出版および関連事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月15日昔からいい伝えられてきた、人生の教訓や知識を、短い言葉で表すことわざ。『犬も歩けば棒に当たる』『百聞は一見にしかず』など、認知度の高いものも、数多くあります。すがぬまたつや(sugaaaanuma)さんが、ことわざを題材に、創作漫画を描きました。『猿も木から落ちる』ある日、動物園を訪れた親子が、木から落ちる猿を目撃します。ことわざどおりの光景に、「まさに『猿も木から落ちる』だな」とつぶやく父親。「じゃあアレは?」と、子供が指をさしたほうには…。2匹の猿が、カラオケルームのような場所で、カラオケを楽しんでいたのです!曲を選んでいる猿に、もう1匹の猿が、音程の高い曲を勧めている様子。曲を選ぶ猿は「せめてキー調整させて」と、慣れた手つきで、曲のキーを下げようとします。父親はその光景を、ことわざの『猿も木から落ちる』と語呂の似た、『猿もキーを落とす』という言葉で、うまく表現したのでした。【ネットの声】・発想力が豊かすぎる!・笑った!・奇異な世界観ですね…。優れた人でも、時には失敗するという意味合いがある『猿も木から落ちる』。『猿もキーを落とす』ということわざがあるのなら、どんな意味になるのか気になりますね。[文・構成/grape編集部]
2023年08月10日昔から、人の集まるところに噂はつきものです。しかし、噂話は旬が過ぎれば人々に忘れ去られ、それほど長続きはしません。そんな状況を表したことわざ「人の噂も七十五日」について詳しく解説します。「人の噂も七十五日」の意味とはそもそも、「人の噂も七十五日」とは、「どんな噂も75日もあれば話されなくなるものだ」という意味が込められています。世間話や噂話はつい気にしてしまいがちですが、すぐになくなるから気にしなくていい、という考えです。このことわざは、よく法要の「四十九日」と間違われますが、冠婚葬祭などの行事とは関係がありません。「七十五日」である理由は諸説ありでは、なぜ「七十五日」なのでしょうか。これには諸説ありますが、大まかに「季節による区切りから」「農作物の収穫の周期から」「言葉の響きから」の3つの説があります。「季節による区切り」に関しては、昔設けられていた「土用」が関係しています。土用は18日間で、春夏秋冬の前にそれぞれ4回あるため、1つの季節と土用を合わせると約75日となります。このことから、「噂話も1つの季節を過ぎると忘れられる」という意味合いが込められているのではないか、と考えられるのです。「七十五日」は農作物の収穫周期とちょうど重なる2つ目の説である「農作物の収穫の周期」に関しては、種まきから収穫までに要する期間が約75日であることから、有力な説となっています。また、農作物の収穫時期になると、多くの人手が必要となり、慌ただしい毎日を送ることになります。そのことから、「噂話も収穫が忙しくなるとそれどころではなくなる」という意味が込められているとも考えられます。噂話は暇な時期にしかできないことだったのかもしれません。単純に言葉の響きがよかっただけかも最後の説は、「七十五日」が「言葉の響きがよかったから」というごく単純なものです。俳句や和歌などでも、昔から語呂のいい数字が使われています。また、ことわざや格言でも、「石の上にも三年」のように、長いことや短いことを表す数字として、任意の数字が使われることがあります。ひょっとしたら、日数自体に深い意味はなく、「少し月日が過ぎれば」という意味として「七十五日」を使ったのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2023年03月08日「百聞は一見にしかず」といえば、日本人になじみ深い故事成語のひとつ。「人から聞くより、自分の目で見るほうがよくわかる」ということを意味し、日常生活でも何かと使える言葉です。そんな名文句、じつは書き出しのほんの一文だったのをご存じですか。世の真理を端的に言い表したフレーズの続きとは、いったいどのような教えなのでしょうか。前漢時代に誕生した「百聞は一見にしかず」「百聞不如一見(百聞は一見にしかず)」とは、中国の書物『漢書』に記された言い伝えに由来する故事成語です。前漢時代の武将・趙充国(ちょうじゅうこく)が作戦の立案をしていた際、「前線から遠く離れた場所で戦略を立てるのは難しい。聞いたことだけであれこれ考えるよりも、一度敵の様子を見てから作戦を練ろう」と話したのが始まりだとされています。趙充国の有能ぶりが垣間見える逸話。そうと聞けば、このあとにどう続くかが余計気になります。さて、「百聞は一見にしかず」の結末とは。壮大なメッセージが込められていた百見は一考にしかず:見るだけでなく、自分で考えなければならない。百考は一行にしかず:考えるだけでなく、行動しなければならない。百行は一果(効)にしかず:行動するだけでなく、結果を出さなければならない。百果(効)は一幸にしかず:結果を出すだけでなく、幸せに繋がらなければならない。百幸は一皇にしかず:自分の幸せだけでなく、みんなの幸せを考えなければならない。まさに名文句!思わず膝を打つ含蓄のある成句が並びます。さすが名将と謳われる趙充国と言いたいところですが、続きの文は後世の創作といわれていて、漢書には記述がありません。とはいえ学校報や会社の朝礼でもたびたび引き合いに出されるなど、付け足された文章の説得力は折り紙付き。考えを行動に移し、結果を出し続けて自分や周りを幸せにする。確かに現代のビジネスシーンにも置き換えられるマインドかもしれません。まだまだあった!あのことわざの続きこうした続きの文が多いのが、日本のことわざです。初夢で見ると縁起のいいものの順番を表した「一富士二鷹三茄子」に続くのは「四扇五煙草六座頭(しおうぎごたばころくざとう)」。末広がりの扇、芸者が吸う煙草、弾き語りをする法師など、当時の暮らしを反映したおめでたいものが挙げられています。「柔よく剛を制す」は、柔らかくしなやかな者が剛強な者に勝てることを表します。その続きは「剛よく柔を断つ」。剛強な力が柔軟性のあるものを断ち切れる、ということを表す一文が続いていたのです。上の句と下の句を続けて読んでみると、しなやかなさと強さの両方の重要性を説いているのがわかります。一部だけがフォーカスされて広まってしまった故事成語やことわざ。全文を知ることでより深く意味を理解できるかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月14日日本人なら一度は耳にしたことがある「灯台下暗し」ということわざ。「人は身近なことにはかえって気がつかないもの」という意味を表します。灯台といえば、海上のはるか遠くまで光を照射できる一方、真下の地面や周辺の海は暗いまま。「言い得て妙」と思いきや、語源を調べてみると驚きの事実が判明しました。江戸時代に使われていた燭台のことだった正しくは、灯台ではなく「燭台(しょくだい)」。江戸時代に使われていた室内照明器具のことを指していたのです。燭台は、台となる火皿の上に伸びる支柱の先端にロウソクが立つように設計されています。部屋全体を明るく照らしてくれる反面、真下は影になって暗くなってしまう。燭台の構造上から生まれる陰影からきていたわけです。さらに、落語の「真打ち」という言葉が誕生した背景にも燭台が関係していると言われています。そもそも真打ちとは、「もっとも高い技量を持つ人」「寄席の最後に登場する人」という意味を持つ言葉です。燭台に立てたロウソクを照明代わりに使っていた当時の寄席。1番最後に高座へ上がる師匠は、その日の演目が終わるとロウソクの火を消して明かりを落としていました。当時の「打つ」には「消す」という意味があったことから、寄席のトリに登場してロウソクの芯を打つ落語家を「真打ち」と呼ぶようになったという説が有力とされています。ことわざの由来を調べてみると、意外な新事実に出会えるかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2023年02月08日『蛇に見込まれた(睨まれた)蛙』という、ことわざがあります。カエルが、捕食者であるヘビに遭遇した際、逃げることも立ち向かうこともできずに、その場に立ち尽くしてしまう様子から、恐怖で身体がすくんでしまう時などに用いられる言葉です。投稿者(chin_kaitou_musuko)さんの息子さんは、学校の国語の授業で、ことわざを学んでいました。覚えやすいように、息子さんは単語帳にイラストを添えているのですが、そのイラストが独特…!こちらをご覧ください!息子さんの描くカエルは、恐怖で動けなくなるどころか、逆にヘビをギロっとにらみ返しているように見えます。本来の意味とは異なりますが、堂々としたカエルはヘビから「見込みがある」と思われているかもしれませんね!また、投稿者さんは、息子さんが描いた別のことわざのイラストも公開しています。思わずクスっとしてしまう息子さんのイラスト。しかし、非常に分かりやすく覚えやすいともいえそうですね![文・構成/grape編集部]
2022年05月24日親友や家族であっても、最低限の礼儀やマナーは守らなければなりません。例えどんなに仲がよくても、お互いに尊重し合えなければ、関係に亀裂が入ってしまうでしょう。そういった人間関係を良好に保つための教訓として、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があります。このことわざは、中国の思想家である孔子の『論語』が由来となっているという説が有力とされていますが、はっきりとした語源は分かっていません。その発想はなかった!「ことわざを考えた人は…」井上とさず(@tosazun)さんは、「親しき仲にも礼儀あり」のことわざについて、1枚のイラストを描きTwitterに投稿。イラストには「その発想はなかった」「笑った!」などの声が寄せられています。その1枚がこちら!慣用句を憂う女の子 pic.twitter.com/azHdXh4Lrg — 井上とさず4/25単行本『学校の推せる怪談』発売 (@tosazun) April 16, 2022 確かに…!「どんなに親しくても、礼儀は必要だぞ…!」と思わせる人が身近にいないと、この言葉自体、思い浮かばないでしょう。さらに、ことわざにしたくなるほど、日常的に失礼な言動を受けていた可能性も…。斬新な発想のイラストに、さまざまなコメントが寄せられました。・着眼点に笑った!確かにね。相当失礼な人が身近にいたんだろうな。・きっと、声を絞り出すようにいったに違いない。積もりに積もった怒りをにじませながら…。・そう考えると「堪忍袋の緒が切れた」を最初にいった人は、怒り狂って大暴れしてそう!先人の知恵として、古くからいい伝えられてきた慣用句やことわざ。言葉の意味だけでなく、考えた人が置かれていた状況に想いをはせると、より面白いですね![文・構成/grape編集部]
2022年04月18日sora.F(@13237sora)さんがTwitterに投稿した、ことわざが話題になっています。そのことわざは『虫唾(むしず)が走る』です。【虫酸が走る】意味:吐き気がするほど不快。強い嫌悪を感じる。ネガティブな意味の言葉ですが、投稿者さんは思わず笑ってしまう姿に変身させました。その動画がコチラです…!元気な虫酸です。 pic.twitter.com/n6zUZaE3V6 — sora.F (@13237sora) November 16, 2020 『虫酸』が元気に走ってる!投稿者さんは、『虫酸』をラジコンにして走らせたのです!実際に『虫酸』を走らせるという、投稿者さんの斬新なアイディアには、9万件以上の『いいね』が寄せられています。投稿を見た人からはさまざまな声が上がりました。・このラジコン欲しい!会社で不快なことが起きた時に走らせたい。・笑った。こういうものを実際に作ってしまう行動力がいいね。・『悪寒』と『戦慄(せんりつ)』、『衝撃』とかも走らせて競争してほしい!不快なことが起こった時は、『虫酸』のラジコンを走らせれば心が落ち着くかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2020年11月21日ことわざと和菓子古来より言い伝えられている先人からの教えや教訓を短い文章で表現した句「ことわざ」。1,000年以上も前から使われているほど歴史があり、私たちの日常にも馴染んでいます。日本だけでなく、さまざな国で使われています。お饅頭やお団子など、身近にある和菓子を使ったことわざも多く、和菓子が日本の暮らしに深く根付いていることを表しているのでしょう。「木に餅がなる」「木に餅がなる」。話がうますぎるなど、実際にはありえないことを表現するときに使うことわざ。本来お米からできるお餅が木になっている様子に例えてユニークに表現しています。「棚からぼた餅」「棚からぼた餅」。棚から落ちたぼた餅が、そのまま口の中に入るように、「思いがけない幸運に恵まれる」という意味を表しています。なかなかない出来事に巡り会えたラッキーな状況を見事に表現しています。「絵に描いた餅」「絵に描いた餅」。餅は餅でも、絵に描いた餅を実際に食べることができないため、役に立たないもしくは、実現しそうにないもののことを表したことわざです。「雪隠で饅頭を食う」「雪隠で饅頭を食う」。今ではあまり使われることのない「雪隠」とは、お手洗いのこと。お手洗いに隠れて饅頭を食べることのように、人に隠れたところで自分だけいい思いをすることを意味しています。その絶妙な表現に、思わず「うまいっ!」と言いたくなる和菓子のことわざ。遊び心を織り交ぜて、ワンランク上の“大人の語彙力”を身につけましょう。
2017年04月06日子育てや家事に忙しい毎日では、じっくり読書する時間がなかなか取れないですよね。私自身も最近読むものは、実用書や読みやすい雑誌が多く、本はほとんど買っていません。そんなときにSNSで本好きの知り合いが紹介していて、その後書店で見つけ購入した本がとても楽しかったので紹介します。『翻訳できない世界のことば』と『誰も知らない世界のことわざ』の2冊です。日常のあるある!をうまく表現、世界の言葉を集めた『翻訳できない世界のことば』『翻訳できない世界のことば』では、タイトル通り、翻訳するにはちょっと長い説明が必要な世界のいろいろな国の言葉を紹介しています。『翻訳できない世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース作、前田まゆみ訳、創元社刊)たとえば・「肌についた、締めつけるもの(靴下や時計など)の跡」=トゥル語(インド南西部の言語)で「カレル」・「めちゃめちゃにもつれたケーブル」=ドイツ語で「カーベルザラート」・「夫が悪いふるまいを妻に許してもらうプレゼント」=ドイツ語で「ドラッヘンフッター」・「迷子になり、だれかに道を教えてもらったが歩き始めたとたんに、行く方向を忘れた時」=ハワイ語で「アキヒ」・「だれか来ているのではないかと期待して、何度も外に出て見てみること」=イヌイット語で「イクトゥアルポク」・「シャツの裾を絶対にズボンの中に入れようとしない男の人」=カリブ・スペイン語で「コティスエルト」など。どれも日常でよくあることですが、あえて言葉にしたことがなかったり、説明が長くなりそうで話さなかったことだったりします。そんなときに、この言葉を知っていれば、「あ〜、うっかり寝てしまって腕にカレルがついちゃった!」「またテレビの裏がカーベルザラート状態に!」とか、「このケーキ、ドラッヘンフッターなんじゃないの?」と探りを入れたりと、日常で使ってみると、なんともおもしろい会話になります。子どもは言葉にはとても敏感なので、「○○って、どういう意味?」と聞いてくることで、世界のいろいろな表現を知るきっかけにもなります。ちなみに、日本語の「木漏れ日」「わびさび」なども、本の中で紹介されています。国ごとの文化や背景の違いを感じる、『誰も知らない世界のことわざ』そしてもう1冊、『誰も知らない世界のことわざ』もなかなかおもしろいです。こちらは世界の風変わりなことわざをまとめています。『誰も知らない世界のことわざ』(エラ・フランシス・サンダース作、前田まゆみ訳、創元社刊)たとえば、・「ロバにスポンジケーキ」(ポルトガル語)=ブタに真珠と同じ意味で、その価値や扱い方をわかっていない人に与えることの無意味さを言う言葉。・「PとQに気をつけて」(英語)=「言動によく注意して、お行儀良く振る舞いなさい」という幼い子への優しい注意の仕方。・「オオカミの口の中へ!」(イタリア語)=「Good luck!」のイタリア語版。幸運を祈りながら、相手を送り出す時の言葉。・「ブドウは、お互いを見ながら熟す」(トルコ語)=仲間同士は似るようになり、まわりの人たちから学び成長していく(一番近くの人の影響を最も受ける)という意味。・「あなたのレバーをいただきます」(ペルシア語)=深い愛情や愛着を表現する言葉(家族やごく親しい友人、愛し合っている人同士で使われる)。・「私の頭にアイロンをかけないで」=アルメニア語で、イライラさせないでという意味。・「わぁ! 馬が妊娠している!」=フィリピン語で、まったく思いがけないことが起きた時に言う「なにこれ!?」という言葉(つま先をぶつけたり、冷たいシャワーが出たりした時)。など。こちらも日常でよくあるシーンで使われる言葉ばかりです。たとえば、電車の中で子どもに「PとQに気をつけて」と言ってみたり、試合に行く前に「オオカミの口の中へ!」と背中を押してあげたり、怒っている時に「私の頭にアイロンをかけないでよ!」と言ってみたり。「え!?」と不思議に思いつつも、実は○○という国の言葉でこういう意味があるんだよと子どもに教えてあげるのも、おもしろいかもしれません。ちなみに、日本語では「猿も木から落ちる」「猫をかぶる」が入っていました。ユーモアたっぷりのイラストで、子どもが読んでも楽しいこの2冊の本の魅力は、個性的なイラストにもあります。言葉やことわざごとに描かれた、ユーモアあふれる楽しいイラストは、見ているだけで気分が和みます。著者であるエラ・フランシス・サンダースの豊かな感性とセンスあふれる絵は、大人が楽しむ絵本として、贈り物にしても喜ばれそうです。時間がない時も、パッと開いたページを読むだけでも理解できるので、細切れで楽しめるのも良いところです。文章の難しい漢字には、ふりがながふってあるので、小学校中低学年の子にも読める内容だと思います。世界には、こんなにいろいろな言語があり、多彩な表現があることを知る、よいきっかけになる本ではないかと思います。親子で共有する楽しい本として、また大人がちょっと息抜きに読む本としても、おすすめの『翻訳できない世界のことば』と『誰も知らない世界のことわざ』。ぜひ読んでみてください。創元社 <文:フリーランス記者武田由紀子>
2017年02月26日日本には古くから伝わるたくさんの「ことわざ」がありますが、なかには睡眠に関するものもあります。そのことわざと意味を知れば、もしかしたら睡眠の本質が見えてくるかもしれませんよ。そこで今回は、睡眠に関することわざをいくつかご紹介していきたいと思います。「睡眠と子ども」に関することわざ・寝る子は育つ意味=よく眠る子は元気に育つ。今までの記事で何度もお伝えしている通り、睡眠は子どもだけでなく大人が健康な生活を送るためにも必要不可欠なものです。1日のうちで成長ホルモンが特に多く分泌されるといわれている時間帯が、午前0時~2時の間です。そのため日付が変わるまでには布団に入るようにして、1日の疲労から回復できるように努めていきましょう。・寝た子を起こす意味=静かに収まっている物事によけいな手出しをして問題を起こすことのたとえ。寝ている子どもを起こすと騒がしくなることから生まれたことわざですが、実際に騒がしくなるのは大抵の場合「さっき寝たばかりの子ども」を起こしたときです。いくら可愛い我が子とはいえ、寝ているところの近くに行って音を立てると起きて騒いでしまうおそれがあるので、一度寝たら朝までそっとしておいてあげましょう。人生の役に立つかもしれない睡眠のことわざ・果報は寝て待て意味=幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないから、焦らずに時機を待て。現代でたとえるなら「恋人からのメールの返信」や「受験の結果などが当てはまるかもしれませんね。何かの知らせや結果を待っているときは、あまりハラハラしても仕方がないので、大人しく寝ながら待っていたほうがよいこともあるのです。・早起きは三文の徳意味=早起きをすると健康にもよく、また、そのほか何かとよいことがあるものであるということ。朝起きは三文の徳。対義語のことわざに「朝寝八石の損(あさねはちこくのそん)」というものもあるので、一緒に覚えておきましょう。・春眠暁を覚えず意味=春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。気温20~22℃は、脳と体が緊張しにくく最も熟睡しやすいといわれています。・起きて半畳寝て一畳意味=人間が必要な広さは、起きているときが半畳で、寝ても一畳あれば足りる。贅沢 (ぜいたく) は慎むべきであるという教え。確かに寝るだけなら一畳分のスペースがあれば足りますが、大の字になったり寝返りをうったりするのは難しそうです……。睡眠のことわざは、ほかにもたくさん!ほかにも、睡眠に関することわざには以下のようなものがあります。・叩かれた夜は寝やすい・盗人の昼寝・宵っ張りの朝寝坊・寝耳に水・王様は仰向けに眠り、賢者は横向きに眠り、金持ちはうつぶせに寝る古くから語り継がれてきたことわざには、現代の生活にも通用するものがたくさんあります。特に睡眠は人間の生活と切り離せないものですから、長い年月のなかでこれだけのことわざが使われるようになったのでしょう。今回ご紹介した睡眠に関することわざは今後の人生で役に立つかもしれないので、ぜひ覚えておいてください。※今回ご紹介したことわざの意味は、すべて「goo辞書」を参考にしています。photo bay Arnis Gashi
2016年08月11日「夕焼けの翌日は晴れ」、「猫が顔を洗うと雨」など、昔から天気予報についてのことわざが言い伝えられています。それらの実用性を気象予報士の笠原久司さんにうかがいました。新たな環境で生活をスタートすることが多い4月、鉄板の天気ネタでコミュニケーションをとってみては?――まずは、雲や太陽、月などにまつわる「お天気ことわざ」について。太陽や月の「色」が天気予報に関連するのでしょうか。「西から天気が変化する日本では、これから頭上にやってくる西の空が晴れていることを根拠に『夕焼けの翌日は晴れ』ということわざが広く知られています。確かにこういった傾向はあると思いますが、夕焼けの色が真っ赤に染まるときや、暗い赤色に見えるときには、西の空に波長の長い赤い光を散乱させる湿った空気があることも。こういった場合には、むしろ夕焼けが雨の兆候と考えられます。また、雨雲の先端が近付いているときにも、雲の影と相まってきれいな夕焼けが見える場合があります。やはり、夕焼けだけで天気を予想することは困難でしょう。似たことわざに『月が赤いと近いうちに雨が降る』というものがありますが、空気中に雨の原料である水蒸気が多いことの表れと考えれば、理にかなっているといえます。もっとも、赤い月が地平線に近い高さに位置している場合には、夕焼けと同じ理由で月が赤く見えることもあるでしょうから、必ず雨が降るとは言い切れません」――「飛行機雲が10分以上消えないと雨が降る」というのもありますよね。「飛行機雲は、飛行機のエンジンから出た排気ガスの中の水蒸気が冷やされて水滴になり、帯状の雲になったもの。ですから、空気中の水蒸気が多い場合には水滴が蒸発しにくく、なかなか雲が消えません。水蒸気は雨雲の原料ですから、空気中の水蒸気が多いときには雨が近いといってよいでしょう。とはいえ、水蒸気が多いときでも、上空の風が強い場合には飛行機雲が早々に拡散してしまうので、消えるまでの時間は確定的ではありません。ですから、天気予報を確認するための手段の一つと考えておいた方がよいと思います」――次に、「猫が顔を洗うと雨」ということわざもポピュラーですね。「これも天気のことわざとしては有名ですね。雨が近付き湿度が上がると、猫の大切なひげに張りがなくなるので、それを整えるために顔を洗うなどと説明されたりします。しかし、キチンと調査した資料があるわけでもありませんし、現時点で調査がされているという話も聞いたことがありません。いまのところ『ナマズが暴れると地震がくる』ということわざと同程度に考えておいた方がよいでしょうね」――北海道では「雪虫が飛ぶと初雪が降る」と言われるそうです。そもそも「雪虫」ってどんな虫なのでしょうか?「通称『雪虫』と呼ばれるアブラムシの一種が晩秋に大量発生して飛び交う現象を、北海道地方で初雪の根拠にしているわけですが、これまで確固たる調査結果はありませんでした。ウェザーニューズ社が携帯版の天気予報利用者とともに調査を行ったところ、”「雪虫が大量発生してから約1週間~10日で初雪が降る」との俗説より一週間以上も遅い”という結果になったそうです。ですから、現時点では北海道の風物詩としてとらえておいた方が無難かもしれませんね」――最後に、天気に関することわざは、「空」についてのものと「生物」に関するものが多いように思いますが、それはどうしてなのでしょうか?「天気予報が発達していなかった時代、人々は身近な自然現象の中から天気変化の兆候を見いだす必要がありました。漁師や北前船の船頭は高い丘の上から水平線を眺め、雲の形や風・波の方向、海鳥たちの行動から嵐の兆候を見いだそうとしましたし、農家は日々の天気変化の傾向、動物や昆虫の動きや植物の育ち方、ひいては家の柱がきしむ音などからも、祈るような気持ちで作況を予想しようとしていました。そんな人々が目にすることができる自然現象の多くは、『空』の変化と『生物』の行動でしたから、おのずからそれらが観天望気の要素になってきたのでしょう。傾向として、漁師の観天望気は『空』や『海』を根拠として直近の空模様を予測するものが多く、農家の観天望気は『空』や『生物』を根拠として長期の雨や気温の傾向を予測するものが多いようです。このあたりを意識しながら天気のことわざを調べてみると、昔の人たちの生活や気持ちまで伝わってきて面白いかもしれませんよ」お話を通じて、天気予報のことわざの一つ一つには、昔の農家や漁師さんの生活に関わる切実な思いが込められているということが伝わってきました。身近なあらゆるものを観察し、明日の天気を予測していたのでしょうね。笠原久司1961年生まれ。気象予報士。気象予報士資格を取得後、ウェザーニューズ社勤務。全国民放各局の天気予報番組の制作を経て、テレビ朝日ウェザーセンターに勤務。「ニュースステーション」等の天気予報番組の統括デスクを務める。退職後の2000年、26フィートのヨット「GoldenWistaria号」にて半年をかけて本州周航を達成。気象予報士Kasayanのお天気放談(OFFICE-SANGA秋田茂人)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月05日ことわざから仕事のコツを学ぶ!次々とやってくる難しい仕事や、なかなかうまくいかない案件に悩むことはありませんか?そんなときは、「ことわざ」がヒントや勇気をくれることがあるかもしれません。今回は、マイナビ会員の女性542名に、「仕事をしていて『そのとおりだなあ』としみじみ感じることわざ」について聞いてみました。>>男性編も見るQ.仕事をしていて「そのとおりだなあ」としみじみ感じることわざを教えてください(複数回答)1位一難去ってまた一難29.7%2位失敗は成功のもと20.7%3位案ずるより産むが易し16.4%4位嘘も方便14.8%5位急がば回れ12.9%■一難去ってまた一難・「トラブルを解決したと思ってホッとしていたら、また別のトラブルが起こることがよくある」(29歳/情報・IT)・「重い仕事が終わって、しばらくは落ち着いた生活が送れると思いきや、手が空いたことでまた重い仕事が降ってくる」(26歳/情報・IT/技術職)・「安定して仕事をするなんてきっと無理。いつも何かしら課題が降ってくる」(30歳/その他/販売職・サービス系)■失敗は成功のもと・「最初は何事もうまくいかないけど、何回か経験を積んでいくと慣れてきて、少し余裕を持って仕事に取り組めるようになる」(24歳/小売店/専門職)・「仕事で失敗し、その経験を生かして次からは気をつけて作業するようになった」(27歳/自動車関連/専門職)・「失敗してその原因を考えることで、一つひとつ社会人として成長していくと思う」(26歳/その他/秘書・アシスタント職)■案ずるより産むが易し・「あれこれ考えるより、やってみたら案外すぐできたりする」(29歳/学校・教育関連/専門職)・「先輩に質問したいときに、もう少し考えてからの方がいいか、それとももう聞いてもいいかとぐるぐる悩んでいたが、思い切って聞いてみたら簡単だった」(28歳/ホテル・旅行・アミューズメント/技術職)・「新しい部署に異動になったときに、つくづく感じた。新しい環境で、新しい業務で、一度にやることが増えて、ストレスで泣きながら帰る日もあったけれど、クヨクヨ悩むよりもまずはやれることからやる。一歩踏み出してみたら楽になった」(28歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)■嘘も方便・「営業時間を過ぎていらしたお客様への断りは、大体『機械が止まってまして』。そういうと、たいていの方があきらめてくれる」(24歳/金融・証券/営業職)・「クレーム対応のとき、馬鹿正直に言うよりも角が立たない」(29歳/小売店/販売職・サービス系)・「お客様に嘘を言う方がスムーズに仕事が運ぶので、嘘を言うのに慣れた」(32歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)■急がば回れ・「焦ったり、手を抜いたりすると、結局二度手間になることが多い」(28歳/医療・福祉/専門職)・「急ぐ仕事ほど、後でミスの処理に時間がかかる」(30歳/金属・鉄鋼・化学/専門職)・「焦れば焦るほどにミスなどが多くなって空回りしてしまう」(24歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)■番外編:デキる女性はココが違う!?・早起きは三文の徳「早めに出勤してみんながいないうちに仕事をすると、すごくはかどる」(26歳/マスコミ・広告/専門職)・貧乏暇なし「ワーキングマザーで毎日時間に追われていてそう思う。夫の財力がケタ外れですごいセレブだったら……なんて妄想する」(29歳/医薬品・化粧品/技術職)・負けるが勝ち「おとなしく下手に出ている人が案外うまく立ち回ったりしている。我を張っている人は集中攻撃にさらされたりしている」(34歳/その他/販売職・サービス系)総評1位は「一難去ってまた一難」でした。一つ解決したと思った矢先に、またトラブルが発生したらうんざりしてしまいますよね。でも、みんなもそうなんだと思えば頑張れそうな気がしませんか?2位は「失敗は成功のもと」。次々とやってくるトラブルも、そこでの失敗も、すべて成功や成長のもとになると思えるようになればいいのですが……。なかなか難しいですよね。3位は「案ずるより産むが易し」。考えたり悩んだりするよりも、やってしまった方が簡単です。それがわかっていても、なかなかできないこともあるはず。難しそうに思っても、後回しにせずやってみる、ということは心がけたいなと思います。多くの人が同じような失敗や経験をしているからこそ、長く使われ続ける「ことわざ」。時には力をくれる魔法の言葉になるのではないかなと思います。(文・OFFICE-SANGA澤田千春)調査時期:2012年10月15日~2012年10月20日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性542名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】仕事をしていてガーンとショックを受けることランキング【女性編】仕事でミスしたときに言われるとうれしい言葉ランキング【女性編】疲れたときに言われるとうれしいひとことランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月02日苦しいときこそ、その言葉が身にしみる……子どものころは、「なんだか難しい言葉づかいだな……」と思っていた"ことわざ"。大人になり、仕事をする中で、その意味を心から理解できるようになったという人も多いのではないでしょうか。マイナビ会員の男性458名に聞いた、「仕事をしていて『そのとおりだなあ』としみじみ感じることわざ」をランキングにしてみました。>>女性編も見るQ.仕事をしていて「そのとおりだなあ」としみじみ感じることわざを教えてください(複数回答)1位一難去ってまた一難25.6%2位急がば回れ22.7%3位案ずるより産むが易し20.7%4位急いては事を仕損じる15.9%5位正直者が馬鹿を見る15.1%■一難去ってまた一難・「一つ難題が片付けば、また難題がやってきて……の繰り返し」(29歳/小売店/専門職)・「何か問題が起こって、やっと解決したと思ったら次の問題が起こる」(39歳/自動車関連/技術職)・「仕事中にトラブルがないことがほとんどない」(27歳/機械・精密機器/技術職)■急がば回れ・「横着して楽をしようとすると、結局時間がかかる」(34歳/医療・福祉/専門職)・「急ぎの仕事こそ、地味な部分を押さえておかないと大変なことになる」(28歳/その他/専門職)・「楽をしようとするとろくなことがないし、いろいろ根回ししたほうが仕事は早く進む」(30歳/金融・証券/専門職)■案ずるより産むが易し・「やる前はいやだなあと思っていたことも、いざやってみると意外とスムーズに進む」(26歳/食品・飲料/技術職)・「初めてのことなど、いろいろ考えすぎて緊張したり不安になることが多いが、振り返ると悩みすぎだったなあと感じる」(29歳/生保・損保/専門職)・「どんなに炎上していたプロジェクトでも、今振り返るとなんとかなって終わっている」(29歳/情報・IT/技術職)■急いては事を仕損じる・「ある程度、順を踏んで行動しなければ、あとあと調整等で大変なことになる」(33歳/情報・IT/技術職)・「急ぎでやったことはミスが多い」(24歳/電力・ガス・石油/技術職)・「焦って仕事をしても、ミスをして余計な時間がかかってしまう」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)■正直者が馬鹿を見る・「失敗したことを客に伝えるときに、そのまま伝えてしまって伝えなくてもよいことまで話してしまいがち。伝えるべきではなかったことも多くて、よく怒られた」(32歳/商社・卸/技術)・「こつこつと足を動かして営業に回るより、何度か接待をしていればその見返りで仕事がもらえる現実」(29歳/印刷・紙パルプ/専門職)・「上司に正直な報告をしたら『そんな言い訳はいらん!』と一喝され、他人のミスをかぶらされるハメに」(32歳/その他)■番外編:デキる人の秘訣とは?・嘘も方便「クレームになったとき、嘘を言うことで丸く収まった」(33歳/その他)・善は急げ「自分で抱え込むより、とにかく早く行動することが大事と思う」(27歳/情報・IT/技術職)・失敗は成功のもと「何回失敗しても、そのたびに成長していっている気がする」(28歳/食品・飲料/販売職・サービス系)総評1位は「一難去ってまた一難」でした。皆さん、ホッとする間もなく、次々と難題に立ち向かっているようです。一つ解決するごとに、経験値も一つ上がる!と思えば頑張れるかも。2位は「急がば回れ」。時間がないときに限ってミスをして余計に時間がかかるのは、焦って必要なことを省略してしまうから。そういうときこそ落ち着いて、確実な方法で!3位は「案ずるより産むが易し」。考えていたよりも、やってみたら意外と簡単というのは、やった後でわかること。何度同じような経験をしても、やる前は「どうしよう、どうしよう」とウジウジ考えて動き出せないのは私だけでしょうか。5位には「正直者が馬鹿を見る」、番外では「嘘も方便」と、子どものころには教えられなかった社会の厳しさ、難しさを感じさせることわざも挙がりました。最初は馬鹿正直に怒られたりしながら、強くたくましい大人になっていくんですね。(文・OFFICE-SANGA澤田千春)調査時期:2012年10月15日~2012年10月20日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性458名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】仕事をしていてガーンとショックを受けることランキング【男性編】仕事でミスしたときに言われるとうれしい言葉ランキング【男性編】疲れたときに言われるとうれしいひとことランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年12月02日ひと言でいろいろな教訓を表した「ことわざ」。遠い昔の人が作ったものなのに現代の状況にも当てはめることができる、ある意味すごい言葉です。今回、日本在住の外国人20人に聞いたのは「好きな日本のことわざ」。彼らの感性に注目です。■「出るくいは打たれる」日本の社会そのものを表すことわざと思います(イギリス/男性/40代前半)いきなり鋭い視点。英語のことわざで同じ意味のものに「嫉妬は名声の伴侶」というものがありますが、こめられたイメージは少し違いますね。「平らなところから飛び出ているくいを打ち込んで平均化してやる!」というのが日本社会のイメージなのでしょうか……。■「石橋をたたいて渡る」私の人生の生き方だから(フランス/女性/20代後半)堅実な方のようですね。日本に移住することはチャレンジャーの成せる業かと思いますが、この方にとっては綿密な人生設計のひとつなのかもしれません。きちんと計画を立てれば海外生活もへっちゃら!?■「郷に入っては郷に従え」・異国で生きていく知恵が隠されているから(フィンランド/女性/50代前半)・日本に来て初めて覚えたことわざで、異文化の日本でとても役に立ちました(アルゼンチン/男性/20代後半)文化の異なる国では理解しがたいことも多いはず。このお二人のように心を落ち着けていけば、「この国の習慣ヘン!」と思っていたことでもその利点が見えてくるかもしれません。■「一期一会」・出会いを大切にしていきたいから(中国/男性/20代後半)・本当に人と人は一回しか会えないことが多いから、その通りだなぁって思ったからです(台湾/男性/20代後半)旅先で出会った人が、「人の出会いは宝くじに当たるよりすごいことだ!」と言っていて感動したことがあります。これだけ多くの人間がいる中で、ひとりの人と出会う。本当にすてきなことです。しかしその人は、「もう二度と会わないかもしれないね!」と言って笑顔で去っていきました……。■「サルも木から落ちる」面白いから(インド/女性/30代後半)インドでは猿って神様のひとつじゃありませんでしたっけ!?■「燈台(とうだい)下暗し」よく使うので。ハンガリー語のことわざで同じ意味のものがあります。「木が見えて森が見えない」というのです(ハンガリー/女性/30代前半)自然が美しいといわれるハンガリーを象徴しているようなことわざですね。しかし、この方は日本語のことわざをよく使うんでしょうか!?むむむ、デキる!私たちが海外でその国のことわざを言っても、そのように思われるに違いありません。ネタとしてひとつくらいマスターしておいてもいいかもしれませんね!その他にも、■「負けるが勝ち」自分のためにも相手のためにも役立ちます(タイ/女性/30代前半)■「情けは人のためならず」と「能あるタカは爪を隠す」国境を超えた普遍的でいいメッセージが含まれていると感じますから(イタリア/男性/30代前半)■「けがの功名」自分の失敗を考え過ぎるよりもポジティブで楽観的に人生を過ごしたい(シンガポール/男性/20代後半)などなど、たくさんのすてきな回答をいただきました。文化も言語も全く違う国の、しかもたったひと言の言葉なのに、その奥に潜む意味に共感してもらえるなんてうれしいですね。国は違っても人の心は同じなのだなあとあらためて感じてしまいました。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月12日明日は晴れる?それとも雨?それを知るひとつの指針となるのが、天気にまつわることわざです。日本には多くのことわざが存在しますが、それらは根拠があるのでしょうか。気象予報士であり紙芝居師でもある「くぼてんき」さんに、お話をうかがいました!■ツバメが低く飛ぶと雨――有名なことわざですが、これは根拠があるのですか?「これはわかりやすいですよ!雨が降る前は、空気中の水分が多くなる(湿度が高くなる)でしょ?そうすると、昆虫たちの羽や体が湿気を含んで重くなり、高く飛べなくなってしまう。その低く飛ぶ昆虫を食べるため、ツバメも低く飛ぶというわけです」(くぼてんきさん)なるほど!ツバメたちはそろそろ南へ帰る時期なので、春になってツバメたちが戻ってきたら、観察してみましょう。■鐘の音がよく聞こえると雨――音の伝わり方と天気には、どんな関係があるのでしょうか?「音は、温度の高い方から低い方へ曲がる性質があります。晴れの日は地表の温度が高くなるため、音が上に逃げてしまうのですが、雨が降る前は上層と下層の温度差が晴れの日よりも小さくなるため、音が上層へ逃げにくく、音がよく通るんです。天気が崩れる前は、鐘の音に限らず、さまざまな音がよく聞こえるはずですよ」そういえば、毎朝6時にお寺から聞こえてくる鐘の音も、日によってビミョーに違うような……!?■茶わんのご飯粒がきれいにとれると雨――ご飯粒のとれ方も、天気にかかわるのですか?「これまでのことわざもそうでしたが、湿度の高低は翌日の天気を左右します。空気が乾燥していると、ご飯の表面がすぐ乾いてしまって、お茶わんにくっついてしまう。逆に湿度が高いと、ご飯粒が湿ったままなので茶わんにくっつかず、スムーズに取れるということだと思います。雨が降る前は湿度が上がりますから、最後の一粒もキレイに取れるということでしょうね」ということは、秋から冬にかけては、ご飯を最後まで食べるのに少し苦労するかもしれませんね。■ヒツジ雲が出ると雨――ヒツジ雲を見ると、「秋だなぁ」なんてしみじみ思うのですが、これも雨の前兆なのですか?「まるでヒツジの群れのように見えることから、ヒツジ雲と呼ばれています。これは、高積雲といわれ、高度2~7km程度という空の中間の位置にできる雲です。なぜこのような模様を描くかというと、上空で空気の入れ替え(対流)が始まっており、低気圧や前線が近づいているから。おみそ汁って、冷め始めると、みそがまだら模様を描くでしょ?あれは、上澄みが冷め始めたために、おみそ汁の中で対流が起こるからです。それと同じなんですよ」おみそ汁のモヤモヤとヒツジ雲が同じ原理とは!気象が少し身近に感じられますね。■夕焼けは晴れ、朝焼けは雨――夕焼けを見ると、「明日は晴れるな」と思いますが、それは正しい考えですか?「単純な解釈をすれば、天気は偏西風の影響で西から東へ移動しますから、西が晴れていれば翌朝はこちらも晴れるだろうということですね。逆に朝焼けは、東の空が晴れている(高気圧がある)ということなので、西からは次の低気圧が近づいているサインなのです」同じ赤い空でも、朝と夕方とでは、理屈が異なるのですね!知りませんでした……。雨を予想することわざばかりでしたので、最後は晴天を予想することわざをお願いします。■炭火がよく燃えるのは晴れ「ご存じの通り、炭は目に見えない穴がたくさんあり、湿気やにおいを吸着する作用があります。よって、湿気を多く含んでいれば着火しづらく、逆にあまり含んでいなければよく燃えるというわけ。昔は炭火で調理をしていましたから、炭火の燃え方をよく観察していたのでしょうね。ただ、夏場は湿気が多くても晴れることが多いので、このことわざは晩秋から春にかけてのみいえるでしょう」バーベキューなどで火をおこした経験のある方は、非常に納得できることわざかもしれませんね。天気予報などなかった昔、人々は小さな自然の変化や身近に起こったささいな出来事から翌日の天気を予想し、このようなことわざを生み出したのでしょう。昔の人の経験と知恵が詰まった「ことわざ」。あなどってはなりませんね!くぼてんき気象予報士と防災士の資格を持つ紙芝居師。東京都が認定する大道芸人ヘブンアーティストのライセンスを持つ。小学校や幼・保育園、また各種イベントなどで、天気や環境などをテーマとした紙芝居や講演などを行っている。(OFFICE-SANGA 百田カンナ)
2012年10月12日