大人二人が暮らすためのミニマムな空間ファッション関係の仕事をするSさん(50代・女性)と、写真家・山岳ガイドとして活動するKさん(60代・男性)。パートナーの二人が暮らすのは、品川区の住宅街にこの春完成したばかりの住まい。家を建てるきっかけは、Sさんが築50年の実家を受け継いだことだったという。「当時としてはモダンなRC造の建物でしたが、古さゆえ快適とは言い難い住環境でした。そこで、取り壊して新たに家を建てようと思いました」(Sさん)。家づくりにあたっての二人のコンセプトは「都会の隠れ家」。「50〜60代の大人が、必要最小限のモノで暮らしていくためのシンプルな家を建てたいと思いました。私は写真家・山岳ガイドという仕事柄、東京を離れ自然の中にいることが多く、彼女も山登りを一番の趣味としているので、逆に住まいはアーティフィシャルな空間を楽しみたいと思いました。」(Kさん)。間取りの面では、住宅密集地のため閉じたつくりとし、北側と北西側が道路に隣接するためベッドルームを南東角に配置した。さらに空間を有効活用するために廊下を設けず、リビングやダイニング、寝室など暮らしの中心となるスペースは2階にまとめた。2階は間仕切り壁を設けず、建具やカーテンで仕切っている。「限られた空間を有効に使うために、2階は部屋と部屋が直接つながるレイアウトに落ち着きました」(Kさん)。キッチンの奥から二階全体を見渡す。2階はワンルーム的な設計。ダイニング・リビング・寝室を、アイアンのガラス吊り戸とカーテンで仕切っている。2階やロフトへ上がる階段の手すりもアイアンで統一。北西側にスリット状の明かりとりの窓を設けている。ロフトへの階段下にはピアノを置いた。ロフトからリビングを見下ろす。照明は、ルイスポールセンの「パテラ」。点灯していない時でも美しく光を演出する照明は、二人のお気に入りだ。NYのロフトをイメージしたインテリアインテリアについては、主にSさんの好みが反映されているという。「ピンタレストなどでいいなと思う画像を集めていたのですが、その中で見つけたNYのロフトがイメージの源になりました」(Sさん)。アイアンを使ったモノトーンの空間に惹かれ、自宅にもアイアンのガラス建具を採用した。「アイアンの建具、階段、手すりをキーにして内装を組み立て、壁紙や床はグレイッシュな色調を選びました」(Sさん)。「モノトーンの壁は、陰影を楽しむことができて、また飾った写真がよく映えます」(Kさん)。ほとんど外食をしないという二人にとって、キッチンは大切な場所。設計段階から悩み、こだわり続けた結果「使わない時には家具のように見え、それでいて機能的なキッチン」を目指したという。「フラットな棚板面、カウンタートップの質感や色合いなどが気に入って、クッチーナでオーダーしました」(Sさん)。使わない時には家具のように見えるキッチン。キッチンのデザインは、天板をセンターにして、左右対称シンメトリーにした。ダイニングの照明は、ルイスポールセンの「アバーブ」をチョイス。コーヒーをいれるKさんと、ダイニングでくつろぐSさん。テーブルは、ウォルナットの挽き板を巾接ぎした天板と特注のアイアンの脚の組み合わせ。キッチンの収納。扉を開けると広い収納スペースが現れる。引き出しと扉は把手がないタイプを選び、スッキリと見えるように。充実した収納や全館空調もテーマに必要最小限のモノでの暮らしを目指しつつも、洋服やアウトドア用品など、仕事柄持ち物の多い二人。家を建てる際には、「狭い家を広く使う」ことを重視し、収納スペースを十分に設けた。2階の寝室に続く3.5畳のウォークインクロゼットのほか、1階の多目的スペース奥にも3.3畳のウォークインクロゼット、階段下に2.4畳の納戸、さらに玄関にシューズクロゼットを設けている。また、設計段階の当初から、全館空調を希望したという。「ワンルーム的なレイアウトにすると個別のエアコンでは効率が悪いこと、より高齢になった時にヒートショックなどを起こさないために、24時間全館空調を選びました。太陽光パネルも設置したので、晴れた日ならかなりの電力を賄えています」(Kさん)。この家で暮らし始めて約2カ月が経つが、「以前のRCの家は部屋によっては極端に夏暑く冬寒かったのですが、全館空調のおかげで快適です」とSさんが微笑む。始まったばかりの「都会の隠れ家」での暮らし。これからこの空間で、シンプルかつ豊かな日々が紡がれていくのだろう。寝室はシックな柄の壁紙を選んだ。ダウンライトを仕込んだ壁の向こうはウォークインクロゼットになっている。寝室からからウォークインクロゼットに入るところに、造作のベンチと明かりとりの窓を設けた。ウォークインクロゼットには、二人の衣類などを収納している。リビングから階段を上がったところにあるロフト。Kさんの山用のシュラフや書籍を置いているが、気分転換に読書や昼寝をすることも。1階のバスルームは、洗面、トイレにランドリーコーナーを合わせて水回りを一箇所に。ガラス張りにして広さを演出。一階のフリースペースは、山に行く支度をしたり、ゲスト用のベッドルームに使う予定。奥にはウォークインクロゼットがある。気に入った写真を額装して飾るためにもシンプルな内装に。「内装をグレーで統一した理由の一つは、写真が引き立つからです」(Kさん)。2階へ上がる階段にもアイアンの手すり。北西側にスリット状の明かりとりの窓。ジムトンプソンのテキスタイルでシェードを。一階玄関ホールの照明は、FLOSの「IC LIGHT」。ショールームでひと目見て気に入り、モノトーンの玄関のアクセントにした。外観。通りに面した玄関は、外扉と内扉を設け、ともに引き戸を採用した。
2020年06月08日スタイリッシュなフォルムとこだわりの素材感でごみ箱の生活感をOFF。シンプルなのでどんな空間にも馴染み、インテリアとしてサマになるワンランク上のごみ箱。マンゴーウッドの暖かみとアイアン素材の重厚感のあるデザインがお部屋にシックな印象を与えます。リビングに置きたくなるごみ箱生活に欠かせないごみ箱ですが、せっかくお洒落に揃えたインテリアの中に生活感たっぷりなごみ箱は置きたくないですよね。アイアン×マンゴーウッドのシンプルなダストボックスなら、インテリアの邪魔をせずお洒落に溶け込んでくれます。ソファーの横やダイニングテーブルの下などライフスタイルに合わせてどこでも絵になる佇まいが魅力です。台の上にはSサイズが◎洗面台の上にはコンパクトなSサイズがぴったり。手を洗った後のペーパータオルや、メイクの時に使った綿棒やティッシュなどをサッと捨てられてとっても便利です。Sサイズなら場所を取らず設置出来て、インテリアとしてもサマになる素材感が◎。選べる4タイプシンプルなスクエアとスタイリッシュなオクトの2つのデザイン。サイズはそれぞれ、高さ12cmで容量1.5LのSサイズと、高さ20cm、容量7.5LのLの2サイズをご用意しました。相性の良い組合わせ味のある木目が特徴のマンゴーウッドと、マットなブラックがクールなアイアン製。ウッド×アイアンは抜群の相性です!※ウッド部分は天然木なので、木目の出方や色合いに個体差がありますが自然素材の特徴としてご了承ください。蓋つきが嬉しいデザインのアクセントにもなっている異素材のフタ。そのまま捨てられるのに中のごみが見えにくいのが嬉しいポイントです。簡単開閉蓋は本体内側の両端にあるバーに乗せるだけ。簡単に開け閉めできるので、ごみ捨てもラクラクです。真ん中が丸く空いたデザインで手をかけやすのもポイントです。ボックスの両端には、細いアイアンのバーがあり、ごみ袋を掛けることが出来ます。ゴミ箱だけじゃもったいないダストボックスとしてだけでなく、中に小さなドライフラワーを入れてこなれたインテリアとして飾ってみるのも◎。お水を入れてフラワーベースとしてはご使用いただけませんが、ドライフラワーや、蓋を外して鉢カバーとしてもご使用できますよ。背の高いものはLサイズ高さやボリュームのあるドライフラワーはLサイズがおすすめ。無造作に飾るだけでお洒落な存在感を放ち、ブラックのアイアンが空間をひきしめてくれます。最後までご覧いただきましてありがとうございます。一見ごみ箱とは思えないクールな佇まいのダストボックス。どちらのサイズもそれぞれ使い勝手が良く、家中のごみ箱を揃えたくなるくらい。特に、Sサイズはどこにでも飾るように置けてとっても便利。書斎や子供の勉強机にも丁度いい大きさで、とにかくお洒落。容量が小さくてもこまめにごみ捨てをする習慣がついていいかもしれません。
2020年05月19日高台がいい土地は「高台でいいところがないか探していた」という髙橋さん。見晴らしの良いところに住みたいと思っていたという。購入したのは小田急線沿線の高台で、駅から徒歩で7、8分の敷地。「見晴らしのほかにも土地の形や値段的にも見た中ではいちばん条件が良かった」と話す。南側に向けて大きな開口をつくった髙橋邸。高台にあるため遠くまで視線が気持ちよく抜ける。設計は建築家の小長谷亘さんに依頼。作品を見てデザインのテイストが気に入っていたので基本的にはあまり要望は出さずにお任せして最初の案を出してもらうことに。小長谷さんに伝えた数少ない要望のなかには「ドカンとシンプルに大きな空間があったほうがいい」そして「家の中にカーブしているところがほしい」というのがあったという。「建築のプロが考えたベストプランをまず見てみたいというがありました」と話す髙橋さん。「大空間やカーブのことだけ伝えればあとの細かいところは設計を進めていく間に話し合って決めていけばいい」と思ったという。奥さんは「小長谷さんの施工例を見させてもらって、実際にお話もしてみて、こちらの希望通りに叶えてくれるだろう、希望をくみ取ってくれそうだよねって話を2人でしていました」と話す。大きな開口側(南側)から1階の室内を見る。大きな一室空間のなかに3つのレベルのフロアがつくられている。建具や家具はすべてラワン材で製作されている。大きな空間に大きな白い壁がつくられている1階は美術館のような空気感も。壁に掛けられた作品が映える。グラフィックデザイナーの髙橋さんの師匠にあたる方の作品という。カーブと大空間とスキップ建築家のほうではカーブに関しては「壁に少しカーブがあるとかいいなあというような感じで絶対条件ではない」と受け取ったという。「デザインのヒントのようなものとしてとらえました」。髙橋邸は見晴らしのいい南側に向けて大空間をカーブさせて、その中の3つのレベルをスキップでつなぐという構成になっているが、小長谷さんには次のような建築的な判断があったという。「これからお子さんが大きくなると家族も変化していくのであまりつくりこむよりも空間にお金を使うほうがいいだろうと。景色の良いほうに大きな窓をつくりそれを最大限に生かすためにトンネル状の空間をカーブさせる案を提案しました」。さらに「部屋を大人と子どもで大きく分けるというぐらいのおおらかさのある設計にしました。あとお子さんが小さいので家族が上下にわかれていても気配を感じられるほうがいいいかなと」階段から見下ろす。右側の壁面と左の開口部近くを見るとわかるように壁が一部カーブを描いている。ダイニングから見上げる。右のキッチン上の天井の高さが2.7m、左が3.3m、吹き抜けた部分が6.0mある。左側が子ども3人のための空間で右が大人の空間。3段の階段でつながっている。子どものための空間から見る。大人2人のための空間は壁のカーブに合わせて角度が振られている。時間をかけて何案も検討したのが1階のキッチン。「道路側にも景色が抜けるので対面型にするともったいない。側面に寄せると、流れはあるけれどもダイニング側にキッチンが入り過ぎてしまうとかいろいろとあって、現在の半分囲うような形にしました。収納は冷蔵庫などの大きなボリュームを背の高い収納にまとめてキッチン側は食器棚、反対側を生活のためのものなどを仕舞う収納にしました」(小長谷さん)キッチンの開口からも視線が抜ける。ダイニング側に向けた対面側だとそちらに背を向けるかたちになりもったいないため、検討した末にこの形に。右の食器棚の裏側は生活のための細々としたものや子どもたちの服などが収められている。玄関とトイレの扉を開けたところ。浴室は天井が高いうえに南側の開口から視線が遠くまで抜ける。シンプル空間をカスタマイズこの家に髙橋一家が越してきたのが昨年の6月。もう少しで1年経つがこれまでに自ら表札をつくったり外構を手掛けたりといろいろと手を加えてきた髙橋さんは、今は階段の下のスペースに棚をつくろうと計画しているという。「階段の踏み板に面合わせで同じ集成材で厚さも同じくらいでできればいいんですけど」。壁側から出っ張るようにカーブを付けようかと考えているという。「空間にまだいろいろと設置する余地があるのでそこはとても楽しいですね、自分でつくり上げていく楽しみというか」大きくてシンプルな空間は自分の手で「カスタマイズ」のしがいがあるだろう。大空間のシンプルなつくりは髙橋さんが自分で手を加えるための素材のような気もしてくる。奥さんは「そういう作業を見ているのが楽しい」という。「この前とはなんか違う音がしている、またなんかやってると思って何をしているか見に行くんです」2階の子ども部屋はクローゼット兼納戸につながっている。クローゼット近くから見る。奥にはパソコンが置かれ髙橋さんの仕事スペースになっている。洗濯物を干すことがあるという2階テラスも見晴らし抜群。2階からダイニング部分を見下ろす。吊り下がっている真鍮製の照明はflameの商品。左の浴室の扉は高さ2.7mで合板の最大サイズでつくられている。その上の扉の中には空調機が仕込まれている。外の緑は芝も含め髙橋さんが植えたもの。照明の計画・デザインは小長谷さんの奥さんで、照明デザイナーの内藤真理子さんが手がけた。道路側外観大きな開口の近くは奥さんのお気に入りの場所。髙橋邸(月見坂の家)設計小長谷亘建築設計事務所所在地東京都町田市構造木造規模地上2階延床面積98.53㎡プロデュースザ・ハウス
2020年05月13日2階をリビングにするアイデアからスタート川崎市の高台の住宅地に建つ南原さん邸。今年の3月に竣工したこの家に、貴宏さん、友香さん、萌々香(ももか)ちゃん、壮佑(そうすけ)くんの4人家族が暮らしている。「以前は2LDKのマンション住まいでしたが、30歳を節目に周りも家の話が増えてきていたので、自然と自分たちの家を持とうと考えるようになりました。一生に一度の大きな買い物なので、理想を叶えられる注文住宅にしようと夫婦で話していました」(貴宏さん)。家づくりにあたり、まずは土地を探そうとご夫妻が不動産屋さんに相談したところ、紹介されたのが、設計事務所「IYs inc.(イノウエヨシムラスタジオ株式会社)」の井上亮さんだった。「井上さんが、土地とともに提案してくださったのは、リビングを2階にするというアイデアでした。それを見て、こんなこともできるのか、とイメージが広がりました。他の土地も紹介していただいていたのですが、もうここしかない!という気持ちになりました」とご夫妻は振り返る。「周囲が密集地だったため、1階をリビングにすると窓の外にあまり良い環境をつくることができないので、開放感のある2階をリビングにする案を勧めました」という井上さん。この提案が決定打となり、ご夫妻はIYs inc.に設計を依頼。本格的な家づくりが始まった。「温かさだけではない、バリエーションのある空間を意識しました」という井上さん。特に1階と2階の雰囲気の切り替わりのバランスにこだわったという。1階は、中国の伝統的な洞穴式住居「ヤオトン」をイメージして、地下のような雰囲気を木材の温もりで表現した。1階の個室から玄関ホールを見る。こちらも、白いクロスのシンプルな個室から温かみのある玄関ホールへの切り替わりで、自然と気持ちも切り替わるようにした。玄関に入るとすぐに広がるのは、吹き抜けの開放的なホール。フリースペースのような使い方もできるように考えたという。玄関の左側に設けたウォークインシューズクローク。使い勝手も良く、玄関周りもスッキリとした印象に。家のつながりと快適な居心地南原さんご夫妻が家づくりにおいて、何よりも希望したのは、リビングを経由して子どもの部屋にアクセスできること、家族のつながりを感じられることだった。また、友人の多い南原さんご夫妻は「いろんな人が集まれる家にしたい」という想いもあった。これを受けた井上さんは、いくつかのプランを考案。「2階をリビングとしながらも、いかに下の階と断絶せずに、家族の一体感を高められるか」という課題に対し、井上さんが導き出したプランは「家の中央に大きな吹き抜けを設けることによって、リビングと下階の個室群をつなげる」というもの。1階部分に広さをつくるために設ける一般的な「吹き抜け」とは違い、この場合の「吹き抜け」は2階に設けるため、吹き抜けというよりも「大きな穴」というニュアンスに近い。この「大きな穴」を設けることで、玄関から広がる開放的なホールが生まれ、各空間をつなぎ、家族のつながりを損ねることのない居心地の良い空間を実現させた。当初、南原さんご夫婦が選んだのは、吹き抜けのホールがなく、2階はフラットなLDKとロフトというシンプルな構成のプランだったという。「部屋が分断されてしまうのでは、と思いLDKの中央に大きな穴があるイメージがつかなかったのですが、ワンルームの中でも、子どもが遊べるスペースと大人がゆっくりと話せるスペースを分けられるほうが良いと井上さんからご提案いただいて、最終的には現在のプランを選びました。今は井上さんがおっしゃっていた通り、吹き抜けのホールを境にして、リビングで子どもが遊んでいるときも、ダイニングでは子どもの様子を見ながら落ち着いて話すことができています」と声を揃える南原さんご夫妻。「個々の居場所をゆるやかに分けながらも、各空間、家族がつながる住まい」という快適な居場所感と家のつながり感の同居を追求した井上さん。こだわったポイントのひとつには、「回遊性」があるという。「見た目の美しさも大事ですが、いろんな場所に楽しさがあり、動きたくなるような家を最重視しています。今回は、大黒柱を中心とした同心円状の広がりをイメージした設計にしたことで、家の回遊性が生まれました」(井上さん)。吹き抜けのホールを挟んだリビングの反対側にあるダイニングスペース。外からの視線を考慮し、微調整を重ねて配置した窓。また壁や天井の辺に合わせて配置することで、壁に光が反射し、明かりがグラデーションに広がる。2階のリビング。3.4メートルの高い天井と4面に設けられた窓により、明るく開放感のある空間。友香さんの希望で、リビングまで見通せるオープンキッチンに。「調理スペースも広いので、この場所に椅子を持ってきて、子どもと一緒にクッキーやパン作りを楽しんでいます」(友香さん)。大黒柱一本で支える美しさを追求するため、あえて梁をかけず、力強く太い柱にこだわった。壁にはストライプ柄のLVL材を張った。「普通の壁紙ではためらってしまいますが、LVL材は画鋲を貼っても跡が気にならないので、これからは家族の写真や子どもの工作などを飾っていきたいなと考えています」(貴宏さん)。空間と日常風景の美しさが凝縮された家南原さんご一家がこの家に暮らし始めてから約1ヶ月。3歳になる萌々香ちゃんは、ホールの周りをぐるぐる回ったり、階段を昇り降りして、元気いっぱいに家中を走り回っているという。「コロナウィルスの影響で今は家にいなければなりませんが、開放感もあり居心地も良いので、大人も子どももストレスを感じずに楽しく過ごせています。人が集まりたくなるような家というのもテーマだったので、これからは家族や友人を定期的に呼べれば良いなと思っています」(貴宏さん)。「いまだに自分の家ではなく、ペンションに泊まりに来ているような気持ちで過ごしています」(友香さん)。笑顔で語るご夫妻の姿からも、この新たな住まいでの充実した暮らしぶりが伝わってくる。家の中央に大きな吹き抜けを設けるというアイデアによって、家族がつながる明るく開放的な住まいを実現したIYs inc.の井上さんは「LDKに吹き抜けのホールを作るという変わった案でしたが、自分としては理想の家に限りなく近いものだったので、提案を受け入れていただいて嬉しく思っています」と振り返る。「水面を挟んで地上や水中を覗くように1階から2階を、2階から1階を眺める感覚は普通の家にはありません。空間的な美しさとともに、日常風景の美しさや不思議な感覚が味わえ、今までにない魅力が凝縮された家が実現できました」(井上さん)。開放感のある住まいで心地良く家族団欒の時間を重ねる南原さんご一家。家族のつながりを感じられるこの家は、萌々香ちゃんと昨年生まれた壮佑くんの成長とともに、また新たな過ごし方や居場所を示してくれることだろう。家の中心にある天窓からは光がたっぷりと差し込む。「夜になると、月が見えることもあり子ども達が反応するんです。もともと天窓を設けるつもりはなかったのですが、今は天窓があって良かったと感じています」と貴宏さん。萌々香ちゃんもお気に入りのロフトは、現在はプレイルームとして活用している。ロフトの窓からは、富士山が望める。使い勝手や機能性を考えて「GRAFTEKT(グラフテクト)」のキッチン、「ミーレ」の食洗機を導入。「大幅に時短となって、子どもとの時間も長く持てるようになりました」と友香さん。青空に映えるシンプルな外観。窓には日光がたっぷりと差し込む。南原さん邸設計IYs inc.(イノウエヨシムラスタジオ株式会社)施工株式会社坂牧工務店所在地神奈川県川崎市構造木造規模地上2階建延床面積101.73㎡(ロフト除く)
2020年05月11日斜め向かいのT字路に向けて開放的に住空間を展開、広がりのある住空間を形づくりました6604f_NTR_u_clr_L.jpg密集市街地の中で、斜め向かいのT字路に向けて、開放的に住空間を展開することで、広がりのある住空間を形づくりました。一方、間近に迫る隣家に対しては、縦ルーバーによって視線を遮ることで、安心して心を解き放てる住宅をめざしています。掲載「建築家100の模型展」所在地:東京都渋谷区規模:地上2階建敷地面積:90.83m2(27.48坪)建築面積:47.61m2(14.40坪)延床面積:82.15m2(24.85坪)構造:木造施工:栄伸建設
2020年04月17日吹き抜けの開放感を楽しみたいECメディア「北欧、暮らしの道具店」でバイヤーを務める竹内敦子さん。のどかな住宅街の日当りのいい角地に、1年程前一軒家を設けた。「両親も兄も建築関係の仕事をしていることもあって、建物を観るのが好きだったんです。夫も戸建て派で、将来は家を建てたいねと話し合っていました」。見つけた土地は第一種低層住居専用地域にあった。閑静な住環境と日当りが保障される一方、土地に対して建てられる面積は制限される。ここにあえて螺旋階段のある、贅沢な吹き抜けのリビングを設けることに。「100%LIFEで螺旋階段のある家を見て、ヒントになったんです(笑)。大工さんの押しもあり採用したのですが、良かったなと思っています」。ネット検索で見つけた地元の工務店が、設計から施工までを担当。「決して広くはない土地でも明るく開放的に暮らしたい、光が差し込む家にしたい、とリクエストしました」。外側からは中が伺い知れない、閉じた白い箱のよう。ところが中に入ると、光いっぱいの抜けのある空間が広がっていた。2階からリビングを見下ろす。4mあるブラインドを通して、光が室内に届けられる。螺旋階段がLDKの中心に。コロナのストーブが冬は大活躍。ステンレスのケトルは「北欧、暮らしの道具店」でも販売しているもの。日当りのよさからか、ウンベラータ、エバーフレッシュなどグリーンがよく育つ。床は無垢のオーク材で。光の入り方を大切に「北欧を特に意識したわけではないのですが、もともと持っていた家具から、必然的に北欧の雰囲気になりました」。白い壁に明るめの色味を選んだ床。シンプルな空間には、4mの高さのある大きな開口から光がたっぷり降り注ぐ。「光がどう入るかは気になりましたね。特に水回りには窓が欲しかったので、キッチンは南側の庭向きに設置してもらいました」。当初のプランでは窓がなかった2階のベッドルームにも、リビングを見下ろすようにガラス窓を設け、北側の玄関には光が届くよう、リビングの引き戸をガラス戸に。「仕切りがほとんどないので、冬はコロナの石油ストーブ1台で、家中が暖かいんです。エアコンはほぼつけないですね」。2階のフロアも、ベッドルーム以外には仕切りを設けずオープンに。いずれ家族が増えたら部屋をつくれるよう、可変性のある間取りにした。「当初のプランではもうひと部屋あったのですが、工事中にやっぱり要らないな、と思って中止してもらったんです。だから柱にその名残りがあります(笑)」。ひとつながりとなった空間を、暖かい光と空気が回遊する。天井高はさらに高く取ることもできたが、工務店の提案で“落ち着ける程度の高さ”に設定したそう。2階ベッドルームにはガラス窓を取り付けてもらった。玄関とリビングの間にはガラスの引き戸を。シンプルを大事にしたベッドルーム。奥にウォークインクローゼットを設けた。窓からはLDKが一望できる。ガラス窓の右側ははめ殺しに。いずれは仕切って子供部屋をつくる予定。机はIKEAの引出しと脚に、ネットで購入した天板を載せたもの。本を読んだりするのにも心地よい2階のフリースペース。カーテンの向こうにはベランダがある。庭を眺めながら調理を「キッチンはお料理しながら緑が眺められるので気持ちがいいです。春先には木々が芽吹いてくるのも見られますよ」。キッチン台は、ステンレスの天板をリクエストして造作。“業務用感”が気に入っていたリンナイのコンロと、“予洗いが要らない”ミーレの食洗機をビルトインした。「全体的に白っぽい空間なので、キッチンと洗面にはタイルを使ってアクセントにしました」。空間になじむよう白いタイルをセレクト。目地は汚れをカバーしつつ、“強すぎないよう”グレーで。床はキッチンまわりだけ、グレーのタイル調の素材を張った。「汚れや水ハネも気にならないし正解でした。使いやすさを考えて設計したキッチンなので、お料理も楽しいですね」。機能的でシンプルなキッチンを、グリーンやお気に入りの雑貨が彩っている。キッチンには窓が欲しかった、という竹内さん。身長に合わせて高さを設定。窓辺には季節の花やグリーンを欠かさない。ダイニングテーブルはACTUS、イスはMOMO NATURALで。カゴを収納に活用。家具は試行錯誤ののち、現在の配置に。キッチンのみ床を切替えた。タイルをアクセントに。コンロ下は使いやすいようオープンにしてもらった。掃除のしやすいステンレスの天板に、扉ではなく引出しの収納をリクエスト。ワイヤーラック、マグネットフックなど、「北欧、暮らしの道具店」で販売している小物を活用。洗面はモルタル仕上げに、キッチンと同じタイルがアクセント。上部にも開口を設けて光を通している。北欧ソファーが似合う家に学生の頃から北欧にはまっていたという竹内さん。新築時には揃えたいソファーがあった。「ハンス・J・ウェグナーのデイベッドを新築記念にしたくて。そのために建築予算を残しておいたんです(笑)。置く位置も設計する時にイメージしました」。ストライプの柄をセレクトしたデイベッドは、リビングの壁沿いにちょうどよく収まっている。北欧家具を中心とした空間に、さり気なく飾られたダーラナホースやヒンメリなどの雑貨が、温かな雰囲気を添える。「雑貨が大好きなのですが、どこに置くか考えてからでないと買うことができなくて。意外とものが少ないね、と言われます」。延床面積約82㎡の空間を好みのもので彩りつつも、すっきりとしているのは、余白が大切にされているから。開放感あふれる日溜まりのような空間で、お気に入りのものとの暮らしが営まれている。ハンス・J・ウェグナーのデイベッドがきれいに収まるようリビングの壁を設定。こちらは引っ越し前から持っていたハンス・J・ウェグナーのハイバックチェアー。ディスプレイを楽しむコーナー。下の方は化粧品などの生活用品、目線のいく上には雑貨を。余白を残しつつ壁と同化する色のものを飾るのがポイントだそう。「北欧、暮らしの道具店」バイヤーの竹内敦子さん。休日は“昼間の明るい感じを味わっておきたい”と、家で過ごすことが多いそう。白い箱のような外観。庭にはたくさんの植栽を。「これから育ってくるのが楽しみです!」
2020年03月02日東海道沿いの三角の家「ニューヨークからの帰国後、妻に“すごくいいから”と言って自分の地元の藤沢で土地を探し始めたんです」と話を始めたのは画家の乙部遊さん。「でも最近人気が出てきたせいか街が変わりすぎてしまって、あと、土地自体もピンとくるものがなかった。それで二宮ぐらいまで広げてみようかということになって探してみたら3つほどあって、建築家にも相談して国道1号沿いのこの土地がいちばんいいのではということで購入しました」江戸時代までは東海道だった国道1号から数m退いた場所に立つ乙部邸。設計は遊さんの中学の時の同級生とその友人のお2人に依頼したという。「植物が好きなので、まずは窓が多くて家の中に光がいっぱい採り込めること。それと絵を描くので壁も広くしてほしいという相反するような依頼をしました」。「壁も広く」というのは制作した作品を飾れる壁がほしかったから。「さらに、作品をつくるのでインスパイア、刺激してくれるような環境がいい、ふつうの家にはない面白味のある空間にしてほしいというのも伝えましたね」こうしたリクエストから家づくりが始まった乙部邸は断面がほぼ三角形。入口部分が少し欠き取られた形になっているが、国道1号を車で走っていても思わず目を引く外観だ。乙部邸のデザインについて、建築家の齋藤さんは「まずは“東海道で一番カッコイイ家つくろう”という話がありました。またあの屋根の勾配にすると、北側の東海道にも日が落ちて、ふつうの建て方をするよりも道路が明るくなる。平面を対角線のプラン、断面も斜め天井とすることで、“高い”“低い”と“狭い”“広い”のたすき掛け、つまり4種類の空間性がひとつの単純な住宅プランで構成できると考えた」と話す。入口の部分が欠き取られてガラス張りになっている乙部邸。目の前の1号線を車で通っても目を引く。ニューヨーク生活からの影響この「たすき掛け」した空間が内部では要望であった「インスパイアしてくれる環境」をつくり出している。2階では三角形断面の斜線の部分が壁=天井となり「ふつうの家にはない」ダイナミックな空間を生んでいる。そして、南側に開口を広く取りまた北側の白壁を切り抜いて吹き抜けから入口まで視線が抜けるつくりにしたことから面積以上の開放感を体感することができる。白い壁の部分は奥さんの京子さんと塗ったのだという。「壁は最初から塗ろうと思ってました、費用が安くなるならというので。ニューヨークのギャラリーで展覧会をやったときに壁に絵を描いたりしたんですが、そのときにも自分で塗り直したりしていたので、壁を塗ることに関して抵抗がなかったんですね」ニューヨークでは家の壁をパテで粗く塗りかつなんども塗り直す。それですごくモコモコした壁が多いのだが、そうしたニューヨークで経験した空間の影響もあり塗りムラのあるほうが逆にしっくりとくるようだ。キッチンの壁をブリックタイルにしたのもそうだという。京子さんは「ニューヨークのカフェみたいな雰囲気にしてほしいということでタイルにしてもらいました」と話す。表面がフラットなものと凹凸のあるものの2種類をうまくばらけるように張ったのもリクエストだった。2階東側から奥のキッチンを見る。遊さんが好きだという緑がとてもセンス良く配置されて空間の雰囲気をさらにコージーなものにしている。キッチン部分の壁は京子さんの希望でブリックタイルを張った。右の木の壁は遊さんが明るい色を選びシナ合板にした。存在感のあるライトはブティックで使われていたのを譲り受けたものという。2階の壁が一部切り取られていて、そこから1階と道路を見下ろすことができる。遊さんの描いたドローイングが並ぶ。道路側の壁の角度が内側へと振られているのがわかる。キッチンから見る。東に向かって空間が徐々に狭まっている。階段上部から見下ろす。玄関部分がガラスのため道路側から壁に架かる作品を見ることができる。内部からは右前方の山の緑を眺めることができる。大きく取れたギャラリー「もっと狭くて小さくなるかなと思っていたんですが、妻の理解もあって想像以上に広く取れたしすごくいいものができてよかったと思っています」と遊さんが話すのは1階のギャラリースペース。外からも見られるように白壁には乙部さんの作品が並ぶ。「ニューヨークでは展示をいろいろとやらせてもらったんですが、日本に帰ったら細々と自分のペースで作品をつくっていければいいなと思っていました。つくったものを見せる場所があったらなおいいなということでギャラリーをつくらせてもらって、自給自足というか、これがすごい良かったなと思います」。吹き抜けになっているため、ギャラリーとして見ても特徴的な空間だ。展示の際にはプライベートの部分にまで拡張ができるつくりにしている。入口近くのコーナーは遊さんがアクリル画などの制作に使う場所にもなっている。1階奥から玄関方向を見る。遊さんがアクリル作品を制作するのはこのあたり。壁の棚には絵の具などが並ぶ。玄関から土間部分に入るとギャラリースペース。真ん中に架けられている作品はこの家のオープンハウスをした際に描かれたこの家をモチーフにしたドローイング。土間から見る。遊さんと京子さん、娘の生愉(きゆ)ちゃん。手前は主寝室。このように扉を開けるとギャラリーにすることもできる。いちばん右の作品はニューヨーク・クイーンズ地区で発行されている雑誌の表紙となり、また個展を開くきっかけにもなった。遊さんはNYのバスルームがタイル張りなのが好きだったので、「タイルにしたい」とリクエストした。洗面所の左手がトイレ、向かいが浴室で水回りがこの場所にまとまっている。「ふつうにはない、変わった家ですが、ほんとにいいものをつくってもらったという気がします」と遊さん。暮らし始めてまだ間もないが夫妻ともにリビングの開放感が気に入っているという。視線が2方向に視線が抜けるうえに天井も高い。「斜めのパースが効いている空間だからかそんなに狭い感じもしない」と画家らしいコメントをしてくれた。「プランを見たときは狭めに感じたのでパーティをやるときとか大丈夫かなと。でも住んでみると狭い感じがしないし、パーティをしたときも問題なかったしみんなが“空間がいいね”って言ってくれて」遊さんの好きな緑もとてもいい感じで配置された2階は、「ふつうの家にはない」空間ながらとてもコージーで快適な生活ができそうな印象を強く受けた。屋根・壁・床のすべてを105角のベイマツで構成することなどによりそれらの厚みを抑え、その分居住スペースを広く取った。乙部邸設計齋藤隆太郎/DOG+井手駿/日建ハウジングシステム(協働設計)所在地神奈川県中郡二宮町構造木造規模地上2階延床面積87.23㎡
2020年01月27日薪ストーブをモチーフにした可愛い見た目と、クリーンなミストでお部屋を潤してくれるインテリアになるBRUNOハイブリッドUV加湿器。ハイブリッド(気化+ヒーター)式とは、水を浸透させた加湿フィルターに温風を当てて加湿するタイプのこと。加熱ヒーター、UVライト、イオン交換樹脂フィルターを通したクリーンなミストが心地よい空間をつくりだします。ぬくもりを感じるデザインや加湿だけでなく香りまで愉しめるアロマ機能付きで、寒い季節のお部屋時間がもっと快適になりそうですね。お部屋に溶け込むほっこりデザイン暖かみのある薪ストーブをモチーフにしたデザインは、寒い季節のお部屋に温もりを与えます。床に直置きするとまるで本物の薪ストーブの様な佇まい。ミストの吹き出し口の煙突デザインがアクセントになり、棚の上に置いても圧迫感を感じないのも◎。設置は、周囲との距離を十分に取り、目安として側方30cm以上、後方30cm以上あけて設置してください。また、テレビ、オーディオ等のAV、パソコン機器から3cm以上離し、出来るだけ別のコンセントを使用することをおすすめします。※設置場所に関しては必ず説明書をよく読み確認してから設置して下さい。はじめに付属のクリーンフィルター(イオン交換樹脂・銀イオンフィルター)をタンク内にセットしてご使用ください。水道水をタンクに入れてセット水道水をタンクの最大水位位置(タンク容量約4L)まで入れ、向きを正しく合わせて本体にセットします。取り外しやすいハンドル付きで持ち運びもラクラクです。また、フタを開けて本体の上から直接給水することも出来るのも魅力です。使用中に水がなくなるとブザーが5回鳴り自動停止し、主電源ボタンのライトが点滅しますので、水補給を行ってください。タッチ式操作パネル搭載電源を入れると本体にアイコンが浮かび上がります。上から主電源ボタン、表示部、湿度設定ボタン、加湿量設定ボタン、ヒーターON/OFFボタン、タイマー設定ボタンになります。室内の湿度は40%~75%まで5%刻みで設定出来て、オートモードでは、自動的にミストの量を調節し最短で設定した湿度に近づけます。また、内部のPTC ヒーターをONにすることで、水を加熱し菌の増殖を抑えます。1~8時間で5段階(1,2,4,6,8H)の設定が出来るタイマー機能も嬉しいポイントです。加湿しながら香りも愉しめます加湿をしながら香りが愉しめるアロマパッド付き。アロマパットを入れるアロマケース(引き出し)は、マットなゴールドの小さな取っ手がデザインのアクセントにもなっています。アロマケース(引き出し)にはエッセンシャルオイルの小瓶やお掃除用ブラシが収納可能。アロマをご使用の際は、アロマパッドにエッセンシャルオイルを2~3滴染み込ませ、セットしてご使用ください。お好みのミスト量を設定出来ます薪ストーブの煙突がデザインされた吹き出し口から出るミストは、4段階の調節が出来ます。お部屋の湿度やお好みで調節してください。インテリアに合わせて選べる2カラーカラーは、くすみカラーがお洒落なグレージュとブラウンがかった落ち着きのあるブラックの2色。サラッとした手触りとマットな大人カラーがお部屋をセンスアップしてくれます。お手入れ方法水タンク内の洗浄(水洗い)と、水そう部の水は毎日捨ててください。細かな部分は、付属のお手入れブラシで埃を取ったり、本体は柔らかい布などで拭いてください。また、本体底面の吸気口に付着したほこりなどは、掃除機で吸い取ってください。※吸気口のお手入れは定期的におこなってください。ほこり詰まりなどが原因で故障する場合があります。セット内容本体、クリーンフィルター、アロマパット×4、お手入れ用ブラシ、保証書付き取扱説明書が入っています。安全に正しくお使いいただくために、お使いになる前に必ず説明書をお読みになってからご使用ください。また、説明書には保証書が付いていますので大切に保管してください。※保証はお買い上げより1年間です。本体の脚部分の裏には滑り止めが付いているので、安定感があり設置面を傷から守ります。最後までご覧いただきましてありがとうございます。乾燥の気になる季節になると活躍する加湿器。皆さんはどこで使っていますか?リビング、寝室など各お部屋に設置している方も多いはず。かなりコンパクトなタイプも多く出ていますが、このBRUNOハイブリッドUV加湿器はちょっと大きいなというのが第一印象。ですが、その分タンクも大きくて機能性も抜群。なんといってもこの薪ストーブデザインが可愛すぎませんか?床に直置きでも棚の上でもどこに置いても絵になるのでお部屋のインテリアがワンランクアップしますよ。
2019年12月01日好条件の敷地での家づくり静かで子育ての環境に良く緑が多い場所――これが加藤夫妻が敷地を探すときのコンセプトだった。現地を見て即決したという敷地は、歩道と合わせて幅12mほどの道路に面しているとはいえ気になるような騒音もなく、周囲には緑もあって子育てには良さそうな環境にある。さらに加えて角地で敷地もゆったりめ、隣家との距離もある程度確保できるという敷地条件の中で、加藤邸の家づくりが始まった。ダイニングからリビングの方向を見る。斜めに架けられた垂木が天井にダイナミックな印象を与えている。コアの階段室を見る。右のリビングからはコアに開けられた開口を通して空を見ることができる。走り回れる2階プラン周囲の家のリビングが1階に置かれていて、2階を外部に対して開いても目線が合わないこともあり、リビングを2階にしてコーナー部分にガラス面を広めに取った開放的なつくりとした。2階をリビングにした理由はもうひとつあった。「2階にもっていったほうがリビングが広く取れると言われたので、そうすると子どもが走り回ったりと自由に使えるんじゃないかと思った」と奥さん。出来上がった空間も、コアの部分に階段室をつくってその周りをダイニング、リビング、スタディスペース、キッチンがぐるりとめぐる構成になっていて、コア部分以外には仕切りとなる壁のないひとつながりの空間ゆえ、奥さんの思った通りに、子どもが自由に走り回ることのできる空間になっている。リビングスペース。加藤さんはこのソファがお気に入りの場所。奥さんは、息子さんと奥のコーナー部分でよく遊ぶという。左の開口からは近くを走る道路を通して遠くまで視線が抜ける。構造材を斜めに架けて見せるコアを軸にして回遊できるこのプラン上の特徴に加え、高さのある天井も目を引く。「木の家がいい」とも伝えていた加藤夫妻は、木の構造材をそのまま見せるアイデアにも前向きに応じた。「最初は梁だけ出そうという話もあったんですが、垂木もすべて見せようということになりました」と奥さん。3人でチームを組んで設計にあたった建築家の石村さんは「垂木も特徴的で、ふつうはまっすぐに架けることが多いんですが、コアの周りをぐるりと回る平面のため、天井のほうも動きをつけようということになりました」と話す。しかし、通常の架け方と比べ斜めに架けると費用がかさむ。「コストの減額検討時に加藤さんに確認をしたところ“動きの感じられる方がいいと思うのでこのままやりましょう”と言っていただいた。空間のアクセントになっているので実現できてとても良かった」という。スタディスペースからリビングの方向を見る。右の壁面にトイレと収納が仕込まれている。リビング/スタディスペースのコーナーからも道路を通して視線が抜ける。建物の1辺の端から端までキッチンの天板が延びる。気持ちよく料理ができるだけでなく、そのほかの用途にも使用できて便利だ。キッチンの置かれたコーナーからも視線が遠くへと抜ける。キッチンでの作業時に外が見えるので気持ちがいいという。トップライトの下はシルバーの階段室友人に「“美術館みたいだね”ってほめられることがある」と奥さんが話すのがシルバーに塗られた吹き抜けの階段室。夫妻からのリクエストにはなかったものだが、この空間も加藤邸の大きな特徴になっている。全体がシルバーのため、トップライトから落ちてくる光を壁面の途中に開けた開口から2階の空間へともたらし、また1階へも光を供給する。「加藤さんがバイクがお好きなのでメタリックな感じもいいのではないかとか、反射するため壁っぽく見えないというのもありました」と設計意図を語るのは石村さん。共同で設計にあたった根市さんは「せっかく空に開いている場所なので、いろんな場所から空を見たりできたらいいのではと考えました。それと、シルバーの壁に空が鈍く映り込むので、天候の変化によって時間の流れが感じられる」と話す。素材感のある戸と素材感の薄い階段室壁面とのコントラストが面白い。ダイニング側から階段室を見る。右の小さな開口はトイレのもの。階段室を見上げる。トップライトから落ちる光が2階の各スペースにも光をもたらす。階段室から見る。左が玄関。トップライトからの光で1階の中心部分も十分に明るい。1階はフレキシブルにプランが変更可能「1階に関しては、子ども部屋を2部屋と主寝室、あと広いウォークインクローゼットがほしいというリクエストを出しました」と話す加藤さん。これに応じて設計側が考えたのが、全体を9グリッドの平面にして引き戸の位置を自由に変更できるというものだった。「その時々の生活のスタイルに合わせてフレキシブルに変えられるように自由に仕切れるつくりにしました」(根市さん)広めの土間にした玄関にはガラス戸を通してバイクや自転車が置かれているのが見える。このようにしたのは、ガレージ兼用の玄関にすれば面積的な面でも合理的でいいし、玄関を閉じたつくりにするのではなくガラス戸にすれば、窓として使えて光も採り入れることができるとの考えから。手前のスペースには戸は付けられるが今ははずされている。戸を付ける場所を変えることで、ライフスタイルの変化にフレキシブルに応じることができる。右がウォークインクローゼット。左奥が玄関。バイクが玄関内部に置かれているため、家の中で手入れができまた盗難の心配もない。ガレージ兼用の玄関部分を道路側から見る。カーテンは手前に付ける予定だったが、「こちらにすればショールームみたいになってカッコいいのでは」との夫妻の意見から吹き抜け側に移動した。根市さんは「生活が自由にできる家がいいのでは」との思いをもって設計に臨んだと話すが、この家を訪れる息子さんの友人も含め子どもたちは思い切り自由気ままにこの空間を享受しているようだ。奥さんは「“みんなで走ろう”って追いかけっこをして大変です」と笑いながら話す。「みんな楽しそうに走り回って汗をかくから、最後はお風呂まで入って帰っていきます」「今年は長梅雨でしたが、これが以前だと大変だったんです、“外で遊びたい”って言って」と加藤さん。奥さんが「でもここでは家の中で走ったりできるから」と続ける。「遊びに来る子も前に住んでいたマンションの友だちだから、梅雨とかに呼ぶと喜んでくれて。暴れても大丈夫なのですごく喜ばれましたね。特に子どもたちに好評のようですが、みんなに愛される家だと思います」と加藤さん。ライフスタイルの変化にも柔軟に応じるキャパシティをもつ加藤邸。加藤さんが最後にこう話してくれた。「住み始めてまだ8カ月ほどですが、これから子どもが大きくなって家を出てしまったときにはまた違う使い方ができる家だと思うので、その時々を楽しんでいければなと思っています」ダイニングでくつろぐ加藤夫妻と息子さん。2階は天井の最高高さが4.1mと高く、開放感を感じるうえでも貢献している。構造用合板を使った壁は「ラフな素材を使いながら白色塗装の拭き取り仕上げにして、ラフにもならずスタイリッシュにもなりすぎない中間を目指しました」(根市さん)。道路側から見た外観。1階右の壁面の開口が玄関。2階はコーナー部分が開口になっている。加藤邸設計根市拓+石村大輔+橋本光秀所在地神奈川県横浜市構造木造規模地上2階延床面積114㎡
2019年11月25日面積広めの旗竿敷地笹沼邸が立つのは旗竿敷地。敷地自体は約190㎡と広く、そのため土地の値段は当初の予算をオーバーしていたという。しかし「西側が開けていて、駅からの距離感や駅の規模感なども含めトータルで考えた時にいい敷地だと思った」と笹沼さんは話す。そして予算のオーバー分をうまくやりくりする手段として賃貸併用のアイデアに思い至ったという。賃貸のワンルームを2戸併設した笹沼邸の設計を依頼したのは奥さんの旧友であった北澤さん。建築のデザインに興味をもっていた笹沼さんは、北澤さんが妹島和世さん、西沢立衛さんのお2人が主宰するSANAAで働いていたこともあり「会ってみたい」と連絡を取って知り合ったのが5年ほど前のことだったという。2階右端と1階左端が賃貸部分。外壁は小波のガルバリウム。箱がずれたような構成になっているが、それをあまり強調したくなかったため、全体として大きな一軒の家のような連続性を感じさせる素材ということで選択された。ダイニング側から「まえにわ」を見る。この壁の裏側に2階の賃貸スペースへと上る階段がある。旗竿敷地に建てられた笹沼邸のエントランス部分。3つのリクエスト笹沼さんが北澤さんにこの家の設計でまずリクエストしたのは「友だちが来て楽しくなるような家にしてほしい」「外と中の関係をあいまいにしてほしい」「天井の高い家にしてほしい」の3点だった。はじめの2点が明確に表れているのはエントランス部分だ。上部に賃貸部分がつくられた「まえにわ」と呼ばれるスペースとダイニングキッチンのスペースがガラスの開口を介してつながっていて通常の玄関のように内と外との関係が切れていない。「そもそもスペースが限られた中で玄関をつくるのがもったいないと思い、縁側からスッと入るように外と中が連続するようなつくりにしました。正面にキッチンをつくったので1階は奥様がお店をやっているような感じになって、外と中とがつながりつつ楽しそうになっていいかなと」(北澤さん)エントランス側からダイニングキッチンを見る。2階はリビング。キッチンからエントランス側を見る。ハイサイドライトは朝日を入れるため施工途中で開けることに。このアイデアにたいして笹沼さんは「もともとふつうの家はいやだなと思っていたのと、建築によって生活が変わる楽しさみたいなのも許容しようと思っていたので楽しく受け入れました」と話す。外と中の関係があいまいということでは、2階上部にあるサンルームと呼ばれるスペースとテラスとのつながり、さらに、白い壁にところどころに開けられた開口を通して外部へと視線が気持ちよく抜けていく点も見逃せない。「リビングのハイサイドライトとか外からの視線が気にならないところは大きく開けてカーテンも付けていません。そうすると外の空気の動きとか天気の様子などが中にいてもすごく感じられて、体感として大きな外部環境にいるように感じられるのではないかと」(北澤さん)2階からダイニングキッチンを見下ろす。キッチンは奥さんの希望でアイランド式に。壁は塗装に見えるが薄手のクロスが貼られている。ずれつつ縦に展開天井の高さはダイニングキッチンが4745mmでリビングが4515mmとふつうの住宅よりも2mほど高い。笹沼さん曰く「どちらも住宅であまり経験したことがない高さでどんな感じになるのか全然イメージがわかなかった」。そしてまた天井が高いばかりでなく、ダイニングキッチンとリビングというプロポーションの近い箱状のスペースが2つ縦にずれながらつながり、さらにその上のサンルームへと、これもずれながらつながる構成も笹沼邸の大きな特徴だ。キッチンから2階へと上る階段を見る。ダイニングテーブルからの眺め。階段と2階部分の手すりにはさび止め効果のある常温亜鉛めっきが施されている。1階から見上げる。階段上部の梁だけが下の柱と揃えて白く天井が仕上げられている。2階リビングからサンルームに至る階段を見上げる。白の壁とそのほかの木の部分とのコントラストがきいている。2階のリビングからダイニングキッチンとその上につくられたサンルームを見る。サンルーム側からリビングを見下ろす。奥の木の扉を開けると左が書斎で、右はベッドルームに至る階段がある。奥さんは設計時には「子どももいるので階段が多いことなどに抵抗があった」というが、「住んでみたら各スペースの高さが違うことで室内でも見晴らしが良く、下に子どもがいても上の階から見えるので良かった」と思っているそうだ。笹沼邸では白い壁と天井などに使われた木のコントラストも特徴的だが、設計では当初、天井は梁を見せずに白い板を張って白い箱が連続しているようなイメージだったが、天井が減額対象となって、現状のような構造をそのまま見せるつくりとなった。抽象性の高いイメージから素材のコントラストを意識させるような構成へとシフトさせたということだろう。ダイニングキッチン上部につくられたサンルームからリビング方向を見る。湾曲した木の扉はトイレの扉。階段を上った先にはテラスがある。「いずれ、バーベキューパーティとかできたらいいなと思ってます」(笹沼さん)。テラスへと至る階段には家具的な佇まいも感じられる。「床がコンクリートということもあって、この1階のスペースには長い時間はいないかもと思っていたんですが、住んでみたら、人が来たときは皆ここに集まって、キッチンで何か作業をしながらでもお話がとてもしやすくて思っていたよりも好きな空間になりました。なので今はこの1階にいるのが長いですね」。奥さんはさらに、「夏は1階が涼しくて快適でしたが、冬は2階のリビングが長くなるのかな」と話す。季節により住む空間が変わる、というつくりも気に入っているようだ。奥さんはさらに「2階のリビングでゴロンとしてテレビを見るのも好き」と話すが、笹沼さんも「2階はプライバシーが他よりも保たれている場所なのでだらっとできる気持ちよさがある」としつつも1階の心地よさを強調する。「1階は天井が高いだけでなく光も溢れているし外気にも接することができて気持ち良く、いろんなことが体感できるので面白くて好きですね」と話す。「あとお風呂上りとかにテラスに出る階段に座って歯を磨くんですが、あそこは窓が3面開くので夜風がとても気持ちがいい」とも語る笹沼さん。「あそこでビールとか飲んだら気持ちいいだろうなって思ったりしますね」。これを実行するのは冷えたビールのうまい来夏あたりだろうか。奥さんが思っていた以上に好きになったと話すダイニングキッチンのスペース。どの方向にも視線が抜けて快適なスペースになっている。賃貸スペースを2つ併設した笹沼邸。北澤さんは「距離感がそれなりにありがながら関係性をうまくつくれる」ような構成を考えたという。敷地奥の1階にある賃貸スペースの前には「うしろにわ」がつくられている。内部は縦方向にずれながらつながっていたが、横方向でもずれつつつながる。笹沼邸設計北澤伸浩建築設計事務所所在地神奈川県横浜市構造木造規模地上2階延床面積159.6㎡(賃貸スペース含む)
2019年11月04日独り占めしない建築「もともとは祖父のものだったものを父が引き継いで、今はわたしが預かっているんです」とOさんが話すのはO邸の立つ敷地のこと。自分で手に入れたものではなくたまたま預ったものであり、いずれ息子さんに受け渡していくものなので独り占めをするような建築をつくりたくなかったという。「独り占めをしない」ということには、敷地の奥側につくった賃貸スペースで暮らす人たちも合わせて「皆で共有する」という気持ちも込められていた。さらに「身の丈に合った建築をつくろう」とも思ったという。「サイズ的にもそうですし、さらに金銭的にも、価値観の面でも自分の身の丈に合った、実感のもてる範囲でつくろうと」隠れて見えない奥の部分に賃貸スペースがつくられている。手前の1階が賃貸でその上がO邸の2階のテラス。通路に沿って緑が植えられている。生きる力が高まる家こうした気持ちをベースにしつつ、この家のコンセプトとしてOさんが意識していたのは「皆が穏やかに気持ちよく暮らせる」ということだった。さらに加えて「生きる力が高まる家にしたかった」とも話すOさん。こうした考えがたとえば無垢材を使用するという具体的なリクエストへとつながった。「建築家の浅利さんには、自然の物をできる限りそのまま使いたいんですとお伝えしました。自然物なので歪んだりあばれたりということがありますが、そうした中で、自然の力というのも感じることができますし」2階の造り付けの家具はすべてチークの無垢材で製作された。落ち着いた色合いとデザインで室内にシックな雰囲気が漂う。リビング側からダイニングとキッチンを見る。ダイニングからリビングを斜めに見る。奥にテラスが見える。無垢材にこだわる造り付けの家具の材として2階ではチークが、そのほかの階ではオーク材などが使用された。床はすべてオーク材だ。「こまやかすぎるものとは違って削れば何とでもなるような面もあるし、無垢材ゆえの、材そのものの美しさであるとかパワーが感じられるようにしたかった」。その結果、浅利さんはいつもの自分のデザインより多少ごつい感じのものになったというが、そこはやはり熟練の技で、ごつさよりも落ち着いたシックな空気感の漂うデザインに仕上げられている。Oさんの自然物への強いこだわりから外壁にはタイルを使用した。「要はマテリアルをずっと愛でていく感じですね。経年変化を楽しむことができて汚れてもOK。外壁に木を使うという選択肢もあったとは思いますが、木は基本的にすごく長くもつというものではない。そういう意味では土(タイル)にするというアイデアは自然に出てきましたね」(浅利さん)2階ダイニングから見る。食器棚の右に1階への階段、左に3階へと昇る階段がある。空間に落ち着きをもたらすためにシンメトリックにデザインされた2つの引き戸には墨汁が塗られている。キッチンから見る。左の開口からは賃貸スペースにいたる通路に沿って植えられた緑が見える。奥の左手に玄関扉がある。外部と同じせっ器質タイルが内部にも使われている。張るパターンのスタディが何度も重ねられたタイルは内外で2万3千枚を使用。施工に2カ月かかったという。レイヤーをつくる当初の案は賃貸を1階に配して2階以上をO邸にするというものだった。しかし、Oさんの強い希望から手前にO邸、奥に賃貸という配置に。「お互いの生活音などを意識することなく機嫌よく穏やかに過ごせるように」との思いからだったが、浅利さんは「最初は奥行き方向で豊かに長く暮らすというイメージをもっていた」という。そして身体感覚としては長過ぎるので、ちょうど居心地が良くなるくらいの空間にレイヤー状に刻んでいくプランを考えていたが、敷地の前後で賃貸とスペースを分けて奥行き方向の長さが短くなってからもその考えはそのまま踏襲した。「やはり人間にとって居心地のいいスケール感というものがあるので、そこに落とし込んであげるということですね。間に袖壁を入れていますがこれも居心地をつくるときにすごく大事だと思っていて、要は守られている感覚が生まれる。開放されているだけだと落ち着かないんですね」(浅利さん)「小さめの空間だからこそあえて区切ってレイヤーをつくって奥行きを感じるような工夫をしていろんなところに居場所をつくりましょうと提案をいただいて。そのなかで最大限豊かに暮らせるように、たとえば端の部分に開口を設けるとかいろんな工夫をしてくださいました」(Oさん)あえてダイニングとリビングの間に壁をつくっている。奥の壁もあってレイヤーが3つ重ねられ奥行き感が生まれている。窓際に立つのはOさんと建築家の浅利さん(右)。奥の壁は葉薫館と名付けられた賃貸スペースのもの。葉薫館には2世帯が入る。長いスパンで考える打ち合わせの中で浅利さんは「建築は極力シンプルなほうがいい、余計なことをしないほうがいい」とOさんに言い続けたという。「浅利さんが“何かしたいことがあっても、それはOさんが人生を歩む中で必ず変わっていくので、いまやりたいことは家具とか置き物でしておいたほうがいい。いまの感覚だけじゃなくて、自分の根幹にあるものを大事にしたほうがいいと思いますよ”とおっしゃって。これはその通りだなっていま思いますね」。こうしたやり取りからも、室内にシックな印象のある落ち着き感が生み出されたのだろう。さらにOさんは「浅利さんに描いていただいたスケッチからでは自分が感じ取れなかったものをいま日々の生活の中で少しずつ見つけているところです。これからもっともっとそうしたものがいろんなところで見つかってくると思うので、また自分が成長したときにそれまで見えていなかったものが見えてくるのかなと。それがいまから楽しみですね」と加える。テラスから見る。2階がリビングで3階が水回りスペース。3階の寝室前から左に子ども部屋と奥に水回りスペースを見る。3階の寝室。左の収納もオークの無垢材でつくられたもの。水回りスペースからテラス側を見る。シンメトリックにデザインされた子ども部屋。これも空間に落ち着きをもたらすための工夫。1階のOさんの書斎には靴を収納する棚がある。「革靴は働く父の姿に対する憧憬の象徴であり、同時に自らが歩んだ人生の足跡といえるもの」と話すOさん。革靴の手入れもここで行うという。この1階スペースは隣の賃貸スペースとつなげることもできる。昨年末に越したOさん一家。Oさんは2階奥に設けたテラスが気に入っているという。「毎朝コーヒーを淹れてテラスで飲んでいるんですが、晴れていればハンモックかけたり天幕をつけたりして」この空間を楽しんでいるという。「キッチンも素敵なものをつくっていただいたので自分でも料理をするようになって、そういうところでも生きる力が高まったなと思いますね」「居心地がいい」という感想はよく聞くが、「家によって生きる力が高まる」と聞くのは初めて。住宅に対してこれ以上の賛辞はないのではないか、と思った。戸外ながら緑と壁に囲まれて外からの視線も気にならない。息子さんがテラスで食事をしたいとよく言うので、朝もこの場所で一緒に食べてから会社に出かけることがあるという。右は目隠しのための壁。通路に沿って植えられた緑には、この敷地の住人だけでなく近隣の人たちも「気持ちよく暮らせるように」との思いが込められている。O邸/阿佐ヶ谷北の家設計ラブアーキテクチャー/浅利幸男所在地東京都杉並区構造木造規模地上3階延床面積139.03㎡(賃貸スペース除く)
2019年10月16日雑誌で見つけた家に一目惚れ広告代理店勤務のご主人とレコード会社勤務の奥さま。共働きのご夫妻は、最初のお子さんが誕生してまもなく、奥さまの実家の近くに家を持つことを考えた。「2人とも働いているので、子どもが突然熱を出したときなど、頼れる人が近くにいたほうが心強いと思って」(奥さま)。土地を探すこと2年。ようやく出会った土地が、奥さまの実家からなんと徒歩1分。近くには昔ながらの商店街や大きな公園もあり、子育て環境にもベストな場所だった。土地を購入後、「自分たちでゼロから造れるチャンス」と、家づくりの研究を始めたご夫妻。雑誌で見つけたある住宅に一目惚れし、その住宅を手掛けた直井建築設計事務所に設計を依頼した。「実際にその家にうかがって、ご主人にこだわりなどを聞かせてもらいました。洗練された雰囲気や内と外がつながる感じなどいろいろ参考にさせてもらいましたね」(ご主人)。また、お2人の好きな雰囲気の写真をPinterestやインスタグラムからピックアップし、言葉で表現しづらいイメージを写真で建築家へ伝えていったという。床のタイルや黒いフレームがスタイリッシュな印象。一目惚れした住宅からヒントを得たもの。東京・世田谷の閑静な住宅街に建つ。モダンで落ち着いた佇まいが地域に馴染んでいる。奥さまの希望で玄関前にベンチを設置。お嬢さんが靴を履くとき、置き配のときなどに重宝。ウォールナット材の床が気持ちいい玄関ホール。写真は、現在4歳になるお嬢さんが生まれて100日目(右)と初めて立ったとき。玄関脇のシューズクローゼット。上部も収納スペースになっていて、2階のパントリーからも収納可能。1階の寝室。たっぷり収納できるクローゼットを併設。M邸のエアコンはすべて隠して設置(上部)。家族がつながるワンルームMさん夫妻がこだわったのは、2階はドアのないワンルームにすること。リビングもダイニングもキッチンも、そして書斎も一続きにした。「寝るとき以外はリビングで過ごすというのが、家族の在り方だと思っています。僕もそうでしたから。勉強もリビングでしていましたね」とご主人。奥さまも、「どこにいても家族が感じられるようにしたかったんです」という。インテリアのアクセントであり、クールでモダンな雰囲気を盛り上げているのが、黒い木枠のパーテーション。「どうしても子どものものはゴチャゴチャしがちなので、部屋を分けて、隠したかったんです」(奥さま)。物が置かれて雑多になりがちな下部は隠すことができ、上部は空いていて空間のつながりを感じられるパーテーションは理想的な形であった。現在は、仕事を持ち帰ったご主人の書斎として使われることが多いデスクスペース。「仕切りがあることで落ち着いて仕事に集中できる」という。ゆくゆくは子どもたちの勉強スペースとしても活躍しそうだ。また、お子さんが大きくなったときには、現在のおもちゃスペースには本棚やソファを置くことを構想中。子どもの成長に合わせて変化する余白スペースとなっている。パーテーションの奥が書斎スペース。程よく目隠しができ、LDKはいつもすっきりした印象に。書斎は、ゆくゆくは子どもたちの勉強スペースに。パーテーションにより集中力もアップ!書斎の奥には、お嬢さんのおもちゃスペースが。「私たちが近くにいるため、安心して遊んでいます」。天井高の変化でゾーニング「ここは3階建てにすることも可能でしたが、天井はマックス高くしたいとリクエストしました」(ご主人)。テラスに続く開口は高さ3.5m。カーテンを取り付けず、グリーンを上手に目隠しとして使い、大きな窓から降り注ぐあたたかな自然光を楽しんでいる。床は無機質な雰囲気にするためにタイルをセレクト。外でも使用できるタイルをチョイスし、LDKからテラスへと同一のものを敷き詰め、統一感を意識した。建築基準法の高さ制限で、低くするしかなかったというキッチンや書斎部分の天井は、リビングよりもやや低めに設定。異なる高さによる空間の変化がさらなる居心地の良さをもたらしている。テラスまでフラットにつながり開放的。『IKEA』で購入したという一点もののペルシャ絨毯は奥さまの希望。テラスからリビングを見る。手前のアカプルコチェアはご主人のお気に入り。「夜、ワイン片手にここで過ごす時間が至福のときです」。ダイニングテーブルに合わせて設計「家族と会話をしながら、また子どもの様子を見ながら料理や作業ができるようにしたかった」と対面式のキッチンを希望した奥さま。「片付けが苦手」とのことで、収納は多めにリクエストし、手元は見えないように立ち上がりを高く設定してもらった。ダイニング側からはシンクや作業台が見えないため、たとえ散らかっていても安心である。キッチン前のダイニングスペースは、『マルニ木工』であらかじめ購入していたダイニングテーブルのサイズに合わせて設計。「ミーハーなので(笑)、『スターバックス』や『アップル』が『マルニ木工』の椅子を使用しているという記事を読んで、この2社が認めているなら間違いない(笑)と欲しくなったんです。椅子に合わせてテーブルも衝動買いしちゃいました」(ご主人)。『マルニ木工』で購入した椅子とダイニングテーブル。テーブルのサイズに合わせて、このダイニングスペースは設計された。シンプルで厨房感のある『サンワカンパニー』のステンレスキッチン。「好みに合わせてカスタマイズできたのがよかった」とのこと。カウンターキッチンのダイニング側は収納になっている。パーティ時などコップがすぐに取り出せ、便利。パパ友、ママ友も集う家「人が集える家」もM邸のテーマのひとつ。ワンルームでつながり、居場所もたくさんあるM邸には、すでに、ご両親やごきょうだいの家族、ママ友・パパ友たちがよく集まっているそう。ワンルームのため子どもたちの様子を常に見渡すことができ、大人たちも安心して会話が楽しめるという。「独身時代は、キッチンは書類置き場でした」というご主人。結婚して子どもができ、家事を手伝うようになって初めて料理を覚えたという。そして、新しい家ではパーティでもふるまうようになった。「みんなに褒めてもらうと嬉しいようで、どんどん腕をあげています」と目を細める奥さま。集まったパパ友たちと食材や調理道具の話に花を咲かせているという。「以前は、僕も妻もとても忙しくて寝るだけの家だったのが、子どもができ、働き方改革もあって、家で過ごす時間が増えました。良いタイミングで家を建てたと思います。これからますます家で楽しむことを見つけていきたいですね」(ご主人)。ご夫妻とお嬢さん、生後2か月の息子さんの4人暮らし。「子どもたちがソファの上で暴れても汚しても大らかに見ていられるよう、今は『IKEA』のものにしています」。いずれは『アルフレックス』にしたいそう。渋谷の『トランクホテル』をイメージしたサニタリールーム。天窓からたっぷりの光が入る。キッチンとパントリーの横に配されており、家事動線は抜群。M邸設計株式会社直井建築設計事務所所在地東京都世田谷区構造木造規模地上2階延床面積127.06㎡
2019年09月16日開放感と抜けのある空間この近くの団地に10数年住んでいて、土地勘があり、また地域のコミュニティとのかかわりができていたことから同じ市内で探してH夫妻がみつけたのが公園に面した敷地だった。「住宅密集地ではなく開放感と視線の抜けのある敷地を望んでいました。ここは南側に公園があってわれわれにとっては理想的でした」とHさん。大きな片流れの屋根とずらして配置された開口が特徴的。外壁は家の周りにサンプルを並べて黒のガルバリウムに決めた。手前(南)側に公園がある。設計でのリクエストもまずは「開放的で抜けのある空間」。そして「奇をてらわずおおらかで品の感じられる空間」だったという。奥さんは打ち合わせ時に、スペイン旅行の際に泊ったホテルでの体験を建築家の角倉さんに話したという。「そのホテルは修道院を改装した建物で崖っぷちに立っていたんですが、視線が遠くまで抜けて窓際からの景色が素晴らしかったんです」キッチンから2階のダイニングとリビングを見る。正面の窓から南側の公園の緑まで視線が気持ちよく抜けていく。H邸は南側の壁面に同程度の大きさの3つの窓と玄関扉の脇につくられたフィックスのガラスの開口などによって公園への抜けを確保してH夫妻のリクエストに応えているが、さらに内部においてもスペース間の視線の抜けを確保している。「どのスペースにいても開けた感じを望まれているのが最初からわかっていたので、それが設計する際の大きな核になりました」と角倉さん。さらに「基本的にはワンルームのようなつくりで吹き抜けで全体がつながっている。そういうものを望まれているのではないかと思った」と話す。リビング側からダイニングとキッチンを見る。左上が趣味室でその下が玄関ホール。素材感にこだわったH夫妻はこの空間の壁天井に砂漆喰、フローリングには「木を感じられる」材を選択した。家族がそれぞれの趣味を楽しむスペース。ドラムは上の娘さんのもの。半階分レベルがずれた趣味のスペースからLDKを見る。ベランダから内部空間を見下ろすような不思議な感覚も。階段途中から趣味のスペースを見下ろす。このスペースの真下は玄関ホールになっている。趣味のスペースの窓から向かいの公園の緑が見える。大きな玄関ホールを介してつながるH邸は玄関を入ると広めのホールになっているが、この土間のスペースはH邸のすべての部屋とつながっていて、まさに「ワンルームのようなつくり」にも感じられる。このつくりはH夫妻からの「人が集まれる家にしたい」というリクエストにも応えたものであった。外部から気軽に入れるこのスペースは「公園の集まりをそのまま引き込むようにしてつくったもの」と角倉さんは話すが「最初はお子さんが知らない間に外出したりしないように1階をリビングにしてほしいという話があって、これにずっと引っ張られてなかなかうまくいかなかった」という。1階奥から玄関ホールを見る。玄関脇の開口から公園が見える。この開口を曇りガラスにするか迷ったが結局透明ガラスを選択。玄関ホールから見る。1階奥には浴室がある。1階にはホールに面して子ども部屋が2つ並ぶ。上に見えるのはリビング。2階和室から見る。玄関上の開口のブラインドが開いているときにここで横になると公園まで視線が抜けて気持ちがいいという。「しかしあるとき、目の前に公園があるわけだからリビングを2階にもっていったほうがいいんじゃないかと思ったときに同時に土間の発想が出てきた。リビングと土間とつなげることでお子さんの出入りもわかり、土間にすることで近所の方も集まってくる。このアイデアが出てからは計画がスムーズに進みましたね」角倉さんからのこの提案に「直感的にいいな」と思ったというHさん。「土間になったホールが単なる玄関ではなくて部屋の延長でもあり、またそこでいろんなことができる可能性を感じました」左が「旅館の大きな玄関」のようなイメージでつくられた廊下。モノを置いたり座ったりと使い勝手がいいという。戸を開けておくと手前のホールと子ども部屋、リビングがつながりワンルームのようにも感じられる。昨年末に餅つきをしたときは、5家族が参加。この場所に作業台を設置し外でついた餅であんころ餅や黄な粉餅などをつくった。2階のリビングにいても人の出入りが容易に確認できる。階段途中から玄関ホールを見下ろす。おおらかさも実現竣工して2年が過ぎたH邸。「以前団地に住んでいたときも人を呼びたいとは思っていたんですが狭くてできなかった。2年経って、思った以上に人が集まってくれる家になっていますね」とHさん。奥さんは「友だちとの仲間づくりにおいてもとてもいいなと思っていて、今ならランチも外に食べに行くのではなくて“家においでよ”って言える。人とのつながりが以前とは違ったものになったのはこの家のおかげだと思います」奥さんはまた「好きな場所が家の中にたくさんあるのですが、ソファに座って眺める内部の景色が好きで、季節や時間によって光の反射の具合がちょっとずつ違うのが家の中にいて感じられるのもうれしい」と話す。Hさんはこの大きな傾斜天井が落ち着けて気に入っている。奥さんもこの天井も含めソファのところから見える景色が好きという。ソファのファブリックは皆川明さんデザインのものをオプションで張ったもの。Hさんのお気に入りは1階のホール。「機能面などからすると“遊びの空間”的なスペースともいえますが、これがこの家にある種の余裕のようなものをもたらしてくれていると思います」。そして「窓から入る光と公園の植栽の緑に心が落ち着きますね」とも。Hさんの言葉から、開放感と視線の抜けとともにリクエストした「おおらかさ」も十分に実現されている、そのように感じられた。H邸設計角倉剛建築設計事務所所在地千葉県松戸市構造木造規模地上2階延床面積114.23㎡
2019年09月09日リビングを外につくる中央線文化がいいと思って沿線で土地を探したという高橋さん。ゼネコンに勤務しながら“座二郎”というペンネームで漫画家としても活動している。高橋さんが「中央線の北側で西武線との間」で見つけたのは「安くて小さい土地」だった。「最初は既存の古家をリニューアルしようと思っていたんですが、容積率が6割くらいオーバーしていてローンが下りなかった。では新築しようとなったんですが、容積率・建ぺい率通りに建てるとあまりにも狭くなってしまう。それで、半分冗談でリビングを外にして“こんなふうにすればつくれるけど”って絵を描いたら、奥さんが乗り気になってしまって」コンパクトな敷地に立つ高橋邸。2階の窓を通して中を覗いてみない限り、内部のつくりはうかがいしれない。その案は中庭部分をリビングにして大きく取り、かつ豊かな空間にして、残りはなるべくコンパクトに収めるというものだった。「その一番最初の絵には、道路側に奥行きの浅い収納をつくってその中にテレビとかを収めている様がすでに描きこまれていました。リビングの機能はとにかくこの中庭側にぜんぶ収めるという考え方で、ピアノとかテレビや本棚といった、リビングをリビングたらしめるものはこの収納に入れていましたね。これでたぶんこの家は面白くなると思いました」2階から外部につくられたリビングを見る。左にダイニングキッチン。2階からリビングを見る。左手が道路側で、1階の左手奥の部分が玄関。外部にも収納がつくられている。玄関近くからリビングを見る。床は予算の関係で土間にしたができればタイルを敷きたかったという。1年を通してリビングとして使用するため床下暖房にすることにはこだわった。ダイニングキッチン側からリビングを見る。正面と右手に収納がつくられている。奥行きの浅い収納はガラス戸になっているためどこかウインドウディスプレイの趣も。この時代の暮らしの“標本”の陳列ケースのようにも見える。天井代わりに布をかけるこの中庭=リビングに立って見上げると白い布が天井代わりにかけられているが、これをたたんでしまえば空が直接目に入ってくる。この気持ち良さは格別のもので、天窓レベルでは味わえないインパクトがある。天井代わりに布を張るというこのアイデアは高橋さん一家がキャンプ好きであることも関係があるようだ。「家族でキャンプによく行くんですが、タープを張るのがすごく好きなんです。それで家でタープを張ったら面白いだろうなとずっと思っていました」。とても原始的・簡易なつくりで、日除けになりかつ風通しもあるという点が好きなのだとも。リビングから上を見上げると屋根がなく空を直接望むことができる。キャンプのタープのように日差しと雨を防ぐための布を梁の後ろに収納。屋根代わりの布を張るロープや金具などの道具は高橋さんが購入して据え付けた。屋根代わりの布を収納するとリビングの空気感が一変する。リビングにいながらにして空を直接眺められる気持ちの良さはキャンプで味わう戸外の気持ちの良さと通ずる。「これだけ開口が広く取れると戸外の気持ち良さを満喫できるので、この家ができてからキャンプに行く気が起きないんですよ。なぜわざわざそんな過酷な環境のところにまで出掛けて行かないといけないのかと(笑)」「外部につくられたリビング」ということでは暑さ、寒さが大丈夫なのか気になるところだが、「真冬は夜風が吹いたりするとちょっときついですが、陽が射している昼間は結構過ごしやすい」という。また「夏は上に布を張ってエアコンをかければリビングでもまったく暑くない」とのこと。リビングとダイニングキッチンが違和感なく連続・一体化しているが、片方が屋外でもう片方が屋内であることから他では味わえない不思議な感覚をおぼえる。階段からダイニングキッチンを見る。インテリアの色は奥さんのみのりさんが担当。徐々に高橋さん/座二郎の漫画の世界の色に近づいていったという。ダイニングキッチン(左)とリビング。浴室からリビング空間のほうを見る。漫画の世界と通ずる空間高橋さんが日頃の設計業務で扱う建物はRCと鉄骨ばかりで木造の経験がなかったため、この家の設計では学生時代からの友人で建築家の鈴木理考さんに相談に乗ってもらうことに。「木造については予算の組み方からまったくわからなかったので相談させてもらって、実施設計と確認申請をお願いしました」その鈴木さんが言うにはこの住宅自体が高橋さん/座二郎の漫画の世界に通ずるものがあるという。予算の都合で実現はできなかったが、初期案での中庭=リビングの周りを収納がめぐるつくりはまさしくモノが充満した座二郎の漫画の世界をほうふつとさせる。高橋さん自身も「モノがたくさん陳列されている感じがとても好きでそこにはけっこうこだわりましたね。色をたくさん使おうというのも決めていて、インテリアデザインをしている奥さんに色をたくさん使ってくれと頼みました」2階のコーナー部分は高橋さんがアクリル絵の具を使った作業の際に使う。収納部分にはライン照明が仕込まれていて、夜には奥の壁の色がボワーっと浮かび上がる。地下鉄の東西線をイメージしてつくった作品。タバコのハイライトの包み紙を使っている。高橋さんがつくった年賀状。2017年と2018年のもの。2018年のほうにはすでにこの家の初期のイメージが描かれている1畳程度の高橋さんの仕事部屋。中の棚は自分で製作した。ピンクの扉は紙をコラージュした上に色を塗っている。コンパクトな住宅ならではの工夫。トイレの扉を手前側まで引くと階段部分と仕切る間仕切りになる。扉の表側は黒く塗られた上に紙がコラージュされている。美しくデザインされた階段。鈴木さんの腕が振るわれた部分のひとつ。空は直接見えるが家具をガラスを通して見るという逆転現象が不思議な感覚を生んでいる。玄関近くの収納前につるされた緑。緑はこれから増やしていきたいという。非日常が家の中にこの家に住み始めてから5カ月ほど。屋根代わりの布を固定するロープや金具もいろいろ試して工夫をしているという。「ロープを止めておく道具はヨット用品です。ロープをぎゅっと押し込むとそれ以上引っ張っても動かないというもので、キャンプ用品と組み合わせて使っています」お子さんは最初屋根のない家には大反対だったが、今ではそれが嘘のように楽しみながら暮らしているようだ。「この家は子どもは楽しいところが一杯あるので。走っても楽しいし、なんでそんなに取り合うんだろうと思うくらいハンモックでよく遊んでいますね」。日差しが直接入り込む環境でのハンモックはまた楽しさ倍増だろう。奥さんは「外でくつろぐことは他の人にとっては非日常ですが、それが家の中でできるから楽しい」と話す。天気予報をいつも確認していないといけないし、布が帆のようにバタバタ揺れるから船のようでもあると話す高橋さん。「もう普通のマンションには暮らせないですね」と問いかけると笑いととともに「暮らせないですよ!」という返事が返ってきた。高橋邸設計鈴木理考建築都市事務所+座二郎所在地東京都杉並区構造木造規模地上2階延床面積57㎡
2019年08月14日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。高温多湿な季節になると、細菌からの食中毒が発生することがあります。食中毒は20~37℃ほどの温度を好み、繁殖するといわれています。 厚生労働省でも「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」ということで紹介されています。今日はその6つのポイントを基本にしながら、家で調理するときの注意点を話します。 食中毒の症状はどんな感じ?食中毒になると多くの場合、数時間後に発症します。菌によっては1週間後に出るものもあるので、原因の食べ物を特定するのが難しい場合もあります。症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが起きます。症状が激しく現れた場合は、迷わず病院へ行きましょう。特に、大人よりも細菌に弱い赤ちゃんは、重症化することがあります。大人よりもずっと注意が必要だと思ってください。 私の父母は、夏の旅先で食中毒になり、そのまま旅先で入院するということがありました。お昼ご飯に食べた貝が「なんだか変?」と思ったけれど普段食べ慣れない貝なので「こんなものかな?」と思い、食べてしまいました。口にして「なんだか変?」と違和感を感じたら、食べないことも大切です。 食中毒予防の3原則厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」のベースとなっているのが、食中毒予防の3原則「つけない・増やさない・やっつける」です。 細菌を食べ物に「つけない」食べ物についた細菌を「増やさない」加熱して「やっつける」 この3つが大切です。「うちは気を付けているから大丈夫」と思わず、意外にも見落としている部分があるかもしれません。食べ物を購入するところから、調理をして食べる。そして、保存するまでの間に、どんな「つけない・増やさない・やっつける」をすればいいかを、次から具体的にみていきます。 食中毒を起こさないために家でできることまずは、スーパーなどで食品購入する時から、気を付けることができます。ここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」です。 ・消費期限などの表示をチェックする・肉・魚はそれぞれ分けて包む・保冷剤(氷)などと一緒に袋に入れる・寄り道しないでまっすぐ帰る 特に夏は、スーパーから一歩外に出ると、灼熱の太陽が照っています。肉魚などの生ものを購入したときは、いつも以上に気を付けます。何件かお店を回る時などは、肉魚などの生ものは最後に購入するなど工夫するのもOK。肉魚の汁が、他の食材につかないように、袋を別にするとより衛生的です。 次に、スーパーから帰宅したときのポイントです。 ・帰ったらすぐに冷蔵庫に入れる・冷蔵庫に入れるのは7割程度(パンパンに入れない)・肉・魚は汁が漏れないように包んで保存・冷蔵庫は10℃以下に維持・冷凍庫は-15℃以下に維持 生ものは冷蔵庫の下の段に入れ、上の段になるほどそのまま食べる食品を入れると、衛生的です。また、台風などで停電になった場合は庫内温度に影響を与えるので、扉の開閉は控えた方がいいといます。 調理をするときに気を付けることここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」に加えて「やっつける」です。やっつけるとは、加熱してやっつけることです。まずは、調理の下準備で気を付けることから見ていきます。 ・こまめに手を洗う・こまめにごみを捨てる・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で・タオルや布巾は清潔なものに交換・まな板、包丁で肉魚を切ったら熱湯をかけておく・肉魚は生で食べるものから離す・野菜も良く洗う・包丁などの器具、布巾は洗って消毒下準備をする順番や衛生面に気を付けます。さらに調理で菌をやっつけます。・加熱は十分に(めやすは中心部分の温度が75℃で1分以上)・台所は清潔に・作業前は手を洗う・調理を途中でやめたら食品は冷蔵庫へ・電子レンジを使う時は均一に加熱されるようにする 給食調理では、85℃以上90秒間以上加熱するのがルールになっています。より安心な調理を!ということで離乳食を調理する場合の参考にしましょう。 食事の前に手を洗い、盛り付けは清潔な器具、食器を使って食べます。食べ物を長時間室温に放置しないようにします。また残った食品は、手洗い後、清潔な器具、容器で保存します。この時、早く冷えるように小分けにするといいです。温めなおすときは十分に加熱します。残った食品が、ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てます。離乳食でも、冷蔵、冷凍保存をすると思いますが、赤ちゃんに食べさせる前に、大人が試食して確かめましょう。 夏は、普段以上に食べ物の衛生管理を心がけることで、安心して食事をすることができます。また、食中毒は夏に限ったことではありませんので、これを習慣にすることで1年を通して家族を守るための食中毒予防になります。 ※参考:厚生労働省「食中毒予防の6つのポイント」著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月27日可変性を仕込むK邸の敷地は恵比寿の住宅地にある。Kさんの仕事場との距離を考慮してこの土地を購入したが、その際にはご両親が利用することも想定されていたという。「当時は一人暮らしでしたが、これから家族が増える可能性もあるし、何年後かに事務所にするパターンもあるかもしれない。将来いかようにもできるようなつくりにしてほしいと建築家にお伝えしました」鉄骨3階建てのK邸。この写真では見えないが奥にはペントハウスが載っている。玄関入って数段階段を上がると1階スペース。加えて、Kさんが共同でこの家の設計にあたった山路さんと釜萢さんのお2人に伝えたのは「スキップフロアにしたい」、そして「ツルツルピカピカの空間にはしたくない」ということだった。さらに、ネットで見つけた好みのインテリア写真を見てもらったという。山路さんは「スキップフロアにしたいというお話があった時に、部屋をつくっていくというよりずるずるとスペースがつながっているような構成をイメージされているように感じた」という。「それで、斜線制限をかわした最大ボリュームをシンプルに立ち上げてできた空間を伸びやかに使い切るようにしようと。そしてその縦の空間にどのように床を取っていくか、断面的な構成をどうするかが最初から設計のテーマになりました」玄関入ってすぐのソファの置かれたスペース。階高は2.2mで鉄骨造の部分はペントハウスを含めて4層ある。寝室と同じ2階レベルにある踊り場スペース。チャーミングな場所をつくるKさんが揃えたインテリアの写真には、「シンプルだが設えがかわいらしい感じのもの」が多かったという。そこで空間としてはシンプルな構成につつ、ところどころにチャーミングな場所をつくる方向で設計を進めることに。空間を広く感じまた使えるように、木造よりも小ぶりで薄い部材ですむ鉄骨造が選択されたが、鉄骨造でありがちな、人を少し突き放すような冷たさを感じさせないように、建築家のお2人は、このチャーミングな場所をつくることを意識しつつも、温もりのようなものも感じさせることも考慮して素材や色の選択を行っていったという。2階レベルにある踊り場を見下ろす。「チャーミングな場所」は家具や緑とのセットでつくられる。踊り場から同じ2階レベルにある寝室を見る。庭のような空間設計が進む中で、お風呂を眺めのいいペントハウスにつくり、寝室を2階に、ダイニングキッチンを地下にすることなどが決まっていったが、K邸の玄関を入ってすぐ目の前に現れるスペースは用途が決まらないままだった。今はソファが置かれリビング然としたこの空間、Kさんは「何にでも使える庭のようなものにしたらどうだろう」と思っていた。これに対して設計側は「ふつうに考えた場合、いちばんいいと思える場所に生活の中での機能的な役割をあまりもたせずに、Kさんの言われるように中庭的なものとすることで家の広がりをつくるというふうにとらえてみると面白いのでは」と考えたという。山路さんがまたさらにKさんとの打ち合わせの中で面白いと感じたことがある。「行為の順番で空間に対する要望を話されるんですね。お風呂を出た後にこうしたいからこのへんにそうできるスペースがあったらいい、というようなシーンで伝えてくる。こういう要望の出され方ってほんとに珍しいんですね」踊り場から1階を見下ろす。寝室に行くにはここから1階上がってから階段を下る。トイレ以外は閉じた空間がなく1階のスペースを中心に広がりの感じられるつくりになっている。寝室の1層上は服や小物が置かれ洗面所もある多目的のスペース。寝室を見下ろす。壁の明るいシナ合板は、鉄骨部分のグレーを考慮し、かつ空間に温もり感を与えるための選択。「そういう話からあの部屋が生まれたんです」と山路さんが話すのは寝室の1層上につくられた多目的のスペースだ。「ふつうは水回りは水回りで固めるとつくりやすいんですが、シーンで考えていくと、お風呂をあがった後に顔を洗わないし、服を着替える近くに洗面所があったほうが自然じゃないかという話からあの場所にできたんです」Kさんは「帰ってきて、あそこで服を脱いでお風呂に入って着替えて寝るという流れを考えたのと、あの部屋はぐちゃぐちゃしていていいという考えだったので、あそこにものをたくさん置いて、ほかのスペースをすっきりさせようという考えもありました」階段の踊り場に置かれた古い机とテーブルがチャーミングな雰囲気をつくり出している。1階の柱にかけられたマーク・ロスコのレプリカ。1階の壁際に置かれた家具や緑などもチャーミングな場所をつくり出している。背景のシナ合板の色合いとの相性もいい。「お風呂だろ、この家は」というKさんのお父様の“鶴の一声”でお風呂を最上階のペントハウスにつくることが決まったという。お風呂だけのシンプルなつくりが気持ちの良さをさらに増幅する。大開口からの眺望がすばらしい。近くの住宅とはレベル差があるためプライバシー的にも大きな問題はないという。今も攻略中引っ越しから1年近く経ったK邸。最初は慣れない感じもあったが、Kさんの中では気持ちのいい“流れ”ができてきたという。「帰ってきて、窓を開けて、上に上がって、お風呂にお湯を貯めてとか、だいぶ自分のなかで流れ、リズムのようなものができてきて、今はそれが気持ちがいいし楽しいですね」窓を開けるといった単純な所作も意外と楽しいというKさん。「そういう普通なら“余白みたいなところ”に面白さを見出すとは自分でも思ってもみなかった」という。「帰ってきてからあの洗面のあるスペースから子どもが寝ているのが見えるのもいいし、また同じ場所で、一拍おくようにして何かを考えるリズムのようなものができて、それも面白い」と話すKさん。さらなる面白さを見出すために、この家を「今も攻略している感じ」だという。「もうちょっとこの家の可能性を住みながら探していく感じはあります」とも話すKさんは、この家を身体にとても近い感覚でとらえ、楽しんでいるのではと感じられた。Kさんが一人の時はよくキッチンの換気扇の下あたりで、タバコを吸いながら晩酌をしているという話から、地下のキッチンを居心地の良いものにしようと心がけたという。キッチンの上は吹き抜けになっている。Kさんは現在、パートナーと娘さんの3人で暮らす。3人でいる時間はダイニングスペースがいちばん長いという。テーブル上のライトは、「真っすぐに並べたらたぶんつまらないんじゃないか」と思い、試験的にばらばらに設置したもの。キッチン上の吹き抜け。ペントハウスの天井まで見える。玄関の下にあるボックスがトイレ。この家で唯一の閉じられたスペースだ。エントランス付近に置かれた緑もどこかチャーミングな雰囲気を醸し出している。K邸設計山路哲生建築設計事務所+釜萢誠司建築設計事務所所在地東京都渋谷区構造鉄骨造規模地上3階+地下1階延床面積103.84㎡
2019年07月22日海外風のインテリアでスタイリッシュにまとめられているak3さんのお宅。気持ちの良い風が吹いてきそうな空間には、ak3さんがDIYでつくりあげられた家具やインテリアが。今回は、ak3さんのおしゃれで便利なDIYアイデアを紹介します。ak3さんの自然の中にいるようなナチュラルな空間夫婦でセルフリノベーションしたというak3さんのお宅。壁や家具が白でまとめられていて、シンプルでナチュラルな素敵な空間が広がっています。グリーンがお部屋のアクセントになっていて、自然の中にいるようなさわやかさを感じますね。リビングダイニングもスッキリしたおしゃれ空間です。インテリアに黒電話を使っているのもアクセントになっていて素敵ですよね。カフェスペースのような落ち着いた空間で過ごす時間は、とても癒やされそうです。大きい窓から差し込む光で、部屋で過ごす時間もとても気持ち良さそう。ぐ〜っと体を伸ばしたくなります。家具やインテリアもとてもシンプル。こんなスッキリした気持ちで暮らせる部屋づくりってどうしたらいいんでしょう?そこで今回は、ナチュラルでスタイリッシュな空間づくりが魅力のak3さんのDIYアイデアをピックアップしてご紹介します。100均のアイテムを使ったアイデアもありますよ♪おしゃれなショップ!?ビスで止めるだけの棚まるでおしゃれなショップのような空間……。小物が置かれた棚はak3さんがDIYしたもの。ビスを打つだけなので数分でできるそう!全体のディスプレイもまねしたくなりますね。▼アイデアの詳細はこちら▼足場板とHCのアレを使って 数分で出来る棚 ♪セリアの材料で見せるアクセサリー収納こちらも雑貨屋さんのディスプレイのようなDIYアイデア。セリアのウッドフレームを使い、見せる収納をつくりあげています。見せるだけではなく、蝶番をつければ、パタンっと折りたたんでスッキリしまうことも可能。アクセサリー選びが楽しくなるアイデアですよね!▼アイデアの詳細はこちら▼セリアアイテムで作る!アクセサリーをコンパクトに収納してみよう!グリーンと相性抜群♪ダイソーの鉢がナチュラルテイストに変身「どこで買ったんですか?」と聞きたくなるほどおしゃれな鉢は、ダイソーやホームセンターの鉢にペイントしたり、ロープを使ってアレンジを加えたもの。グレーやシルバー、ホワイトが組み合わさってとってもおしゃれです。控えめですがグリーンを邪魔しない存在感が素敵ですよね。▼アイデアの詳細はこちら▼鉢を簡単ペイントDIY質感がたまらない!100均のセメントでミニテーブルをDIYダイソーのセメントを使って、海外インテリア風のテーブルをDIYしたaK3さん。鉛筆脚をホワイトにペイントしたことでセメントを使ってもやわらかい雰囲気に仕上がっています。セメントの扱いも水の分量さえ守れば簡単にできるようで、花台にしたり雑貨を置いたり大活躍しているそうですよ♪▼アイデアの詳細はこちら▼100均のセメントで海外インテリア風テーブルをDIYシンプルなお部屋になじむ100均の木材を使ったライトお部屋に置くだけでおしゃれになりそうなライトは、点灯させなくてもインテリアとしても◎。枠さえつくれば、アレンジ自在なのだそう!好きな色でペイントして、自分のお部屋になじむライトをつくれるのはうれしいですよね。▼アイデアの詳細はこちら▼100均の木材とリサイクルでライトをDIY!インテリアとしても優秀♪憧れのスタイリッシュな空間をDIYでつくろう!ak3さんは、「自分らしいお部屋にしたい!」と思い、DIYを始めたそう。「快適にしたい」「暮らしを楽しみたい」という気持ちが伝わってくるシンプルでおしゃれな空間づくりのアイデアは、今回ご紹介した他にもまだまだたくさんあります。気になった方は、ak3さんのページをチェックしてみてくださいね♪ak3さんのページはこちら♪
2019年07月17日『佐伯チズが教える キレイの5原則』開催概要2019年9月15日(日)、セブンアカデミーにおいて、1日講座『佐伯チズが教える キレイの5原則 ローションパック付き』が開催される。奇跡の美肌をもつ佐伯チズが、佐伯式「キレイの5原則」を伝授する。開催時間は13:00から15:00まで。受講料はセブンアカデミーの会員が6,480円、一般が7,776円。持ち物は鏡(自分の肌をチェックするために使用、大きめを推奨)、タオル(ローションパック時に使用)、筆記用具の3点。髪が顔にかかる人はターバンも持参するのがオススメだ。申込みは、セブンアカデミーのウェブサイトにて受け付けている。問い合わせは、セブンアカデミー(電話:03-6697-0771 )まで。ローションパック付きの講座を通じて、年齢知らずの美肌を手に入れてみてはいかがだろうか。76歳になっても超美肌の佐伯チズ佐伯チズは1943年生まれ。外資系化粧品会社勤務を経て、「サロン ドール マ・ボーテ」を開業。その後、「佐伯式美肌塾チャモロジースクール」を開講し、美容理念と佐伯式美容理論を提供している。「美肌革命」など著書多数。累計出版著書は500万部以上。(画像は佐伯チズ オフィシャルウェブサイトより)【参考】※セブンアカデミー※佐伯チズ オフィシャルウェブサイト
2019年07月09日この家に住みたい「自分のライフスタイルにちょうどいいプランで、2階はワンルームで生活して下は事務所にも使えるというものでした。それで建てようかなと」こう話すのは工務店を営む黒羽さん。ある集まりで知り合った建築家の若原さんがデザインした規格化住宅のプロトタイプのプランが気に入って設計を依頼したのだという。「若原さんの家をいくつも見ていてどういう空間になるのかは想像ができたので、“この家に住みたい”と思いました」黒羽さんはワンルームでシンプルな空間が好みという。考え抜かれたプロポーションによってつくられた2階スペースには静かで落ち着いた雰囲気が漂う。白い漆喰の壁・天井は鏝で粗く仕上げているため、表面自体に細かな陰影がある。モデルルームも兼ねる黒羽邸のプランはこのプロトタイプをベースにつくられ、1・2階がそれぞれ約15坪の延床30坪ほどの広さのものに落ち着いた。モデルルームの機能ももたせたいと考えた黒羽さんは「ローコスト」かつ「シンプルであまりつくり込まない」をこの家のコンセプトとした。さらに、黒羽さんが仕事でよく使っている空調システムを採用。1階に設置したエアコンの暖気を床下のダクトを通して部屋全体を暖めるというものだ。また、床に北海道のナラ材、2階の中心近くに立つ柱をヒノキ材にするなど黒羽さんの希望によって材が選択された。開口の開け方をコントロールして生まれた陰影が空間に奥行きをもたらす。右の畳スペースはセパレートして移動することもできる。上部のスチール材は横に開こうとする登り梁を留めるためのもの。たっぷり幅を取ったキッチン。パーティなどの際には料理を盛ったお皿を並べセルフサービスで取ってもらうことも。障子を閉めると空間に柔らかな光が回って和の雰囲気が強まる。傍島浩美さんデザインによる家具がシンプルで落ち着きのある空間にとてもフィットしている。奥行きと場所をつくる黒羽邸の空間には考え抜かれたプロポーションとともに空間の明るさ/暗さにも特徴がある。一般的な住宅よりも明るさを抑えた空間の中に開口からの光で場所/領域をつくっているのだ。こうして空間に明るさのメリハリをつくり出すことで奥行き感も生まれている。場所の明るさの違いも意図的につくり出されている。たとえば2階のダイニング近くには大きめの開口によって比較的広範囲に明るさが確保されているのに比べて、リビングのスペースは近くの開口も小さくやや暗めの印象。畳スペースの近くには畳面と同じレベルにつくられた小窓とトップライトがあるが、このスペースもダイニングよりやや暗めに明るさが抑えられている。トップライトが直接照らす壁面には、斜めに射す光が印象的なものになるように周囲と同じ白い漆喰ではなく木を採用した。壁面自体で陰影と奥行き感を出すために凹凸に張られているが、さらに粗い仕上げ感も出そうと間柱用のスギ材が使われた。この壁面が、セパレートして移動できる畳とともに空間を特徴づける要素となっている。ダイニング横の障子を開けると付近がかなり明るめの空間となる。通常は間柱に使われる材でつくられた正面の壁はトップライトからの光で多様な表情を見せる。設計側からの提案のものよりも大きなものに変更してもらったというストーブは工務店業で出た廃材を薪に使う。街とつながる1階の事務所スペースはお施主さんとの打ち合わせのほか、この地域で協力関係にある工務店などともに行っている子どもたちを対象とした大工教室やお祭りなどのイベントのための会合などにも使用している。事務所スペースの隣に設けた和室の部分は最初のプランではなかったものという。「事務所だった部分をゲストルームに使える畳の部屋にしてもらったんですが、打ち合わせ中にお客さんのお子さんたちが遊ぶスペースになったりしていてこれはつくって良かったなと思っています」この1階にもモデルルーム的な機能をもたせている。コンセプトは「50~60代ぐらいの人たちが家にいながら地域に開いていく場所」。それぞれの家に街とつながる場所をつくることでまた違った暮らしの楽しみようをつくってほしいという思いから、玄関側の開口はそこからも気軽に入っていけるようなつくりにしている。和室側から見る。奥の左手が玄関。玄関ホールと事務所スペースは引き戸によって仕切ることができる。左が事務所スペースで右が玄関。事務所スペースから玄関側の開口を見る。玄関ホールから奥の和室を見る。空間を縁どるフレームが奥の開口へとむけて連なる。和室から事務所スペースを通して玄関ホールを見る。和室から灯籠の置かれた庭を見る。大人の空間引っ越しをされてから2年ほど経つ黒羽邸。黒羽さんは温熱環境が良くすごく快適に過ごせているという。夫妻ともにいることが多いのはダイニングスペースで、とても居心地が良く、また家具作家の傍島さんデザインによる家具も気に入っているという。「ちょっと薄暗い印象はありますが、それが“とても心地良い”というのを住んでみて実感しています」。こう黒羽さんが話す2階のワンルームはとても落ち着いて静かな空気感が特徴的だ。シンプルながら考え抜かれたプロポーションと相まって「大人の空間」の雰囲気が漂っているのである。ダイニングスペースは夫妻ともにお気に入りの場所。平側1階の左が玄関、右が事務所スペースの開口。手前の黒いカバーが掛けられているのは黒羽さんの愛車「Lotus Elise」。モデルハウスという要素もあったため、お客さんの記憶に残りやすい家形の屋根が採用された。黒羽邸設計若原アトリエ所在地神奈川県横浜市構造木造規模地上2階延床面積106.82㎡
2019年05月13日猫を飼っている家はどこでも、猫も人間も快適に過ごせる住まいを目指している。しかし、なかなか理想の空間にするのは難しいものです。愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を生かし、猫の魅力や適切な飼育法などを伝えている日刊Sumaiでも活躍中のライター・yuka furukawaさん。彼女の家には猫が喜ぶポイントが盛りだくさん!そこでyuka furukawaさんに、猫との暮らしのプロがこだわった家づくりポイント7つについて語ってもらいました。■ 1. 猫が家から脱走しないようにするには?「猫と人が幸せに暮らせる家に住みたい」。今から3年前、そんな想いを込めながら建てたyuka furukawaさんの家には、猫がのびのびと過ごせる工夫がたくさん詰まっています。家づくりの際、いちばん力を注いだのが、いかに猫にストレスなく過ごさせてあげるかということ。近年は完全室内飼いが広まってきているため、体の安全は守られるようになったが、そのぶん、遊び不足から心が不安定な状態になってしまう猫も多いです。そのため、横方向よりも縦方向のスペースを重視するという猫の習性を考慮し、キャットウォークやプラスの工夫などを取り入れながら心身を守れるような共生住宅を建てようと考えたそう。吹き抜け内には、キャットステップを設置。天井全面の吹き抜けではないので、冬でも部屋の中が暖かく保てているぐるぐると上れるように取り付けたキャットステップなら、猫たちも飽きにくい■ 2. 猫にストレスをためさせない家づくりの工夫点キャットウォークはインテリア性より材質や強度にこだわりを! 肉球が見えるアクリル製のものが人気だが、滑ってケガをする可能性が高くなります。吊り橋のようなキャットウォークも一見おしゃれだが揺れるのでバランスが取りづらく、使わなくなってしまうことも多いです。。また、猫は安全な高い場所から部屋の中を見渡せると安心するので、yuka furukawaさんの家ではリビングを取り囲むようにキャットウォークを取り付けた。長さのあるキャットウォークは、天井とつなげて補強。人の手が届く高さにすれば、万が一のときでも事故が防ぎやすくなり、掃除も行いやすい。下にソファを設置するのもオススメキャットウォークの近くに小窓を併設すれば、外からの刺激を得ることもできます。そして、多頭飼いであるからこそ高さのある家具などを設置し、複数の箇所からキャットウォークへ上り下りできるように配慮。同居猫同士の仲があまりよくない場合はキャットウォークの幅を広くしたり、鉢合わせしないように迂回路をつくったりして、ケンカや落下事故を防ぐのもいいと思います。■ 3. 危険な事故を防ぐひと工夫子猫は好奇心が旺盛であるため、配線で遊んでしまい、感電死してしまうことも少なくない。特に、ごちゃつきがちなパソコン周りは猫にとって危険な場所となる。そのため、yuka furukawaの家ではデッドスペースとなるパソコンデスクの下に、ルーターなどを収納できるスペースを設けています。格子状の扉はスライド式で1枚ずつ簡単に外せるので、人間もストレスを感じない収納スペースには取り外しが可能な格子状の扉を取り付け、猫のイタズラを防止。格子状であれば、収納スペースに熱がこもりにくくなるので、電気コード類を長持ちさせられる。こうしたコード収納をする際は、パソコンデスクにコードが通せるような穴をあらかじめ開けておくとよい。パソコンデスクの穴はコードがスムーズに通せるよう、少し大きめに開けようまた、爪がカーテンに引っかかり、愛猫が落下しそうになったことがあったため、新居には消臭効果も期待できるサンゲツの「Sanwinc縦型ブラインド」を導入。日差しの調節が細かくできるのもうれしいポイントだそうです。縦型ブラインドは爪が引っ掛かりにくく、横型ブラインドと違って挟まれてしまったり、よじ登ってケガをすることもない。バトン式以外ならブラインドの角度が変えられ、季節や猫の体調に合わせて日光を取り入れられる■ 4. 猫のトイレ周りはどうする?「猫用トイレ」の設置場所は各家庭によって様々だが、筆者は来客に猫の排泄物の臭いや猫砂の飛び散りを気にしてほしくないと思い、人の出入りが少ない脱衣所に猫用トイレを設置することにしたとか。猫にトイレを我慢させてしまうと膀胱炎や尿路結石といった病気になる危険性があるので、脱衣所のドアには猫用の出入り口を取り付け、愛猫たちがいつでもトイレへ行けるようになっています。粗相が心配な方は、猫用トイレを置く前に、その下にペットシーツや防水マットを敷いておくと安心脱衣所には換気扇を設置しているため、消臭対策も万全です。猫砂もコスパがよくて消臭力の高い木製ペレットを使用しています。猫の飼い主にとって悩みの種となる猫砂の飛び散りは、段差を設けることで解決!建築時にあらかじめ猫用トイレのサイズを測り、それに合わせて脱衣所の一角を1段下げ、猫専用トイレを設置。老猫と共に暮らしている方は、余裕のあるトイレスペースを作り、ステップが置けるように配慮するといいそうです。出入り口には当初、マグネット製の扉を付けていた。しかし、猫たちがマグネットの音を怖がって通れないことが何度かあったので、現在は扉を外している■ 5. 猫部屋のススメ猫の飼育時に必要なケージやキャットタワーは、意外に場所を取るアイテムです。しかしリビングに置くと、インテリア性が気になってしまうという方もいるのでは。そこで、猫部屋をつくることをオススメします。yuka furukawaさんの家では、リビングに設けた吹き抜けの先に3畳ほどの猫部屋を設置。外からの刺激が得られるよう、窓を設置。人がテレビを見るのと猫が外を眺めるのは、同じような感覚であるといわれている猫部屋は猫用アイテムを収納するスペースとしてだけでなく、病気の猫を隔離するためにも役立ちます。万が一、猫同士の相性が悪くても、猫部屋があれば避難場所となるため、お互いにストレスなく暮らしていけるのです。快適な猫部屋にするには換気扇を設置し、消臭対策を万全にすることも忘れずに。飼い猫が壁で爪とぎをするのが好きな場合は、腰壁を設けて対策を練るのもいいかもしれません。ペットハウスやキャットタワーなども用意すれば、猫がリラックスできる空間が完成しますよ。■ 6. あればよかったなと思った設備や空間iddie / PIXTA(ピクスタ)床暖房も断念したが、導入すれば健康管理がしやすい。無毛の猫や子猫、老猫を飼育している家庭は特に積極的に取り入れていこう実際に猫たちと暮らしてみると、「設置すればよかった……」と思う設備や空間に気づかされることも多いですよね。そのひとつが、来客専用の部屋です。ペット共生住宅を建てるときは、自分とペットが快適に暮らせることに重点を置きがちですが、動物が苦手な人などもくつろげるような客間を設ける必要もあります。yuka furukawaさんの家では、猫がリビングやキッチンを自由に行き来できるようになっていますが、リビングを仕切れるようにし、猫が入れない客間を設ければよかったと後悔しているそう。また、ベランダに猫の遊び場をつくれなかったのも後悔ポイント。ウッドデッキや脱走防止柵をベランダに施し、安全性を考慮したうえで鳥の声や風の音、草木の匂いなどを存分に楽しませてあげられたら、ストレスもより軽減されるはず。これから家を建てる方は参考にしてみてほしい。■ 7. 人も猫もストレスなく共生するには?人と猫、どちらか一方だけが幸せで快適な生活を送るのはよくありません。ストレスをためない生活を送るには、お互いが我慢しない家をつくっていく必要があります。その考えに基づいてつくったのが、yuka furukawaさんの仕事部屋だ。猫たちがくつろぎながら仕事部屋を眺められるよう、近くにはキャットタワーを置。病気のときは、ケージを傍にyuka furukawaさんの家には、飼い主の姿が見えないと極度に不安を感じて体を過剰になめてしまう「分離不安症」の猫がいるが、仕事中にかまってあげることが難しかった。そこで、猫部屋と仕事部屋を隣接させて、いつでもお互いの姿が見られるよう、ガラスをはめ込むことにした。するとストレス性の脱毛が軽減。異変にすぐに気づけ、仕事中に愛猫の姿にほっこりさせられることが増えたのもメリットだった。人と猫は生活リズムが違う生き物だが、歩み寄ることはできる。体の健康だけでなく、飼い猫の心の健康をどう守っていくかが、これからのペット共生住宅では絶対に必要なことだ。玄関ホールに続くドアは、キッチン側とリビング側の2か所に設置。それぞれ帰宅待ちをしている愛猫が廊下への脱走防止になっている。帰ったときに自分が笑顔になれるよう、ドアの取っ手を猫型にしているのもポイントだいかがでしたか?愛猫がストレスなく暮らすための住まいをつくるのは難しいこと。といって、猫のことばかりを最優先にして人間がストレスを感じてしまっては本末転倒です。そんな悩みを持っている方は、このyuka furukawaさんの提言を参考にしてみてください。写真/yuka furukawa住まいの設計2019年2月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年05月01日30人のパーティも余裕の大空間横浜の南向きの傾斜地に建つお宅は、大きな窓や吹き抜けが気持ちのいい開放感のある住まい。グレイエムさんが南アフリカ出身ということもあり、日本に来た時に住んだ小さな窓の集合住宅が、とても息苦しく感じたのだそう。「その反動から、大きな窓がたくさんあって、外に広がりを感じられる家は、夫のたっての希望でした。なので我が家の窓にはカーテンがほとんどありません(笑)」と奥様の理恵さん。部屋を仕切る壁もほとんどないので、内部空間が広々と感じられる。「冬に暖房効率を上げたい時など、必要な時にカーテンで仕切れるようにしています」玄関から続く土間は、一段高くなっているリビングの周囲をぐるりと回ることができる。広々としたキッチンは、30人も集まるというホームパーティのお客さんの受け入れ態勢も万全。「仕切りのない家なので、思い思いの場所でくつろいでいただけます」大人数のホームパーティも余裕で楽しめる広々としたキッチン。「鍋も洗える大型の食洗機は私の希望でつけていただきました」。庭のバーベキューコーナーへもキッチンから直行できる。土間をはさんだ反対側の部屋は壁にプロジェクターで映像を流し、ゴロゴロしながらくつろげる空間。階段の踊り場の下が収納になっている。吹き抜けを生かした明るい空間。玄関を入ると正面に庭に出られるガラスのドアがある。傾斜地に建つ家ならではの抜け感が気持ちいい。左側の収納の扉には鏡を張った。「姿見になりますし、部屋も広く見えます」モルタルの土間はリビングをグルリと回ることができる。行き止まりを作らないことで、空間が澱まないようにした。必要なものは楽しくDIYで大きな吹き抜けがあり、部屋を壁で区切っていないので、家のどこにいても家族の気配が感じられる。「1階にいて、2階で子どもが何をしているのかがわからないのが嫌だったので、できるだけ壁を作らないようにしました。もし子どもが成長して必要になれば、後から壁を作ることもできますし」と理恵さん。凛々子(りりこ)ちゃんのお部屋の家具や、壁の塗装など、DIYで仕上げた部分も多いのだそう。「海外での暮らしが長かったこともあり、自分で工夫してカスタムする習慣が身につきました。たとえばダイニングのスツールは980円のものを買ってきて、テープを巻いて座面にカバーをかけました」凛々子ちゃんのお部屋は、吹き抜けの渡り廊下の先。空間を柔らかにカーテンで区切っている。吹き抜けにある照明器具はIKEAで。IKEAのフレームつきのベッドにふんわりとレースをかけて、お姫様気分のベッドルームのできあがり。「淡いグレーの壁は自分たちで塗りました」壁や扉がない凛々子ちゃんのお部屋は、広がりが感じられる。寝室にも広々とした窓を確保。グリーンを飾ってくつろげる空間に。日々成長する家竣工から1年が経ち、この家で四季を体験したとのこと。「薪ストーブを導入するかどうかはまだ考え中です。いつでも作ることができるように、ダイニングの一角に煙突用の穴をいつでも開けられるようにしておいていただきました」友人をたくさん招いてホームパーティを開き、庭でバーベキューを楽しむ。家を存分に使いこなしているグレイエムさん一家。DIYで手を入れたり改造したり、これからさらに心地のいい家に成長していくはずだ。奥に広くなっている変形敷地。敷地に沿って家を建てたことで、開口部を大きく取ることができた。ガルバリウムの外壁。玄関の庇がアクセントに。外からも丸い照明器具が見える。伊藤暁(伊藤暁建築設計事務所)所在地神奈川県横浜市構造木造規模地上2階延床面積106㎡
2019年02月27日北欧の冬は長く、暗く、そのため家で家族と過ごす時間が何より大切と言われています。『イケア』で見つけたのは、心まで暖かくなれるようなインテリア。日本の冬だって寒いから、大切な室内空間を暖かく飾ってみませんか?体も心もほかほかになれる雑貨をご紹介します。 自分だけの時間を照らす手助けを PÄRLBAND ペルルバンド ティーライトホルダー ¥599(税込) ダイヤの形をしたティーライトホルダーは、オブジェとしても美しい佇まい。火を灯せば美しい幾何学模様の影が広がり、ゆらゆら揺れる影に心奪われるはず。 目に見えるぬくもりと輝きを VINTER 2018 ヴィンテル 2018 デコレーション、粉砕ガラス, レッド ¥399/0.7kg(税込) 実際に暖かいわけではないけれど、炎のような真っ赤なガラスに心も燃える。キラキラ輝く粉砕ガラスは光に反射して夜の雰囲気をより一層深めます。お気に入りのグラスに入れたり、キャンドルホルダーに重ねたり、使い方は自由自在。 ささやかな光で夜を飾る SNÖYRA スノィラ LEDライトチェーン 全40球 シルバーカラー ¥999(税込) 室内用のデコレーションLEDライトは、雰囲気を盛り上げるのにぴったりのグッズ。部屋の電気を消して、小さな明かりだけで楽しむささやかなベッドタイムが毎日の楽しみになるかもれません。電池式なのでコードに繋ぐ必要もなく、どこでも使うことができます。 大きな手で抱きしめて LUSTIGT ルースティグト クッション ¥999(税込) 思わずクスッと笑ってしまうようなキュートなクッションはいかがでしょうか?大きな手の形をしており、腕を通して遊ぶこともできますよ。大きめサイズなので抱き枕としてもぴったり。 室内の寒さもシックに対処 TUVALIE トゥーヴァリエ ひざ掛け ¥1,499(税込) ホワイトとダークグレーのストライプがシックなひざ掛けは、大人なインテリアを好む方にぴったり。暖房をつけていても意外と足元や方は冷えるから、ぬくぬく暖かく過ごすために一枚ひざ掛けを用意しておきましょう。 いかがでしたか?『イケア』なら、手頃な価格でおしゃれなインテリア雑貨が揃います。まずは少しずつ小さなアイテムから集めて、理想の暖かいお部屋を作ってみてはいかがでしょうか。 【お問い合わせ先】イケア・ジャパン カスタマーサポートセンター0570-01-3900
2018年12月24日ヴィンテージのアイテムと、DIYのアイテムをうまく組み合わせて空間を演出している、奥平さんのお部屋。 キッチンのお気に入りアイテムは、南部鉄器の急須。「これがあるだけで、絵になるんです」ということで、確かに、生活感が出てしまいがちなキッチンの作業スペースも、グッと締まって見えます。保温性にとても優れていて、お茶や紅茶がおいしくいれられるとのこと。お気に入りの一品を見つけたいですね。 奥平さんのお部屋はこちらヴィンテージアイテムとDIYでつくる、変幻自在のワンルーム【プチDIY女子達のお部屋案内】 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月13日『佐伯チズが教える キレイの五原則』開催概要2019年3月9日(土)、セブンアカデミーにおいて、1日講座『佐伯チズが教える キレイの五原則』が開催される。75歳にして、白く美しい肌をもつ佐伯チズが、美肌を叶える「キレイの五原則」を分かりやすく解説。自分の肌状態とクセを把握して、正しい化粧品の知識と使い方を学んでいく。開催時間は11:00から13:00まで。受講料はセブンアカデミーの会員が6,480円、一般が7,776円。持ち物は鏡、タオル、ターバン、筆記用具の4点。当日はメイクの上からローションパックを行っていく。佐伯チズに素肌をチェックして欲しい人は、ノーメイクで参加しよう。セブンアカデミーのウェブサイトにて、申し込みを受け付けている。講座に関する問い合わせは、セブンアカデミー(電話番号:03-6697-0771)まで。美容家 佐伯チズ佐伯チズは1943年6月23日生まれ。滋賀県出身。フランス化粧品メーカーを定年退職した後、2003年にエステティックサロン「サロン ドール マ・ボーテ」を開業。「美肌革命 -お金をかけずにきれいになる-」、「まけないで 女は立ち上がるたびキレイになる」など著書多数。成安造形大学客員教授、生活アドバイザー(衣食住)、カウンセラー、エッセイスト、映画コメンテーターとしても活躍している。(画像は佐伯チズ オフィシャルサイトより)【参考】※セブンアカデミー※佐伯チズ オフィシャルサイト※佐伯チズ オフィシャルブログ※Amazon.co.jp
2018年11月28日「ちっちゃな家」シリーズで有名な、建築家・杉浦伝宗さんの名言、狭小住宅の空間三原則「透ける」「抜ける」「兼ねる」前々回は「透ける」について、前回は「抜ける」についてご紹介しました。最後にご紹介するのは「兼ねる」です。■ 「空間の共有・共存」という昔からの知恵おそらく「兼ねる」については、皆さんも聞いただけで、なんとなく想像がつくかもしれません。限られた平米数の狭小住宅に、部屋を幾つも作るのは物理的に難しい……。そこで、部屋や空間に複数の用途・機能を持たせ省スペース化していこうというのが、この「兼ねる」です。思えば昔の日本で庶民の暮らしといえば、ちゃぶ台を置いた畳の部屋で食事をし、時にお客様を迎え、夜は布団を敷いて寝ていたことからも、「兼ねる」は日本人には腑に落ちやすいのではないでしょうか。polkadots / PIXTA(ピクスタ)■ 事例でより具体的に「兼ねる」をご紹介1.玄関を省略してLDKと兼ねる先日お亡くなりになった樹木希林さんのナレーションも印象的だった、昨年大ヒットしたドキュメンタリー映画『人生フルーツ』では、故・津端修一さんが自ら設計された玄関を省略してLDKと兼ねるご自宅を見ることができます。写真はイメージです家が1つの大きなワンルーム形式になっているだけでなく、玄関らしい玄関もなく、庭に面した掃出し窓からの出入りになっているのが印象的でした。2.廊下を省略して「洗面所」と「脱衣所」と兼ねる長い廊下は、狭小住宅にとって極力避けたいプランです。古い木造一戸建てをリノベーションした筆者の元・自宅ですが、奥に位置する洗濯機や浴室までの廊下の途中に、トイレや洗面脱衣を配置しました。洗濯機側からの見返し、左手のピンク色のタイルは浴室部分ただし、玄関からも丸見えなので、いざという時の目隠しドアに、隣接する納戸のドアを90度ふって兼用です!しかし、こういった「玄関がない」「廊下が脱衣になる」等のプランは、住むにあたり、それなりの覚悟が要求されます。ライフスタイルや家族の希望などを充分に検討シミュレーションして、決定してください。■ もっと身近で取り入れやすい事例も!洗面所やキッチンの一角に家事コーナーを作ったり、ワンルームでベッドをソファ代わりにする、というのも「兼ねる」ですよね。LDに大きめのダイニングテーブルを置き、子どもの勉強や家事、事務作業をするのだって立派な「兼ねる」です。プラナ / PIXTA(ピクスタ)さらに外へも目を向けて、庭やテラス、バルコニーや屋上との繋がりを感じさせるプランも、広い意味での「兼ねる」となります。■ 総論:3原則のもたらす大きなメリットいかがでしたか?「透ける」「抜ける」「兼ねる」は、改めて名言だと思いました。柔軟な発想と工夫・大胆な割り切りで、小さな家でも窮屈にならずに、楽しく住まうことができる……。また、資材や内装材が節約できるので、工事費の削減も狙えるかもしれません。杉浦さんも、小さな家でコンパクトに住まうことは、結果として冷暖房効率もよく、掃除にかける労働力が減る、つまり家事効率も上がると嬉しいメリットを挙げられていました。ぜひ今日からでも、この「透ける」「抜ける「兼ねる」の中から、皆さんの住まいに取り入れられる技を探してみてください!
2018年10月19日「ちっちゃな家」シリーズで有名な、建築家・杉浦伝宗さんの名言、狭小住宅の空間3原則「透ける・抜ける・兼ねる」前回は「透ける」についてお話しましたが、今回は「抜ける」ついてお話いたします。■ 狭小住宅テクニックの「抜ける」とは?杉浦さんが提唱した住宅の「抜ける」は、ファッションで言うところの「抜け感」とは異なります。ガチガチに決めず、カジュアルアイテム等で「すき」を作るのがファッションの抜け感狭小なのに広く見える住宅には、以下のこんな共通点がありませんか?それは、「取り払われた壁」「高い天井」「吹き抜け」「オープンなロフトや階段」などで、開放感のある空間になっている点です。つまり床壁天井等を上手に抜くと、風が抜ける・光が抜ける・そして視線が抜けるので、広く快適に住めるという事なんですね。■ 「抜ける」は3原則の中でもハードルが高い?しかし、この「抜ける」の場合は、「設計段階でないとダメでしょ」とか、「既にでき上がっている家や賃貸住宅では無理!」と思われるかもしれません。確かに床壁天井を抜いたり、階段に手を加えるのは、基本大規模な工事になってしまいます。ですが、うまく使って空間に「抜け」を作ることが可能、しかも知らない人はいないポピュラーなアイテムがあります。そう、それは鏡・ミラーを使うことです!■ その先も空間が続いて見える!「鏡」の有効活用法鏡は、左手の壁に大きく貼られていますこの場合、できればなるべく大きくシンプルな鏡を選び、床も映り込む位置に設置すると効果は抜群です。壁一面に大きな鏡を貼ったヨガやダンススタジオが、驚くほど広く見えることを思い出してください。つむぎ / PIXTA(ピクスタ)ただし、場所の検討は充分に行いましょう。鏡に映ったテレビとローテーブル落ち着かないと感じる人もいますし、もし多くの物が映り込んで、ごちゃつき感が倍になってしまっては本末転倒です。これは筆者の狭小平屋での導入例です。長方形の鏡を前の家では、姿見として縦長に使っていましたが、ふと思いついて窓の上に横長で当ててみたら、なんだかとても新鮮に見えたんです。しかも照明が映り込んで、光熱費ゼロで明るくなる(笑)というオマケが付いてきました。ペンダント照明、実際は2つなのに3つ分の明るさ(右が鏡に映ったもの)このように部屋とバランスが取れていて、インテリアにマッチすれば、サイズやフレームデザインは好みのものでも、充分その効果を狙えるでしょう。もう一つ「抜ける」のお手軽な取り入れ方を。大きめのテーブルの天板がガラスだと、視線が床壁に抜けて、圧迫感がありません。これは置くだけでできる、「抜ける」と「透ける」の合わせ技ですね。いかがでしたか?気になる技がありましたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。次回は3つ目の「兼ねる」です。
2018年10月12日突然ですが質問です。皆さんは「ちっちゃな家の空間3原則」というものを聞いたことはありますか?これは、狭小住宅を数多く手掛けている建築家・杉浦伝宗さんが提唱された名言です。杉浦さんは『それでも建てたい!!10坪の土地に広い家―「ちっちゃな家」の空間3原則』という本も出版されています。住まいのプランやデザインを考える上で、筆者はこれをよくキーワードにさせてもらっています。では、この3原則とは、いったい何でしょうか?■ 「透ける」「抜ける」「兼ねる」。この3原則に込められた意味とは?それは「透ける」「抜ける」「兼ねる」。この3つを駆使することで、限られたスペースを最大限に活用し、快適に、そして楽しく住める「ちっちゃな家」が実現できるということなんですね。と、ここまで読んだ皆さんの中には、「なんだ、杉浦さんのような著名な建築家に依頼しないと、狭さを感じない素敵な狭小住宅なんて無理なのね」と、思う方もおられるかもしれませんが、そうとは限りません。makaron* / PIXTA(ピクスタ)既にでき上がった新築でも、これからやるリノベーションでも、賃貸住宅であっても、ちょっとした発想の転換や割り切りで、簡単に、しかもローコストに取り入れられることもあるはず。ご紹介する第1回目は、「透ける」です。■ 建築家・杉浦さんによる本来の「透ける」とは?ちっちゃな家シリーズを拝見すると、エキスパンドメタルというメッシュ状の金属板で内外を仕切ったり、パンチングメタルという穴のあいた金属板が階段に使われています。エキスパンドメタルパンチングメタルこれら透ける素材のおかげで、圧迫感の無い開放的な家、そして光や風を通してくれる快適な家になっているんですね。※念のため補足しておくと、エキスパンドメタルは、室内側からは透けて外が見渡せるのに、外からは室内の様子が見えないというメッシュの特性を持っているので、内外の仕切りに使えるのだそうです。■ 身近にもこんなにある!「透ける素材」を取り入れた実例ガラス・アクリル・プラスチック・ポリカーボネート等は透ける素材の代表格。これらの「透ける素材」と使っている実例を3つご紹介します。事例1上の写真は、ホームセンターで買ったポリカーボネート製の透明波板を窓の無い廊下の天井に使っています。狭い空間の圧迫感を抑えられ、しかも超ローコスト・簡単施工の天井です。事例2これは、蜂の巣状に形成されたプラスチックハニカムコアという素材を床に使い、階段下や玄関にも光が届くようにしています。事例3こちらは「透ける素材」を使っての収納や棚です。もし棚板が透明ではなく、透けない色柄の付いた板だったとしたら……主張が大きく違ってきますよね。空間を少しでも広く見せたいなら、重さや厚みを感じさせない透ける素材は非常に効果的なのです。■ 「透ける素材」のデメリットも把握し、自分に合った取り入れ方を!ここまでは、「透ける素材」の魅力と効果を力説してきましたが、気をつけるべきポイントも、ご紹介しなければなりません。取り入れるにあたっては、プライバシー性、断熱性や遮音性、強度等が、適切で納得のいくものなのか?波板を棚板にしたら、ご覧の通りたわんでしまいました。 今は波板を二重にして強度を出していますせっかく取り入れたのに、なんだか落ち着かない、暑い寒い、使用に不便を感じてしまっては、残念ですよね。そして、日本の障子や、すだれ・よしず、ブラインドや薄手のカーテンが持つ「視線や光を柔らかく遮り・風を通す」という性質も、手軽に使える「透ける」素材として、見直したいところです。ぜひ、皆さんも参考にしてくださいね。次回は「抜ける」についてご紹介します。
2018年10月05日収納上手さんほど、ちょっとの空間も見逃さないもの。洗濯機の上の空間や、冷蔵庫の側面など、もっと有効活用できる空間は実はおうちの中にたくさんあるんです。今日はおうちの中の眠っていた空間をもっと有効活用するテクニックをご紹介します♪どなたでも真似できるこんな方法でぜひ今すぐ収納上手さんになってみませんか?■ ちょっとの空間も見逃さない!今すぐ収納上手になれる収納アイデア<タオルを壁面収納しよう>顔を洗った後さっとフェイスタオルを取れて、拭き終わったらそのまま洗濯機へポイッ。場所を取ることなく、しかも何枚ものタオルを収納しつつそれが叶うのがこちらのアイテム「towerマグネットタオルホルダー」です。強力マグネット式だから、例えば洗濯機の側面にもペタっ!が可能。ネジもついているからマグネットの使えない壁面にも取り付けが可能です。ランドリーシーンだけではなく、冷蔵庫側面に取り付けてキッチンタオル収納としても活躍しますよ。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ towerマグネットタオルホルダーS ⇒ towerマグネットタオルホルダーL <ばらつくハンガーをまとめて収納>洗濯物を干す時に使うハンガーの収納、お困りではありませんか?ばらつきがちなハンガーをひとまとめに収納してくれるのがこちらのアイテム。「towerマグネット洗濯ハンガー収納ラック」は、洗濯機の側面や壁面を使ってハンガーをまとめて収納できるラック。縦使いのときは上下2段にハンガーを掛けられる仕様で、下段にはピンチハンガーなどを一緒にかけることもできますよ。ホースなど突起物の関係でデッドスペースになりがちな洗濯機脇のスペースに、あっという間に収納スペースをプラスできます。こちらもネジ付きだから、マグネットがつかない場所でも大丈夫。ランドリーシーンだけではなく、クローゼットなどおうちのあちこちで使えます。「towerマグネット洗濯ハンガー収納ラック」は自分で取り付けするからお好みで横向きにすることも。横向きで使うことによって、掃除用具をひっかけたり、バスブーツなどの収納することができますよ。細々したものを床を使わずに引っ掛け収納できるから、省スペースはもちろんのこと、床をお掃除する時もラクラク。収納上手さんは、お掃除上手さんへの近道にも!▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ towerマグネット洗濯ハンガー収納ラックS ⇒ towerマグネット洗濯ハンガー収納ラックL <洗濯機の上もしっかり有効活用しよう>ご自宅の洗濯機の上、あいてませんか?実は洗濯機の上は見落としがちなデッドスペース。まだまだ上手に有効活用することが可能です。そんな時につかえるのが、こちらの「tower洗濯機上ウォールシェルフ」。自分で好きな高さに取り付けられる、壁面利用のシェルフなんです。ランドリールームは何かとものが多いもの。収納が足りない!と考えている方も多いはず。そんな時には洗濯機の上にこのシェルフを取り付けて。洗剤や柔軟剤、ピンチをまとめたかごなどを置けば、洗濯の動線がぐぐっとスムーズになるはず。アンジェスタッフの自宅でも♪こちらではオブジェを置いたりして、ランドリールームもほっこり空間に。見せ収納が成り立つのも、やさしい木目のシェルフだからこそ。上にデッドスペースができがちなのはトイレも一緒。トイレットペーパーのストックや、ディヒューザーなどを置く収納スペースをあっという間に作ることができますよ。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ tower洗濯機上ウォールシェルフ 自分でつくれる収納スペース。おうちの中にちょっとした空間を見つけたら、こんなアイテムたちが大活躍するかも?ぜひどなたでも真似できるこんな方法で、今すぐ収納上手さんになってみてくださいね。
2018年08月26日家はくつろぎの空間であってほしい。そうは思うものの、住んでいるとあれこれ不満が出てくるものです。みんなはどんなことで悩んでいるの?そこで、街行く人に声をかけて、家のお悩みを調査しました!今回は、港区「檜町公園」でリサーチ。公園の近くには、東京ミッドタウンや六本木ヒルズなどの商業施設などが建ち並びます。インタビューに答えてくれたのは、20代から60代の計10人の方々です。年齢も暮らしも多種多様。「家の悩み、聞かせてください!」前編・後編をまとめて紹介します。■ 「二世帯住宅」「日当たり」「隣家」悩みの種は十人十色「3階建ての二世帯住宅を建てたものの、両親が他界した今は持て余しぎみ」(60代)時間とともに、同居する家族の形も変わります。狭いのは困りものですが、単に広ければいいというわけでもないようです。「住んでみて初めて、日当たりがあまり良くないことに気づいた」(20代)ファーストインプレッションでビビビッと来ても、家は実際に住んでみないと分かりません。内覧時の失敗談についても話してくれましたよ。「土地柄、家賃が高い。子どもが大きくなって部屋や収納が不足している」(30代)長く住むと、高い家賃はボディブローのように効いてきます。子どもの成長を予測して、住み替えを行うのもひとつの手です。この他にも、「自宅に不満はないが、隣から漂うたばこのニオイが悩み」(30代)「自宅兼オフィスでの一人暮らし。仕事で使うものが増えて手狭になった」(60代)というお悩みも紹介しています。気に入って住み始めた物件でも、意外なことが盲点となることもあるようです。「港区六本木近郊の檜町公園で聞いた!お家の悩み」(前編)はこちら■ 「家への悩みがない!」という人がやっていたこととは?「以前はとても広い家に住んでいたので、狭さが気になる」(30代)そう言いつつも、港区の子育て環境が良くて離れられないのだとか。ワーキングマザーならではの視点で見た、子育てしやすい街の特徴とは?「単身者向けマンションなのでキッチンが狭く、食洗機を冷蔵庫の上に置いている」(30代)部屋のスペースの問題はあるものの、立地は単身者にとって便利で、おおむね満足のよう。趣味も存分に楽しんでいる様子が伝わってきます。「悩みなんて、なーんにもない!」(60代)どうしたら完璧な家に出会えるの?とびっくりしてしまいますが、そこには理由がちゃんとありました。キーポイントとなったのは、やっぱり“収納”でした!その他には、「収納スペースはたっぷりあるけど、家が本で溢れている」(60代)「広いリビングダイニングとキッチンがお気に入り。だけど家賃がすごく高い!」(30代)というお悩みも。「港区六本木近郊の檜町公園で聞いた!お家の悩み」(後編)はこちら港区六本木界隈といえば、高級住宅地のイメージのある地域。住む人が実際に体験したからこそ気付く、住まいの盲点は十人十色なんですね。住居にまつわる悩みは裏返せば、家づくりのヒントにもなるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね!イラスト高垣秀雄
2018年07月29日「ちょっとの空間も見逃さない!」デッドスペースになりがちな隙間空間を上手に活用する方法をご紹介しているこの企画。第3回目の今日は、少し整えるだけでぐぐっと収納効率がアップするシンク周りの収納法をご紹介します。ごちゃつきがちなキッチンスペースは、シンク周りをもっと活用することがカギ。ぜひこんな収納アイデアを参考にしてみてくださいね。■ちょっとの空間も見逃さない!今すぐ収納上手になれる収納アイデア 3<コンロの周りやシンク下にも!縦にも横にも自由自在な伸縮ラック>コンロの周りやシンク下のスペース、眠っていませんか?ちょこちょこと物を置いたりしていても、床だけ埋まって縦の空間がガラ〜ンなんてこともあるかもしれませんね。はたまたサイズの合わないラックを使って、もっとあそこの空間を上手に使えるはずなのに〜なんて歯がゆいこともあるかもしれません。そんな時にはこちらの「tower伸縮収納棚」が大活躍!使いたい場所の広さに合わせて36.5cm〜60cmまで横幅を変えることができる伸縮ラック。幅が足りない〜なんてこともなく、スペースをしっかりと活用することが可能です。また、2台までなら重ねることも!縦の空間も上手に使うことができますよ。スタッキングしても安定感アリ。一気に収納が2倍になるテクニックです。コンロ脇には、調味料や、フライパンや鍋などの毎日のように使うものを。調理中のお鍋を一時置きしたい〜なんて時にも活躍します。モノトーンだから、キッチンの雰囲気も損なわず、すっきり整った印象に。見せてもOKなラックは、シンク下でも大活躍。使用頻度の低い鍋やかさばるボウルも、空間を2段に仕切ることですっきりと整理整頓ができますよ。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ tower伸縮収納棚 <シンク下をもっと活用!扉裏につける収納ポケット>もっと活用できるのに、案外使われていないのは棚などの扉の裏。ここを上手に活用できることで、もっと収納効率がUPします。そんな扉裏を上手に使うために取り入れたいのは「tower包丁&キッチンばさみ差し」。三徳包丁やペティナイフ、牛刀にキッチンバサミなど、お料理にこだわるほど増えていくキッチンの相棒たちをひとまとめに収納してくれるアイテムです。シンク扉の裏側にもフィットするスリム設計なのに、包丁を約8本、さらにキッチンバサミまで1本収納できる心強さ。ボックス型で刃がむき出しにならないから、お子様がいるご家庭でも安心です。▼ご紹介したアイテムはこちら⇒ tower包丁&キッチンばさみ差し もう収納がない・・・と諦めていた方へおすすめしたい、ちょっとの空間も見逃さないこんなテクニック。隙間に注目すれば、おうちの収納効率はきっともっとあがるはず。ぜひこんなアイテムを上手に使って、今すぐ収納上手さんになってみてくださいね。【ご紹介したアイテム】 ⇒ tower伸縮収納棚/タワー 3,564円(税込)⇒ tower包丁&キッチンばさみ差し/タワー 1,620円(税込) ■暮らしのはなし お片付け
2018年07月13日